&font(#6495ED){登録日}:2016/07/09 Sat 15:48:47 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &sizex(7){&bold(){&color(Red){club.nintendo}}} } クラブニンテンドーとは、かつて[[任天堂]]が運営していた会員制ポイントサービスである。 **【解説】 ---- [[任天堂]]が2003年10月1日から2015年9月30日までウェブ上で運営していたサービス。 [[任天堂]]のゲーム機や、サードパーティ含めた[[任天堂]]ゲーム機のゲームソフトを買うことでポイントを貯められた。 [[任天堂]]に関する商品には、このサービス用のシリアルナンバーが記載された用紙が同封されていた。 このシリアルナンバーをサイトに登録することで、ポイントに変換される仕組みだった。 ポイントだけではなく、商品などの紹介をメールマガジンで受け取れるなどのサービスもあった。 登録費や年会費は無料で、気軽に登録できるという点も人気を得た要因の一つだった。 [[任天堂]]やサードパーティー側は、このサービスを顧客の購入傾向を調べるデータとして活用していたようだ。 ポイント獲得の際には、ソフトの感想などを問う質問欄も設けられていた。 また、ポイント獲得には新品が必要なため、他社ハードメーカーで発売されたソフトとは違って中古商品の購入を防ぎやすいという役割を果たしていた。 一方で、このサービスにもメリットだけではなく問題も存在していた。 当時は、規約で禁止されているシリアルナンバーの売買譲渡は大きな問題となっていた。 限定商品が欲しい会員と、それに目を付けた人間によってシリアルナンバーがネットオークションで売買されまくっていた。 さらに、当然ではあるのだがポイントが貯まりにくいのもネット上での売買に拍車をかけてしまった面もある。 最終的に長年人気を誇った会員サービスだったが、2015年1月30日に終了宣言がだされた。 [[任天堂]]的にはこのサービスの体制が古かったことや、それによってニンテンドーネットワークIDと連動しなかったことが終了を決意させた原因と考えられる。 同年9月30日をもってサービスを終了し、ポイントも失効となった。 なお、会員数は[[サービス終了]]時点で620万人ほど存在したとされる。 その後は、新たな会員制ポイントサービスとして「マイニンテンドー」が運営されている。 **【ポイントとランク制度】 ---- ポイントの対象となる製品は以下の商品。 ・[[任天堂]]製[[ゲーム]]ハード/公式ライセンスのある周辺機器(2014年10月以降の商品は対象外) ・[[任天堂]]ハード専用パッケージゲームソフト(2015年2月1日以降のソフトは対象外) ・Wiiショッピングチャンネルで帰るダウンロードゲームソフト ・[[ニンテンドーDSi]]ショップで買えるダウンロードゲームソフト ・ニンテンドーeShopで買えるダウンロードゲームソフト ・ニンテンドーeShopでダウンロード可能な[[体験版]]ソフトのプレイ後アンケート ・抽選メールによるアンケート 基本的に、同一ソフトは一本まで登録可能となる。 ただし、[[3DS>ニンテンドー3DS]]と[[Wii U]]に関してはダウンロード版はパッケージ版とは独立して数えられ、同一ソフトであっても[[Wii U]]のソフトは2本、3DSのソフトは8本登録まで登録可能としていた。 ハードや周辺機器に関しては、それぞれ登録できる台数が異なっていた。 発売直後のソフトや購入予約した[[任天堂]]製ソフトはポイントが倍増されることもあった。 他にもNintendo eShopでクラブニンテンドーIDを登録すれば、ダウンロードソフトのポイントが優遇された。 そして、1年間の新規登録ポイント数に応じて、3段階の会員ランクが設定されていた。 各ランクによって得られる特典が異なるが、当然上のランクほど豪華景品が配られた。 基本的に会員ランクは1年間の設定であり、一度プラチナ会員になっても半永久的にそのランクにいれる訳ではない。 ランクの設定は以下の通りとなっている。 ◆&bold(){一般会員}:年間ポイント200P未満 ◆&bold(){&font(#ffd700){ゴールド会員}}:年間ポイント200P~399P ◆&bold(){&font(#dcdcdc){プラチナ会員}}:年間ポイント400P以上 景品が配布されるのはゴールド会員からであり、一般会員に何らかの特典は与えられない。 そして、ゴールド会員に配布される景品は基本的に[[任天堂]]オリジナル[[カレンダー]]である。 プラチナ会員の特典は豪華で、特製[[カレンダー]]はもちろん特殊カラーのWiiハンドルやサウンドトラックが配布されていた。 最終的にこの会員制度は2014年度で廃止されてしまった。 **【有名なオリジナルグッズの例】 ---- ここでは、クラブニンテンドーで配布された限定商品について記載する。 ここに記載された商品はほんの一例で、様々な限定グッズが交換景品として用意された。 ***主な限定ソフト ◇&bold(){&font(#008000){ゼルダコレクション}} クラブニンテンドーで有名だったプレミアム商品といえばこのソフトが思い浮かぶ人は多いだろう。 過去に発売された[[ゼルダの伝説シリーズ]]のタイトルを[[ニンテンドーゲームキューブ]]に移植したソフトである。 『[[ゼルダの伝説]]』『[[リンクの冒険]]』『[[ゼルダの伝説 時のオカリナ]]』『[[ゼルダの伝説 ムジュラの仮面]]』を収録。 『[[ゼルダの伝説 風のタクト]]』の20分限定の[[体験版]]も付属するなど、非売品としては超豪華な移植ソフト。 特に、[[リンクの冒険]]は当時は初の他機種移植となっていた。 [[時のオカリナ]]やムジュラの仮面は、移植の際のハードスペック向上によって解像度が上がっている。 初代はディスクシステム版を移植ベースにしたため、完全再現とはいかなかったがオリジナルのサウンドを再現。 『ムジュラの仮面』は[[アメリカ>アメリカ合衆国]]版を移植ベースとしたため、[[中断セーブ]]が可能となった……が、移植時の問題からかフリーズの危険性があるという欠点が存在する。 上記のような豪華な特典なだけあって、交換には500ポイントと大きく消費する。 ただし、期間限定で『[[ゼルダの伝説 4つの剣+]]』のシリアルナンバーを利用すると150ポイントで交換可能だった。 4つの剣+には興味がないけど、このソフトのために購入したという人も多い(もっとも、[[任天堂]]側からしてみてもその目論見はあっただろうが)。 非売品のため、新品の交換が不可能となって以降は中古市場では価格が高騰した。 しかし、現在は収録された作品が全てVC化やリメイクされたため、必死に購入する価値は薄い。 だが、ゼルダシリーズのマニアを自称するなら手元に置いておきたいソフトなのには変わりない。 ◇&bold(){&font(#f0e68c){GAME & WATCH COLLECTIONシリーズ}} 500ポイントで交換できた[[ニンテンドーDS]]専用の非売品ゲームソフト。 かつての『ゲーム&ウオッチ』シリーズにおける作品をDS向けに調整して移植した。 2006年に『1』、2008年に『2』が製作されている。 単純な移植程度に収まらず、DSの時計機能などと連動した要素も取り入れた楽しい一品となっている。 ◇&bold(){&font(#ff0000){絶叫戦士サケブレイン}} 500ポイントで交換できた[[ニンテンドーDS]]専用の非売品ゲームソフト。 一人プレイが不可能という挑戦的なソフトで、2~3人の複数人プレイが前提(本体も人数分用意)。 攻撃や変身をするために『マイクに向かって叫ぶ』という独特的な遊びが特徴。 『うりゃぁ』とか叫ぶ必要がある。 当然複数人で遊ぶため、マイクに向かう声もうるさくなる。 下手に熱中すると、確実にご近所の住民から苦情が来ること待ったなし。 外では人目を気にして遊べないだろうし、仮に遊んだらどちらにせよ苦情が来る。 あまりにも独特すぎるシステムから、非売品ソフトの癖に中古価格はむしろ低い。 しかし、画期的な作品でもあるので是非とも遊んでみる価値はある。 ◇&bold(){&font(#2e8b57){チンクルのバルーンファイトDS}} 2006年度クラブニンテンドープラチナ特典として配布。 「バルーンファイト」の主人公を・チンクルに置き換え、ニンテンドーDS用ソフトとしてリメイクした作品。 なお、特定のランク会員限定配布されたソフトは本作が初となる。 ステージは全100面になっていて、3面クリアする毎にボーナスステージが存在。 オリジナルとは違い、特定の場所にセーブポイントが存在するため再チャレンジが可能。 ◇&bold(){&font(#8fbc8f){エキサイト猛マシン}} 2007年発売の[[Wii]]用レースゲーム『エキサイト トラック』の続編。 従来は2009年4月20日に北米で一般販売された、れっきとした一般販売用ソフト。 しかし日本国内では未発売のソフトで、クラブニンテンドーで1000Pと交換に配布という形式がとられた。 前作と違う点としては、自機がトラックでなく「昆虫や動物型の[[ロボット]]」になっている部分。 …ここだけ聞くと本当に続編かと疑いたくなるが、ゲームシステムはしっかりと継承している。 前作から追加された新たなアクションなども存在し、地味に良作と呼ばれるにふさわしいソフト。 ◇&bold(){&font(#e6e6fa){任天童子}} クラブニンテンドーのプラチナ/ゴールド会員特典としてダウンロード配信されたソフト。 [[ニンテンドーDSi]]ウェアのソフトだが、[[ニンテンドー3DS]]ダウンロード専用ソフト。 DSiウェアなのにDSiシリーズでは遊べないという、奇妙な形式のソフトとなっている。 後に500ポイントとの交換景品となり、上述した会員ランク以外の人でも入手可能となった。 [[ダンジョン]]RPGにカードゲームの要素を取り込んだゲームシステムを採用。 敵の動きに注視し、敵を倒しに向かったり時には[[スルー]]したりと探索用も強い。 消費する札の枚数を考える必要があるなど、意外にも攻略には頭も使う。 ◇&bold(){&font(#b8860b){ファミコンウォーズDS 失われた光}} クラブニンテンドーの2013年度プラチナ会員特典としてダウンロード配信されたソフト。 任天童子同様、こちらも[[ニンテンドーDSi]]ウェアのソフトだが、3DSダウンロード専用ソフト。 北米版はニンテンドーDS用ソフトとして2008年1月21日発売されていた。 ところが、かつての[[日本>日本国]]では発売中止ソフトとなっており、遊ぶには輸入が必要だった。 ゲームシステムは前作DSから引き継いだが、世界観はリセットされた。 全体的に世界観の雰囲気も重く、ストーリーも結構なシリアス。 ***主な限定グッズ ◇&bold(){&font(#dcdcdc){Wiiリモコン型テレビリモコン}} 2005年度プラチナ会員特典として配布された。 [[Wii]]のコントローラーではなく、TV用のリモコンとして機能する。 ただし、SYNCボタン穴の存在から本物からガワは流用している可能性はある。 各種ボタンにテレビ用のコマンドが配置されているという仕組み。 実はこの景品が世に出回ったのは、[[Wii]]発売直前の2006年10月。 つまり、まだ見ぬ新ハードの宣伝要員でもあった[[というわけ]]だ。 ◇&bold(){&font(#d3d3d3){プレミアム仕様ニンテンドーDS Lite}} 2008年7月1日~8月31日まで、対象となるDS用ソフトを2本買いクラブニンテンドーで応募することで、抽選で3,000名にプレゼントされた。 本体カラーは『プレミアムシルバー』『プレミアムブラック』『プレミアムロゼ』の三種。 現在はプレミアムの名の通り、中古市場ではプレミア価格となっている。 ◇&bold(){&font(#ffff00){等身大Mii さつえいARカード}} クラブニンテンドーでポイントと交換で配布された、[[ニンテンドー3DS]]専用ARカード。 6月30日までは100ポイント、7月1日以降は250ポイントで交換された。 ARカードのデザインを約73×46cmの台紙に印刷した、いわゆる[[巨大化]]商品。 3DS内蔵ソフトの「ARゲームズ」の一つ「Miiさつえい」で、等身大のMiiを映し出せる。 裏面は[[マリオ]]のARカードで、こちらの面を映せば巨大な[[マリオ]]の撮影が可能。 追記・修正は、クラブニンテンドーでポイントを登録してからお願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,2) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - カービィのサントラを交換してたなぁ・・・ロボプラのサントラも欲しいんだけど、マイニンテンドーでサントラ交換できそうにないしなぁ・・・ -- 名無しさん (2016-07-09 18:57:33) - ゴールドマリオ像を弄りまくったのはいい思い出 -- 名無しさん (2016-07-09 22:41:35) - クラシックコントローラー」のゴールド版も交換してもらえたのはポイント高かったな -- 名無しさん (2016-07-10 14:52:49) #comment #areaedit(end) }