文豪ストレイドッグス

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&font(#6495ED){登録日}:2016/07/03 Sun 15:47:01 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 13 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&size(20){&font(#008cff,b){試されるのは、その生きる価値}}} *【概要】 『文豪ストレイドッグス』とは、月刊ヤングエースで2013年1月号から連載中の漫画。 原作は、ニコニコ動画で人気のMAD動画『ゆっくり妖夢と本当はこわいクトゥルフ神話TRPG』の作者でもある朝霧カフカ。 作画は春河35。 [[横浜>横浜市]]を舞台に、文豪の名を持ち、その著作名を冠した「異能力」を持つ人間で構成された探偵社「武装探偵社」の活躍を描く[[異能バトル>能力バトル]]漫画。 マフィアや殺し屋、海外企業といった裏社会のキャラクターが多数登場し、ノワールものの雰囲気が漂う異能力を使ったバトルアクションものである。 なお、異能力とキャラクターに[[太宰治]]や[[芥川龍之介]]といった文豪名&著作名をつけられてはいるが、キャラクターの性格・設定や異能力に元ネタはあまり関係ない。 例えば作家の泉鏡花は男である。また、夏目漱石と[[京極夏彦]]といった史実ではまるで時代の違う人間が登場したりする。 とはいえ、宮沢賢治が「イーハトーヴ村出身」だったりと、全く関係ないわけでもない。 また、この漫画の世界観が&color(#F54738){「登場キャラクターとモデルとなった文豪が同世界にいる」} つまり&color(#F54738){&bold(){「登場キャラクター=モデルとなった文豪ではない」}}ことは明確に示されている。 (例:&bold(){主人公の}中島敦が&bold(){文豪の}「中島敦」の著作『光と風と夢』を読んだことがあるなど) 『ジョジョ』の楽曲名が使われたスタンドなどが感覚的には近い。 アニメ放送時に流通した「文豪そのものではなく、文豪の[[擬人化]]作品」という評がわかりやすいかもしれない。 本編の補完として、角川ビーンズ文庫から番外小説が刊行されている。…というより、キャラクターの重要な過去はそちらを参照しないと本編についていけない部分もある。 2015年8月には[[アニメ化]]が発表。 分割2クール形式で、2016年4月から6月に第1期が、10月から12月に第2期が放送された。 製作は『[[鋼の錬金術師]]』([[2003年版>鋼の錬金術師(2003)]]及び『FULLMETAL ALCHEMIST』)や『[[血界戦線]]』、『[[僕のヒーローアカデミア]]』等の[[ボンズ>ボンズ(アニメーション制作会社)]]。その他のボンズアニメに漏れず、毎話気合の入った作画でお送りしている。 監督、シリーズ構成・脚本には、『[[桜蘭高校ホスト部]]』、『[[STAR DRIVER 輝きのタクト]]』の五十嵐卓哉、[[榎戸洋司]]のコンビが当たった。 五十嵐監督の抽象表現を多用する演出や、ギャグシーンの明るさ、作品からの引用をより明確にした榎戸脚本の巧みさが光る仕上がりとなっている。 第2期序盤はサプライズとして前日譚小説『黒の時代』が全4話で[[アニメ化]]された。 2019年4月から6月にかけて第3期が放送され、2023年1月から第4期が放送中。2023年夏には5期が放送決定。 2018年3月にはオリジナル脚本の劇場版『DEAD APPLE』が公開され、2022年には舞台版のキャスト陣と[[坂本浩一]]監督による実写映画版『映画 文豪ストレイドッグス BEAST』が公開された。 *【物語】 孤児院を追い出され、住む家もなく街を彷徨い歩く少年・[[中島敦]]。 そんな中、彼は川で入水自殺を図る青年・[[太宰治]]と出会う。 その成り行きで、太宰と同僚の国木田に食事をおごってもらった敦は、彼らが異能力を使って難事件を解決する「武装探偵社」のメンバーだと知る。 そしてまた敦も、虎に変身する異能力「月下獣」の能力者であり、探偵社が追っていた「人食い虎」の正体であった。 太宰は敦の能力を見込んで、彼を武装探偵社の新しい社員にスカウトする。 そして敦は、異能の力を持つ者たち──≪武装探偵社≫と≪ポート・マフィア≫が、互いの意地をかけて戦う戦争へと巻き込まれる…。 果たして、自分の存在価値を見出せなかった少年の行く末は? *【登場人物】 **≪武装探偵社≫ 軍警に任せないような難事件、大事件を解決する組織。 主要メンバーを異能力者で構成されており、一般社会で生き難い者たちの寄り場ともなっている。 ・&ruby(なかじまあつし){中島敦} CV:上村祐翔 武装探偵社新入社員。実質的主人公。 生まれつき持った異能力のために孤児院では施設の者たちに忌み嫌われ、畑を[[荒らし]]、倉庫を破壊したことで追放されてしまった。だが、本人はその事に気づいていなかった。 野垂れ死に寸前のところを太宰に出会い、彼に助けられる形で武装探偵社に入る。 孤児院時代に「誰の役にも立てない」と言われたことが[[トラウマ]]となっており、自分の存在価値に自信を持てなかったが、 探偵社での事件を通じて、様々な人間との関係を経て成長していく。 異能力:「&bold(){&ruby(げっかじゅう){月下獣}}」 巨大な白虎に変身する。身体の一部分を虎化し、戦闘力を高めることも可能で、虎化した際は治癒力が高まり傷もすぐに治る。しかし、全身を虎化させると理性を失う。一部の人間にしか知られていないが、虎の爪には異能自体を裂いて無効化する効果があり、芥川の羅生門をそれで裂いたことがある。 ・&ruby(だざいおさむ){太宰治} CV:[[宮野真守]] 敦を拾った社員。 大の自殺嗜癖(マニア)で、隙あらば死ぬ気もないのに首吊り、入水、服毒といったあらゆる自殺を試している。 一見、明るく享楽的に生きている能天気な人物だが、時として底の見えない、頭の冴えた冷徹な一面を覗かせる。 その気になったら脅迫や謀略といった非情な手段にも出る。 かつてポート・マフィアの歴代最少幹部として悪逆を尽くした人物だったが、当時の仲間・織田との事件を機にマフィアを裏切り、その後2年間地下へ身を隠し、探偵社に入社した。 そのため、マフィア時代の同僚・中也や教え子の芥川といった人々と遺恨を抱えている。 異能力:「&bold(){&ruby(にんげんしっかく){人間失格}}」 触れた相手の異能力を無効化する。チート過ぎる故に頻繁には使われないが、その異能ゆえ探偵社の中で唯一与謝野の治療を受けられないという難点がある。ただし脳死している場合は別。 ・&ruby(くにきだどっぽ){国木田独歩} CV:[[細谷佳正]] 社員の一人。生真面目で堅物、何事にも厳しい眼鏡男。 太宰とはよくコンビを組んで仕事をするが、彼の気まぐれぶりによく振り回される苦労人。探偵社の次期社長でもある。 自前の手帳は自分の「理想」を表したもので、日々の予定が事細かに記されている。また、手帳に「理想の女性像」なる項目があり、太宰ですらドン引きする内容が書かれている。 探偵社員としての誇りも高く、敦に厳しい言葉をかけることもある。しかし内心ではきちんと評価している。 異能力:「&bold(){&ruby(どっぽぎんかく){独歩吟客}}」 手帳の頁に名前を記した物質を具現化させる。ただし、手帳サイズの物質しか復元できない。 ・&ruby(えどがわらんぽ){江戸川乱歩} CV:[[神谷浩史]] 社員の一人。社員の中で一番探偵然とした人物。 比較的若く、周囲を小馬鹿にした態度を崩さない飄々とした青年だが社内の人望は厚い。童顔だが、実は26歳と探偵社員の中でも年長者の部類に入る。 福沢社長とは少年時代に知り合い、探偵社を創設するきっかけとなったほどの仲で、彼には頭が上がらない。 異能力:「&bold(){&ruby(ちょうすいり){超推理}}」 凡ゆる謎の答えを知ることが出来る。&color(blue){&u(){&color(white){実は異能力ではなく、彼の観察眼とひらめきの賜物である}}} ・&ruby(よさのあきこ){与謝野晶子} CV:嶋村侑 探偵社員兼女医。一人称は「妾(アタシ)」 男勝りで人を食ったような態度の尊大な性格。Sっ気あり。 命を粗末にするのを嫌い、敵を半殺しにしてでも治療してやるのが主義。 異能力:「&bold(){&ruby(きみしにたもうことなかれ){君死給勿}}」 傷や病気を瞬時に治癒する。ただし、「死にかけ」の生物にしか発動できないため&bold(){軽症者は半殺しにしなければならない。} ・&ruby(みやざわけんじ){宮沢賢治} CV:花倉桔道((旧名:花倉洸幸。2022年に改名。)) 社員の一人。純朴な田舎育ちの少年。 電気も水道もない「イーハトーヴ村」で牧場経営の家で生まれ育ち、人を疑うことを知らないとにかくマイペースな性格。 しかし「『言うことを聞かない牛は殴れ』がモットー」「故郷では犯罪者は&bold(){縛って崖から捨てた}」など、ときどき脳筋な一面をうかがわせる。 異能力:「&bold(){&ruby(あめにもまけず){雨ニモマケズ}}」 肉体を強化し、筋力・耐久力が増大する。その威力は[[自動車]]を片手で持ち上げたり、道路標識を振り回す程。ただし空腹時にしか発動しない。そして、その後食べると寝る。 ・&ruby(たにざきじゅんいちろう){谷崎潤一郎} CV:豊永利行 大学生。探偵社の下っ端として働いており、潜入や運転が主な仕事。 基本的に気さくで人当たりのいい人物だが、大のシスコンで妹が傷つけられると激昂して手が付けられなくなる。&s(){尚、実の兄妹なのかは社の暗黙の了解で深く追求してはいけない。} 異能力:「&bold(){&ruby(ささめゆき){細雪}}」 周囲に雪状のスクリーンを撒き、立体映像を映し出す。その映像は、かなり精巧で現実と見分けがつきにくい。 ・&ruby(いずみきょうか){泉鏡花} CV:[[諸星すみれ]] 元ポート・マフィア所属の暗殺者の少女。物語開始時点で35人殺している。最初の二人は両親。 優れた異能力をマフィアに買われ、マフィア(主に芥川)の命令を忠実に実行する暗殺者となった。 地下鉄テロ事件で敦との出会いを経て彼に助けられ、殺人以外の「生きる意味」を見出すため探偵社に引き取られる。 敦とは同じ境遇を持つためか仲が良く、彼のアパートで同居までする仲。&font(l){おいそこ代われ} 異能力:「&bold(){&ruby(やしゃしらゆき){夜叉白雪}}」 中に刃が仕込まれた仕込み杖を持つ着物の女型の異能生命体を召喚して操る。[[携帯電話]]を通じた指令でのみ動くため、彼女自身は夜叉を操れない。 ただし後に社長の異能である程度制御が可能に。 &color(blue){&u(){&color(white){実はこれは彼女生来の異能ではなく、母親の異能を受け継いだもの。制御ができないのは譲渡が不完全だったから。}}} ・&ruby(たにざきなおみ){谷崎ナオミ} CV:小早川千明 谷崎の妹。高校生。 探偵社の事務仕事を時々手伝っている。 兄・潤一郎には兄妹愛以上の感情を抱いているらしく、終始兄妹でイチャついている。潤一郎よりも肝がすわっていて、頭の回転も早いため、大胆な行動に出ることも多い。 ・&ruby(ふくざわゆきち){福沢諭吉} CV:[[小山力也]] 武装探偵社社長。 常に冷静沈着な人格者。猫好きで時にお茶目な一面も覗かせる。国木田の武道の師匠で、彼はまだ福沢から一本も取れたことがないという。 かつては政府直属の暗殺者で、「銀狼」と恐れられていた剣士だったが、乱歩との出会いを機に人の為に戦う武装探偵社を設立した。 異能力:「&bold(){&ruby(ひとのうえにひとをつくらず){人上人不造}}」 社員の異能力の出力を調整する。乱歩と敦、鏡花が異能を制御できるようにしている。但し、自分の部下──現在は探偵社の入社試験を突破したものにしか発動できない。 **≪ポート・マフィア≫ 横浜港周辺を根城に、黒社会のさらに暗部を牛耳っている反社会組織。 幹部をはじめとして異能力者を雇用している。 ・&ruby(あくたがわりゅうのすけ){芥川龍之介} CV:[[小野賢章]] 黒ずくめのマフィア戦闘員。一人称は「僕(やつがれ)」 マフィアの中でも最も恐れられている一員であり、極めて強力な異能力と冷酷非情な仕事の手腕で悪名高い。 プライドも高く、周囲の人間を寄せ付けない孤高の性格。 最底辺の貧民に生まれ育ち、太宰に拾われ、彼の厳しい指導を経てマフィアの一台戦力に成長したが、組織を裏切り探偵社に入った太宰に愛憎入り混じった感情を抱いている。 そして、今太宰が面倒を見ている敦に激しい嫉妬と憎悪を向け、彼の捕縛に執念を燃やす。 異能力:「&bold(){&ruby(らしょうもん){羅生門}}」 自身の服を操る異能。刃や拳を形作る、身に纏って身体能力を上げるなど応用が聞く。場面に応じて形状が変化し、口型「咢」、拳型「叢」、剣山型「早蕨」など様々な攻撃で圧倒的な攻撃力を誇る。 「あらゆるものを捕食する獣」を現出させるような使い方すら可能。というかこれが本質の模様。太宰の部下だった頃にこれを発現してからは、攻撃面の成長はもちろん、「空間を喰うことで攻撃が届かないようにする」という防的な運用も可能になった。 現在は太宰にもらった外套を媒体としている。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){その真価は近距離戦闘をする味方を支援する中距離型であり、自身で戦うだけでなく、敦との共闘で見せた足場作りや味方の能力を高めるのが真の使い方となっている。}} ・&ruby(なかはらちゅうや){中原中也} CV:[[谷山紀章]] 五大幹部の一人。小柄だが、マフィアきっての体術使い。 気障で皮肉屋な性格の青年。短気で乗せられやすい。部下思いで部下が殺されると激昂する。 太宰のマフィア時代の元相棒で、二人のコンビは「双黒」として名を馳せていた。 今もなお太宰に未練があり、彼と会う度にしつこく絡んでくるほど。その度に太宰にからかわれるが。 異能力:「&bold(){&ruby(よごれちまったかなしみに){汚れちまつた悲しみに}}」 重力因子を操り、自身が触れたものにかかる重力を操る。 最大の力を出す「汚濁」形態では、自身の質量密度を増大させ超身体能力を身に付け、あらゆるものを削り取る重力弾を放つなど圧倒的な暴力を振るう。しかし、同時に精神の制御も手放してしまい、死ぬまで暴れ続ける。解除方法は太宰の異能無効化しかない。 ・&ruby(ひぐちいちよう){樋口一葉} CV:[[瀬戸麻沙美]] マフィア構成員で、芥川直属の部下。 気力は高いが実力はイマイチ、しかも感情的で詰めが甘いためよくピンチに陥る。 芥川を尊敬しているが、失敗が多いため時に突き放されることもある。実は芥川に想いを寄せており、彼への妄想で黒蜥蜴を困らせることもある。 芥川が執着している太宰、敦を敵視する。 同棲している妹がいる。 ・&ruby(かじいもとじろう){梶井基次郎} CV:[[羽多野渉]] マフィア構成員。 生粋の爆弾魔で、かつ科学者でもあるエンターテイナー的犯罪者。 爆発を間近で見物し、それがもたらす現象を観察するのが趣味。 人の「死」に惹かれ、「なぜ死は不可逆なのか」という疑問を追及している。 異能力:「&bold(){&ruby(レモネード){檸檬爆弾}}」 檸檬型爆弾の爆風を浴びても身体が傷つかない。理由は檸檬は美しい方錘形だから。ちなみに&bold(){檸檬型爆弾自体はお手製であり、異能力ではない。} ・&ruby(おざきこうよう){尾崎紅葉} CV:[[小清水亜美]] 五大幹部の一人。一人称は「私(わっち)」で花魁風の口調。 優雅な京婦人だが本性は攻撃的な気質。 マフィア時代、鏡花の母親的存在として彼女を庇護下に置いていたと見られる。 過去に慕っていた男性とマフィアを抜けようとしたが、先代首領にバレて男性を殺され、それ以来マフィアを憎んでいた。しかし心境の変化があったのか、「今は此処が好き」と言っている。 元ネタの尾崎紅葉は男。ただし泉鏡花の師匠という点は元ネタ準拠。 異能力:「&bold(){&ruby(こんじきやしゃ){金色夜叉}}」 夜叉白雪の基となった異能で、同様の得物を振るう霊体。こちらは自身の意志での操作が可能。 ・&ruby(ゆめのきゅうさく){夢野久作} CV:工藤晴香 長らく封印されていた構成員。常に不気味な人形を持ち歩いている。 一見浮世離れした少年だが、無邪気で残酷な狂気を秘めている。 敵味方問わず周囲を呪い、蹂躙することにのみ悦びを見出す生粋の狂人。しかし本人もこんな力いらなかったと言っており、敦、鏡花と同様に異能に苦労させられている人物の1人でもある。 異能力:「&bold(){ドグラ・マグラ}」 人形を損壊することをキーに、自身を傷付けた者((なおこれは肩が当たった程度でも傷付けた判定になる。理不尽))に幻覚を見せ、周りを無差別に攻撃する錯乱状態にさせる。 ・&ruby(ひろつりゅうろう){広津柳狼} CV:斧アツシ ポート・マフィア直下の武闘組織「黒蜥蜴」百人長。 愛煙家のダンディな老紳士。先代の首領の代からマフィアに仕えていた古株で、現首領の森にも忠誠を誓う。 異能力:「&bold(){&ruby(おちつばき){落椿}}」 触れたものを斥力で弾き飛ばす。地味ながら戦闘力は高い。中也の異能の下位互換。 ・&ruby(たちはらみちぞう){立原道造} CV:林勇 「黒蜥蜴」十人長。 好戦的だがバカで扱いやすい。 かつて後述の銀を男性だと勘違いしていた描写があったが、真実を知ったのはいつかは明かされていない。 異能力は不明。というか現状まともな戦闘シーンがない。 ぶっちゃけ影が薄い。 その正体は軍警の特殊部隊「猟犬」の潜入捜査官であり、ポートマフィアの[[スパイ]]をしていた。 後に森の「二重間諜として世界の敵を滅殺せよ」と言う名に従い、最大の敵に挑むが……。 ・&ruby(ぎん){銀} CV:夏川椎名 「黒蜥蜴」十人長。 暗殺術のやり手で音もなく敵の背後に近寄れる。 無口で凄みのある人物だが実は女性。しかも性格は結構可愛い。&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){さらに言うと芥川の妹。}} ・&ruby(おださくのすけ){織田作之助} CV:[[諏訪部順一]] 小説版に登場。故人。 太宰と親しい、マフィアきってのヒットマンだったが、ある出来事をきっかけに不殺の誓いを立てる。かなりの天然。 しかし、秘密組織『[[ミミック]]』との抗争で復讐に走り、敵のボスと相討ちで死亡。彼の死を機に、太宰はマフィアを辞めることとなる。 異能力:「&bold(){&ruby(てんいむほう){天衣無縫}}」 5~6秒先までの未来を予知できる。しかし、動作が確定している事象は回避不可能。 ・&ruby(もりおうがい){森鷗外} CV:[[宮本充]] ポート・マフィア首領。表の顔は医者。 根暗で陰気そうな男であるが、敵味方共に容赦ない、冷徹で論理を重んじる性格。 ストライクゾーンは12歳以下の幼女で大のロリコンである。 前首領を殺し、現在のポジションに就いた。 福沢とは旧知の仲で、「たまに共闘した時は決まって敵無しだった」と語るほど戦闘のコンビネーションが良い。本人達は喧嘩ばかりしているが…。 異能力:「&bold(){ヰタ・セクスアリス}」 特殊能力を持つ理想の異能生命体を出現させる。 ・エリス CV:[[雨宮天]] 森&s(){を}が侍らせている幼女。 毒舌家でよく森を凹ませる。 正体は森の異能力の具現化。やたら森に反抗的なのも彼がそのように産み出したから。本人は「嫌だ」と言い放っている。 **≪異能特務課≫ [[内務省]]直属の秘密異能組織。政府に直結しており権力も高い。 ・&ruby(さかぐちあんご){坂口安吾} CV:[[福山潤]] 参事官補佐。 かつてポート・マフィアに[[スパイ]]として潜入し、太宰、織田と親しかった。 彼の裏切りが巡りに巡って織田の死を招いたため、太宰からは恨まれている。安吾も織田作の死を招いてしまったことには罪悪感を抱き、せめてもの罪滅ぼしとして太宰の経歴を洗浄した。 異能力:「&bold(){&ruby(だらくろん){堕落論}}」 触れた相手の情報を読み取る異能。 ・&ruby(なつめそうせき){夏目漱石} CV:[[大塚芳忠]] 探偵社設立に助力し、政府にも強いコネクションを持つ日本での異能力者のトップに君臨する人物。福沢や鴎外も頭が上がらない。 その正体は今のところ不明。 異能力:「&bold(){&ruby(わがはいはねこである){吾輩は猫である}}」 詳細は今のところ不明。 **≪組合(ギルド)≫ 北米を中心に根城にしている異能力者の秘密結社。 莫大な資金をもって政財界を隠れ蓑に、裏社会で暗躍を続けていた。 アニメ版では[[大人の事情]]で苗字がイニシャル表記されている。 ・フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルド CV:[[櫻井孝宏]] 組合団長。 大財団のトップを務める実業家で、世界有数の億万長者。 持てる財力を存分に駆使し、かつその資産を絶対の自信で裏打ちしている唯我独尊気質。 その裏側には、妻への愛と亡き娘への未練とあらゆる犠牲を払うことの覚悟を秘めている。 幼少期は銃を買うために人を殺すほどの貧乏人だった。 異能力:「&bold(){&ruby(The Great Fitzgerald){華麗なるフィッツジェラルド}}」 自身の資産を消費することで、その額に応じて身体能力を高める。 発動時は皮膚や服の上に痣の様な模様が浮き出る。 ・ルーシー・モード・モンゴメリ CV:[[花澤香菜]] 組合従弟。 夢見がちで[[人形遊び]]好きだが、不遇の少女時代で心を歪めてしまった少女。 孤児院育ちで散々こき使われており、対立した敦と意気投合する。 後に探偵社の階下にあるカフェで働き始める。何のためかって? そりゃあ……。 異能力:「&bold(){&ruby(Anne of Abyssal Red){深淵の赤毛のアン}}」 異界の部屋に敵を閉じ込め、中に棲んでいる怪物「アン」と鬼ごっこをさせる。捕まったら二度と出られない。 ・ジョン・スタインベック CV:河西健吾 組合職人。 農場の大家族育ちで、家族を養うために組合に入り、そのためなら非情な手段も辞さない青年。 金の力を大いに活用するフィッツジェラルドを内心気に入っていない。 異能力:「&bold(){&ruby(The Grape of Wrath){怒りの葡萄}}」 体に葡萄の樹を寄生させられる。直接攻撃だけでなく地中に生えた植物と「接ぎ木」──融合し、手数を増やしたり標的を追跡したりと応用がきく。 ・[[ハワード・フィリップス・ラヴクラフト]] CV:武内駿輔 組合職人。 常に挙動不審で見るからに暗い態度の変わり者で、SAN値も常時ゼロの狂人。 フィッツジェラルドとの「契約」で彼のため働いており、いつも「早く終わらせて帰って寝たい」と呟いている。 首が折れても久作の能力を受けても平然としているなどもはや人間かどうかも疑わしい。ちなみに[[好物は捧げ物で嫌いなものは漁船>クトゥルフ]]。 異能力:「&bold(){&ruby(Great Old One){旧支配者}}」 自身の身体を触手を持つ異形の生物に変化させる。&bold(){実は異能力ではなく彼の「素」の力。} &color(blue){&u(){&color(white){中也の『汚濁』によって粉砕された。…が肉片から完全に蘇生し、「契約は終えた」「眠る」と仲間に語ってそのまま迷いなく海に踏み込んで行った。}}} ・ナサニエル・ホーソーン CV:新垣樽助 組合職人。 清廉で生真面目な牧師。聖職者として神託には忠実に振る舞う。 任務中のある出来事のために、組合に対し不信感を持つ。 異能力:「&bold(){&ruby(The Scarlet Letter){緋文字}}」 自分の血を神託の文字として具現化し、殺傷攻撃、防御等自在に使いこなす。そのため出血するほど出力が上がる。 ・マーガレット・ミッチェル CV:[[名塚佳織]] 組合従弟。 プライド高く高飛車な日傘の貴婦人。ホーソーンとは暴言を叩き合いながらも信頼し合う仲。 異能力:「&bold(){&ruby(Gone with the Wind){風と共に去りぬ}}」 対象物を風化させる。力を最大にすれば人間を[[ミイラ]]化させられる。 ・マーク・トウェイン CV:[[吉野裕行]] 狙撃担当の戦闘員。 やたら陽気でナルシスト気質な若者。上からの命令にもいい加減に対応する。 異能力:「&bold(){ハック・フィン&トム・ソーヤ}」 二人組の異能生命体、冷静な「ハック」と陽気な「トム」を召喚し、銃弾を操り正確な標的補足の補佐をする。 ・ハーマン・メルヴィル CV:菅生隆之 職人。&color(blue){&u(){&color(white){実は先々代の組織の長}}} 泰然自若の老人で、フィッツジェラルドによって組織改革された組合と白鯨の姿に哀しみを抱いている。 異能力:「&bold(){&ruby(Moby-Dick){白鯨}}」 空を泳ぐ異能生命体の白鯨を召喚する。現在はフィッツジェラルドの意向で移動飛行船型要塞に改造された。 最終的に破壊されたが、小さな鯨の姿で生まれ変わり、彼について回っている。 ・エドガー・アラン・ポオ CV:[[森川智之]] 組合設計者長。 本職は探偵で乱歩を一方的に[[ライバル]]視している。乱歩に復讐するためだけに組織に入った。根暗で友達は[[アライグマ]]のカールのみ。組合解体後も度々乱歩と推理遊戯をしている。 異能力:「&bold(){&ruby(Black Cat in the Rue Morgue){モルグ街の黒猫}}」 自身の書いた推理小説の中に読者を引きずり込む。犯人を当てるまで外には出られない。 ・ルイーザ・メイ・オルコット CV:植田ひかる 組合従弟。 作戦参謀担当で、情報分析の天才だが作戦書はやたらと分厚い。 恥ずかしがり屋な眼鏡っ娘で、フィッツジェラルドに想い焦がれている。 異能力:「&bold(){&ruby(Little Women){若草物語}}」 仲間には限定的な未来予知と説明しているがそれはフェイク。本質は個室で考え事をする時のみ、時間の流れが八千分の一となるというもの。 つまり彼女の作戦書は&bold(){異能に頼らない努力の賜物}。 **≪死の家の鼠≫ ロシアの異能集団の地下組織。 ・フョードル・ドストエフスキー CV:[[石田彰]] 死の家の鼠頭目 虚弱体質であるが頭の回転が尋常ではなく回る。そのため作戦の立案や相手の裏をかくことは得意。 その手腕は太宰さえ騙すほど。一度ポートマフィアの&bold(){&ruby(エース){A}}にわざと捕まり、 自らの異能(嘘)を話しその対処法を誘拐屋に流すことでAから逃れ、Aが謀反のために調べていたポートマフィア構成員の異能一覧を手に入れるなど計画的で合理的な判断ができる男。 Aからは「魂のない[[吸血鬼]]のような男」と表された。 太宰とは映画及びその[[ノベライズ]]・コミカライズの「DEAD APPLE」で一度会っている。 &color(blue){&u(){&color(white){天人五衰の一人}}} 「&bold(){&ruby(П&(реступление и наказание){罪と罰}}」 詳細は不明だが、異能特務課の完全武装した兵士を一瞬で殺した。 **≪時計塔の従騎士≫ [[イギリス]]の異能集団。 Wiki籠リ──異能力&bold(){『&ruby(ツイキシュウセイ){追記修正}』}。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,45) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - なーんか擬人化ブームに乗っかってる割にモチーフを表層的にしか活かしてないというか・・・まあ、これでオリジナルの作家に興味を持ってくれればそれはそれでいい・・・のか? -- 名無しさん (2016-07-03 20:06:50) - 現代文の教師に興味本位で貸してみたら、授業では名前程度しか教えない文豪をこういう風に紹介してくれると非常に助かるって言ってた。まぁ、泉鏡花が幼女化したのには流石に吹いていたがw -- 名無しさん (2016-07-03 22:46:21) - 中原中也ほんと好き -- 名無しさん (2016-07-03 23:53:53) - まだ存命の京極先生やらを出して吹いたw -- 名無しさん (2016-07-04 09:51:39) - 適切な例えかどうかわからんが -- 名無しさん (2016-07-05 15:16:15) - 途中送信失礼 適切な例えかどうか分からんが、文学好きが「聖杯戦争文豪版」みたいな奴を期待して手に取ると肩透かしを喰らうのは確か。そこを割り切って読めば、人を選ぶ作風ではあるけど漫画としてはよく出来た作品ではあると思う。 -- 名無しさん (2016-07-05 15:25:24) (2016-07-05 16:27:52) - アニメは榎戸さんの原作からの細かい修正のおかげで美味い加減に穴が埋まっている気がする -- 名無しさん (2016-07-05 16:37:53) - 実際の文豪のことなあまり興味が無い人が読んだら普通に面白いかな? -- 名無しさん (2016-07-06 08:26:22) - キャラ名と能力をそれぞれの文豪からモチーフにしてるってだけで、そこまで叩かれるほどじゃないと思う。 「文豪ストレイドッグス」ってタイトルも、「文豪モチーフキャラが能力を駆使して戦う」ってのを伝えて売るには良いタイトルだし。 -- 名無しさん (2016-07-06 12:26:03) - 『ゆっくり妖夢と本当はこわいクトゥルフ神話TRPG』は削除されているし、ニコニコ動画で人気の、という文言は適切ではないのでは? -- 名無しさん (2016-07-08 19:42:56) - これな。絵は上手いしこの点だけが残念。 -- 名無しさん (2016-08-08 15:43:23) - 岡山の文豪は出て来ませんか -- 名無しさん (2016-08-08 18:01:52) - アニメのルーシーを見てるとアカメのセリューを思い出す -- 名無しさん (2016-08-19 09:06:31) - 現代作家同士のバトルはおもしろかったな。ovaで出して声優さんは本人で、というのはさすがに難しいよな -- 名無しさん (2016-11-01 20:17:37) - Fateの聖杯戦争の、文豪バージョンみたいな作品だな。正直、歴史上の作家をこんな風に扱っていいのだろうか -- 名無しさん (2016-11-01 20:27:42) - ↑歴史上の武将や軍人を女体化している作品が既にある中 作家扱っても・・・ -- 名無しさん (2016-12-15 09:22:07) - 結局 このやり方できちんと売れてるから -- 名無しさん (2017-03-07 22:55:15) - 岩井志麻子さん出してくれよ  -- 名無しさん (2017-03-18 03:26:00) - リアル文豪は今の価値観だとクズ人間が多すぎるから結果的に名前だけ拝借したの正解だと思う -- 名無しさん (2018-02-01 20:13:51) - 追い詰めた!と思ったら逆に探偵社が追い込まれたでござる!になったロシア勢だけど、おそらく次のイギリス勢がどんな化け物集団になんのか気になる -- 名無しさん (2018-02-04 01:59:19) - 実際有名なfateだって -- 名無しさん (2019-01-04 15:13:39) - 中途半端になった 実際有名なFateだって -- 名無しさん (2019-01-04 15:15:39) - あーもう Fateだって元ネタと性格や性別全くちがうし 文豪も細かなところはきちんと元ネタから取ってるよ -- 名無しさん (2019-01-04 15:16:37) - 江戸川乱歩はエドガー・アラン・ポーから取られた名前なんですがそれは -- 名無しさん (2019-04-02 11:17:57) - 3期はどこで終わるんだろ、探偵社が指名手配されるまでか? -- 名無しさん (2019-06-02 23:42:32) - 文豪の名前を冠した登場人物が、それぞれの作品を能力化して戦う作品として読む分には面白い。私的に一番近い作品は、ジャンプの突き抜け漫画「Hi-Fiクラスタ」だと思ってるので。 -- 名無しさん (2019-09-14 18:59:19) - ニコニコにアンチが多すぎて辟易。アフィカスが「文豪ストレイドッグスはクソ?」等の題字で煽るせいで検索してもヘイトしか引っかからない。まともにこの作品を語れる場所が少なすぎる。この作品普通に好きな者としてはかなり腹が立つ。 -- 名無しさん (2021-01-31 19:44:20) - ↑握手しよう。まず、「実際の文豪と違う!」 -- 名無しさん (2021-01-31 20:52:18) - すまん途中送信。「実際の文豪と違う!」という点は7巻巻末で「主人公の中島敦が文豪の『中島敦』の本の一節を思い出し、覚悟を決める」シーンがあることから実在文豪とは差別化が図られてるし、侮辱もしていない。個人的には文ストのキャラクターは「異能力として紹介された作品の擬人化」と考えればいいと思う。 -- 名無しさん (2021-01-31 21:05:44) - 伏線が一部わかりづらいことはアレよな…頁に「世界中全ての警察及び捜査機関は探偵社の無実を信じない」と書き込んだが立原は心がマフィア側に傾いていた→マフィアは警察でも捜査機関でもないため、立原は探偵社の無実を信じた とか。あと猟犬についても肉体改造手術の結果なのか異能なのかよくわからん部分はある。(燁子氏が飛行機を止めたのは異能でなく肉体改造手術を受けていたため) -- 名無しさん (2021-09-10 22:58:34) - 作者及び作品にに対しての愚痴が多いため、過度な批判をしているコメントを削除します。異論がなければ1週間後に行います。 -- 名無しさん (2021-09-10 23:11:45) - 伏線がむずすぎるけど回収時の納得感えげつない。朝霧先生天才! -- こんにちは。西のヘタレだよ (2023-10-04 20:13:50) - 夢野久作って男って言及されてたっけ? -- 名無しさん (2024-11-30 06:22:50) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2016/07/03 Sun 15:47:01 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 13 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&size(20){&font(#008cff,b){試されるのは、その生きる価値}}} *【概要】 『文豪ストレイドッグス』とは、月刊ヤングエースで2013年1月号から連載中の漫画。 原作は、ニコニコ動画で人気のMAD動画『ゆっくり妖夢と本当はこわいクトゥルフ神話TRPG』の作者でもある朝霧カフカ。 作画は春河35。 [[横浜>横浜市]]を舞台に、文豪の名を持ち、その著作名を冠した「異能力」を持つ人間で構成された探偵社「武装探偵社」の活躍を描く[[異能バトル>能力バトル]]漫画。 マフィアや殺し屋、海外企業といった裏社会のキャラクターが多数登場し、ノワールものの雰囲気が漂う異能力を使ったバトルアクションものである。 なお、異能力とキャラクターに[[太宰治]]や[[芥川龍之介]]といった文豪名&著作名をつけられてはいるが、キャラクターの性格・設定や異能力に元ネタはあまり関係ない。 例えば作家の泉鏡花は男である。また、夏目漱石と[[京極夏彦]]といった史実ではまるで時代の違う人間が登場したりする。 とはいえ、宮沢賢治が「イーハトーヴ村出身」だったりと、全く関係ないわけでもない。 また、この漫画の世界観が&color(#F54738){「登場キャラクターとモデルとなった文豪が同世界にいる」} つまり&color(#F54738){&bold(){「登場キャラクター=モデルとなった文豪ではない」}}ことは明確に示されている。 (例:&bold(){主人公の}中島敦が&bold(){文豪の}「中島敦」の著作『光と風と夢』を読んだことがあるなど) 『ジョジョ』の楽曲名が使われたスタンドなどが感覚的には近い。 アニメ放送時に流通した「文豪そのものではなく、文豪の[[擬人化]]作品」という評がわかりやすいかもしれない。 本編の補完として、角川ビーンズ文庫から番外小説が刊行されている。…というより、キャラクターの重要な過去はそちらを参照しないと本編についていけない部分もある。 2015年8月には[[アニメ化]]が発表。 分割2クール形式で、2016年4月から6月に第1期が、10月から12月に第2期が放送された。 製作は『[[鋼の錬金術師]]』([[2003年版>鋼の錬金術師(2003)]]及び『FULLMETAL ALCHEMIST』)や『[[血界戦線]]』、『[[僕のヒーローアカデミア]]』等の[[ボンズ>ボンズ(アニメーション制作会社)]]。その他のボンズアニメに漏れず、毎話気合の入った作画でお送りしている。 監督、シリーズ構成・脚本には、『[[桜蘭高校ホスト部]]』、『[[STAR DRIVER 輝きのタクト]]』の五十嵐卓哉、[[榎戸洋司]]のコンビが当たった。 五十嵐監督の抽象表現を多用する演出や、ギャグシーンの明るさ、作品からの引用をより明確にした榎戸脚本の巧みさが光る仕上がりとなっている。 第2期序盤はサプライズとして前日譚小説『黒の時代』が全4話で[[アニメ化]]された。 2019年4月から6月にかけて第3期が放送され、2023年1月から第4期が放送中。2023年夏には5期が放送決定。 2018年3月にはオリジナル脚本の劇場版『DEAD APPLE』が公開され、2022年には舞台版のキャスト陣と[[坂本浩一]]監督による実写映画版『映画 文豪ストレイドッグス BEAST』が公開された。 *【物語】 孤児院を追い出され、住む家もなく街を彷徨い歩く少年・[[中島敦]]。 そんな中、彼は川で入水自殺を図る青年・[[太宰治]]と出会う。 その成り行きで、太宰と同僚の国木田に食事をおごってもらった敦は、彼らが異能力を使って難事件を解決する「武装探偵社」のメンバーだと知る。 そしてまた敦も、虎に変身する異能力「月下獣」の能力者であり、探偵社が追っていた「人食い虎」の正体であった。 太宰は敦の能力を見込んで、彼を武装探偵社の新しい社員にスカウトする。 そして敦は、異能の力を持つ者たち──≪武装探偵社≫と≪ポート・マフィア≫が、互いの意地をかけて戦う戦争へと巻き込まれる…。 果たして、自分の存在価値を見出せなかった少年の行く末は? *【登場人物】 **≪武装探偵社≫ 軍警に任せないような難事件、大事件を解決する組織。 主要メンバーを異能力者で構成されており、一般社会で生き難い者たちの寄り場ともなっている。 ・&ruby(なかじまあつし){中島敦} CV:上村祐翔 武装探偵社新入社員。実質的主人公。 生まれつき持った異能力のために孤児院では施設の者たちに忌み嫌われ、畑を[[荒らし]]、倉庫を破壊したことで追放されてしまった。だが、本人はその事に気づいていなかった。 野垂れ死に寸前のところを太宰に出会い、彼に助けられる形で武装探偵社に入る。 孤児院時代に「誰の役にも立てない」と言われたことが[[トラウマ]]となっており、自分の存在価値に自信を持てなかったが、 探偵社での事件を通じて、様々な人間との関係を経て成長していく。 異能力:「&bold(){&ruby(げっかじゅう){月下獣}}」 巨大な白虎に変身する。身体の一部分を虎化し、戦闘力を高めることも可能で、虎化した際は治癒力が高まり傷もすぐに治る。しかし、全身を虎化させると理性を失う。一部の人間にしか知られていないが、虎の爪には異能自体を裂いて無効化する効果があり、芥川の羅生門をそれで裂いたことがある。 ・&ruby(だざいおさむ){太宰治} CV:[[宮野真守]] 敦を拾った社員。 大の自殺嗜癖(マニア)で、隙あらば死ぬ気もないのに首吊り、入水、服毒といったあらゆる自殺を試している。 一見、明るく享楽的に生きている能天気な人物だが、時として底の見えない、頭の冴えた冷徹な一面を覗かせる。 その気になったら脅迫や謀略といった非情な手段にも出る。 かつてポート・マフィアの歴代最少幹部として悪逆を尽くした人物だったが、当時の仲間・織田との事件を機にマフィアを裏切り、その後2年間地下へ身を隠し、探偵社に入社した。 そのため、マフィア時代の同僚・中也や教え子の芥川といった人々と遺恨を抱えている。 異能力:「&bold(){&ruby(にんげんしっかく){人間失格}}」 触れた相手の異能力を無効化する。チート過ぎる故に頻繁には使われないが、その異能ゆえ探偵社の中で唯一与謝野の治療を受けられないという難点がある。ただし脳死している場合は別。 ・&ruby(くにきだどっぽ){国木田独歩} CV:[[細谷佳正]] 社員の一人。生真面目で堅物、何事にも厳しい眼鏡男。 太宰とはよくコンビを組んで仕事をするが、彼の気まぐれぶりによく振り回される苦労人。探偵社の次期社長でもある。 自前の手帳は自分の「理想」を表したもので、日々の予定が事細かに記されている。また、手帳に「理想の女性像」なる項目があり、太宰ですらドン引きする内容が書かれている。 探偵社員としての誇りも高く、敦に厳しい言葉をかけることもある。しかし内心ではきちんと評価している。 異能力:「&bold(){&ruby(どっぽぎんかく){独歩吟客}}」 手帳の頁に名前を記した物質を具現化させる。ただし、手帳サイズの物質しか復元できない。 ・&ruby(えどがわらんぽ){江戸川乱歩} CV:[[神谷浩史]] 社員の一人。社員の中で一番探偵然とした人物。 比較的若く、周囲を小馬鹿にした態度を崩さない飄々とした青年だが社内の人望は厚い。童顔だが、実は26歳と探偵社員の中でも年長者の部類に入る。 福沢社長とは少年時代に知り合い、探偵社を創設するきっかけとなったほどの仲で、彼には頭が上がらない。 異能力:「&bold(){&ruby(ちょうすいり){超推理}}」 凡ゆる謎の答えを知ることが出来る。&color(blue){&u(){&color(white){実は異能力ではなく、彼の観察眼とひらめきの賜物である}}} ・&ruby(よさのあきこ){与謝野晶子} CV:嶋村侑 探偵社員兼女医。一人称は「妾(アタシ)」 男勝りで人を食ったような態度の尊大な性格。Sっ気あり。 命を粗末にするのを嫌い、敵を半殺しにしてでも治療してやるのが主義。 異能力:「&bold(){&ruby(きみしにたもうことなかれ){君死給勿}}」 傷や病気を瞬時に治癒する。ただし、「死にかけ」の生物にしか発動できないため&bold(){軽症者は半殺しにしなければならない。} ・&ruby(みやざわけんじ){宮沢賢治} CV:花倉桔道((旧名:花倉洸幸。2022年に改名。)) 社員の一人。純朴な田舎育ちの少年。 電気も水道もない「イーハトーヴ村」で牧場経営の家で生まれ育ち、人を疑うことを知らないとにかくマイペースな性格。 しかし「『言うことを聞かない牛は殴れ』がモットー」「故郷では犯罪者は&bold(){縛って崖から捨てた}」など、ときどき脳筋な一面をうかがわせる。 異能力:「&bold(){&ruby(あめにもまけず){雨ニモマケズ}}」 肉体を強化し、筋力・耐久力が増大する。その威力は[[自動車]]を片手で持ち上げたり、道路標識を振り回す程。ただし空腹時にしか発動しない。そして、その後食べると寝る。 ・&ruby(たにざきじゅんいちろう){谷崎潤一郎} CV:豊永利行 大学生。探偵社の下っ端として働いており、潜入や運転が主な仕事。 基本的に気さくで人当たりのいい人物だが、大のシスコンで妹が傷つけられると激昂して手が付けられなくなる。&s(){尚、実の兄妹なのかは社の暗黙の了解で深く追求してはいけない。} 異能力:「&bold(){&ruby(ささめゆき){細雪}}」 周囲に雪状のスクリーンを撒き、立体映像を映し出す。その映像は、かなり精巧で現実と見分けがつきにくい。 ・&ruby(いずみきょうか){泉鏡花} CV:[[諸星すみれ]] 元ポート・マフィア所属の暗殺者の少女。物語開始時点で35人殺している。最初の二人は両親。 優れた異能力をマフィアに買われ、マフィア(主に芥川)の命令を忠実に実行する暗殺者となった。 地下鉄テロ事件で敦との出会いを経て彼に助けられ、殺人以外の「生きる意味」を見出すため探偵社に引き取られる。 敦とは同じ境遇を持つためか仲が良く、彼のアパートで同居までする仲。&font(l){おいそこ代われ} 異能力:「&bold(){&ruby(やしゃしらゆき){夜叉白雪}}」 中に刃が仕込まれた仕込み杖を持つ着物の女型の異能生命体を召喚して操る。[[携帯電話]]を通じた指令でのみ動くため、彼女自身は夜叉を操れない。 ただし後に社長の異能である程度制御が可能に。 &color(blue){&u(){&color(white){実はこれは彼女生来の異能ではなく、母親の異能を受け継いだもの。制御ができないのは譲渡が不完全だったから。}}} ・&ruby(たにざきなおみ){谷崎ナオミ} CV:小早川千明 谷崎の妹。高校生。 探偵社の事務仕事を時々手伝っている。 兄・潤一郎には兄妹愛以上の感情を抱いているらしく、終始兄妹でイチャついている。潤一郎よりも肝がすわっていて、頭の回転も早いため、大胆な行動に出ることも多い。 ・&ruby(ふくざわゆきち){福沢諭吉} CV:[[小山力也]] 武装探偵社社長。 常に冷静沈着な人格者。猫好きで時にお茶目な一面も覗かせる。国木田の武道の師匠で、彼はまだ福沢から一本も取れたことがないという。 かつては政府直属の暗殺者で、「銀狼」と恐れられていた剣士だったが、乱歩との出会いを機に人の為に戦う武装探偵社を設立した。 異能力:「&bold(){&ruby(ひとのうえにひとをつくらず){人上人不造}}」 社員の異能力の出力を調整する。乱歩と敦、鏡花が異能を制御できるようにしている。但し、自分の部下──現在は探偵社の入社試験を突破したものにしか発動できない。 **≪ポート・マフィア≫ 横浜港周辺を根城に、黒社会のさらに暗部を牛耳っている反社会組織。 幹部をはじめとして異能力者を雇用している。 ・&ruby(あくたがわりゅうのすけ){芥川龍之介} CV:[[小野賢章]] 黒ずくめのマフィア戦闘員。一人称は「僕(やつがれ)」 マフィアの中でも最も恐れられている一員であり、極めて強力な異能力と冷酷非情な仕事の手腕で悪名高い。 プライドも高く、周囲の人間を寄せ付けない孤高の性格。 最底辺の貧民に生まれ育ち、太宰に拾われ、彼の厳しい指導を経てマフィアの一台戦力に成長したが、組織を裏切り探偵社に入った太宰に愛憎入り混じった感情を抱いている。 そして、今太宰が面倒を見ている敦に激しい嫉妬と憎悪を向け、彼の捕縛に執念を燃やす。 異能力:「&bold(){&ruby(らしょうもん){羅生門}}」 自身の服を操る異能。刃や拳を形作る、身に纏って身体能力を上げるなど応用が聞く。場面に応じて形状が変化し、口型「咢」、拳型「叢」、剣山型「早蕨」など様々な攻撃で圧倒的な攻撃力を誇る。 「あらゆるものを捕食する獣」を現出させるような使い方すら可能。というかこれが本質の模様。太宰の部下だった頃にこれを発現してからは、攻撃面の成長はもちろん、「空間を喰うことで攻撃が届かないようにする」という防的な運用も可能になった。 現在は太宰にもらった外套を媒体としている。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){その真価は近距離戦闘をする味方を支援する中距離型であり、自身で戦うだけでなく、敦との共闘で見せた足場作りや味方の能力を高めるのが真の使い方となっている。}} ・&ruby(なかはらちゅうや){中原中也} CV:[[谷山紀章]] 五大幹部の一人。小柄だが、マフィアきっての体術使い。 気障で皮肉屋な性格の青年。短気で乗せられやすい。部下思いで部下が殺されると激昂する。 太宰のマフィア時代の元相棒で、二人のコンビは「双黒」として名を馳せていた。 今もなお太宰に未練があり、彼と会う度にしつこく絡んでくるほど。その度に太宰にからかわれるが。 異能力:「&bold(){&ruby(よごれちまったかなしみに){汚れちまつた悲しみに}}」 重力因子を操り、自身が触れたものにかかる重力を操る。 最大の力を出す「汚濁」形態では、自身の質量密度を増大させ超身体能力を身に付け、あらゆるものを削り取る重力弾を放つなど圧倒的な暴力を振るう。しかし、同時に精神の制御も手放してしまい、死ぬまで暴れ続ける。解除方法は太宰の異能無効化しかない。 ・&ruby(ひぐちいちよう){樋口一葉} CV:[[瀬戸麻沙美]] マフィア構成員で、芥川直属の部下。 気力は高いが実力はイマイチ、しかも感情的で詰めが甘いためよくピンチに陥る。 芥川を尊敬しているが、失敗が多いため時に突き放されることもある。実は芥川に想いを寄せており、彼への妄想で黒蜥蜴を困らせることもある。 芥川が執着している太宰、敦を敵視する。 同棲している妹がいる。 ・&ruby(かじいもとじろう){梶井基次郎} CV:[[羽多野渉]] マフィア構成員。 生粋の爆弾魔で、かつ科学者でもあるエンターテイナー的犯罪者。 爆発を間近で見物し、それがもたらす現象を観察するのが趣味。 人の「死」に惹かれ、「なぜ死は不可逆なのか」という疑問を追及している。 異能力:「&bold(){&ruby(レモネード){檸檬爆弾}}」 檸檬型爆弾の爆風を浴びても身体が傷つかない。理由は檸檬は美しい方錘形だから。ちなみに&bold(){檸檬型爆弾自体はお手製であり、異能力ではない。} ・&ruby(おざきこうよう){尾崎紅葉} CV:[[小清水亜美]] 五大幹部の一人。一人称は「私(わっち)」で花魁風の口調。 優雅な京婦人だが本性は攻撃的な気質。 マフィア時代、鏡花の母親的存在として彼女を庇護下に置いていたと見られる。 過去に慕っていた男性とマフィアを抜けようとしたが、先代首領にバレて男性を殺され、それ以来マフィアを憎んでいた。しかし心境の変化があったのか、「今は此処が好き」と言っている。 元ネタの尾崎紅葉は男。ただし泉鏡花の師匠という点は元ネタ準拠。 異能力:「&bold(){&ruby(こんじきやしゃ){金色夜叉}}」 夜叉白雪の基となった異能で、同様の得物を振るう霊体。こちらは自身の意志での操作が可能。 ・&ruby(ゆめのきゅうさく){夢野久作} CV:工藤晴香 長らく封印されていた構成員。常に不気味な人形を持ち歩いている。 一見浮世離れした少年だが、無邪気で残酷な狂気を秘めている。 敵味方問わず周囲を呪い、蹂躙することにのみ悦びを見出す生粋の狂人。しかし本人もこんな力いらなかったと言っており、敦、鏡花と同様に異能に苦労させられている人物の1人でもある。 異能力:「&bold(){ドグラ・マグラ}」 人形を損壊することをキーに、自身を傷付けた者((なおこれは肩が当たった程度でも傷付けた判定になる。理不尽))に幻覚を見せ、周りを無差別に攻撃する錯乱状態にさせる。 ・&ruby(ひろつりゅうろう){広津柳狼} CV:斧アツシ ポート・マフィア直下の武闘組織「黒蜥蜴」百人長。 愛煙家のダンディな老紳士。先代の首領の代からマフィアに仕えていた古株で、現首領の森にも忠誠を誓う。 異能力:「&bold(){&ruby(おちつばき){落椿}}」 触れたものを斥力で弾き飛ばす。地味ながら戦闘力は高い。中也の異能の下位互換。 ・&ruby(たちはらみちぞう){立原道造} CV:林勇 「黒蜥蜴」十人長。 好戦的だがバカで扱いやすい。 かつて後述の銀を男性だと勘違いしていた描写があったが、真実を知ったのはいつかは明かされていない。 異能力は不明。というか現状まともな戦闘シーンがない。 ぶっちゃけ影が薄い。 その正体は軍警の特殊部隊「猟犬」の潜入捜査官であり、ポートマフィアの[[スパイ]]をしていた。 後に森の「二重間諜として世界の敵を滅殺せよ」と言う名に従い、最大の敵に挑むが……。 ・&ruby(ぎん){銀} CV:夏川椎名 「黒蜥蜴」十人長。 暗殺術のやり手で音もなく敵の背後に近寄れる。 無口で凄みのある人物だが実は女性。しかも性格は結構可愛い。&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){さらに言うと芥川の妹。}} ・&ruby(おださくのすけ){織田作之助} CV:[[諏訪部順一]] 小説版に登場。故人。 太宰と親しい、マフィアきってのヒットマンだったが、ある出来事をきっかけに不殺の誓いを立てる。かなりの天然。 しかし、秘密組織『[[ミミック]]』との抗争で復讐に走り、敵のボスと相討ちで死亡。彼の死を機に、太宰はマフィアを辞めることとなる。 異能力:「&bold(){&ruby(てんいむほう){天衣無縫}}」 5~6秒先までの未来を予知できる。しかし、動作が確定している事象は回避不可能。 ・&ruby(もりおうがい){森鷗外} CV:[[宮本充]] ポート・マフィア首領。表の顔は医者。 根暗で陰気そうな男であるが、敵味方共に容赦ない、冷徹で論理を重んじる性格。 ストライクゾーンは12歳以下の幼女で大のロリコンである。 前首領を殺し、現在のポジションに就いた。 福沢とは旧知の仲で、「たまに共闘した時は決まって敵無しだった」と語るほど戦闘のコンビネーションが良い。本人達は喧嘩ばかりしているが…。 異能力:「&bold(){ヰタ・セクスアリス}」 特殊能力を持つ理想の異能生命体を出現させる。 ・エリス CV:[[雨宮天]] 森&s(){を}が侍らせている幼女。 毒舌家でよく森を凹ませる。 正体は森の異能力の具現化。やたら森に反抗的なのも彼がそのように産み出したから。本人は「嫌だ」と言い放っている。 **≪異能特務課≫ [[内務省]]直属の秘密異能組織。政府に直結しており権力も高い。 ・&ruby(さかぐちあんご){坂口安吾} CV:[[福山潤]] 参事官補佐。 かつてポート・マフィアに[[スパイ]]として潜入し、太宰、織田と親しかった。 彼の裏切りが巡りに巡って織田の死を招いたため、太宰からは恨まれている。安吾も織田作の死を招いてしまったことには罪悪感を抱き、せめてもの罪滅ぼしとして太宰の経歴を洗浄した。 異能力:「&bold(){&ruby(だらくろん){堕落論}}」 触れた相手の情報を読み取る異能。 ・&ruby(なつめそうせき){夏目漱石} CV:[[大塚芳忠]] 探偵社設立に助力し、政府にも強いコネクションを持つ日本での異能力者のトップに君臨する人物。福沢や鴎外も頭が上がらない。 その正体は今のところ不明。 異能力:「&bold(){&ruby(わがはいはねこである){吾輩は猫である}}」 詳細は今のところ不明。 **≪組合(ギルド)≫ 北米を中心に根城にしている異能力者の秘密結社。 莫大な資金をもって政財界を隠れ蓑に、裏社会で暗躍を続けていた。 アニメ版では[[大人の事情]]で苗字がイニシャル表記されている。 ・フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルド CV:[[櫻井孝宏]] 組合団長。 大財団のトップを務める実業家で、世界有数の億万長者。 持てる財力を存分に駆使し、かつその資産を絶対の自信で裏打ちしている唯我独尊気質。 その裏側には、妻への愛と亡き娘への未練とあらゆる犠牲を払うことの覚悟を秘めている。 幼少期は銃を買うために人を殺すほどの貧乏人だった。 異能力:「&bold(){&ruby(The Great Fitzgerald){華麗なるフィッツジェラルド}}」 自身の資産を消費することで、その額に応じて身体能力を高める。 発動時は皮膚や服の上に痣の様な模様が浮き出る。 ・ルーシー・モード・モンゴメリ CV:[[花澤香菜]] 組合従弟。 夢見がちで[[人形遊び]]好きだが、不遇の少女時代で心を歪めてしまった少女。 孤児院育ちで散々こき使われており、対立した敦と意気投合する。 後に探偵社の階下にあるカフェで働き始める。何のためかって? そりゃあ……。 異能力:「&bold(){&ruby(Anne of Abyssal Red){深淵の赤毛のアン}}」 異界の部屋に敵を閉じ込め、中に棲んでいる怪物「アン」と鬼ごっこをさせる。捕まったら二度と出られない。 ・ジョン・スタインベック CV:河西健吾 組合職人。 農場の大家族育ちで、家族を養うために組合に入り、そのためなら非情な手段も辞さない青年。谷崎と同じく妹のためならなんでもする性格。 金の力を大いに活用するフィッツジェラルドを内心気に入っていない。 異能力:「&bold(){&ruby(The Grape of Wrath){怒りの葡萄}}」 体に葡萄の樹を寄生させられる。直接攻撃だけでなく地中に生えた植物と「接ぎ木」──融合し、手数を増やしたり標的を追跡したりと応用がきく。 ・[[ハワード・フィリップス・ラヴクラフト]] CV:武内駿輔 組合職人。 常に挙動不審で見るからに暗い態度の変わり者で、SAN値も常時ゼロの狂人。 フィッツジェラルドとの「契約」で彼のため働いており、いつも「早く終わらせて帰って寝たい」と呟いている。 首が折れても久作の能力を受けても平然としているなどもはや人間かどうかも疑わしい。ちなみに[[好物は捧げ物で嫌いなものは漁船>クトゥルフ]]。 異能力:「&bold(){&ruby(Great Old One){旧支配者}}」 自身の身体を触手を持つ異形の生物に変化させる。&bold(){実は異能力ではなく彼の「素」の力。} &color(blue){&u(){&color(white){中也の『汚濁』によって粉砕された。…が肉片から完全に蘇生し、「契約は終えた」「眠る」と仲間に語ってそのまま迷いなく海に踏み込んで行った。}}} ・ナサニエル・ホーソーン CV:新垣樽助 組合職人。 清廉で生真面目な牧師。聖職者として神託には忠実に振る舞う。 任務中のある出来事のために、組合に対し不信感を持つ。 異能力:「&bold(){&ruby(The Scarlet Letter){緋文字}}」 自分の血を神託の文字として具現化し、殺傷攻撃、防御等自在に使いこなす。そのため出血するほど出力が上がる。 ・マーガレット・ミッチェル CV:[[名塚佳織]] 組合従弟。 プライド高く高飛車な日傘の貴婦人。ホーソーンとは暴言を叩き合いながらも信頼し合う仲。没落した生家を建て直すために組合に参加している。 異能力:「&bold(){&ruby(Gone with the Wind){風と共に去りぬ}}」 対象物を風化させる。力を最大にすれば人間を[[ミイラ]]化させられる。 ・マーク・トウェイン CV:[[吉野裕行]] 狙撃担当の戦闘員。 やたら陽気でナルシスト気質な若者。上からの命令にもいい加減に対応する。 異能力:「&bold(){ハック・フィン&トム・ソーヤ}」 二人組の異能生命体、冷静な「ハック」と陽気な「トム」を召喚し、銃弾を操り正確な標的補足の補佐をする。 ・ハーマン・メルヴィル CV:菅生隆之 職人。&color(blue){&u(){&color(white){実は先々代の組織の長}}} 泰然自若の老人で、フィッツジェラルドによって組織改革された組合と白鯨の姿に哀しみを抱いている。 異能力:「&bold(){&ruby(Moby-Dick){白鯨}}」 空を泳ぐ異能生命体の白鯨を召喚する。現在はフィッツジェラルドの意向で移動飛行船型要塞に改造された。 最終的に破壊されたが、小さな鯨の姿で生まれ変わり、彼について回っている。 ・エドガー・アラン・ポオ CV:[[森川智之]] 組合設計者長。 本職は探偵で乱歩を一方的に[[ライバル]]視している。乱歩に復讐するためだけに組織に入った。根暗で友達は[[アライグマ]]のカールのみ。組合解体後も度々乱歩と推理遊戯をしている。 異能力:「&bold(){&ruby(Black Cat in the Rue Morgue){モルグ街の黒猫}}」 自身の書いた推理小説の中に読者を引きずり込む。犯人を当てるまで外には出られない。 ・ルイーザ・メイ・オルコット CV:植田ひかる 組合従弟。 作戦参謀担当で、情報分析の天才だが作戦書はやたらと分厚い。 恥ずかしがり屋な眼鏡っ娘で、フィッツジェラルドに想い焦がれている。それ故に生存が絶望的とされていた彼を人見知りにも関わらず、自力で見つけ出した。 異能力:「&bold(){&ruby(Little Women){若草物語}}」 仲間には限定的な未来予知と説明しているがそれはフェイク。本質は個室で考え事をする時のみ、時間の流れが八千分の一となるというもの。 つまり彼女の作戦書は&bold(){異能に頼らない努力の賜物}。 **≪死の家の鼠≫ ロシアの異能集団の地下組織。 ・フョードル・ドストエフスキー CV:[[石田彰]] 死の家の鼠頭目 虚弱体質であるが頭の回転が尋常ではなく回る。そのため作戦の立案や相手の裏をかくことは得意。 その手腕は太宰さえ騙すほど。一度ポートマフィアの&bold(){&ruby(エース){A}}にわざと捕まり、 自らの異能(嘘)を話しその対処法を誘拐屋に流すことでAから逃れ、Aが謀反のために調べていたポートマフィア構成員の異能一覧を手に入れるなど計画的で合理的な判断ができる男。 Aからは「魂のない[[吸血鬼]]のような男」と表された。 太宰とは映画及びその[[ノベライズ]]・コミカライズの「DEAD APPLE」で一度会っている。 &color(blue){&u(){&color(white){天人五衰の一人}}} 「&bold(){&ruby(П&(реступление и наказание){罪と罰}}」 詳細は不明だが、異能特務課の完全武装した兵士を一瞬で殺した。 **≪時計塔の従騎士≫ [[イギリス]]の異能集団。 Wiki籠リ──異能力&bold(){『&ruby(ツイキシュウセイ){追記修正}』}。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,45) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - なーんか擬人化ブームに乗っかってる割にモチーフを表層的にしか活かしてないというか・・・まあ、これでオリジナルの作家に興味を持ってくれればそれはそれでいい・・・のか? -- 名無しさん (2016-07-03 20:06:50) - 現代文の教師に興味本位で貸してみたら、授業では名前程度しか教えない文豪をこういう風に紹介してくれると非常に助かるって言ってた。まぁ、泉鏡花が幼女化したのには流石に吹いていたがw -- 名無しさん (2016-07-03 22:46:21) - 中原中也ほんと好き -- 名無しさん (2016-07-03 23:53:53) - まだ存命の京極先生やらを出して吹いたw -- 名無しさん (2016-07-04 09:51:39) - 適切な例えかどうかわからんが -- 名無しさん (2016-07-05 15:16:15) - 途中送信失礼 適切な例えかどうか分からんが、文学好きが「聖杯戦争文豪版」みたいな奴を期待して手に取ると肩透かしを喰らうのは確か。そこを割り切って読めば、人を選ぶ作風ではあるけど漫画としてはよく出来た作品ではあると思う。 -- 名無しさん (2016-07-05 15:25:24) (2016-07-05 16:27:52) - アニメは榎戸さんの原作からの細かい修正のおかげで美味い加減に穴が埋まっている気がする -- 名無しさん (2016-07-05 16:37:53) - 実際の文豪のことなあまり興味が無い人が読んだら普通に面白いかな? -- 名無しさん (2016-07-06 08:26:22) - キャラ名と能力をそれぞれの文豪からモチーフにしてるってだけで、そこまで叩かれるほどじゃないと思う。 「文豪ストレイドッグス」ってタイトルも、「文豪モチーフキャラが能力を駆使して戦う」ってのを伝えて売るには良いタイトルだし。 -- 名無しさん (2016-07-06 12:26:03) - 『ゆっくり妖夢と本当はこわいクトゥルフ神話TRPG』は削除されているし、ニコニコ動画で人気の、という文言は適切ではないのでは? -- 名無しさん (2016-07-08 19:42:56) - これな。絵は上手いしこの点だけが残念。 -- 名無しさん (2016-08-08 15:43:23) - 岡山の文豪は出て来ませんか -- 名無しさん (2016-08-08 18:01:52) - アニメのルーシーを見てるとアカメのセリューを思い出す -- 名無しさん (2016-08-19 09:06:31) - 現代作家同士のバトルはおもしろかったな。ovaで出して声優さんは本人で、というのはさすがに難しいよな -- 名無しさん (2016-11-01 20:17:37) - Fateの聖杯戦争の、文豪バージョンみたいな作品だな。正直、歴史上の作家をこんな風に扱っていいのだろうか -- 名無しさん (2016-11-01 20:27:42) - ↑歴史上の武将や軍人を女体化している作品が既にある中 作家扱っても・・・ -- 名無しさん (2016-12-15 09:22:07) - 結局 このやり方できちんと売れてるから -- 名無しさん (2017-03-07 22:55:15) - 岩井志麻子さん出してくれよ  -- 名無しさん (2017-03-18 03:26:00) - リアル文豪は今の価値観だとクズ人間が多すぎるから結果的に名前だけ拝借したの正解だと思う -- 名無しさん (2018-02-01 20:13:51) - 追い詰めた!と思ったら逆に探偵社が追い込まれたでござる!になったロシア勢だけど、おそらく次のイギリス勢がどんな化け物集団になんのか気になる -- 名無しさん (2018-02-04 01:59:19) - 実際有名なfateだって -- 名無しさん (2019-01-04 15:13:39) - 中途半端になった 実際有名なFateだって -- 名無しさん (2019-01-04 15:15:39) - あーもう Fateだって元ネタと性格や性別全くちがうし 文豪も細かなところはきちんと元ネタから取ってるよ -- 名無しさん (2019-01-04 15:16:37) - 江戸川乱歩はエドガー・アラン・ポーから取られた名前なんですがそれは -- 名無しさん (2019-04-02 11:17:57) - 3期はどこで終わるんだろ、探偵社が指名手配されるまでか? -- 名無しさん (2019-06-02 23:42:32) - 文豪の名前を冠した登場人物が、それぞれの作品を能力化して戦う作品として読む分には面白い。私的に一番近い作品は、ジャンプの突き抜け漫画「Hi-Fiクラスタ」だと思ってるので。 -- 名無しさん (2019-09-14 18:59:19) - ニコニコにアンチが多すぎて辟易。アフィカスが「文豪ストレイドッグスはクソ?」等の題字で煽るせいで検索してもヘイトしか引っかからない。まともにこの作品を語れる場所が少なすぎる。この作品普通に好きな者としてはかなり腹が立つ。 -- 名無しさん (2021-01-31 19:44:20) - ↑握手しよう。まず、「実際の文豪と違う!」 -- 名無しさん (2021-01-31 20:52:18) - すまん途中送信。「実際の文豪と違う!」という点は7巻巻末で「主人公の中島敦が文豪の『中島敦』の本の一節を思い出し、覚悟を決める」シーンがあることから実在文豪とは差別化が図られてるし、侮辱もしていない。個人的には文ストのキャラクターは「異能力として紹介された作品の擬人化」と考えればいいと思う。 -- 名無しさん (2021-01-31 21:05:44) - 伏線が一部わかりづらいことはアレよな…頁に「世界中全ての警察及び捜査機関は探偵社の無実を信じない」と書き込んだが立原は心がマフィア側に傾いていた→マフィアは警察でも捜査機関でもないため、立原は探偵社の無実を信じた とか。あと猟犬についても肉体改造手術の結果なのか異能なのかよくわからん部分はある。(燁子氏が飛行機を止めたのは異能でなく肉体改造手術を受けていたため) -- 名無しさん (2021-09-10 22:58:34) - 作者及び作品にに対しての愚痴が多いため、過度な批判をしているコメントを削除します。異論がなければ1週間後に行います。 -- 名無しさん (2021-09-10 23:11:45) - 伏線がむずすぎるけど回収時の納得感えげつない。朝霧先生天才! -- こんにちは。西のヘタレだよ (2023-10-04 20:13:50) - 夢野久作って男って言及されてたっけ? -- 名無しさん (2024-11-30 06:22:50) #comment #areaedit(end) }

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