ヤマトタケル(東宝映画)

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ヤマトタケル(東宝映画) - (2024/10/18 (金) 09:33:20) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2012/01/21(土) 22:52:40
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#center(){愛と夢と冒険がいっぱいの英雄伝。}
#center(){&font(#ffdc00){この夏、劇場はRPG体験ゾーン}}

「&font(#ff0000){ヤマトタケル}」は1994年7月9日に公開された東宝の特撮映画である。
副題に「&font(#ffdc00){超時空SFアドベンチャー}」と銘打たれている。


【ストーリー】
遥か昔、大和の国に[[双子]]の王子が生まれた。しかし、弟のオウスは祈祷師の月ノ輪の言葉により宮中からは離されて暮らさざるを得なかった。

ある日オウスは不思議な洞窟で三つの[[光]]を得て[[神]]の戦士になるという啓示を受ける。
その後母の願いで宮中に入れたオウスだが、母が病死し、誤解から兄に襲われ逆に兄を殺してしまう。

そのことから、オウスは敵対するクマソの国の征伐を命じられる。
そしてオウス、後のヤマトタケルの冒険と戦いが幕を開けるのだった。
 

【概要】
本作は『[[ゴジラVSメカゴジラ]]』で[[ゴジラシリーズ]]が一旦終了することから、代わりの正月の子供向け看板作品を求めて製作が決定した。
が、結局は『[[ゴジラVSスペースゴジラ]]』が製作決定したため[[夏休み]]作品となった。
そのためスタッフの多くは平成VSシリーズを手がけた者で固められている。

また、設定や物語に関連は無いものの同時期に漫画や[[アニメ>ヤマトタケル(アニメ)]]での展開をしており、メディアミックス作品としての一面もある。

本作は比較的珍しい[[日本神話]]を取り上げた邦画であり、さらに当時人気の高かった[[RPG>RPG(ロールプレイングゲーム)]]の要素も取り込み、[[剣]]と[[魔法]]の[[ファンタジー]]として作られた。

ワイヤーやVFXを利用したアクションや、[[川北監督>川北紘一]]渾身の特撮等見所は多いが興行成績は芳しくなく、第2作では[[未登場怪獣の>ゴジラ(1984)]][[バガン>バトラ(ゴジラシリーズ)]]、第3作では[[ゴジラ]]と戦う予定だったが結局続編は製作されずに終わった。
 

【登場人物】
◆オウス(ヤマトタケル)(演:高嶋政宏)
ヤマトの王子として生まれたが、双子は不吉として宮中を追い出されて成長する。
その後月ノ輪の策略によりクマソ征伐をすることになり、さらに復活した闇の神であるツクヨミを倒す冒険を始める。

不思議な勾玉を持っており、勾玉の力で[[バリア]]を張ったり目から[[ビーム>ビーム/レーザー]]を出したりする。
子孫は恐らくGフォース


◆オトタチバナ(演:沢口靖子)
オウス一行が道中で出会った女性で、最初は盗まれた[[鏡]]を盗んだ犯人と勘違いした。
武芸も魔法もいける結構万能な戦士。

オウスとは運命で結ばれており、本作のヒロインである。
遠い子孫はG細胞を使った動物でも植物でもない別の生き物に関わるかも…

◆月ノ輪(演:麿赤児)
ヤマタノオロチの牙から生まれた祈祷師で、オウスを追放する予言をする等暗躍していく。
きっと1993年の平和を守る人とは無関係

◆クマソタケル(演:[[藤岡弘、]])
クマソの王で、ハーレムを作っていた。オウスとの戦いでオウスにヤマトタケルと名付けた。
偶然、[[ショッカー]]に改造された[[バッタ]]怪人にそっくり。
 

◆青龍(演:石橋雅史)
オウスに武術を教えた老法師で、オウスの旅に同行し旅をサポートする。
杖から出す光のロープが得意技の模様。

◆玄武(演:ベンガル)
青龍と共にオウスに武芸を教え、旅をサポートする。
槍を使って戦う。

◆スサノオ(演:目黒祐樹)
かつてツクヨミを封じ込めた戦の神。オウスはスサノオの魂を継いでおり、オウスに啓示を与える。
死にかけたオウスの前に黄泉の国の王・牛頭大王として現れ試練を与えた。

初代実写版[[某怪盗>ルパン三世(人物)]]とは関係ない。またリアルではこの後[[甥>アイハラ・リュウ(ウルトラマンメビウス)]]が[[CREW GUYS]]に入ることになる。

◆ツクヨミ(演:阿部寛)
闇の神であり、ヤマタノオロチに変身する。本作の[[ラスボス]]である。

初登場シーンでは岩で大事なとこを隠した誰得ヌードだった。
危機管理情報局の局長とは多分関係ない。


【怪獣・神等】
◆クマソガミ
クマソの守り神として扱われ、生け贄に若い娘が捧げられていた。
見た目は固まったマグマの巨人といった風であり、サイズも4mと東宝怪獣としては一風変わった存在。

自分の手を[[弓矢>弓]]や[[大剣]]に変化させて戦う。

ちなみに『ゴジラアイランド』ではこのクマソガミのソフビを茶色に塗り替えたドロリンという怪獣が登場しており、[[ゴジラ]]や[[ガイガン]]と戦った。


◆カイシン
月ノ輪の術で誕生した邪悪な海の神。
海を渡って伊勢へ向かおうとしたヤマトタケルとオトタチバナを襲った。

嵐を起こし、[[触手]]で[[海]]に引きずり込んで相手を殺そうとする。オトタチバナが我が身を犠牲にして[[消滅]]させた。
 
◆ヤマタノオロチ
ツクヨミが変身した邪悪な竜。[[原典の神話>八岐大蛇]]にならって頭が8つあり、本作の怪獣でもっとも巨大である。
天変地異を巻き起こし、火炎や光線が武器。ヤマトタケルやウツノイクサガミと激闘を繰り広げる。

[[日本神話]]由来の怪獣なのに頭部のモチーフが西洋風となっており、[[ファンタジー]]を強く意識した容姿となっている。


製作された造形物は[[東宝特撮]]でも最大級であり、10m近い大きさだったとか。
資料によれば製作費3000万、製作期間3ヶ月をかけ作られた。
さらに一分の一スケールの頭部も作られアクションシーンや宣伝に使われた。
 
◆アマノシラトリ
アマテラス大神の遣いであり、見た目は神々しい[[エアームド]]。
オウスやオトタチバナの窮地に度々現れ救っていた。

最終決戦ではその背にヤマトタケルとオトタチバナを乗せてヤマタノオロチと戦う。

◆ウツノイクサガミ
ヤマトタケルとオトタチバナが融合して生まれた全身鎧の光の巨人。
漢字表記は[[魔空戦神]]……ならぬ『宇宙戦神』。
サイズはヤマタノオロチより小さいが、圧倒的な力でヤマタノオロチを倒した。

[[東宝特撮]]映画での巨大ヒーローは[[ジェットジャガー]]以来である。
また、[[超星艦隊セイザーX]]の雷神ゴードのモデルともされている。


【余談】
ED曲「RAIN」は[[GLAY]]のメジャーデビュー曲だったりする(実はさらに「JULIA」という原曲が存在しており、「RAIN」は「JURIA」を[[YOSHIKI]]が別途作詞、一部作曲したもの)。
「RAIN」はアニメ版の前期EDにも使われていた(アニメ版前期OP「真夏の扉」は[[GLAY]]の2ndシングル)が、後に発売したTVシリーズのVHS/LD版には後期の曲が収録され、前期の曲は無かったことにされた。
//「真夏の扉」が「RAIN」のカップリングなのは誤り



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- ゴジラvsメカゴジラのビデオに予告あったから見た。 すごい特撮だった。  -- 名無しさん  (2013-08-07 22:41:13)
- 真夏の扉はカップリング曲じゃなくて、2ndシングルだよ  -- 名無しさん  (2013-08-08 03:08:22)
- このED曲、ドラビアンナイトの曲と似てるよな。  -- 名無しさん  (2013-08-28 13:36:58)
- ヒロインがビオr・・・沢口靖子なのかw  -- 名無しさん  (2013-11-25 12:54:29)
- ビデオで見たんだけど音声設定ミスってるのか全然声聞こえなかった思い出が  -- 名無しさん  (2014-08-26 23:55:35)
- 続編でゴジラと・・・wカオスすぎて見てみたくなったぞwあとバガン再利用ネタしつこいなwそんなに出したかったのかw  -- 名無しさん  (2014-10-20 09:38:02)
- バガン自体はわりとかっこいい怪獣なんだけどねえ  -- 名無しさん  (2016-01-29 08:58:42)
- まさかバトスピに八岐大蛇が出るとはね…  -- 名無しさん  (2016-08-12 15:25:42)
- 漫画版は、確かコロコロコミック連載だったっけ?  -- 名無しさん  (2016-08-22 17:59:56)
- 未だに予告編が頭をかすめる  -- 名無しさん  (2016-08-24 15:02:17)
- ↑5 バガンに限らず再利用はやってたようだ。デストロイアも『VSメカゴジラ』の没案ベルサーク(地球に落下した金属生命体が金属を吸収して巨大化してゆき地球最強であるゴジラをコピーする)や『VSスペースゴジラ』の没案アストロゴジラ(白い氷の生命体が以下同文)を経てバルバロイ(様々な生物を捕食して能力を吸収する)とブラッシュアップされて行ったようだし  -- 名無しさん  (2017-09-11 15:09:05)
- 初めて試写会で観た映画だった記憶がある  -- 名無しさん  (2018-05-07 04:29:21)
- 「チャーゴグガゴグマンチャウグガゴグチャウバナガンガマウグ湖の猛き男……その名をチャーゴグガゴグマンチャウグガゴグチャウバナガンガマウグタケルと名乗るが良い」  -- 名無しさん  (2018-07-14 21:08:43)
- バガンはともかくゴジラと戦うってどういう話になる予定だったんだ…まさかマジでこの世界の未来が平成VS時空なのか?  -- 名無しさん  (2019-06-23 03:27:54)
- むしろこの特撮版の世界の未来がアニメ版「ヤマトタケル」につながるプロットだったのかも…。  -- う  (2019-11-28 23:13:22)
- 三作目の対ゴジラが見てみたい。多分宇宙戦艦ヤマトとスペック対決出来る位凶悪になったんだろうなぁ  -- 名無しさん  (2020-07-27 06:53:26)
- 名曲「RAIN」が映像ソフトで差し替えられたってのは酷い話だなあ(何か理由があるのか?)。あと、沢口靖子がワイヤーの力を借りながらもアミバ様と同じ技を披露してくれるぞ!  -- 名無しさん  (2021-03-22 00:15:10)
- VHSでは新作映画として学校の怪談、ブロンクス物語、青空に一番近い場所(ツキノワの人も出演)の予告が収録。学校の怪談は予告を見る度に借りたし、ブロンクス物語のほうは演者のおっさんの紹介がなぜか印象的だった。  -- 名無しさん  (2024-09-18 20:16:06)
- 映画観てる時は何も思わなかったんだけどよく考えたら神話でヤマタノオロチを退治したのってヤマトタケルじゃなくてスサノオノミコトじゃあないかしら。  -- 名無しさん  (2024-09-18 20:38:18)
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