翔んで埼玉(映画)

「翔んで埼玉(映画)」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

翔んで埼玉(映画) - (2025/03/29 (土) 18:47:08) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2019/04/19 Fri 19:46:04
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 16 分で読めます

----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----

#center(){&bold(){埼玉とアニヲタの皆様}
この映画の記事を作成してゴメンなさい。
この物語はフィクションであり、実在の人名団体、とくに地名とは関係ありません。
実際の埼玉県は、とても住みやすくていい所で、実際の映画はとても面白いです。
どうか寛大な心で、この記事を読み、劇場にお越しいただけますと幸いでございます。}




----
&link_up(△)メニュー
&link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ)
----

#include(テンプレ3)








#center(){&sizex(6){&bold(){&color(#ffdc00){空前絶後のディスり合い合戦開幕!}}}


&bold(){「テルマエ・ロマエ」シリーズの監督が贈る、&sizex(5){邦画史上最大の茶番劇。}}}


『&bold(){翔んで埼玉}』とは2019年2月22日に公開された日本……いや、埼玉が誇る埼玉による埼玉のための&font(l){埼玉プロパガンダ}映画である。

#contents()

*概要
**制作背景 / 反響・評価
原作は『[[パタリロ!]]』の魔夜峰央氏の同名漫画で、内容はBL物のラブストーリー要素があるが、&bold(){大部分が度を越した埼玉(+α)ディスりで占めている}。
当時[[埼玉県]]に住んでいた作者が「近所に編集部の人間が住んでいたことによる締め切り催促および打ち切り報告の恐怖」によるストレスと、「埼玉県をおちょくりたい」というネタなどの要因が相まって執筆した作品である。
次第に作者も埼玉県を脱出し、埼玉への配慮のため自ら「[[打ち切り作品>打ち切り(漫画)]]」にした。真の理由は「埼玉ディスりの要素が自分に無く、描けない」という本人のある種の埼玉愛だったとか。
&font(l){経緯からしてトチ狂って描いたそうだし……}
しかし2015年にインターネットで突如として話題となり、シュールでユーモラスな埼玉県および関東圏内の県ディスりが反響を呼んだ。更にはテレビ番組「月曜から夜ふかし」で取り上げられた事も影響し、現在に至るまで50万部程の売り上げを誇り、&font(l){何を血迷ったか}フジテレビと東映が目をつけ、映画化企画が始まった。

監督は月9ドラマ『のだめカンタービレ』での原作再現が高く評価され、[[『テルマエ・ロマエ』>テルマエ・ロマエ(実写映画版)]][[シリーズ>テルマエ・ロマエⅡ]]でローマ人っぽい日本人を多量に集めた武内英樹が担当し、
主演の二階堂ふみとGACKT&font(l){という埼玉県どころか沖縄県人}を始めとした色々と濃すぎる俳優陣を迎え、色々と“濃い”メンツに“濃い”配役と衣装とメイクを施し、世界観を彩った。

公開前後から「ださいたま」といろんな意味で注目を浴びていた埼玉県人は興味を抱かないわけが無く、公開初日、埼玉県の映画館をほぼ全回満席という奇跡が起き((それのみならず埼玉県内では「そこらへんの草の種」と称した野菜の種が配布されるなど歓迎ムードだった。))、同日公開の『アリータ:バトル・エンジェル』を破って&bold(){興行ランキング1位を獲得}。
それだけではなく、&bold(){埼玉県内オープニング興行収入及び東映歴代実写映画オープニング興行収入歴代1位、そして埼玉県が本作の都道府県別興収シェア全国1位}という奇跡を引き起こした((ちなみにMOVIXさいたまが全国興収1位、新所沢レッツシネパークが応援No.1。))。その後も興行ランキングの5位以内に7週連続でランクインを果たした。
前年度の『[[カメラを止めるな!]]』に負けずとも劣らない盛り上がりを見せた((中には16回見た強者がいたらしくGACKT曰く「病んでるんですか?」。))。

海外でも上映され、興行成績は&bold(){絶好調。}
&font(l){地域ディスりは世界の共通娯楽である。}
英題は&bold(){「Fly me to the SAITAMA」}。
恐らくは1952年に発表されてジャズアレンジ版が有名となったアメリカの曲「Fly Me to the Moon」のパロディ。
名作タイトルをベースに、行き先を月から埼玉へと大幅スケールダウン(?)した意味でもコメディ映画のタイトルとしてピッタリであろう。

これらの好調を受けて2021年には&bold(){続編の制作が決定}し&font(l){てしま}い、原作者の魔夜氏は喜ぶどころか一層困惑する事態に。
しかし発表から間もなく主演の一人であるGACKTが体調不良から活動休止となってしまい、撮影開始が未定に。
その後2022年10月の『土曜プレミアム』放送時にはGACKTが完全復活し、撮影も再開されたことが明かされた。

そして、2023年11月23日に公開が決定。
タイトルは「&bold(){翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて〜}」。
何故か、どうしてなのか、どういうわけか((現実的な理由では、前作の観客動員が関東地方に偏り過ぎたのでそれを埋める意味合いがあったという。))関西が舞台となり、[[滋賀県]]を筆頭とした関西出身の俳優やタレントが多数出演。
「現代パート」も面子が一新されて登場している。

**作品内容
ストーリー構成は原作が未完である関係で、菅原一家が結納に出かける「現代パート」と、壇ノ浦百美と麻実麗による&font(l){盛大な茶番劇パート}「伝説パート」が交差させつつ、原作ではあまり語られなかった[[千葉県]]などのオリジナル要素が盛り込まれている。
結果として原作以上にボリューミーとなっているが、決してとっ散らかることなく綺麗に完結させているのは流石の一言。&font(l){悪化しているため観客の腹筋も埼玉になること間違いなし}


*あらすじ
猛暑の中、熊谷在住の菅原一家は東京での一人娘・愛海の結納の道すがら、カーラジオで埼玉県のある[[都市伝説]]のラジオドラマを聞くことに。その内容はぶっ飛んでおり、愛海はうんざりする道中を迎える羽目に……

その内容は、19XX年、通行手形が無いと埼玉県人が迫害される東京が舞台であり、東京都知事の息子、壇ノ浦百美はアメリカからの帰国子女・麻実麗と出会う。
百美は埼玉県人を庇う麗を陥れようとするが、効かないどころかいつのまにか麗に心惹かれるようになっていく。
やがて麗の正体が埼玉県人であり、「埼玉解放戦線」の一員と発覚してしまう。
百美は埼玉への拒絶を抑え、彼と逃避行を繰り出すが、「千葉解放戦線」の襲撃、そして都知事である百美の父親の秘密と、2人に数多の試練が襲いかかる…!
そして迫り来る埼玉と千葉の戦争、そして動き出す都知事の陰謀…果たして埼玉に未来は訪れるのか?そして百美と麗の恋路の行方は?
そしてそんな茶番劇のラジオを聞いて道中でしょーもない喧嘩する父と母を持つ愛海の結納の行方は?
ここに、埼玉県人の愛と誇りを掛けた、華麗なる伝説の物語……という名の邦画史上最大の茶番劇が今、幕を開ける───


*登場人物
**伝説パート
***主人公
-壇ノ浦百美(原作では白鵬堂百美)
演:二階堂ふみ(沖縄県出身)
&b(){&color(#ffdc00){「埼玉県民にはそこら辺の草でも食わせておけ!」}}
本作の主人公。
東京屈指の名門校・白鵬堂学院の生徒会長を務める、都知事の息子にして女性と見紛うほどの可憐さの持ち主&s(){(演者は女性だし)}。
[[東京都]]民らしく埼玉県人を見下すだけにとどまらず、都知事の息子であることを鼻にかけ、自分のライバル男子を蹴落とす傲慢さが見られるが、
それは弱さを見せない裏返しの態度であり、本質はか弱い女子のごとく繊細な心の持ち主&s(){(だって演者女子だし)}((恋心を自覚するようになる前後には、自分と麗のツーショットを描いた絵をこっそり描いていた。また、意外と妄想癖が激しく、麗と阿久津のキスシーンの悪夢を見ることも。))。
それを指摘してくれた麗に惹かれ、恋心を抱くようになるが、麗が埼玉県人であることを知ると苦悩の末に麗との逃避行に繰り出す。
その道中で埼玉と千葉の確執、そして尊敬する父の不正を知ることになり、麗と共に一大決心をする。

演者が二階堂ふみに決まった時点で性別変更も視野に入れていたが、二階堂氏の強い押しと名演により、ヅカ感のあるお坊っちゃまと化し好評を得た。
ただし、&bold(){彼女は[[沖縄県]]人である。}

-麻実麗
演:[[Gackt]](沖縄県出身)
&b(){&color(red){「お前達には、埼玉を守ろうという埼玉愛は無いのか!?」}}
もう1人の主人公。
白鵬堂学院3年A組に転入してきた証券会社の御曹司で、アメリカからの帰国子女で高き都会指数を持ち、学院内からも特別視されている人物。
義憤と心優しさを持ち合わせる美男子であり、埼玉県民にも優しい態度を見せる。
その正体は&bold(){埼玉の大地主の息子}で、「埼玉解放戦線」の主要メンバーで通行手形撤廃のために、東京都知事を目指している。
当初百美とはソリが合わなかったが、百美の本質を指摘したことで惚れられ、デートする仲になったところで、
「SATに追われる自分の家政婦とその息子」「しらこばとプリントの草加せんべい」を庇ったことにより、埼玉県人だとバレてしまい、なし崩しに百美と埼玉へ逃避行を行うことに。
#openclose(show=そして伝説の埼玉デュークと出会い、父から真実を知ることになる……){
麗の本当の父親は埼玉デュークその人であり、死を偽装してまで息子を生かしてチャンスをうかがっていたのであった。
騒動の最中倒れた2人の父の意思を受け継ぎ、埼玉県人をまとめ上げ、千葉との決戦に赴く。
}
[[上杉家の血>上杉謙信(戦国武将)]]を引いているかは定かでは無いが&b(){&color(red){「敵は流山橋にあり!皆の者、いざ…出陣じゃあ!」}}はある意味見所。

名前の由来は作者の友人の元宝塚俳優・麻実れい。
GACKT氏は&bold(){「40代が高校生役」}であるため一旦は即答で断ったが、元々作者のファンであったことや、
&b(){&color(red){「この作品自体そもそも無理があるため、今更これ以上無理が増えたところで問題ないだろう」}}という理由から承諾したとのこと。
ちなみに&bold(){阿久津役の伊勢谷友介とのキスシーンは&color(red){「魔夜先生の作品の世界観を表現するにはどうしても必要」}だというGACKT氏の懇願によるもの}と判明し周囲を沸かせた((ちなみに伊勢谷氏は「わざわざそんなことをする理由が分からない」とぼやいていた。))。
&bold(){そして彼も沖縄県人。}

***埼玉解放戦線
-埼玉デューク
演:京本政樹(大阪府出身)
&b(){&color(purple){「これは…!サイタマラリア!」}}
かつて「埼玉解放戦線」を率いていた武人の風貌の持ち主で、埼玉県人ながら山の手の上級階級民のオーラを持つ「伝説の埼玉県人」と呼ばれた男。
埼玉県人によるクーデターを画策していたが、SATと千葉解放戦線との争いで行方をくらまし、身を隠して再起を図る。
左頬の刀傷はかつて阿久津の父にして千葉解放戦線のリーダー・エンペラー千葉との争いによりできたもの。
千葉解放戦線により窮地に陥る百美と麗を匿うが、百美がサイタマラリヤに感染し、都知事の不正を暴く目的もあり、百美を白馬で東京に送り届ける。
#openclose(show=だが、千葉解放戦線の凶弾に倒れてしまう……){
が、急所を外したのか実は生き延びており、&bold(){道端に捨てられた崎陽軒のシウマイの箱から}東京とその蜜月の仲の神奈川が自分の命を狙ったと確信し、千葉も埼玉も嵌められたことに気づいてある男と合流し……?

その正体は麗の本当の父親。
麗の義父である西園寺とは実の兄弟である。
}

-東郷修
演:鈴木勝大(神奈川県出身) 
埼玉解放戦線員であり、埼玉デュークに付き従う銀髪コンビの片割れ。

-岩村智史
演:福山翔大(福岡県出身) 
埼玉解放戦線員であり、埼玉デュークに付き従う銀髪コンビの片割れ。

-西園寺宗十郎
演:麿赤兒(石川県出身)
麗の父親で、埼玉解放戦線の幹部。
白塗りの坊主頭の&font(l){いつもの麿赤兒な}男で、東京に来た麗に&font(l){『[[ミッション:インポッシブル]]』のパクリな}指令を送る。
しかし麗が埼玉県人とバレた直後に、SATに身柄を確保されてしまい、麗にある真実を告げる…&bold(){この時誰得なふんどしM字開脚を見せる。}&font(l){仕事選べよ!}

-おかよ
演:益若つばさ(&font(red){埼玉県出身})
麗の家政婦兼側近で埼玉解放戦線員。
シングルマザーで、息子の頼みで東京の遊園地に行ったところSATに身柄を確保されてしまう。
&s(){この時に息子共々埼玉ポーズしながら連れ去られるシーンはシュール過ぎる。}

-支部長たち
&font(b,red){「与野はすっこんでろ!」}
埼玉の各地で支部長をしている構成員。
しかし烏合の衆の域を出ておらず、集会で大宮支部長(演:矢柴俊博)と浦和支部長(演:勝矢)らが&bold(){埼玉の中心を巡りしょうもないマウントの取り合い}をしたり、川口支部長(演:沖田裕樹)に至っては&bold(){「商品券もらったから参加してるだけ」}と埼玉解放に乗り気で無い者もいたが、
麗の「ださいたま」「くさいたま」連呼による叱咤と下川の懇願により一致団結、千葉との決戦に臨む。

-トンネル掘りの埼玉県人たち
明治初頭に埼玉県人の悲願である&bold(){「埼玉県に海を持ち、埼玉県産サザエを作る」}という[[夢]]の下、春日部からトンネルを掘り進め、茨城県の大洗市から海水を引こうとした埼玉県人達。
中には親子三世代に渡ってトンネルを掘り続けた者たちもいたらしい。
しかし、掘り進めている途中に霞ヶ浦の淡水がトンネルに入り込んでしまった結果、全員押し流されて頓挫したのみならず、千葉解放戦線の警戒が強くなる原因となった。
なお、これを麗から聞かされた百美は&bold(){&color(#ffdc00){「埼玉県人はバカなのか?!」}}と零していた。

***千葉解放戦線
-阿久津翔
演:伊勢谷友介(東京都出身)
&b(){&color(blue){「ようこそ!おもしろ半島千葉へ!!」}}
壇ノ浦家に使える&s(){風貌が怪人っぽい}執事の家系の出身に当たる男。
実は千葉解放戦線のリーダーであり、彼の父親・エンペラー千葉こと阿久津学(演:JAGUAR)がかつて埼玉解放戦線に勝利した功績から、執事として仕えることと&bold(){千葉県の名所に「東京」を冠すること}を許された経歴を持つ((東京ドイツ村やららぽーとTOKYO-BAY、伊藤ハム東京工場、東京ベイシティ交通、さらには現代パートだが東京ディズニーランドが出てきた…スタッフ怖いもの知らずである。))。
麗の動向を探り、都知事に擦り寄ることで、千葉の通行手形撤廃を目論むが、彼もまた利用される側に過ぎなかったことに気付かなかった。

-浜野さざえ
演:小沢真珠(東京都出身) 
海女の格好をした千葉解放戦線の阿久津の側近の片割れ。
2人の主武装は貝殻で、耳を当てることで波の音を聴かせる[[拷問]](?)が持ち技である。
&s(){某磯野家の主婦と同じ名前で大丈夫かどうかは不明。}

-浜野あわび
演:中原翔子(熊本県出身) 
こちらも海女の格好をした千葉解放戦線の阿久津の側近の片割れ。
&s(){女性の名前に「あわび」はどうかと思うが……}

***白鵬堂学院
-下川信男
演:加藤諒(静岡県出身)
&b(){&color(saddlebrown){「何にもないとこだけどさ、住みやすくていいところじゃんかよ!埼玉ってさ!」}}
白鵬堂学院3年の男子生徒だが、埼玉県出身者を隔離するための最下級クラスのZ組に所属しており、迫害を受けている。優しい性格だが情勢のせいでビクビク震えながら学園生活を送っている。
麗の決起と埼玉県人の弱気さを垣間見、勇気を出し、埼玉県人がまとまるキッカケを作った。

余談だが、加藤氏は同じ原作者の2.5次元舞台及び実写映画版『パタリロ!』で主人公パタリロを演じており
映画「パタリロ!」内では&bold(){パタリロとして埼玉県をディスっている。}
&s(){ついでにサイタマラリアに関する映像資料(?)も流れる。}

-山田昌子
演:宮澤竹美(東京都出身)
下川と同じ3年Z組に所属する女子生徒で、腹痛で本校舎の保健室を使おうとするが百美に跳ね除けられ、そこらへんの草を食べることを強いられるが、麗に救われる。

-3年A組の女子
演:高月彩良(神奈川県出身)
  秋月三佳(東京都出身)
  田中明(神奈川県出身)
  搗宮姫奈(愛知県出身)

&font(b,red){「埼玉だなんて言ってるだけで口が埼玉になるわ!」}
麗が転入した3年A組の女子。
自身らも都会住みの上級階級であり、選民思想の持ち主で埼玉県人を侮蔑したりするが、全員が全員麗の都会感に騙され、&bold(){中には「埼玉県人なのにカッコいいって言ってしまった!」と失神する者もいた}。

***壇ノ浦家
-壇ノ浦建造
演:中尾彬(千葉県出身)
百美の父親で、前述の通り都知事として権力を奮っている。
百美の良き父親としての面もあり、百美も尊敬しているが、裏では闇通行手形を発行したり、千葉から賄賂を受け取り、金塊としてどこかに隠すなど黒い行動が見られる。
神奈川県知事とは蜜月の関係であり、崎陽軒のマスコットキャラクター・「ひょうちゃん」が好きであり、コレクターとしての一面がある。&s(){中尾彬本人が千葉県木更津市出身と考えると案外皮肉……}

-壇ノ浦恵子
演:武田久美子(静岡県出身)
百美の母親であるが、厳格な夫と違い、どこか気怠げで自堕落さが見られる。
そして阿久津とは不倫関係にある。

***神奈川
-神奈川県知事
演:竹中直人(神奈川県出身)
都知事と蜜月の仲の県知事であり、関東圏ナンバー2の県として東京に仇なす者を今まで排除してきた。ギターを持ち、弾き語りが得意。&font(l){要はいつもの竹中直人}
「邪魔者は全て赤レンガ倉庫の下に埋めてやりますよ」とか「湘南の海にだ埼玉県人が来るととても困る」とかのたまう悪い男。
&s(){竹中直人本人は[[神奈川県]]横浜出身なのに……}

***その他
-埼玉県人の青年
演:間宮祥太朗(神奈川県出身)
東京都のクラブで豪遊していたところ埼玉県人とバレて、通行手形を持っていなかった為SATに身柄を確保された哀れな青年。


**現代パート
-菅原愛海
&font(b,red){「何なの、これ…」}
演:島崎遥香(&font(red){埼玉県出身})
菅原家の一人娘。結納を機に猛暑な上田舎でダサい埼玉県熊谷市から東京に住めるとウキウキしていたが、百美と麗の都市伝説のラジオを家族と聞いたところから運命の歯車が狂い出す…
BLかつぶっ飛んだ都市伝説に気を取られ、道間違えたり、しょーもない夫婦喧嘩する両親にげんなりする上、最終的には婚約者も…と、&bold(){ツッコミ役兼常識人兼本作最大の被害者。}
なお、演じた島崎氏は埼玉県人な上に本人も「ださいたま」と思ってたらしい。

-菅原好海
&font(b,red){「危ねえな、チバラギのヤローがぁ!」}
演:ブラザートム(&font(red){ハワイ州出身埼玉県育ち})
菅原家の父、埼玉県民として郷土に誇りを持つが、過去に&bold(){サイパンで「ださいたま」を恥じて出身地を東京にする「産地偽装」をした}黒歴史を持つ。
結納への道すがらの夫婦喧嘩の際、千葉県民の妻の前ではショボい手札しか出せない。&font(l){東京ディズニーランドに対して東武動物公園は無いだろ}
&bold(){あと「熊谷は群馬」はこの人に限らず絶対禁句。}
ちなみにブラザートム氏もハワイ州生まれだが埼玉育ち。

-菅原真紀
&font(b,red){「熊谷は群馬なんだよ!ぐ・ん・ま!」}
演:麻生久美子(千葉県出身)
菅原家の母、千葉県出身だが、夫と同じ埼玉愛を持つ。
しかし「チバラギ」とか千葉県民を貶す禁句を言われると鬼の形相で怒り出し、口が悪くなり、千葉県の名所でやり込めようとする。
麻生久美子氏は千葉県出身。

-五十嵐春翔
演:成田凌(友情出演)(&font(red){埼玉県出身})
愛海の婚約者で、「埼玉都民」と言われる浦和市出身。
愛海と結納の暁には東京に住むことを決めていたが実は自身も都市伝説のラジオを聴いており…


*用語
各都道府県についてはそれぞれの項目を参照。

・通行手形
埼玉県及び千葉県で発行される通行手形、これがないと東京を出入りできない。埼玉県人は通行手形撤廃を掲げている。
ちなみに川口関所が有名(なお、MOVIX川口には関所はありません)。

・SAT
「Saitama Atack Team(埼玉急襲部隊)」の略であり、埼玉県人を見破り、通行手形がない埼玉県人を捕縛する特殊部隊。
ドライヤー型[[スタンガン>非致死性兵器]]が主武装。

・白鵬堂学院
東京に位置し、代々東京都知事を選出してきた名門校であり、住んでる場所により決まる都会指数によるヒエラルキーが存在する((A組が赤坂や青山住まいのボンボンで、E組になると田無など都下に住む者で構成される。))。

・Z組
白鵬堂学院の埼玉県人を隔離するためのクラスで、埼玉県人の生徒は劣悪な環境下で勉強することになり、迫害を受けている。
制服はボロボロの学生服で女子に至ってはモンペを履いており、さらに保健室すら利用できない、ボットン便所に嵌るなど衛生面でも問題を抱えている。

・東京テイスティング
瓶に入れられた空気を嗅いで制限時間以内に場所を当て、都会人らしさを見せつける[[謎のゲーム>芸能人格付けチェック]]。
百美はこのゲームで数多もの都知事志望の男子生徒を敗北させるも、麗が新記録を出し勝利する。

・サイタマラリヤ
小型春日部蚊に刺されると発症する埼玉県特有の伝染病。
刺された患部に丸ゴシックの「さ」の文字状の炎症が起き、発熱・発疹・下痢・嘔吐を起こし、最悪の場合[[死]]に至る。
その上埼玉県に医者はおらず、祈祷師しかいないという悪循環に陥っている。

・埼玉解放戦線
埼玉県人の通行手形を撤廃し、自由を得るために結成されたレジスタンス。かつてリーダーの埼玉デュークがSATとの戦いに敗れ、所沢に潜伏していたが、麗の帰国とともに息を吹き返す。
……しかしどこが埼玉の中心か言い争っていたり、「商品券もらったから参加した」とあるように烏合の衆の域を出ていないが……?

・千葉解放戦線
阿久津をリーダーとした千葉県人によるレジスタンス。
東京に賄賂を送ることにより、&bold(){千葉県を東京・神奈川に次ぐ関東第3の県にすること}を目標とする。
千葉解放戦線に捕まった者は&bold(){全身の穴という穴にピーナッツを詰められ、[[褌姿>褌(ふんどし)]]で寒空の下、地曳き網漁をさせられる}末路を迎えるという。
しかし彼らも東京に利用される存在で……

・流山の戦い
埼玉解放戦線と千葉解放戦線による決戦であり、流山を挟み、両勢力が睨みを利かせている。

・有名人出身地対決
流山の戦いの始まりで、両県が有名人のカードを出し、影響力を競うもの。
#openclose(show=カードに登場した有名人){
-埼玉解放戦線側
『[[ALFEE>THE ALFEE]]』高見沢俊彦&font(l){阿久津曰く[[「嫌いじゃない…!」>嫌いじゃないわ!]]}
反町隆史
竹野内豊

-千葉解放戦線側
『[[X JAPAN]]』[[YOSHIKI]]((事務所同士の許可があったとはいえ、当の本人に対して無断使用だったらしく問題が起きかけたが、本人の「まぁ、いーか」という寛大さで不問とされた。))
桐谷美玲
真木よう子
小倉優子&font(l){阿久津曰く「弱い!」}
小島よしお&font(l){阿久津曰く「もっと弱い!」}
市原悦子&font(l){麻実曰く「強い……」}
}

・[[群馬県]]
言わずと知れた関東の秘境。
「この先の群馬県内において当局は命の保証は一切しない」という張り紙と、アマゾンもビックリなジャングル、そしてビッグフットと思しき未確認生物が跋扈しているというカオスな状況下にあるが、
都知事の不正を証拠づけるものが隠されており、百美によりそれが暴かれ……


*主題歌
-はなわ「埼玉県のうた」
佐賀県人として有名なはなわであるが、実は彼自身春日部生まれ((更に幼少期は千葉県我孫子市育ち))であり、彼による&bold(){歌と称した大暴露}と&bold(){EDの自重しないテロップ}により腹筋が崩壊した観客が多数現れた。
ちなみに今回の埼玉県の歌は過去に歌っていたverのリメイク版だが、実はこれでも&bold(){元の歌よりもマイルドになっていたりする((元の歌のほうでは「さいたま市がひらがななのはバカで漢字がぜんぜん読めない」と断言しているが、リメイク版は「漢字が全然読めないのかな?」と疑問形になってマイルドになっている。十分ひどい?そうねぇ……))。}


*余談
・実はロケ地の大部分が&bold(){百美曰く「栃木レベルでは驚かなくなった」}と、地味に影が薄い扱いだった&bold(){[[栃木県]]で撮影されていたことが判明している}(その次が茨城、群馬と扱いが不遇繋がり)。埼玉は3カ所と少ない。&br()なぜそんなことになったのかというと&bold(){「埼玉らしいところが埼玉は少ない」}らしい。
・原作者の魔夜氏は他にも僻地ネタを使っており、『パタリロ!』ではアメリカのノースダコタ州を「日本で言う千葉県」と称し、その千葉県を「ゴキブリすら生きられない不毛の地」とディスり倒していた。また本作の後にも出身地の新潟県を題材にした『2万光年翔んで新潟』を発表している。

#center(){&b(){&color(#ffdc00){Wiki篭りにはそこら辺の項目でも編集させておけ!}}}

----
&link_up(△)メニュー
&link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ)
----
#right(){この項目が面白かったなら……\埼玉ポーズ/
}

#include(テンプレ3)








#openclose(show=終盤のネタバレ){
実は埼玉県は何もないと言われているが、&bold(){平均値のものが多く存在しているため、あらゆるものが全国に進出しているのである。}
・第1号店舗が埼玉県にあったファミリーマート
・埼玉県発祥のアイス「ガリガリ君」
・埼玉県発祥の焼肉屋「安楽亭」
・埼玉県に数多くあるショッピングモール
などなど……

数多くのものが全国に進出し、埼京線が走る池袋を筆頭に東京にも埼玉県の空気が流れ、東京都民は埼玉県民と常時触れあうようになり、日本全国は埼玉に染まりつつあった。

それは全て、埼玉デュークが去り際に埼玉県人の味方となった百美と麗に託した&bold(){「日本埼玉化計画」}によるものだった。

&bold(){そして今も彼らは池袋の地下で秘密結社を作り、仲間と共に「世界埼玉化計画」を水面下で進めているのであった…!}

今も百美と麗たちは世界中で暗躍しているのである。

そしてあなたの周りにも埼玉は近くにいるのである……


The next work is...... 『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて〜』
}


#center(){&b(){&color(red){敵は本記事にあり!皆の者、いざ…追記・修正じゃあ!}}}

#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,32)
}
#include(テンプレ3)

#openclose(show=▷ コメント欄){
#lsd()
#comment_num2(num=30)
}