ウルトラ超百科シリーズ(2000年代/混載)
ここでは、2000年代に発売されたウルトラシリーズの混載超百科を取り上げます。
概要
2000年代に入り、混載路線の超百科は、90年代よりは激減したものの、それでもマニアックな構成が目を引くシリーズとなった。
やがて、00年代中盤から、これまで紹介される機会の少なかったアニメ作品も含め、本格的に歴代シリーズを総体的に扱う動きも増え始める。
以下、各巻の簡素なリストを表記する。
No. |
書名 |
発売時期 |
備考 |
100 |
ウルトラマンティガ・ダイナ・ガイア全戦力超百科 |
2000/3 |
|
110 |
ウルトラ戦士必殺わざ超百科③ |
2001/4 |
|
147 |
全ウルトラマン 完全超百科 |
2004/5 |
|
182 |
ウルトラ戦士VSライバル大怪獣 対決超百科 |
2007/8 |
電子版あり |
185 |
ウルトラ大怪獣 50大図解超百科 |
2007/10 |
電子版あり |
187 |
ウルトラセブン ひみつ100超百科 |
2008/6 |
|
196 |
ウルトラヒーロー 135大決戦超百科 |
2009/6 |
電子版あり |
199 |
40大ウルトラマン ひみつ100超百科 |
2009/11 |
電子版あり |
なお、同じ超百科シリーズの混載タイトルでありながら、以下のタイトルについては独立項目で取り上げる。
各巻の概要
『ウルトラマンティガ・ダイナ・ガイア全戦力超百科』
デラックスシリーズ100冊目として発売された本書は、アグルも含めて、ティガ~ガイアの3作品に登場した4戦士の戦力を紹介した1冊。
各防衛チームの人物およびメカや、怪獣についても取り上げられており、入門書といえる。
『ウルトラ戦士必殺わざ超百科③』
パワード、ゼアス、ティガ~アグルまでの平成3部作組、ナイス、平成セブン、そして当時の最新作となるビデオ版ネオス&21に至るまでの歴代ヒーローの必殺技を紹介したもの。
ネオス&21はビデオ版基準のため、最新ヒーローとしての紹介である。
前書から、実に9年を経てのシリーズ3冊目となったが、実質上、最後の必殺わざ超百科でもある。
『全ウルトラマン 完全超百科』
『
全ウルトラ戦士超百科』の新規版ともいえる内容で、初代マンから、当時の最新ヒーローとなるノアまでの歴代ヒーローの特徴・必殺技・代表的な決戦について紹介したもの。
メインシリーズの面々はもちろんながら、アニメ作品のジョーニアス&USAチームの面々に加え、ボーイもしっかり扱われている。
防衛チームの紹介については、チームメンバーの集合スチールのみが掲載されていた全戦士超百科とは異なり、主なメカ・マシンの紹介が簡素ながらも追加されている。
また、メンバーのスチールも、個別の名前表記こそないとはいえ、各チームの集合スチールに加え、交代要員のスチールも掲載されており、ある意味、
防衛チーム関連の記述は一番マニアックな構成である。
特にウルトラ警備隊は、平成セブンシリーズ時のメンバーも、特番、ビデオ版ともに紹介されており、ビデオ版は2002年制作の『EVOLUTION』に至るまで、しっかり網羅されており、『ウルトラマンレオ超百科』に掲載すらされなかったMACの後期メンバーも紹介されている。
なお、本書でのネオス&21の紹介順は、
初登場基準でパワードとゼアスの間に紹介されているが、注釈としてビデオ版の発売時期(2000年11月)についても触れられている。
このように、マニアックな内容ではあったが、約2年後の2006年に『
全ウルトラマン パーフェクト超百科』が発売されてからは、同書がウルトラヒーローの基本情報の混載超百科の基本版となったため、本書の内容は以降には引き継がれなかった。
『ウルトラ戦士VSライバル大怪獣 対決超百科』
初代マン~メビウスまでの歴代戦士と死闘を繰り広げたライバル怪獣・宇宙人の対決を中心に、120Pのボリュームで取り上げたもの。
ページ数が増えたこともあり、よりマニアックな視点で解説されている。
『ウルトラ大怪獣 50大図解超百科』
久々の図解テーマの超百科にして、代表的な50大怪獣を図解したもの。
2011年には、本書とほぼ同系統の図解シリーズの『
ウルトラ最強怪獣 50大図解超百科』が発売されている。
『ウルトラセブン ひみつ100超百科』
発売直前の2007年10月に放送開始40周年を迎えたセブンの100のひみつ要素を徹底的に取り上げた1冊で、本家テレビ版はもちろんのこと、他シリーズへの客演、平成シリーズ、そして深夜枠で放送の『ULTRASEVEN X(以下、セブンX)』に至るまで、
すべてのセブン関連作品が取り上げられている。
タイトルこそ、かつて発売された『
ウルトラマン ひみつ100超百科』と同じだが、基本的に初代マン要素オンリーだった同書とはまったく構成が異なり、120Pのボリュームでセブン関連作品全般を紹介している。
設定上は別キャラだが、同じセブンの名を冠した戦士として、最終ページではネオス登場の21についても取り上げているところが、いかにもマニアックな構成である。
諸事情から人物関連のスチールがカットされがちな傾向がある00年代後半の超百科だが、本書ではしっかり歴代のウルトラ警備隊員に限らず、組織関係者のスチールも掲載されている。
なお、本項で取り上げている2007年以降の混載系のウルトラ超百科シリーズでは、本書のみ電子版未発売である。
『ウルトラヒーロー 135大決戦超百科』
初代マン~メビウスはもちろん、大怪獣バトルシリーズ2作品に至るまで、135もの決戦を取り上げた1冊。
こちらも120Pでのボリュームだが、それ以降、シリーズ系以外で120Pのウルトラ超百科は減少傾向となる。
『40大ウルトラマン ひみつ100超百科』
ゼロ初登場に合わせて、発売時点での全ウルトラヒーローの100のひみつ要素を取り上げた1冊。
他書と比べると扱いは軽めだが、一部の作品は防衛チーム周りをメインに、人物キャラのスチールも掲載されている。
最終更新:2025年09月16日 18:25