羅混/羅諢(ウルトラ忍法帖)

登録日:2025/07/21 Mon 18:50:58
更新日:2025/07/21 Mon 20:06:59NEW!
所要時間:首領、約 3 分寿司、へいお待ち!




羅混(ラゴン)及び羅諢(ラゴン)とは、漫画『ウルトラ忍法帖シリーズ』に登場する忍獣。

概要

鶴亀の国の征服を目論む悪の組織朧党に所属する魚人忍獣で、前者は『疾風』、後者は『(フラッシュ)』に登場しており、また彼らが登場したエピソードはいずれも海底が舞台あるいは海に関連する出来事・アイテムが登場するといった共通点を持つ。

双方ともモチーフ怪獣は『ウルトラQ』及び『ウルトラマン』の海底原人ラゴンで、名前が一文字違うだけで微妙にややこしいが、区別はとっても簡単。

以下、羅混と羅諢の見分け方
  • 羅混・・・やや小太りでジト目
  • 羅諢・・・細くて長身でつり目

羅混(ラゴン)

『疾風』「冥府羅州出現の巻」に登場した板前忍獣。

首領・冥府羅州烈風斎のために美味い寿司を作る使命を与えられ、朧党御用達の寿司屋の板前となる。
朧党に入る以前は流れ板として食事処を渡り歩き、地元の女を泣かせまくったなんとも罪深い忍獣。

武器は投擲針・千本で、無数の千本を投げ放つ千本乱れうちが必殺技。

主な活躍

海底に隠された飛空船の中で配下の愚比羅(グビラ)が鶴亀近海で密漁してきた魚介類で握った寿司をめひらすに差し上げていた最中、愚比羅がマンセブンウル忍を魚と勘違いして飛空船に運んできたことでウル忍と戦闘になる。

マンたちに千本乱れうちを放つが、マンたちが身代わりの術と称して盾にしためひらすに当ててしまい、逆上しためひらすが制裁のつもりで放った破壊光線の前に弁明を与えられないまま粛清された。

部下

  • 愚比羅(グビラ)
羅混の配下で、羅混の寿司ネタの魚介類の密漁を行う。

原典同様、普段は鞘袋に被されている鼻先のドリル状の角が武器で、それ以外にも忍者刀も帯刀しているが、手が鰭状になっているため物が持てず、実質的に武器はドリル角しかない。
また、ウル忍を魚と勘違いして砦に連れ込んでしまったり、闇雲に角による突進戦法で砦を穴だらけにしてしまうなど頭は良くない。

羅混の寿司ネタの確保と鶴亀の国の住人を魚介類摂取不足で衰弱させてからの天下掌握のため鶴亀の海の魚介類を根こそぎ密漁していたところ、津波に襲われて海水をたらふく飲んでデブったマンとセブンを変な姿をしたフグと勘違いして飛空船内に持ち運んできてしまったことでウルトラ水流を自身と怪夢瑠(ケムール)たちに浴びせて元の体型に戻ったウル忍と戦闘となる。
羅混が失態を犯してめひらすの怒りを買って処刑されて倒されてからは自慢のドリル角に突進戦法を繰り出すががむしゃらに突っ込んで飛空船を穴ボコだらけにしただけに終わり、最期は角をセブンのアイスラッガーで切り落とされたことで攻撃手段を失い、マンに投げ飛ばされグロッキー状態になったところを八つ裂き光輪とアイスラッガーのダブル切断技によりバラバラに下ろされる。
その後切り身となった身体は刺身の大量盛りとしてウル父に差し出されたが、「そんな気持ち悪いの食えるか!」と大不評だった。

モチーフ怪獣は『ウルトラマン』の深海怪獣グビラ

羅諢(ラゴン)

『輝』「どんロボウイルス編」に登場した海底支部支部長。

朧党の資金源として支部の領内である鶴亀湾の海底で昆布と鮑などの魚介類を採取していたが、それ以外楽しいことがない事実上の閑職状態の身分のため内心暇を持て余していた。

主な活躍

毎日の採取生活に飽々しながらも今日も今日とて魚介類採取に勤しんでいたところにどんロボウイルス*1を治すワクチン・神仙丹(しんせんたん)の材料を探しに支部領内に侵入してきたマンたちと遭遇。
マンたちに苦戦し、後述の巨大イソギンチャクを差し向けようとするも既にマンたちに倒されていたため無駄に終わり、最終的にマンたちに神仙丹の材料として頭の鰭を全部むしり取られハゲ頭にされる。

その後、「ぷあー!復讐を誓った男現る!!」にてその件で周囲から笑い者にされ悔しい思いをしたとのことで、墨海上人の弟の深海仙人の物置から奪魂棒(だっこんぼう)*2を盗み出した後、顔を隠して地上に上陸。団子屋を開いてゾフィーお頭エースをはじめ、店に来た町人の魂を抜き取り、ゾンビとして使役させることでマンたちへの復讐を目論む。
異変を察したウル忍が店に乗り込んだことで正体を明かしたものの、前の件でハゲ頭だったのでマンたちからは全く本人だと信じてくれなかった、ゾフィーお頭や町人を操ってマンたちを苦戦させるが、最期はレオのレオトルネードで奪魂棒を奪い返され、無力化したところをマンとティガの合体光線を受け倒された。

部下

  • 海怪夢瑠(うみケムール)
羅諢配下の怪夢瑠。
外見は陸怪夢瑠(おかケムール)*3怪夢瑠十人衆と瓜二つだが、彼らと違って頬辺りに鰓が付いており、呼吸も鰓呼吸で行う。でも十人衆と同じく弱い。
ちなみにそれぞれたくや、のぶお、ひとしなどの名前がつけられている。

  • 巨大イソギンチャク
その名の通り巨大なイソギンチャクで、羅諢の配下。
神仙丹の材料探しに鶴亀湾海底にやってきたウル忍を襲い、触手でマンを捕らえ捕食するが、体内でマンが放ったスペシウム光線により爆散。
触手は神仙丹の材料になり、倒された後マンたちに回収された。


追記・修正は海底で魚介類を採取し、寿司を握ってからお願いします。

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最終更新:2025年07月21日 20:06

*1 沸苦が作り上げた感染者の身体を機械化させるウイルス

*2 相手の魂を抜き取る棒切れのような形の杖。魂を抜かれた人間は気の抜けたまぬけ面となって「ぷあ~!」としか喋れなくなり、相手の言うことに従うようになる

*3 地上で生活する怪夢瑠のこと