決定版 スーパーヒーロー100超百科

ジャンル 混載
出版社 講談社
シリーズレーベル テレビマガジンデラックス 超百科シリーズ
通巻No. 86
サイズ A4変形
発売年月 1999年1月*1
ポイント 各社問わずに代表的なヒーロー100組をピックアップ
マニアックすぎる作品チョイス
その反面、メジャー作品でも一部未紹介あり
超百科シリーズ


概要

古くは『ウルトラマン』、そして新しくは当時放送中の『ウルトラマンガイア』まで、30年以上にわたる歴代特撮ヒーローの中から、代表的な100大ヒーローを取り上げたマニアックな一冊。
90年代後半の超百科シリーズは、ウルトラシリーズのような人気シリーズを別として、数年間、基本的に現役作品のみを取り上げていたが、本作は実に久々のマニアック路線であり、同時に、超百科シリーズとしては初めて、東映作品と他社作品がまとめて扱われた超百科となった。
基本的にヒーローの勇姿と装備・技・代表的なメカ・マシン・ロボ・主な仲間キャラの紹介のみにとどめられており、各ヒーローの変身前を含めた素面キャラおよび敵組織(ただし、一部のダークヒーローは紹介あり)は紹介されていない。
各ヒーローの扱いはほとんどが1/2Pだが、それなりに重要なヒーローに関しては1Pをまるごと使っての紹介となっている。
本書以降、制作会社を超えて複数の特撮作品が扱われた超百科シリーズは、約8年後の2007年発売の『スーパーヒーロー ベスト100超百科 巨大ヒーロー編』を待つことになる。

紹介作品(登場ヒーロー)一覧

本書の構成は、ヒーローの属性ごとに分類されており、以下の構成となっている。
※サブヒーロー・ヒロイン・ライバル戦士の扱いについては備考欄で紹介する。
コーナー名 No. ヒーロー名 作品名 備考
仮面ライダー 1 仮面ライダー1号 仮面ライダー
2 仮面ライダー2号
3 仮面ライダーV3 仮面ライダーV3
4 ライダーマン
5 仮面ライダーX 仮面ライダーX
6 仮面ライダーアマゾン 仮面ライダーアマゾン
7 仮面ライダーストロンガー 仮面ライダーストロンガー タックルも紹介
8 スカイライダー 仮面ライダー(スカイライダー)
9 仮面ライダースーパー1 仮面ライダースーパー1
10 仮面ライダーZX 仮面ライダーZX
11 仮面ライダーブラック 仮面ライダーBLACK シャドームーンも紹介
12 仮面ライダーブラックRX 仮面ライダーBLACK RX
13 仮面ライダーZO 仮面ライダーZO
14 仮面ライダーJ 仮面ライダーJ
変身ヒーロー 15 シャンゼリオン 超光戦士シャンゼリオン 超光騎士&ザ・ブレイダーも紹介
16 超人バロム1 超人バロム・1
17 ガイファード 七星闘神ガイファード デスファードも紹介
18 スペクトルマン 宇宙猿人ゴリ
宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン
スペクトルマン
19 トリプルファイター トリプルファイター
20 レインボーマン 愛の戦士 レインボーマン
21 鉄人タイガーセブン 鉄人タイガーセブン
ロボットヒーロー 22 ロボット刑事K ロボット刑事
23 キョーダイン 宇宙鉄人キョーダイン
24 メタルダー 超人機メタルダー トップガンダーも紹介
25 機動刑事ジバン 機動刑事ジバン
26 ジャンパーソン 特捜ロボ ジャンパーソン ガンギブソン、ビルゴルディも紹介
27 キカイダー 人造人間キカイダー ハカイダーも紹介
28 キカイダー01 キカイダー01 ビジンダーも紹介
ウルトラ戦士 29 ウルトラマン ウルトラマン ゾフィーも紹介
30 ウルトラセブン ウルトラセブン 1998年発売の30周年3部作のスチールも掲載
31 ウルトラマンジャック 帰ってきたウルトラマン
32 ウルトラマンA ウルトラマンA 父も紹介
33 ウルトラマンタロウ ウルトラマンタロウ 母も紹介
34 ウルトラマンレオ ウルトラマンレオ アストラ、キングも紹介
35 ウルトラマン80 ウルトラマン80 ユリアンも紹介
36 ウルトラマングレート ウルトラマンG
37 ウルトラマンパワード ウルトラマンパワード
38 ウルトラマンネオス・
ウルトラセブン21
ウルトラマンネオス パイロット版
39 ウルトラマンゼアス ウルトラマンゼアス
40 ウルトラマンティガ ウルトラマンティガ
41 ウルトラマンダイナ ウルトラマンダイナ
42 ウルトラマンガイア ウルトラマンガイア 番組開始直後のため、アグルは「なぞの戦士」として紹介
びっくりロボ 43 カブタック ビーロボ カブタック
44 ロボタック テツワン探偵ロボタック
超科学ヒーロー 45 ウインスペクター 特警ウインスペクター
46 ソルブレイン 特救指令ソルブレイン ナイトファイヤーも紹介
47 エクシードラフト 特捜エクシードラフト
48 ブルースワット ブルースワット プラチナムも紹介
49 ビーファイター 重甲ビーファイター カブト*2、ブラックビートも紹介
50 ビーファイターカブト ビーファイターカブト
51 快傑ズバット 快傑ズバット
52 サイバーコップ 電脳警察サイバーコップ
53 シルバー仮面 シルバー仮面
シルバー仮面ジャイアント
大怪獣 54 ゴジラ ゴジラシリーズ
55 モスラ モスラシリーズ
56 ガメラ ガメラシリーズ
巨大ロボ 57 レッドバロン スーパーロボット レッドバロン
58 マッハバロン スーパーロボット マッハバロン
59 大鉄人17 大鉄人17 ワンエイトは未紹介
60 ジャンボーグA ジャンボーグA ジャンボーグ9、エメラルド星人も紹介
宇宙ヒーロー 61 宇宙刑事ギャバン 宇宙刑事ギャバン
62 宇宙刑事シャリバン 宇宙刑事シャリバン
63 宇宙刑事シャイダー 宇宙刑事シャイダー
64 ジャスピオン 巨獣特捜ジャスピオン マッドギャランも紹介
65 時空戦士スピルバン 時空戦士スピルバン ダイアナ&ヘレンも紹介
66 星雲仮面マシンマン 星雲仮面マシンマン
67 兄弟拳バイクロッサー 兄弟拳バイクロッサー
超能力ヒーロー 68 イナズマン イナズマン
イナズマンF
69 アクマイザー3 アクマイザー3
70 超神ビビューン 超神ビビューン
忍者ヒーロー 71 変身忍者 嵐 変身忍者 嵐 月の輪も紹介
72 磁雷矢 世界忍者戦ジライヤ 正義の世界忍者も紹介*3
73 ライオン丸 快傑ライオン丸 タイガージョーは未紹介
74 ライオン丸(新) 風雲ライオン丸 ブラックジャガー、タイガージョーJr.は未紹介
巨大ヒーロー 75 ミラーマン ミラーマン
76 ファイヤーマン ファイヤーマン
77 メガロマン 炎の超人 メガロマン
78 ゾーンファイター 流星人間ゾーン ゾーンエンジェル&ジュニアは未紹介
79 アイアンキング アイアンキング
80 グリッドマン 電光超人グリッドマン ゴッドゼノン、ダイナドラゴンも紹介
戦隊ヒーロー 81 バトルフィーバー隊 バトルフィーバーJ
82 電子戦隊デンジマン 電子戦隊デンジマン
83 太陽戦隊サンバルカン 太陽戦隊サンバルカン
84 大戦隊ゴーグルV 大戦隊ゴーグルファイブ
85 科学戦隊ダイナマン 科学戦隊ダイナマン
86 超電子バイオマン 超電子バイオマン
87 電撃戦隊チェンジマン 電撃戦隊チェンジマン
88 超新星フラッシュマン 超新星フラッシュマン
89 光戦隊マスクマン 光戦隊マスクマン X1マスクは未紹介
90 超獣戦隊ライブマン 超獣戦隊ライブマン
91 高速戦隊ターボレンジャー 高速戦隊ターボレンジャー
92 地球戦隊ファイブマン 地球戦隊ファイブマン
93 鳥人戦隊ジェットマン 鳥人戦隊ジェットマン ネオジェットマンも紹介
94 恐竜戦隊ジュウレンジャー 恐竜戦隊ジュウレンジャー
95 五星戦隊ダイレンジャー 五星戦隊ダイレンジャー
96 忍者戦隊カクレンジャー 忍者戦隊カクレンジャー ニンジャマンも紹介
97 超力戦隊オーレンジャー 超力戦隊オーレンジャー ガンマジンも紹介
98 激走戦隊カーレンジャー 激走戦隊カーレンジャー シグナルマン&VRVマスターも紹介
99 電磁戦隊メガレンジャー 電磁戦隊メガレンジャー
100 星獣戦隊ギンガマン 星獣戦隊ギンガマン 黒騎士もブルブラック&ヒュウガの両方を紹介
  • 書いてわかる通り、本放送時、テレマガ未掲載だった作品群も、いくつか取り上げられている。
  • 本放送時(もしくは公開時)、超百科が発売されなかったライダーJ、シャンゼ、ガイファード、ロボタックは本書が超百科シリーズ初紹介である。
  • ガメラシリーズが他作品との混載で扱われたのは、超百科シリーズでは本書が唯一だが、同時に最後のガメラシリーズ関連の超百科にもなってしまった。
  • 現在は版権問題でほぼ掲載できないメガロマンも、1/2P扱いだが、しっかり紹介されている。

問題点

幅広い作品を取り上げていることもあり、全体的には充実している内容だが、いくつか問題点も見受けられる。
  • 一部ヒーローのカテゴリ分け問題
    • 従来は巨大ヒーローとして扱われることが多いスペクトルマン*4が「変身ヒーロー」、シルバー仮面*5が「超科学ヒーロー」扱いで紹介されている*6
  • 一部作品が未収録
    • 多数のヒーローを100枠に収める関係から、未収録作品が多数目立ってしまった。
+ 主な未紹介作品
制作会社 作品名
東映 ライダー・シン、コンドールマン、ゴレンジャー、JAKQ、カゲスター、キャプター、銀河大戦
円谷 レッドマン、アステカイザー、アイゼンボーグ、コセイドン、メロス
東宝 ゴッドマン、グリーンマン、ダイヤモンド・アイ、バンキッド
その他 サンダーマスク、ヒューマン、白獅子仮面、ザボーガー、バトルホーク、ガンバロン、レッドタイガー
当時スーパー戦隊カウントではなかった石ノ森戦隊や、大人の事情で掲載できなかったシンはともかく、ザボーガーについては講談社が掲載権を持っていたため、ライオン丸2作品やメガロマンよりも、比較的知名度のあるこれらを優先するべきだったはずである。
  • ブラック&RXの登場年の誤表記
    • なぜか、どちらも本来の放送年の2年後であり、ブラックは「1989年10月」、RXは「1990年10月」として表記されているため、平成ライダー扱いになってしまっている*7
  • サブキャラの扱い
    • 東映・円谷系のサブキャラは、スチール1枚のみとはいえ、それなりの扱いで紹介されているが、他社作品に関しては若干扱いが不遇であり、特にライオン丸2作品は以前発売の『スーパーヒーロー超百科』同様、ライバル戦士にして仲間のタイガージョー(快傑)、ブラックジャガー&タイガージョーJr.(どちらも風雲)が未紹介のままである*8
  • 一部スチールが裏焼き
    • 講談社に限らず、各社のムックでもよくある事象だが、本書でもいくつか裏焼きスチールが存在する。
    • 例えば、裏表紙では、メタルダーが堂々と裏焼きスチールで掲載されてしまっており、大きく目立ってしまっている。
最終更新:2025年02月19日 18:55

*1 奥付上の発売日で、実際の発売は1998年12月。

*2 念のため書いておくが、異次元調達屋のほうのカブトである。

*3 スチールは最終決戦時のもの。ただし、各キャラの個人名表記はなし。

*4 基本的に巨大化して戦うことが多く、等身大で戦った回数はわずか数回。

*5 前半は等身大だが、最終的に巨大ヒーロー化している。

*6 その一方で、同じく等身大から巨大化するゾーンは巨大ヒーロー扱い

*7 たしかにRXの放送1クール目終盤以降の放送は平成に入った89年のため、あながち間違いではないが・・・。

*8 のちに発売された『スーパーヒーローベスト100超百科 アクションヒーロー編』ではしっかり取り上げられている。