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慈悲の不在 - (2025/04/26 (土) 21:43:10) の1つ前との変更点

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*慈悲の不在 2005年に『戦闘の監獄』の追加シナリオとして有料販売されたシナリオで、謂わば「ウィザードリィ外伝7」にあたる作品です。 従来よりのウィザードリィらしい堅実な作品で、『戦闘の監獄』で大きく変わった部分が合わなかった人に向いた造りをしています。 2023年にSteam版『五つの試練』のDLCとして復活。 以前に発売されたバージョンとの違いはほとんど無く、かつての攻略情報そのままに進めて行くことができます。 BGMと、地上の施設・迷宮のグラフィックが新調され、趣深い世界を見せてくれます。 #contents(fromhere=true,level=1) -[[シナリオの感想>アンケート:慈悲の不在]] *概要 全9階層に渡る迷宮が舞台となります。 クリア後の隠しダンジョンや、追加フロアといったものは存在しません。(今のところ未発見です) 特別に敵が強く、稼ぎに適したフロアもありますが、そこも含めてストーリーの範囲になっています。 『戦闘の監獄』と違う点は、 -アイテムの魔法効果がランダムに付いたり、合成するシステムは無い -二刀流が無い(補武器がないのではなく、完全に設定オフ) -アイテムの呪文やスペシャルパワーを装備しなくとも使える。装備できない職業でも使える&br()(魔法使い専用の「驟雨のワンド」の呪文を魔法使い以外が使ったり、スペシャルパワーを誰でも使える) -ミニマップを表示するスイッチやアイテムが無い といったところ。 『戦闘の監獄』でミニマップを頼りに探索を進めていた人は、自分の手で本格的な冒険に挑まなければなりません。 2005年版からSteam版への変更点は、 -地図を表示する呪文を使えるアイテム「ジュエルリング」が無限に使えるようになった(と思われます)&br()(クリアまで使いまくりましたが一度も壊れませんでした。2005年版では割とすぐ壊れるアイテムで、信頼性の差は歴然) -「フレイムタン」と「紅葉の剣」を侍と忍者が装備できるようになり、中盤で役立つ -「フレオンアーマー」が「コールドチェイン」に改名 -「ディスプレッサービースト」が「インビジブルビースト」に改名。「ディスプレッサーローブ」はそのまま と言ったところ。 ジュエルリングの変更は有り難く、序盤で1000Gで購入すれば地図を見放題になります。 *キャラクタの作成 詳しい話は「[[キャラクタの作成]]」のページも参照。 **種族・能力値 差がある部分は左側:男性、右側:女性の数値です。男性は力に+1、女性は生命力に+1されます。 ||人間|エルフ|ドワーフ|ノーム|ホブ|h |力|9/8|8/7|11/10|8/7|6/5| |知恵|8|10|7|7|7| |信仰心|5|10|10|10|7| |生命力|8/9|6/7|10/11|8/9|6/7| |素早さ|8|9|5|10|10| |運の強さ|9|6|6|7|15| -能力値の詳しい解説は[[能力値]]のページで。 -能力値はレベルアップで種族基本値+15まで、プロディジー(イハロン)の呪文で+17まで、アイテムのスペシャルパワーで+17まで上がります。 -全ての種族が強すぎるくらいにまで強くなるため、「死に種族」「外れ種族」といったものは存在しません。&br()上限はどの種族も十分以上に高いので、キャラ作成初期・冒険の序盤のことを考えて選ぶと良いでしょう。 -種族専用アイテムはありません。どの種族を選んでも大丈夫です。 -エルフとホブの男性は、レベルアップによる成長だけでは生命力が6+15=21までしか上がりません。&br()生命力22で最もHPの伸びが良くなるので、プロディジー(イハロン)の呪文かアイテムのスペシャルパワー「生命力+1」を使って22に上げるまでが面倒です。&br()ただ、極まるのがちょっと面倒だというだけで、最終的には追いつきます。 -性別の差は、男性が与えるダメージが強く、女性がHPが多くなる傾向にありますが、最終的には誤差です。性別は好みで選んで良いでしょう。 -性別専用アイテムはありません。 **職業 基本的な事は[[職業]]のページを参照。 ここでは『慈悲の不在』独自の特徴を記載します。 終盤の展開が特殊かつ職業に大きな影響があるためその部分は分けて記載します。 #region(ネタバレのため格納) 本シナリオの特徴として ・最後のフロアが全域魔法禁止エリア ・戦士の装備が序盤から終盤まで優遇されている ・他の職業に特筆する最終装備がほとんどない というものがあります。 「最終装備で比較すると○○職が有利」というだけならよくある話ですが、上記の理由により本シナリオでは戦士が際立っており 職業解説ページにある「武器が同等なら最強の前衛職は戦士である」を体現しているシナリオと言えます。 しかも、最後には覚えた呪文は一つも使えなくなるのですから……。 最終的なパーティー構成は打撃に偏り、呪文はあてにしない組み方になります。 魔法使いや僧侶は前衛職へ転職、盗賊は「シーブズダガー」で忍者に転職して 「前衛職4人、忍者、ビショップ」が典型例になるでしょう。 ただ、「レーヴァティン」「村正」「ミスリルプレート」を始めとした最強装備は地下8階でも普通に入手できるため 多少稼ぎを入れるのであれば呪文が使えなくなることはそれほど影響しません。 ***戦士 前述のとおり最終装備が事実上最強になっていますが、序盤~中盤に拾える武器防具も専用が多めで終始優遇されています。 少なくとも1人は最初から採用した方がいいでしょう。 中距離攻撃武器が充実しており、後衛からの転職組も含めれば最終的に3~4人いても困りません。 ***ロード 地獄(B8)に到達したくらいまでは、戦士と同等の防具を装備でき、武器も片手短距離なら問題ないため 1人くらいなら最初から採用しても他シナリオと同じくらいの活躍が見込めます。 一方、転職して途中作成するのはお勧めできません(それなら僧侶から戦士にした方が…)。 ***侍 武器の装備可能範囲がおよそ戦>君>忍>侍となっており、 村正を手に入れるまで中間用の武器が非常に乏しいのが欠点です。 二刀流:なしのため火力の増強は厳しい一方で 防具も戦君の方が総じて優秀であり耐久力の無さ、それを補う手段が無い事にも悩まされます。 Steam版では紅葉の剣(片手短距離)が装備可能になったものの 戦君侍忍が装備可能なため差別化は依然として苦しいところ(そもそも入手を見逃す可能性もある)。 専用武器「村正」は魅力ですが、本作では戦士の最強武器「レーヴァテイン」が総合的に上を行き、 呪文は使えても最後には意味が無くなるので厳しい立場にあります。 補助呪文は役立つ場面がそれなり以上にはあるものの、その頃には魔法使いが戦士に転職していたり… 実はアイテム破壊攻撃を防げる唯一の職業。しかし、それを当てにする戦略が取れるかと言うと……。 ***僧侶・魔法使い 本作では専用の優秀な装備がなく、育て続ける意義がありません。 13レベルになったらすぐに打撃職に、それも戦士への転職が最適です。 優秀な中距離武器は戦士専用が多く、その他の装備でも他前衛は見劣りしてしまいます。 B7~B8の攻略を見越して全呪文修得を狙うとしても僧魔経由のち戦士に転職した方が最終的にはお得です。 ***ビショップ 専用の優秀な装備がなく、最終局面では鑑定能力だけになります。 手間を惜しまないのであれば酒場待機にして7人目と交代という手も。 ***盗賊・忍者 盗賊用の強力な装備がないため最終的に「シーブズダガー」による転職推奨。 忍者は装備的には苦しいものの、防具類は戦君用と侍忍用で別々であり、 Steam版では紅葉の剣を装備可能になったため最初から採用しても何とかなる範囲です。 #endregion ***戦士 前衛職。普段のようにレベルアップが早いという長所だけでなく、全編を通して装備品が強力で それも種類が多いので複数名の戦士を用意してもそれぞれに使い分けができる楽しみがあります。 ***魔法使い 多数の敵を攻撃する呪文の使い手。 本シナリオは二刀流がなく手数が乏しいのに加えて、状態異常耐性装備が皆無&やっかいな敵が多いため 多くの敵を攻撃できる呪文は必須と言えます。 ***僧侶 HPを回復したり、状態異常を治療する呪文の使い手。 回復呪文は当然として、中距離射程の武器を最初から利用でき、盗賊と異なり重装備も可能なのである程度は物理要員もこなせます。 ***盗賊 宝箱の罠を解除する人。 本作では宝箱担当に特化しており、戦闘能力は期待できません。 シナリオの途中で攻撃呪文を無限に発動できるアイテムを手に入れるので、アイテム係は担当できますが、総じて辛いところです。 ***ビショップ 魔法使い系・僧侶系両方の呪文を習得し、不確定アイテムを鑑定できる唯一の職業。 成長が遅く、実力では劣ることは否めませんが、鑑定能力はどうしても必要です。 ***侍 魔法使い系呪文を使える前衛職。 二刀流がなく、爆発的な攻撃力が期待できない一方で防具は弱めのため本シナリオでは辛めの調整。 ***ロード 僧侶系呪文を使える前衛職。 高いHPとAC、僧侶系呪文を使える能力はやはり頼もしい。本シナリオでは武器類の扱いでは戦士に一歩引く。 ***忍者 宝箱担当ができる前衛職。 盗賊の戦闘能力が全然無いので、戦闘能力を求めるならこちら。 忍者が宝箱の罠識別成功率95%に達するのは、ホブか、人間が能力値の最上限にプロディジー(イハロン)で+1する必要があります。 専用武器「手裏剣」があれば後衛から強力な打撃攻撃ができますが、実はそれまでは強力な長距離武器が全然ありません。 最初から連れて行くなら前衛で起用し、後半以降で魔法使いや僧侶が戦士に転職したら後衛に移動といった運用になります。 *ゲーム進行 完全にネタバレになるので格納します。 **序盤 #region(B1~B2) 【村】 -冬が終わらないので皆が困っている。慈悲の聖母の礼拝所の遺構を探して、遺物を持ち帰ってきて欲しい。 【B1】 -いきなり井戸に降りるのは危険だ。別ルートから探索を進めていこう。 --いきなり井戸に降りてクラーケンに全滅させられるのはウィザードリィに影響を受けた国産の古典RPG『ブラックオニキス』が元ネタだが、&br()そんなことを知っている世代で無ければ「ああ、あの時のあれね」で笑って済ませられるはずが無い。確実に回避しよう。&br()イベントを見たければ適当に作った捨てキャラを使おう。 -スタート地点の西側には隠し通路がある。通るには「狐のブーツ」が必要。B2で見つかる。 -マップ北東の礼拝所で探査すると「プレーヤーズゴースト」と戦闘。稼ぎに使える。 -B2へはシュートで降りる。すぐに戻ってこれるので大丈夫。 【B2】 -シュートから降りてくると、北に向かうと無限回廊。進めないが、戻って来れなくなるわけでは無いので安全。南に向かうと城へのテレポートがある。 -B1の隠し通路を使うための「狐のブーツ」が見つかる。氷属性耐性を持つので、量産しておこう。 -カリブー王に会い、事態の真相を知る。&br()この地の冬を退ける慈悲の女神ヴァインモンドが冥王に連れ去られた。肉体は冥府の冥王のもとに、魂は地獄の底にある。&br()「カリブーの鍵」をもらい、先に進む資格を得る。 #endregion **中盤 #region(B3~B6) 【B3】 -中継地点。B4、B5、B6へ行ける。B4へはすぐに行ける。B5はダークゾーンを大回りして迂回する。B6へは「払暁の灯火」が必要。 -B4で慈悲のイコン、B5で自由のイコン、B6で正義のイコンを入手し、3つ揃えるとB7へ行ける。 【B4】 -炎があるマスで「カンテラ」を「払暁の灯火」と交換。これでB3からB6へ行ける。カンテラは地上の商店で売っている。 【B5】 -ここはただの通過点で、B4の東側に行ける。 -B4東側は溶岩地帯になっており、「驟雨のワンド」が無いと難敵パホイホイと戦わねばならない。とてもかなわないので一時撤退。 【B6】 -「アイススケート」を持っていると先に進めるが、スリップして規定の順路にしか進めない。その順路の外側に出る必要がある。 --宝箱の罠のテレポーターで無理矢理順路の外に出る方法の他に、&br()「中に入ったらアイススケートを捨ててしまう」&br()「アイススケートを持っているキャラクタをパーティーから外し、移動したら合流させる」という方法で通過可能。 --順路の外側の隠し部屋で「フレンズ付きザイル」を手に入れる。これがあると、ようやくB1の井戸の探索ができるようになる。 -順路の中で「ジェネラルウインター」を倒し、「正義のイコン」を入手。 【B1井戸~B2南西~B5東側】 -B6で「フレンズ付きザイル」を手に入れたら井戸に潜入。シュートを一段ずつ降りることができるようになり、B2でひとつ隣のシュートからB5の東側へ行ける。 -B5の東側では敵が強く、ここで戦って「驟雨のワンド」を手に入れる。B4の東側で必要な他、フリーズ(ダルト)の呪文を無限に使える便利な品。先制攻撃の時にも有用。&br()一つ手に入れたらすぐ先に進むよりも、複数量産しておいた方がいい。 -「自由のイコン」を入手。ボスはいない。 【B3~B5~B4東側】 -「驟雨のワンド」を手に入れたら再びB3からB5に行くと、パホイホイと戦わずに進める。「慈悲のイコン」を入手。 -溶岩地帯の中で「バイキングソード」を「フレイムタン」に交換するイベントがある。&br()さらに、以前「払暁の灯火」を手に入れた場所にフレイムタンを持って行くと「紅葉の剣」に交換するイベントがある。&br()「紅葉の剣」は強力で、前衛全員分量産してもいい。特に侍と忍者には救いになる。 -こうしてB4で慈悲のイコン、B5で自由のイコン、B6で正義のイコンを入手し、B3の祭壇に持って行くとB7へ行ける。 #endregion **終盤 #region(B7~B9) ここから進むルートは2つ。 B3の祭壇からB7に進む。 B1の井戸の中をよく調べていくと、B5の連続シュートからB8に行ける。 いずれも一度行けばテレポーテーション(マロール)で行けるので、アイテムを手放すことができる。 【B7】 -B3から来る。冥王を倒して「王妃の可能態」を取り戻す。かなり強いので後回しにしてB8~9でレベル上げをしてからの方が良い。 -ただ、B8の雑魚敵はB7より遥かに強力なため、B7である程度装備を稼いだ方が楽。 -「王妃の可能態」を持ってB2のカリブー王に会うと、どうすればいいか教えてくれる。話を聞かなくてもイベントをこなせばクリアは可能。 -B4・慈悲のイコンを入手した場所で「王妃の可能態」を「ガラスの熊」に変化させる。これをB9に持って行く。 【B8】 -B5から来る。最強の敵が出る場所だが、イベントやボス戦は無い通過点。目指すはさらに奥、B9。 -アイテムはB9と同等のものが入手可能。 【B9】 -オルフェオ階梯と呼ばれる特殊な場所。&br()呪文を封じられた状態で連続で玄室戦闘を勝ち抜く。最後まで進むと地上に戻れる。&br()一歩後ろに戻ればB8へのテレポートがあり、再び呪文を使えるようになる。すぐ近くに城へのテレポートがある。&br()アイテムハントに最適な稼ぎフロアで、まずはここでじっくりとアイテムを稼ごう。村正、手裏剣、ローズガーブの他、北欧神話の神器や巨人族の武器が手に入る。&br()ここで実力を付けてからB7の冥王に挑もう。 -泉に「ガラスの熊」を入れると慈悲の女神ヴァインモンドが復活し、加護の証である角笛をくれる。「オルフェオ階梯」を進んで地上に戻り、シナリオクリア。&br()ここでは一歩戻ると角笛を没収されてしまうので、必ず一発でクリアできるように事前に練習しておくと良い。万全を期すなら宝箱は全部無視する。 -テレポーターの罠にかかるとB1へ行く。おそらく岩の中は無い。普通には入れないマスは岩の中では無く、一方通行ドアで出られる。&br()転移後も十数歩は魔法封じ状態が持続しているが、やがて解除される。キャンプを張って解除するのを何度も繰り返せば移動せずに魔法封じを解除できる。&br()魔法封じ状態でもジュエルリングの呪文はランダムで発動するので、何度も使えば位置を把握できる。 ***その後 【別展開1】 -B5・自由のイコンを入手した場所に「王妃の可能態」を持って行くと、消費して自由の女神メイデイを開放する。それだけで、メインのイベントとは関係ない。 【別展開2】 -B6・正義のイコンを入手した場所に「王妃の可能態」を持って行くと、「ガラスの犬」に変化する。&br()それをB9に持って行くと正義の女神ネメシスと戦闘になる。勝てば「復讐の刃」をくれる……が、あいにくシナリオ最強の武器では無いので手に入れる意味は薄い。&br()ネメシス自身は滅茶苦茶強いのに。 【モンスター図鑑コンプリート】 -B9では出てこない敵が4種類いる。いずれもB8で出現し、物凄く強い。&br()特に、800点近いダメージの氷属性ブレスを吐くレジーナとティエンルンは脅威だ。 --「属性抵抗:氷」と「ブレスダメージ半減」があってようやく200点のダメージ。「ブレスダメージ半減」が無ければ400点。&br()「ブレスダメージ半減」があるのは戦士専用のミスリルプレート、クリアアイテムのヴァインモンドの角笛の2つ。&br()このためにこのシナリオでは戦士が絶対的に強く、侍とロードは不遇なのである。 -モンスター図鑑No.102はプレーヤーズゴースト(B1の隠し敵)、103はパホイホイ(驟雨のワンドを先に取っていたら戦う機会が無く、見過ごしている可能性がある)。 【アイテムコンプリート】 -アイテムコンプリートはB8とB9で戦えばできるが、その壁は高い。強くはないが出現率が低いアイテムが大量に存在するからだ。&br()シナリオクリアかモンスター図鑑完成でゲームを終えても良いだろう。アイテムコンプリートは趣味の領域だ。 #endregion *未解決事項 シナリオをクリアしても不明瞭な部分があるので、情報を募集します。 #region() -B5のゴミ捨て場は何が起きる?もしくは何も起きない? -「燃え殻の箒」は何に使う?ただの外れアイテム? --スペシャルパワーの効果は「パーティー全快で灰化」。すでに灰になっている者が使えば、無償で残り5人のHPを全快できる。&br()終盤のメッセージ「魔法使いは置いていけ。灰になるまで役立たず」の意味は、&br()「B9では魔法使いは役に立たないからこれで自爆させ、一戦するたびに5人のHPを全快させる役割にしろ」という意味では無いか? #endregion ----
*慈悲の不在 2005年に『戦闘の監獄』の追加シナリオとして有料販売されたシナリオで、謂わば「ウィザードリィ外伝7」にあたる作品です。 従来よりのウィザードリィらしい堅実な作品で、『戦闘の監獄』で大きく変わった部分が合わなかった人に向いた造りをしています。 2023年にSteam版『五つの試練』のDLCとして復活。 以前に発売されたバージョンとの違いはほとんど無く、かつての攻略情報そのままに進めて行くことができます。 BGMと、地上の施設・迷宮のグラフィックが新調され、趣深い世界を見せてくれます。 #contents(fromhere=true,level=1) -[[シナリオの感想>アンケート:慈悲の不在]] *概要 全9階層に渡る迷宮が舞台となります。 クリア後の隠しダンジョンや、追加フロアといったものは存在しません。(今のところ未発見です) 特別に敵が強く、稼ぎに適したフロアもありますが、そこも含めてストーリーの範囲になっています。 『戦闘の監獄』と違う点は、 -アイテムの魔法効果がランダムに付いたり、合成するシステムは無い -二刀流が無い(補武器がないのではなく、完全に設定オフ) -アイテムの呪文やスペシャルパワーを装備しなくとも使える。装備できない職業でも使える&br()(魔法使い専用の「驟雨のワンド」の呪文を魔法使い以外が使ったり、スペシャルパワーを誰でも使える) -ミニマップを表示するスイッチやアイテムが無い といったところ。 『戦闘の監獄』でミニマップを頼りに探索を進めていた人は、自分の手で本格的な冒険に挑まなければなりません。 2005年版からSteam版への変更点は、 -地図を表示する呪文を使えるアイテム「ジュエルリング」が無限に使えるようになった(と思われます)&br()(クリアまで使いまくりましたが一度も壊れませんでした。2005年版では割とすぐ壊れるアイテムで、信頼性の差は歴然) -「フレイムタン」と「紅葉の剣」を侍と忍者が装備できるようになり、中盤で役立つ -「フレオンアーマー」が「コールドチェイン」に改名 -「ディスプレッサービースト」が「インビジブルビースト」に改名。「ディスプレッサーローブ」はそのまま と言ったところ。 ジュエルリングの変更は有り難く、序盤で1000Gで購入すれば地図を見放題になります。 *キャラクタの作成 詳しい話は「[[キャラクタの作成]]」のページも参照。 **種族・能力値 差がある部分は左側:男性、右側:女性の数値です。男性は力に+1、女性は生命力に+1されます。 ||人間|エルフ|ドワーフ|ノーム|ホブ|h |力|9/8|8/7|11/10|8/7|6/5| |知恵|8|10|7|7|7| |信仰心|5|10|10|10|7| |生命力|8/9|6/7|10/11|8/9|6/7| |素早さ|8|9|5|10|10| |運の強さ|9|6|6|7|15| -能力値の詳しい解説は[[能力値]]のページで。 -能力値はレベルアップで種族基本値+15まで、プロディジー(イハロン)の呪文で+17まで、アイテムのスペシャルパワーで+17まで上がります。 -全ての種族が強すぎるくらいにまで強くなるため、「死に種族」「外れ種族」といったものは存在しません。&br()上限はどの種族も十分以上に高いので、キャラ作成初期・冒険の序盤のことを考えて選ぶと良いでしょう。 -種族専用アイテムはありません。どの種族を選んでも大丈夫です。 -エルフとホブの男性は、レベルアップによる成長だけでは生命力が6+15=21までしか上がりません。&br()生命力22で最もHPの伸びが良くなるので、プロディジー(イハロン)の呪文かアイテムのスペシャルパワー「生命力+1」を使って22に上げるまでが面倒です。&br()ただ、極まるのがちょっと面倒だというだけで、最終的には追いつきます。 -性別の差は、男性が与えるダメージが強く、女性がHPが多くなる傾向にありますが、最終的には誤差です。性別は好みで選んで良いでしょう。 -性別専用アイテムはありません。 **職業 基本的な事は[[職業]]のページを参照。 ここでは『慈悲の不在』独自の特徴を記載します。 終盤の展開が特殊かつ職業に大きな影響があるためその部分は分けて記載します。 #region(ネタバレのため格納) 本シナリオの特徴として ・最後のフロアが全域魔法禁止エリア ・戦士の装備が序盤から終盤まで優遇されている ・他の職業に特筆する最終装備がほとんどない というものがあります。 「最終装備で比較すると○○職が有利」というだけならよくある話ですが、上記の理由により本シナリオでは戦士が際立っており 職業解説ページにある「武器が同等なら最強の前衛職は戦士である」を体現しているシナリオと言えます。 しかも、最後には覚えた呪文は一つも使えなくなるのですから……。 最終的なパーティー構成は打撃に偏り、呪文はあてにしない組み方になります。 魔法使いや僧侶は前衛職へ転職、盗賊は「シーブズダガー」で忍者に転職して 「前衛職4人、忍者、ビショップ」が典型例になるでしょう。 ただ、「レーヴァティン」「村正」「ミスリルプレート」を始めとした最強装備は地下8階でも普通に入手できるため 多少稼ぎを入れるのであれば呪文が使えなくなることはそれほど影響しません。 ***戦士 前述のとおり最終装備が事実上最強になっていますが、序盤~中盤に拾える武器防具も専用が多めで終始優遇されています。 少なくとも1人は最初から採用した方がいいでしょう。 中距離攻撃武器が充実しており、後衛からの転職組も含めれば最終的に3~4人いても困りません。 ***ロード 地獄(B8)に到達したくらいまでは、戦士と同等の防具を装備でき、武器も片手短距離なら問題ないため 1人くらいなら最初から採用しても他シナリオと同じくらいの活躍が見込めます。 一方、転職して途中作成するのはお勧めできません(それなら僧侶から戦士にした方が…)。 ***侍 武器の装備可能範囲がおよそ戦>君>忍>侍となっており、 村正を手に入れるまで中間用の武器が非常に乏しいのが欠点です。 二刀流:なしのため攻撃力の増強は厳しい一方で 防具も戦君の方が総じて優秀であり耐久力の無さ、それを補う手段が無い事にも悩まされます。 Steam版では紅葉の剣(片手短距離)が装備可能になったものの 戦君侍忍が装備可能なため差別化は依然として苦しいところ(そもそも入手を見逃す可能性もある)。 専用武器「村正」は魅力ですが、本作では戦士の最強武器「レーヴァテイン」が総合的に上を行き、 呪文は使えても最後には意味が無くなるので厳しい立場にあります。 補助呪文は役立つ場面がそれなり以上にはあるものの、その頃には魔法使いが戦士に転職していたり… 実はアイテム破壊攻撃を防げる唯一の職業。しかし、それを当てにする戦略が取れるかと言うと……。 ***僧侶・魔法使い 本作では専用の優秀な装備がなく、育て続ける意義がありません。 13レベルになったらすぐに打撃職に、それも戦士への転職が最適です。 優秀な中距離武器は戦士専用が多く、その他の装備でも他前衛は見劣りしてしまいます。 B7~B8の攻略を見越して全呪文修得を狙うとしても僧魔経由のち戦士に転職した方が最終的にはお得です。 ***ビショップ 専用の優秀な装備がなく、最終局面では鑑定能力だけになります。 手間を惜しまないのであれば酒場待機にして7人目と交代という手も。 ***盗賊・忍者 盗賊用の強力な装備がないため最終的に「シーブズダガー」による転職推奨。 忍者は装備的には苦しいものの、防具類は戦君用と侍忍用で別々であり、 Steam版では紅葉の剣を装備可能になったため最初から採用しても何とかなる範囲です。 #endregion ***戦士 前衛職。普段のようにレベルアップが早いという長所だけでなく、全編を通して装備品が強力で それも種類が多いので複数名の戦士を用意してもそれぞれに使い分けができる楽しみがあります。 ***魔法使い 多数の敵を攻撃する呪文の使い手。 本シナリオは二刀流がなく手数が乏しいのに加えて、状態異常耐性装備が皆無&やっかいな敵が多いため 多くの敵を攻撃できる呪文は必須と言えます。 ***僧侶 HPを回復したり、状態異常を治療する呪文の使い手。 回復呪文は当然として、中距離射程の武器を最初から利用でき、盗賊と異なり重装備も可能なのである程度は物理要員もこなせます。 ***盗賊 宝箱の罠を解除する人。 本作では宝箱担当に特化しており、戦闘能力は期待できません。 シナリオの途中で攻撃呪文を無限に発動できるアイテムを手に入れるので、アイテム係は担当できますが、総じて辛いところです。 ***ビショップ 魔法使い系・僧侶系両方の呪文を習得し、不確定アイテムを鑑定できる唯一の職業。 成長が遅く、実力では劣ることは否めませんが、鑑定能力はどうしても必要です。 ***侍 魔法使い系呪文を使える前衛職。 二刀流がなく、爆発的な攻撃力が期待できない一方で防具は弱めのため本シナリオでは辛めの調整。 ***ロード 僧侶系呪文を使える前衛職。 高いHPとAC、僧侶系呪文を使える能力はやはり頼もしい。本シナリオでは武器類の扱いでは戦士に一歩引く。 ***忍者 宝箱担当ができる前衛職。 盗賊の戦闘能力が全然無いので、戦闘能力を求めるならこちら。 忍者が宝箱の罠識別成功率95%に達するのは、ホブか、人間が能力値の最上限にプロディジー(イハロン)で+1する必要があります。 専用武器「手裏剣」があれば後衛から強力な打撃攻撃ができますが、実はそれまでは強力な長距離武器が全然ありません。 最初から連れて行くなら前衛で起用し、後半以降で魔法使いや僧侶が戦士に転職したら後衛に移動といった運用になります。 *ゲーム進行 完全にネタバレになるので格納します。 **序盤 #region(B1~B2) 【村】 -冬が終わらないので皆が困っている。慈悲の聖母の礼拝所の遺構を探して、遺物を持ち帰ってきて欲しい。 【B1】 -いきなり井戸に降りるのは危険だ。別ルートから探索を進めていこう。 --いきなり井戸に降りてクラーケンに全滅させられるのはウィザードリィに影響を受けた国産の古典RPG『ブラックオニキス』が元ネタだが、&br()そんなことを知っている世代で無ければ「ああ、あの時のあれね」で笑って済ませられるはずが無い。確実に回避しよう。&br()イベントを見たければ適当に作った捨てキャラを使おう。 -スタート地点の西側には隠し通路がある。通るには「狐のブーツ」が必要。B2で見つかる。 -マップ北東の礼拝所で探査すると「プレーヤーズゴースト」と戦闘。稼ぎに使える。 -B2へはシュートで降りる。すぐに戻ってこれるので大丈夫。 【B2】 -シュートから降りてくると、北に向かうと無限回廊。進めないが、戻って来れなくなるわけでは無いので安全。南に向かうと城へのテレポートがある。 -B1の隠し通路を使うための「狐のブーツ」が見つかる。氷属性耐性を持つので、量産しておこう。 -カリブー王に会い、事態の真相を知る。&br()この地の冬を退ける慈悲の女神ヴァインモンドが冥王に連れ去られた。肉体は冥府の冥王のもとに、魂は地獄の底にある。&br()「カリブーの鍵」をもらい、先に進む資格を得る。 #endregion **中盤 #region(B3~B6) 【B3】 -中継地点。B4、B5、B6へ行ける。B4へはすぐに行ける。B5はダークゾーンを大回りして迂回する。B6へは「払暁の灯火」が必要。 -B4で慈悲のイコン、B5で自由のイコン、B6で正義のイコンを入手し、3つ揃えるとB7へ行ける。 【B4】 -炎があるマスで「カンテラ」を「払暁の灯火」と交換。これでB3からB6へ行ける。カンテラは地上の商店で売っている。 【B5】 -ここはただの通過点で、B4の東側に行ける。 -B4東側は溶岩地帯になっており、「驟雨のワンド」が無いと難敵パホイホイと戦わねばならない。とてもかなわないので一時撤退。 【B6】 -「アイススケート」を持っていると先に進めるが、スリップして規定の順路にしか進めない。その順路の外側に出る必要がある。 --宝箱の罠のテレポーターで無理矢理順路の外に出る方法の他に、&br()「中に入ったらアイススケートを捨ててしまう」&br()「アイススケートを持っているキャラクタをパーティーから外し、移動したら合流させる」という方法で通過可能。 --順路の外側の隠し部屋で「フレンズ付きザイル」を手に入れる。これがあると、ようやくB1の井戸の探索ができるようになる。 -順路の中で「ジェネラルウインター」を倒し、「正義のイコン」を入手。 【B1井戸~B2南西~B5東側】 -B6で「フレンズ付きザイル」を手に入れたら井戸に潜入。シュートを一段ずつ降りることができるようになり、B2でひとつ隣のシュートからB5の東側へ行ける。 -B5の東側では敵が強く、ここで戦って「驟雨のワンド」を手に入れる。B4の東側で必要な他、フリーズ(ダルト)の呪文を無限に使える便利な品。先制攻撃の時にも有用。&br()一つ手に入れたらすぐ先に進むよりも、複数量産しておいた方がいい。 -「自由のイコン」を入手。ボスはいない。 【B3~B5~B4東側】 -「驟雨のワンド」を手に入れたら再びB3からB5に行くと、パホイホイと戦わずに進める。「慈悲のイコン」を入手。 -溶岩地帯の中で「バイキングソード」を「フレイムタン」に交換するイベントがある。&br()さらに、以前「払暁の灯火」を手に入れた場所にフレイムタンを持って行くと「紅葉の剣」に交換するイベントがある。&br()「紅葉の剣」は強力で、前衛全員分量産してもいい。特に侍と忍者には救いになる。 -こうしてB4で慈悲のイコン、B5で自由のイコン、B6で正義のイコンを入手し、B3の祭壇に持って行くとB7へ行ける。 #endregion **終盤 #region(B7~B9) ここから進むルートは2つ。 B3の祭壇からB7に進む。 B1の井戸の中をよく調べていくと、B5の連続シュートからB8に行ける。 いずれも一度行けばテレポーテーション(マロール)で行けるので、アイテムを手放すことができる。 【B7】 -B3から来る。冥王を倒して「王妃の可能態」を取り戻す。かなり強いので後回しにしてB8~9でレベル上げをしてからの方が良い。 -ただ、B8の雑魚敵はB7より遥かに強力なため、B7である程度装備を稼いだ方が楽。 -「王妃の可能態」を持ってB2のカリブー王に会うと、どうすればいいか教えてくれる。話を聞かなくてもイベントをこなせばクリアは可能。 -B4・慈悲のイコンを入手した場所で「王妃の可能態」を「ガラスの熊」に変化させる。これをB9に持って行く。 【B8】 -B5から来る。最強の敵が出る場所だが、イベントやボス戦は無い通過点。目指すはさらに奥、B9。 -アイテムはB9と同等のものが入手可能。 【B9】 -オルフェオ階梯と呼ばれる特殊な場所。&br()呪文を封じられた状態で連続で玄室戦闘を勝ち抜く。最後まで進むと地上に戻れる。&br()一歩後ろに戻ればB8へのテレポートがあり、再び呪文を使えるようになる。すぐ近くに城へのテレポートがある。&br()アイテムハントに最適な稼ぎフロアで、まずはここでじっくりとアイテムを稼ごう。村正、手裏剣、ローズガーブの他、北欧神話の神器や巨人族の武器が手に入る。&br()ここで実力を付けてからB7の冥王に挑もう。 -泉に「ガラスの熊」を入れると慈悲の女神ヴァインモンドが復活し、加護の証である角笛をくれる。「オルフェオ階梯」を進んで地上に戻り、シナリオクリア。&br()ここでは一歩戻ると角笛を没収されてしまうので、必ず一発でクリアできるように事前に練習しておくと良い。万全を期すなら宝箱は全部無視する。 -テレポーターの罠にかかるとB1へ行く。おそらく岩の中は無い。普通には入れないマスは岩の中では無く、一方通行ドアで出られる。&br()転移後も十数歩は魔法封じ状態が持続しているが、やがて解除される。キャンプを張って解除するのを何度も繰り返せば移動せずに魔法封じを解除できる。&br()魔法封じ状態でもジュエルリングの呪文はランダムで発動するので、何度も使えば位置を把握できる。 ***その後 【別展開1】 -B5・自由のイコンを入手した場所に「王妃の可能態」を持って行くと、消費して自由の女神メイデイを開放する。それだけで、メインのイベントとは関係ない。 【別展開2】 -B6・正義のイコンを入手した場所に「王妃の可能態」を持って行くと、「ガラスの犬」に変化する。&br()それをB9に持って行くと正義の女神ネメシスと戦闘になる。勝てば「復讐の刃」をくれる……が、あいにくシナリオ最強の武器では無いので手に入れる意味は薄い。&br()ネメシス自身は滅茶苦茶強いのに。 【モンスター図鑑コンプリート】 -B9では出てこない敵が4種類いる。いずれもB8で出現し、物凄く強い。&br()特に、800点近いダメージの氷属性ブレスを吐くレジーナとティエンルンは脅威だ。 --「属性抵抗:氷」と「ブレスダメージ半減」があってようやく200点のダメージ。「ブレスダメージ半減」が無ければ400点。&br()「ブレスダメージ半減」があるのは戦士専用のミスリルプレート、クリアアイテムのヴァインモンドの角笛の2つ。&br()このためにこのシナリオでは戦士が絶対的に強く、侍とロードは不遇なのである。 -モンスター図鑑No.102はプレーヤーズゴースト(B1の隠し敵)、103はパホイホイ(驟雨のワンドを先に取っていたら戦う機会が無く、見過ごしている可能性がある)。 【アイテムコンプリート】 -アイテムコンプリートはB8とB9で戦えばできるが、その壁は高い。強くはないが出現率が低いアイテムが大量に存在するからだ。&br()シナリオクリアかモンスター図鑑完成でゲームを終えても良いだろう。アイテムコンプリートは趣味の領域だ。 #endregion *未解決事項 シナリオをクリアしても不明瞭な部分があるので、情報を募集します。 #region() -B5のゴミ捨て場は何が起きる?もしくは何も起きない? -「燃え殻の箒」は何に使う?ただの外れアイテム? --スペシャルパワーの効果は「パーティー全快で灰化」。すでに灰になっている者が使えば、無償で残り5人のHPを全快できる。&br()終盤のメッセージ「魔法使いは置いていけ。灰になるまで役立たず」の意味は、&br()「B9では魔法使いは役に立たないからこれで自爆させ、一戦するたびに5人のHPを全快させる役割にしろ」という意味では無いか? #endregion ----

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