たけしの挑戦状

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&font(#6495ED){登録日}:2009/09/05 (土) 11:44:24 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&font(#0000ff){※ゲームの攻略方法。}} #center(){&font(#800080){タイトル画面でパンチを2万回繰り返す。}} *■概要 『たけしの挑戦状』は、1986年12月10日にタイトーが発売したファミリーコンピュータ用ゲームソフトである。[[ビートたけし]]が監修した作品。 「ポリネシアンキッド 南海の黄金」というサブタイトルも付けられているが、タイトル画面では確認できず、とあるルートを通ると見ることができる。 略称は「たけ挑」。   当時ファミコンに夢中になっていたビートたけしの「今までにない独創的な発想を入れたい」という意図が反映され、数々の斬新な内容が盛り込まれている。 キャッチコピーは&bold(){『謎を解けるか。一億人』}で、 ソフトのパッケージ表面には『常識があぶない』(販促用のポスターでは「あぶない」の「あ」の字が鏡文字になっている)と称し、 裏面ではビートたけし自ら''「今までのゲームと同じレベルで考えるとクリアー出来ない」''とコメントしている。 その言葉やパッケージどおりのとても常識では考えられないような仕様や謎解き等、不条理ともいえる内容が多く、 『ファミコン通信』でのクソゲーランキングでも1位を獲得しており、 それ以外にも雑誌『ゲーム批評』やクソゲーを取り上げた書籍等でクソゲーの代表格とされることが多い。   一方で結果として印象深い作品ともなり、2007年の東京ゲームショウの「レトロゲーム・アワード2007」では「殿堂入りゲーム」となる。 ゲーム性に魅せられた人も少なからず存在する。 *■その「常識があぶない」謎解きの一部(一部ネタバレ注意) 主人公は所帯持ちのしがないサラリーマンで、ゲームは主人公が社長からボーナスを貰うところから始まる。 本格的な宝探しに行く為には、まず身の周りのしがらみを取り払い、周到な準備をする必要がある。 ''「離婚届を出す」「退職届を出す」「恩人を倒す」''等がこれである。 また宝の眠る島に行くには、正しい行き先の飛行機のチケット、本物の宝の地図を用意しなければならない。 間違った行き先を選んだり偽物の宝の地図を持っていると島に着く直前で飛行機が''「なぞのくうちゅうばくはつ」''を起こしてしまい強制ゲームオーバーになる。 問題なのはその行き先と、宝の地図が本物であるか否かは全くのノーヒントであることに尽きる。 他にも「パチンコの最中にIIコントローラーのマイクで喋る」 「何も操作をしないで1時間放置する(勿論リアルタイムで。これ以外に、5分で謎を解く方法も用意されている)」等、通常では思い付きづらい操作が要求される。 ハンググライダーを使う場面では、上に自由に移動できない、弾(銃を持っている場合のみ使える)が画面上に&bold(){一発}しか出ない等、 独特の操作性で難易度の高いシューティングゲームとなる。ここはたけし自身も難易度の高さを認めているほど。 「敵味方なく全ての登場人物を殴れる」「ゲームオーバーの場面が主人公の&bold(){葬儀}」「ゲームを始めてもいないのにゲームオーバーになってしまう選択肢がある」 「ひんたぼ島の銀行では、お金を預けることができても引き出すことができない」等、非常にシュール・不条理な世界観とシステムが全体を支配する。 しかし、BGMだけは徹頭徹尾、底抜けに明るい雰囲気である。 というかマイナーコードが一切使われておらず、聞き続けると&bold(){トリップしかねない}。 以下、エンディングの内容。 ひんたぼ島にある洞窟の奥の宝を手に入れると、黒い背景に「完」という文字にたけしの顔と''「えらいっ」''というメッセージが表示されているだけの画面になる。 そこからさらに5分放置すると&bold(){「こんな け゛ーむに まし゛に なっちゃって と゛うするの」}という文が表示される。 メインプログラマーが自サイトで語るところによるとビートたけしは''高橋名人にギャフンと言わせるために''大学ノート一杯にアイデアを書いてきて 新宿の有名ホテルの最上階で何度も頭を突き合わせて''「こんなに難しくしたらゲームバランスが崩壊する」という忠告にも耳を貸さず''作ったそうである。 *■余談 [[ゲームセンターCX]]において有野課長が二度挑戦した。 一度目はよりにもよって「有野の挑戦」記念すべき1回目のソフト。 攻略本の力も借りて宝を見つけ出し、前述のメッセージを出すことに成功した。「マジになってもうたー!」 この放送で課長はタイトーに出向き、ゲームを作ったスタッフに当時の話を聞いた。 そして「80万本売れた」「酔っぱらったたけしさんの言った案を全部書き留め、そのままゲームにした」などの開発秘話が聞けた。 攻略本の出版社である太田出版にも話を聞き、 「あまりの難易度から当時発売された攻略本すら役に立たず、一日に400件の苦情電話が殺到し、最終的には&font(#0000ff){「担当者は死にました」}と対応した。 そしてやむなく二冊目を作ることになった」という裏話が披露された。 二度目は生放送で挑戦したが、シューティング面で時間切れ。24時間あれば「やります!」とのこと。 当時はネットなんてものはなく、ゲームの出来不出来の情報は、口コミぐらいしかなかった時代である。 ゲーム雑誌にしても、ファミ通(当時は「ファミコン通信」)が半年前に創刊したばかり。 「あの有名な芸能人が関わってるなら面白いんだろう」と思いこんだ哀れな子供たちは、クリスマスプレゼントに本作をねだり、 そのことごとくが悔恨の涙を流すことになった。 たけし曰く街を歩いていると子供たちや通行人から&font(#0000ff){「金返せ!」}と言われたとか。 カラオケやパチンコ玉の入手など、マイク機能を使わなければ先へ進めない場面があるので、エミュレーターやニューファミコンでのクリアは不可能になっている。&font(#ff0000){・・・わけではなく、その場合の為の専用コマンドはある。} また、マイクを使って登場人物に話しかけることもできる。とてもわかりづらいヒントや、意味の無い台詞が聞ける。 ぶっちゃけ、2コンマイクは声を認識しているのではなく単に音のON・OFFを感知するだけなので、息を吹きかけるだけでクリア可能。 マルチエンディングらしきものが用意されていたり、とある選択肢を選んだあと計5時間(当然、リアルタイム)待つことによって見られる画面があったり、 小ネタが随所に仕込まれている。 どうしてもクリアできない人は、「タイトル画面で2万回パンチを繰り返す」をやってみよう((実は3万回まで必要、計測を諦めた動画が2万回とされている事で2万回で広まっている。))。 タレントが関わっているゲームはバーチャルコンソール化が厳しいと言われる中で、2009年3月末に本作は配信されている。 かのビートたけしも「あんなくそげーをまただそうっていうたいとーはえらい!」&bold(){「かったやつはもっとえらい!!」}と残している。 「VC化を越える衝撃は無いだろう」、多くのユーザーがそう思いながら8年の歳月が経ち……まさかのスマートフォン化が決定。 タイトーの名作をスマートフォンに移植する「TAITO CLSSICS」シリーズの第二弾として2017年8月中頃に配信が開始された。 発売から30年、今もなお「たけしの挑戦状」はメーカーからもユーザーからも愛される名作として名を残していくことだろう。 し゛ょうしきに とらわれす゛に こんな け゛ーむに まし゛に なっちゃった ひとは ついき しゅうせい おねか゛いします #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,16) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - コメントが長くなったのでリセットしました -- 名無しさん (2017-12-28 10:01:37) - 士入のいえ -- 名無しさん (2018-11-26 14:49:56) #comment #areaedit(end) }
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