職業

戦士、魔法使い、僧侶、盗賊、ビショップ、侍、ロード、忍者の8職業がある。
便宜上、戦士、魔法使い、僧侶、盗賊を「基本職」、ビショップ、侍、ロード、忍者を「上級職」と呼ぶ。
また、戦士、侍、ロード、忍者を「前衛職」、魔法使い、僧侶、ビショップを「魔法職」と呼ぶ。

五つの試練ではシナリオごとに能力値、職業の就業条件、アイテム、モンスターなどを自由に設定できるので
全てのシナリオに絶対に当てはまるという要素は少ない。
全面的に職業の性能の見直しを行っているシナリオもある。


戦士

就業条件 備考
性格 善・中立・悪 就業条件の性格は全シナリオ共通。
能力値はシナリオエディタのデフォルト設定のもので、
変更されているシナリオもある。
11
知恵
信仰心
生命力
素早さ
運の強さ

重要な能力値
  • 力は重要。打撃攻撃の命中確率やダメージに影響する。
  • 生命力は重要。最大HPの伸び、死亡・灰からの蘇生成功確率に影響する。
  • 素早さは重要。戦闘での行動順に影響する。

特徴
  • 前衛(隊列の1~3番目)に立って打撃攻撃を行い、敵の攻撃を受け止めるのが役割。
    5レベルごとに攻撃回数が増えて強くなる。
  • 最大HPの伸びが良い。
  • レベルアップが他の前衛職と比べて非常に早い。
    そのため攻撃回数(=同じ武器を装備している時の攻撃力)や命中確率、最大HPに格段の差が出る。
    武器が同等なら最強の前衛職は戦士である。だからこそ村正などの上級職専用アイテムが存在する。

魔法使い

就業条件 備考
性格 善・中立・悪 就業条件の性格は全シナリオ共通。
能力値はシナリオエディタのデフォルト設定のもので、
変更されているシナリオもある。
知恵 11
信仰心
生命力
素早さ
運の強さ

重要な能力値
  • 知恵は重要。キャラクタ作成時に覚えている呪文の数、レベルアップ時に魔法使い系呪文を覚える確率、攻撃呪文のダメージに影響する。
    特に序盤では攻撃呪文のダメージへの影響が大きく、本来1d8(1~8点のダメージ)の呪文が知恵20なら1d8+8(9~16点)のダメージになり、三倍近い差が生じる。
    最初に覚えている呪文の数は特に重要なので、最低限14は欲しい。17あれば呪文を3つ覚えてスタートできる。
  • 生命力は重要。最大HPの伸び、死亡・灰からの蘇生成功確率に影響する。
  • 素早さは重要。戦闘での行動順に影響する。

特徴
  • 1レベルから、2レベルごとに魔法使い系呪文を覚える。
    パーティーの位置を確認する呪文、多数の相手にダメージを与える攻撃呪文、移動の補助になる呪文と冒険に欠かせないものばかり。
  • 最大HPの伸びは悪く、特にエルフやホブと言った生命力が低い種族ではそれが顕著。
  • レベルがインフレするシナリオでは普通の攻撃呪文では与えるダメージが足りなくなってくる事もあるが、呪文のダメージを強化するアイテムを設定できるため活躍の機会が失われないシナリオも多い。
    これらのアイテムは「魔法使いは装備できるがビショップは装備できない」というものもあるので、「全ての呪文を覚えたらビショップに転職するのが定石」とは限らない。
  • 基本的にパーティーに一人は必ずいるものだと想定してシナリオが作られているため、縛りプレイでも無い限りは仲間に加えておこう。

僧侶

就業条件 備考
性格 善・悪 就業条件の性格は全シナリオ共通。
能力値はシナリオエディタのデフォルト設定のもので、
変更されているシナリオもある。
知恵
信仰心 11
生命力
素早さ
運の強さ

重要な能力値
  • 知恵は重要。攻撃呪文のダメージに影響する。
  • 信仰心は重要。キャラクタ作成時に覚えている呪文の数、レベルアップ時に僧侶系呪文を覚える確率に影響する。
    最初に覚えている呪文の数は特に重要なので、最低限14は欲しい。17あれば呪文を3つ覚えてスタートできる。
  • 生命力は重要。最大HPの伸び、死亡・灰からの蘇生成功確率に影響する。
  • 素早さは重要。戦闘での行動順に影響する。

特徴
  • 1レベルから、2レベルごとに僧侶系呪文を覚える。
    HPを回復したり状態異常を治療する呪文、迷宮を3マス先まで照らす呪文、モンスターを確実に識別する呪文と冒険に欠かせないものばかり。
  • 最大HPの伸びは良い。強力な防具を装備でき、前衛に立てる耐久力を持つ事も多い。インフレシナリオでは戦士に次ぐHPを持つ。
  • なぜか初期状態での攻撃回数が1回多く、初期なら前衛としての攻撃力にも期待できる。だが、中盤からは攻撃が当たらなくなる事も多くなっていき、最終的には打撃攻撃に期待はできない。
  • アンデッド系のモンスター1グループをコスト無しで倒せる「ディスペル」という能力があり、戦闘中に「呪いを解く」というコマンドで使用する。これで倒した敵は経験値が入らない。
  • 13レベルで覚える「ヒールパーティー(マディアル)」が非常に優秀。そのため、旧来見られた「僧侶は11レベルになったら転職」という定石は逆に非効率になった。
  • 特に優秀なアイテムが出ない限り、13レベル以上で僧侶であり続けるのは他の職業に比べて不利になる場合が多い。
    転職するのなら、
    ロード(引き続き僧侶呪文を担当しながら打撃能力も獲得)
    戦士(レベルアップが早いので転職先として意外と優秀)
    侍(全ての呪文を修得し、打撃能力も獲得)
    魔法使い(全ての呪文を修得、レベルアップが早め)
    ビショップ(全ての呪文を修得、僧侶系呪文の使用回数が魔法使いより多い、鑑定能力がある)
    などが候補になる。
    旧来見られた「僧侶系呪文を修得した盗賊はプリーストブラスターにかからないので安全」という定石は、職業に関係なく呪文を覚えているだけで対象となる罠「スペルブラスター」に変更されたので使えなくなってしまった。
  • 基本的にパーティーに一人は必ずいるものだと想定してシナリオが作られているため、縛りプレイでも無い限りは仲間に加えておこう。

盗賊

就業条件 備考
性格 中立・悪 就業条件の性格は全シナリオ共通。
能力値はシナリオエディタのデフォルト設定のもので、
変更されているシナリオもある。
「就業条件に運の強さは必要無い」など。
知恵
信仰心
生命力
素早さ 11
運の強さ 13

重要な能力値
  • 生命力は重要。最大HPの伸び、死亡・灰からの蘇生成功確率に影響する。
  • 素早さは重要。宝箱の罠識別の成功確率(罠の解除はLV依存)、戦闘での行動順に影響する。
  • 運の強さは重要。宝箱の罠識別の成功確率、宝箱の罠解除に失敗した時に罠が発動しない確率に影響する。

特徴
  • 戦闘能力は低いが、宝箱の罠を安全に解除するという重要な任務を担当する。
  • 戦闘時に「隠れる」という能力があり、1ターンかけて隠れた後に高威力・射程が1段階伸びた「奇襲」で強力な攻撃ができる。
    ただし自分が喰らうダメージも倍増するため、割と危険な行動。
    「隠れる」「奇襲」が無いシナリオもあるが、プレイヤーがその有無を選ぶ事はできない。
    盗賊を後衛に配置している時、戦闘中にボタンを連打していると一番上にある「隠れる」を選んでしまって突然やられる事もしばしば。そのため、後衛盗賊用に遠距離攻撃ができる弓が用意されているシナリオも多い。
  • HPの伸びは高くないが、レベルアップが最も早いため、生命力が十分に高ければLV20付近でロードを、LV27付近で僧侶を抜き最終的に戦士に次ぐHPになる。
  • 基本的に戦闘中にやれる事はあまり無いが、商店で巻物が豊富に用意されているシナリオでは補助呪文の使い手として活躍する事もある。スリープ(カティノ)、サイレンス(モンティノ)、マジックスクリーン(コルツ)等があれば立派な戦力だ。
  • 忍者とは「打撃攻撃も強いが宝箱担当としては頼りない忍者/宝箱は任せられるが戦闘能力に乏しい盗賊」といった個性分けが為されるシナリオが多い。
    だが、シナリオによっては「忍者も宝箱担当として信頼できる」「盗賊も戦闘能力で見劣りしない」という場合もある。
  • 忍者に転職できるスペシャルパワーを持ったアイテム「盗賊の短刀」が出るシナリオも多いが、必ずそれがあるとは限らない。
  • 基本的にパーティーに一人は必ずいるものだと想定してシナリオが作られているため、縛りプレイでも無い限りは仲間に加えておこう。
    最初の階層から良いアイテムが出てくるシナリオも多く、旧来見られた「最初は盗賊を入れずにパーティーを育てる。地下一階の宝箱からはいいアイテムなど出ず、罠が怖いだけで開ける価値など無いから無視」という定石は逆に不効率になった。
  • 旧来見られた「僧侶系呪文を修得した盗賊はプリーストブラスターにかからないので安全」という定石は、職業に関係なく呪文を覚えているだけで対象となる罠「スペルブラスター」に変更されたので使えなくなってしまった。
    五つの試練では「スペルブラスターでいきなり全滅しないように、パーティーに一人は呪文を使えないキャラを入れておく」という戦略も成立するようになった。
+ 対スペルブラスター
スペルブラスターが発動した場合、必ず行動不能になるわけではなく抵抗して「影響を受けなかった」となるか、「MP減少」「呪文を忘れる」「死亡」「灰」のいずれかを受ける。
死亡or灰を受けなければ呪文未修得と比較してむしろ安全にPTを立て直すことができ、そもそも高レベル呪文の使い手が何人いるかは宝箱開封以前の安全性に関わってくるため、実のところ全員呪文の使い手の方が低リスクである場合がある。
このあたりはシナリオの難易度にも依存するため、適宜判断したいところ。

ビショップ

就業条件 備考
性格 善・悪 就業条件の性格は全シナリオ共通。
能力値はシナリオエディタのデフォルト設定のもので、
変更されているシナリオもある。
「ビショップに必要な知恵と信仰心は12」など。
知恵 15
信仰心 15
生命力
素早さ
運の強さ

重要な能力値
  • 知恵は重要。キャラクタ作成時に覚えている呪文の数、レベルアップ時に魔法使い系呪文を覚える確率、攻撃呪文のダメージに影響する。
    最初に覚えている呪文の数は特に重要なので、知恵12で就業できるシナリオでも最低限14は欲しい。17あれば呪文を3つ覚えてスタートできる。
  • 信仰心は重要。レベルアップ時に僧侶系呪文を覚える確率に影響する。
  • 生命力は重要。最大HPの伸び、死亡・灰からの蘇生成功確率に影響する。
  • 素早さは重要。戦闘での行動順に影響する。

特徴
  • 魔法使い系と僧侶系の呪文を両方覚えるが、その修得ペースは恐ろしく遅い。
    魔法使い系呪文は1レベルから、4レベルごとに覚える。1,5,9,13,17,21,25レベルで修得。
    僧侶系呪文は4レベルから、4レベルごとに覚える。4,8,12,16,20,24,28レベルで修得。
    ひたすらスリープ(カティノ)、サイレンス(モンティノ)、サンダー(モリト)、マジックスクリーン(コルツ)を唱え続けるに留まるだろう。
    最終的には最強の魔法職となるはずだが、そこまでビショップを育て上げてきたパーティーは「ビショップの戦力は当てにしていない」という戦いをそれまで続けてきたのであり、「今さら呪文を覚えてくれても、使う必要は無いよ」という悲惨な事態も多々起きる。
  • そのため、ビショップに早く呪文を覚えさせるためのアイテムを出して補強しているシナリオもある。
  • 五つの試練ではスペシャルパワーを使った転職でも呪文使用回数が「覚えている呪文の数」まで減らされるため、「全ての呪文を9回使える」のはビショップだけ。その意味では最強の魔法職ではあるのだが……。
  • 上述したように「ビショップは使えないが魔法使いは使える」という強力な魔法の杖が出るシナリオもあるため、全てのシナリオで定石として「魔法使いは呪文を覚えたらビショップに転職」が正解とは限らない。
  • 4レベルからディスペルができる。
  • アイテムの鑑定ができる。全職業中唯一の能力で、このためにパーティーに必須の職業のひとつである。
  • 五つの試練ではアイテムひとつひとつに「鑑定に必要なビショップのレベル」が設定されており、このため旧来見られた「酒場に1レベルのビショップが待機していてアイテムを鑑定する」という定石はほぼ不可能になっている。
    また、「13レベルの魔法使いがビショップに転職」した直後は、ほとんどのアイテムが鑑定不可能(その頃に手に入るアイテムは鑑定レベル10~12くらいだろう)で、ビショップとしてレベルを上げるまでは苛々する時期を過ごす事になる。
    しかしそれでも攻撃呪文の充実ぶりは普通に育てたビショップよりもはるかに上であり、ビショップを最初から育てるか、魔法使いから転職させるかは実に悩ましい選択となっている。
    最初のフロアからアイテムが大量に出てくるシナリオも多く、そうしたシナリオではビショップを連れて行って迷宮内で鑑定ができないととてもやっていられない。旧来見られた「ビショップは最初から入れず、魔法使いを9レベルか13レベルで転職」という定石が常に正解であるとは限らず、むしろビショップを入れておいた方が良い場合も多い。
  • HPの伸びは僧侶と同等。しかしレベルアップが遅いので、魔法使いと同じくらいのペースになる。

就業条件 備考
性格 善・中立 就業条件の性格は全シナリオ共通。
能力値はシナリオエディタのデフォルト設定のもので、
変更されているシナリオもある。
「上級職を簡単に選べるように必要能力値を下げている」など。
15
知恵 11
信仰心 10
生命力 14
素早さ 10
運の強さ

重要な能力値
  • 力は重要。打撃攻撃の命中確率やダメージに影響する。
  • 知恵は一応重要。レベルアップ時に魔法使い系呪文を覚える確率、攻撃呪文のダメージに影響する。
    だが侍が呪文を唱える機会は少なく、呪文を覚えてしまったら重要では無くなる。
  • 生命力は重要。最大HPの伸び、死亡・灰からの蘇生成功確率に影響する。
  • 素早さは重要。戦闘での行動順に影響する。

特徴
  • 前衛(隊列の1~3番目)に立って打撃攻撃を行い、敵の攻撃を受け止めるのが役割。
    5レベルごとに攻撃回数が増えて強くなる。
  • 魔法使い系の呪文も覚えるが、覚えるタイミングが遅すぎて攻撃呪文の使い手としては期待できない。
    「ウィザードアイ(デュマピック)を侍が担当する事で、魔法使いがスリープ(カティノ)を遠慮無く使える」という協力態勢は頼もしい。
  • 最大HPの伸びは一応良いことになっているが、上級職ゆえにレベルアップが遅く、結果としてインフレシナリオでは盗賊や魔法使いよりもHPが低くなる。
  • シリーズ定番の最強武器「村正」や侍専用の刀が用意されているシナリオは多い。
    戦士と比べて一段劣る防具しか装備できないシナリオは多い。
    二刀流ができるシナリオでは侍と忍者だけに二刀流用の補助武器が用意されているシナリオがある。
    と言った感じで攻撃重視・防御軽視の設定になっているシナリオが多く見られる。
  • 侍専用のアイテムが多数用意されているシナリオが多いので、前衛を戦士とロードしか入れていないと、それらのアイテムを使う事ができなくなってしまう。その意味でも侍をパーティーに加えておく必要性が高まっている。
  • キャラクタの作成でボーナスポイントを多く出せば最初から作れるためか、「侍に転職」のスペシャルパワーのアイテムは出ないシナリオが多い。
    戦士から転職させるくらいなら、最初から連れて行こう。「キャラクタの作成もノーリセットで一発振り」というプレイスタイルの場合、「職業優先」を選べば必ず作れる。
    僧侶から転職させれば全ての呪文を使えるキャラクターになるが、その場合でもスペルブラスターの罠には結局かかってしまう事に注意。

ロード

就業条件 備考
性格 就業条件の性格は全シナリオ共通。
能力値はシナリオエディタのデフォルト設定のもので、
変更されているシナリオもある。
「ロードに必要な信仰心は12」
「上級職を簡単に選べるように必要能力値を下げている」など。
15
知恵 12
信仰心 13
生命力 15
素早さ 14
運の強さ 15

重要な能力値
  • 力は重要。打撃攻撃の命中確率やダメージに影響する。
  • 信仰心は重要。レベルアップ時に僧侶系呪文を覚える確率に影響する。
  • 生命力は重要。最大HPの伸び、死亡・灰からの蘇生成功確率に影響する。
  • 素早さは重要。戦闘での行動順に影響する。

特徴
  • 前衛(隊列の1~3番目)に立って打撃攻撃を行い、敵の攻撃を受け止めるのが役割。
    5レベルごとに攻撃回数が増えて強くなる。
  • 僧侶系の呪文も覚える。修得ペースはビショップよりも速く、4レベルから2レベルごとに覚える。4,6,8,10,12,14,16レベルで修得。
    第二の回復役として十分な能力を持っている。ただ、最初から僧侶の代わりにするには10~16レベルの間がきつい。
  • 求められるボーナスポイントが多いので最初からパーティーに入れるのは苦労するが、不可能ではない。キャラクタの作成で「職業優先」を使えば確実に作れる。
    「最初はパーティーにおらず、後から転職する職業」というイメージは強いが、実は最初から連れて行くと相当強い。
  • 戦士からロードに転職できる「エクスカリバー」や、全職業からロードに転職できる「変化の指輪」といったアイテムが用意されているシナリオもある。
  • 装備できる武器防具はおおむね戦士と同等かその上位互換。専用アイテム「君主の聖衣」「聖なる鎧」が用意されているシナリオは多い。
  • HPの伸びは戦士と同等。レベルアップが遅いので戦士と同じにはならないが、それでも高水準を保てるので十分な戦力である。
  • 9レベルからディスペルができる。

忍者

就業条件 備考
性格 就業条件の性格は全シナリオ共通。
能力値はシナリオエディタのデフォルト設定のもので、
変更されているシナリオもある。
「必要な能力値はオール17」
「上級職を簡単に選べるように必要能力値を下げている」など。
18
知恵 18
信仰心 18
生命力 18
素早さ 18
運の強さ 18

重要な能力値
  • 力は重要。打撃攻撃の命中確率やダメージに影響する。
  • 生命力は重要。最大HPの伸び、死亡・灰からの蘇生成功確率に影響する。
  • 素早さは重要。宝箱の罠識別の成功確率、戦闘での行動順に影響する。
  • 運の強さは重要。宝箱の罠識別の成功確率、宝箱の罠解除に失敗した時に罠が発動しない確率に影響する。

特徴
  • 前衛(隊列の1~3番目)に立って打撃攻撃を行い、敵の攻撃を受け止めるのが役割。あるいは後衛から長距離武器で攻撃する。
    5レベルごとに攻撃回数が増えて強くなる。
  • 攻撃回数が最初から1回多く、特に最初期は「他の前衛職は1回攻撃、忍者だけは2回攻撃」であり、「全ての敵への攻撃力が2倍」「一発当たれば倒せる、という敵への命中力は他の前衛職よりはるかに信頼できる」と、まさに忍者の全盛期はこの瞬間であると言っていい。
    つまり、その後はどんどん追い抜かれる一方という意味だ。
  • 発動すれば敵を一撃で倒せる「クリティカルヒット」を常時発動可能。発動する確率は「レベル×2%」で、最大50%である。敵の中には即死耐性を持つ者もあり、クリティカル頼みの場合はこれらが難敵となる。
    ボスキャラは当然即死無効が当たり前……では無い。シナリオによってはウィザードリィの伝統通り「ラスボスが首をはねられて即死する」場合もあるのだ。
    その後に戦う裏ボスには通じない場合が多いが。
  • 装備はシナリオによって傾向が異なり、「戦士と同様の重装備が可能」か、「侍用の刀と鎖帷子を使い、盾は装備できない」といったもののどちらかが多い。
    後者の場合、アーマークラス(回避力)が弱すぎて前衛に立つのは危険すぎる。そうしたシナリオでは後列から攻撃できる手裏剣が用意されている事が多い。
  • HPの伸びは盗賊と同等。しかしレベルアップが早い盗賊とは違い、レベルアップが最も遅い忍者はパーティー内でHPが最も低くなるのはザラ。これも前衛に置いてもらえず、四番手に配置される原因のひとつ。
    このゲームには「攻撃を肩代わりする」「全員を防御する」といったスキルは無く、前衛に立つなら自分の身は自分で守れないといけないのだ。
  • 盗賊と同じく「隠れる」「奇襲」ができる。シナリオに登場する武器によっては、侍と同等の攻撃力を持つこともある。
  • 盗賊と同じく宝箱の罠の識別・解除ができる。基本的に成功確率は盗賊には及ばないが、シナリオによっては盗賊と同等の成功確率95%に達する場合もある。
  • 盗賊が「盗賊の短刀」を使って忍者に転職するテクニックは有名で、レベルアップが遅い忍者も盗賊として十分にレベルを上げてから転職すれば楽に高レベル忍者になれる。
    だが、それは「高レベルになるまで盗賊で戦い続ける事ができた」というわけで、それなら忍者はいらないのでは……という場合も多々ある。
    もっと悲惨なのは、「盗賊の短刀が出ることを当て込んでレベル上げを続けていたら、結局そのシナリオには盗賊の短刀は無かった」という場合。忍者の出番は一切無いままゲームが終わる。
  • 全く装備をしていない場合のみ、「打撃攻撃のダメージが強化される。レベルが上がると強くなっていき、64レベルで2d20(2~40のダメージ)になる」「9レベルから、打撃攻撃の射程距離が長距離になる」「アーマークラスが3レベルごとに1ずつ強化される」という性能になる。この状態を俗に「裸忍者」と呼ぶ。

裸忍者の特徴
  • このゲームでは絶望的に弱い。以下、その理由を列挙。
  • 前述の理由で忍者が基本的に前衛として頼りない。それを覆すためには忍者専用の強力なアイテムに頼るしかないが、裸忍者はそのアイテムを使用できない。自分で自分の首を絞めているに等しい。
  • 忍者を補強するため優秀な武器を登場させているシナリオの場合、忍者は「武器を装備すれば敵を普通のダメージで倒せるが、裸になるとクリティカルヒットを期待するしか無い」という場合が多々ある。そしてこのゲームではクリティカルヒットが効かない敵が出てくる。シナリオにもよるが、即死無効の敵だらけという場合も……。
  • 五つの試練ではアーマークラスをマイナス300万以下にまで下げても敵の攻撃が一定確率で当たってしまう。
  • 五つの試練ではクリティカルヒット耐性アイテムを装備しなければ効果を発揮してくれない。かつて「ワードナの魔除けを装備せず持ち歩くだけ」で良かった頃とは違うのだ。そしてクリティカルヒットはレベルを上げても抵抗確率は変化しないため、耐性アイテムを装備しない限り常に即死の危険がある。
  • 上記2つのために、鍛えぬいた冒険者が最終的に不死身に近くなる一方で裸忍者だけは即死の恐れが付きまとう事になるのだ。
  • Steam版のオンラインエディタでは、上述の欠点を補う「耐性アイテムを装備しなくとも効果を発揮する」シナリオを作れるようになった。全てのシナリオが一律でそうなったわけでは無いが、設定によっては「忍者は裸(+耐性アイテムを装備せず持ち歩く)が最強」と成り得る下地が生まれた。
  • また、シナリオによっては忍者が武器防具を装備していてもアーマークラスが強化されるものもある。この場合、防御面では裸でいる意味が無い。
  • 裸忍者運用が実用面で通用する数少ない例外としては、「片手かつシナリオを問わず長射程である素手」が活かせる場合が挙げられる。具体的には装備品の性能が抑えられ、かつ想定レベルが高いシナリオが該当する。公式シナリオでは「欠けた大地」の中盤攻略時などが該当し得る(さすがにアイテムを集めきった後では厳しいが)。
    また、全ての武器が短距離射程になっている「灼熱の車輪」では後衛から打撃攻撃ができる唯一の手段として活用可能。同シナリオでは盗賊の短刀が装備できない職業でもスペシャルパワーを使用できるので特に有効だ。


最終更新:2024年09月03日 12:00