アットウィキロゴ

Blasphemous

「Blasphemous」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

Blasphemous - (2026/08/09 (日) 14:17:34) の1つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

&font(#6495ED){登録日}:2026/07/15 Wed 21:33:27 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(5){&font(b,Red,Black){――敬虔にして残酷な神の意志}}} #center(){&sizex(5){&font(b,Red,Black){それは「奇蹟」と呼ばれた}}} 『&bold(){Blasphemous}』(ブラスフェマス)とは、スペインのインディーズ開発スタジオ・The Game Kitchenより発売されたアクションゲーム。 いわゆる『メトロイドヴァニア』と呼ばれるスクロール探索型のアクションゲーム。 単純なレベルアップがなく、ボスを倒したり探索を成功させてアイテムを手に入れて初めて強くなれる事など、仕様は[[Hollow Knight(ホロウナイト)]]などに近い。 作中で語られる情報は断片的で、多数の収集アイテムのテキストからその背景を推察していくこと、そもそも欧州圏の宗教世界という日本においては馴染みの薄い題材を舞台としていることからストーリーは非常に難解。 難易度もそれ相応に高い。敵、特にボスは想像もできない攻撃をしてくる。少なくとも初見で全てを突破するのはかなり厳しいだろう。 これらのことから、近年よく挙げられる[[『ソウルライク』>ソウルシリーズ(フロムソフトウェア)]]というゲーム作り手法の好例とも見なされる。 スペインの宗教観を取り入れた荘厳で重厚な世界観の全てを、2010年代も後半という時代にピクセルパーフェクト((画面の引き伸ばしやぼかしなどで画面を滲ませず、鮮明にドット絵を描写する手法))で描き出しているのが特徴。 これにより、現代の3DCGではとても描けない凄まじいゴア描写すらも可能とし、その美しくも悍ましいビジュアルを彩っている。 一方、南スペインの荘厳な宗教美術の世界を綺麗にドット絵で再現しており、美しいロケーションを歩き回る楽しみも存分に味わえる。 それらを盛り上げるアンダルシア地方発祥のフラメンコギターを主旋律とした哀愁漂うBGMもまた魅力である。 ちなみにblasphemousとは『冒涜的な』という意味の形容詞。「The Blasphemous」(冒涜をやらかしたあいつ)ではない(特定の何某かを指していない)点は重要である。 **●あらすじ (以下、Nitendo Switchストアページなどからの引用) クヴストディアと呼ばれる世界に降り注いだ「奇蹟」は、すべての魂に潜む罪を具現化し、厄災となって人々に邪悪な呪いをかけた。 あなたは悔い改める者、「悔悟者」となってクヴストディアを旅することとなる。 死と生の輪廻に閉じ込められたあなたは、たった一人で「奇蹟」の根源を突き止めなければならないのだ。 しかし、その道は困難に満ちあふれている。異形なる恐ろしいモンスターや、ひどく荒れ果てた土地が行く手を阻むだろう。あなたの体を引き裂こうとするモンスターを打ち砕き、その手に持つ「懺悔の剣」を強化する償いの涙を手に入れよ。 **●登場人物 &bold(){・悔悟者} プレイヤーが操作するキャラクター。 英語では『The Penitent One』(ペニテント・ワン) スペイン語では『Penitente』(ペニテンテ) 頭部が尖った鉄仮面・カピロテを被っているのが見た目における最大の特徴。 本作の物語は、彼が『黙する悲哀修道院』にて、多くの同胞の死体の山の中から目覚めるところから始まる。 自らに「沈黙の行」を課しており、作中では一切言葉を発することはない。 そのため、キャラクターを推察できる要素がほとんどなく、主人公ながら非常に謎の多い人物。 しかし『奇蹟』の謎を解き明かす旅の道中で出会う人々に助けを請われれば何も言わずに助力をしたり、教会に寄付をしたり、犬をなでて愛でたりするなど、その行動からは確かな人間味を感じさせ、多くの登場人物からの評も大半は「&bold(){慈悲深い}」というものである。 後述する『懺悔の剣』を用いた剣術を修めた武芸者であり、パリィやスライディングによる回避などを始めから習得している。そのため、ゲーム開始からすぐに自由度の高いアクションが可能となっている。 彼は本来は死人であり、世界に蔓延る『奇蹟』によって条理を無視して動いている。 彼の目的である『奇蹟』を消した先に待っている結末とは……? &bold(){・デオグラシアス} 悔悟者の巡礼の旅の先々に現れる罪人。 普段は膝立ちなので分かりづらいが、立ち上がると悔悟者の倍はある巨躯の大男。 頭部が尖った緑の頭巾に顔には&s(){ソーセージマルメターノ}養蜂家が用いていたとされる丸めた縄の防護面を身に着け、全身を縄で縛り付けたこれまた奇怪な様相をしている。 一言も喋らない悔悟者に代わってゲームの進行に関わる情報などを語る、本作における狂言回し。 **●用語 &bold(){・クヴストディア} 悔悟者が旅する本作の世界。 各地には回復やアイテムの付け替えを行う祈祷台や、剣を強化する彫像などが設置されており、悔悟者はこれらを拠点として巡礼の旅を行う。 旧バージョンでは広大なマップに対してファストトラベルの手段が少なく移動にかなりの手間を要していたが、アップデートによって特定地点のポータルだけでなく祈祷台そのものにワープ出来る要素も追加されたため、格段に各地を回りやすくなった。 &bold(){・奇蹟} 人々の原罪や祈りに呼応して神がこの世界に振り注がせた『呪い』 具体的には犯した罪が具現化する超常現象とのことだが、&bold(){その様はあまりにも形容しがたく、そして悍ましい。} これにより正気を失った罪人や聖職者たちはやがて異形の怪物へと変質し、クヴストディアはそれらが跋扈する荒廃した世界になってしまった。 悔悟者はその謎を解き、世界を『奇蹟』から解放するために巡礼の旅へ出る。 数が集まると時空間に影響が出る((このためにクヴストディア全域は常に夕暮れになっている))らしく、最初の街「アルベロ」から外は記憶や時間感覚がおかしいのでまともでいるのが大変だとの事。 悔悟者だけはその影響を受けず、だからこそ自由に各地を行き来できる。 &bold(){・懺悔の剣} 悔悟者が携える両刃の聖剣。 スペイン語では『Mea Culpa』(メア・クルパ=私の過ち) 『奇蹟』によって変質した怪物を屠り、その魂を解放することが出来る武器であり、悔悟者は『奇蹟』に囚われた哀れな人々を救済するためにその剣を振るっている。 しかし『奇蹟』を信仰する者たちにはその行動が『冒涜』(Blasphemous)であるとも捉えられる。 クヴストディア各地にある懺悔の剣の祭壇の前で跪いて「美徳」を高めることで、剣の攻撃力を強化したりスキルを獲得できる。 柄の部分には最初の奇蹟の体現者・『歪んだ者』を模した彫刻と茨のような「棘」があり、この「棘」を握り締めて己に出血を強いたり、核となる『心臓』を埋め込むことでさらなる力を発揮する。 攻撃だけでなく敵の攻撃を受け流してカウンターを行う「パリィ」にも用いる。 &bold(){・処刑} 敵に対して特定の攻撃を叩き込むことで、HPを削りきらずとも体勢を崩して一撃で倒す事が可能になる。 いわゆる「致命の一撃」や「忍殺」などに該当するアクション。 発動することで「償いの涙」や「熱情」を通常より多く獲得できるメリットもあるので積極的に狙いたい…が、通常攻撃で撃破した時でさえ血も骨も内臓も飛び散りまくるのが本作。 それがフェイタリティともなるとその内容は… ・&font(b,Red,Black){手足、首を斬り落として達磨にする} ・&font(b,Red,Black){敵の持っている大盾に乗りかかって敵ごと踏み潰す} ・&font(b,Red,Black){腹を斬り裂いて内臓をこぼれ出させ、動けなくなった敵の頭を掴んで内臓めがけて叩きつける} ・&font(b,Red,Black){敵の装備してる槍や兜を奪い取り、それらで肉塊になるまで滅多打ち} …などなど、3Dでは到底描写できないようなグロ表現が満載。 一部には懺悔の剣をほとんど使わないものもあり「&bold(){これは本当に救済になっているんだろうか…}」と思ってしまうものも多数。&s(){救済(物理)} ・&bold(){償いの涙} 怪物を倒したり、クエストを達成することで得られる。 基本は物品を買うなどの通貨としての役割がメインだが、出血と共に消費することでその場ですぐに「熱情」を補充するという使い方もできる。 &bold(){・祈詞} 「熱情」を消費して放つ技。 魔法攻撃のようなもので「熱情」はいわゆるMPにあたる。 リソースが続く限りはクールタイムを挟んで何度でも使用可能。 ただし、一度にセットできるのは1種類のみで、変更する場合には都度スキルを付け替える必要がある。 &bold(){・ロザリオ} 悔悟者が身に着けられる装飾品で、セットするものによって様々な効果をもたらす。 道中で拾う、特定のイベントを消化するなど入手方法は多岐に渡る。 最初は2個しかセットできないが『ロザリオの結び目』を手に入れることで最大8個までセットできるようになるので、かなり幅広いカスタムが可能。 &bold(){・クエストアイテム} クヴストディア各地に散らばるアイテム。 これ自体は持っていても特別な効果をもたらす物はないが、主にこれらを所持した状態でイベントを進めることで戦闘などで役に立つアイテムを入手できるようになる。 また、これに限った話ではないが、それぞれの伝承を読むことでストーリーの背景を推察する材料にもなる。 &bold(){・遺骨} かつてクヴストディアで生きていた人々の残骸。 各地に散らばっている物を集めて『アルベロ』地下にある納骨堂に納めることができる。 せめて死後は安らかに眠れる場所を与えてやろう。 一定数を納めることで死者の歌声を聴けるようになるとか…? &bold(){・カピロテ} 本編でこの言葉は出てこないが、本作における重要な要素。 Capiroteはスペイン語で円錐形の長いとんがり帽子の事。主人公「悔悟者」がかぶっているのは金属製で、デオグラシアスも緑色の布のカピロテを被っている。マンガ[[HELLSING]]で第9次十字軍に参陣する騎士達がかぶっているのもこれ。 カピロテはもともとはスペインにおいて[[道化師]]がよく使っていた扮装で、そのために罪人にかぶせられたり、愚者のシンボル扱いされたりした。 時代が下ると、スペインで熱心なカトリックの苦行者がカピロテをかぶって苦行を実践するようになり、やがてカトリックの熱心者のシンボルとなった。 カピロテをかぶっているのは、つまり自分が愚かな罪人であることの自己表明である。悔悟者も、デオグラシアスも、HELLSINGの騎士たちも、重大なやらかしをつぐなう苦行の最中である事を示す。 この格好で一番有名なのは実在した北米の人種差別思想集団「KKK」だが、アンチカトリックであるKKKがなぜ敬虔なカトリックの象徴たるカピロテを採用したのか、有識者の追記修正を求む。 **●ストーリー &bold(){・『黙する悲哀』修道院} 所謂チュートリアルステージ。 のっけから&bold(){自分と同じ兜を被った無数の死体の山から起き上がる}という悍ましいなんてレベルじゃないスタートからジャンプ、ダッシュ、攻撃といった基礎を学びながら進んでいく。 その先には… #region(待ち受ける者) &bold(){・黙する悲哀の番人} 鉄仮面を被り典礼服を纏い、手には巨大な燭台を携えた悔悟者の身の丈の数倍はある巨躯の大男。 本作のチュートリアルボスであり、ここまで教わった基本操作を試す事になる。 攻撃は手にした燭台を地面に叩き付けるというシンプルなものだが、その叩き付けた箇所から衝撃波が走るので間合いの外だからと油断は禁物。 それ以外の攻撃手段は無く、足下まで距離を詰められると大ジャンプして下がろうとする単調な動きであるため、チュートリアルボスとしては丁度良い塩梅の強さである。 その正体は&bold(){奇蹟により変異してしまった『黙する悲哀』修道会の修道士長。}つまり悔悟者のかつての同志、リーダーである。 悔悟者との戦いの末に力尽き倒れるが、その傷口から泉のように粛々と溢れ出す鮮血を見た悔悟者は徐に兜を脱ぐと、&bold(){それに血を目一杯受けて溜め、そのまま頭から血を浴びながら被り直す。} 兜のありとあらゆる隙間から溢れた血に塗れたその形相は、血の涙を流しながらもこの犠牲を無駄にせんと強い決意と覚悟を表してるかのようであった。 なお、「尊い罪人の脇腹から流れる血を回収し、かぶって身に享ける」というその動作は、キリスト教の伝承における&ruby(ホーリー・グレイル){聖杯}そのものである。 #endregion &bold(){・三つの屈辱} ゲーム序盤のクエスト。 三試練とも。 デオグラシアスは「『奇蹟』の根源は『万母の母』大聖堂にあり、そこに通ずる青銅の門を開くために3つの屈辱を果たさねばならない」と語る。そのために3つのエリアのボスを倒し、その向こうにいる者に拝跪せねばならない。 #region(その3体) &bold(){・慈悲を施す者} 広大な地下教会『慈悲なる夢』エリアのボス。 長い手足と爪を持つ、角の生えた悪魔のような姿をしている。 最初は聖女の像に抱かれるようにして眠っており、目覚めると怒りのままに聖女像の首をもぎ取って叩き壊し、襲いかかってくる。 『奇蹟』の幻視に疲れ果て、聖女の像の腕の中で眠りについていた名も無き巡礼者の男が変質した者であるとされ、故にその精神は常に激しい怒りと苦痛に苛まれているという。 爪による出の早い斬撃と足による踏みつけ、それに連動して地面から植物の根を生やして攻撃してくる。 順当に進めば最初に戦うことになる三試練のため、攻撃はいずれもシンプルなものが多く対処もしやすい。 像を含めた元ネタはミケランジェロの「ピエタ」。 磔刑に処された後に十字架から解かれ降ろされたキリストを抱く聖母マリアをモチーフとした、ミケランジェロを代表する聖母子像。 特に有名なのがバチカン市国にあるカトリック教会の総本山「サン・ピエトロ大聖堂」にある「サン・ピエトロのピエタ」である。 &bold(){・三苦悶} 『怨嗟の縦穴』のボス。ここに来るには広大な半地下エリア「ホンド」を乗り越える長旅が必要になる。 黒いドレスを纏った3人の女性の罪人の霊体。 望まぬ結婚を嫌がって神に祈った結果『奇蹟』によって変質。 肉体は「アルタスグラシアス」という三位一体の顎髭の生えた巨人の女性となり、精神はこの三苦悶として分かたれたのだとか。 足元から炎が迫る中、上へと足場を登りながら戦うことになる。 彼女達はその場に落ちている金色の鎚や槍を拾い上げ、ブーメランのようにこちらへ放ったり、槍の穂先から電撃を放つ。 体力を削ると3人が融合して巨大な1人の女性の霊体となり、足元から極太のレーザーを撃って画面を制圧してくる。 元ネタはポルトガルの聖ウィルジュフォル。 異教徒の家に生まれながらキリスト教を信仰した彼女は、やはり異教徒であるシチリア王との結婚を迫られたが、純潔の誓いを立てて神に祈ったところ、豊かな顎髭が生えた。 その様相を見たシチリア王は失望して婚姻を破棄。怒り狂った両親は彼女を殺害してしまったが、死後に聖人として祀られる事となった。 &bold(){・焦貌の聖女} 『「焦貌の聖女」修道院』のボス。 焼け爛れて皮膚の下の肉が露出した部分を溶けた黄金で覆った巨大な顔面。 その醜悪で衝撃的なビジュアルながら「Our Lady/聖女」の名を持つという、本作の中でも特に冒涜的で象徴的なボスの1体。 ストアページでも彼女と対峙するシーンが掲載されている。 現在の姿からはまったく想像がつかないが、元はアウレアという非常に美しい容姿を持つ娘であったという。 その美しさが狂気的な信仰の対象となった事を憂いた彼女は、自らの顔を煮え滾った油で焼いた。 その行いがまた聖人として賞賛され、顔が焼けただれた彼女のその様を冠した修道院が設立されるに至り、入信した修道女たちはそれに倣って顔を焼く事が慣習となった。 そのため、修道女たちは焼けた貌を隠すために金色の仮面を身に着けている。&s(){ご本人の望みの逆をやってるじゃねえか} 掌から火球やレーザーを発射してこちらを攻撃してくる。 全体的に攻撃範囲が広く、HPを削ると両手を使うようになって発狂し、さらに苛烈な弾幕を展開してくる。 弱点は額から露出した脳。 モデルになったのは12世紀頃のセビリアの伝説でマリア・フェルナンデス・コロネルという美女が、時の王ペドロ1世に執着されてしまう。 王はマリアを何としても我が物にせんと障害となるマリアの家族や友人らを次々と殺し、耐え兼ねた彼女は追跡から逃れる為にペドロ1世の眼前で自らの顔を煮えたぎる油で焼き、醜い姿となった。 これによりペドロ1世は大いに恐怖して手を引き、その後マリアは信仰の道に入りサンタ・イネス修道院を設立、後にその亡骸は不朽体となって掘り起こされ、同修道院の聖遺物として安置されている。 #endregion &bold(){・聖別軍} 『奇蹟』を信仰する『聖母教会』直轄の騎士団。 各地を巡って『奇蹟』を破壊する悔悟者の前に度々立ちはだかる。 #region(所属団員※一部ネタバレ注意) &bold(){・ペルペチュア} 『ホンド』の入口で突如として出現する女性の兵士。 背中から赤黒い翼が生えた天使か悪魔のような姿をしており、空中を飛び回りながら剣による刺突と天から雷を降らせて襲いかかってくる。 エリアに踏み込むだけで本当に何の前触れもなく戦闘が始まるため、事前に胆汁瓶を使い切っていると地獄を見ることになる。 とはいえ、動き自体はよく観察すれば直線的でシンプルなため、しっかりとパリィを駆使して丁寧に攻撃を捌けば初見撃破はそれほど難しくはない。 物語開始前の時点で既に死亡していることが後に明らかになる &color(#f5f5f5){が、物語の分岐に関わる非常に重要なキャラクターでもある} &bold(){・エズドラス} 前述のペルペチュアの兄。 妹を深く愛し、それゆえにその死を受け入れられず、未だ妹の声を聴き、それと会話をしているという。 戦いの最中で発する「&bold(){Sister!!}」(スペイン語では「Hermana!!」(エルマーナ)という絶叫は特に印象的。 その身の丈ほどもある巨大な戦鎚を軽々と振り回す膂力と、雷を組み合わせた戦技を操る。 悔悟者の通り過ぎた後に数度、その後を追って独白をする場面があり、後に『三試練の橋』にて 三つの屈辱を踏破した悔悟者を『奇蹟』の根源へとこれ以上踏み込ませないため、序盤における最大のボスとして立ちはだかる。 かなりの強敵だが、後のステージである『大聖堂』では彼と同じ武器と技を扱う強モブが出現するため どうやらエズドラスが特別強いというわけではなく、これが聖別軍の標準戦力であるという恐ろしい事実が発覚する。 &color(#f5f5f5){実は戦わずに和解できるルートも存在する} &bold(){・クリサンタ} 『拘束の苦悶』の二つ名を持つ聖別軍の隊長。 悔悟者と似たカピロテを模した兜を身に付けているがその顔面の造形は両手で目を塞いだような物と異質なもので、悔悟者より頭ひとつ大きい長身だが声色から女性であることがわかる。 赤黒い布に包まれた大剣を目にも止まらぬ速さで振るう凄腕の剣士であり、その人間離れした機動から放たれる絶技は非常に対処が難しく、本作においても屈指の難敵である。 前日譚を描いたコミックで分かる事だが、実は悔悟者を殺した張本人である。 本作においてとある条件を満たすと、その良くも悪くも硬い信仰心に罅が入るイベントを起こした末に、続編に繋がる最終戦において助太刀してくれる存在になる。 #endregion &bold(){・『万母の母』教会} 三試練を成し遂げ遂に足を踏み入れた『聖母教会』の本拠地。 クヴストディアを覆う『奇蹟』、その根源とされるこの教会で悔悟者は再び試練に立ち向かう。 ここに来るまでのエリアには苦しみの巡礼者レデント、ジプシーの行商人カンデラリアなど変異していない人間もいるのだが、この万母の母の中枢に近づくにつれて誰もかれも奇蹟から逃れられない。 ここの屋上に通じる大エレベーターの封印を解くため、悔悟者は3つの仮面を入手するために歩き回る事になる。 #region(聖なる者達) &bold(){・放棄の末裔 エスポシト} 女性を模した編み細工の人形に抱かれ、白い布で目隠しされた目からは血の涙を流す巨大な赤子という異様な存在。 その側には人面を持つ大蛇のような怪物が付き従い、炎や毒、尻尾での攻撃を繰り出してくる他、不意に赤子が泣き出すと悔悟者の足元に赤いサークルが出現。 その中に留まっていると赤子に掴み上げられバラバラに引き裂かれてしまうという即死攻撃まで持つ。 実質的には怪物の方がボスとして扱われ、顔面や胴体の一部にダメージを与えていく事になる。 正体はかつて魔女として異端認定され、火炙りの刑にされたとある女の遺児。 母親は最期の嘆願で「我が子が処刑の様子を見ずに済むよう目隠しを、そして自分の似姿の編み細工の人形を作り、それで我が子を慰めてほしい」と望み、その願い通りに目隠しされた赤子は母親が刑に処された間泣き続け、人形を作り赤子を預けるとようやく泣き止んだという。 因みに「エスポシト」とはスペイン語で「孤児」を意味する言葉である。 &bold(){・埋葬の大司教 メルキアデス} 多くの手に支えられながら横たわる、豪奢な法衣や冠で飾り立てられ杖を携えた巨大な骸骨。 死して骨となって尚、狂信的な信者らにより生きてるかの如く敬われ、扱われてきた。 手にした杖で床を突きそこから光の柱を放って来たりする他、その亡骸を支える手以外にも隠れ潜んでいる手が床下から出て来ては悔悟者を叩き潰そうとしてくる。 弱点は頭だが手で支えられている内は一部の祝詞を除き攻撃が届かない高さにあるので、まずは手を攻撃し支えを少なくさせ、攻撃が届く高さまで下げさせるのが基本的な攻略法である。 モチーフは「カタコンベの聖人」 古代ローマの地下墓地から発掘された、宝石や貴金属の装飾品で見事に飾り立てられた数々の遺骨の事で、後にカトリック教会により初期のキリスト教の殉教者と認められた後、ドイツやオーストリアなど欧州各地の教会に送られ安置されている。 #endregion &bold(){・聖禁の壁} 『万母の母』を抜け、さらにその先の『大聖堂』から通じている牢獄。 中は長きに渡って幽閉されて正気を失った罪人と、それを見張る獄卒達で溢れかえっている。 こんな場所が教会と通じている理由とは…? #region(そこに潜む者) &bold(){・炎による復活者キルセ} 赤い布製のカピロテを被った罪人。 かつて火炙りによって処刑されたものの、『奇蹟』の炎によって焼かれたために焼け死んでは炎の中から再び甦るという 地獄のような責め苦を味わった。 その結果として瞬間移動をしながら炎の竜巻を呼び起こしたり、大剣に炎を纏わせて投げつけるなどの、炎を自在に操る超常の技を手に入れた。 自身の肉体を使った踏みつけや体当たりによる直線的な攻撃と、炎の大剣を使用した変則的な軌道の攻撃を織り交ぜてくる。 多くの攻撃が炎の属性を持っているためロザリオで炎への耐性を高めると幾分かはラクになるが、素早い動きに対応できないと苦戦は必至。 #endregion **●翻訳 ここまでご覧の通り、本作は日本人には縁の遠いスペイン・カトリックの世界観が全編をつらぬいている。用語もそれに伴う馴染みないものばかり。 どうやって日本語化するんだろうとインディーゲームファンが見守っていたが、ゲーム関連翻訳業の架け橋ゲームズはこれを見事に翻訳して日本人プレイヤーを驚かせた。本編導入からして&bold(){「Brotherhood of the Silent Sorrow」を「『黙する悲哀』修道院」と訳している}のだ。並みのセンスではない。 全てのアイテムのフレーバーテキストのすみずみまでこのあり方が貫かれており、架け橋ゲームズの辛抱強い頑張りを感じさせる。 追記・修正は奇蹟の謎を解き明かしてからお願いいたします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,1) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - ソースどこだったか忘れちゃったけど、元々グラフィックスタッフが個人的にダクソ3を横スクロールアクション風に描いたファンアートが原形なんだっけ -- 名無しさん (2026-07-16 07:57:51) - とんでもなく難解なストーリー。本作でどういう事なのかを分かる奴は少ない -- 名無しさん (2026-07-16 08:10:51) - 今ならSteamやNitendoストアのセールで1と2合わせて格安で買えるからオススメ -- 名無しさん (2026-07-16 08:41:55) - 真エンドの最期の仮面なのにどこか安らいだ用に見える顔が好き。だが…(2に続く) -- 名無しさん (2026-07-16 08:49:47) - 劇中で敬虔とされる行為のほとんど全てが現実のカトリック教において禁忌とされる行為、なので「そもそも神を騙る何者かによって信仰が捻じ曲げられている世界」つまりブラスフェマス(冒涜的) -- 名無しさん (2026-07-16 08:59:48) - 1も2もだけどボスの大半に元ネタがあるの凄い(小並感)。そういう逸話があるのねって普通に勉強になったわ -- 名無しさん (2026-07-16 09:36:10) - 真ENDの構図はDOOM Eternalと良く似ている。敵の力を一部奪って戦ってきたが、その敵を倒してしまったら自分を生かしてきた力までもが消えてしまい… -- 名無しさん (2026-07-16 20:00:46) - BGMも素敵。制作チームの本拠地であるスペイン・アンダルシア地方名物のフラメンコギターを効かせまくった悲しげながらも何処か熱い曲調やボス戦の宗教感たっぷりな荘厳さに溢れる曲の数々は痺れる -- 名無しさん (2026-07-17 16:42:45) - ↑ ナカーマ。「慈悲なる夢」や「万母の母」のBGMはあまりに美しくて、入ってしばらく立ち止まって聞き惚れた -- 名無しさん (2026-07-17 21:02:39) - ↑エズドラス戦の「Taranto a la Hermana Mía」がそのまま祈詞の名前としても使われてるのも凄くエモいよね。曲自体も序盤のクライマックスを飾るのに相応しいかっこよさ -- 名無しさん (2026-07-18 11:30:43) - ラスボスまでは無強化で進めたんだがラスボス第2形態(真じゃない方)だけはどうしても倒せなくて真上に光を放つ攻撃だけ取得してしまった、無念。それ取得したら楽勝になってしまったが -- 名無しさん (2026-07-22 08:57:01) - ↑ いうて「光のデブラ」はアップデートの段階ごとにだいぶ性能違いますもんでw 今じゃラスボス殲滅兵器だわいな。最初の頃は消費の少ない対空技という位置づけだったのだw -- 名無しさん (2026-07-22 20:31:16) - 赤ちゃんって本来かわいい物なのに、エスポシトとかバイオのベビーとかホラーとかグロと合わさるとなぜこんな生理的に嫌悪感のあるクリーチャーになるんだろうか -- 名無しさん (2026-07-24 13:06:06) #comment() #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2026/07/15 Wed 21:33:27 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(5){&font(b,Red,Black){――敬虔にして残酷な神の意志}}} #center(){&sizex(5){&font(b,Red,Black){それは「奇蹟」と呼ばれた}}} 『&bold(){Blasphemous}』(ブラスフェマス)とは、スペインのインディーズ開発スタジオ・The Game Kitchenより発売されたアクションゲーム。 いわゆる『メトロイドヴァニア』と呼ばれるスクロール探索型のアクションゲーム。 単純なレベルアップがなく、ボスを倒したり探索を成功させてアイテムを手に入れて初めて強くなれる事など、仕様は[[Hollow Knight(ホロウナイト)]]などに近い。 作中で語られる情報は断片的で、多数の収集アイテムのテキストからその背景を推察していくこと、そもそも欧州圏の宗教世界という日本においては馴染みの薄い題材を舞台としていることからストーリーは非常に難解。 難易度もそれ相応に高い。敵、特にボスは想像もできない攻撃をしてくる。少なくとも初見で全てを突破するのはかなり厳しいだろう。 これらのことから、近年よく挙げられる[[『ソウルライク』>ソウルシリーズ(フロムソフトウェア)]]というゲーム作り手法の好例とも見なされる。 スペインの宗教観を取り入れた荘厳で重厚な世界観の全てを、2010年代も後半という時代にピクセルパーフェクト((画面の引き伸ばしやぼかしなどで画面を滲ませず、鮮明にドット絵を描写する手法))で描き出しているのが特徴。 これにより、現代の3DCGではとても描けない凄まじいゴア描写すらも可能とし、その美しくも悍ましいビジュアルを彩っている。 一方、南スペインの荘厳な宗教美術の世界を綺麗にドット絵で再現しており、美しいロケーションを歩き回る楽しみも存分に味わえる。 それらを盛り上げるアンダルシア地方発祥のフラメンコギターを主旋律とした哀愁漂うBGMもまた魅力である。 ちなみにblasphemousとは『冒涜的な』という意味の形容詞。「The Blasphemous」(冒涜をやらかしたあいつ)ではない(特定の何某かを指していない)点は重要である。 **●あらすじ (以下、Nitendo Switchストアページなどからの引用) クヴストディアと呼ばれる世界に降り注いだ「奇蹟」は、すべての魂に潜む罪を具現化し、厄災となって人々に邪悪な呪いをかけた。 あなたは悔い改める者、「悔悟者」となってクヴストディアを旅することとなる。 死と生の輪廻に閉じ込められたあなたは、たった一人で「奇蹟」の根源を突き止めなければならないのだ。 しかし、その道は困難に満ちあふれている。異形なる恐ろしいモンスターや、ひどく荒れ果てた土地が行く手を阻むだろう。あなたの体を引き裂こうとするモンスターを打ち砕き、その手に持つ「懺悔の剣」を強化する償いの涙を手に入れよ。 **●登場人物 &bold(){・悔悟者} プレイヤーが操作するキャラクター。 英語では『The Penitent One』(ペニテント・ワン) スペイン語では『Penitente』(ペニテンテ) 頭部が尖った鉄仮面・カピロテを被っているのが見た目における最大の特徴。 本作の物語は、彼が『黙する悲哀修道院』にて、多くの同胞の死体の山の中から目覚めるところから始まる。 自らに「沈黙の行」を課しており、作中では一切言葉を発することはない。 そのため、キャラクターを推察できる要素がほとんどなく、主人公ながら非常に謎の多い人物。 しかし『奇蹟』の謎を解き明かす旅の道中で出会う人々に助けを請われれば何も言わずに助力をしたり、教会に寄付をしたり、犬をなでて愛でたりするなど、その行動からは確かな人間味を感じさせ、多くの登場人物からの評も大半は「&bold(){慈悲深い}」というものである。 後述する『懺悔の剣』を用いた剣術を修めた武芸者であり、パリィやスライディングによる回避などを始めから習得している。そのため、ゲーム開始からすぐに自由度の高いアクションが可能となっている。 彼は本来は死人であり、世界に蔓延る『奇蹟』によって条理を無視して動いている。 彼の目的である『奇蹟』を消した先に待っている結末とは……? &bold(){・デオグラシアス} 悔悟者の巡礼の旅の先々に現れる罪人。 普段は膝立ちなので分かりづらいが、立ち上がると悔悟者の倍はある巨躯の大男。 頭部が尖った緑の頭巾に顔には&s(){ソーセージマルメターノ}養蜂家が用いていたとされる丸めた縄の防護面を身に着け、全身を縄で縛り付けたこれまた奇怪な様相をしている。 一言も喋らない悔悟者に代わってゲームの進行に関わる情報などを語る、本作における狂言回し。 **●用語 &bold(){・クヴストディア} 悔悟者が旅する本作の世界。 各地には回復やアイテムの付け替えを行う祈祷台や、剣を強化する彫像などが設置されており、悔悟者はこれらを拠点として巡礼の旅を行う。 旧バージョンでは広大なマップに対してファストトラベルの手段が少なく移動にかなりの手間を要していたが、アップデートによって特定地点のポータルだけでなく祈祷台そのものにワープ出来る要素も追加されたため、格段に各地を回りやすくなった。 &bold(){・奇蹟} 人々の原罪や祈りに呼応して神がこの世界に振り注がせた『呪い』 具体的には犯した罪が具現化する超常現象とのことだが、&bold(){その様はあまりにも形容しがたく、そして悍ましい。} これにより正気を失った罪人や聖職者たちはやがて異形の怪物へと変質し、クヴストディアはそれらが跋扈する荒廃した世界になってしまった。 悔悟者はその謎を解き、世界を『奇蹟』から解放するために巡礼の旅へ出る。 数が集まると時空間に影響が出る((このためにクヴストディア全域は常に夕暮れになっている))らしく、最初の街「アルベロ」から外は記憶や時間感覚がおかしいのでまともでいるのが大変だとの事。 悔悟者だけはその影響を受けず、だからこそ自由に各地を行き来できる。 &bold(){・懺悔の剣} 悔悟者が携える両刃の聖剣。 スペイン語では『Mea Culpa』(メア・クルパ=私の過ち) 『奇蹟』によって変質した怪物を屠り、その魂を解放することが出来る武器であり、悔悟者は『奇蹟』に囚われた哀れな人々を救済するためにその剣を振るっている。 しかし『奇蹟』を信仰する者たちにはその行動が『冒涜』(Blasphemous)であるとも捉えられる。 クヴストディア各地にある懺悔の剣の祭壇の前で跪いて「美徳」を高めることで、剣の攻撃力を強化したりスキルを獲得できる。 柄の部分には最初の奇蹟の体現者・『歪んだ者』を模した彫刻と茨のような「棘」があり、この「棘」を握り締めて己に出血を強いたり、核となる『心臓』を埋め込むことでさらなる力を発揮する。 攻撃だけでなく敵の攻撃を受け流してカウンターを行う「パリィ」にも用いる。 &bold(){・処刑} 敵に対して特定の攻撃を叩き込むことで、HPを削りきらずとも体勢を崩して一撃で倒す事が可能になる。 いわゆる「致命の一撃」や「忍殺」などに該当するアクション。 発動することで「償いの涙」や「熱情」を通常より多く獲得できるメリットもあるので積極的に狙いたい…が、通常攻撃で撃破した時でさえ血も骨も内臓も飛び散りまくるのが本作。 それがフェイタリティともなるとその内容は… ・&font(b,Red,Black){手足、首を斬り落として達磨にする} ・&font(b,Red,Black){敵の持っている大盾に乗りかかって敵ごと踏み潰す} ・&font(b,Red,Black){腹を斬り裂いて内臓をこぼれ出させ、動けなくなった敵の頭を掴んで内臓めがけて叩きつける} ・&font(b,Red,Black){敵の装備してる槍や兜を奪い取り、それらで肉塊になるまで滅多打ち} …などなど、3Dでは到底描写できないようなグロ表現が満載。 一部には懺悔の剣をほとんど使わないものもあり「&bold(){これは本当に救済になっているんだろうか…}」と思ってしまうものも多数。&s(){救済(物理)} ・&bold(){償いの涙} 怪物を倒したり、クエストを達成することで得られる。 基本は物品を買うなどの通貨としての役割がメインだが、出血と共に消費することでその場ですぐに「熱情」を補充するという使い方もできる。 &bold(){・祈詞} 「熱情」を消費して放つ技。 魔法攻撃のようなもので「熱情」はいわゆるMPにあたる。 リソースが続く限りはクールタイムを挟んで何度でも使用可能。 ただし、一度にセットできるのは1種類のみで、変更する場合には都度スキルを付け替える必要がある。 &bold(){・ロザリオ} 悔悟者が身に着けられる装飾品で、セットするものによって様々な効果をもたらす。 道中で拾う、特定のイベントを消化するなど入手方法は多岐に渡る。 最初は2個しかセットできないが『ロザリオの結び目』を手に入れることで最大8個までセットできるようになるので、かなり幅広いカスタムが可能。 &bold(){・クエストアイテム} クヴストディア各地に散らばるアイテム。 これ自体は持っていても特別な効果をもたらす物はないが、主にこれらを所持した状態でイベントを進めることで戦闘などで役に立つアイテムを入手できるようになる。 また、これに限った話ではないが、それぞれの伝承を読むことでストーリーの背景を推察する材料にもなる。 &bold(){・遺骨} かつてクヴストディアで生きていた人々の残骸。 各地に散らばっている物を集めて『アルベロ』地下にある納骨堂に納めることができる。 せめて死後は安らかに眠れる場所を与えてやろう。 一定数を納めることで死者の歌声を聴けるようになるとか…? &bold(){・カピロテ} 本編でこの言葉は出てこないが、本作における重要な要素。 Capiroteはスペイン語で円錐形の長いとんがり帽子の事。主人公「悔悟者」がかぶっているのは金属製で、デオグラシアスも緑色の布のカピロテを被っている。マンガ[[HELLSING]]で第9次十字軍に参陣する騎士達がかぶっているのもこれ。 カピロテはもともとはスペインにおいて[[道化師]]がよく使っていた扮装で、そのために罪人にかぶせられたり、愚者のシンボル扱いされたりした。 時代が下ると、スペインで熱心なカトリックの苦行者がカピロテをかぶって苦行を実践するようになり、やがてカトリックの熱心者のシンボルとなった。 カピロテをかぶっているのは、つまり自分が愚かな罪人であることの自己表明である。悔悟者も、デオグラシアスも、HELLSINGの騎士たちも、重大なやらかしをつぐなう苦行の最中である事を示す。 この格好で一番有名なのは実在した北米の人種差別思想集団「KKK」だが、アンチカトリックであるKKKがなぜ敬虔なカトリックの象徴たるカピロテを採用したのか、有識者の追記修正を求む。 **●ストーリー &bold(){・『黙する悲哀』修道院} 所謂チュートリアルステージ。 のっけから&bold(){自分と同じ兜を被った無数の死体の山から起き上がる}という悍ましいなんてレベルじゃないスタートからジャンプ、ダッシュ、攻撃といった基礎を学びながら進んでいく。 その先には… #region(待ち受ける者) &bold(){・黙する悲哀の番人} 鉄仮面を被り典礼服を纏い、手には巨大な燭台を携えた悔悟者の身の丈の数倍はある巨躯の大男。 本作のチュートリアルボスであり、ここまで教わった基本操作を試す事になる。 攻撃は手にした燭台を地面に叩き付けるというシンプルなものだが、その叩き付けた箇所から衝撃波が走るので間合いの外だからと油断は禁物。 それ以外の攻撃手段は無く、足下まで距離を詰められると大ジャンプして下がろうとする単調な動きであるため、チュートリアルボスとしては丁度良い塩梅の強さである。 その正体は&bold(){奇蹟により変異してしまった『黙する悲哀』修道会の修道士長。}つまり悔悟者のかつての同志、リーダーである。 悔悟者との戦いの末に力尽き倒れるが、その傷口から泉のように粛々と溢れ出す鮮血を見た悔悟者は徐に兜を脱ぐと、&bold(){それに血を目一杯受けて溜め、そのまま頭から血を浴びながら被り直す。} 兜のありとあらゆる隙間から溢れた血に塗れたその形相は、血の涙を流しながらもこの犠牲を無駄にせんと強い決意と覚悟を表してるかのようであった。 なお、「尊い罪人の脇腹から流れる血を回収し、かぶって身に享ける」というその動作は、キリスト教の伝承における&ruby(ホーリー・グレイル){聖杯}そのものである。 #endregion &bold(){・三つの屈辱} ゲーム序盤のクエスト。 三試練とも。 デオグラシアスは「『奇蹟』の根源は『万母の母』大聖堂にあり、そこに通ずる青銅の門を開くために3つの屈辱を果たさねばならない」と語る。そのために3つのエリアのボスを倒し、その向こうにいる者に拝跪せねばならない。 #region(その3体) &bold(){・慈悲を施す者} 広大な地下教会『慈悲なる夢』エリアのボス。 長い手足と爪を持つ、角の生えた悪魔のような姿をしている。 最初は聖女の像に抱かれるようにして眠っており、目覚めると怒りのままに聖女像の首をもぎ取って叩き壊し、襲いかかってくる。 『奇蹟』の幻視に疲れ果て、聖女の像の腕の中で眠りについていた名も無き巡礼者の男が変質した者であるとされ、故にその精神は常に激しい怒りと苦痛に苛まれているという。 爪による出の早い斬撃と足による踏みつけ、それに連動して地面から植物の根を生やして攻撃してくる。 順当に進めば最初に戦うことになる三試練のため、攻撃はいずれもシンプルなものが多く対処もしやすい。 像を含めた元ネタはミケランジェロの「ピエタ」。 磔刑に処された後に十字架から解かれ降ろされたキリストを抱く聖母マリアをモチーフとした、ミケランジェロを代表する聖母子像。 特に有名なのがバチカン市国にあるカトリック教会の総本山「サン・ピエトロ大聖堂」にある「サン・ピエトロのピエタ」である。 &bold(){・三苦悶} 『怨嗟の縦穴』のボス。ここに来るには広大な半地下エリア「ホンド」を乗り越える長旅が必要になる。 黒いドレスを纏った3人の女性の罪人の霊体。 望まぬ結婚を嫌がって神に祈った結果『奇蹟』によって変質。 肉体は「アルタスグラシアス」という三位一体の顎髭の生えた巨人の女性となり、精神はこの三苦悶として分かたれたのだとか。 足元から炎が迫る中、上へと足場を登りながら戦うことになる。 彼女達はその場に落ちている金色の鎚や槍を拾い上げ、ブーメランのようにこちらへ放ったり、槍の穂先から電撃を放つ。 体力を削ると3人が融合して巨大な1人の女性の霊体となり、足元から極太のレーザーを撃って画面を制圧してくる。 元ネタはポルトガルの聖ウィルジュフォル。 異教徒の家に生まれながらキリスト教を信仰した彼女は、やはり異教徒であるシチリア王との結婚を迫られたが、純潔の誓いを立てて神に祈ったところ、豊かな顎髭が生えた。 その様相を見たシチリア王は失望して婚姻を破棄。怒り狂った両親は彼女を殺害してしまったが、死後に聖人として祀られる事となった。 &bold(){・焦貌の聖女} 『「焦貌の聖女」修道院』のボス。 焼け爛れて皮膚の下の肉が露出した部分を溶けた黄金で覆った巨大な顔面。 その醜悪で衝撃的なビジュアルながら「Our Lady/聖女」の名を持つという、本作の中でも特に冒涜的で象徴的なボスの1体。 ストアページでも彼女と対峙するシーンが掲載されている。 現在の姿からはまったく想像がつかないが、元はアウレアという非常に美しい容姿を持つ娘であったという。 その美しさが狂気的な信仰の対象となった事を憂いた彼女は、自らの顔を煮え滾った油で焼いた。 その行いがまた聖人として賞賛され、顔が焼けただれた彼女のその様を冠した修道院が設立されるに至り、入信した修道女たちはそれに倣って顔を焼く事が慣習となった。 そのため、修道女たちは焼けた貌を隠すために金色の仮面を身に着けている。&s(){ご本人の望みの逆をやってるじゃねえか} 掌から火球やレーザーを発射してこちらを攻撃してくる。 全体的に攻撃範囲が広く、HPを削ると両手を使うようになって発狂し、さらに苛烈な弾幕を展開してくる。 弱点は額から露出した脳。 モデルになったのは12世紀頃のセビリアの伝説でマリア・フェルナンデス・コロネルという美女が、時の王ペドロ1世に執着されてしまう。 王はマリアを何としても我が物にせんと障害となるマリアの家族や友人らを次々と殺し、耐え兼ねた彼女は追跡から逃れる為にペドロ1世の眼前で自らの顔を煮えたぎる油で焼き、醜い姿となった。 これによりペドロ1世は大いに恐怖して手を引き、その後マリアは信仰の道に入りサンタ・イネス修道院を設立、後にその亡骸は不朽体となって掘り起こされ、同修道院の聖遺物として安置されている。 #endregion &bold(){・聖別軍} 『奇蹟』を信仰する『聖母教会』直轄の騎士団。 各地を巡って『奇蹟』を破壊する悔悟者の前に度々立ちはだかる。 #region(所属団員※一部ネタバレ注意) &bold(){・ペルペチュア} 『ホンド』の入口で突如として出現する女性の兵士。 背中から赤黒い翼が生えた天使か悪魔のような姿をしており、空中を飛び回りながら剣による刺突と天から雷を降らせて襲いかかってくる。 エリアに踏み込むだけで本当に何の前触れもなく戦闘が始まるため、事前に胆汁瓶を使い切っていると地獄を見ることになる。 とはいえ、動き自体はよく観察すれば直線的でシンプルなため、しっかりとパリィを駆使して丁寧に攻撃を捌けば初見撃破はそれほど難しくはない。 物語開始前の時点で既に死亡していることが後に明らかになる &color(#f5f5f5){が、物語の分岐に関わる非常に重要なキャラクターでもある} &bold(){・エズドラス} 前述のペルペチュアの兄。 妹を深く愛し、それゆえにその死を受け入れられず、未だ妹の声を聴き、それと会話をしているという。 戦いの最中で発する「&bold(){Sister!!}」(スペイン語では「Hermana!!」(エルマーナ)という絶叫は特に印象的。 その身の丈ほどもある巨大な戦鎚を軽々と振り回す膂力と、雷を組み合わせた戦技を操る。 悔悟者の通り過ぎた後に数度、その後を追って独白をする場面があり、後に『三試練の橋』にて 三つの屈辱を踏破した悔悟者を『奇蹟』の根源へとこれ以上踏み込ませないため、序盤における最大のボスとして立ちはだかる。 かなりの強敵だが、後のステージである『大聖堂』では彼と同じ武器と技を扱う強モブが出現するため どうやらエズドラスが特別強いというわけではなく、これが聖別軍の標準戦力であるという恐ろしい事実が発覚する。 &color(#f5f5f5){実は戦わずに和解できるルートも存在する} &bold(){・クリサンタ} 『拘束の苦悶』の二つ名を持つ聖別軍の隊長。 悔悟者と似たカピロテを模した兜を身に付けているがその顔面の造形は両手で目を塞いだような物と異質なもので、悔悟者より頭ひとつ大きい長身だが声色から女性であることがわかる。 赤黒い布に包まれた大剣を目にも止まらぬ速さで振るう凄腕の剣士であり、その人間離れした機動から放たれる絶技は非常に対処が難しく、本作においても屈指の難敵である。 前日譚を描いたコミックで分かる事だが、実は悔悟者を殺した張本人である。 本作においてとある条件を満たすと、その良くも悪くも硬い信仰心に罅が入るイベントを起こした末に、続編に繋がる最終戦において助太刀してくれる存在になる。 #endregion &bold(){・『万母の母』教会} 三試練を成し遂げ遂に足を踏み入れた『聖母教会』の本拠地。 クヴストディアを覆う『奇蹟』、その根源とされるこの教会で悔悟者は再び試練に立ち向かう。 ここに来るまでのエリアには苦しみの巡礼者レデント、ジプシーの行商人カンデラリアなど変異していない人間もいるのだが、この万母の母の中枢に近づくにつれて誰もかれも奇蹟から逃れられない。 ここの屋上に通じる大エレベーターの封印を解くため、悔悟者は3つの仮面を入手するために歩き回る事になる。 このエリアの後半には、エリア一区画を埋めそうな巨大振り香炉がスイングして地形障害物として悔悟者を襲ってくるが、実はこれも元ネタがある。スペインの北西端、ガリシア州にあるサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂では、&bold(){最大で100kg近くもあるという香炉「ボタフメイロ」を20mのロープでスイングさせる}という豪快な振り香炉の儀式が名物である。 #region(聖なる者達) &bold(){・放棄の末裔 エスポシト} 女性を模した編み細工の人形に抱かれ、白い布で目隠しされた目からは血の涙を流す巨大な赤子という異様な存在。 その側には人面を持つ大蛇のような怪物が付き従い、炎や毒、尻尾での攻撃を繰り出してくる他、不意に赤子が泣き出すと悔悟者の足元に赤いサークルが出現。 その中に留まっていると赤子に掴み上げられバラバラに引き裂かれてしまうという即死攻撃まで持つ。 実質的には怪物の方がボスとして扱われ、顔面や胴体の一部にダメージを与えていく事になる。 正体はかつて魔女として異端認定され、火炙りの刑にされたとある女の遺児。 母親は最期の嘆願で「我が子が処刑の様子を見ずに済むよう目隠しを、そして自分の似姿の編み細工の人形を作り、それで我が子を慰めてほしい」と望み、その願い通りに目隠しされた赤子は母親が刑に処された間泣き続け、人形を作り赤子を預けるとようやく泣き止んだという。 因みに「エスポシト」とはスペイン語で「孤児」を意味する言葉である。 &bold(){・埋葬の大司教 メルキアデス} 多くの手に支えられながら横たわる、豪奢な法衣や冠で飾り立てられ杖を携えた巨大な骸骨。 死して骨となって尚、狂信的な信者らにより生きてるかの如く敬われ、扱われてきた。 手にした杖で床を突きそこから光の柱を放って来たりする他、その亡骸を支える手以外にも隠れ潜んでいる手が床下から出て来ては悔悟者を叩き潰そうとしてくる。 弱点は頭だが手で支えられている内は一部の祝詞を除き攻撃が届かない高さにあるので、まずは手を攻撃し支えを少なくさせ、攻撃が届く高さまで下げさせるのが基本的な攻略法である。 モチーフは「カタコンベの聖人」 古代ローマの地下墓地から発掘された、宝石や貴金属の装飾品で見事に飾り立てられた数々の遺骨の事で、後にカトリック教会により初期のキリスト教の殉教者と認められた後、ドイツやオーストリアなど欧州各地の教会に送られ安置されている。 #endregion &bold(){・聖禁の壁} 『万母の母』を抜け、さらにその先の『大聖堂』から通じている牢獄。 中は長きに渡って幽閉されて正気を失った罪人と、それを見張る獄卒達で溢れかえっている。 こんな場所が教会と通じている理由とは…? #region(そこに潜む者) &bold(){・炎による復活者キルセ} 赤い布製のカピロテを被った罪人。 かつて火炙りによって処刑されたものの、『奇蹟』の炎によって焼かれたために焼け死んでは炎の中から再び甦るという 地獄のような責め苦を味わった。 その結果として瞬間移動をしながら炎の竜巻を呼び起こしたり、大剣に炎を纏わせて投げつけるなどの、炎を自在に操る超常の技を手に入れた。 自身の肉体を使った踏みつけや体当たりによる直線的な攻撃と、炎の大剣を使用した変則的な軌道の攻撃を織り交ぜてくる。 多くの攻撃が炎の属性を持っているためロザリオで炎への耐性を高めると幾分かはラクになるが、素早い動きに対応できないと苦戦は必至。 #endregion **●翻訳 ここまでご覧の通り、本作は日本人には縁の遠いスペイン・カトリックの世界観が全編をつらぬいている。用語もそれに伴う馴染みないものばかり。 どうやって日本語化するんだろうとインディーゲームファンが見守っていたが、ゲーム関連翻訳業の架け橋ゲームズはこれを見事に翻訳して日本人プレイヤーを驚かせた。本編導入からして&bold(){「Brotherhood of the Silent Sorrow」を「『黙する悲哀』修道院」と訳している}のだ。並みのセンスではない。 全てのアイテムのフレーバーテキストのすみずみまでこのあり方が貫かれており、架け橋ゲームズの辛抱強い頑張りを感じさせる。 追記・修正は奇蹟の謎を解き明かしてからお願いいたします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,1) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - ソースどこだったか忘れちゃったけど、元々グラフィックスタッフが個人的にダクソ3を横スクロールアクション風に描いたファンアートが原形なんだっけ -- 名無しさん (2026-07-16 07:57:51) - とんでもなく難解なストーリー。本作でどういう事なのかを分かる奴は少ない -- 名無しさん (2026-07-16 08:10:51) - 今ならSteamやNitendoストアのセールで1と2合わせて格安で買えるからオススメ -- 名無しさん (2026-07-16 08:41:55) - 真エンドの最期の仮面なのにどこか安らいだ用に見える顔が好き。だが…(2に続く) -- 名無しさん (2026-07-16 08:49:47) - 劇中で敬虔とされる行為のほとんど全てが現実のカトリック教において禁忌とされる行為、なので「そもそも神を騙る何者かによって信仰が捻じ曲げられている世界」つまりブラスフェマス(冒涜的) -- 名無しさん (2026-07-16 08:59:48) - 1も2もだけどボスの大半に元ネタがあるの凄い(小並感)。そういう逸話があるのねって普通に勉強になったわ -- 名無しさん (2026-07-16 09:36:10) - 真ENDの構図はDOOM Eternalと良く似ている。敵の力を一部奪って戦ってきたが、その敵を倒してしまったら自分を生かしてきた力までもが消えてしまい… -- 名無しさん (2026-07-16 20:00:46) - BGMも素敵。制作チームの本拠地であるスペイン・アンダルシア地方名物のフラメンコギターを効かせまくった悲しげながらも何処か熱い曲調やボス戦の宗教感たっぷりな荘厳さに溢れる曲の数々は痺れる -- 名無しさん (2026-07-17 16:42:45) - ↑ ナカーマ。「慈悲なる夢」や「万母の母」のBGMはあまりに美しくて、入ってしばらく立ち止まって聞き惚れた -- 名無しさん (2026-07-17 21:02:39) - ↑エズドラス戦の「Taranto a la Hermana Mía」がそのまま祈詞の名前としても使われてるのも凄くエモいよね。曲自体も序盤のクライマックスを飾るのに相応しいかっこよさ -- 名無しさん (2026-07-18 11:30:43) - ラスボスまでは無強化で進めたんだがラスボス第2形態(真じゃない方)だけはどうしても倒せなくて真上に光を放つ攻撃だけ取得してしまった、無念。それ取得したら楽勝になってしまったが -- 名無しさん (2026-07-22 08:57:01) - ↑ いうて「光のデブラ」はアップデートの段階ごとにだいぶ性能違いますもんでw 今じゃラスボス殲滅兵器だわいな。最初の頃は消費の少ない対空技という位置づけだったのだw -- 名無しさん (2026-07-22 20:31:16) - 赤ちゃんって本来かわいい物なのに、エスポシトとかバイオのベビーとかホラーとかグロと合わさるとなぜこんな生理的に嫌悪感のあるクリーチャーになるんだろうか -- 名無しさん (2026-07-24 13:06:06) #comment() #areaedit(end) }

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: