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ワールドプレミア(競走馬)

登録日:2026/09/25 Fri 00:27:00
更新日:2026/09/25 Fri 02:10:31NEW!
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ワールドプレミア(World Premiere)は、日本の競走馬。


【データ】


生年月日:2016年2月1日
父:ディープインパクト
母;マンデラ
母父:Acatenango
調教師:友道康夫 (栗東)
馬主:大塚亮一
主戦騎手:武豊⇒石橋脩、福永祐一、岩田康誠
生産者:ノーザンファーム
産地:安平町
獲得賞金:4億5,594万円
主な勝鞍:19'菊花賞、21'天皇賞・春

【概要】


2016年2月1日に誕生した黒鹿毛の牡馬。
父は言わずと知れたディープインパクト。
母はドイツ出身の牝馬で、現役時代にはドイツオークス3着などの好成績を残している。
兄弟には皐月賞2着のワールドエース、日本ダービーやジャパンカップで3着と好走したヴェルトライゼンデがいる。

実兄ワールドエースの実績を頼りにディープインパクト産駒として同一配合で産まれており、当歳セレクトセールに出場後は2億4000万円という高額で税理士兼実業家の大塚亮一に競り落とされた。ちなみに大塚亮一は兄ワールドエースの名付け親かつ一口馬主でもあった。

【デビューから2歳】


ワールドエースの始動戦は2018年10月21日の京都競馬場芝1800メートルだった。
菊花賞当日の新馬戦は好成績を収めるジンクスがあった*1ため、当時の有力馬が揃ったこのレースで単勝1.8倍という人気に支持された。
レースは中団で追走を選択し、直線で大外に展開し追い上げる。そのまま末脚を伸ばして先頭に立つと、追い縋るメイショウテンゲンをクビ差で何とか押さえつけて初勝利を手にしている。

その翌月、11月24日のラジオN杯京都2歳S(GⅢ)に出走。
2番人気に支持され初出走と同じく末脚勝負となったが、3コーナー辺りから位置取りに後れを取っており、それを取り返すには及ばず3着になってしまった。

【3歳】


翌2019年2月16日には500万円以下の条件戦であるつばき賞からスタート。
デビュー戦と同じ条件でのレースでサトノウィザードに次ぐ2番人気に押された。レース自体は先頭が押してのハイペースとなり、更に京都2歳Sと同じく位置取りが悪かったものの、最後の直線で間を割った進路取りに成功し勝利を獲得した。

更に翌月の3月16日には、若葉S(L)に出走。このレースは三冠初戦となる皐月賞のトライアル競走で、初の競馬場変更という不安要素もあってかヴェロックスに次ぐ2番人気に押された。レース自体はまたしても位置取りが悪いまま直線に移行し、後方集団から駆け上がったが2着になった。
皐月賞の優先出走権は得られたので出走するはずだったが、何故か皐月賞を回避。あくまで本命は日本ダービーという事で、青葉賞を次走に選択。ジンクス的には避けた方が良かったのでは。しかしソエの悪化で出走を取りやめ、結局日本ダービーにも出走できず春シーズンはここで打ち止めとなっている。

そして秋にはソエの具合が良化し、更に放牧を挟んだ事で馬体が成長。
菊花賞の優先出走権が得られる神戸新聞杯(GⅡ)への出走を選択するが、G1レース2勝のサートゥルナーリアとヴェロックスと凌ぎを削る勝負となり、当日は3番人気とはいえ13.2倍と大きく離された支持になった。レース自体も今回は好位に付けたが直線の時点で2頭に突き放され、3着を確保するのがせいぜいといったレースになった。

とはいえ優先出走権は得られたので予定通り菊花賞へ出走。
2019年の菊花賞は、皐月賞馬サートゥルナーリアとダービー馬ロジャーバローズは揃って出走せず(ロジャーバローズはそのまま引退)、双方で好走したヴェロックスが1番人気で、次いで同じく好走していた後の中山大障害馬ニシノデイジーが2番人気だった。ワールドプレミアはそれに次ぐ3番人気となっている。
菊花賞では珍しい牝馬ステイヤーメロディーレーンも参戦したレース本番は、いつも通りの中団に位置して進めていたが、内側に殺到していた先行集団が直線手前でバラけて馬群に隙ができると、先頭を逃げていたカウディーリョの隣について突き放しにかかる。外にはヴェロックス、更にはサトノルークスまで迫ってきたが、

ワールドプレミア先頭だ!ヴェロックス苦しくなった!外からサトノルークス!外からサトノルークス!
ワールドプレミア!豊か!それとも外から、福永か!豊か!
令和になっても武豊!!

クビ差を決して1着確保に成功。
この勝利で騎手の武豊は菊花賞5勝目にして、最年少・最年長勝利記録保持、昭和・平成・令和の三元号勝利というとんでもない成果を達成した。
調教師の友道康夫氏にとっても皐月賞・ダービーに続いて菊花賞を制覇したことで13人目のクラシック三冠制覇調教師となった。

そして12月22日。春に叶わなかった東日本への遠征プランとして立ち上がった有馬記念への挑戦をここで果たす。
当日はG1レース6勝達成済みの三冠牝馬アーモンドアイを筆頭に、宝塚記念・コックスプレートを制したグランプリホースのリスグラシュー、そして神戸新聞杯で敗北を喫した相手サートゥルナーリア、ダービー馬レイデオロ、シュヴァルグランやスワーヴリチャードといったジャパンカップ制覇馬、アッキセキィなど錚々たる面子が揃う中で、4番人気に支持された。
レースは逃げ馬が押して押してのハイペースとなる中でほぼ最後列に位置する選択をしていたが、最終直線で伸びる頃にはリスグラシューとサートゥルナーリアが先頭集団に襲い掛かっており、末脚を伸ばしたが間に合わず3着に敗れた。

【4歳 低迷期】


翌2020年はほぼ活躍というべき所はない。
というのも、クラシックで無理をしすぎたせいか疲労回復があまりできず、当時プランとして描いていた春秋天皇賞やジャパンカップへの出走が難しく、この年出走できたのはジャパンカップと有馬記念のみとなってしまったからである。*2
そのジャパンカップでは三冠馬3頭の大決戦に全く敵わず6着と初の掲示板漏れを経験。
有馬記念でも初の先行策を打って出るが、同期のクロノジェネシスやサラキアといった後方勢に一気に追い抜かれ、前にいたフィエールマンにも突き放されカレンブーケドールと同着で5着というギリギリ掲示板入りを果たしたのが精一杯。有馬の2日前に結婚した大塚氏に勝利を捧げ損ねてしまった。

【5歳 復活の時】


牝馬クラシック組が世代代表になりつつある中、この年のワールドプレミア陣営の目標は長距離の天皇賞(春)だった。
そのため招待のあったドバイWCやドバイシーマ(その後同期ラヴズオンリーユーが勝利)を辞退し、大阪杯の出走も却下。
始動戦として選んだのは日経賞(GⅡ)で、この時武豊に騎乗依頼は出していたものの、3月20日にレース出走直前に右脚を骨折した事で代打に石橋脩騎手を採用し出走。
中団を追走し最終コーナーを追い上げたが、ウインマリリンやカレンブーケドールには追い付かず3着で決着。とはいえこのレースでは斤量57キロと最大重量を背負っての1着との着差が1馬身差付いていない勝負だったため、陣営も悲観しておらず自信を持って本番へ挑む事ができた。

そして5月2日、天皇賞(春)に出走。何気にようやく初めて陣営が思い描いたプランが達成できた瞬間でもある。
ここでは騎手に福永祐一が採用された。武豊はディバインフォースにこそ騎乗しているが、復帰がこの週だった事からギリギリまで不明だったのが原因とされている。
この年の天皇賞(春)は京都競馬場改修のため阪神競馬場で代替開催されており、参加陣営にはディープボンドやカレンブーケドール、アリストテレスやウインマリリンといった当時のステイヤー馬がほぼ揃い踏みという状況だった。
レースでは1枠1番という最内枠を活用したインコース攻めを徹底し、馬群でも中団をキープしたまま進めていった。2周目からはやや進路を外目に取って先行集団に追いつくと、3コーナーの時点で前にいた集団に追いつく。そして最後の直線でディープボンドを何とか差し切り4分の3馬身差で勝利する。

その後は春戦線から撤退し休養を挟むと、ジャパンカップを目標に天皇賞(秋)に出走。
岩田康誠が騎乗して挑むも距離の短さとレーススピードに付いていけなかったのか新鋭エフフォーリアの前に11着に落ち着く。
その後は再びジャパンカップへの調整がされるが体調の回復ができず、そのまま引退という運びになった。




【種牡馬として】


引退後は優駿スタリオンステーションで種牡馬入りが決定。
勝鞍が3000m以上に限定され血統的に希少性も無い事から50万円と安めに設定され、初年度種付数も53頭とあまり期待はされていないスタートだった。

だが、その53頭から化け物が誕生する。
2025年12月28日に中山競馬場で行われたホープフルステークス(GⅠ)にて、産駒のロブチェンが勝利し初年度産駒から重賞馬が誕生した。*3
このロブチェンは続く2026年の三冠レースで皐月賞・日本ダービーを制覇し、2026年9月現在で三冠にリーチをかけている状態にある。
初年度はそれほど期待されていなかったが傑物が産まれるというのはどこかで見た景色のような……。

ちなみにロブチェン以外でも中央競馬所属の14頭の内5頭が勝ち上がっているため、初年度種牡馬成績が非常に高い事になっている。



追記・修正は中団後方の位置取りをしっかりできてからお願いします。



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最終更新:2026年09月25日 02:10

*1 2009年のローズキングダムや、2020年のシャフリヤールなどが該当

*2 なおその間に、サートゥルナーリアは宝塚記念を最後に引退してしまった。

*3 この成績からか2026年には100頭以上の種付数に増加している。