よふかしのうた(漫画)

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よふかしのうた(漫画) - (2025/04/13 (日) 11:32:42) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2022/06/11 Sat 02:51:20
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 14 分で読めます

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#center(){&sizex(6){&color(whitesmoke,black){BOY MEETS VAMPIRE}}}

#center(){&sizex(7){&color(whitesmoke,black){さあ、たのしい}}}

#center(){&sizex(7){&color(whitesmoke,black){夜ふかしの時間だ!!}}}

#center(){&image(よふかしのうたーティザービジュアル.jpg,width=500)
} 
#right(){&size(8){画像出典:TVアニメよふかしのうた公式サイト ©2022コトヤマ・小学館/「よふかしのうた」製作委員会 }}


#contents()


*概要
『よふかしのうた』とは、2019年から2024年まで[[週刊少年サンデー]]で連載されていた漫画である。作者は同誌で連載していた『[[だがしかし>だがしかし(漫画)]]』のコトヤマ氏。
明確な死者や殺人描写、バトル回が出てくるなど、作風はダークファンタジー寄りだが、前作のテンポの良いコメディ成分も健在。
人間と[[吸血鬼]]の“恋”が物語の主軸として置かれているが、二人の恋模様を描いた恋愛ものではなく、人間の少年が吸血鬼の少女との出会いをきっかけに人との関わりや人生を見つめていくボーイミーツガールという作風である。

作品のタイトルはヒップホップユニットCreepy Nutsの同名の楽曲から付けられており&footnote(一巻あとがきにお願いして使わせてもらっていると明記されている)、漫画の内容と曲の歌詞とでリンクする部分も多い。
エピソードごとのサブタイトルはほぼ全てが各エピソード中の台詞から付けられている。

2022年7月から10月まで[[フジテレビ]]のノイタミナ枠を中心にテレビアニメが放送。製作はライデンフィルム。
アニメのティザーPVではCreepy Nutsの『よふかしのうた』が使用され、エンディングテーマとしても引き続き使用される。オープニングテーマもCreepy Nutsが担当し、こちらは新曲の『堕天』。更にアニメ中の挿入歌として『ロスタイム』という曲も書き下ろされている。
アニメ第6話ではR-指定・DJ松永両氏がゲスト声優として出演し、ナンパ男の役を演じた&footnote(それに伴い原作では三人組だったナンパ男が二人組になり、見た目も両氏に似せたデザインに変更された)。

2025年7月より同じくノイタミナ枠を中心にSeason2が放送。


*ストーリー
訳あって不登校の中学生である夜守コウは、夜中にこっそり家を抜け出した際に吸血鬼の美少女・七草ナズナに出会う。
いつもと違う非日常的な夜の世界を知り、自由に夜を生きる吸血鬼に憧れを感じたコウは彼女に吸血鬼になる方法を聞き出す。
その方法とは、吸血鬼に恋をした状態で血を吸われるというものだった。
ナズナに恋をして吸血鬼にしてもらうため、コウはよふかしをして彼女と共に夜の世界へと赴く。


*主な登場人物
&font(#ff0000,b){&sizex(5){原作未読の方はネタバレ注意!!}}

**主要人物
・&ruby(ヤモリ){夜守} コウ
CV:佐藤元、千本木彩花(9歳の頃)
主人公。中学二年生、14歳。学校では優等生として周囲に振舞っていたが、突如優等生を演じて生きることに疲れて不登校になった。
不登校になって以降は日中に使うエネルギーが減ったからか、夜になっても眠れなくなってしまった。
恋愛が未だに分からず、好意を持って告白をしてくれた女子をそれが理由で振ったことがある。そしてその女子の女友達に変に絡まれ、傷つけられた経験などから女が苦手。
とはいえ年上の女性の胸につい視線を向けてしまうなど、異性に対する好奇心は普通の男子中学生とさほど変わらない。
ナズナによると人間の中でも特に血が美味いらしい。
#openclose(show=ネタバレ){
ナズナに定期的に血を吸われ続けたこと、感情や興奮状態などその他の事情が重なり、本人の知らない内に体が徐々に吸血鬼化し始めていた。

そしてナズナとの実験を経て、「痛みを伴う出血」をトリガーに肉体だけ一時的に吸血鬼になれると判明。
最初はこの“半吸血鬼化”をコントロールできずに無意識に暴走していたが、ナズナとの訓練や実戦を経験して制御することに成功。ある程度自分の意思で半吸血鬼化ができるようになる。
}

・&ruby(ナナクサ){七草} ナズナ
CV:[[雨宮天]]
メインヒロイン。吸血鬼。普段は添い寝屋を個人で経営しており、来客にマッサージや添い寝などのサービスを提供している。&font(l){決してえっちなお店ではない。}
自由奔放な性格で下ネタ好き。でも恋愛に関することにはめちゃくちゃ弱く、恋に関する話をしたり聞いたりしただけで異様に照れる。
それ故に他の吸血鬼たちのような異性をオトすテクニックも無く、ニコから&font(b){恋愛学一生赤点みたいなやつ}、ミドリから&font(b){都合良くモテない知り合い}などと散々な言われよう。
人間を惚れさせる術に長けている吸血鬼にも関わらずそのようなスキルを持っておらず、一切眷属を作ろうともしないため、仲間内からちょっと変わり者扱いされている。
とはいえ今までに眷属候補が全くいなかったわけでもなく、暇潰しとして夜間の高校に通っていた時期に出会った目白キョウコという女子生徒を眷属候補として考えるほど親しくなったが、ある事件が起きて彼女とは音信不通となってしまった。
彼女と仲間の吸血鬼達の名前は「春の七草」から取られており、彼女の場合は「なずな」。


**コウの幼馴染
・&ruby(アサイ){朝井} アキラ
CV:[[花守ゆみり]]
コウの友達の女子。彼と同じ団地に住んでいる。何がとは言わないが[[でっっっかい>巨乳]]。
物凄く早寝早起きで、夜8時に就寝して朝4時に起床し、日が昇る前に散歩しながら登校するのが平日のルーティーン。
よふかしをしているコウとナズナに偶然出会い、吸血鬼の存在を知る。そしてコウの吸血鬼になりたいという希望についてもある程度の理解を示す。

・&ruby(セキ){夕} &ruby(マヒル){真昼}
CV:[[小野賢章]]、松本沙羅(9歳の頃)
コウの友達の男子。友達が多くて誰からも好かれる、絵に描いたようなザ・陽キャ。
文武両道の優等生で教師からの信頼も厚い。
実家の花屋の手伝いで夜間に配達をした際に出会った年上の女性に恋をしている。その女性に度々遅い時間に会いに行くせいで最近は寝不足気味。
#openclose(show=ネタバレ){
その彼が恋をしている女性は&font(b){吸血鬼の星見キク}。

彼には兄がいたが、不慮の事故で亡くなってしまった。
両親は兄を深く愛しており、真昼のことをないがしろにしてまでも、ずっと長男のことを引きずっていた。
家に居場所が無くなった真昼は、ある日キクに出会い、自分を見てくれる彼女に恋心を抱く。

コウとキクのやり取りを聞いてしまい、キクの正体を知ってしまうが、それでもキクのことが好きだと彼女に告白する。
そして、吸血鬼になりたいというコウと一緒に吸血鬼になることを夢見て、どちらが先に吸血鬼になれるか競争だと軽口を言い合うようになった。

しかし、キクに心を奪われていくうちに、学校の友人たちが煩わしくなっていき、表情も人間関係も荒んでしまう。
更にコウの半吸血鬼化を目の当たりにしたことや、互いの意思や認識のズレが表面化したことを切っ掛けに、コウとも絶交を宣言するほど関係が悪化。
これに加えてキクの話術に乗せられて、自分をないがしろにしてきた母親ともついに絶縁し、キク以外の人々からどんどん孤立していく。

しかしコウはそれでもマヒルをキクから救いマヒルと仲直りしたいと言い出すが……

}


**吸血鬼
・&ruby(キキョウ){桔梗} セリ
CV:[[戸松遥]]
ナズナの仲間の吸血鬼。この世で最もモテる存在ということでギャル風のJKの格好をしている。
暇つぶしにナンパ待ちして男遊びをするなど多くの男をたぶらかしているせいで、仲の悪いナズナからクソビッチ呼ばわりされている。
連絡先を交換した男たちが徐々にメンヘラ化してダルくなるのが最近の悩み。&footnote(眷属にしてもいいけれど気が乗らないらしい。)
名前の由来は「せり」。
#openclose(show=ネタバレ){
自分に恋する男たちの手玉に取ることに飽きを感じていた時に、長年付き合っていた彼女にフラれたという青年に会う。
その青年・あっくんは彼女にフラれた経験から恋愛はもうこりごりと語り、他の男たちとは違う反応を見せる。人との関わり全てに“恋愛”がついてきてしまう吸血鬼の彼女は、いつしか普通の友達として接してくれるあっくんに特別な感情を持ち始める。
しかし人間との間にそんな関係は築けないことを知っているため、彼を殺して全て忘れようと考えていた。
二人の感情を察したコウが友達として話し合うことを促したのをきっかけに和解し、彼を眷属にする。

・&ruby(アキヤマ){秋山} &ruby(アキヒト){昭人}
CV:[[吉野裕行]]
眼鏡をかけた青年。通称&font(l){メンヘラさん}あっくん。
高校からの彼女に突然フラれ、浴びるように居酒屋でヤケ酒を飲んだ帰りにセリに出会う。
恋愛は脳の一時的なバグでそんなものに縛られるのは馬鹿馬鹿しいと考えるようになったが、次第にセリと関わることに幸せを感じるように。
だが、次第にセリと会わない時間が長く感じて不安になったことを切っ掛けにメンヘラと化してしまった。
最終的にはコウの介入でセリとお互いの気持ちを分かち合い、彼女に血を吸われて晴れて眷属となった。
吸血鬼になってからは眼鏡を外してピアスを付けるなど雰囲気がガラリと変わり、セリとバカップルの如くイチャイチャしている姿を度々見せる。
}

・&ruby(ホンダ){本田} カブラ
CV:[[伊藤静]]
ナズナの仲間の吸血鬼。ミステリアスな雰囲気を醸し出しているお姉様。
他人の獲物を横取りする癖があり、都合の良い女を演じて少しずつ自分のものにしていくというテクニックを持つ。
普段は看護師として病院に勤務している。
名前の由来は「すずな(カブ)」。
#openclose(show=ネタバレ){
吸血鬼になる前の彼女は全力で走ったこともないほど病弱で、定期的に入院していた病院で七草ハルという看護師に出会う。
病弱なせいで友人や家族からも“お荷物”として扱われていたカブラにとって、唯一にして最大の理解者となってくれたハルにいつしか恋心に似た感情を持つようになり、彼女が吸血鬼であることを知った際に眷属にしてもらうように頼む。
しかしハルは人間の男性との間に子供を設け、カブラの前から姿を消してからほどなくしてこの世を去る。

自分に子供を託して逝ってしまったことなどから、その子供、&font(b){七草ナズナ}に対して複雑な感情を持ったが、彼女の世話をすることに。つまりナズナにとってカブラは育ての親である。
&font(l){ナズナがハルと瓜二つなので密かに情熱的な視線をナズナに向けていたこともあった。}

ナズナに人間だった頃の記憶が全く無いのは、生まれついての吸血鬼だったからである。また、カブラに育てられていた過去をほとんど覚えていないのも、人間が赤ん坊の時期の出来事を覚えていないのと同じことだと説明された。
ちなみにナズナは生誕から数か月も経たない内に急成長していたようで、カブラが彼女と初めて接触したときには今と変わらない姿だった。
}

・&ruby(ヒラタ){平田} ニコ
CV:[[喜多村英梨]]
ナズナの仲間の吸血鬼。やや男勝りではっきりした物言いをする長身美女。
気が合いそうと最初に言って会話をしやすい状況を作り、相手に意識させる話術を得意技とする。
普段は夜間学校で教師として勤務しているので大体スーツを着たOL風の格好をしている。ちなみにナズナが一時期通っていた学校は彼女が勤務している高校。
名前の由来は「ほとけのざ」の標準和名「小鬼田平子」のアナグラム。

・&ruby(コハコベ){小繁縷} ミドリ
CV:[[大空直美]]
ナズナの仲間の吸血鬼。愛嬌と派手に着飾らない容姿で童貞受けが良いと自負している。
“君に興味あるなぁ”ムーブや自然に物理的な距離を縮める話術など、複数のテクニックを使いこなして数々のコミュニティを狂わせてきた。
普段はとあるメイド喫茶の人気No.1メイド「みどり」として活動している。
名前の由来は「はこべ」。

・&ruby(スズシロ){蘿蔔} ハツカ
CV:和氣あず未
ナズナの仲間の吸血鬼。スレンダーな[[ボクっ娘]]&color(lightgrey){…と思わせて[[&color(lightgrey){男の娘}>男の娘]]。}
ニコと同じ「気が合いそう」作戦や、アメとムチで相手を自分に依存させる&font(l){洗脳}人間関係の形成を得意とし、中性的なルックスも相まって男女両方からモテる。
入浴シーンがないとヘソの位置&footnote(女性ならヘソは腰の括れより下だが、男性は腰の括れと同じ高さ)で男性と確認できないほどで本人自身女物のファッションも好き&footnote(コウが男だと確認したのは入浴シーンから。タオル忘れたからと声をかけた際に、女の子がいないからかフルチンで浴室のドアを開けていた。)。
小綺麗なマンションに三人の&font(l){奴隷}眷属と生活している。
年齢は明かされていないが、見た目はコウと同年代の中高生相当に見える。

&color(lightgrey){粗チンか巨根かは不明だが、原作とアニメ両方とも、それほど小さくない湯気がハツカの股間をガードしていた。&br()推測するに、年齢相応の健康的なハリツヤな普通包茎の可能性が高いが、女装の似合う男児は体毛は濃くないという通説から、陰毛は年齢不相応に細くて目立ちにくくまばらに少ししか生えてないのかもしれない。京都旅行みたいな校外学習でみんなと大浴場のときはどうしたんだろうか?}
名前の由来は「すずしろ」。

・&ruby(ホシミ){星見} キク
CV:[[佐藤利奈>佐藤利奈(声優)]]
ナズナの仲間の吸血鬼。だが彼女らの前にはめったに姿を現さず、セリたち五人がアジトに集まって飲むときも全く来ない。
仲間内から何を考えているのかわからない人物とされており、常に何かを内に隠しているような妖しげな影がある。
ナズナとは対照的にやたらと眷属を増やしていることも合わせて、ナズナとは別ベクトルで変わり者扱いされている。
名前の由来は「ごぎょう」の1分類群「菊」とその別名「星見草」。

・Love Green
ミドリの眷属の吸血鬼。通称・&font(l){ラヴ君}エルジー。
眼鏡、小太り、頭にバンダナとステレオタイプの[[俺ら>オタク]]だが、目が美しく、髪ツヤがすごく、肌がまァ~キレイ!&footnote(吸血鬼化した直後は細身のイケメンとなったが、人間だった頃に通っていたギトギトのラーメン屋を思い出してしまったせいでリバウンドした。)
しかも聞き上手で優しくて知識も豊富、だが自慢気に知識を披露することはなく、無闇に否定から入らないなど、めちゃくちゃいいやつ。

集団に馴染めず不登校気味だったが、それを否定せずに受け入れてくれたミドリに惚れて眷属となった。
ミドリから吸血鬼であることを聞かされても、「ミドリと一緒にいられるなら何になろうとも構わない」と眷属になることを即決するなど、彼女への思いは一途。
……なのだが、まだ人間だった頃に&font(b){小繁縷ミドリのえっちな同人誌を執筆}&footnote(ちなみにタイトルは「みどりちゃん危機イッパツ」)、眷属となった後も密かにミドリの下着を確保しているなど、&font(l){紛うことなきキモヲタストーカー}ちょっと愛が行き過ぎている。

#openclose(show=単行本12巻以降のネタバレ){
・アザミ
キクの眷属の吸血鬼。レンズの小さいサングラスとマスクを着けている細身の青年。
各地を転々としながらヤクザの下っ端をしつつ、吸血鬼が関与した事件の事後処理をしている。
クールな印象を受ける一方で、想定外のことにビックリ仰天したり、意図せず人を殺してしまいそうになってめちゃくちゃ焦ったりとコミカルな表情も見せる。

人間の頃からヤクザの下っ端で、当時親分の女だったキクに密かに恋心を抱いていた。
ある日、どこかのヒットマンがサブマシンガンで武装して事務所を襲撃してきたときに、その場にいた親分や他の組員もろとも蜂の巣にされてしまう。
アザミがとっさに庇ったためキクは無傷だったが、自分を庇ってくれてかっこよかったという理由で気まぐれに瀕死の彼の血を吸い、そのときに運良く吸血鬼化して命を拾った。
キクには全くその気は無かったが、結果的に命を救われたので、今でも彼女を「姐さん」と呼んで慕っている。
とはいえ、キクに心酔しているわけではなく、彼女がやたらと眷属を増やしていることに関しては否定的。

・ススキ
目隠れヘアが特徴的な吸血鬼の女性。アキラに劣らずでっっっかい。
吸血鬼が静かに暮らせることを望んでおり、吸血鬼の存在が人間に知れ渡らないように活動している。
そのため、眷属を無駄に増やし続けている星見キクは吸血鬼という種の害になると判断し、彼女を始末するために探し求めていた。
吸血鬼が相手でも制圧できるように仙人のような武道家に師事し、フィジカルと格闘術を鍛えてある。
更に吸血鬼のすり抜けの能力も完全に使いこなしているため、喧嘩馴れしているアザミをも凌駕する戦闘能力を有している。

・七草ハル
吸血鬼。七草ナズナの母親。故人。かつてはカブラが入院していた病院で働いていた。
外見はナズナと瓜二つの美人だが、ナズナ以上にやりたいことをやるし言いたいことも言う傍若無人な性格。
吸血鬼として生きることに飽き、キクと共に人間へ戻る方法を探していたが見つからず、10年間吸血しないことによる餓死を選んだ。
一般の吸血鬼の親子関係は眷属関係だが、ハルとナズナのみは人間同様の純然たる母子関係。
ハルはとある人を好きになりその人との子供を作る。この人と吸血鬼の間に生まれた子供こそがナズナである。
遺されたナズナの世話をカブラに頼み、この世を去っていった。

・七草ハルカ
ハルの眷属の吸血鬼。白髪が特徴的な少年。
元より自分が嫌いで漠然とした自殺願望を抱えていたところでハルと出逢う。
死ぬ前に初めて好きな人ができたと臆病さを捨てて自殺しようとした時、七草ハルに命を救われ眷属吸血鬼にされる。ハル曰く「君の顔が結構好みだったから」だそうな。
吸血鬼になった後もしばらくはハルとその友人キクと行動していたが、ある日ハルは居なくなる。
自分を知っている人間がいない場所を求めて北海道に辿り着き、観光客などから血を吸い、複数の女性のヒモとして生きている。
それでも何十年経ってもハルへの恋路を諦められずいたが、ハルの娘であり瓜二つの容姿をしたナズナと出逢う。
その後ナズナに一度だけデートし告白するもフラれる。ナズナからは同じハルから生まれた兄妹的な関係として納得されている。
ハルとしてもナズナがハルと似ても似つかない性格をしているのは理解しており、フラれた後もかつての想い人の忘れ形見としてナズナを大切にしている。
東京に戻ってきてからは同じハルの眷属であるカブラと意気投合しており、ハルの思い出話に花を咲かせている。

}

**その他
・&ruby(シラカワ){白川} &ruby(キヨスミ){清澄}
CV:[[日笠陽子]]
出版社で雑誌を作っている24歳の女性。仕事…というより会社の面倒な飲み会に疲れ切っている&footnote(飲み会を抜きにしても深夜の2時に上司から呼び出されるなど、あまりクリーンな労働環境ではなさそうなことが察せるが)。
上司に飲み会に付き合わされた帰りにナズナに声を掛けられ、マッサージを受けたことを切っ掛けに半年ほど彼女の添い寝屋に通っている。

・&ruby(ウグイス){鶯} &ruby(アンコ){餡子}
CV:[[沢城みゆき]]
一個人で探偵業をしている眼鏡をかけた女性。人差し指と中指だけ露出する独特な形状の手袋を付けて[[煙草>紙巻き煙草]]を吸っている。
暗い目をしているが、意外とノリが良いところもある。
僅かなヒントから情報を得て思考を巡らせるなど、観察力・洞察力や推理力はピカイチ。
&font(l){[[出身>週刊少年サンデー]]が同じ[[同業者>探偵]]だからか、[[コナンくん>江戸川コナン]]のことを知っている。}
&font(#0000ff){&u(){&color(whitesmoke){過去のとある経験から吸血鬼の殺し方を知っており、吸血鬼を殺すため独自に活動を行っている。}}}
#openclose(show=ネタバレ){
高校時代に定時制に通っているという女子生徒と偶然出会い、自然とほぼ毎日顔を合わせる仲になっていく。
そして不仲の両親のパソコンをいじったり父親を尾行したりして探偵ごっこに興じるなど、次第にその女子生徒、&font(b){七草ナズナ}はかけがえのない友人となる。

ある日ナズナが吸血鬼だということを知ったが、特に今までと変わりなく接していた。
しかし、あることを切っ掛けに不仲の両親はお互いどころか娘の自分にまで興味が無いことを知ってしまい、ついに家庭に居場所が無くなってしまった彼女は、ナズナから眷属にならないかと提案される。

これを聞いて、両親のことなどもう知ったことかと帰宅した矢先、両親が仲直りし、娘の彼女のことも改めて受け入れる姿勢を見せる。
なんだかんだ家族は元通りになって全てが丸く収まると思われたが、父親が突然豹変して妻の血を吸い尽くして殺してしまった。

ナズナと関わって吸血鬼の存在を知っていたことと、&font(b){父が思い入れのあるライターに触れたときに苦悶の表情を見せた}のを見逃さなかったことが功を奏し、吸血鬼と化した父を殺すことに成功した。
修復されつつあった家庭を吸血鬼によって壊された彼女は吸血鬼を信頼することができなくなり、やがてナズナの前から何処かへと姿を眩ます。

こうして彼女、&font(b){目白キョウコ}は探偵の鶯アンコとなり、吸血鬼を殺すために夜を生きるのであった。
}

・トニオ、カイ、マツダ
CV:[[子安武人]]、子安光樹、佐藤ミチル
初期からたまに登場する酔っ払い三人組。アニメ版で名前が付けられ、出番も少し増えた。
三人一緒でいることが多く、泥酔した状態とはいえ初対面のナズナとも打ち解けた。
ちなみにトニオとカイの声優は実の親子であり、マツダの声優も含めて全員同じ事務所に所属していたりする。


*用語・設定
・[[吸血鬼]]
人間の血を糧にして生きる存在。人間と外見上の違いはなく、翼なども生えていない。人間よりも遥かに長い寿命を持つ。
しかしその身体能力は人間離れしており建物の壁をパンチ一つで破壊したり、地面を蹴り上げて空を飛んだり出来る他、後述の物質スリ抜ける力も持っている。
腕や足を千切られても血を飲めばまた生えてくるので再生能力も高い。
日の光に当たると灰になるが、十字架やニンニクは効果がない。
日光を浴びても気分が悪くなる程度で済む者もいるので、明言されていないが吸血鬼によって耐性が違うと思われる。

血に味を感じるようで美味い血不味い血などの俗的な感覚を持っている。また口に含んだ血の味から感情や記憶などを推測できる。
反面血を吸わずにいると段々と衰弱し吸血衝動が増していく。そんな中でも10年間吸血衝動に抗い続けるとその吸血鬼は死に至る。
吸血鬼に恋をした人間がその吸血鬼に血を吸われることで人は吸血鬼になる。吸血鬼の面が良いのはこの繁殖方法に由来すると思われる。
最初に血を吸われてから1年間吸血鬼にならなかった人はその生涯吸血鬼になることはない。

#openclose(show=アニメ第一期以降のネタバレ){
人間から吸血鬼になると徐々に人間だった頃の記憶を忘れる。これは即ち自分が誰に恋をして眷属になったのか覚えておくことが難しいということである。((自分の血を残す、紙に書くなどをして忘れたあとに思い出すことは可能。カブラがそうしている。))
吸血鬼を殺す方法は三つある。一つ目と二つ目は前述した通り太陽光を浴びることと10年間血を吸わないこと。最後は人間時代の思い出の品に触れることである。その品への思いが強いほど効果も強くなる。

・スリ抜け
吸血鬼の基本能力。壁や床を通り抜けて移動することができる。
これは体の正と負を切り替えるような感覚で行うのだが、吸血鬼同士では負の状態の相手に対して自分も負の状態にすることですり抜けず接触することができる。この正負の読み合いが吸血鬼同士の戦いでは重要視される。

・半吸血鬼化
吸血鬼を好きになりかけた人が出血を伴う怪我をすると極稀に半吸血鬼と化す。これは非常に稀な現象で作中でも一人しか観測されていない。
半吸血鬼になったヒトは基本的には人間と変わらないが、痛みを伴う出血をトリガーとして一時的に吸血鬼になる。
この際上記の吸血鬼の高い身体能力やスリ抜けといった特徴を持つ。
しかし出血が止まるとそれらの力を失い人間に戻る。
また既に半吸血鬼となった状態で更に出血を重ねた場合、吸血鬼としての能力は何度でも向上する。
}

追記・修正は今日という日に満足してからお願いします。


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}
#include(テンプレ3)

#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 色々と尖った作品よね。見え隠れするビターな作風になるとは連載開始時には思ってもなかったよ。  -- 名無しさん  (2022-06-11 04:37:08)
- Creepy Nutsの曲かな?ってずっと思ってたけど実際にそこから取ってたのか  -- 名無しさん  (2022-06-11 09:03:45)
- アニメ1期はどこまでやるんだろう。キクも出すんかな  -- 名無しさん  (2022-09-30 09:08:50)
- アニメ2期まだかな  -- 名無しさん  (2023-05-06 21:17:56)
- アニメ2期まだかな  -- 名無しさん  (2023-05-06 21:18:27)
- だがしかし終盤や読み切りを思い起こすシリアスさやダークさが前面に出た感じ。ギャグももちろんあるけど  -- 名無しさん  (2023-05-06 21:20:43)
- つべで「よふかしのうた(楽曲)」聞いてるけどオードリーのオールナイトニッポンのテーマソングだったのね  -- 名無しさん  (2023-07-18 23:19:56)
- やはり終わりに近づいてきたか  -- 名無しさん  (2023-11-15 13:09:11)
#comment
#areaedit(end)
}