MONSTERS(尾田栄一郎)

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MONSTERS(尾田栄一郎) - (2025/04/17 (木) 10:01:55) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2024/01/16 Tue 11:45:25
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます

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『MONSTERS』とは、『[[ONE PIECE]]』の原作者[[尾田栄一郎]]の[[読み切り]]作品である。

#openclose(show=▽目次){
#contents()
}

*概要
当時19歳の尾田氏が執筆し、1994年に発売された[[週刊少年ジャンプ]]Autumn Special号にて掲載された。
後に1998年に発売された『尾田栄一郎短編集 WANTED!』に『[[ROMANCE DAWN]]』と共に収録。

2021年には「ONE PIECE」のコミックスが100巻に到達した事を記念して、ボイスコミックが少年ジャンプの公式YouTubeチャンネルにて公開。
更に、2023年の7月23日に開かれた「ONE PIECE DAY’23」で[[アニメ化]]が決定した事を発表。
タイトルは『&bold(){MONSTERS 一百三情飛&color(green){龍}侍極}』。
監督は、『[[呪術廻戦]] 1期』や『[[劇場版呪術廻戦0>呪術廻戦0(映画)]]』で監督を務め、『[[ONE PIECE FILM Z]]』で原画を担当した朴性厚。
2024年1月22日にNetflixとAmazon Prime Videoで世界同時配信。



*登場人物
※[[CV>声優(職業)]]は左がボイスコミック・右がアニメ担当とする。

・&bold(){リューマ}
CV:[[細谷佳正]]/同上
本作の主人公。
&ruby(つわもの){兵}の&ruby(こころ){魂}を重んじる侍。
他者から受けた恩義を返す事を礼儀としているが、基本的に泥臭く粗野な印象の振る舞いが目立つ((扉絵では鼻をほじっている始末。ちなみに短編集『WANTED!』は何かと鼻をほじるキャラが多い。))。
剣豪キングを探しており、彼と闘う為に旅をしている。
剣の実力は、&bold(){銅像を刀で一刀両断してしまえる}ほどで、シラノからも「いい太刀筋」と評された。

旅の途中、何も飲まず食わずで飢え死にしそうだった所を、ある町のレストランでウェイトレスを務めているフレアと呼ばれる女性に食事を与えられ助けられる。
しかし後述のディーアールとの諍いで、町に竜を呼び寄せたとして町人から非難を浴びることになってしまう。

・&bold(){フレア}
CV:[[坂本真綾]]/[[花澤香菜]]
町のレストランで働いてるいるウェイトレス。
野垂れ死にしそうなリューマに食事を与えた。
7年前起きた竜の大奇襲により自分の住んでいた故郷が滅ぼされ、両親を亡くしてしまった過去を持つ。

#openclose(show=▽以下、ネタバレ注意){
リューマがディーアールを刺殺し竜を呼び寄せた疑いをかけられた際には町人共々彼を非難し、平手打ちを食らわせた。
その後、町人が逃げる中でシラノを止めるために町に戻るが、そこでリューマと共にシラノの本性と正体を知る。
リューマに謝罪し、それでも気丈に振る舞うが、内心は激しく傷ついており、リューマに避難を促しながら自宅に残って慟哭していた。
絶望し、竜が迫る中でこの町と共に心中しようと考えるが……。
}

・&bold(){シラノ}
CV:[[大塚芳忠]]/ [[東地宏樹]]
一流剣士。
巷で噂の剣豪キングと呼ばれる剣士に匹敵する実力を持つと言われている。
10年前に竜の角笛の警備を務めていた騎士団の団長を務めていた。また、7年前の大奇襲で現れた竜に立ち向かったが、当時の町民の1人であったフレアを助けるのに精一杯だったとの事。
ディーアールが呼び寄せた竜に対しても、自らが立ち向かうことを表明するなど、高潔な心の持ち主。町民から剣士の鑑と評されている。
一方リューマからは高潔さを評価されつつも、レストランで鞘当て((シラノは少々の失礼としか取っておらず軽く詫びて流そうとしたが、侍であるリューマにとっては刀剣は魂であり、それを粗末に扱うことなので果たし状同然と認識している。))した挙げ句、喉元に剣を突きつけた段階で一方的に勝利宣言して終わらせたことから「ヒゲ太郎」呼ばわりするなど快く思われていない。

#openclose(show=▽以下、ネタバレ注意){
&bold(){実はシラノが10年前の騎士団の団員を皆殺しにして竜の角笛を奪い、フレアの故郷に竜を呼び寄せた一連の黒幕であった}。
彼の実態は、仲間のディーアールと共謀して町の金品を奪う強盗(リューマ曰く「最高に質の悪い火事場泥棒」)で、
終いにはフレアを救った事も名声を手にするためのことであり、あまつさえ家の下敷きとなって&bold(){助けを求めたフレアの父にとどめを刺す}
といった卑劣な手段を取る、兵の魂どころか剣士の風上にも置けない男である。
普段の紳士的な振る舞いも全て演技であり、その本性は奪った金品を前にして下卑た笑いを上げ、フレアのことも「ガキ」呼ばわりして2度も住んでいた街を自分達に壊されることを嘲笑する等、品性の欠片もない外道そのものな性格である。
それでも、ディーアール曰く腐っても剣士としての実力は確かなそうだが、怒りで本気を出したリューマの敵ではなく、断末魔の叫びを挙げる間もなく一瞬で斬殺された。
}

・&bold(){ディーアール}
CV:[[松岡禎丞]]/[[真殿光昭]]
三流剣士。白塗りの顔の上からそのまんまDRとペイントされている。
鞘当てをしてしまった事でリューマに絡まれるが、突然「角笛目当てに自分を刺した」と言い掛かりにつけ、取り出した竜の角笛を吹いて竜を町に呼び寄せた。
町人を前に角笛が本物だと告げた上でそれを破壊(竜をコントロールできないように)して事切れたことで、町人はパニックに陥り、騒動を引き起こしたリューマを非難するようになる。
なお漫画版では痩せていたが、アニメ版は肥満体型である。

#openclose(show=▽以下、ネタバレ注意){
流れ者のように町に現れたが、&bold(){正体はシラノの仲間で、竜を操り町を破壊して金品を奪う強盗}。
シラノとどういう経緯で出会ったのかは不明(騎士団の団員?)だが、シラノ同様に人間性は完全に腐った外道。
鞘当てもシラノから教えられたことから挑発の手段として行っており、騒動の原因をリューマが担ったように見せかけるための偽装工作であった。
破壊した角笛も当然偽物で、本物は次の悪事と竜のコントロールのためにきっちり残していた。
剣士としては三流かつ腐った人間だが、角笛を吹きこなすため3年に渡って訓練する程度の根性はある模様。
シラノがあっさりと下されたことに恐れを成し、角笛でドラゴンを操れるのが自分だけということを盾にしてみっともなく[[命乞い]]をするも、リューマに通じるはずもなく、描写すらされない中で彼に斬り殺された。
}

・&bold(){マスター}
CV:[[寺島拓篤]] / 野村勝人
フレアが働くレストランの主人。
リューマに7年前の大奇襲の事を話した。
剣豪キングについて何やら心当たりがある模様。


#openclose(show=▽アニメ版のネタバレ注意){
[[ロロノア・ゾロ]]
cv:[[中井和哉]]
アニメ版のみ登場。
スリラーバークで秋水を受け取るシーンにて登場。
なお彼の名前はキャストリストには載っておらず&bold(){完全なサプライズでの登場}である。
}

*用語
・&bold(){&ruby(ドラゴン){竜}}
CV:大塚芳忠/[[中井和哉]]((ナレーションも兼任。))
7年前の大奇襲でフレアの故郷を焼き尽くした[[巨大生物]]。
竜の角笛を吹いた所に現れる。
人々にとって“恐怖”の対象であり、その土地の&bold(){&ruby(●●●●●){絶対の壊滅}}を意味する。

・&bold(){竜の角笛}
10年前にある場所で警備されていた奇貨。
竜を操る事ができ、世界に一つしかない。
だが、何者かが警備にあたっていた騎士団の兵士を壊滅させ笛を奪っていった。

・&bold(){剣豪キング}
世界一の剣士と称されている詳細不明の剣士。人前に中々現れない為、誰も彼の顔を知らない。
リューマはその剣士を探す為旅に出ている。

#openclose(show=▽その正体は…){
&bold(){実はリューマこそが剣豪キングその人であった}。
マスターによるとリューマは助けられた人々から『&bold(){リューマ・ド・“キング”}』と呼ばれており、世界一の&bold(){&ruby(つわもの){兵}の&ruby(こころ){魂}}を持った剣士であるとの事。
リューマ本人はその事を知らない。
}

*ONE PIECE本編との繋がり
MONSTERSに登場するリューマだが、実はONE PIECE本編に登場している。[[スリラーバーク]]編にて登場したゾンビの1人である[[ワノ国]]の侍、霜月リューマと同一人物である事が単行本47巻の[[SBS>SBS(ONE PIECE)]]にて明かされた。
これによりMONSTERSの世界は、ONE PIECEの世界から約400年前の話になる。
尾田氏曰く、「本編の世界ではすでに病気で命を落としたが、伝説の剣士として名を残している」との事。
アニメでは設定の共有のため、リューマの持っている刀は[[秋水>刀(ONE PIECE)]]になっている。

また、パンクハザードで[[ゾロ>ロロノア・ゾロ]]がドラゴンを斬るシーンは、リューマが本編で竜を斬るシーンの[[オマージュ]]になっている。



*余談
この作品を執筆していた当時、尾田氏は甲斐谷忍のアシスタントを終え、徳弘正也の作品である『[[ジャングルの王者ターちゃん]]』のアシスタントを務めていた。

タイトルは、サザンオールスターズやドリフターズといった「◯◯◯ターズ」を付けたいと考えた尾田氏が、話を構成していくにつれ、強い竜や怪物級に強い人物達が登場することから無理やり付けたものであるとの事((『尾田栄一郎短編集 WANTED!』156Pより。))。



追記・修正は兵の魂を持った者がお願いします。

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#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- タイトルは作者が「~ズ」って名前にしたくて、「怪物みたいに強い奴も出てくるから」ってちょっと強引につけたんだっけ?  -- 名無しさん  (2024-01-16 17:08:21)
- 設定上はワンピース世界でもリューマのドラゴン殺しが伝説にされてるのを省みるとワンピース世界にも昔はドラゴンが棲息してたのか……  -- 名無しさん  (2024-01-18 07:56:00)
- MONSTERの項目と思ったら「S」なのね…この方こんなの描いてたんだ  -- 名無しさん  (2024-01-18 10:16:08)
- MONSTERSというドラマがあった為、それと差別化を図る事ができるよう名称を変更しました。  -- 名無しさん  (2024-01-22 23:42:56)
- アニメ版のサプライズゲストについて加筆  -- 名無しさん  (2024-02-01 19:18:20)
- ワンピとつながっているということは、あの世界には人造生物ではない天然の竜が存在する(した)ってことか?  -- 名無しさん  (2024-02-01 20:25:41)
- 作画に関しては新人としては十分あるけど、よっぽどイキっていたのか必要性もないのにシラノ達が自白してたり、ドラゴンの脅威がいささか描写不足だったりと所々未熟さを感じ取れるところは間々あった気がする。  -- 名無しさん  (2024-10-14 16:46:09)
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#areaedit(end)
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