決定版 テレビマガジン創刊40周年記念 スーパーヒーロー超百科

ジャンル 混載
出版社 講談社
シリーズレーベル テレビマガジンデラックス 超百科シリーズ
通巻No. 224
サイズ A4変形
発売年月 2012年6月
ポイント 東映ヒーローを扱った実質最後の混載路線
全体的にライダー・戦隊とも扱いが軽め
以前ほどのマニアックさは完全に感じられず・・・
超百科シリーズ


概要

古くは『仮面ライダー』、そして新しくは当時放送中の『仮面ライダーフォーゼ』、『特命戦隊ゴーバスターズ』まで、一部テレマガ未掲載作品も含めて、東映制作の歴代特撮ヒーローを扱った1冊。
1991年発売の『スーパーヒーロー超百科』とは同タイトルだが、同書が非東映系の作品を扱っていたのに対し、本書は東映作品のみの完全新規構成である。
ライダー・戦隊以外の各作品の構成は基本的にメインヒーローおよび代表的なフォーム・仲間戦士・メカ・マシン・ロボ・敵組織*1・一部ライバル戦士の紹介であるが、敵キャラに関しては一部の例外を別として、基本的に名前が未表記である。
肖像権の関係から、素面キャラについては、原則として一部の例外以外は未掲載だが、悪役キャラはそのまま掲載されている
すでにシリーズ総合の超百科がいくつも発売されているライダーと戦隊の紹介は比較的簡素なものだが、しっかり代表的なフォーム・仲間戦士・メカ・マシン・ロボ・敵組織についても取り上げられている。
なお、長きにわたって、中断期間を経ながらも、散発的に発売されたウルトラ・ライダー・戦隊・ゴジラ以外の複数の特撮作品を混載して取り上げた超百科は、本書が最後である

紹介作品(登場ヒーロー)一覧

本書では、系統ごとにヒーローをまとめての紹介となっている。
コーナー名 紹介作品(ヒーロー) 備考
仮面ライダー 仮面ライダーシリーズ
(1号~フォーゼ)
紹介順はフォーゼ→1号~オーズの順
スーパーロボットヒーロー 人造人間キカイダー
キカイダー01
ロボット刑事
宇宙鉄人キョーダイン
大鉄人17
超人機メタルダー
機動刑事ジバン
特捜ロボ ジャンパーソン
ミラクルパワーヒーロー 超人バロム・1
イナズマン
イナズマンF
コンドールマン
ザ・カゲスター
アクマイザー3
超神ビビューン
スペースヒーロー 宇宙刑事ギャバン
宇宙刑事シャリバン
宇宙刑事シャイダー
巨獣特捜ジャスピオン
時空戦士スピルバン
星雲仮面マシンマン
兄弟拳バイクロッサー
忍者ヒーロー 変身忍者 嵐
忍者キャプター
世界忍者戦ジライヤ
レスキューヒーロー 特警ウインスペクター
特救指令ソルブレイン
特捜エクシードラフト
強化スーツヒーロー 快傑ズバット
超光戦士シャンゼリオン
ブルースワット
重甲ビーファイター
ビーファイターカブト
コミカルヒーロー がんばれ!!ロボコン
燃えろ!!ロボコン
ロボット110番
ぐるぐるメダマン
不思議コメディシリーズ(8ちゃん~ぼっくん)
TVオバケ てれもんじゃ
ビーロボ カブタック
テツワン探偵ロボタック
すべて主役キャラのみ紹介
(1Pに複数掲載)
スーパー戦隊 スーパー戦隊シリーズ
(ゴレンジャー~ゴーバスターズ)
紹介順はゴーカイ&ゴーバス→ゴレンジャー~ゴセイジャーの順

問題点

本書に限らず、シリーズを超えて複数の作品を扱った超百科には、大小の問題点があるが、本書に関しては、より問題点が顕著になっている。
  • サブヒーロー・ヒロインの扱い
    • ライダー&戦隊に関しては、すでに関連書籍が多数発売されていることもあってか、その扱いが代表的な面々のみに限られている。
    • ライダーの場合は、アギト*2および、ファイズ~カブトが3号以降のライダーも集合スチールで紹介*3しているのに対し、龍騎と電王以降は2号ライダーのみの紹介である。
    • 戦隊の場合、ハリケンジャーはカブトライジャー&クワガライジャーの紹介で一切「ゴウライジャー」の言葉が使われていない。
    • また、いわゆる番外戦士枠に含まれている面々で紹介されているのはギンガマンの黒騎士ヒュウガとゴーカイジャーのアカレッド*4のみである。
      • ただし、マジレンジャーのウルザードおよび、ゲキレンジャーの理央&メレは、それぞれの敵組織の紹介スチールにおいて、敵幹部に含まれる扱い*5として紹介されている。
    • ジライヤの世界忍者は個人名表記なしの馬風破、ワイルド、フクロウ男爵、ガメッシュ、チャンカンフー、ロケットマンの6人が並ぶスチールが「世界忍者」としての扱いで一括で紹介されている*6
  • 変身タイプの扱い
    • 原則としてライダーの場合はフォーゼ以外は最強フォームのみの紹介*7にとどめられており、戦隊に至っては、ほとんどの強化タイプが未紹介である。
    • SREDのシンクレッダー&強化ブルース&キースに至っては、集合スチールがいくつかあるにもかかわらず、個別スチールでの紹介である。
    • コミカルヒーローとして組み込まれるカブタック&ロボタックは、ノーマルモードのみの紹介であり、戦闘モード*8については一切紹介されていない。
  • 一部作品の敵組織の扱い
    • ライダー関連はアマゾン後期のガランダー帝国、ストロンガー後期のデルザー軍団、スーパー1後期のジンドグマが未紹介。
    • 複数の勢力が登場していたゴセイジャーはブラジラのみが単独で紹介され、ほかの悪しき魂の3組織は未紹介である。
  • コメディ作品の扱い
    • 以前発売された『スーパーヒーロー ベスト100超百科 アクションヒーロー編』で掲載されなかったコメディ作品が紹介されているが、その一方で同書に掲載されていたヒロイン系の作品に関しては、生身の顔出しキャラであることが関係しているためか、未掲載となっている。
    • 基本的に各作品の主役キャラのみの紹介にとどまっており、サブキャラは原則、紹介されていない。
  • メカ・マシンの扱い
    • 全般的にメカ、マシンの扱いが統一されておらず、例として、重甲BFのビートマシンが未紹介な一方で、BFカブトのネオビートマシンは3台とも個別スチールで個別表記ありの紹介となっている。
  • 未掲載作品
    • 本書では、以下の作品が未紹介である。
+ 未紹介作品
1970年代以前の作品全般
スパイダーマン(東映)
宇宙からのメッセージ 銀河大戦
人造人間ハカイダー(映画*9
ロボット&生物系以外のコメディ作品*10
  • テレマガ創刊以前の70年代以前の作品群や、権利関係が大きく影響しているスパイダーマンはともかく、銀河大戦と雨宮ハカイダーの2作品は掲載しても問題ないはずだが、なぜか未紹介である。
  • 60年代の作品である『ジャイアントロボ』が紹介できないためか、スーパーロボットヒーローの項目では、唯一の巨大ロボであるワンセブンが浮いてしまっている。
最終更新:2025年08月31日 07:40

*1 組織が存在しない場合は代表的な怪人のスチールを掲載。

*2 G3とギルスのみの紹介で、アナザーアギトは未紹介。

*3 カブトの場合はジャンクション用に撮影されたスチールを使用しており、サソードとダークカブトが不在である。

*4 本書ではゴーカイ扱いとして紹介。

*5 個人名表記なし。

*6 なお、解説文では「正義と悪の忍者がいるぞ。」と紹介されている。

*7 サブライダーの最強フォームは、同作のメテオの強化フォームであるメテオストームのみである。

*8 前者はスーパーモード、後者はスペシャルモード。

*9 雨宮慶太氏が監督を務めた、いわゆる雨宮版。

*10 顔出しキャラがメインを務めている作品のみ。