借金取りにご用心>>小アンティル諸島方面差し押さえ戦
個人でオブジェクトを組み立てるアクロバティックな馬鹿が現れたからとっ捕まえてくれ
そんなこんなで、カリブの島に今日もジャガイモたちは暑苦しい軍服にライフルや爆薬片手に行軍中である。
「水着の姉ちゃんたちがいるビーチにいきたい……」
「ヘイヴィアさ、それ何回目?」
「仕方ねーだろ! 行きたい気持ちは止められないんだ!」
「わかるけどさ……」
「クウェンサー、おまえ珍しく水着の姉ちゃんたちへの興味がわいてないな」
いつもの馬鹿2人が無駄口を叩きながら山の上に作られた私設の天体観測所へ向かう。
「オブジェクトを個人で組み立てるって、どうやって? 1機50億ドル相当の代物だぞ。それをジャンクパーツ類を使ったとしても個人で組み立てるって逆に超気になる! どんな技術を駆使したのか。単に丸いだけなんてオチじゃないよな!上がわざわざ俺たちにいけって言い出すんだから!」
クウェンサーの変態ナードっぷりに引きつつ、ヘイヴィアもその点を考え始める。
確かにあのオセアニアだって、国を挙げて作る事が出来たのが精々、0.5世代とかいう半端な奴1つなのだ。
サノバヴィッチという事例もあるが、結局アレはアレでMIBとか言う組織が暗躍し、オニオン装甲をやめた事で作れた物に過ぎない。
「それにしても、なんで天体観測所なんだ? 普通なんか、それっぽい工場とかじゃないのか?」
「ヘイヴィア、フローレイティアさんの話聞いてた? 対象はこの男。宇宙人が地球に攻めてくるってガチで唱えて町で有名な宇宙馬鹿。実際、宇宙人が地球に攻めてくるって叫ぶ以外はまともで普通に優秀な科学論文とかも何本も書いてるガチ科学者だよ」
「何それ怖い」
そんなこんなで、南国特有の植物を踏みつぶし、到着した天体観測所は望遠鏡が入ってるであろうでかいドームが1つ、それとは別にいかにもなかまぼこ型の倉庫のような物が3つほど並んでいた。このかまぼこ型の倉庫っぽい物が組み立て施設かもしれない。
「んで、どうする?」
「そんなの決まってるじゃん。別に俺たち2人しかいないわけじゃ無いんだ。みんなが持ち場についたら玄関からこんにちわだよ」
個人でオブジェクトを組み立てるとか言うアクロバティックな馬鹿がいそうな玄関を叩くこと10秒。
出てこないので、皆で一斉に突入する
「そっちいる!?」
「いねえ! どっか逃げたのか? 隠れたのか!?」
「秘密の地下室とかそういうの探せ!」
「望遠鏡のドームのとこにでもいるのか?」
そんな風にはしゃぐ正統王国産ジャガイモたち。
「くそっ、宇宙馬鹿はどこに行ったんだ?」
「ヘイヴィア……これ見てくれ」
「何だよクウェンサー……請求書? って、なんだこの数。しかも資本企業の有名銀行とかばっかじゃねえか!」
「そっちじゃない! こっちだよ」
そう言ってクウェンサーが差し出すのは何かしらのパンフレット。
「えーと……『自分だけのオリジナルオブジェクトを組み立てよう! 毎号買うごとにパーツが付いてくる。完成品はベーシックな動力炉と簡素で薄いオニオン装甲だけ。追加のオプションパーツ購入であなただけのオブジェクトに!』……なんだこりゃ」
資本企業にトンチキな企業がいて、オブジェクトを個人が作れるようにしているらしい。
完成までに3年かかるが、それで作れても精々20~30メートル程度の0.5世代未満の代物。
何しろ最低限のオニオン装甲と動力炉だけの代物なのだ。主砲副砲そのた推進装置は一切付いていない。
「んでもって、こっちは、やってきたパーツとかを図ってそのパーツの規格がどんなものか特定しようとしたメモ類」
「……つまり、こいつは毎号何たら系オブジェクトをベースに自作しようとしたって事か?」
「そういうことみたいだ。クソ、さすがに個人で動力炉を作るのは無理だと証明されてしまった!」
「……おまえ、何処に失望してんの?」
そんなこんなではしゃぐジャガイモたちの元になにやら無線連絡が入った。
『おまえたちは馬鹿なの? 件の宇宙馬鹿が車に乗ってそっちに向かってる! 買い出しに出かけていたみたいよ?
ちゃんと本人がいるって確認して突撃した? と言うか、本来の任務はこいつがオブジェクトを組み立ててるだけじゃなくて
お偉いさんから借金をしたあげく、返せなくて、よくよく調べたらオブジェクトを組み立ててた。だから差し押さえるって
任務だって本当にわかってるんでしょうね!?』
「「「……」」」
「き、きみたちいったい何かね!? ハッ! 人間に成り代わる宇宙人端末、レプリカント!?」
「……マジで優秀な科学者なのかこいつ?」
「いっただろ? 宇宙人が攻めてくるって叫ぶ以外はまともって」
「その一点で全部駄目じゃねえかこいつ」
目の前の薄汚れたよれよれの白衣に無精ひげの男を拘束しつつ、ジャガイモたちはこの男の作ったとされる
オブジェクトについて質問しようとして
ドカンと大きな爆発音と炸裂音が連続して響いた。
一斉に外を見るジャガイモたち。窓ガラスは何故か白い変なモチみたいな物質に覆われていて、何がなにやらよく見えなくなってる。
しかしそれでもよく目をこらすと、それが見える。
「オブジェクト!?」
そんなこんなで、カリブの島に今日もジャガイモたちは暑苦しい軍服にライフルや爆薬片手に行軍中である。
「水着の姉ちゃんたちがいるビーチにいきたい……」
「ヘイヴィアさ、それ何回目?」
「仕方ねーだろ! 行きたい気持ちは止められないんだ!」
「わかるけどさ……」
「クウェンサー、おまえ珍しく水着の姉ちゃんたちへの興味がわいてないな」
いつもの馬鹿2人が無駄口を叩きながら山の上に作られた私設の天体観測所へ向かう。
「オブジェクトを個人で組み立てるって、どうやって? 1機50億ドル相当の代物だぞ。それをジャンクパーツ類を使ったとしても個人で組み立てるって逆に超気になる! どんな技術を駆使したのか。単に丸いだけなんてオチじゃないよな!上がわざわざ俺たちにいけって言い出すんだから!」
クウェンサーの変態ナードっぷりに引きつつ、ヘイヴィアもその点を考え始める。
確かにあのオセアニアだって、国を挙げて作る事が出来たのが精々、0.5世代とかいう半端な奴1つなのだ。
サノバヴィッチという事例もあるが、結局アレはアレでMIBとか言う組織が暗躍し、オニオン装甲をやめた事で作れた物に過ぎない。
「それにしても、なんで天体観測所なんだ? 普通なんか、それっぽい工場とかじゃないのか?」
「ヘイヴィア、フローレイティアさんの話聞いてた? 対象はこの男。宇宙人が地球に攻めてくるってガチで唱えて町で有名な宇宙馬鹿。実際、宇宙人が地球に攻めてくるって叫ぶ以外はまともで普通に優秀な科学論文とかも何本も書いてるガチ科学者だよ」
「何それ怖い」
そんなこんなで、南国特有の植物を踏みつぶし、到着した天体観測所は望遠鏡が入ってるであろうでかいドームが1つ、それとは別にいかにもなかまぼこ型の倉庫のような物が3つほど並んでいた。このかまぼこ型の倉庫っぽい物が組み立て施設かもしれない。
「んで、どうする?」
「そんなの決まってるじゃん。別に俺たち2人しかいないわけじゃ無いんだ。みんなが持ち場についたら玄関からこんにちわだよ」
個人でオブジェクトを組み立てるとか言うアクロバティックな馬鹿がいそうな玄関を叩くこと10秒。
出てこないので、皆で一斉に突入する
「そっちいる!?」
「いねえ! どっか逃げたのか? 隠れたのか!?」
「秘密の地下室とかそういうの探せ!」
「望遠鏡のドームのとこにでもいるのか?」
そんな風にはしゃぐ正統王国産ジャガイモたち。
「くそっ、宇宙馬鹿はどこに行ったんだ?」
「ヘイヴィア……これ見てくれ」
「何だよクウェンサー……請求書? って、なんだこの数。しかも資本企業の有名銀行とかばっかじゃねえか!」
「そっちじゃない! こっちだよ」
そう言ってクウェンサーが差し出すのは何かしらのパンフレット。
「えーと……『自分だけのオリジナルオブジェクトを組み立てよう! 毎号買うごとにパーツが付いてくる。完成品はベーシックな動力炉と簡素で薄いオニオン装甲だけ。追加のオプションパーツ購入であなただけのオブジェクトに!』……なんだこりゃ」
資本企業にトンチキな企業がいて、オブジェクトを個人が作れるようにしているらしい。
完成までに3年かかるが、それで作れても精々20~30メートル程度の0.5世代未満の代物。
何しろ最低限のオニオン装甲と動力炉だけの代物なのだ。主砲副砲そのた推進装置は一切付いていない。
「んでもって、こっちは、やってきたパーツとかを図ってそのパーツの規格がどんなものか特定しようとしたメモ類」
「……つまり、こいつは毎号何たら系オブジェクトをベースに自作しようとしたって事か?」
「そういうことみたいだ。クソ、さすがに個人で動力炉を作るのは無理だと証明されてしまった!」
「……おまえ、何処に失望してんの?」
そんなこんなではしゃぐジャガイモたちの元になにやら無線連絡が入った。
『おまえたちは馬鹿なの? 件の宇宙馬鹿が車に乗ってそっちに向かってる! 買い出しに出かけていたみたいよ?
ちゃんと本人がいるって確認して突撃した? と言うか、本来の任務はこいつがオブジェクトを組み立ててるだけじゃなくて
お偉いさんから借金をしたあげく、返せなくて、よくよく調べたらオブジェクトを組み立ててた。だから差し押さえるって
任務だって本当にわかってるんでしょうね!?』
「「「……」」」
「き、きみたちいったい何かね!? ハッ! 人間に成り代わる宇宙人端末、レプリカント!?」
「……マジで優秀な科学者なのかこいつ?」
「いっただろ? 宇宙人が攻めてくるって叫ぶ以外はまともって」
「その一点で全部駄目じゃねえかこいつ」
目の前の薄汚れたよれよれの白衣に無精ひげの男を拘束しつつ、ジャガイモたちはこの男の作ったとされる
オブジェクトについて質問しようとして
ドカンと大きな爆発音と炸裂音が連続して響いた。
一斉に外を見るジャガイモたち。窓ガラスは何故か白い変なモチみたいな物質に覆われていて、何がなにやらよく見えなくなってる。
しかしそれでもよく目をこらすと、それが見える。
「オブジェクト!?」
『けいこくする。こちらはしほんきぎょうしょぞくのびーあんどだぶりゅーろーんのおぶじぇくと、リリアンである。このたび
たびかさなるたいのうとしゅっとうようせい、およびしほんきぎょうきんゆうへんさいけいかくくみあいからのけいこくをむししたことで
そのみがらをこうそくすることになった。せいとうおうこくのへいしにつぐ、そのおとこのみがらをいますぐひきわたせ。
ひきわたさぬばあい、ごたいまんぞくをほしょうできない』
「つまりどゆこと?」
「ぶち切れ取り立て人来る」
「「「…………」」」
「おまえ!! どっからいくら借りたァァアアア!?」
「マウストラップ(リリアン)か……どうどうと領土侵犯をと言いたいが……」
フローレイティアは煙管を一度机の上に投げ出し、頭を抱え込む。
「外交特権……! 差押人だから戦争国での運用に限り手出し無用、口出し無用だと? 全くなんて馬鹿な話だ」
そんな訳で、このリリアンと称するオブジェクトは容赦なく、白い変なモチみたいな物質、トリモチをその主砲でぶちまける形で建物ごと債務者の宇宙馬鹿を捕まえに来たらしい。
「よし、引き渡そうぜ!」
「いや、ドア開かないんだけどどうやって?」
「「……」」
「あのトリモチ馬鹿、脳みそまでトリモチが詰まってるんじゃ無いよな!?!?」
「と、とにかく今は応戦するしか無い! じゃないとアレ、いかにもなアームが付いてる! アレで天井突き破って捕まえる気だ!」
慌てふためくジャガイモたちを尻目に多重債務者様が一言
「慌てるなぁぁああああ!!! あんなもの宇宙人の侵略に備えた私の第3世代オブジェクト(0.5世代)『キジンテンユウ』の手にかかれば鎧袖一触!」
「てめーのせいだよ! 偉そうにするな!」
と言う物の現状貴重な戦力である事は確かでとにかく建物内から移動しようとして
『けいこくする。にげることはすいしょうされない。おまえたちのうごきはリリアンのせんさーですべてとらえている。そもそもはんどめいどのぽんこつおぶじぇくとにまけるほどわたしはばかじゃない。みるといい!」
そのトリモチオブジェクトには人を捕まえる(?)もとと思わしきアームがついていたがそれとは別にでかいアームがついて左右非対称となっている。そのでかいアームが動いて主砲の形状を変形させていく。最終的に出来上がったのはでかい円筒。
そのでかい円筒となった主砲を建物とは別方向の山の斜面に向けて
発砲、着弾、大爆発。
『ほばくようねっとにむすうのばくだんをとりつければ、いっぱつだけとはいえ、たいおぶじぇくともかのうなかりょくをたたきだす。
はんどめいどのぽんこつおぶじぇくとをこわしてやってもいいんだぞ。だが、それはしない。それはさしおさえるものだ。
さいごのけいこくだ。おとなしくせよ』
「「うん、これ、おとなしくしておこう」」
「そうだな」
馬鹿2人とジャガイモたちの総意がここに決まった。
「諦めるなぁ!! おまえたち私の身柄を捕まえに来た正統王国兵だろ!? 自国民が他国に拉致監禁されようとしてるのに!やはり、宇宙人はすでに地球の高官と接触してて……ああ、このまま私はアブダクションされるのか……」
轟!!
強い光と衝撃波、トリモチで固まって無かったら窓ガラスは全部割れてる。
その代わりトリモチで固められたドアが勢いで開き、トリモチオブジェクトが赤く装甲板を染めながら転がっている。
「いったい何が……」
「見ろ! ヘイヴィア! おい、宇宙馬鹿、まさかアレおまえのか!?」
「おお! ……なんで?」
キジンテンユウ、トリコロールカラーに主砲と思われる2門のでかい対空プラズマガトリング砲を球体の両脇にそれぞれ装備。
副砲として取り付けを考えてたであろう対空機関砲のオプションパーツらしき何かを踏みつぶしながら、巨大な鉄製車輪を動かして
かまぼこ型の倉庫っぽい建物の一つから出てこようとする。
「おっかしーなぁ……」
「何がおかしいんだよ!? 宇宙馬鹿! てめぇ、なんて物を」
「いや、なんで動いてんだ? 操縦システム未完成だしエリートもいないんだけど」
「「えぇ……」」
そもそもそんなものでどうやってトリモチと戦う気だったのか。
「とにかく、もしも中に誰かいて、そいつが動かしてるとしたらいったい何のつもりで! おい、誰かいるのか!?」
無線で呼びかけてみたところ、返答らしき物が聞こえてくるが、どうも様子がおかしい。
『――へ……ぱ…………』
「くそっ、ノイズばかりだ」
「これってノイズか? なんていうか、純粋に赤ん坊のうめきみたいな……」
『――ヘイヴィアぱ、ぱ……』
『ふっ、ざけんなよ! ぶっころしてやる!!』
トリモチオブジェクトがトリモチ主砲をぶっ放し、敵オブジェクトとなったキジンテンユウの足回りを拘束にかかる。
次に例の大型捕縛用ネットをぶちかまし、対空プラズマガトリング砲が動かないようにジョイント部分に絡めていく。
『――ヘイヴィア、パパ!!』
「えっ゛???」
『――らむさーるほうめん、もろーくおうぞくのわたしだよ! タージョだよ、ぱぱ!』 「「「は?」」」
とりあえずジャガイモたちが一発ずつ、レーダー分析官の顔面に手のひらを折り曲げて固めた物をプレゼントしている
間にも戦況が変わっていく。
『さしおさえだ!! しにやがれ!!』
ありったけのトリモチと捕縛用ネットで身動きがとれないキジンテンユウにトリモチオブジェクトが近づいていく。
やたらと物騒な言葉を使ったが、狙いとしては差押なのだから壊しすぎれば大損である。
完全に無力化するべく、キジンテンユウの主砲を分解してやろうとアームを広げ近づいて――――
――衝突。
トリモチで拘束していたハズのキジンテンユウは明らかに200キロ越えの時速を出してトリモチオブジェクトに正面衝突。
いきなりの加速に周囲がソニックブームで破壊され、トリモチで固められた建物じゃ無かったら今頃吹き飛ばされてるであろう
衝撃で地面が揺れる。そのままプラズマ砲をトリモチオブジェクトにぶちかました!
たびかさなるたいのうとしゅっとうようせい、およびしほんきぎょうきんゆうへんさいけいかくくみあいからのけいこくをむししたことで
そのみがらをこうそくすることになった。せいとうおうこくのへいしにつぐ、そのおとこのみがらをいますぐひきわたせ。
ひきわたさぬばあい、ごたいまんぞくをほしょうできない』
「つまりどゆこと?」
「ぶち切れ取り立て人来る」
「「「…………」」」
「おまえ!! どっからいくら借りたァァアアア!?」
「マウストラップ(リリアン)か……どうどうと領土侵犯をと言いたいが……」
フローレイティアは煙管を一度机の上に投げ出し、頭を抱え込む。
「外交特権……! 差押人だから戦争国での運用に限り手出し無用、口出し無用だと? 全くなんて馬鹿な話だ」
そんな訳で、このリリアンと称するオブジェクトは容赦なく、白い変なモチみたいな物質、トリモチをその主砲でぶちまける形で建物ごと債務者の宇宙馬鹿を捕まえに来たらしい。
「よし、引き渡そうぜ!」
「いや、ドア開かないんだけどどうやって?」
「「……」」
「あのトリモチ馬鹿、脳みそまでトリモチが詰まってるんじゃ無いよな!?!?」
「と、とにかく今は応戦するしか無い! じゃないとアレ、いかにもなアームが付いてる! アレで天井突き破って捕まえる気だ!」
慌てふためくジャガイモたちを尻目に多重債務者様が一言
「慌てるなぁぁああああ!!! あんなもの宇宙人の侵略に備えた私の第3世代オブジェクト(0.5世代)『キジンテンユウ』の手にかかれば鎧袖一触!」
「てめーのせいだよ! 偉そうにするな!」
と言う物の現状貴重な戦力である事は確かでとにかく建物内から移動しようとして
『けいこくする。にげることはすいしょうされない。おまえたちのうごきはリリアンのせんさーですべてとらえている。そもそもはんどめいどのぽんこつおぶじぇくとにまけるほどわたしはばかじゃない。みるといい!」
そのトリモチオブジェクトには人を捕まえる(?)もとと思わしきアームがついていたがそれとは別にでかいアームがついて左右非対称となっている。そのでかいアームが動いて主砲の形状を変形させていく。最終的に出来上がったのはでかい円筒。
そのでかい円筒となった主砲を建物とは別方向の山の斜面に向けて
発砲、着弾、大爆発。
『ほばくようねっとにむすうのばくだんをとりつければ、いっぱつだけとはいえ、たいおぶじぇくともかのうなかりょくをたたきだす。
はんどめいどのぽんこつおぶじぇくとをこわしてやってもいいんだぞ。だが、それはしない。それはさしおさえるものだ。
さいごのけいこくだ。おとなしくせよ』
「「うん、これ、おとなしくしておこう」」
「そうだな」
馬鹿2人とジャガイモたちの総意がここに決まった。
「諦めるなぁ!! おまえたち私の身柄を捕まえに来た正統王国兵だろ!? 自国民が他国に拉致監禁されようとしてるのに!やはり、宇宙人はすでに地球の高官と接触してて……ああ、このまま私はアブダクションされるのか……」
轟!!
強い光と衝撃波、トリモチで固まって無かったら窓ガラスは全部割れてる。
その代わりトリモチで固められたドアが勢いで開き、トリモチオブジェクトが赤く装甲板を染めながら転がっている。
「いったい何が……」
「見ろ! ヘイヴィア! おい、宇宙馬鹿、まさかアレおまえのか!?」
「おお! ……なんで?」
キジンテンユウ、トリコロールカラーに主砲と思われる2門のでかい対空プラズマガトリング砲を球体の両脇にそれぞれ装備。
副砲として取り付けを考えてたであろう対空機関砲のオプションパーツらしき何かを踏みつぶしながら、巨大な鉄製車輪を動かして
かまぼこ型の倉庫っぽい建物の一つから出てこようとする。
「おっかしーなぁ……」
「何がおかしいんだよ!? 宇宙馬鹿! てめぇ、なんて物を」
「いや、なんで動いてんだ? 操縦システム未完成だしエリートもいないんだけど」
「「えぇ……」」
そもそもそんなものでどうやってトリモチと戦う気だったのか。
「とにかく、もしも中に誰かいて、そいつが動かしてるとしたらいったい何のつもりで! おい、誰かいるのか!?」
無線で呼びかけてみたところ、返答らしき物が聞こえてくるが、どうも様子がおかしい。
『――へ……ぱ…………』
「くそっ、ノイズばかりだ」
「これってノイズか? なんていうか、純粋に赤ん坊のうめきみたいな……」
『――ヘイヴィアぱ、ぱ……』
『ふっ、ざけんなよ! ぶっころしてやる!!』
トリモチオブジェクトがトリモチ主砲をぶっ放し、敵オブジェクトとなったキジンテンユウの足回りを拘束にかかる。
次に例の大型捕縛用ネットをぶちかまし、対空プラズマガトリング砲が動かないようにジョイント部分に絡めていく。
『――ヘイヴィア、パパ!!』
「えっ゛???」
『――らむさーるほうめん、もろーくおうぞくのわたしだよ! タージョだよ、ぱぱ!』 「「「は?」」」
とりあえずジャガイモたちが一発ずつ、レーダー分析官の顔面に手のひらを折り曲げて固めた物をプレゼントしている
間にも戦況が変わっていく。
『さしおさえだ!! しにやがれ!!』
ありったけのトリモチと捕縛用ネットで身動きがとれないキジンテンユウにトリモチオブジェクトが近づいていく。
やたらと物騒な言葉を使ったが、狙いとしては差押なのだから壊しすぎれば大損である。
完全に無力化するべく、キジンテンユウの主砲を分解してやろうとアームを広げ近づいて――――
――衝突。
トリモチで拘束していたハズのキジンテンユウは明らかに200キロ越えの時速を出してトリモチオブジェクトに正面衝突。
いきなりの加速に周囲がソニックブームで破壊され、トリモチで固められた建物じゃ無かったら今頃吹き飛ばされてるであろう
衝撃で地面が揺れる。そのままプラズマ砲をトリモチオブジェクトにぶちかました!
「……終わったのか?」
「あの0.5世代もさすがに無理をしてたみたいで完全にバラバラだ」
「おお! 我がキジンテンユウ! そうか、私を守るために! これは天の啓示だ。なんとしても宇宙人から地球を守れと」
「「おまえは一度黙れ!」」
「あれは何だ?」
「……なんつーか、絶妙に嫌な予感がしてきたぞ……」
「うぇ……マジかよ」
それは……
「人のか? 大きさが小さい気がするが……」
「脳みそかよ……」
どさくさ紛れに逃げようとしていた多重債務者のクソ野郎をヘイヴィアが話があると拘束しとりあえず顔面に一発。
「あの脳みそは何だ? どうして俺の名前を呼びかけた? モローク王家のタージョってのはもう5~6年前に死んじまった王女の名前だ
テメェ、何をした。言いやがれ」
「知らない! 私が知るはずがないだろ! よりにもよって王族関係に何か手を出すはずが!」
2発目、3発目。さすがにヤバイと周囲がヘイヴィアを止め、ひとまず脳みその入ったカプセルを回収。
現場を離れ、さらに奇妙な話を聞くことになる。
「あの脳みそはウチの医療部門によると人間の脳みそじゃなくて、肥大化したネズミの脳みそのツギハギだったそうよ」
「はい? フローレイティアさん本当ですか?」
「正直私のほうが知りたいわよ」
事が事だけに、あの宇宙馬鹿はそれ相応の捜査機関に徹底的に絞られる事になるらしいが……。
「私たちにわかるのはここまで。王族関係が相手じゃ命がいくつあってもわかった物じゃ無いから、あんたたちもとりあえず今回の件はやばい事件に出くわしたで心の整理をつけておきなさい」
「あの0.5世代もさすがに無理をしてたみたいで完全にバラバラだ」
「おお! 我がキジンテンユウ! そうか、私を守るために! これは天の啓示だ。なんとしても宇宙人から地球を守れと」
「「おまえは一度黙れ!」」
「あれは何だ?」
「……なんつーか、絶妙に嫌な予感がしてきたぞ……」
「うぇ……マジかよ」
それは……
「人のか? 大きさが小さい気がするが……」
「脳みそかよ……」
どさくさ紛れに逃げようとしていた多重債務者のクソ野郎をヘイヴィアが話があると拘束しとりあえず顔面に一発。
「あの脳みそは何だ? どうして俺の名前を呼びかけた? モローク王家のタージョってのはもう5~6年前に死んじまった王女の名前だ
テメェ、何をした。言いやがれ」
「知らない! 私が知るはずがないだろ! よりにもよって王族関係に何か手を出すはずが!」
2発目、3発目。さすがにヤバイと周囲がヘイヴィアを止め、ひとまず脳みその入ったカプセルを回収。
現場を離れ、さらに奇妙な話を聞くことになる。
「あの脳みそはウチの医療部門によると人間の脳みそじゃなくて、肥大化したネズミの脳みそのツギハギだったそうよ」
「はい? フローレイティアさん本当ですか?」
「正直私のほうが知りたいわよ」
事が事だけに、あの宇宙馬鹿はそれ相応の捜査機関に徹底的に絞られる事になるらしいが……。
「私たちにわかるのはここまで。王族関係が相手じゃ命がいくつあってもわかった物じゃ無いから、あんたたちもとりあえず今回の件はやばい事件に出くわしたで心の整理をつけておきなさい」