デモルト

概要

四天王と称される石版魔物の一体にして、ゾフィスから月の石の番人を任された魔物。
石版編のガッシュ・ベルサイドにとってのラスボスであり、第147話~第157話に渡って総勢8組の魔物*1を相手に激戦を繰り広げた。

羊のような角、蝙蝠のような翼、山羊のような下半身、大きく鋭い爪など、わかりやすい悪魔的なビジュアルが特徴。
作者の過去作『哀愁戦士ヒーローババーン』の怪物に類似したデザインとなっており、実際に 気に入ったデザインのためモデルにした と作者ブログで明言されている。
ちなみに、第1話の扉絵にもデモルト及びツァオロンベルギム・E・Oの原型と思しき魔物の姿が確認できる。

身長は優に10m以上はあり、その巨体から繰り広げる攻撃は術の力無しでもデボロ遺跡の外壁を大破させるほど(第149話)。
耐久力も相当で「ラウザルク」を掛けたガッシュ・ベルと「ゴウ・シュドルク」を掛けたウマゴンの同時攻撃が直撃しても物ともしていないばかりか、逆に喜ぶ素振りを見せている。
また、第148話にてレイラは「狂戦士(バーサーカー)とうたわれたデモルト」と発言しており、千年前から名の知れた魔物であった事が垣間見える。

デモルトの石版は第53話で登場しており、清麿父が所属するイギリスの大学にて保管されていた。
その後、第84話にて何者かよって厳重な保管を破って盗み出された痕跡が描写されている。
ビョンコはその日に日本でパムーンの石版を盗んでいる描写があるので、ゾフィスが自ら盗みに向かったのだろう。

ガッシュTCBにおいては「魔物の効果」が強力という傾向が強く、魔物破壊効果の《咆哮》、高性能格闘効果《格闘》辺りが代表と言える。
一方、術カードはパワー不足が否めないカードがやや多いため、「魔物の効果」中心で戦いを進め、術を使うならS-301 ラギアント・ジ・ゼモルクS-302 ディオエムル・ゼモルクといった高コストだが十分な見返りが望める術カードに絞りたい。

なお、 魔物カードは全て中級以上のカード となっているので、ページ配置には注意。
特にデッキの主役として採用する場合など、序盤から使用を狙う場合にはMJ-003 フライング・ビートE-149 新たなる戦い等の展開系カードの力を頼りにしよう。


代表的なカード

魔物カード

場に出したターンのバトルフェイズに「使用を宣言する→」で相手魔物1体を捨て札にする効果を、ゲーム中に1回だけ使用できる。
相手魔物の種類を問わずに手軽に魔物破壊が行えるカードであり、魔物破壊魔本における活躍がよく見られる。
魔物破壊魔本に限らずともその手軽な除去性能を見込んで、VS魔物が存在しないチェリッシュ等の除去狙いで採用もできる。
しかし、デモルト主体の魔本においては使い切りの効果というのが難点なので、E-138 変身で別のデモルトに入れ替えたり、デモルト(狂戦士)《狂戦士》を重ねたりといった策を用意しておきたい。

MP1で合計魔力10000・2ダメージの攻撃、または防御が行える。
コストパフォーマンスの良い格闘効果であり、魔力が高いので防御もされ辛く、防御時の使用もそこそこ信頼できる。
S魔物石版魔物四天王《四天王》を重ねて3ダメージの継続アタッカーとすると尚更頼もしい。

自分の魔本の今のページ以外のカード1枚を捨て札にしてそのページにこの魔物を戻す《逃亡》、使用したターン中この魔物を飛行状態にする《飛行》の2つの効果を持つ(どちらも「使用を宣言する→」で使用可能)。
《逃亡》のコンボ性能が高く、「このカードが 捨て札にある →」効果の高嶺清麿《王になれ》を捨て札に送ったり、E-069 志を継いでE-107 最後のキッス等を使う準備が整えられる。
コンボとして存分に活かせる魔本構築で採用したいところ。
デモルト魔本であれば、《咆哮》S-301 ラギアント・ジ・ゼモルクで捨て札にした魔物を再利用されないように高嶺清麿《王になれ》を落としておくという目的が一番に検討できるか。

「使用を宣言する→」で相手の2ダメージ以下の攻撃を無効にできる。
無効にできる攻撃はダメージの値による制限が掛かっているが、かばう必要はないのでS-254 ザケルガS-595 テオザケル等のかばえない攻撃を防げるのが大きな特徴。
現環境ではそのようなかばえない攻撃が使われる事も珍しくないので、期待して使ってみる価値は大いにある。
ただし、1ターンに1度しか使えないので、連続攻撃をしてくる魔本には使いどころの見極めが必要。

デモルト(狂戦士)

「ギルガドム・バルスルク」を使わないと場に出せない「魔物のルール」、MP3で合計魔力11000・3ダメージの攻撃を行う「魔物の効果」を持つ。
術による変身が必要な上、変身用カードが上級S-304 ギルガドム・バルスルク1枚のみなので、手を凝らさないとゲーム後半まで場に出せないという大きな難点を抱える。
デモルトで3ダメージの格闘効果が欲しいならデモルト《格闘》石版魔物四天王《四天王》を重ねた方が手間が少なく、コストパフォーマンスも良好なので、基本的にはそちらを頼った方が良い。
このカードを使うのであれば、このカードだけに徹底した専用構築を行いたいところ。

S魔物カード

この魔物の攻撃のダメージを1増やす効果を持つ。
デモルトの場合は《格闘》S-299 リゴン・ゼモルクが相性の良いカードとして挙げられるだろう。
術による攻撃にも当然対応しているので、終盤のS-301 ラギアント・ジ・ゼモルクS-302 ディオエムル・ゼモルクの圧を高める働きも期待できる。

VS魔物カード

パティとデモルトの【ラストVS】を持ち、「このカードを捨て札にする→」で「自分は相手の効果にかかわらず相手のダメージを魔物でかばえるようになる」効果をゲーム中【ステイ】させられる。
デモルト魔本では【ラストVS】で自らの首を絞めてしまう危険があり、効果も自身を捨て札にしてしまうので扱いにくい。
基本的には「デモルトが主役ではない魔本」にて、【ラストVS】による相手魔物対策としたり、《咆哮》の後片付けをしつつ場を開けられるカードとして使うべきだろう。

パートナーカード

捨て札にする事で、「自分のエンドフェイズごとに自分のMPを1増やす(重複不可)」効果をゲーム中【ステイ】させられる。
継続的なMP補充カードであり、《格闘》のMP消費を相殺したり、終盤の高コスト術のためにMPを蓄えたりといった働きが見込める。
場に維持する必要はないので相手の除去効果に怯えなくて良いのが特徴ではあるものの、【ステイ】なので現在は取りのぞく効果を受けやすいのが難点。

このターンに相手が「このゲーム中【ステイ】か【スタンバイ】している効果」を取りのぞいていれば、このカードを捨て札にして、相手の魔本を1枚めくる事ができる。
取りのぞく効果への牽制にはなるものの、取りのぞく効果を無効にするわけではないので、確実に効果を維持する事はできない。
また、使用条件が相手依存となるのも難点で、ターン終了前など被害を抑えられるタイミングを待ってから取りのぞく効果を使ってくる可能性もある。
使いこなすのは中々に難しいカードと言えるだろう。

術カード

―第1の術「ゼモルク」
MP1で魔力+2000・1ダメージの攻撃術。
デモルトの下級術の選択肢ではあるものの、1ダメージにしかならないので実用性は低い。
使用するなら石版魔物四天王《四天王》イバリス《ジャアアアア》でダメージを補強した上で使いたい。

―第2の術「オルダ・ゼモルク」
MP2で魔力+4000・2ダメージの攻撃術。
S-297 ゼモルクのコストと性能がそのまま倍になったカード。
下級術の選択肢にはなるものの、コストパフォーマンスは標準的でしかないため、やはり採用するかは慎重に判断したい。

―第3の術「リゴン・ゼモルク」
自分のターンに使うMP3の非バトル術で、次の自分のターンのエンドフェイズまで「使用を宣言する・合計魔力10000・2ダメージの攻撃または防御をする格闘効果」をデモルトに付与する。
MP3で計4ダメージを出せるのでS-297 ゼモルクS-298 オルダ・ゼモルクよりもコストパフォーマンスに優れ、防御として使えるチャンスも得られる。
石版魔物四天王《四天王》を併用すればMP3で計6ダメージにも及び、攻撃の選択肢として十分に視野に入る。
ただし、【ステイ】なので現在だと取りのぞく効果を受けやすく、最悪一度も攻撃できずに解除される可能性がある点に注意して使いたい。

―第4の術「ヘドュン・ゼモルク」
MP3の防御術で、魔力勝負の勝敗にかかわらず、このバトル中デモルトがダメージを受けなくなる。
かばわせれば魔本や味方魔物へのダメージも無効化できるものの、かばうのが前提となってくるのでかばえない効果には無力。
MP3と高めのコスト、このバトル中だけという短さも難点であり、採用は難しいカードと言える。

―第5の術「ラギアント・ジ・ゼモルク」
MP6で魔力+5000・2ダメージを相手の魔本と相手の魔物全てに与える攻撃術。
コストが高めかつ魔本へのダメージは控えめだが、ダメージによる魔物破壊を見込めるカード。
使用する場合はE-013 ナオミちゃん等のかばえない効果付与と組み合わせて相手魔物全滅を狙いたい。
継続的にダメージをばら撒けるデモルト《格闘》との相性も良い。

―第6の術「ディオエムル・ゼモルク」
MP8で魔力+5000・4ダメージの攻撃術で、かばわれると相手の魔本を2枚めくる効果が発動する。
デモルトの術カードの中で最もダメージが大きく、かばわれた場合でも魔本めくりで相手を追い詰められる。
終盤における有力な攻撃手段であり、デモルト魔本の最終ページを担わせる価値は十分にあるだろう。

―第7の術「バウロ・ウルク」
自分のターンに使うMP1の非バトル術で、このターン中、デモルトを飛行状態にする。
真ルールにおける飛行状態ジャマー予防にしかならないため、取り扱いは少々難しい。
使用するにしても、《咆哮》を絶対に通したい場合だけに留めたい。

―第8の術「ギルガドム・バルスルク」
自分のターンに使うMP1の非バトル術で、デモルト(狂戦士)形態をデモルトに重ねる。
詳細はデモルト(狂戦士)の解説を参照だが、とにかく課題点が大きいため、使いこなすのは難易度が高い。

自分のターンに使うMP1の非バトル術で、ゲーム中「MP2・合計魔力10000・2ダメージの格闘効果」をデモルトに付与する。
永続的に格闘効果を付与するという珍しいカードだが、【ステイ】効果なので取りのぞく効果が大敵。
上級術なのでコンボ無しではゲーム後半まで使えない、攻撃のたびにMP2を取られるといった難点も小さくはないので、S-299 リゴン・ゼモルクとの使い分けも十分に視野に入れたいところ。

相性の良いカード

デモルトを中心として魔本を組む場合、デモルトの役割はアタッカーに限られるだろう。
格闘魔本の形を取るか、魔物破壊(デッキタイプ/コントロール)に寄せるかは採用カード次第だが、それらのページを参考に相性の良いカードをまずは見出したいところ。
両戦術を両立するような構築にするならウォンレイVSロデュウ《最後の鉄拳》を投入しておき、格闘魔本が苦手とするウォンレイ《カンフーキック》コントロール系魔本が苦手とするウォンレイ《愛のために》をまとめて対策しておくのも手と言える。

デモルト自身は「妨害を防ぐカード」や「自分から妨害する手段」が乏しいため、搦め手に警戒するならその辺りを任せられる味方魔物も優先したい。
石版魔物なので石版魔本として構築し、三位一体タイプの効果によってそれらの要素を取り入れるのも良いだろう。

関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
―S魔物カード
―VS魔物カード
+ パートナーカード
―パートナーカード
+ 術カード
―術カード

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最終更新:2024年05月27日 07:05

*1 ガッシュ・ベル、ティオ、キャンチョメ、ウマゴン、ウォンレイ、レイラ、パティ、ビョンコ