決定版 スーパーヒーロー超百科

ジャンル 混載
出版社 講談社
シリーズレーベル テレビマガジンデラックス 超百科シリーズ
通巻No. 8
サイズ A4変形
発売年月 1991年1月
ポイント 東映以外のヒーローが総登場
マニアックすぎる作品チョイス
超百科シリーズ


概要

先行して発売された『変身ヒーロー超百科』が、東映制作の特撮ヒーロー作品を取り上げたのに対し、こちらは同書と対になる構成で、東映以外の特撮ヒーロー作品を取り上げたもの。
古くは『マグマ大使』、新しくは当時ビデオリリース中の『ウルトラマンG』までを取り上げているが、グレート以外のすべての作品は昭和作品で、かつウルトラシリーズ以外で一番最新の作品も1988~89年に放送された『電脳警察サイバーコップ』なためか、これまた対象年齢が未就学〜小学生男児向けとは思えない渋い構成である
『変身~』のライダー・戦隊作品同様、すでにシリーズ全体の超百科が発売されたウルトラシリーズは軽めの紹介となっている(概要はヒーロー、変身前、仲間ヒーローのみの紹介)。
一応、初代マン・セブン・グレートの3人のウルトラ戦士の共演特写が表紙のメインを飾っているものの、こちらも実際のページのトップを飾るのは、なんとミラーマンである*1
その後、2012年には『テレビマガジン創刊40周年記念 スーパーヒーロー超百科』が発売されているが、こちらは本書の増補ではなく、本書とは真逆に東映ヒーローを取り上げた、まったくの別物である。

紹介作品(登場ヒーロー)一覧

本書の構成は、ヒーローの属性ごとに分類されており、以下の構成となっている。
コーナー名 ヒーロー名 登場作品 備考
巨大ヒーロー ミラーマン ミラーマン
ファイヤーマン ファイヤーマン
マグマ大使 マグマ大使
レッドマン レッドマン
ゴッドマン 行け!ゴッドマン
グリーンマン 行け!グリーンマン 設定上はロボットながら、巨大ヒーロー扱いで紹介
ゾーンファイター 流星人間ゾーン
メガロマン メガロマン
超能力戦士 アンドロメロス アンドロメロス
ヒューマン 突撃!ヒューマン!! 素顔スチールなし
ヒューマン2号は文字のみでの紹介
レインボーマン 愛の戦士 レインボーマン
白獅子仮面 白獅子仮面
ダイヤモンド・アイ ダイヤモンド・アイ 怪人関連の紹介なし
バトルホーク バトルホーク
アステカイザー プロレスの星 アステカイザー
タイガーセブン 鉄人タイガーセブン
トリプルファイター トリプルファイター 3ファイター集合スチールでレッドファイターとオレンジファイターの名前が逆*2
レッドタイガー UFO大戦争 戦え!レッドタイガー
サイボーグヒーロー スペクトルマン スペクトルマン
シルバー仮面 シルバー仮面
シルバー仮面ジャイアント シルバー仮面ジャイアント 等身大と別枠で紹介
アイアンキング アイアンキング
サンダーマスク サンダーマスク なぜかサイボーグ扱いで紹介
アイゼンボー 恐竜大戦争アイゼンボーグ
ロボットヒーロー レッドバロン スーパーロボット レッドバロン
マッハバロン スーパーロボット マッハバロン
ガンバロン 小さなスーパーマン ガンバロン
ビッグダイX Xボンバー
ザボーガー 電人ザボーガー
ストロングザボーガー 別枠で紹介
ジャンボーグA ジャンボーグA
ジャンボーグ9 別枠で紹介
忍者ヒーロー 快傑ライオン丸 快傑ライオン丸 素面スチールなし
タイガージョーは未紹介
風雲ライオン丸 風雲ライオン丸 ブラックジャガー、タイガージョーJr.は未紹介
牛若小太郎 行け!牛若小太郎
ミツルギ 魔人ハンター ミツルギ
強化服戦士 バンキッド隊 円盤戦争バンキッド
コセイダー 恐竜戦隊コセイドン
サイバーコップ 電脳警察サイバーコップ
ウルトラ戦士 ウルトラマン ウルトラマン
ウルトラセブン ウルトラセブン
帰ってきたウルトラマン 帰ってきたウルトラマン 原文まま
ウルトラマンA ウルトラマンA
ウルトラマンタロウ ウルトラマンタロウ
ウルトラマンレオ ウルトラマンレオ
ウルトラマン80 ウルトラマン80
ウルトラマングレート ウルトラマングレート
  • このように、東映以外の作品から幅広くチョイスされており、中でもグリーンマン、白獅子仮面、ダイヤモンド・アイ、牛若小太郎、バンキッドは本書が唯一の超百科シリーズでの紹介となった*3
  • ウルトラシリーズ以外の作品については、最低1P、平均2Pを割いて紹介されている。
    • 特にシルバー仮面は等身大とジャイアントどちらも2Pずつ、計4P紹介されており、ジャンボーグAと9の2体もそれぞれ2Pずつ、計4Pとなっている*4
  • 巨大ヒーローのカテゴリに含まれるアンドロ戦士が超能力戦士、ミツルギが忍者ヒーローとしてのカテゴリになっている。
  • 掲載作品がマニアックな反面、『光速エスパー』、『怪獣王子』、『魔神バンダー』が未紹介となった。
    • また、円谷作品では、『マイティジャック』、『怪奇大作戦』、『緊急指令10-4・10-10』、『スターウルフ』の各作品も未紹介だが、これらの作品は主役チームが変身ヒーローでも巨大ヒーローでもない普通の人間であることが理由と思われる。
  • 原則として、人物キャラのスチールはヒーローの変身者(変身しない場合も含む)のみだが、それらのキャラの紹介と同時に、ミラーマンのSGM、ファイヤーマンのSAF、シルバー仮面の春日兄妹、レッドバロンのSSI、マッハバロンのKSSメンバー、コセイドンのコセイドン隊メンバー*5についても取り上げられている。
    • 『アイアンキング』の場合は、アイアンキングに変身する霧島五郎に加え、もちろん実際の主人公の静弦太郎も紹介されている*6
    • また、非変身キャラだが、サイバーコップの女刑事である上杉智子刑事も、男性陣と並ぶメインメンバーの1人として、集合スチールで取り上げられている。
  • 一部作品以外は、敵キャラクターについても、しっかり紹介されているが、アイゼンボーグの恐竜魔王ゴッテスは、「恐竜魔王」表記となっている。
最終更新:2025年08月30日 13:30

*1 本書に限らず、講談社から発売された巨大ヒーロー系の混載ムックでは、当時、掲載権を持たなかったにもかかわらず、ミラーマンがトップを飾る場合が多く、本書の背表紙もミラーマンである。

*2 当時の円谷作品では唯一、講談社に掲載権があったにもかかわらずである。

*3 白獅子仮面とバンキッドはテレマガ掲載作品であるにもかかわらず、諸事情からか、後年発売された『スーパーヒーロー ベスト100超百科 アクションヒーロー編』ではいずれも未紹介となってしまった。

*4 後年発売の『スーパーヒーロー ベスト100超百科 巨大ヒーロー編』では、どちらも合計3Pでの扱いであり、本書のほうがページ数が多くなっている。

*5 5人編成で、女性隊員がマリ隊員所属時のもの。

*6 なお、五郎の解説についても「弦太郎をたすけるわかもの。」との表記がある。