&font(#6495ED){登録日}:2017/12/28 Thu 17:42:29 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&bold(){そしてわたしは今日も一人思考する……変わることなく、永遠に。}} 黒(クロ)とは[[ライトノベル]]『[[異世界食堂]]』の登場人物である。 アニメ版CV:[[大西沙織]] 週に一度、「洋食のねこや」と繋がる「向こうの世界」の住人。 原作Web版とその他のメディアとでは、ねこやとの関わり方が異なっている。 【容姿・人物】 向こうの世界で[[神]]と崇められ、あるいは最強の魔物と恐れられる六柱の魔竜の一。 [[死]]と闇の力を司る巨大な黒竜。漫画版では頭髪を生やしている。 ねこやを訪れる際は、膝を超える長さの黒髪と月色の瞳、白い肌を持つエルフの少女の姿を取る。 これはねこやに来る以前は、人型の生物をエルフしか知らなかったため。 向こうの世界では同格の魔竜を除けば比較となるものがいないほど強大な存在。 人間の中で最高位の実力者すら「自分では何もできない」「下手に手を出せば日本が滅ぶ」などと評している。 六柱の中では最も力が弱いものの、その制御には長けており、最も賢いとされている。 そのため気配を極端に薄くし、任意の相手やごく限られた強者以外には存在を察知されないようにすることもできる。 体の頑丈さは、&bold(){隕石の直撃を受けて軽傷で済む}レベル。 興味がないことにはとことん無関心である一方、興味を引いたものにはとことん執着する性格。 また数字にやたらと正確な一面があり、数万年の年数や数十万回の回数を1単位まで記憶している。 ねこやに勤務する間隔に至っては、&bold(){秒単位}で正確に刻んでいる。 例:万色の混沌との戦いは384692回かけて34684年前に終結 ねこやへの出勤は前回の退勤から6日と8時間32分40秒 すべてを死なせる力を持つ、死そのものと言っても良い存在。 無意識に周囲にばらまいている「死を帯びた闇の力」だけでも大抵の生物は即座に死に至る。 現在より遥かに高度な魔術を操る大昔のエルフも、月に侵攻してクロを目にした瞬間、即死した。 向こうの世界の南大陸では神として崇められているが、信徒に直接関わることはない。 太古の昔、あらゆる生命を食い尽くす化物「万色の混沌」を他の5柱の竜と共に滅ぼした。 混沌との戦いでは他の竜の力で弱められた混沌のかけらを、死の力で完全に滅ぼす役目を担う。 戦いが終わった後は、地上を離れ向こうの「空の果て」と呼ばれる世界の月に住み着いた。 その理由は、混沌が滅びた後に生まれた弱い生物が自分の力で死んでいくことを、「&ruby(あれ){万色の混沌}と同じ存在になったよう」であるとして嫌ったため。 以降は一人、じっと深い思考の海に沈んでいたが、ある日月面に扉が現れ── 【ねこやへの来訪】 月面に現れた扉を見透かし、エルフのいる場所に転移するものと結論付ける。 (この時点では人間を「耳の短いエルフ」だと認識している) そして力を押さえ込むついでに、上記のエルフの姿に変身し、店の中へ踏み入った。 &sizex(4){&bold(){全裸で}} そのことを[[店主>店主(異世界食堂)]]に指摘されたため、魔法で空気中の塵から服を錬成。 [[アレッタ>アレッタ(異世界食堂)]]の着ていたものを真似た、漆黒のウェイトレス姿となる。 なおこの魔法、人間やエルフのどんなに優れた魔術師にも不可能な別次元に高度な芸当。 その場で唯一、異常性に気づいた常連の大賢者アルトリウスは静観を決め込んだ。 ちょうどその時、常連のアルフォンスが店主の頼みで新作のチキンカレーを試食しているところだった。 興味を持ったクロも同じものを注文し、たちどころにハマる。そのまま際限なくおかわりを続けた。 ちなみにこの時のお代は、珍しい魔法を見せてもらった礼代わりとしてアルフォンスが受け持った。&font(l){(裸に対する礼ではない)} 閉店間際、おかわりが100杯ほどになったところで、最後の客として訪れた「赤の女王」と数万年ぶりに再会。 女王から「この店で最も美味い料理」を尋ねられてチキンカレーと即答。 (この時、女王の大好物であるビーフシチューと答えていたら、魔竜同士のガチバトルになっていた模様) その答えに満足した女王は、クロに料理の代価に金が必要であることを告げ、店主にある提案を持ちかける。 【その後のねこやとの関わり】 ここからは、各メディアによって多少の差異が見られる。 いずれの場合も、女王の真意はクロにねこやの護衛を任せること。女王がいない間、悪意ある者から店主やアレッタを守ることが本来の役目。 また女王が表立って動くと大ごとになるという事情もある。 ・原作Web版 赤の女王が支払いを請け負い、ねこやの常連となる。 開店から閉店まで隅の1席に居座り、黙々とチキンカレーを食べ続ける。 店主とアレッタ、そして一部の強者以外はその存在にすら気づいていない。 おかわりの要求は念話で行っているため、傍からはアレッタが突然返事をしているように見える。 帰る時は女王と共に店を出る。 ・原作書籍版 チキンカレーを給料代わりに、[[異世界食堂]]2人目のウェイトレスとなる。 発話や表情を作ることが不得手のため接客は行わない。 客の表層意識を読んで追加注文を店主に伝えたり、料理の給仕や片付けが主な業務。やはり一部の者以外には存在を気づかれていない。 そのため客からすると、追加しようとした料理がいつの間にか置かれていることになる。 これは護衛として、あまり自分の存在を周囲に知らしめない意味もある。 給金兼賄いとしてチキンカレーを毎食食べている。 後に夜食として出されたキムラベーカリーの[[カレーパン]]も好物となった。 他の料理も時々食べており、[[カレー>カレーライス]]や[[カレーパン]]ほどでは無いにしろそれなりに気に入っている。 Web版から立場が変わったことで登場箇所が書き直されたり、追加されている。 しかし存在を隠しているのはどちらも同じなため、客視点では全く登場しない回も多い。 ・アニメ版 概ね書籍版と同様。だがこちらでは接客も行い、敬語も使えている。 ただし客に対しては念話で語りかけており、初めて対応した客には驚かれている。 務めだして105日目以降から、店主とアレッタに対しては口で話すようになった。 護衛としては、元々ねこやで争いや騒ぎが(好物絡みの言い争いを除き)ほとんど起こらないため出番はあまりない。 それでもアレッタに攻撃しようと考えた相手を念話で命じるだけで気力を奪ったり(Web版)、 悪気なく店主とアレッタに危害を与えかけた魔物を押さえ込む(アニメ版)など随所で役目を果たしている。 客の中で彼女の存在に気づいているのは、邪神退治の英雄や伝説の剣豪、大神官や高司祭といった、 魔竜を除けば向こうの世界でも屈指の強者のみ。 そうした客はクロの強さにも気づいているため、関わろうとはせず騒ぎにはなっていない。 店内に残された記憶のかけらを読むことで、「こっちの世界」におけるねこやの情報を把握している。 ねこやが「向こうの世界」に繋がった理由は知らず、すぐに調べる気もない。 店の外の探索も、店主の寿命が尽きるまでは後回しにするつもりである。 【関連人物】 ・[[店主>店主(異世界食堂)]] 護衛対象にして至上の料理の提供者。Web版以外では雇い主。 自身に驚愕でも恐怖でも崇拝でもない対等な者を見る目を向けてくることに対し、 「不快ではないがあまり長く感じていたくないもの」を感じている模様。 ・[[アレッタ>アレッタ(異世界食堂)]] 護衛対象その2。Web版以外ではウェイトレスの先輩。 かつて死闘を繰り広げた相手の信奉者であるが、そのことについて特に思うことは無い模様。 店主同様に対等に接してくるが、それを悪くないと感じている。 ・赤の女王 共に万色の混沌と戦った35000年以上前からの知り合い。ねこやと関わる上での仲介人。 [[異世界食堂]]の客で唯一普通に話せる相手。 漫画版では友情を感じさせる描写が増えている。 そしてわたしは今日も一人追記・修正する……変わることなく、永遠に。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,6) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 書籍版ではあるがカレーパンをニコニコ顔で食していた姿にはサムズアップせざるを得ない。 -- 名無しさん (2021-07-05 14:27:27) - アニメ版のカニの表現(ピースサインを動かす)がなかなかあざといw -- 名無しさん (2021-10-27 14:30:35) #comment #areaedit(end) }