ICO(ゲーム)

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ICO(ゲーム) - (2024/11/20 (水) 17:04:57) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2010/12/03(金) 21:40:17
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&font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます

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#center(){&font(#ffc0cb){―この人の手を離さない。}}


&font(#ffc0cb){僕の魂ごと離してしまう気がするから―}






*ICO(イコ)

『ICO(イコ)』は2001年にSCE(ソニーコンピューターエンターテインメント)から発売されたPS2用ソフト。
ジャンルはアクションアドベンチャーだが、攻略には多分にパズル的要素を含む、技術よりも頭脳が必要になるタイプの[[ゲーム]]である。
ゲームデザイン、開発は後に『[[ワンダと巨像]]』『人喰いの大鷲トリコ』を送り出す上田文人のチームで、三者には多くの共通点が見られる。
新作ラッシュが続く年末発売だったと云う事もあり、一部の人間以外には注目を集めなかったものの、プレイした人間の評価は総じて高く、特に[[ゲーム]]好きで知られる作家・宮部みゆきは同作の内容に感激し、「週刊現代」誌上にて同作を題材とした『ICO〜霧の城』を連載するに至った(ちなみにこちらの設定はあくまで[[ゲーム]]を基にした宮部氏独自のものなので注意)。
単行本として上梓する程のファンである事は有名であり、廉価版のパッケージ裏には彼女からの推薦文が記載されている。
テーマソングは「ICO -You were there-」。切なく美しい曲調で数あるゲームソングの中でも高い人気を誇る。
是非ともエンディングで聴いて欲しい一曲である。

 

**【物語】

頭に角を持って生まれた少年イコは、掟に従い13歳を迎えたその日に神官達に連れられ、海に臨む巨大な「霧の城」へと生贄に捧げられる事になった。
自分の運命を達観していたイコだったが、その時「霧の城」が大きく揺れ、彼は囚われていたカプセルから投げ出されるのだった…。
悪魔≠ノ暗闇に引き摺り込まれる夢の後、先程まで見ていた夢をなぞる様に塔を登っていったイコは鳥籠を思わせる牢に囚われていた少女…ヨルダを見つけるのだった。
…解き放ったヨルダをさらおうとする黒い影≠何とか撃退したイコは、ヨルダを救うべく彼女の手を引き、「霧の城」からの脱出を目指すのだったが…。

「お前だね、私のかわいいヨルダを連れ回しているのは…」

…果たして、二人を待つ運命とは…?



**【舞台】

・霧の城
海を臨んで建てられた巨大な古城。
溯れ無い程に古来より角を持った子供が生贄に捧げられて来た。
住んでいる人間はおらず、魔法(テクノロジー?)で封印されている。
この物語の舞台であり、広大なマップを誇る。
※こだわりの明暗の美しさは、現在でも新鮮に映る程。

 
**【登場人物】
・イコ(声:進藤一宏)
主人公。
角を持って生まれて来た事で、13歳になったのを機に「霧の城」へと連れて来られる。
生贄としての運命を受け入れていたが、ヨルダとの出会いに彼女を助け、「霧の城」からの脱出を目指す。

※角を持って生まれた所為か、肉体がずば抜けて強靭で、身体能力が高いとの記述がある。


・ヨルダ(声:高橋理恵子)
本作のヒロイン。
イコよりも年上で、彼よりも頭一つ分以上背が高い。
細身で色が白く、肉体からは光を放っている様に見える。
イコとは別の言語を喋り、言葉を通い合わせる事は出来ないのだが、二人は互いを頼りに「霧の城」からの脱出を目指す。
黒い影達に狙われ、女王からは「娘」と呼ばれているが…?
尚、各ステージのクリア条件は彼女を石像(出口)の元へ連れて行き、封印を解いて貰う事である。
※単独で高所への移動や崩れた足場を越える事は出来ない為、イコ(プレイヤー)が誘導の他、補助してあげる必要がある。
また、長時間一人にすると黒い影に襲われ[[ゲームオーバー]]になるので注意。
…その一方で、要所でヒントをくれたり、出口の他に仕掛けの封印を解いてくれる。

 
・黒い影
黒い穴から出現し、ヨルダをさらおうとする存在。
実体は無く、攻撃する事で消えてしまうが…?
壁や床を這う獣の様な物から人型の物…翼を持つ大型の物まで、良く見ると意外に種類が多い。
イベントで出現する他、ヨルダを一人にしていると彼女に襲いかかって来る。
イコを攻撃するよりもヨルダをさらう事を優先させる特徴がある。
さらわれたヨルダが黒い穴に完全に引き摺り込まれると[[ゲームオーバー]]になる為、すぐに助けに行く事。


・闇の女王(声:渡辺美佐)
その身に「闇」を纏った「霧の城」の支配者。
黒い影を率いてイコとヨルダの逃亡を邪魔して来る。
イコとヨルダ、それぞれの言語を操りヨルダを娘と呼ぶが…?
最終決戦にて彼女が放つ闇の波動を受けると石に変えられてしまう(一撃死)。



※[[ゲーム]]中の言語はいずれも架空の物。
イコとヨルダの言語は実際に違っており、ヨルダに至っては字幕までもが架空の文字に変えられている。
一応、2周目ではヨルダの字幕も[[日本語]]に変わるが、特に[[ゲーム]]の謎が解ける訳では無い。
……この世界にハマった人間ならば、ヨルダが堪らなく愛おしくなるだろうけれども……。

 

**【アイテム】

・木の棒
イコが最初に入手する事になる武器。
武器としての威力は低いが、松明や蝋燭から火を点ける事が出来る。

・剣
武器としての威力は木の棒よりも高く、縄(ロープ)を切る事が可能。
[[ワンダと巨像]]にもタイムアタック特典として「太陽の剣」という名で登場している。

・女王の剣(魔法の剣)
長大な、白く輝く刀身を持つ剣で、最終決戦前に入手出来るイベントアイテム。
魔法により石像の封印を解く事が出来る。
[[ワンダと巨像]]にもハードモードのタイムアタックを全てクリアする事で入手出来る最強の剣として登場しており、何と巨像を一撃(紋章を一撃で消せる)で倒せる程の威力を持つ。

・メイス
水車面にて入手可能な隠し武器。
強力だが、武器以外の用途は不能(縄を切れず、火も付けれない)。

※入手方法

1.色の違う壁を押し開き、隠し部屋の床の仕掛けをヨルダに解いて貰い、杯(バスケット)を出現させる。

2.水車横の木を攻撃し、出現したボールを杯の中に投げ入れる。

・光線サーベル
2周目にて入手出来る隠し武器で、入手方法は上記のメイスと同じ。
女王の剣に次ぐ非常に高い攻撃力とナイフかと見紛うほどの短さを持つ。
この武器が真価を発揮するのはヨルダと手を繋いだ時で、繋いだ瞬間&bold(){ものっすごい長くなる}。
他の武器の倍以上はあろうかという長さまで一瞬で伸びるため、おったまげた人は多いだろう。
メイスと同じく武器として以外の使用は不可能。

 
・爆弾
導火線の付いたオーソドックスな形の爆弾で、板で塞がれた入口の前等に置き、木の棒で着火させて使用する。
火が点いた状態で投げれば武器にもなる。
尚、必要とする仕掛けの近くに置いてあるので解り易い。



**【記録】
各所の「ソファー」に座る事で行える。
放っておくと眠ってしまう二人の姿に癒される人間は多い(開発スタッフも含めて)。



**【GPL違反・生産中止】
07年に『ICO』のソースコードに「GNU GPL」の管理する「libarc」のライブラリが含まれている事が発見された。
07年12月の時点ではSCEは「GPL違反その物を認識していない」との見解を出していたが、08年2月には『ICO』の廃盤が発表…在庫限りの販売となり、ソフトの価格が高騰した。

 



**【余談】
-『ワンダと巨像』と共に11年にPS3で再販された。&br()北米版では1タイトルに纏められていたが、国内版は独立したタイトルという、ぼったくり販売となった(特典付きのセット販売はされた)。

-一周目のクリアデータから開始する事で、敵の強さが1.5倍に上がった(思考も複雑化し、防御して来たりする)2周目を開始出来る。&br()前述の各追加要素の他に、2人プレイでヨルダを操作出来たりする。

-2周目ラストの「砂浜」でスイカ畑が出現している。&br()そこに実っている大きなスイカを苦労して運んで行くと…。

-タイトルの『ICO(イコ)』とは聖像や象徴を意味する「ICON(イコン)」の捩りであり、元々は主人公の名前では無かった。&br()主人公の少年≠ヘ本来は名無しの予定だったが、先駆けて発売された北米版のプロモーション中に現地スタッフが主人公の少年を「イコ」と呼ぶようになっていた事から、正式に主人公の名前として採用される様になった…と云う経緯がある。







キミもイケニエなの?




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- 原作ゲーム、小説版ともども素晴らしかった。  -- 名無しさん  (2013-08-17 22:23:54)
- ゲームの実況主でガチ泣きしてる人がいたなw  -- 名無しさん  (2013-09-20 22:33:33)
- ↑↑あ、俺は小説は受けつけなかった。人それぞれだろうけど。謎解きも難しすぎないちょうど良い塩梅がゲーム初心者には嬉しいところ。ゲームで初めて泣いたわ、ラストシーンはズルすぎ。中村明日美子さんの漫画にもちょろっと書いてあったけど、イコ→ワンダしばらくおいてまたイコ…を何周したことか。新しい作品は出るのだろうか……………。  -- 名無しさん  (2013-09-20 23:24:36)
- そういえば、トリコの続報全く聞かないね。よほど難航してるのか…  -- 名無しさん  (2013-09-21 00:37:49)
- IGOにICO、紛らわしい  -- 名無しさん  (2014-02-16 18:52:46)
- CDまだ、あるんでしょうか?  -- 閲覧者  (2014-02-19 15:16:56)
- 早解き動画だとイコらしからぬ超絶アクションが所々で光ってまるで別ゲーに…  -- 名無しさん  (2014-02-28 21:01:55)
- 小説版の地下室の影との戦いのシーンは涙が吹き出た。作者の原作愛を感じたよ  -- 名無しさん  (2019-10-10 19:39:28)
- ICO  -- 名無しさん  (2021-08-03 17:03:23)
- 由来は「ほなICOか」…ではない。  -- 名無しさん  (2022-05-09 09:56:55)
- 西瓜エンドはほんとほっこりしたというか2828してしまったわ、あれは反則w  -- 名無しさん  (2023-10-21 13:35:54)
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