スカイリム
イスグラモル
メレシック時代に君臨した偉大なアトモーラの王。
諸説あるものの、スカイリムではタムリエルに移住した最初のノルドの一人として知られている。
ウースラドという名の巨大な両頭戦斧を振るう猛々しい戦士であったと伝えられる。
メレシック時代の後期、アトモーラから渡航しスカイリムの北岸に上陸したイスグラモル一行は、
付近にサールザルという都市を建設し入植を開始した。
しかし先住の
エルフ種族との関係が悪化し、涙の夜と呼ばれる大虐殺により彼と二人の息子(ユンゴルとユルガー)
以外の全員が殺害されてしまう。
彼等は再びアトモーラから500の
同胞団を率いて舞い戻り、エルフを打ち倒してノルドの王国の基礎を築いた。
当時の流れを汲む同胞団はホワイトランのジョルバスクルを中心に活動を続けており、
現在に至るまでイスグラモルこそが唯一の指導者であるとしている。
また、当時アトモーラの民は文字を持っていなかったため、イスグラモルはエルフ文字の法則を参考に
独自のルーン文字を考案、発展させた。
この事から「人類初の歴史学者」とも呼ばれる。
イスグラモルの死後、先祖の土地を取り戻しながらも生まれ故郷を愛した王の気持ちを尊重し、
彼の亡骸はゴーストシーに面した海岸の墓地に安置された。
雪の王子
メレシック時代後期のスノーエルフの英雄。
「雪の王子」という通り名だけが知られており、名前すら明らかになっていない。
ソルスセイム島に存在する彼の墓所は3E427年に島を訪れた旅人によって再発見され、
当時の武器や鎧とともに彼がノルドの墓所に埋葬された経緯が書かれた書物も発掘された。
それによると、彼はソルスセイム島のモースリング峠で繰り広げられた戦闘の最中、
突如としてノルドの前に現れたという。
雪の王子と呼ばれたその男は鋼の鎧に身を包み、白銀の槍を掲げ、青白い軍馬にまたがっていた。
エルフ達の大歓声に迎えられて参戦した彼はノルドの最強の英雄と呼ばれる戦士達を何人も打ち破り、
それまでノルド優勢だった戦いの流れを一気に変えてしまったと伝えられる。
しかし戦闘の最中、雪の王子は飛んできた剣に貫かれて命を落とした。
その剣は彼が討ち取った女剣士のものであり、投げたのは母の従者として戦場にいた幼い娘であった。
彼の死後、敵ながら鬼神の如き戦いぶりに感服したノルド達によって、
最上級の畏怖と敬意を込めて埋葬されたという。
なお、上記の内容が書かれた書物はスノーエルフの子孫を名乗る人物の手に渡り、
6年後の3E433年には新たに本として出版されている。
ハラルド(1E113~1E221)
イスグラモルから数えて13代目に当たる古代ノルドの王。
ハラルドの代まで、スカイリムはアトモーラの入植地に過ぎなかったが、彼はアトモーラに残された
先人の遺物を全て放棄することを宣言し、タムリエル初となる人間の国家「スカイリム」を建国した。
彼は自らの統治中に全てのエルフを国境の外に追いやり、スカイリムは名実ともに人間の土地となった。
また、エルフの掃討中、リフト要塞の山中に竜教団の最後の一派を発見し、事実上の根絶に成功している。
彼の統治期間は異常なまでに長いことで知られ、100年以上の生涯を終えるその日まで王であり続けたとされる。
今日知られている歴史区分を考案したことでも有名であり、キャモラン朝の成立をもって
第一紀の始まりを定義した人物である。
隻眼のオラフ(?~1E452)
第一紀のホワイトラン首長にして、スカイリム上級王の一人。
伝説によれば、その昔アンソール山に住むヌーミネックスという強大な
ドラゴンが各地を荒らし回っていたという。
オラフはスゥームの力を使ってこれを打ち倒し、ドラゴンを生きたままホワイトランに持ち帰ったとされている。
その後、当時継承戦争まっただ中であったスカイリムを平定し、ムートの承認を得て上級王となった。
ドラゴンを捕らえておくためホワイトランに建造された城砦はドラゴンズリーチと名付けられ、
今日に至るまでホワイトラン首長の居城として使われている。
ただし彼に関する伝承には諸説あり、ヌーミネックスの逸話はオラフが上級王に名乗りを上げるために
脚色して流布された物であるという意見もある。
当時のオラフ政権に批判的だったソリチュードでは、オラフの死後から今日に至るまで、
吟遊詩人の主催で行われるオラフ王の焚刑祭が伝統となっている。
ウルフハース(?~1E533)
第一紀に君臨した古代ノルドの上級王。声の達人であったとされる。
タイバー・セプティムと同じくイスミールと呼ばれる他、ショールの舌、カイネの息など様々な異名を持つ。
1E480年、先代上級王であったホーグ・マーキラーの死に伴ってムートの承認を得た。
狂信的なショールの信者であった彼は、帝国がエルフ勢力に配慮した結果信仰の対象から外された
ショールの伝統的な教会を復活されるべく、アレッシア寺院を焼き払い司祭を虐殺するなどの行動を取った。
彼はオルケイの策略によりアルドゥインに年齢を食われてしまったノルドの民を救うべく
ショールに助力を求め、授けられたスゥームを駆使して民の年齢を戻したのだという。
その際、自らの年齢を戻し過ぎたために老衰による死を遂げたと伝えられる。
伝承では死後にショールによって蘇生され、アンダーキングとなってレッドマウンテンの戦いに参加したり
かのタイバー・セプティムに協力したとも伝えられている。
カマール族が
モロウウィンドに侵攻した際、アルマレクシアがアンダーキングを呼び寄せたと伝えられるが、
これはズーリンの不死化よりも前の話なので当時召還されたのはウルフハースだったと思われる。
ユルゲン・ウィンドコーラー
声の道を創始したとされるノルドの将軍。彼が生きていた頃のノルドは好き放題に
シャウトを使っていたが
レッドマウンテンの戦いでシャウトを駆使して無敵だったノルド軍が無残にも敗れたことから数年に渡る思索に入り
自分を律し、シャウトを人の栄誉ではなく神への崇拝の手段として使うべきという結論に至った。
これが「声の道」の創始である。この生き方はドラゴンの一部にも影響を与え、かつてアルドゥインの股肱の臣であり
人間にスゥームを伝えたパーサーナックスも、アルドゥインを封印した後はこの声の道に沿った生き方を実践し
グレイビアードの師として尊崇を集める存在となった。
ハルコン
一度は強大な王として多くの領土を持っていた。
彼が唯一恐れたのは自らの死であった。
それ故、彼はモラグ・バルに不死になる契約の引き換えに1000もの人を生贄として捧げた。
モラグ・バルは見返りに彼と彼の家族を純粋な吸血鬼に変える事によって、彼の不死になるという願いを叶えた。
数年後彼は「太陽の専制」の預言に取り付かれるようになる。預言は太陽を消し吸血鬼が昼でも歩き回れるようになると言う物だった。
そして彼は預言達成の為には古代の
アーティファクト「アーリエルの弓」そしてコールドハーバーの娘、つまり自分の娘のセラーナが必要であると知った。
ハルコンの妻ヴァレリカは彼が変わってしまった事に気がつきその考えに疑問を持った。
ヴァレリカは吸血鬼は闇とともに生きるべきだと考えていた。さもなくば注目を浴び過ぎ最期には滅んでしまうと考えたのだ。
ハルコンの暴走を止めるために彼女は娘のセラーナを一冊の星霜の書と共にある洞窟に閉じ込めた後、自ら星霜の書のうちの一巻と共にオブリビオンの領域に逃げ去った。(第一紀初期)
ヴァレリカの裏切りを知ったハルコンは激怒し全ての吸血鬼に捜索させたが、100年もするともうハルコンの希望は消えていた。
しかし数千年後の
第四紀に物語は動き出す。
最終更新:2023年06月04日 22:51