リオウ

概要

第183話で初登場した、ファウードを利用して王になろうとする魔物の子。
ファウードをこちらの世界に送り込んだのも彼の一族であり(第218話)、その期待を背負いファウードの封印を解くための力を集めるためにファウードの力を他の魔物の子にちらつかせ、更には一族に伝わる呪いまで使用(第188話・第218話)して仲間を集める。

戦闘が初めて描かれたのは第212話~第215話のガッシュ・ベル戦。
高い性能を誇る数々の呪文に加え、ファウードの栄養液による心の力の補給、更にリオウ自身の素の力で「ラウザルク」の掛かったガッシュ・ベルと互角に張り合うといった姿を見せて圧倒。
ガッシュ・ベル側は、清麿の捨て身の策による4体分離のバオウ・ザケルガを成功させるが、「ファノン・リオウ・ディオウ」によってそのうち3体は相殺。
残るバオウ・ザケルガ1体はリオウへと直撃したのだが、それすらも生身で耐えて平然と立ち上がる。
リオウ達が清麿を集中攻撃していた事に加え、清麿自身も守りを捨てて攻撃を浴びていたため、バオウ・ザケルガの発動と共に清麿は絶命しており、戦いはリオウ側の完勝となる。
その後もリオウはガッシュ・ベルと清麿を罵倒する態度を取るが、ガッシュ・ベルの異変を察知し、慌てて本を燃やそうとバニキスに指示を出す。
しかし、すんでのところでウォンレイら仲間達が乱入し、本を燃やせないままリオウは撤退を余儀なくされる。

続く第216話からはリオウとゼオンの戦いが描かれるが、ガッシュ・ベル戦とは打って変わってリオウ側が力量で大きく劣る姿を見せる事となる。
デュフォーの指示も上級呪文も必要とされず、挙句の果てに禁呪「ギルファドム・バルスルク」を使っても、生身の攻撃で一方的に嬲られるほどに力の差は歴然だった。
そのままリオウは倒されて本を燃やされ、鍵たる石も奪われてファウードはゼオンに強奪される事となった。

ガッシュTCBにおいては第11弾で初登場という事もあり、全体的にカードのスペックは高めの水準。
捨て札にするだけでMPを4増やせるバニキス・ギーゴー《ファウードの栄養液》、条件付きだが「このカードが場にある→」でかばうを封じられるゼオンVSリオウ《格の違い》等、サポート効果も自前で用意する事が可能となっている。
その上、原作で活躍した場面がそこまで多くない割には、カードプールが豊富となっており、カード選択によって異なるデッキ構築を楽しめる魔物となっている。
以下はその一例。

【封印解除】術及び、MP補給カードが揃っているので、原作に準えてファウード魔本としての構築も可能。
その場合、「自分の場にリオウがある事」が場に出す条件となっているファウード《超巨大》《ファウードの力》を採用するのが良いだろう。
ただし、リオウの【封印解除】術は、【封印解除】術の中でも最重量級の9コストなので、MP補給またはコスト軽減のカードは十二分に採用するようにしよう。


代表的なカード

魔物カード

自分のバトルフェイズに捨て札にし、相手の場のカード1枚を対象とする事で、次のターンのエンドフェイズにそのカードを捨て札にする(【スタンバイ】)。
カードの種類を問わないため、1:1交換で魔物破壊が行える。
自分のバトルフェイズかつ1ターンに1回しか使えない制限はあるものの、ゲーム中の回数制限はないため、使い回す事による魔物破壊魔本も構築できる。
ただし、タイムラグがあり、適用までの間に【スタンバイ】解除を受ければ一方的に魔物を消費する結果になってしまうので、メジャーな取りのぞく効果は十分に対策して使おう。

ゲーム中に1回だけMPを3払って使用でき、相手の場と相手の魔本から、パートナーカードを合計4枚まで捨て札にできる。
除去対象となる場所が広く、先攻でも後攻でもパートナー効果に対して主導権を握りやすい。
とはいえ魔本からの除去はE-139 ティオのパンツモモン《逃げの一手》、場のカードの除去はウォンレイ《愛のために》等で防がれる可能性もあるため、防がれない状況をしっかり作って放つようにしたい。
ゲーム中に1回の効果だが、リオウは強力なVS魔物が複数あるため、使用後はそちらに繋げるようにすれば無駄なく活用できる。

MP1で「自分のイベントカードを無効にするジャマー効果」に対してジャマーできる。
効果は限定的だが、確実に通したいイベントがある魔本であれば選択肢には入るだろう。

MP1で合計魔力9000で防御でき、魔力勝負の勝敗にかかわらず、このバトルの相手の攻撃のダメージを-1する効果を持つ。
防御専門の格闘効果で、魔力勝負に負けてもダメージ軽減が計れるという、守りに長けたカード。
ただ、防御専門なので利便性はガッシュ・ベルVSリオウ《素の力》に劣り、ダメージをへらす効果としても1ターンに使える回数は1回だけなのでモモン《ERO&PEACE》等が比較に挙げられるのが気になるところか。

直前の相手のターンに、相手によって自分の魔本か魔物がダメージを受けていれば使う事のできる「使用を宣言する→」効果で、自分のMPを4増やす事ができる。
多めのMP補給が狙えるが、使用条件が相手依存なので計算に入れづらく、使いこなすのは難しい。
ルールに入って攻撃の重要度が上がり、相手から攻撃を受ける場面はそれなりに見込む事はできるが、それでもこのカードに頼るのは厳しいだろう。

MP2で相手に相手自身の魔物1体を選ばせ、このゲーム中、その「魔物の効果」や術を使えなくする効果を【ステイ】させる(自分が新たに《手下募集》を使うと取りのぞかれる)。
永続的に魔物1体を無力化できるが、選択権は相手にあり、同時に掛けられるのも1体までと難しい面を持つカード。
【ステイ】なので取りのぞく効果にも弱く、使う場合は工夫が求められる。

リオウ(狂戦士)

「ギルファドム・バルスルク」を使わないと場に出せない「魔物のルール」、MP3で合計魔力10000・3ダメージの攻撃を行う「魔物の効果」を持つ。
打点は高いが、術で変身させる手間、効果のコストが重めといった諸問題のため、使いこなすのはやや難しいカード。
使うのであればバニキス・ギーゴー 《ファウードの栄養液》でMPを増やしたり、《いたぶり》で更にダメージを増やす等、関連カードによるサポートを十分に取り入れたい。

「ギルファドム・バルスルク」を使わないと場に出せない「魔物のルール」、MP2で合計魔力10000・2ダメージで攻撃または防御する「魔物の効果」を持つ。
《狂戦士》よりも出力は落ちるが、その分コストも抑えられ、防御にも使用できる。
ただ、デモルト《格闘》の下位互換に近い性能なので、わざわざ術を使って場に出すほどのカードとは言い難い。
狂戦士形態を使いたいなら、よっぽどの理由がない限り《狂戦士》を優先した方が良いだろう。

S魔物カード

この魔物による攻撃のダメージを1増やす効果を持つ。
場にあるだけで常に、永続的にダメージ強化を図れる扱いやすいカード。
S-545 ファノン・リオウ・ディオウによるワンターンキル成功率を上げる、《狂戦士》による格闘攻撃を補強する、S-563 ゴウファノンS-597 杖術等の軽量術連打に繋げる等、幅広い活用が可能なのでリオウに攻撃させるなら採用したい。

W魔物カード

自分がコスト5以上で使う上級の術を【封印解除】が付いた術扱いにする効果を持つ。
ファウード解放のサポート専用効果。
扱い方次第ではファウードを場に出しやすくなるが、リオウもザルチムも元々【封印解除】術を持っており、E-198 封印解除を利用した方が良い場合もあるので、魔本構築に熟慮を求められる。

VS魔物カード

使用を宣言すると、相手に相手自身の魔本の「魔本をめくる」効果を持つカード1枚を捨て札にさせる。
お互いのターンごとにノーコストで使用できる上に、魔本を見る効果ではない扱いなのでE-139 ティオのパンツ対策が不要、何らかの形で「魔本をめくる」効果を含んでいるカードなら捨て札の対象になるという中々に優れた効果を持つ。
捨て札にする順番は相手に選択権があるとはいえ、繰り返し使用する事で「魔本めくり」効果を持つカードはほぼ殲滅できるだろう。

自分の場の魔物全てに「使用を宣言する→合計魔力(その魔物の魔力+2000)で攻撃(相手の魔本に1ダメージ)、または防御する(【バトル攻撃】【バトル防御】)」効果を付与する。
魔物の数だけノーコストの格闘攻撃及び防御ができるようになるという破格の効果。
普通に魔物3体を並べて使うだけでも強力な格闘魔本のニュー・スタンダードであり、ハザマの兵士《○○○もどき!!》等とコンボすれば更に手数増加もできる。
非常に強力なカードだが、相手がウォンレイ《カンフーキック》を使う魔本だと魔物が全滅させられるので、その点のケアは忘れずに。

リオウの【ラストVS】を持つカードで、お互いの魔本の残りページ差が5枚以上あればゲーム中に1回だけ「使用を宣言する→」で相手の魔本を2枚めくる事ができる。
効果の使用条件が大変厳しいため、効果には期待せず、相手のリオウ対策として使うのが基本となるカード。
リオウ魔本でも相手のリオウ対策として使用する事はできるが、以降自分もリオウを出せなくなるため魔物破壊に弱くなり、場では「魔物の効果」が心許ないこのカードを維持せざるを得なくなるので、リオウ魔本への採用はあまり向いていないだろう。

この魔物で攻撃するバトル中、「この魔物の魔力」の半分以下の魔力を持つ相手魔物の、術とかばうを封じる。
満足に使うには魔力サポートが必要になるが、かばえない効果を働かせられるのでS-545 ファノン・リオウ・ディオウ等の直撃が狙っていける。

パートナーカード

バトル中に捨て札にする事で、このバトル中の自分のリオウの術のダメージを+1する。
捨て札にする必要があり、使用したバトル中限定なので使うタイミングの見極めが重要となるカード。
基本的にはS-545 ファノン・リオウ・ディオウのために使うカードと考えたい。

捨て札にすると相手の場のパートナー1枚を捨て札にできる。
対象がパートナー限定とはいえ扱いやすい除去カードなので、魔本に入れておいて無駄になる事は少ない。
特に他のイベントのためにE-070 黒い覇道にはページを割けず、他魔物でもパートナー除去の手段が薄いといった魔本であれば、1枚は入れておいて損はないだろう。

捨て札にすると自分のMPを4増やす事ができる。
とても扱いやすいため、リオウ魔本でMP補給カードが必要となった場合は優先的に投入したい。

捨て札にすると「このゲーム中」以外の持続時間で【ステイ】している効果1つを取りのぞく事ができる。
短期的な【ステイ】効果を即座に解除する事ができ、特に1ターン限りとはいえ強力な効果のE-164 いも天に感謝等も解除できるので、相手の妨害に強気に出られる。
しかし、「このゲーム中」の効果が取り除けないという【ステイ】解除効果としては気になる点もあるので、このカードを入れている場合でもE-181 おおーーっ!!等の採用は検討しておこう。

術カード

―第4の術「ゴウファノン」
MP2で魔力+2000・2ダメージの攻撃術で、相手の魔物にダメージを与えるとその魔物は捨て札になる効果を持つ。
コスト対ダメージは標準的な性能を持っており、そこに相手魔物の迂闊なかばうを牽制できる効果があるので、下級術としては非常に使いやすい。
ただし、相手が「捨て札にならない」効果や、魔物以外のかばえる効果持ちのカードを使っていると本領を発揮できないので、それらは対策して使うようにしよう。

―第5の術「グルガ・ドルファノン」
MP2で魔力+2000・2ダメージの攻撃術で、このターン中、このバトルより前に自分が攻撃していればかばえない効果が付く。
術自体がかばえない効果を持つので、ビートダウン用として扱いやすい。
自分が攻撃していればリオウ以外の攻撃でも良く、その手段も問わないので、格闘効果を持つ魔物やバルカンカードを用いれば条件達成も容易に行える。
無論、リオウ自身の攻撃でも良いので、S-597 杖術S-563 ゴウファノンと同じ見開きで採用するのも手である。

―第6の術「アーガス・ファノン」
MP1で魔力+5000の防御術。
リオウ自身の魔力の高さもあって防御成功を見込みやすく、コストも1と軽いので防御術が欲しければ採用を検討できる。

―第9の術「ファノン・リオウ・ディオウ」
【封印解除】を持つ、MP9で魔力+9000・3ダメージを3回与える攻守両用術。
計9ダメージが魔本に直撃すればひとたまりもなく、最終ページからの逆転を見込む事ができる。
あるいは初めからこのカードに特化させてワンターンキル魔本として仕上げても良い。
ゼオンVSリオウ《格の違い》かばえない効果を与えたり、リオウ《いたぶり》バニキス・ギーゴー《中の人》でダメージを上げたりといった、相性の良いリオウ関連カードも充実。

MP9で魔力+9000・9ダメージの攻守両用術。
カード単体で見たダメージの総量はS-545 ファノン・リオウ・ディオウと変わらない。
しかし、3連続ダメージのS-545 ファノン・リオウ・ディオウの方がコンボによる強化、かばう貫通を見込みやすい等、総合的に優れているのであちらを優先した方が良い。
単発ダメージである事が環境に沿うような状況が訪れれば、一応採用を検討できるか。

―第10の術「ギガノ・ファノン」
MP3で魔力+3000・3ダメージの攻撃術。
効果は持たないがコストパフォーマンスに優れており、ゼオンVSリオウ《格の違い》でかばうを封じて叩き込むなら選択肢に入る。

―第11の術「ギルファドム・バルスルク」
MP1の自分のターンに使う非バトル術で、自分の魔本の好きなページから「リオウ(狂戦士)」1枚を選び、自分の場の「リオウ」の上に重ねる。
狂戦士形態を使う場合の選択肢の一つ。
上級術なので早くから使いたい場合には別ページから使うコンボが必須となる。

MP1の自分のターンに使う非バトル術で、自分の魔本の好きなページから「リオウ(狂戦士)」1枚を選び、自分の場の「リオウ」の上に重ね、自分の魔本を1枚めくる。
こちらは自分の魔本をめくる効果を持っており、めくった先のページにあるカードで畳みかけるといったコンボに繋げられる。
魔本めくりは強制効果なので、構築によってS-585 ギルファドム・バルスルクとの使い分けが必要となる。

―専用コマンド
MP0で魔力+2000・1ダメージの攻守両用術で、相手が「魔物の効果」で攻撃している時に使えば魔力勝負の勝敗にかかわらず攻撃を無効にし、相手の魔本にダメージを与える効果を持つ。
S-560 ファノンの完全上位互換。
コスト0で攻守に使う事ができ、「魔物の効果」による攻撃は確実に無効化&ダメージという優秀な性能を誇る。
MP消費を抑えて攻撃したい場合には採用したいところ。

相性の良いカード

概要でも述べたように幅広い戦術を取る事が可能で、自前でも攻撃サポートやMP補給を用意できるので自由度が非常に高い。
基本的には目指すデッキタイプに合わせて、相性の良い魔物を組み込む形となるだろう。

どういったデッキタイプを取るにしても、リオウ自身は相手からの妨害への対抗手段をほぼ持たない事が弱点に挙げられる。
魔物破壊MP枯渇石版状態等、ありふれたコントロール系効果を食らえばデッキが機能不全に陥る恐れがあるため、環境を予想した上でメタカードを積んでおこう。
使いやすいメタカードはデッキタイプ/スタンダードを参照。

関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
―S魔物カード
―W魔物カード
―VS魔物カード
+ パートナーカード
―パートナーカード
+ 術カード
―術カード

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最終更新:2024年07月15日 19:04