茨のステージ(SDK2)

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茨のステージ(SDK2) - (2024/08/02 (金) 19:16:06) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2011/11/28 Mon 02:17:32
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s)
&font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます

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茨のステージとは、[[スーパードンキーコング2]]に登場するステージの1種のことである。

どこまでも続く青空と白い雲の上に、巨大でびっしりと絡み合った茨が背景というかなりインパクトのある幻想的なステージの一つで、
コース内も壁、天井、床すべてが茨であり、当然ながら触れるとダメージ。
進行ルート上には床として木の板が敷かれている箇所があり、基本的にはそこを足場として進んでいく。


茨は穴ではないので即死でないのは救いだが、そのビジュアルも合わさって圧迫感がすさまじい事になっており、
その難易度の高さから[[スーパードンキーコング2]]の中でも特に印象に残りやすい。

なにしろ全方位がダメージゾーンという事で、基本的に、&bold(){茨に当たらないようにびくびくしながら進めなければならない}。

さらにジンガーが大量に配置されていて多くのプレイヤーを&font(#ff0000){&bold(){絶望させた}}。


茨ステージが登場するのは「とげとげタルめいろ」・「スコークス ライド」・「スクリーチレース」・「アニマルランド」の4つ。

BGM「&bold(){[[Stickerbush Symphony>Stickerbush Symphony(スーパードンキーコング2)]]}(サウンドトラックではBramble Blast)」は、開放的ながらどこか儚い雰囲気が高い評価を受けている。
この[[BGM]]は[[スマブラX>大乱闘スマッシュブラザーズX]]でなるけみちこ氏によってアレンジされている。
また、[[トロピカルフリーズ>ドンキーコング トロピカルフリーズ]]のとあるステージでもアレンジが流れている。


*◆&font(#008000){3-6「とげとげタルめいろ」}
クレムクエイのボス・グラッバの直前に立ちはだかるステージ。
最初に登場する茨のステージなので、印象に残りやすい。
前ステージの「しずむナンパ船」での強制スクロールで精神的に疲労したあとに登場。画面いっぱいに広がる緑の茨に、響き渡る奇妙な[[BGM]]。


ここに来た途端、多くのプレイヤーがただならぬ雰囲気を感じ取り、そして&font(#ff0000){&bold(){散った}}。
タル[[大砲>大砲(兵器)]]がこれでもかというぐらいに配置されており、
タル大砲で次のタル大砲に飛ぶ→そのタル大砲でその次のタル大砲に飛ぶ→…を繰り返して進む。



基本的に配置されているタル大砲は茨がある方向には向かないが、中にはぐるぐる回るタル大砲も配置されている。
つまり、そのタル大砲が茨の壁や天井に向いているときにボタンを押すと、茨に射出され、&font(#ff0000){&bold(){散る}}。
回るタル大砲の操作には多大なプレッシャーがかかるのである。

逆にいえばこの回るタル大砲さえうまく操作できればたいして難しくはない。





が、
脅威はステージクリア後に訪れる。


多くのプレイヤーはステージクリア後、[[DKコイン>DKコイン(ドンキーコングシリーズ)]]のマーク+ボーナス制覇の「!」マークがない。
つまりDKコインを取っていない上にボーナスを見つけていないことに気付き、&bold(){絶望した}。

しかし多くのプレイヤーにはここをもう一度プレイする気力など残っておらず、次のステージへと進む。
ちなみにこのステージのDKコイン+ボーナスは、ゴール前の穴に落ちるとタル大砲があり、上へと飛ばされた先にある。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){多くのプレイヤーにはゴール間際で穴に落ちてみる勇気がなかった。}}}





クリア後、多くのプレイヤーはこう思った。

&font(#ff0000){こんなステージ、もう二度とプレイしたくない}




SDK2の[[ゲームボーイ]]移植版『ドンキーコングランド』ではクレムランド中盤に移動している。
もっとも、ランド版の本コースをクリアしてから1つコースを隔てた位置に後述のスコークスライドが鎮座している事から、短い間に茨のコースを2つ攻略する事になるのだが。



*◆&font(#008000){4-2「どくろコースター」}

[[トロッコのステージ>トロッコのステージ(ドンキーコングシリーズ)]]の1つなのだが、&bold(){なぜかボーナスステージが茨の中、スコークスに乗ってジンガーを殲滅する}という全く繋がりのないものになっている。次のステージの練習用に用意されたものと言うべきだろうか?
難易度は高くないが、コースターに載っている最中にジャンプしてボーナスステージのタルに入る都合上、失敗した場合は最初からやり直しになる。



*◆&font(#008000){4-3「スコークス ライド」}

クレムランド中盤に突然現れるステージ。なぜこんなワールドに茨のステージが…とプレイヤーは思っただろう。
「とげとげタルめいろ」の4つ後のステージであり、多くのプレイヤーが早すぎる茨の再来に[[絶望]]した。
楽しい「[[どくろコースター>トロッコのステージ(ドンキーコングシリーズ)]]」の後だからなおさらである。
クレムランドが夜のためか背景は前回のステージより暗め。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){夜というのは些か無理があるが}}}


最初に登場する茨のステージである「とげとげタルめいろ」と、後述の「アニマルランド」が印象に残りやすいためあまり話題にはならないが、
このステージも例にもれず&font(#ff0000){&bold(){かなり鬼畜}}である。


「とげとげタルめいろ」のようにタル大砲で進むのではなく、スコークスにつかまって進んでいくのである。


そう、&bold(){茨の中を。}




そして途中で何度かジンガー(赤色のも)やフリッターの大群が襲ってきたり、制作スタッフの悪意を感じさせる配置で飛んでいる。
少しの操作ミスで簡単に茨やジンガーにぶつかってしまい、多くのプレイヤーがスコークスの鳴き声とともに散った。




まあ、人間たるもの、失敗を重ね成功するのである。
何度もスコークスの悲痛な鳴き声を聞くことになろうとも、なんとかステージクリアはできるはずである。

実はスコークスに捕まった状態だと床の茨のダメージ判定はなくなるのでそれを利用したい。&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){仕様だが普通気づかない}}}
が、
前回同様、多くのプレイヤーが[[DKコイン>DKコイン(ドンキーコングシリーズ)]]のマークがないことに絶望した。



まあ多くのプレイヤーは前回同様次のステージに進むだろうが、DKコインにこだわる人はもう一度プレイしてDKコインを探すだろう…







しかし、このステージの本当の[[鬼畜]]さは、DKコインの場所にあるのである。



中間地点付近に&font(#ff0000){&bold(){なぜか通り抜けられる茨の壁}}があり、その先にいかねばならない。
この場所は、「なぜか通り抜けられる」と言った通りいかんせんヒントが少なすぎるのだ。
通り抜けられる茨の壁の向こうに[[バナナ>バナナ(果物)]]と不自然に木板の足場が見えるぐらいである。
確かに怪しいのは怪しいのだが、バナナが見えたからといって、とげがびっしり生えた茨の壁をすり抜けられるなどと思わないだろう。

なおこの先はスクイッターに変身し、再び通り抜けられる茨の壁があるのだが、こちらには&bold(){茨内部にバナナがある}のでむしろ通過できることに気付きやすい。
…なぜ最初の茨の中にバナナを置いておかなかったのか…。
 
クリア後、多くのプレイヤーは再びこう思った。

&font(#ff0000){こんなステージ、もう二度とプレイしたくない}

この後のステージがやり応えのある「[[コースターレース>トロッコのステージ(ドンキーコングシリーズ)]]」のおかげで、ますますこの茨ステージに戻りたくないと言う想いを強めた事だろう。

GBA版では空の色が緑色になっている。


前述の通り、ドンキーコングランドではトゲトゲたるめいろからあまり間を置かずプレーする事になる。
こちらのスコークスライドの難易度は原作譲りなのだが、
同作でのアニマルはコンテナ/バレル問わず直接アニマルに変身する仕様。
すなわち、プレイヤーの全身にトゲに対する喰らい判定が存在しているので、原作の様に小技で楽するという事が使えない。
加えて、ステージのあちらこちらに存在するツタ地帯の敵配置が絶妙なので、むしろ原作以上の難しさと言っても良いかも知れない。




*◆&font(#008000){7-1「スクリーチレース」}

いよいよドンキーとの感動の再開……と思いきやそう美味い話はなく。
ついに[[キャプテンクルール]]が居る戦艦までやってきて、待ちに待った最終決戦かと思わせたところにひとつだけ存在するステージ。
背景は過去2ステージと異なり茨はオレンジ色で空はどことなく夕方っぽい。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){「スコークスライド」よりはワールドの雰囲気にマッチしてる}}}


最終決戦を期待した多くのプレイヤーは、久しぶりの茨の再来に&bold(){絶望した}。



中間地点までは&font(#ff0000){&bold(){普通に難しい}}。

このステージ特有のしかけがあるわけでもなく、ガチで難しい。
ただ純粋にアクションの腕を試される。


多くのプレイヤーがステージ名の意味が分からぬまま、ジンガーや[[ネコ>猫]]のナインテールの前に&font(#ff0000){&bold(){散った}}。



気合いで中間地点まで乗り切ると、スコークスに変身して進むようになる。
そしてなんと、変身して&font(#994c00){すぐスクリーチという鳥とレースをすることになる}。
多くのプレイヤーはこの超展開についていけなかったことだろう。
そしてここでステージ名の意味がわかるのである。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){あの鳥がスクリーチって名前だと判明するのはエンディング後だが}}}



そしてこのレース、&font(#ff0000){&bold(){なかなか燃える}}。

突然あの鬱なBGMからノリのいいBGM&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){(あんまりレースっぽくはないとか言ってはいけない)}}}
に変わることや、茨の中であるため壁や天井に当たるとミスになるというほどよいプレッシャーが多くのプレイヤーを刺激するのである。

レースには近道も存在する。
スクリーチは近道を使わない代わりにジンガーをすり抜けることができる。
多くのプレイヤーは、道をふさぐジンガーを必死に退治しているところをスクリーチに素通りされた。



スクリーチにレースで勝利するとクリア目前である。

当然ながら負けると&font(#ff0000){&bold(){散る}}。
&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){ショック死?}}}
クリア後、多くのプレイヤーはこう思った。

&font(#ffc0cb){このステージ、楽しい//}


無事このステージを乗り越えられれば、&bold(){今度こそ}ついに全ての黒幕・[[キャプテンクルール]]とのご対面である。

ドンキーコングランドでは、レース中の[[BGM]]がSFC版の「[[ランビといっしょ]]」でキングBに追いかけられる時のものに、ゴール手前ではオープニングのレア社&Nintendoロゴ表示時のジングルが流れるようになっている。





*◆8-5「[[アニマルランド>アニマルランド(SDK2)]]」

&font(#ff0000){&bold(){本作屈指のトラウマステージ}}。
[[ロストワールド>ロストワールド(SDK2)]]の最後、真の[[ラスボス]]の直前に立ちはだかるという本作におけるホントの最終ステージ。
アニマルフレンドに次々と変身し(ランビ→エンガード→スクイッター→スコークス→ラトリーの順に)進んでいく。

スクイッターで進む箇所までは、難しくも楽しいステージが続き、ロストワールドらしくない場面が続く。

スクイッターでジンガーの群れを突破すると、上へと続くタル大砲がある。
それに入ると…


&font(#ff0000){茨のステージまで飛ばされるのである。}

途中から茨のステージに変わるシステムに、多くのプレイヤーが&bold(){絶望した}。



ここは他の茨ステージと違い、&font(blue,b){背景の茨がきれいさっぱりなく、見渡す限り清々しい青空になっている}という開放感あふれる様相を呈している一方、

「かぜのもり」同様、茨のステージでありながら、&font(#ff0000){&bold(){風が吹く}}のである。


定期的に右・左と向きを変える風の中、スコークスで茨の中を進むのである。

スコークスは飛んでいるため風の影響を受けやすく、じっとしているだけでも左右に振られ、すぐに茨や敵に当たって、&font(#ff0000){&bold(){散る}}。

<ありがちなこと>
・追い風を受けて想像以上に前に進んでしまい茨に衝突
・向かい風の中進もうと羽ばたきすぎて天井の茨に衝突
・向かい風に対抗して進んだ瞬間追い風に変わり茨に衝突
・案外追い風でぐんぐん進んでも大丈夫な箇所があることに気付く
・茨の隅っこにあるDKバレルを取ろうとして案の定茨に衝突
・上下移動では基本向かい風
・中間地点がスクイッターの箇所なので面倒
・茨に着く前に意外にスクイッターの箇所でミスる


多くのプレイヤーがやっとの思いでここを越えられた頃には、コントローラーを握る手が汗だくになっていたという。


しかし、これで安心はできない。
茨の脅威は去ったものの、最後ラトリーに変身して進む箇所を経てようやくクリアとなる。
峠を越えたとはいえ&font(#ff0000){&bold(){ここで死ぬとまた茨のステージをやり直すことになるのだ。}}

詳しくは[[アニマルランド(SDK2)]]の項を参照してほしい。


多くのプレイヤーはこう思った。
&font(#ff0000){このステージ、むーりぃー・・・orz}


先述した通り、このステージのみ背景の茨がなくなり、開放的な青空になっている。
恐らく風の目印でもある木の葉を視認しやすくするためと思われる。

なお、ドンキーコングランドのアニマルラ''イ''ドではスコークスのエリアがカットされている。
スコークスのエリアがカットされた事によって、コース自身の難易度が大幅に下がったとの評判だが、
これはこれで残念に思うプレイヤーも少なくない。


追記・修正は茨の奥に見える青空に手を伸ばしてからお願いします。

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- とげとげタルめいろ  -- 名無しさん  (2013-11-22 18:18:22)
- スクリーチはワンミス中の無敵時間を利用してのレース放棄でクリアした思い出  -- 名無しさん  (2013-11-22 18:31:02)
- トロピカルフリーズでBGMリメイクされてて泣いた  -- 名無しさん  (2014-08-31 03:09:38)
- ↑同じく、背景と雰囲気のマッチ具合も相まって暫く手が固まったわ  -- 名無しさん  (2014-08-31 08:55:19)
- BGM次第ではただのトラウマにしかならなかっただろう。  -- 名無しさん  (2014-11-15 10:36:23)
- トロピカルフリーズでも隠しステージとして登場するが、高難易度と言う共通点があるがSDK2とは雰囲気が異なる。SDK版が空中浮遊する樹海のようなものだとするとこちらは崖の上の巨大植物の内部と言った所か。  -- 名無しさん  (2015-04-14 19:00:43)
- ワイがドンキー2を投げた理由でもあるクソステージだわ…  -- 名無しさん  (2020-01-17 01:14:15)
- BGMはとんでもない傑作曲だよな(個々人色々思い入れがあるのだろうが)  -- 名無しさん  (2021-04-25 11:10:06)
- ↑芸人のカミナリが鉱山と茨ステージをプレイさせてデビッド・ワイズの凄さをアピールする動画があって面白かった。  -- 名無しさん  (2023-01-15 00:03:10)
- ↑茨ステージが元々は海のステージになる予定だったからあの開放感あるBGMはその名残だったんだろうか。  -- 名無しさん  (2024-01-09 18:27:26)
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