機動戦士ガンダムExtreme vs.2 INFINITE BOOST

登録日:2025/07/24 Thu 23:39:00
更新日:2025/07/27 Sun 11:39:46NEW!
所要時間:約 7 分で読めます




This is Nextreme!!!

機動戦士ガンダム Extreme vs.シリーズの一つで、2025年7月17日に全国のゲームセンターで稼働を開始したアーケードゲーム。
機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 OVER BOOSTのアップデート版で、おおよそのシステムはここから継承されている。
主題歌はSurvive Said The Prophetの『X_AXIS』。

新要素

◆EXオーバーリミット
『自機・僚機のどちらかでも撃破されると敗北してしまう状況』が確定すると発動スタンバイ状態となる新システム。
条件を満たすと画面中央下部に発動スタンバイゲージが出て、与ダメージか被ダメージのどちらかで自動発動する。
発動すると10秒間耐久値100のバリアが展開され射撃と格闘の両方を防ぐ。更に攻撃力と機動力が上昇し、敵機にダメージを与えると約30%ほど耐久値を回復する。
なので劣勢に追い込まれてもこのシステムで逆転を狙えるチャンスが生まれ、更なる戦略的な駆け引きがバトルの中で必要となる。
システム上、低コストの格闘機が有利となっており、一方で自衛力が得意な代わりにアピールが出来ない低コストの機体や、2回撃破により発動せずゲームセットを狙われる3000コストの機体に不利なシステムとなっている。
その為、上方修正を貰ったもののオバリミと相性が悪く評価を下げる機体や、性能が下方されたもののオバリミと相性良く今だに戦える機体が存在するなど、大きくセオリーが変化したこともありプレイヤーの評価は賛否両論。*1

前作オーバーブーストで3000コストの性能が大きくインフレし、誘導が強力な武装で相手がミスを待つ待ちゲーの風潮が強くなったことで、ロクに射撃戦も出来ずかといって3000コストに食いつくことが出来ない低コストの格闘機が大きく評価を堕としたことから、前作基準の3000コストの性能を下げないようにしつつも、環境的に強くなりすぎない様リスクを付けるためにこのシステムが追加されたものと考えられる。*2

◆新操作方法『ライトタイプ』の導入
ゲームパッド専用の操作システムで、ボタンを押下もしくは連打する事で防御や射撃格闘コンボを自動で行ってくれるシステム。
本来であれば追加入力が必須なコンボもボタン一つで行ってくれるため、操作ミスが起こりづらくコンボを決めやすい。

◆クイックスタート機能の導入
ゲーム開始時に、『マッチ方式+出撃形態+機体+ステージ』か『マッチ形式+出撃形態*3』か『新規設定』のいずれかで開始できるようになった。
有効にするかどうかはモバイルサイトで設定が可能。

◆オンライン対戦の電話認証機能の導入
バナパスポートを使用したオンライン対戦がモバイル上でのアカウント連携必須となった。
プレイヤー間のマッチ格差の解消を目的とされているが、要するに勝率の見栄えを気にするプレイヤーによるサブカードを使用しての初心者狩りを禁止するのと、バナパスポートの転売抑制も理由とされている。
また、カードを通さないなど初めてプレイするプレイヤーが必ずCPU戦へと導かれるようになり、オンライン戦に巻き込まれる事態が無くなった。


変更点

◆EXバーストの変更
前作に存在したヴァーティカルバーストカバーリングバーストは削除され、エクステンドバーストが復活する形で3種に統合。3作品を跨いでEXVSMBONに帰する形となった。
発動時の僚機サポート効果は削除され、クロスバースト効果もEXバースト効果時間延長のみに限定。
  • ファイティングバースト
通称F覚醒。格闘の伸びが向上し、射撃から格闘へのキャンセルが可能。
敵機に対してガードブレイクが付与されるので、格闘による攻めリスクも低減される。
また、ヴァーティカルバーストの機動力アップ効果はMBON同様此方に統合された。
  • シューティングバースト
通称S覚醒。射撃から射撃へのキャンセルが可能。
また武装ゲージのリロードが高速化し、射撃をステップでキャンセルする事もできる。
  • エクステンドバースト
通称E覚醒。覚醒ゲージが半分溜まった状態でも受け身覚醒ができる。
覚醒中の防御補正も他2つの覚醒と比べて格段に高い。それと斜めステップが可能。

◆全機体の機体選択イラスト変更
EXVS2で一新されて以降、一部の機体を除いてリニューアルの無かった機体立ち絵が全機体一律で変更されるようになった。
GUNDAM WARガンプラのポーズや、操作する機体以外の機体も立ち絵に含まれる名シーンなど描写されるポージングは多様である。

◆パイロットイラストの全体描写化
今まで胸部分までしか見えなかったパイロットイラストが腰部分まで描写されるようになった。
これにより腕組みしていた者やヘルメットを抱えていた者など、新たな発見が見つかった。

◆真夏のインフィニットブースト祭開幕
かつてEXVSMBで開催されていた真夏のマキシブースト祭が復活。
リリースと同時に解禁されるマイティ―ストライクフリーダムガンダムを筆頭として、リリースが確定しているガンダム・エアリアル(改修型)とウイングガンダムが随時参戦すると発表された。
更にサプライズでガンダム・エアリアル(改修型)パーメットスコア・エイトが参戦する事が決定し、ユーザーを驚かせている。

◆VSルートバトルの追加
CPUバトルモードの新要素で、ランダム生成されるルートを辿りつつ自機や僚機を強化し、最終地点にいるボス機体を倒すのが目的となる。
前作までのCPU戦をマップ形式にし、モバイルサイトで登録できる強化項目をゲーム内で調整できるようになった統合版というべきもの。

◆参戦作品の表示形式変更
地味な要素だが、宇宙世紀の外伝作品が揃ってVガンダム以降の並びに割り込む形となった。
ただし公式でパラレルワールド扱いとなっているせいか機動戦士ガンダム サンダーボルトだけは例外となっており、鉄血と水星の間に居座る事になった。

◆各種UIの変更
プレイ中の画面上では、武装ゲージ脇に発動コマンドの表示*4、バトルアシストナビの削除*5、僚機のブーストゲージ削除、EXバーストゲージが数値化してやや縮小化された。

モバイルサイト上での変更点

◆モバイルサイトの一新
モバイルサイトのUIが大きく変更され、トップ画面から様々な項目へ移動する形式に変更された。
各項目からトップ画面に戻るがない致命的欠陥があるのは秘密

◆PNの重複禁止
前作までは禁止ワード以外の制限は無かったが、本作では重複を禁止する事となった。
しかしこの機能を悪用し有名配信者や著名人の名前を先取りする被害報告が相次いで発生している*6

◆フレンド機能とタッグ機能の統合
何のためにあったのか分からないフレンド機能とタッグ機能が統合された。
これによりファンメを送りたいだけのお手軽フレンド申請ができなくなっている。

◆チャレンジミッション削除と練度アイテム獲得条件の変更
一度に数機体しか選択できず切替が面倒だったが、本作ではプレイすればその機体固有のアイテムが練度に応じて獲得できるようになった。
またナビ衣装やゲージデザインなども含め、練度以外にパックアイテムというGPを消費して手に入れるコンテンツである程度獲得できるようになった。

◆お気に入り機体のエディット項目変更
モバイル上で登録できるお気に入り機体の総数が9機体まで増加。
編集項目からは固有称号とナビが削除され、代わりにプレイヤーカード上に機体とパイロットを同時描写させるパターンが追加された。

本作における機体調整について

◆全機体共通調整
本作では「CS系アシスト武装の再チャージ可能タイミングがアシスト消失後からに変更」「誘導切り武装の弾数消費タイミングが一律コマンド入力時に変更」「鞭拘束攻撃の追加ダメージが自動化」「空中受身状態やEXバースト抜け直後のモーションをCSで短縮不可」「変形機体の初期速度低下」が挙げられる。
特に最初のものは特にヴェルデバスターが強すぎた割に弾数制アシスト技と比べて使い潰しが効くお手軽攻撃と化していたため、やむを得ない処置として見られている。


参戦機体

新規参戦機体


コスト変更機体




余談

◆略称に関する問題
本作のタイトルがPDF2025で公開された時、プレイヤーの多くはその略称が陰部(インブ)じゃないかと騒然となった。
しかしそれを予期していたのか運営側はイニブであるとやけに強調してハッシュタグ等で拡散。さすがに下ネタをふざけて言い続けるプレイヤーも多くは無く、自然とイニブ表記は浸透していくようになったのだが、タイトル決定時に想定できなかったのかと疑問を抱くユーザーも少なからずいた。

◆ロケテの抽選がパチンコ化
本作稼働前に行われたロケテだが、その参加方法は以前までと違い『事前にロケテに抽選応募する⇒当日の朝にロケテ会場付近から抽選ページにアクセスし合否判定をする⇒当選した場合はロケテ終了時間までのランダムな時間帯を指定される』というもの。
特に当日の朝抽選以降のものはパチンコ店の抽選形式と似ている所があり、ゲーム大会のスポンサーとなったSANYOの影響なのではないかと噂されている。

◆SEED覚醒を手に入れたシン・アスカ
前作まではSEED覚醒コマンドがシン以外の機体全てに搭載されていたため仲間外れだとネタにされていたが、本作でインパルス・デスティニーの両方に下EXバースト技として追加された。
EXバースト技なので従来の攻撃技と取捨選択を迫られる事になるのだが、上司のストライクフリーダムやマイティーストライクフリーダムも下EXバースト技に移行しているため、ある程度共通する配置になったと思われる。
…がアスラン機だけは一律で格闘CSにSEED発動が据え置きで、しかもジャスティス系にミーティア技が下EXバースト技に配置されている。
???「やはりアスラン・ザラが最強か…」


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最終更新:2025年07月27日 11:39

*1 一方で所謂有名コテと呼ばれる上位プレイヤー達は実力勝ち出来る射撃機より、自分達では乗らない割にゴールドスモーやガンダムシュピーゲルと言った格闘機に戦況をひっくり返される事を嫌う傾向にある為、過剰な反応ではないかという声もある。

*2 実際、新規参戦機体のマイティストライクフリーダムガンダムは非常に機動力が高く、オーバーリミットが無いとロクに噛みつくことが出来ない可能性が高い。

*3 機体とステージのみ個別設定

*4 表示自体は任意選択可能

*5 厳密にはバトル以外を担当していた「プレイヤーナビ」と統合されて「サポートナビ」に一本化された。バトル中にサポートしてくれる点は変わらない

*6 公式大会での実況解説などで活動されているプレイヤーもこの被害にあっている。一方で同様のシステムはEXVS2でも取り入れられている為、事態としては予測できたという声も