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Fate/Zero

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&font(#6495ED){登録日}:2010/05/19 Wed 14:43:57 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 10 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&font(#ff0000){――これは、Zeroに至る物語}}} 『Fate/Zero』は、[[TYPE-MOON]]と[[ニトロプラス]]の夢のコラボによって実現した[[ライトノベル]]である。 著者:[[虚淵玄]] 作画:[[武内崇]] [[同人誌]]版(TYPE-MOON BOOKS)は全4巻。文庫版(星海社文庫)は全6巻。 *【概要】 『[[Fate/stay night]]』の10年前に行われた第四次[[聖杯戦争>聖杯戦争(Fate)]]を描いた[[スピンオフ]]で、 同作の中で語られたエピソードや[[裏設定]]が盛り込まれている。 虚淵氏がストーリーを執筆し、奈須きのこ氏がその内容の監修を行う形で制作がなされた。 そのため当初は本編に繋がる外伝だったが、Fateシリーズの人気が高まるにつれて本作の知名度が上昇。 細かい矛盾などが指摘され、現在としては本編に限りなく近いものの一部が違う平行世界という扱いになっている。 本作の第1巻が脱稿した後に完成した『[[Fate/hollow ataraxia]]』にも、本作のネタがあちこちに散りばめられている。 メディアミックスとして、ドラマCD化、[[アニメ化]]、漫画化がなされている。 アニメーション製作は『[[空の境界]]』で同じく型月作品の劇場アニメ化を担当した[[ufotable]]。 アニメ版はその高いクオリティで大人気を博し、後のシリーズ展開にも大きく影響を与えている。 Fateシリーズ自体がシリアスな面もあるが、本作は特に&font(#ff0000){あの}虚淵氏が手掛けたという事もあってとにかくストーリーが重い。 本人も製作前に「本編は[[ハッピーエンド]]だったので遠慮なく[[バッドエンド]]を書けます」とコメントする始末。 原案はあまりにも話が重すぎた為、大きく変更されたという逸話もある。 登場人物が誰一人として純粋なハッピーエンドを迎えないことが特徴。 虚淵「頑張り過ぎちゃった♪」 大塚「泣いちゃった♪」 #region(どういう事なの…) この時期の虚淵氏は、 「物語を&bold(){蓋然性(『起きて当然の事が起きること』)}を主軸に組み立てていくと、どうしようもなくバッドエンドに向かっていく。  それをハッピーエンドに向かわせるには「物事を捻じ曲げる」ために大変なパワーが必要だが、書き手はそれを連続できるほど超人ではない」 という構図にハマり、何をやってもバッドエンドにしか行き着かないが、商業としてはそれは許されなかったため、苦しんでいた。 そんな時期に、奈須・武内両名から「FateのFDにゲストライターとして参加してくれないか」という打診を受けた虚淵氏は、 二つ返事で参加を決めるどころか、「第四次聖杯戦争を自分に書かせてほしい」と逆に二人に打診し、快く了承される。 こうして、『Fate/Zero』と題された第四次聖杯戦争を描く外伝作品がスタートしたわけであるが、 『大好きな「Fate」の企画に関与でき、かつバッドエンドを回避する必要がない』 という仕事に大喜びで取り組んだ虚淵氏は、&bold(){本作においてその作風をフルスロットルで発揮。} 最終的に、奈須氏が『Zero』のあとがきにおいて、 「───ああ、やってくれたな。虚淵玄」 としか言い返せないほど、&bold(){物語として完成しつくしたバッドエンド}に至ったのは、書き手の事情も要因として噛んでいたのだった。 #endregion ....とはいっても、奈須きのこ氏も本作のストーリーを監修しているので、極めて重い展開が続く本作の中盤の内容について「&color(#F54738){最高の青春⭐︎イケメン大勝利活劇もの}」(&color(#F54738){原文ママ})というコメントを日記に残していたりするのだが。 主人公は[[衛宮切嗣]]と彼に付き従う[[セイバー>セイバー(Fate)]]の2人なのだが、裏主人公の[[言峰綺礼]]及びアーチャー・ライダー陣営の方が扱いが良いのではとする声もある。 虚淵が奈須に第四次聖杯戦争はどんな話かと聞いたところ、 最初に出た回答が「んー、セイバーがギル(アーチャー)とイスカンダル(ライダー)にひたすらいじめられる話!」と返ってきた影響もあると思われる。 まあその次に「言うまでもなく切嗣の物語」と続いてはいるし、 実際に物語の始まりと終わりを担当しているので、主人公の面目は守られている。 各章に、聖杯戦争終結までのカウントダウンが表記されており、それによると264時間強…つまり約2週間で決着がついた事になる。 &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){『stay night』で描写された衛宮士郎の原点、燃え尽きた街の中で切嗣が士郎を見つけ、感極まって涙を流す光景「救われたのは&ruby(士郎){自分}よりも、&ruby(切嗣){彼}であるように見えた」シーンがゼロアワーとなる。}}} &color(red){※}以下、作品のネタバレを含みます。 ●目次 #contents *【登場キャラクター】 **&bold(){▼セイバー陣営} ●[[セイバー>セイバー(Fate)]] みんな大好き腹ペコ騎士王。 今作においては何かと周囲に振り回されて苦労が絶えない。 聖杯に掛ける願いは「祖国ブリテンの救済」。 ●[[衛宮切嗣]] 本作の主人公。セイバーのマスターであり、[[イリヤ>イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]]の父親。 「魔術師殺し」の異名を持つ元フリーランスの魔術師。 戦闘においては手段を全く選ばず、時にえげつない手段も必要ならば躊躇なく採る男。 聖杯に掛ける願いは「戦いの根絶」「恒久的な平和の実現」。 ●[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]] イリヤの母親で切嗣の嫁。ホムンクルス。 可愛すぎる母その1。 ●[[久宇舞弥]] 切嗣の助手。ほとんど表情を変えずに切嗣に付き従うクールビューティー。 切嗣とは肉体関係も結んでいるが、ただの浮気相手ともいえない複雑な間柄。 日本名だが名付け親は切嗣で、元々はとある戦地の少年兵だった。実際の出自は本人すら知らない。 **&bold(){▼アーチャー陣営} ●[[アーチャー>ギルガメッシュ(Fate)]] みんな大好き金ぴか慢心王。 麻婆に愉悦の何たるかを説き悪の道へ誘う。 聖杯は自分のものと主張し、願いはないが「雑種に勝手に使われるのも業腹」と聖杯戦争に参加する。 ●[[遠坂時臣]] アーチャーのマスター。 [[凛>遠坂凛]]と[[桜>間桐桜]]の父親。ある意味コイツが元凶と言えば元凶。 聖杯によって「根源」へ到達する事を目的とする。 ●[[遠坂葵]] 時臣の妻で凛と桜の母親。 可愛すぎる母その2で、武内氏のお気に入り。 **&bold(){▼アサシン陣営} ●[[アサシン>アサシン(Fate/Zero)]] 歴代「ハサン・サッバーハ」のうちの一人。 作者から「反則ギリギリ」と称される能力((『Fate/complete material IV』))を持つが、 肝心のマスターがそもそも聖杯戦争を勝ち残る気/Zeroだったのが運の尽き。 聖杯に掛ける願いは「人格の統合」。 ●[[言峰綺礼]] アサシンのマスター。 若き日の麻婆。今作では肉体が全盛期+とある要因により「本当に人間か?」レベルの戦闘力を発揮。 聖杯に掛ける願いを持たないにもかかわらず何故かマスターに選ばれた事で、時臣の支援の為に参加するが…… ●[[言峰璃正]] 麻婆の父親。 表向きは聖杯戦争の監督役だが、裏では時臣と組んで暗躍する。 **&bold(){▼ライダー陣営} ●[[ライダー>ライダー(Fate/Zero)]] 征服王。漢の中の漢。そして誰が呼んだか「俺達の王」。 豪放磊落を地で行く好漢で、平時の彼は本作の癒し要素の一つ。 聖杯に掛ける願いは「[[世界征服]]」……ではなく「受肉」。 ●[[ウェイバー・ベルベット]] ライダーのマスター。 「周囲に自分の才能を認めさせるため」に聖杯戦争に参加する。 コンセプトは[[慎二>間桐慎二]]リベンジで、当初は顔も慎二に似ていたが、特にアニメ版以降は中性的に描かれる様になった。だが男だ。 [[後の作品>ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]では主役に抜擢される。 **&bold(){▼ランサー陣営} ●[[ランサー>ランサー(Fate/Zero)]] マスターに恵まれなかった[[イケメン]]。 第四次聖杯戦争に参戦したサーヴァントの中では最も悲惨な最期を迎える。 聖杯に掛ける願いはなく、「主君と栄誉ある戦いに挑むこと」を願って召喚に応じた。 ●[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]] ランサーのマスター。サーヴァントに恵まれなかった人。 ランサーと信頼関係を結べず、辛く当たるが、こちらも彼に負けないくらい悲惨な最期を迎える。 「自身の経歴に"武勲”という箔をつけるため」に聖杯戦争に参加。 ●[[ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ]] ランサーのマスターその2。 ケイネスの婚約者。さりげなく本作一の巨乳。 『Fate』原作者・[[奈須きのこ]]の『Zero』一番のお気に入りキャラ。 **&bold(){▼バーサーカー陣営} ●[[バーサーカー>バーサーカー(Fate/Zero)]] 狂化によって正体が隠された鎧騎士。何故かセイバーを見ると暴走する。 作中であの金ぴかを何度も翻弄した凄い人。((相手も本気でこそなかったが)) 「狂化による苦悩からの解放」を望み召喚に応じた。 ●[[間桐雁夜]] バーサーカーのマスター。 虚淵曰く「ダメ人間系[[孔濤羅>孔濤羅(コン・タオロー)]]」。 マスターの中では最も幸福であると同時に救いの無い最期を迎えた。((死によって生じた影響が大きく後に教え子が彼の名誉を回復してくれたケイネスに対し、後世へ繋がる功績や影響がほぼ皆無と言っていい雁夜の方が悲惨な末路だとする見方もある。)) 「[[間桐桜]]の救出」&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){と、それが転じて「時臣への復讐」}}}を目的に聖杯戦争に参加。 ●[[間桐臓硯]] 雁夜の戸籍上の父親。 雁夜の聖杯戦争を表向きでは支援しつつ、裏では傍観者として儀式の行く末と雁夜の破滅を見守る。 **&bold(){▼キャスター陣営} ●[[キャスター>キャスター(Fate/Zero)]] 青髭のCOOLな旦那。 今回の聖杯戦争におけるイレギュラー枠。 セイバーを生前関わりがあったとある人物と勘違いして「既に聖杯は我が願いを叶えた」と曲解し、 マスター共々、聖杯とか関係無しにやりたい放題する。 ●[[雨生龍之介]] キャスターのマスター。 一見するとひょうきんなお兄さんだが、その実、猟奇的な手法でこれまでに何人も手に掛けているシリアルキラー。 偶然召喚したキャスターを(殺人に関する)偉大な先達として「旦那」と呼び慕い、 二人で聖杯戦争そっちのけで趣味の誘拐・拷問・殺人に勤しむ。((というか彼に至っては聖杯というものが何なのか知らない)) 恐らく『Zero』で唯一、当人にとっては最上とも言える最期を迎える。 *【アニメ版】 アニメーション制作は[[ufotable]]。『[[空の境界]]』に続く、「TYPE-MOON×ufotable」プロジェクトの第2弾として製作された。 監督は『空の境界 第一章 俯瞰風景』『[[放浪息子]]』のあおきえい。音楽には『空の境界』の[[梶浦由記]]が抜擢された。 なお、脚本は「ufotable」名義でクレジットされている。 アニメ版は分割2クール(2011/10~2011/12、2012/4~2012/6)で放送され、 更に尺の都合上で放送出来なかった映像を収録した、クール毎の&font(#ff0000){BD-BOXのみ}が発売された。 要するに&font(#ff0000){単巻販売は無い}。ディスク枚数は10枚で、単巻販売に換算すると全10巻になる。 売り上げは前後期平均で約48000。 それぞれ2011年秋、2012年春の覇権アニメとなった(2011年覇権は[[魔法少女まどか☆マギカ]]、2012年覇権は[[偽物語]])。 OPテーマ、EDテーマもそれぞれ評判は高く、多くの疑似MADが生まれるなど大きな話題にもなった。 OP1「oath sign」[[LiSA]] ED1「MEMORIA」藍井エイル OP2「to the beginning」Kalafina ED2「空は高く風は歌う」春奈るな 特殊ED(18話、19話)「満天」Kalafina 梶浦由記氏が織り成すサウンドトラックも好評であり、特に%%小林のテーマ%%アーチャーとバーサーカーが激しい空中戦を繰り広げる際に流れた「dogfight」、 ライダーの最期の特攻シーンで使用された「you are my king」などが視聴者からの人気を集めている。 一方で前作サウンドトラックの監修を務めたのが大御所・川井憲次氏だった事もあり、否定的な意見を持つ視聴者もいる。 中でも「[[約束された勝利の剣]]」((正式名称:「the sword of promised victory~Fate/Zero ver.」))は、元々曲調が似ていた上にコーラス入りのアレンジがされた結果「スーパーカズヤのテーマ」に似てしまった為、 [[エクスカリバー]]ならぬエクスカズヤのテーマとネタにされることも。 CVを担当した声優陣各位も、[[ラジオ]]等でアニメのクオリティの高さに感服する発言をしており、 総じて見れば、『Zero』のアニメはファンの期待に応えた一作となった。……が、視聴者の中には「ラストが尻すぼみだ」という人も幾らか確認できる。 これはそもそも原作が発売された時点で指摘されていたことで、原作読者は作品のラストが清々しい終わり方ではないのは分かっていたことなのだが、 アニメで初めて作品に触れた人からすると、少々物足りなかったのかもしれない。 ufotableの作風で独白がほぼカットされており、こちらも賛否両論。 主人公の切嗣は原作に比べて冷淡に描かれ、過去編ではミスリードもあった事で人物像が掴み辛くなっている。 裏主人公の綺礼に至っては監督自らキャラが掴めないと認めており、妻の死や切嗣への態度などアニメだけで分かったらエスパーレベルである。 こうした面もあり、アニメムックへの寄稿で[[田中ロミオ]]は 「原作小説に比べ地の文による心情描写が省略されたアニメ版「Fate/Zero」こそ、ドリンク片手に観賞すべきコンテンツだと断言する次第だ」 と結構尖った事を言っていたりする。 奈須も原作の綺礼は絶賛する一方、アニメ版では愉悦の人という印象が広まったと後年のインタビューで苦言を呈している。&s(){アインツベルン相談室じゃノリノリでネタにしていた様な} また当時のufotableは後半で作画が乱れる事でも知られ、後半に目立ってくる主人公組はその点でも割りを食らっている。 *【漫画版】 アニメ版に先駆け、月刊ヤングエースにて2011年2月号から2017年7月号にかけて連載された。 漫画は『タブー・タトゥー』『[[仮面ライダーアマゾンズ外伝 蛍火]]』の真じろう。 原作を順序を入れ替えて漫画化し、ドラマCDや『Fate/stay night』、『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』に続くオリジナル要素まで盛り込んでいる。 &s(){但し冒頭の場面はなし。森井しづき版で我慢しよう} アニメと違い地の文はできるだけ入れているが、小説を半端に読んでるみたいという評価も。 また、&bold(){グロ描写が非常にリアル}なのが特徴で、キャスター陣営の被害者たちの絵面は眼を背けたくなるほど無惨な有様となっている。 あと、&bold(){裸をやたらと描きたがる。} 連載中三回あったピンナップポスターは&bold(){全て裸}。(男サーヴァント勢、マスター勢、女キャラ勢の三種類。) 番外編でも&bold(){野郎のマスターが意味なく服を爆ぜ飛ばし、切嗣や綺礼が互いのSMボンデージ姿を妄想する}といった公式が病気要素がてんこ盛りである。 連載最終話はAnother Epilogueと題して『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』の一部を漫画化している。 ただ「ゼロ」が関係しない話で締めるのはやり過ぎだったのか、単行本では奈須による寄稿で『Fate/Zero』とはどういう物語か改めて説明し、巻末の『Fate/stay night』宣伝漫画へ誘導する構成になっている。&s(){WEB連載だとカットされるけどな!} *【ミュージカル化】 2025年1月にはミュージカル化された。脚本・演出は西森英行。 虚淵玄氏も脚本監修として参加している。 佃井皆美や吉田メタルなど、虚淵氏の脚本作『[[仮面ライダー鎧武]]』に出演した役者も出演している。 2025年1月上演の前編「The Sword of Promised Victory」と2025年9月上演の後編「A Hero of Justice」の二部構成となった。 基本はアニメ版を踏襲するが、独白も積極的に取り入れており、どういう話だったのか漸く分かったという声も。 実写なのでアニメ版で茶化されがちだった変顔も減っている。&s(){時臣のアレは残ったが。なんでさ} *【もう1つのZero「Fate/Accel Zero Order」】 #center(){&color(red){&bold(){「その結末……我が計略を以て覆す!」}}} 書籍第一巻が発売されてからおよそ10年後。 スマートフォンアプリ『[[Fate/Grand Order]]』にて、『Fate/Zero』とのスペシャルコラボイベント&bold(){「Fate/Accel Zero Order」}が開催。 虚淵氏が自ら書き下ろしたオリジナルストーリーによって、もう1つの第四次聖杯戦争が語られた。 **&bold(){▼原作との大まかな違い} ・本来の(Zeroにおける)第四次聖杯戦争を知る[[エルメロイ2世>ウェイバー・ベルベット]]を主としたカルデアによる介入 ・&color(red){衛宮切嗣の不在} ・謎のサーヴァント・[[エミヤ(アサシン)>衛宮切嗣]]の存在 ・&color(red){瞬殺されるアーチャー}(とキャスター) ・大聖杯が破壊されず起動する ・&color(red){&bold(){登場人物の多数がバッドエンドを回避する}} **&bold(){▼キャラ毎の本編との結末の違い一覧} &color(red){&bold(){【◎】}} セイバー :悔いを残すことなく英霊の座へと帰った。今回はマスターがアイリだけの為無視されることもなく、バーサーカーの正体に絶望したり金ぴかに求婚されたりといった心労も無し。 アイリ  :生存。綺礼に殺害されることも聖杯の器として機能することもなかった。       後に、彼女の姿をした聖杯の端末が(全てが終わった特異点で一騒動を起こすものの)サーヴァントという形でカルデアに保護。 ランサー :生存。道中のマスター交代劇こそあったものの、ケイネスと[[主人公>主人公(Fate/Grand Order)]]への忠義を果たし、共闘したセイバーと共に座へと帰った。 ケイネス :生存。エルメロイⅡ世の説得により途中で聖杯戦争から離脱。半分本作のネタ要員と化していたが、最後にはその才覚の一端をプレイヤーに見せつけた。 ソラウ  :生存。ケイネスとの会話の中でのみの登場だったが、ケイネスと共に聖杯戦争から離脱。…ランサーと離れることは彼女にとっては不幸だったかもしれないが。 雁夜   :生存。時臣への復讐をアーチャー撃破という形で果たし、右腕ごと令呪を差し出すことと引き換えにライダーの助力を得て桜の救出にも成功。 桜    :ライダーを介して雁夜に救出される。右腕を失った雁夜と共に病院送りになるが、間桐家がほぼ壊滅した為、その後は遠坂家に戻るなり適切な保護を受けられたと思われる。 &color(red){&bold(){【◯】}} ウェイバー :最終決戦に参戦し、命を懸けて戦うことの恐ろしさを知る。それはきっと彼の未来にとって大きな意味を持つだろう。 葵     :(恐らく)生存。描写は存在しないが、作中の展開的に雁夜に襲われることはなく、時臣も存命であるため精神を病むこともないと思われる。 璃正    :(恐らく)生存。描写は存在しないが、ケイネスが聖杯戦争から離脱するため、少なくとも彼に殺されることはない。 バーサーカー :雁夜が令呪を放棄したことで消滅しかけるが、その後は臓硯によって使役されて主人公達と対峙。         プレイヤー次第ではあるがゲストサーヴァント欄にセイバーがいるので、彼女を使って迷える彼を裁いてあげよう。 &color(blue){&bold(){【△】}} 切嗣     :セイバーの代理マスターではなく、エミヤ(アサシン)としての登場。世界の安全装置「抑止力」として、目覚めた[[アンリマユ>この世全ての悪(Fate)]]と戦い続ける…。 舞弥     :登場しない。仮に描写が無かっただけだとしても、作中の展開的にバーサーカーの襲撃を受けることはない。((ただし、切嗣の不在=切嗣によって戦場から救出されていないまま、と考えることもできる。)) ライダー   :第三勢力として動き、最終的に主人公達と対峙。惜しくも敗れ退場するが、本編と変わらない器の大きさを見せつけた。 時臣     :描写は存在しない。生存の可能性が高いが、アーチャーの敗退に加え土地の霊脈を滅茶苦茶にされるという散々な結果に。 凛      :時臣の不幸は最終的に跡継ぎの凛にまで及んだ可能性大。エルメロイ2世も後の弟子の不幸を察しつつも「いい実習課題」と意に介さぬ始末。 綺礼     :描写は存在しないが、アーチャーが早期退場したことにより、彼が愉悦に目覚めることはなくなるか、もう少し先の話になるのだろう。 臓硯     :終盤、主人公達を襲撃。大聖杯を起動し冬の聖女を目覚めさせるが、ユスティーツァとの再会を喜びながら既に汚染されていた黒聖杯に喰われた。 &color(blue){&bold(){【✕】}} キャスター  :工房にいた際に主人公達とケイネス陣営の襲撃を受けそのまま退場。例の芸術作品こそ作っていたようだがそこまでやりたい放題できなかった。 龍之介    :主人公たちがキャスターを討伐した際にすでにエミヤ(アサシン)により殺害されていた。唯一本編とほぼ同じ退場だったが、彼が本編と同じ答えを見つけたかは不明。 アーチャー  :聖杯問答時にバーサーカーに襲撃され、呆気なさ過ぎる退場。とにかく影が薄い…が、散り際にこのイベントの全てを見通したようなセリフを残している。 アサシン   :原作に負けずの扱いの悪さ。気配遮断がまともに通用せず主人公達に狩られまくる。最終的にはアーチャーを失った時臣に使役されるが上手く使いこなせず退場。 *【余談】 **◆製作の経緯 『Fate/Zero』が企画された経緯は、同人版第1巻の解説で奈須が明らかにしている。 『Fate/stay night』のセイバールートを執筆中、奈須は入院直前まで行っていたことがあり、助っ人ライターとして虚淵の採用が検討されていた。 結局、奈須が全編を書き上げたのだが、その[[ファンディスク]]『Fate/hollow ataraxia』で、ゲストライター候補に虚淵の名が挙がる。 武内が虚淵に打診したところ、「いっそ第四次聖杯戦争を書かせてくれません?」と逆に提案される。 その嬉しい提案を奈須が了承したことで、ここに『Fate/Zero』の制作はスタートした。 一方この頃、虚淵は自分のバッドエンド症候群に絶望しており、ライターを辞めることまで考えていたという。 そんな中で舞い込んできた、『Fateの外伝を書く』という魅力的な企画。 虚淵はこの執筆を通して、再びライターとしての楽しみを見出せるようになり、現在に至るのだとか。 彼がもし『Zero』に出会えていなければ、『[[ジャンゴ>続・殺戮のジャンゴ~地獄の賞金首]]』や『[[まどか>魔法少女まどか☆マギカ]]』等の作品が世に出ることはなかったのかもしれないと考えると、 人生の不思議さ、巡り合わせの妙を感じずにはいられない話である。 ちなみに虚淵が「第四次聖杯戦争を書きたい」と思ったそもそものキッカケは、 『Fate/side material』(『Fate/stay night』の初回特典)に載っていた若き言峰の短髪&イヤリングに胸キュンしてしまったからとのこと。 そんな氏は『Zero』の執筆が楽しくて仕方がなかったのか、奈須がドン引きするほどのペースで1巻(1章ではない)を書き上げたらしい。((『Zero』の巻末に掲載された奈須氏の寄稿文によると、『Zero』執筆中は「深夜に虚淵氏がとんでもない構想を引っ提げて『こんなんやっていいですか?』と軽い足取りで訊きにくる(意訳)」ということもざらだったとかなんとか。)) 余談だが、ドラマCDの[[王の軍勢]]のシーンには虚淵や奈須を含むスタッフ総出で参加していた。 **◆『[[Fate/stay night]]』との関係 色んな意味で異色な本作は、他のFateシリーズとの対立が桁違いに多い作品でもある。 原作である『stay night』の設定とも異なる部分があったりと、諸々の背景から[[賛否両論]]。 公式も、本作の立ち位置を「正史」と言ったり「パラレル」と言ったり、発言がぶれていた為、尚更どちらなのかと揉める一因になってしまった。 またアニメ化に際し、多くの新規視聴者がこの『Zero』をきっかけにFateシリーズに触れることとなった。 しかし、前作アニメ『Fate/stay night』の出来栄えや、“本作で描かれた[[セイバー>セイバー(Fate)]]等”を基準にしてセイバーをはじめとする一部キャラを罵倒する視聴者が続出。 更に『stay night』で描かれたり語られたりした、セイバー、[[衛宮切嗣]]、[[言峰綺礼]]らの根幹に関わる人物像と本作の食い違いや、 『stay night』にきちんと繋がらない描写があることも従来のファンから波紋を呼んだ。 その後も、『TYPE-MOON 10周年記念オールキャラクター[[人気投票]]』では、セイバーと言峰綺礼、ギルガメッシュらは『stay night』『Zero』で明確に区別されたり、 [[公式ファンブック]]でセイバー本人が「私、なんか性格違うような…」と言ったりすることも。 ドラマCD『アーネンエルベの一日』では、『Zero』について「&bold(){ドラマのためならば、原作をも殺すをスローガンに}」という発言もあったりする。 こうした背景によって、「zeroショック」と呼ばれるかつてない作品闘争が始まってしまった。 当然のことだが、『Zero』には『Zero』の、『stay night』には『stay night』の良さ・魅力がある。 どちらが面白いかという議論は、&bold(){実際に作品を観た上で}各々で判断して貰いたい。 勿論だからと言って、&bold(){「自分には合わないから」とその作品を罵倒して良い理由にはならない}ということを念頭に置いておいて欲しい。 『Fate/stay night』の再アニメ化決定の際には、 武内氏は「監督である近藤さんには『Fate/stay night』は『Fate/Zero』から続く話でありながら、違う作品なんだと。矛盾したことを何度もお願いしています」 とコメントしており、同一舞台の物語ではあるものの、あくまで別作品として見てそれぞれ楽しんで貰いたいという旨を述べている。 また、奈須氏も『Zero』について『[[Fate/strange Fake]]』(小説版)1巻解説において、 「作品ごとの違いをあえて分類するなら、【Zero】は『stay nightと条件は同じだけど微妙に違う世界』、  【[[Fate/Apocrypha]]】は『途中までは同じだけど今は完全に別の世界』、  【[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]】は『完全に同じ世界、ただし三田誠スパイスにより大気濃度がちょい違う濃密魔術もの』」と発言。 『stay night』とはパラレルである事が公式に認められた。 &s(){『stay night』と『Zero』の矛盾の一つであるウェイバーが『事件簿』の主人公なのは良いのかと言ってはいけない} しかし上記の発言の後も、漫画版『Fate/Zero』最終巻で奈須は再び『Zero』を前日譚と扱っている。 『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』1クール最終話の実況ツイートにおいても、 「鏡界汚染世界。橋は昔から境界であり、現世と幽世を隔てるきざはしである。加えて、ここは十年前に異界の邪神が呼び出され、  汚染された川。そのあたり利用して、キャスターはまるっと位相をズラして標的を招き入れたって寸法よ」とも発言している。 ファンの中には『Zero』はなかったことになったんだと喜んでいたらこんなことになり、かえって失望するなんて可哀想なことになった人も。 一度は同一と言われた『事件簿』も『事件簿』で『Zero』関係なく矛盾が多く、続編で既存ルートには繋がらないことになったので、 どの作品でも設定が共通していたりするんだな程度に受け止めるのがいいのかもしれない。 #center(){――ケリィはさ、どんな項目にしたいの?――} #center(){――僕はね、秀逸な項目にしたいんだ――} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,51) } #include(テンプレ3) 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&font(#6495ED){登録日}:2010/05/19 Wed 14:43:57 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 10 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){&font(#ff0000){――これは、Zeroに至る物語}}} 『Fate/Zero』は、[[TYPE-MOON]]と[[ニトロプラス]]の夢のコラボによって実現した[[ライトノベル]]である。 著者:[[虚淵玄]] 作画:[[武内崇]] [[同人誌]]版(TYPE-MOON BOOKS)は全4巻。文庫版(星海社文庫)は全6巻。 *【概要】 『[[Fate/stay night]]』の10年前に行われた第四次[[聖杯戦争>聖杯戦争(Fate)]]を描いた[[スピンオフ]]で、 同作の中で語られたエピソードや[[裏設定]]が盛り込まれている。 虚淵氏がストーリーを執筆し、奈須きのこ氏がその内容の監修を行う形で制作がなされた。 そのため当初は本編に繋がる外伝だったが、Fateシリーズの人気が高まるにつれて本作の知名度が上昇。 細かい矛盾などが指摘され、現在としては本編に限りなく近いものの一部が違う平行世界という扱いになっている。 本作の第1巻が脱稿した後に完成した『[[Fate/hollow ataraxia]]』にも、本作のネタがあちこちに散りばめられている。 メディアミックスとして、ドラマCD化、[[アニメ化]]、漫画化がなされている。 アニメーション製作は『[[空の境界]]』で同じく型月作品の劇場アニメ化を担当した[[ufotable]]。 アニメ版はその高いクオリティで大人気を博し、後のシリーズ展開にも大きく影響を与えている。 Fateシリーズ自体がシリアスな面もあるが、本作は特に&font(#ff0000){あの}虚淵氏が手掛けたという事もあってとにかくストーリーが重い。 本人も製作前に「本編は[[ハッピーエンド]]だったので遠慮なく[[バッドエンド]]を書けます」とコメントする始末。 原案はあまりにも話が重すぎた為、大きく変更されたという逸話もある。 登場人物が誰一人として純粋なハッピーエンドを迎えないことが特徴。 虚淵「頑張り過ぎちゃった♪」 大塚「泣いちゃった♪」 #region(どういう事なの…) この時期の虚淵氏は、 「物語を&bold(){蓋然性(『起きて当然の事が起きること』)}を主軸に組み立てていくと、どうしようもなくバッドエンドに向かっていく。  それをハッピーエンドに向かわせるには「物事を捻じ曲げる」ために大変なパワーが必要だが、書き手はそれを連続できるほど超人ではない」 という構図にハマり、何をやってもバッドエンドにしか行き着かないが、商業としてはそれは許されなかったため、苦しんでいた。 そんな時期に、奈須・武内両名から「FateのFDにゲストライターとして参加してくれないか」という打診を受けた虚淵氏は、 二つ返事で参加を決めるどころか、「第四次聖杯戦争を自分に書かせてほしい」と逆に二人に打診し、快く了承される。 こうして、『Fate/Zero』と題された第四次聖杯戦争を描く外伝作品がスタートしたわけであるが、 『大好きな「Fate」の企画に関与でき、かつバッドエンドを回避する必要がない』 という仕事に大喜びで取り組んだ虚淵氏は、&bold(){本作においてその作風をフルスロットルで発揮。} 最終的に、奈須氏が『Zero』のあとがきにおいて、 「───ああ、やってくれたな。虚淵玄」 としか言い返せないほど、&bold(){物語として完成しつくしたバッドエンド}に至ったのは、書き手の事情も要因として噛んでいたのだった。 #endregion ....とはいっても、奈須きのこ氏も本作のストーリーを監修しているので、極めて重い展開が続く本作の中盤の内容について「&color(#F54738){最高の青春⭐︎イケメン大勝利活劇もの}」(&color(#F54738){原文ママ})というコメントを日記に残していたりするのだが。 主人公は[[衛宮切嗣]]と彼に付き従う[[セイバー>セイバー(Fate)]]の2人なのだが、裏主人公の[[言峰綺礼]]及びアーチャー・ライダー陣営の方が扱いが良いのではとする声もある。 虚淵が奈須に第四次聖杯戦争はどんな話かと聞いたところ、 最初に出た回答が「んー、セイバーがギル(アーチャー)とイスカンダル(ライダー)にひたすらいじめられる話!」と返ってきた影響もあると思われる。 まあその次に「言うまでもなく切嗣の物語」と続いてはいるし、 実際に物語の始まりと終わりを担当しているので、主人公の面目は守られている。 各章に、聖杯戦争終結までのカウントダウンが表記されており、それによると264時間強…つまり約2週間で決着がついた事になる。 &font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){『stay night』で描写された衛宮士郎の原点、燃え尽きた街の中で切嗣が士郎を見つけ、感極まって涙を流す光景「救われたのは&ruby(士郎){自分}よりも、&ruby(切嗣){彼}であるように見えた」シーンがゼロアワーとなる。}}} &color(red){※}以下、作品のネタバレを含みます。 ●目次 #contents *【登場キャラクター】 **&bold(){▼セイバー陣営} ●[[セイバー>セイバー(Fate)]] みんな大好き腹ペコ騎士王。 今作においては何かと周囲に振り回されて苦労が絶えない。 聖杯に掛ける願いは「祖国ブリテンの救済」。 ●[[衛宮切嗣]] 本作の主人公。セイバーのマスターであり、[[イリヤ>イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]]の父親。 「魔術師殺し」の異名を持つ元フリーランスの魔術師。 戦闘においては手段を全く選ばず、時にえげつない手段も必要ならば躊躇なく採る男。 聖杯に掛ける願いは「戦いの根絶」「恒久的な平和の実現」。 ●[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]] イリヤの母親で切嗣の嫁。ホムンクルス。 可愛すぎる母その1。 ●[[久宇舞弥]] 切嗣の助手。ほとんど表情を変えずに切嗣に付き従うクールビューティー。 切嗣とは肉体関係も結んでいるが、ただの浮気相手ともいえない複雑な間柄。 日本名だが名付け親は切嗣で、元々はとある戦地の少年兵だった。実際の出自は本人すら知らない。 **&bold(){▼アーチャー陣営} ●[[アーチャー>ギルガメッシュ(Fate)]] みんな大好き金ぴか慢心王。 麻婆に愉悦の何たるかを説き悪の道へ誘う。 聖杯は自分のものと主張し、願いはないが「雑種に勝手に使われるのも業腹」と聖杯戦争に参加する。 ●[[遠坂時臣]] アーチャーのマスター。 [[凛>遠坂凛]]と[[桜>間桐桜]]の父親。ある意味コイツが元凶と言えば元凶。 聖杯によって「根源」へ到達する事を目的とする。 ●[[遠坂葵]] 時臣の妻で凛と桜の母親。 可愛すぎる母その2で、武内氏のお気に入り。 **&bold(){▼アサシン陣営} ●[[アサシン>アサシン(Fate/Zero)]] 歴代「ハサン・サッバーハ」のうちの一人。 作者から「反則ギリギリ」と称される能力((『Fate/complete material IV』))を持つが、 肝心のマスターがそもそも聖杯戦争を勝ち残る気/Zeroだったのが運の尽き。 聖杯に掛ける願いは「人格の統合」。 ●[[言峰綺礼]] アサシンのマスター。 若き日の麻婆。今作では肉体が全盛期+とある要因により「本当に人間か?」レベルの戦闘力を発揮。 聖杯に掛ける願いを持たないにもかかわらず何故かマスターに選ばれた事で、時臣の支援の為に参加するが…… ●[[言峰璃正]] 麻婆の父親。 表向きは聖杯戦争の監督役だが、裏では時臣と組んで暗躍する。 **&bold(){▼ライダー陣営} ●[[ライダー>ライダー(Fate/Zero)]] 征服王。漢の中の漢。そして誰が呼んだか「俺達の王」。 豪放磊落を地で行く好漢で、平時の彼は本作の癒し要素の一つ。 聖杯に掛ける願いは「[[世界征服]]」……ではなく「受肉」。 ●[[ウェイバー・ベルベット]] ライダーのマスター。 「周囲に自分の才能を認めさせるため」に聖杯戦争に参加する。 コンセプトは[[慎二>間桐慎二]]リベンジで、当初は顔も慎二に似ていたが、特にアニメ版以降は中性的に描かれる様になった。だが男だ。 [[後の作品>ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]では主役に抜擢される。 **&bold(){▼ランサー陣営} ●[[ランサー>ランサー(Fate/Zero)]] マスターに恵まれなかった[[イケメン]]。 第四次聖杯戦争に参戦したサーヴァントの中では最も悲惨な最期を迎える。 聖杯に掛ける願いはなく、「主君と栄誉ある戦いに挑むこと」を願って召喚に応じた。 ●[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]] ランサーのマスター。サーヴァントに恵まれなかった人。 ランサーと信頼関係を結べず、辛く当たるが、こちらも彼に負けないくらい悲惨な最期を迎える。 「自身の経歴に"武勲”という箔をつけるため」に聖杯戦争に参加。 ●[[ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ]] ランサーのマスターその2。 ケイネスの婚約者。さりげなく本作一の巨乳。 『Fate』原作者・[[奈須きのこ]]の『Zero』一番のお気に入りキャラ。 **&bold(){▼バーサーカー陣営} ●[[バーサーカー>バーサーカー(Fate/Zero)]] 狂化によって正体が隠された鎧騎士。何故かセイバーを見ると暴走する。 作中であの金ぴかを何度も翻弄した凄い人。((相手も本気でこそなかったが)) 「狂化による苦悩からの解放」を望み召喚に応じた。 ●[[間桐雁夜]] バーサーカーのマスター。 虚淵曰く「ダメ人間系[[孔濤羅>孔濤羅(コン・タオロー)]]」。 マスターの中では最も幸福であると同時に救いの無い最期を迎えた。((死によって生じた影響が大きく後に教え子が彼の名誉を回復してくれたケイネスに対し、後世へ繋がる功績や影響がほぼ皆無と言っていい雁夜の方が悲惨な末路だとする見方もある。)) 「[[間桐桜]]の救出」&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){と、それが転じて「時臣への復讐」}}}を目的に聖杯戦争に参加。 ●[[間桐臓硯]] 雁夜の戸籍上の父親。 雁夜の聖杯戦争を表向きでは支援しつつ、裏では傍観者として儀式の行く末と雁夜の破滅を見守る。 **&bold(){▼キャスター陣営} ●[[キャスター>キャスター(Fate/Zero)]] 青髭のCOOLな旦那。 今回の聖杯戦争におけるイレギュラー枠。 セイバーを生前関わりがあったとある人物と勘違いして「既に聖杯は我が願いを叶えた」と曲解し、 マスター共々、聖杯とか関係無しにやりたい放題する。 ●[[雨生龍之介]] キャスターのマスター。 一見するとひょうきんなお兄さんだが、その実、猟奇的な手法でこれまでに何人も手に掛けているシリアルキラー。 偶然召喚したキャスターを(殺人に関する)偉大な先達として「旦那」と呼び慕い、 二人で聖杯戦争そっちのけで趣味の誘拐・拷問・殺人に勤しむ。((というか彼に至っては聖杯というものが何なのか知らない)) 恐らく『Zero』で唯一、当人にとっては最上とも言える最期を迎える。 *【アニメ版】 アニメーション制作は[[ufotable]]。『[[空の境界]]』に続く、「TYPE-MOON×ufotable」プロジェクトの第2弾として製作された。 監督は『空の境界 第一章 俯瞰風景』『[[放浪息子]]』のあおきえい。音楽には『空の境界』の[[梶浦由記]]が抜擢された。 なお、脚本は「ufotable」名義でクレジットされている。 アニメ版は分割2クール(2011/10~2011/12、2012/4~2012/6)で放送され、 更に尺の都合上で放送出来なかった映像を収録した、クール毎の&font(#ff0000){BD-BOXのみ}が発売された。 要するに&font(#ff0000){単巻販売は無い}。ディスク枚数は10枚で、単巻販売に換算すると全10巻になる。 売り上げは前後期平均で約48000。 それぞれ2011年秋、2012年春の覇権アニメとなった(2011年覇権は[[魔法少女まどか☆マギカ]]、2012年覇権は[[偽物語]])。 OPテーマ、EDテーマもそれぞれ評判は高く、多くの疑似MADが生まれるなど大きな話題にもなった。 OP1「oath sign」[[LiSA]] ED1「MEMORIA」藍井エイル OP2「to the beginning」Kalafina ED2「空は高く風は歌う」春奈るな 特殊ED(18話、19話)「満天」Kalafina 梶浦由記氏が織り成すサウンドトラックも好評であり、特に%%小林のテーマ%%アーチャーとバーサーカーが激しい空中戦を繰り広げる際に流れた「dogfight」、 ライダーの最期の特攻シーンで使用された「you are my king」などが視聴者からの人気を集めている。 一方で前作サウンドトラックの監修を務めたのが大御所・川井憲次氏だった事もあり、否定的な意見を持つ視聴者もいる。 中でも「[[約束された勝利の剣]]」((正式名称:「the sword of promised victory~Fate/Zero ver.」))は、元々曲調が似ていた上にコーラス入りのアレンジがされた結果「スーパーカズヤのテーマ」に似てしまった為、 [[エクスカリバー]]ならぬエクスカズヤのテーマとネタにされることも。 CVを担当した声優陣各位も、[[ラジオ]]等でアニメのクオリティの高さに感服する発言をしており、 総じて見れば、『Zero』のアニメはファンの期待に応えた一作となった。……が、視聴者の中には「ラストが尻すぼみだ」という人も幾らか確認できる。 これはそもそも原作が発売された時点で指摘されていたことで、原作読者は作品のラストが清々しい終わり方ではないのは分かっていたことなのだが、 アニメで初めて作品に触れた人からすると、少々物足りなかったのかもしれない。 ufotableの作風で独白がほぼカットされており、こちらも賛否両論。 主人公の切嗣は原作に比べて冷淡に描かれ、過去編ではミスリードもあった事で人物像が掴み辛くなっている。 裏主人公の綺礼に至っては監督自らキャラが掴めないと認めており、妻の死や切嗣への態度などアニメだけで分かったらエスパーレベルである。 こうした面もあり、アニメムックへの寄稿で[[田中ロミオ]]は 「原作小説に比べ地の文による心情描写が省略されたアニメ版「Fate/Zero」こそ、ドリンク片手に観賞すべきコンテンツだと断言する次第だ」 と結構尖った事を言っていたりする。 奈須も原作の綺礼は絶賛する一方、アニメ版では愉悦の人という印象が広まったと後年のインタビューで苦言を呈している。&s(){アインツベルン相談室じゃノリノリでネタにしていた様な} また当時のufotableは後半で作画が乱れる事でも知られ、後半に目立ってくる主人公組はその点でも割りを食らっている。 *【漫画版】 アニメ版に先駆け、月刊ヤングエースにて2011年2月号から2017年7月号にかけて連載された。 漫画は『タブー・タトゥー』『[[仮面ライダーアマゾンズ外伝 蛍火]]』の真じろう。 原作を順序を入れ替えて漫画化し、ドラマCDや『Fate/stay night』、『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』に続くオリジナル要素まで盛り込んでいる。 &s(){但し冒頭の場面はなし。森井しづき版で我慢しよう} アニメと違い地の文はできるだけ入れているが、小説を半端に読んでるみたいという評価も。 また、&bold(){グロ描写が非常にリアル}なのが特徴で、キャスター陣営の被害者たちの絵面は眼を背けたくなるほど無惨な有様となっている。 あと、&bold(){裸をやたらと描きたがる。} 連載中三回あったピンナップポスターは&bold(){全て裸}。(男サーヴァント勢、マスター勢、女キャラ勢の三種類。) 番外編でも&bold(){野郎のマスターが意味なく服を爆ぜ飛ばし、切嗣や綺礼が互いのSMボンデージ姿を妄想する}といった公式が病気要素がてんこ盛りである。 連載最終話はAnother Epilogueと題して『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』の一部を漫画化している。 ただ「ゼロ」が関係しない話で締めるのはやり過ぎだったのか、単行本では奈須による寄稿で『Fate/Zero』とはどういう物語か改めて説明し、巻末の『Fate/stay night』宣伝漫画へ誘導する構成になっている。&s(){WEB連載だとカットされるけどな!} *【ミュージカル化】 2025年1月にはミュージカル化された。脚本・演出は西森英行。 虚淵玄氏も脚本監修として参加している。 佃井皆美や吉田メタルなど、虚淵氏の脚本作『[[仮面ライダー鎧武]]』に出演した役者も出演している。 2025年1月上演の前編「The Sword of Promised Victory」と2025年9月上演の後編「A Hero of Justice」の二部構成となった。 基本はアニメ版を踏襲するが、独白も積極的に取り入れており、どういう話だったのか漸く分かったという声も。 実写なのでアニメ版で茶化されがちだった変顔も減っている。&s(){時臣のアレは残ったが。なんでさ} *【もう1つのZero「Fate/Accel Zero Order」】 #center(){&color(red){&bold(){「その結末……我が計略を以て覆す!」}}} 書籍第一巻が発売されてからおよそ10年後。 スマートフォンアプリ『[[Fate/Grand Order]]』にて、『Fate/Zero』とのスペシャルコラボイベント&bold(){「Fate/Accel Zero Order」}が開催。 虚淵氏が自ら書き下ろしたオリジナルストーリーによって、もう1つの第四次聖杯戦争が語られた。 **&bold(){▼原作との大まかな違い} ・本来の(Zeroにおける)第四次聖杯戦争を知る[[エルメロイ2世>ウェイバー・ベルベット]]を主としたカルデアによる介入 ・&color(red){衛宮切嗣の不在} ・謎のサーヴァント・[[エミヤ(アサシン)>衛宮切嗣]]の存在 ・&color(red){瞬殺されるアーチャー}(とキャスター) ・大聖杯が破壊されず起動する ・&color(red){&bold(){登場人物の多数がバッドエンドを回避する}} **&bold(){▼キャラ毎の本編との結末の違い一覧} &color(red){&bold(){【◎】}} セイバー :悔いを残すことなく英霊の座へと帰った。今回はマスターがアイリだけの為無視されることもなく、バーサーカーの正体に絶望したり金ぴかに求婚されたりといった心労も無し。 アイリ  :生存。綺礼に殺害されることも聖杯の器として機能することもなかった。       後に、彼女の姿をした聖杯の端末が(全てが終わった特異点で一騒動を起こすものの)サーヴァントという形でカルデアに保護。 ランサー :生存。道中のマスター交代劇こそあったものの、ケイネスと[[主人公>主人公(Fate/Grand Order)]]への忠義を果たし、共闘したセイバーと共に座へと帰った。 ケイネス :生存。エルメロイⅡ世の説得により途中で聖杯戦争から離脱。半分本作のネタ要員と化していたが、最後にはその才覚の一端をプレイヤーに見せつけた。 ソラウ  :生存。ケイネスとの会話の中でのみの登場だったが、ケイネスと共に聖杯戦争から離脱。…ランサーと離れることは彼女にとっては不幸だったかもしれないが。 雁夜   :生存。時臣への復讐をアーチャー撃破という形で果たし、右腕ごと令呪を差し出すことと引き換えにライダーの助力を得て桜の救出にも成功。 桜    :ライダーを介して雁夜に救出される。右腕を失った雁夜と共に病院送りになるが、間桐家がほぼ壊滅した為、その後は遠坂家に戻るなり適切な保護を受けられたと思われる。 &color(red){&bold(){【◯】}} ウェイバー :最終決戦に参戦し、命を懸けて戦うことの恐ろしさを知る。それはきっと彼の未来にとって大きな意味を持つだろう。 葵     :(恐らく)生存。描写は存在しないが、作中の展開的に雁夜に襲われることはなく、時臣も存命であるため精神を病むこともないと思われる。 璃正    :(恐らく)生存。描写は存在しないが、ケイネスが聖杯戦争から離脱するため、少なくとも彼に殺されることはない。 バーサーカー :雁夜が令呪を放棄したことで消滅しかけるが、その後は臓硯によって使役されて主人公達と対峙。         プレイヤー次第ではあるがゲストサーヴァント欄にセイバーがいるので、彼女を使って迷える彼を裁いてあげよう。 &color(blue){&bold(){【△】}} 切嗣     :セイバーの代理マスターではなく、エミヤ(アサシン)としての登場。世界の安全装置「抑止力」として、目覚めた[[アンリマユ>この世全ての悪(Fate)]]と戦い続ける…。 舞弥     :登場しない。仮に描写が無かっただけだとしても、作中の展開的にバーサーカーの襲撃を受けることはない。((ただし、切嗣の不在=切嗣によって戦場から救出されていないまま、と考えることもできる。)) ライダー   :第三勢力として動き、最終的に主人公達と対峙。惜しくも敗れ退場するが、本編と変わらない器の大きさを見せつけた。 時臣     :描写は存在しない。生存の可能性が高いが、アーチャーの敗退に加え土地の霊脈を滅茶苦茶にされるという散々な結果に。 凛      :時臣の不幸は最終的に跡継ぎの凛にまで及んだ可能性大。エルメロイ2世も後の弟子の不幸を察しつつも「いい実習課題」と意に介さぬ始末。 綺礼     :描写は存在しないが、アーチャーが早期退場したことにより、彼が愉悦に目覚めることはなくなるか、もう少し先の話になるのだろう。 臓硯     :終盤、主人公達を襲撃。大聖杯を起動し冬の聖女を目覚めさせるが、ユスティーツァとの再会を喜びながら既に汚染されていた黒聖杯に喰われた。 &color(blue){&bold(){【✕】}} キャスター  :工房にいた際に主人公達とケイネス陣営の襲撃を受けそのまま退場。例の芸術作品こそ作っていたようだがそこまでやりたい放題できなかった。 龍之介    :主人公たちがキャスターを討伐した際にすでにエミヤ(アサシン)により殺害されていた。唯一本編とほぼ同じ退場だったが、彼が本編と同じ答えを見つけたかは不明。 アーチャー  :聖杯問答時にバーサーカーに襲撃され、呆気なさ過ぎる退場。とにかく影が薄い…が、散り際にこのイベントの全てを見通したようなセリフを残している。 アサシン   :原作に負けずの扱いの悪さ。気配遮断がまともに通用せず主人公達に狩られまくる。最終的にはアーチャーを失った時臣に使役されるが上手く使いこなせず退場。 *【余談】 **◆製作の経緯 『Fate/Zero』が企画された経緯は、同人版第1巻の解説で奈須が明らかにしている。 『Fate/stay night』のセイバールートを執筆中、奈須は入院直前まで行っていたことがあり、助っ人ライターとして虚淵の起用が検討されていた。 結局、『stay night』は奈須が無事全編書き上げたため、虚淵…というか助っ人ライター自体が起用されることはなかったのだが、 『stay night』の[[ファンディスク]]である『Fate/hollow ataraxia』で、ゲストライター候補として虚淵の名が挙がった。 そして、武内にゲストライターとして第四次聖杯戦争の切嗣と綺礼の対決シーンを書いてくれないかと打診された虚淵は快諾し、 「いっそ(切嗣と綺礼の対決だけではなく)第四次聖杯戦争を書かせてくれません?」と、武内と奈須に提案。 その嬉しい提案を奈須が了承したことで、ここに『Fate/Zero』の制作はスタートした。 一方この頃、虚淵は自分のバッドエンド症候群に絶望しており、ライターを辞めることまで考えていたという。 そんな中で舞い込んできた、『自分もファンとして好きなFateの外伝を書く』という魅力的な企画。 虚淵はこの執筆を通して、再びライターとしての楽しみを見出せるようになり、現在に至るのだとか((ただ、やっぱり『Zero』内におけるセイバーいじめ…もといセイバーにとって辛い展開の数々はライター本人としても心苦しかったらしく、『Zero』執筆中にセイバーのフィギュア等を目にして「俺はこんな可憐な女の子を酷い目に遭わせているのか」と膝を折りそうになったこともあったと語っている。))。 彼がもし『Zero』に出会えていなければ、『[[ジャンゴ>続・殺戮のジャンゴ~地獄の賞金首]]』や『[[まどか>魔法少女まどか☆マギカ]]』等の作品が世に出ることはなかったのかもしれないと考えると、 人生の不思議さ、巡り合わせの妙を感じずにはいられない話である。 ちなみに虚淵が「第四次聖杯戦争を書きたい」と思ったそもそものキッカケは、 『Fate/side material』(『Fate/stay night』の初回特典)に載っていた若き言峰の短髪&イヤリングに胸キュンしてしまったからとのこと。 そんな氏は『Zero』の執筆が楽しくて仕方がなかったのか、奈須がドン引きするほどのペースで1巻(1章ではない)を書き上げたらしい。((『Zero』の巻末に掲載された奈須氏の寄稿文によると、『Zero』執筆中は「深夜に虚淵氏がとんでもない構想を引っ提げて『こんなんやっていいですか?』と軽い足取りで訊きにくる(意訳)」ということもざらだったとかなんとか。)) 余談だが、ドラマCDの[[王の軍勢]]のシーンには虚淵や奈須を含むスタッフ総出で参加していた。 **◆『[[Fate/stay night]]』との関係 色んな意味で異色な本作は、他のFateシリーズとの対立が桁違いに多い作品でもある。 原作である『stay night』の設定とも異なる部分があったりと、諸々の背景から[[賛否両論]]。 公式も、本作の立ち位置を「正史」と言ったり「パラレル」と言ったり、発言がぶれていた為、尚更どちらなのかと揉める一因になってしまった。 またアニメ化に際し、多くの新規視聴者がこの『Zero』をきっかけにFateシリーズに触れることとなった。 しかし、前作アニメ『Fate/stay night』の出来栄えや、“本作で描かれた[[セイバー>セイバー(Fate)]]等”を基準にしてセイバーをはじめとする一部キャラを罵倒する視聴者が続出。 更に『stay night』で描かれたり語られたりした、セイバー、[[衛宮切嗣]]、[[言峰綺礼]]らの根幹に関わる人物像と本作の食い違いや、 『stay night』にきちんと繋がらない描写があることも従来のファンから波紋を呼んだ。 その後も、『TYPE-MOON 10周年記念オールキャラクター[[人気投票]]』では、セイバーと言峰綺礼、ギルガメッシュらは『stay night』『Zero』で明確に区別されたり、 [[公式ファンブック]]でセイバー本人が「私、なんか性格違うような…」と言ったりすることも。 ドラマCD『アーネンエルベの一日』では、『Zero』について「&bold(){ドラマのためならば、原作をも殺すをスローガンに}」という発言もあったりする。 こうした背景によって、「zeroショック」と呼ばれるかつてない作品闘争が始まってしまった。 当然のことだが、『Zero』には『Zero』の、『stay night』には『stay night』の良さ・魅力がある。 どちらが面白いかという議論は、&bold(){実際に作品を観た上で}各々で判断して貰いたい。 勿論だからと言って、&bold(){「自分には合わないから」とその作品を罵倒して良い理由にはならない}ということを念頭に置いておいて欲しい。 『Fate/stay night』の再アニメ化決定の際には、 武内氏は「監督である近藤さんには『Fate/stay night』は『Fate/Zero』から続く話でありながら、違う作品なんだと。矛盾したことを何度もお願いしています」 とコメントしており、同一舞台の物語ではあるものの、あくまで別作品として見てそれぞれ楽しんで貰いたいという旨を述べている。 また、奈須氏も『Zero』について『[[Fate/strange Fake]]』(小説版)1巻解説において、 「作品ごとの違いをあえて分類するなら、【Zero】は『stay nightと条件は同じだけど微妙に違う世界』、  【[[Fate/Apocrypha]]】は『途中までは同じだけど今は完全に別の世界』、  【[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]】は『完全に同じ世界、ただし三田誠スパイスにより大気濃度がちょい違う濃密魔術もの』」と発言。 『stay night』とはパラレルである事が公式に認められた。 &s(){『stay night』と『Zero』の矛盾の一つであるウェイバーが『事件簿』の主人公なのは良いのかと言ってはいけない} しかし上記の発言の後も、漫画版『Fate/Zero』最終巻で奈須は再び『Zero』を前日譚と扱っている。 『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』1クール最終話の実況ツイートにおいても、 「鏡界汚染世界。橋は昔から境界であり、現世と幽世を隔てるきざはしである。加えて、ここは十年前に異界の邪神が呼び出され、  汚染された川。そのあたり利用して、キャスターはまるっと位相をズラして標的を招き入れたって寸法よ」とも発言している。 ファンの中には『Zero』はなかったことになったんだと喜んでいたらこんなことになり、かえって失望するなんて可哀想なことになった人も。 一度は同一と言われた『事件簿』も『事件簿』で『Zero』関係なく矛盾が多く、続編で既存ルートには繋がらないことになったので、 どの作品でも設定が共通していたりするんだな程度に受け止めるのがいいのかもしれない。 #center(){――ケリィはさ、どんな項目にしたいの?――} #center(){――僕はね、秀逸な項目にしたいんだ――} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,51) } #include(テンプレ3) 過去にコメント欄が信者だのアンチだのと論争しまくる状態で荒れまくっていたので コメント欄の復活はひとまず、相談所を通してからにしてください。

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