概要
顔のある三日月が付いたステッキを持っており、術はここから発射する。
このステッキは服の胸元に収納でき、収納中はこの部分に三日月模様が浮かぶ。
また、「
ツァオロンの棍」や「
パムーンの星」と同じく「体の一部」であり、壊れても回復するという設定が『まるかじりブック2』の50ページで明かされている。
パートナーとの心の会話があってこそ使いこなせる最強の術「ミベルナ・マ・ミグロン」が彼女の切り札。
だが彼女自身の素の力も意外と強く、術無しで高い機動力を見せていたり、
デモルトを背負い投げしたりしている(第148話)。
ビクトリームとは何かと縁のあるイメージだが、実は原作中においては二人が絡むシーンは殆ど無い。
直接的な描写は「初登場時に
ゾフィスの指示でチームを組まされていた事」と「第317話のチームプレイ」くらいである。
当時のおまけ漫画等を含めても、少年サンデー版単行本13巻の裏表紙の
ベリーメロンダンスの1枚イラストと、第200話冒頭の第3回人気投票の結果発表、『まるかじりブック2』巻末の4コマ程度に限られる。
しかし、後に出版された完全版第6巻のおまけ漫画『ガッシュカフェ』では、1000年前から
ビクトリームと腐れ縁だった事が明かされている。
ガッシュTCBにおいては、魔物の効果及びパートナーの効果によるコントロール性能が高い傾向。
中でも
《堕ちたものね》や
《クール》の拘束力が強く、
コントロール魔本の傾向を強めに出すならこの辺りが主役になる。
W石版魔物の
レイラ&ビクトリーム《ベリーメロン!》も登場時からかなり強力なカードだったが、【ステイ】【スタンバイ】の概念が特に重要になった真ルールでは一層強力になったと言える。
最強術「ミベルナ・マ・ミグロン」も十分に強力な性能を誇っており、妨害・サポート役としては
石版魔物中トップクラスと言っても過言ではない。
代表的なカード
魔物カード
MP1でこのターン中、お互いにパートナーを捨て札にできなくする効果を【ステイ】させる。
パートナーに対する除去効果と「このカードを捨て札にする→」で使うパートナー効果を一挙に封じられる。
真
ルールでは「効果の割り込み」が廃止された事に加え、【ステイ】解除も横行するようになったので、現在だと使いこなすのは難易度が高いか。
「使用を宣言する→」によって、相手の「MPを○へらす→」の「魔物の効果」のコストを2増やす効果を、このターン中【ステイ】させる。
コスト増加によるロック、または相手が他のカードで使おうとしていた分のMPを浪費させ、作戦に支障を出す事を狙っていける。
「使用を宣言する→」効果には適用されないが、
アルベール《届いてた声》とのコンボで「使用を宣言する→」効果にも適用させられるようになるので、そちらも狙っていきたい。
ただし、「使用を宣言する→」でターン中【ステイ】させる効果なので、相手ターンに優先権で「魔物の効果」を使われる事には弱い他、自分のターンでのカード使用順、【ステイ】解除の対策等も検討する必要があり、プレイングとデッキ構築のスキルは問われる。
このカードが場にある限り、相手は「負傷状態」の魔物の「魔物の効果」を使えなくなる。
「このカードが場にある→」で適用される点がかなり強力と言える「魔物の効果」ロックカード。
効果を封じたい魔物を「負傷状態」にする必要があるので、攻撃でダメージを狙うだけでなく、
ゼオン《破滅への誘い》や
E-130 すってんころりん!等で狙って「負傷状態」にできる構築を目指したい。
レイラ自身の関連カードでは
S-234 ミベルナ・マ・ミグロンの「●攻撃」効果で狙って「負傷状態」にする事ができるが、上級カードなので序盤から使う場合は他のカードも用意しよう。
場にあると、自分の
石版魔物が「石版状態」にならなくなる。
効果が及ぶのは
石版魔物だけなので、基本的には
石版魔物魔本で使う事になるか。
ピンポイント気味なメタカードだが、
ゴーレン《悪夢》は現在も人気カードの一角と言えるので役立つ可能性は十分にあるだろう。
とはいえやはりそのピンポイントさは弱点にもなるので、相手魔本が石版状態を使わないと判断したら
W石版魔物にスイッチできるように魔本を構築したい。
MPを1~5払って使用し、そのMP×1000だけ味方魔物の魔力を上げる効果をターン中【ステイ】させられる。
MPの消費が激しく、効果があるのもこのターン中だけと使いこなす難易度は高め。
真ルールではバトル中に使用する事もできなくなったので、魔力勝負のサポートとしても難易度は高くなっている。
総じて玄人向けのカードだが、魔力を大幅に上げられる点は珍しいため、
エルザドル《気高き目》や
ゼオンVSリオウ《格の違い》等のサポートとして検討してみる価値はあるだろう。
自分は「魔物の効果を使えない」ときにもパートナーがついている魔物の「魔物の効果」を使う事ができ、自分が使ったパートナーがついている魔物の「魔物の効果」はジャマー効果で無効にならなくなる。
「パートナーがついている魔物」の「魔物の効果」を強力にサポートするカード。
基本的には「このカードが場にある→」効果のパートナーを使う
ウォンレイ《愛のために》や
ロップス等と組むのが良い。
このターン中に自分の魔物が「コマンド以外の術」を使っていれば、エンドフェイズにMPを2増やす効果を持つ。
条件を満たせれば自分・相手のターンで使用でき、術を使う魔物もレイラ自身か他の味方かを問わない。
低コストの術を使えば、逆にMPが増える事も期待できる。
ただし、他のレイラの
魔物カードのような妨害能力は無いため、稼いだMPを勝利へと還元するプランが求められる。
S魔物カード
場にある限り、自分は相手の効果にかかわらず、自分のパートナーの効果を使用できる。
確実に通したいパートナー効果がある場合や、
パートナーカードの比重が高めの魔本において採用を考えたい。
なお、効果が及ぶのは「使えない」状態にする効果だけであり、
ジャマー効果では無効にされてしまうので注意。
W石版魔物カード
自分のスタートフェイズごとに【ステイ】【スタンバイ】を全て解除する効果と、自分のバトルフェイズ中に相手のイベントを封じる効果を併せ持つ。
自分の【ステイ】【スタンバイ】まで取り除く点には注意が必要だが、どちらの効果も相手への妨害要素としてとても優秀。
VS魔物カード
自分は「
ガッシュ・ベル」や「レイラ」の「自分のターン」アイコンのみの「非バトル」の術を、相手のバトルフェイズにも使えるようになる。
「ミベルナ・マ・ミグロン」を相手ターンに使って妨害、「ザグルゼム」を相手のターンにも使って
S-494 バオウ・ザケルガや
S-557ab バオウ・ザケルガ(4体分離)の準備をするといった事が可能となる。
また、両者とも人気のある魔物カードであるため、それらを除去するための
VS魔物として起用も可能。
効果はややコンボ色が強めなので、除去専門と割り切った方が使いやすいとも言える。
特にレイラにとっては唯一の
VS魔物であるため、相手のレイラに警戒する場合は、除去としての選択肢に浮上するカードとなる。
なお、
レイラの魔物カードの中で唯一明確に石版魔物ではないカード
なので、
自分の場の魔物が石版魔物3体の効果を使う魔本等への採用は注意が必要。
パートナーカード
場にあると、相手の「使用を宣言する→」の「魔物の効果」が「MPを1へらす→」になる。
また、1アクションを使ってこのカードを捨て札にする事ができる。
レイラ《クール》との相性が優れるカードで、「使用を宣言する→」の「魔物の効果」を「MPを3へらす→」に変換できる。
一応、単独でも微弱ながら
コスト増加によるMP枯渇としての働きが期待できるが、やはり微弱なので基本的には
レイラ《クール》とセットで使いたい。
場にあると、相手はこのターンに場に出した魔物の「魔物の効果」が使えなくなる。
場に出たときに発動する効果や場に出したターンに使う効果を完封できる。
相手がそういったカードを使わない場合でもタイムラグを生み出す事で相手の作戦に支障を与えたり、自分がその相手魔物を除去するまでの猶予を作ったりといった働きが期待できる。
その性質上、使うならなるべく早いタイミングで場に出せるようにしておきたい。
相手は「このカードが場にある→」以外の「魔物の効果」を1ターンに合計1回しか使えなくなる。
発動するタイプの「魔物の効果」に制限を掛ける事ができ、特に「魔物の効果」を1ターンに複数回使う事が前提となる
格闘魔本や
手駒ループのような魔本への刺さりは強い。
「このカードが場にある→」効果が中心の相手には棒立ちとなる危険もあるが、そのリスクを背負ってでも採用を考える価値はある。
術カード
―第1の術「ミグロン」
MP1で魔力+1000・1ダメージの攻守両用術で、追加コストを2まで払う事ができ、その場合は追加コスト1ごとに魔力を+2000・ダメージを+1する。
MP等の状況に応じて使い分ける事が可能な上に、下級術ながら3コスト3ダメージというコストパフォーマンスの攻撃が可能。
防御用としても相手の魔力に合わせて追加コストを払って防御できるため、汎用性は高い。
とはいえ、かばうを対策するには
E-013 ナオミちゃん等の他のカードに頼らざるを得ないため、採用を考える場合は十分に策を練るべきだろう。
―第2の術「ミシルド」
MP1で魔力+6000を出せる防御術。
防御力は高いが、防御術共通の弱点である腐りやすさはこのカードも例外ではないため、タイミングをよく考えた上で採用を検討したい。
また、
レイラ&ビクトリーム《意外なコンビ》にMPカウンターを乗せるためのカードとして使用を考えるのも良いだろう。
―第3の術「オル・ミグルガ」
MP2で魔力+3000・2ダメージの攻守両用術で、この術で攻撃してダメージを与えられなかったターンにもう1回だけコスト0で使える「カードのルール」を持つ。
保険となる「カードのルール」を持っているので確実性はやや高い。
一方、術自体の性能は標準程度に留まり、かばわれればそれまででもあるため、単発火力の高い
S-261 ミグロンや
S-233 ラージア・ミグセンとの使い分けは重要と言える。
魔本か魔物いずれかへのダメージは期待しやすいため、魔物にかばわれても後の戦況に響く事に期待して
レイラ《堕ちたものね》で使うのが良いか。
―第4の術「ラージア・ミグセン」
MP3で魔力+6000・3ダメージの攻守両用術。
ダメージは
S-261 ミグロンをMP3で使った時と同等だが、魔力はこちらの方が1000高い。
あちらは下級術でコスト支払いによる使い分けが可能な一方、こちらは中級術かつ性能が固定と、単純な比較では魔力1000の差以外に勝る点はない。
ただ、追加コストを払う必要がないので
ビクトリームVS夕張の珍獣《Vの冒険》に妨害される心配がないというメリットはある。
S-261 ミグロンと合わせて8枚まで積めるので、レイラで攻撃する魔本に役立てるというのも手だろう。
―第5の術「ミベルナ・マ・ミグロン」
自分の場に「アルベール」がいれば1ターンに3回まで使える「カードのルール」を持ち、相手魔物1体に「【ステイ】次のターンのエンドフェイズまでその魔物の効果を使えない」「負傷状態にする」「【ステイ】次のターンのエンドフェイズまで術を使えない」の3つから効果を選んで使用できる、MP1で自分のターンに使う非バトル術。
2ターンに渡る魔物への妨害効果で有利な状況を作ったり、「負傷状態」にする事でかばうを牽制するといった事が可能。
しっかり3回使えるように、可能な限り「アルベール」を守ったり、除去されても再展開できるように準備しておく事が望ましい。
自分の場に「アルベール」がいれば1ターンに3回まで使える「カードのルール」を持ち、相手魔物1体に「【ステイ】次のターンのエンドフェイズまで術を使えない」「【ステイ】次の自分のターンのエンドフェイズまでその魔物の効果を使えない」の2つから効果を選んで使用できる、MP1で自分のターンに使う非バトル術。
S-234 ミベルナ・マ・ミグロンに比べて「負傷状態」にする効果は失われたが、こちらは「魔物の効果」を封じる効果が1ターン延びている。
この違いに注目して使い分けたい。
相性の良いカード
汎用的な妨害効果が多いため、デッキタイプや味方魔物を選ばずに妨害サポート役としての採用を検討できる。
石版魔物なので
石版魔物魔本への採用も当然可能と非常に自由度が高い。
「自由度が高い」という事は、それだけデッキ構築力が試される事と表裏であるため、試行錯誤を繰り返して理想的な魔本を模索したいところである。
関連カードリスト
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魔物カード |
―石版魔物カード
―S魔物カード
―W石版魔物カード
―VS魔物カード
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最終更新:2024年11月12日 21:51