主役/メインヒロイン降格

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&font(#6495ED){登録日}:2009/10/04 Sun 18:28:27 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 主役/メインヒロイン降格とは、文字通り[[主人公]]や[[メインヒロイン]]がその役割から格下げされる事、または途中で変更する事。[[主人公補正]]が働いていないとも言える。 *概要 主人公は単なる一キャラクターに、メインヒロインはサブヒロインになり、酷い場合は[[モブ>モブキャラ]]…否、存在価値皆無に成り下がり、酷過ぎると[[キャラそのものが消えていたりする。>空気]] 理由としては、 ・シナリオの都合 ・[[人気投票]]の結果 ・制作側のキャラ贔屓 ・[[路線>路線変更(連載漫画)]][[変更>路線変更(特撮)]] ・[[世代交代]] ・作者orアニメスタッフの力不足 …など多岐にわたる。 まあロボットものの場合は[[有名な救済手段>スパロボ補正]]があるが。 ストーリー終盤で主人公が死ぬ場合は"降格"とは言わない。 なお、この手の話は非常に個人的な主観も混じる可能性がありますので、むやみやたらに追加しないようにお願いします。 ●目次 #contents *一覧 **◎降格された主人公 ●ビン坊(ビンボー・ザ・ドッグ)→ベティ・ブープ アニメ史最古の降格例。 ビン坊は1930年代のフライシャー・スタジオの『トーカートゥーン』シリーズのスターであったが、 彼のガールフレンドであったベティ・ブープの人気が徐々に高まり&s(){ついでに犬に人間のガールフレンドがいるという設定が獣姦を示唆すると抗議が起き始めたため} ビン坊は脇役へと追いやられ、シリーズはベティ・ブープを主役とする形式になった。 ●松野家の6つ子→イヤミ、チビ太 (おそ松くん) 最初は6つ子が賑やかに駆け回るドタバタコメディだったのだが、イヤミら濃いキャラが続々出てきたせいでギャグ面で「ツッコミ」・「一般人」的な感じに後退。 『オバケのQ太郎』とのコラボ回でメインがチビ太になったり、連載後半でストーリーが「パロディ」・「冒険」面により出すと主役回がさらに減少(ある事はあったが)。 イヤミとバカボンのパパが共演した『週刊少年サンデー』編最終話(掲載は別冊少年サンデー)を経て、『週刊少年キング』編ではイヤミが主役級(いじられ・オチ要員ともいう)に昇格した。 そして「イヤミ・チビ太推し」はカラー版『おそ松くん』でさらに強まり、アニメ版終了後のバカボンとのコラボ編では主人公なのに6つ子がちょっとしか出演せず。 ボンボン版ではサンデー版中盤くらいに主役度が戻ったが。 恐らく主役降格の最初期。つまり『[[おそ松さん]]』くらいのキャラ付けがないと、6つ子はイヤミ達に勝てなかったという事で…。 ●バカボン→[[バカボンのパパ]] (天才バカボン) 最初期には天然ボケでおバカな父子の呑気なドタバタ漫画だったが、途中から思考回路が振り切れてる親父を主人公にしたシュールでブラックなギャグ漫画に。 赤塚の弟子が連載中の第2部『少年バカボン』ではパパが思いっ切り「主役交代なのだ!!」と発言している。 ●[[則巻千兵衛]]→[[則巻アラレ]] ([[Dr.スランプ>Dr.スランプ(Dr.SLUMP)]]) 第四話までは千兵衛が主人公だったが、編集部の意向から本来は一発キャラのはずだったアラレちゃんが主役に昇格し、その結果大ヒット作となった。 ちなみにアニメ版では「やっぱりワシが主人公」というキャラソンが出ていたりする。 ●[[孫悟空>孫悟空(ドラゴンボール)]]→[[孫悟飯]]→孫悟空 ([[ドラゴンボール>ドラゴンボール(DRAGON BALL)]]) セル編を最後に孫悟空から息子である孫悟飯に主人公が交代する[[世代変更>世代交代]]が行われ、ハイスクール編と魔人ブウ編は名目上は孫悟飯が主人公を務める。 しかし、途中から孫悟飯の扱いはどんどんと冷遇されていくようになり、魔人ブウ編中盤からは孫悟空が主人公の座に実質復帰する。 魔人ブウ編以降の時系列を描いたシリーズ作品では孫悟空が主人公を務めており、孫悟飯はサブキャラ(良く言えば準主人公枠)に降ろされてしまっている。 作者自らも孫悟飯を『&bold(){主人公として力不足}』と明言してしまっているが、力不足と言うよりも孫悟空の主人公としての力(キャラの濃さ)が強すぎたと言うべきか。 ●クリム・テイル→ミト・ジュエリア ([[マテリアル・パズル ゼロクロイツ>マテリアル・パズル]]) 物語当初は3人の主人公の一人として扱われていたが、ミトが登場してからは急速に影が薄くなり、遂には作者コメントからも&bold(){「主人公ミト様で。さようならクリム」}と明言されてしまった。 とはいえ、作中の戦いをピンからキリまで見届けたが故に最終話である大役を任せられたのでその点は救いか。 ●[[シン・アスカ]]→[[キラ・ヤマト]] ([[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]) 中盤折り返し地点で[[OP>OP・ED(アニメ)]]のタイトルバックをそれまでの[[シンの乗機>インパルスガンダム]]から突然前作主人公の[[キラの機体>ストライクフリーダムガンダム]]に変更され、その後のフリーダム撃墜以降徐々にシンがフェードアウトしていった。 それでもEDのテロップは一番上で主人公扱いだったが、終盤にキラにテロップを抜かれ([[アスラン・ザラ]]にもテロップを抜かれている)、キラが主人公扱いに。 さらにスペシャルエディションのEDでは語り部という役割もあってか一作目からアスランが一番上となってしまった。 ガンダムということもあり、恐らく最も有名な主役降格の例だろう。 尤も[[スパロボ>スーパーロボット大戦シリーズ]]などの外部出演では明確に優遇される傾向が強いため、公式外のフォローが強めなのが救いか。 ●ゴリ→スペクトルマン (宇宙猿人ゴリ⇒宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン⇒スペクトルマン) 最初から「ゴリ=悪役」「スペクトルマン=ヒーロー」という形式の作品であり、要は『ゴジラ』等の怪獣映画のタイトルみたいな考えだったのだろう。 しかし、スポンサーから「タイトルが悪役の名前なのは如何なものか」と言われてタイトルが変わっていったのだとか。 ●[[ミカヤ>ミカヤ(FE)]]→[[アイク>アイク(FE)]] ([[ファイアーエムブレム 暁の女神]]) 前半こそ主人公していたが、部ごとに主人公が変わる構成によりアイクが主人公になると敵として登場。 4部で味方として合流するも女神に体を乗っ取られるなどで出番が激減。 最終的に[[ラスボス]]にトドメを刺す役割を含む主役としての役割をアイクに全てを持っていかれた。 ●[[アレックス>アレックス(ストリートファイター)]]→[[リュウ>リュウ(ストリートファイター)]] ([[ストリートファイターⅢ>ストリートファイターⅢ 3rd STRIKE]]) 1st、2ndでは1Pカーソルでさえリュウに譲る始末で、「主人公(笑)」の語源。 [[ストリートファイターⅣ]]シリーズのプロデューサーにすらはっきり「出しません」とまで宣告された。 但し、[[タツノコVSカプコン]]ではストⅢ代表で出場した他、ストⅤで復活参戦を遂げる等、扱い自体は悪いわけではない。 ●[[剣鉄也]]→[[兜甲児]] ([[グレートマジンガー>グレートマジンガー(アニメ)]]) 作品終盤は鉄也が兜一家に嫉妬し連携を無視するわでピンチになる。最終話に至っては番組が半分過ぎるまで気絶していた。 先述の『ガンダムSEED DESTINY』と違い元の主人公がひねたため、相対的には戻ったと言った方が正しい。 実際好意的に協力した永井豪の漫画版ではしっかり[[ダブル主人公>ダブル主人公(創作)]]で見せ場はちゃんと鉄也がとっている。 アニメ以上にひねてしまった[[桜多吾作版>グレートマジンガー(桜多吾作版)]]では、敵本拠地に特攻して戦死するなど悲劇的展開がなされているが、 ちゃんと最初から最後まで主人公としての面目を一貫している。 ●レイ・マクドガル→[[溝口誠]] ([[ファイターズヒストリー]]) デコゲーの主人公にしてはイマイチインパクトに欠けるのに対し、溝口の存在感が大きく逆に溝口が主人公と勘違いされてしまった。 そしてSFCで発売された「溝口危機一髪!」では容量の都合上、パンクロッカー、ムエタイ兄ちゃん、キザな体操選手、そしてジャーマン親父共々リストラされてしまった。 ちなみに[[コミックゲーメスト>ゲーメスト]]で連載されてた漫画版『ダイナマイト』でも溝口(と李典徳)に主役の座を奪われている。 ●リュウ・カン→スコーピオン、サブゼロ ([[モータルコンバット]]) アメリカ人には忍者キャラが人気な為か、彼よりもスコーピオン、サブゼロの二人の忍者キャラクターに人気が集まり、影が薄くなってしまった。 デッドリーアライアンスでは殺害されて出場できず、ディセプションでは隠しキャラ扱い。 しかも最近では、初期カーソルはスコーピオンに合わせられており、更にスコーピオンの方は「インジャスティス」にてDLCキャラとして参戦。 今ではMKシリーズの主人公はスコーピオンのイメージが強くなってしまった…。 更にサブゼロに至ってはスピンオフ作品『ミソロジーサブゼロ』が製作され、そちらで主役になっている。 ●ハム・グレイヴィ→ポパイ (シンブル・シアタ) 1910年代に存在したアメリカ新聞漫画の主人公。ごく普通の青年で、恋人の名は&b(){オリーブ}。 10年ほど主役を務めていたのだが、ある回で登場した&b(){何をやっても死なない、ほうれん草が大好きな水兵}というサブキャラがその斬新さから大受けし、ついに漫画の主役の座を乗っ取られ、オリーブも奪われてしまう。 漫画のタイトルも&b(){ポパイ}となり、その水兵はアメリカを代表するキャラクターとして世界中の人気者となった。 主役の座を降ろされたハムはサブキャラとして再登場することもなく、今では彼の人となりを知る者もいない。 ●流星王ギンガ→龍征皇子シグマ ([[神羅万象チョコ]] 第13章流星の皇子) 流星の皇子は全4弾構成の章なのだが、第3弾から主人公がギンガからシグマに変わって物語が展開される。 第2弾の時点でシグマに主人公が変わるような雰囲気が準備されているため、製作的には主人公交代と言うよりもW主人公構成という意図で作っていた事が分かる。 前章までの神羅万象において主人公交代と言う展開は行われたことがなかったので、実験的な意味合いもあったのかもしれない。 ただし、シリーズ全章の集合絵などの場面では、基本的にギンガが顔を出す事が殆どである。 ●山田のぼる→山田のの子 (となりのやまだ君) 1991年に朝日新聞で連載が始まったいしいひさいち作の生活[[4コマ漫画]]の主人公で、平凡な眼鏡中学生。 最初は彼の学校生活を中心にして、家族(特に女性陣)のぐだぐだライフ等をサブに描いていたが、妹のグータラ小学生のの子の学校生活やのの子の自堕落な担任の人気が上がっていき相対的に地位が低下。 結局連載開始から6年後に一部サブキャラの設定が変更された『ののちゃん』へと模様替えされてしまい、現在でも続いている。 その後ジブリ作品として『ホーホケキョ となりの山田くん』が制作されたが、そっちはそっちでメインの座を両親と祖母に取られている(一応のぼるの話もあるが)。 ただ『となりのやまだ君』は全編通して山田家の面々を中心としたドタバタ群像劇の色合いが濃く のぼるは初期の頃からそれほど出番が多い訳ではない。むしろ初期は子供二人より両親の方がよっぽど出番が多い。((参考までに『やまだ君』の初期100本における登場回数を挙げると、母まつこが72回・父たかしが59回に対してのぼるは34回・のの子は25回。)) また、のぼるは単行本の登場人物紹介でも特に主人公と書かれてはいなかったりする。 要するに、のぼるの扱いは最初期から単独主人公のそれとは言いがたく、そもそも&bold(){別に主人公ではなかった}可能性すらある。 「のぼるが降格した」というよりは「のの子が昇格した」と考える方が正しいのかもしれない。 ●シーザー・ガブリエル、シュガー・プラム、レパード・ソリッド→クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ (エロイカより愛をこめて) 1976年にスタートした青池保子作の少女漫画で、恐らく最速の主役交代劇。「エロイカ」と呼ばれる同性愛者の怪盗ドリアン・レッド・グローリア伯爵を中心にした騒動を描いている。 第一話では伯爵を追う側の「主人公」として、ひょんなことから超能力を得た3人の青年が登場し、伯爵がその一人シーザーにべたぼれするなんて展開が描かれていた。 だが作者のスパイ映画好き等から、第2話でNATOの情報将校エーベルバッハ少佐が登場。そしたら一気に3人組は影も形もなくなり、伯爵と少佐が行く先々でかち合うのが定番となり現在まで続いている。 ●灼熱騎士ガンダムF91→騎士ガンダムGP01 ([[SDガンダム外伝 聖機兵物語>聖機兵物語編(SDガンダム外伝)]]) 前章の「[[円卓の騎士>円卓の騎士編(SDガンダム外伝)]]」の一員でもあったF91が聖機兵ガンレックスの操者に選ばれた主役だったが、第一弾のラストバトルで負傷する形で退場して第二弾からは重騎士GP02の従者であるGP01に主役交代した。 なおゲーム版では、GP01が聖機兵ガンレックスを飛べるように進化させて聖機兵ルーンレックスを倒しその力を得て真聖機兵ガンレックスαに進化させる正史ルートだけではなく、F91が主役のIFルートも設けられている。 IFルートでは聖機兵ガンレックスは機能停止してしまい進化することもなく聖機兵ルーンレックスの力を得ることもないが、スペリオルドラゴンにより''寿命半分を犠牲''に''魂の半分''をガンレックスに捧げれば再び乗れるようになると提案を受けてこれをF91は承諾、スペリオルドラゴンの力とF91の魂により進化した「紅の真聖機兵」が誕生する。 // //●[[テリー・ボガード]]→[[ロック・ハワード]] //([[餓狼伝説]]) //リアルバウト餓狼伝説にてテリーとギースの物語が幕を閉じたため、10年後の餓狼MOWにてテリーの養子にしてギースの実子たるロック・ハワードに世代交代。 //華々しくデビューを飾ったものの、シリーズはなんとここで打ち切り。EDにてラスボスにすべてはここから始まるのだ…と言われたにもかかわらず、餓狼本編よりKOFなどの客演が多くなる始末であった。 //そういうのは降格とは言いません。話がどうあれ主役は交代されています。 //●[[覇王丸]] //([[サムライスピリッツ]]シリーズ) //宮本武蔵をモチーフにした、サムライスピリッツシリーズの元祖大斬り。 //彼の場合は事情が少し特殊で、一応主人公ではあるのだが物語の本筋に絡まない場合が多い。 //そのため、斬九朗無双剣→[[緋雨閑丸]]、天草降臨→[[風間火月]]、零→[[徳川慶寅]]など、暫定的に主人公を譲る場合がある。 //ゲームとしての主人公は恐らく彼で間違いないのだが、ストーリー上は上記の面々が主役を張るパターンがある。 //主人公は彼で間違いない。と言われている通り降格などはされていないとちゃんと考えられていますね。 **◎降格されたメインヒロイン ●三宅しのぶ→ラム ([[うる星やつら]]) 実は一話限りのゲストキャラだったラムちゃん。 流れとしては上述の「Dr.スランプ」と似たような物で、アニメ版では最初からラムちゃんがメインヒロインとして描かれている。 ●[[神楽坂明日菜]]→[[長谷川千雨]]、[[綾瀬夕映]] ([[魔法先生ネギま!]]) 学園祭辺りから怪しかったが、魔法世界で一気に空気化。立場的には重要なはずなのだが。 千雨はネギ先生の相談役になり、夕映は単独編がアニメ化され最終回のメインキャラに。 更に偽者と刷り変えられた事に半年以上気付かれなかった不遇な扱い……。 さらに言えば、最終話時点で主人公とのフラグが&bold(){明確に折れている唯一の人}。 念のために補足するとある事情からネギとは血縁関係であると思われ、下手すると叔母か義姉にあたる関係となる可能性がある。 一応単行本版では「明日菜達の卒業式」までが本編で、夕映アフターは「可能性の一つ・ボーナストラック」と扱われているが。 &bold(){そして「パラレルワールドの続編」と言う扱いである『[[UQ HOLDER!]]』においてネギま!正史の未来ではネギと千雨が結婚している事が確定した。} ●東城綾→西野つかさ ([[いちご100%]]) タイトルにも関係する綾が主人公と結ばれる予定だったが、紆余曲折を経てつかさが主人公と結ばれる。 作者も最後まで悩んだらしく、そしてこの結末を選んだとの事。 //●スノウ→ドロシー //([[MÄR-メルヘヴン->MAR]]) //原作ではどちらかというとスノウ側がメインヒロインという扱いだったのだが、アニメ版ではドロシーに関する描写が強化される。 //スノウは&bold(){消滅する}という原作と異なる結末を迎えた一方、ドロシーは最終話において主人公との別れの前に涙の口付けを交わすアニオリ展開を披露した。 //原作とアニメでメインヒロインが異なるということでは **◎特殊な例 ●アイアンマン→キャプテンアメリカ 『Tales of Suspense』→『キャプテンアメリカ』 現在は[[実写映画シリーズ>マーベル・シネマティック・ユニバース]]によって、すっかりと日本でもお馴染みになったMARVELの二大ヒーロー。 親友にしてライバルと、お向かいの[[蝙蝠男>バットマン(人物)]]と[[鋼鉄の男>スーパーマン(人物)]]の様な関係にある二人だが、更にはメタ的な因縁も抱えている。 先ず、アイアンマンが誕生したのは1963年の『Tales of Suspense』誌39号のこと。 キャプテンアメリカが誕生したのは1941年で、アイアンマンの誕生した当時は連載がとっくの昔に終了していた“過去のヒーロー”であり、本来は共演する筈が無かった二人であった。 実はMARVELは戦中~戦後間もなくの時期にヒーロー路線を捨てて怪奇コミック専門のブランドになっていたのだが、この路線が50年代までに行き詰まり、ベトナム戦争真っ盛りの60年代初めに再びヒーロー路線に回帰すると共に生み出されたのがファンタスティック4やスパイダーマン、ハルクやX-MENにアイアンマンという新たな世代のヒーロー達だったのである。 アイアンマンの誕生した『Tales of Suspense』も、その名の様に元は怪奇や犯罪を描いた誌面だったのだが、アイアンマンの誕生によって実質的な個人誌へとリニューアルされる。 そして、アイアンマンの活躍する物語に&bold(){懐かしのヒーロー}としてゲストとして復活登場したのがキャプテンアメリカだったのである。 片や第二次世界大戦、片やベトナム戦争と、奇しくも現実の戦争を誕生理由にした、アメリカの夢と欺瞞を背負ったキャラクター同士の邂逅は意外な結果をもたらす。 何と、読者は20号も続いていたアイアンマンよりも復活したキャップを支持……&bold(){ついには『Tales of Suspense』誌の主役の座を奪われてしまう}のだった。((その後『Tales of Suspense』誌は99号を持って終了。100号から正式に『キャプテンアメリカ』誌に。)) ……一応、1968年に今度は個人タイトル『アイアンマン』として復活し、共に[[アベンジャーズ>アベンジャーズ(映画)]]の一員となる等、同時代のヒーロー同士として活動し始めたのだったが……。 実写映画版以降はアイアンマンの方が知名度や人気を得ているが、コミック時代は破滅型ヒーローの代名詞とされる等、ヒーローの中のヒーローたるキャップの陰の様な立ち位置だったのだ。 尚、実写映画等を経て立場が逆転したのも蝙蝠男に似ている社長であった(バッツは悪い立場になろうが破滅しなかったが)。 ●[[橘純一]]→[[桜井梨穂子]] ([[アマガミSS]]) 梨穂子編でのみ突如本来の主人公であるはずの[[変態紳士]]から梨穂子に主人公が交代してしまう。 この事は次回予告でもネタにされた。 当たり前だが梨穂子編終了後に変態紳士は主人公に復帰している。 //一時的な降格ならこっちの方が適確かなと **◎関連項目 ●[[本家より有名になったスピンオフ作品]] 本編の主役より[[スピンオフ]]の主役の方が有名になった場合。 追記・修正の[[役割は奪われたのだ>犠牲になったのだ]]……新たなる主役/メインヒロインにな……。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,18) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 相談所の依頼によりリセットしました -- 名無しさん (2017-05-12 21:49:24) - 元々の史実では主役(というかピン)だったはずなのに物語になる際に孫悟空に主役を取られた三蔵法師はどうだろうか -- 名無しさん (2017-10-08 12:28:28) - 横島忠夫は男なのになんでメインヒロインになっているのですか? -- 名無しさん (2017-10-08 14:47:29) - ↑降格した側メインの記事なんでしょ。だから性別判定もそっちに統一 -- 名無しさん (2017-10-08 17:29:30) - ↑主人公とメインヒロインはそもそも扱われ方が違う気がするのだけれど…確かに海外では女性主人公を指す言葉だろうけど、日本ではメインヒロインと主人公は定義が違うのでは?実際その下の明日菜はヒロインとしての定義に入れてあるし -- 名無しさん (2017-10-08 17:37:35) - ↑その区別をするくらいなら性別のほうが楽かなあ -- 名無しさん (2017-10-08 18:03:58) - 美神令子→横島忠夫は、主役降格の例の方が正しい気もする。 -- 名無しさん (2017-10-08 18:04:29) - ジャンプ系列の漫画によくある事だが名義上はメインだった筈が最終的に主人公(またはヒロイン)と結ばれなかったが為に降格扱いされるパターンは多い。 -- 名無しさん (2017-11-23 10:24:51) - ↑ブルマ、ルキア、サクラ等が該当。(一応ルキアは準主人公らしいので該当しないかもしれんが) -- 名無しさん (2017-11-23 10:28:31) - 一方大人の事情でクレジット先頭をとられたために主演を間違えられることもあったのが中村主水 -- 名無しさん (2017-11-23 10:30:41) - 海外ドラマだが「ヴァンパイア・ダイアリーズ」1~6シーズンからはエレナが7シーズン以降はサルバトーレ兄弟が主役になっている -- 名無しさん (2017-12-05 22:16:33) - ネギまに関しては平行世界公認と3-A生徒全員の掘り下げやエピソードが済んでないのでの今後もヒロイン降格は十二分にあり得る -- 名無しさん (2018-01-08 12:02:29) - ハムさんマジで可哀想… -- 名無しさん (2018-04-09 16:20:50) - 悲惨さではハムさんがぶっちぎりやん・・・主役の座だけならまだしも恋人まで寝取られた上に寝取った相手は国民的ヒーローになりその為か読者の記憶にすら残っていない・・・正直ハムさんの存在を知るとちょっとポパイ嫌いになるレベル -- 名無しさん (2018-04-29 17:28:35) - しかもポパイの恋人になってからかなりぞんざいな扱いうけてるんだよねオリーブ・・・ハムさんはちゃんと大切にしてたのに -- 名無しさん (2018-04-29 18:14:13) - 実はアメコミの『アイアンマン』も復活したキャプテンアメリカに主役扱いだった雑誌を奪われてる。その後、その雑誌は個人タイトルの『キャプテンアメリカ』に、社長の方も後で個人タイトルの『アイアンマン』として復活したが、正統派のキャップに対して妙に破滅的なエピソードが多い漫画になってしまった。実写映画ではアイアンマンの知名度の方が上がって、やっと逆転した感じ。 -- 名無しさん (2018-05-06 17:16:18) - 路線変更やテコ入れで作風がバトル路線になってイチャイチャ成分がなくなっちゃうと非戦闘員なら主人公やヒロインですらリストラされちゃう、原作の遊戯王はTCGが主体になってヒロインがトドメを刺されたし -- 名無しさん (2018-05-06 18:06:06) - 行け!稲中卓球部も入るかも 読み切りと一話の時点では竹田が主人公っぽい感じだったがそれ以降は前野が誰もが認める主人公 -- 名無しさん (2018-05-06 19:38:22) - フルメタの大佐どのは?企画段階ではヒロインの筈だったとか。 -- 名無しさん (2018-06-16 18:44:44) - ↑企画段階での話なら当てはまらんでしょ。もう最初からかなめヒロインみたいなもんだし -- 名無しさん (2018-06-16 20:14:29) - ゲド戦記(映画)は黒歴史なのでノーカン? -- 名無しさん (2018-06-16 23:18:59) - たがみよしひさの「お江戸忍法帖」でも敵から味方になった夢丸に主役盗られてたな -- 名無しさん (2018-06-22 10:11:49) - なんか記事名に違和感がある。「主役・メインヒロイン『に』降格する」みたいな文章に読めるんだよね。「脇役から主役になったせいでかえって扱いが悪くなったキャラ」のことかと思った。 -- 名無しさん (2018-06-22 10:16:04) - いやそれは割りとマジで君の読解力に問題があると思うぞ -- 名無しさん (2018-06-22 11:01:13) - うん?そうかな。例えば「部長昇格」って言ったら大抵は「課長から部長になった」人のこと言うよね。逆に「部長降格」だと上から部長に落とされた人のこと言うと思うんだけど… -- 名無しさん (2018-06-22 11:09:12) - 主人公より上の存在ってなんだよ(哲学) -- 名無しさん (2018-07-02 15:23:00) - 主人公より上の存在……作者? -- 名無しさん (2018-07-02 15:27:25) - 玄奘三蔵の女性化は日本の作品ではほとんどがそうでしょ。ドラマで女性が演じたのが最初らしいが特に某作品の特徴ってわけでもない -- 名無しさん (2018-07-02 15:45:37) - [[ゴールデン降格]]は皮肉の意味で使われているんだし、「主人公になってかえって扱い悪くなった」パターンを「主人公降格」と呼ぶのも文脈的に変ではないと思うけどな。ゴールデン降格だって本来ゴールデンタイムより扱いのいい時間はないから皮肉として成り立ってるんだし -- 名無しさん (2018-07-02 17:58:27) - ↑これ以上嘲る意図の内容を増やさないでほしい -- 名無しさん (2018-07-02 19:58:52) - なめこに立場を奪われたおさわり探偵 小沢里奈ちゃんはここにあてはまるんじゃない? -- 名無しさん (2018-07-09 21:22:16) - ↑スピンオフ企画にメインをもっていかれた、ってのはこの件とはちょっと勝手が違う気もする。リリカルなのはがメインストリームになったからって恭也が主人公降格したとは言えんやろ? -- 名無しさん (2018-07-10 02:40:13) - タフの龍星もここに載りそう・・・忌憚なき意見ってやつっス -- 名無しさん (2018-07-10 06:30:52) - テイルズオブゼスティリアではプロデューサーがファンやメディアに対してミスリードをやらかした挙句、燃料を投下して炎上を誘発したりと見下した言動で、ヒロインに関する騒動が株主総会まで飛び火したな -- 名無しさん (2018-08-28 21:06:50) - ↑3そんなんいったら部下達に立場奪われた怪盗グルーなんてのもいるしな(決していないことにはなってないけど) -- 名無しさん (2018-08-28 21:12:22) - VⅡのネプテューヌも当て嵌まる気がするな、前評判で推しに推しておいて本編じゃ碌に活躍せずネプギアに立場取られた挙句、劇中で扱いが悪いって嘆くって事はわざと扱い悪くしたって事だし -- 名無しさん (2018-08-28 21:53:10) - 元々三人主人公って言われてたからちと違うとは思うけど、イナイレアレスアニメ版での明日人がまさにこれだった。主人公の癖にろくに話に絡めず、最終回でも豪陣先輩に美味しいとこ全部持ってかれるっていうね。オリオンでの挽回に期待したい。 -- 名無しさん (2018-10-27 16:45:58) - ヒロインと言っても主人公と恋仲になるヒロインではなく、物語のキーパーソンとしてのヒロインや(もう一人の)女主人公としてのヒロインもあるので、これらが主人公とくっつかないことをヒロイン降格扱いするのは間違いだと思う。主人公に好意を寄せてた場合は負けヒロインだが -- 名無しさん (2018-10-27 17:23:43) - 雑誌が変化したり部を挟んだりシリーズを挟んで主役が変わるのは別にクビだの降格だのとは違くないか?アイアンマンとかGP01とか見ても違うと思うのだけど。 -- 名無しさん (2018-11-27 00:26:24) - F-ZEROのアニメではジョディやルーシーの他に真のヒロインが後に判明し、最終的に持って行かれることに。。 -- 名無しさん (2018-12-06 09:08:19) - 『最弱無敗の神装機竜』のリーズシャルテ・アティスマータが載るのも時間の問題だな -- 名無しさん (2018-12-06 17:33:41) - 真っ先に某雑頭が思い浮かぶ、1話目見る限り完全に主役級だったのに今や登場人物紹介でも完全に脇役扱い -- 名無しさん (2020-01-18 07:48:39) - 漫画版サルゲッチュ!も途中からカケル→ヒカルに変わってたなぁ -- 名無しさん (2020-01-23 09:23:19) - 原作者やファンの意向を無視して人気があるからとアニメ版スタッフがそのキャラを勝手に主役に変える、みたいな暴挙を働いた作品って今のところない?(無い方が当然良い) -- 名無しさん (2020-01-26 08:19:23) - キン肉マンは46巻〜60巻まで主人公は悪魔将軍になってた -- 名無しさん (2020-01-26 16:03:12) - 妖怪ウォッチのイナホも女主人公をリストラされ、ウォッチを取り上げられ、フミちゃんが復帰した。 -- 名無しさん (2020-01-26 16:48:25) - たまに主人公ではないのに主人公キャラと勘違いされて降格だのなんだの言われることがあるな。FE暁の女神のサザはただのサブキャラだし、ゆるゆりのあかりは群像劇の主要キャラの一人だったし(あかりはどっちかというと空気主人公とはいえ降格どころか主人公に昇格したという方が近いか) -- 名無しさん (2020-01-26 16:56:31) - 最終的に主人公とくっつくのが後付けでメインヒロインと言われることがあるがメインヒロインには明確な定義はない -- 名無しさん (2020-01-26 17:24:05) - どろろもか -- 名無しさん (2020-02-01 19:35:48) - ジョジョは降格じゃないか -- 名無しさん (2020-02-01 19:39:03) - ゆるゆりとか、露骨に主人公を空気化して、降格をネタにしてる作品はどうなんだろね -- 名無しさん (2020-02-01 21:44:20) - イナズマイレブンのヒロインは秋かと思ったらどんどん影が薄くなった -- 名無しさん (2020-02-01 21:48:06) - ジャンプマンガだと、主人公が最初に登場したメインヒロインっぽいキャラとは別人とくっつくパターンが結構ある気がする。ぬ~べ~とかナルトとかBLEACHとかドラゴンボールとか -- 名無しさん (2020-02-01 21:55:43) - このすばのアクアも当てはまるんじゃないか?めぐみんダクネスとフラグがたちカズマが一応めぐみんを選んで今やめぐみんがメインヒロインっぽいし -- 名無しさん (2020-02-10 04:28:15) - ↑そもそもアクアとフラグが立つ事自体無いと思うのだけど… -- 名無しさん (2020-02-10 06:40:32) - ↑カズマがヒロインとして見れなかったっていってたけど初期は一応メインヒロインだったからブルマルキアみたいな主人公とくっつかないタイプっぽい -- 名無しさん (2020-02-10 08:00:30) - 実写版では原作の主人公の相手役が主人公になったり、女性主人公が準主人公扱いに改編されたりするケースが多い。 -- 名無しさん (2020-02-10 18:33:16) - ジャンプ漫画はヒロイン降格よりヒロイン消失の方が多くね -- 名無しさん (2020-02-10 19:07:58) - ログ化を提案します -- 名無しさん (2020-02-10 20:49:52) - ドクターストーンの主役交代は狙ってやってたよね、科学素人体力馬鹿という読者に近い立ち位置のキャラから、科学お化けに視点が移るのは少年誌には珍しいというか、驚き役が主役でも良かったとも思えるけど人気爆発したようでなにより -- 名無しさん (2020-02-10 21:18:56) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2009/10/04 Sun 18:28:27 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- 主役/メインヒロイン降格とは、文字通り[[主人公]]や[[メインヒロイン]]がその役割から格下げされる事、または途中で変更する事。[[主人公補正]]が働いていないとも言える。 *概要 主人公は単なる一キャラクターに、メインヒロインはサブヒロインになり、酷い場合は[[モブ>モブキャラ]]…否、存在価値皆無に成り下がり、酷過ぎると[[キャラそのものが消えていたりする。>空気]] 理由としては、 ・シナリオの都合 ・[[人気投票]]の結果 ・制作側のキャラ贔屓 ・[[路線>路線変更(連載漫画)]][[変更>路線変更(特撮)]] ・[[世代交代]] ・作者orアニメスタッフの力不足 …など多岐にわたる。 まあロボットものの場合は[[有名な救済手段>スパロボ補正]]があるが。 ストーリー終盤で主人公が死ぬ場合は"降格"とは言わない。 なお、この手の話は非常に個人的な主観も混じる可能性がありますので、むやみやたらに追加しないようにお願いします。 ●目次 #contents *一覧 **◎降格された主人公 ●ビン坊(ビンボー・ザ・ドッグ)→ベティ・ブープ アニメ史最古の降格例。 ビン坊は1930年代のフライシャー・スタジオの『トーカートゥーン』シリーズのスターであったが、 彼のガールフレンドであったベティ・ブープの人気が徐々に高まり&s(){ついでに犬に人間のガールフレンドがいるという設定が獣姦を示唆すると抗議が起き始めたため} ビン坊は脇役へと追いやられ、シリーズはベティ・ブープを主役とする形式になった。 ●松野家の6つ子→イヤミ、チビ太 (おそ松くん) 最初は6つ子が賑やかに駆け回るドタバタコメディだったのだが、イヤミら濃いキャラが続々出てきたせいでギャグ面で「ツッコミ」・「一般人」的な感じに後退。 『オバケのQ太郎』とのコラボ回でメインがチビ太になったり、連載後半でストーリーが「パロディ」・「冒険」面により出すと主役回がさらに減少(ある事はあったが)。 イヤミとバカボンのパパが共演した『週刊少年サンデー』編最終話(掲載は別冊少年サンデー)を経て、『週刊少年キング』編ではイヤミが主役級(いじられ・オチ要員ともいう)に昇格した。 そして「イヤミ・チビ太推し」はカラー版『おそ松くん』でさらに強まり、アニメ版終了後のバカボンとのコラボ編では主人公なのに6つ子がちょっとしか出演せず。 ボンボン版ではサンデー版中盤くらいに主役度が戻ったが。 恐らく主役降格の最初期。つまり『[[おそ松さん]]』くらいのキャラ付けがないと、6つ子はイヤミ達に勝てなかったという事で…。 ●バカボン→[[バカボンのパパ]] (天才バカボン) 最初期には天然ボケでおバカな父子の呑気なドタバタ漫画だったが、途中から思考回路が振り切れてる親父を主人公にしたシュールでブラックなギャグ漫画に。 赤塚の弟子が連載中の第2部『少年バカボン』ではパパが思いっ切り「主役交代なのだ!!」と発言している。 ●[[則巻千兵衛]]→[[則巻アラレ]] ([[Dr.スランプ>Dr.スランプ(Dr.SLUMP)]]) 第四話までは千兵衛が主人公だったが、編集部の意向から本来は一発キャラのはずだったアラレちゃんが主役に昇格し、その結果大ヒット作となった。 ちなみにアニメ版では「やっぱりワシが主人公」というキャラソンが出ていたりする。 ●[[孫悟空>孫悟空(ドラゴンボール)]]→[[孫悟飯]]→孫悟空 ([[ドラゴンボール>ドラゴンボール(DRAGON BALL)]]) セル編を最後に孫悟空から息子である孫悟飯に主人公が交代する[[世代変更>世代交代]]が行われ、ハイスクール編と魔人ブウ編は名目上は孫悟飯が主人公を務める。 しかし、途中から孫悟飯の扱いはどんどんと冷遇されていくようになり、魔人ブウ編中盤からは孫悟空が主人公の座に実質復帰する。 魔人ブウ編以降の時系列を描いたシリーズ作品では孫悟空が主人公を務めており、孫悟飯はサブキャラ(良く言えば準主人公枠)に降ろされてしまっている。 作者自らも孫悟飯を『&bold(){主人公として力不足}』と明言してしまっているが、力不足と言うよりも孫悟空の主人公としての力(キャラの濃さ)が強すぎたと言うべきか。 ●クリム・テイル→ミト・ジュエリア ([[マテリアル・パズル ゼロクロイツ>マテリアル・パズル]]) 物語当初は3人の主人公の一人として扱われていたが、ミトが登場してからは急速に影が薄くなり、遂には作者コメントからも&bold(){「主人公ミト様で。さようならクリム」}と明言されてしまった。 とはいえ、作中の戦いをピンからキリまで見届けたが故に最終話である大役を任せられたのでその点は救いか。 ●[[シン・アスカ]]→[[キラ・ヤマト]] ([[機動戦士ガンダムSEED DESTINY]]) 中盤折り返し地点で[[OP>OP・ED(アニメ)]]のタイトルバックをそれまでの[[シンの乗機>インパルスガンダム]]から突然前作主人公の[[キラの機体>ストライクフリーダムガンダム]]に変更され、その後のフリーダム撃墜以降徐々にシンがフェードアウトしていった。 それでもEDのテロップは一番上で主人公扱いだったが、終盤にキラにテロップを抜かれ([[アスラン・ザラ]]にもテロップを抜かれている)、キラが主人公扱いに。 さらにスペシャルエディションのEDでは語り部という役割もあってか一作目からアスランが一番上となってしまった。 ガンダムということもあり、恐らく最も有名な主役降格の例だろう。 尤も[[スパロボ>スーパーロボット大戦シリーズ]]などの外部出演では明確に優遇される傾向が強いため、公式外のフォローが強めなのが救いか。 ●ゴリ→スペクトルマン (宇宙猿人ゴリ⇒宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン⇒スペクトルマン) 最初から「ゴリ=悪役」「スペクトルマン=ヒーロー」という形式の作品であり、要は『ゴジラ』等の怪獣映画のタイトルみたいな考えだったのだろう。 しかし、スポンサーから「タイトルが悪役の名前なのは如何なものか」と言われてタイトルが変わっていったのだとか。 ●[[ミカヤ>ミカヤ(FE)]]→[[アイク>アイク(FE)]] ([[ファイアーエムブレム 暁の女神]]) 前半こそ主人公していたが、部ごとに主人公が変わる構成によりアイクが主人公になると敵として登場。 4部で味方として合流するも女神に体を乗っ取られるなどで出番が激減。 最終的に[[ラスボス]]にトドメを刺す役割を含む主役としての役割をアイクに全てを持っていかれた。 ●[[アレックス>アレックス(ストリートファイター)]]→[[リュウ>リュウ(ストリートファイター)]] ([[ストリートファイターⅢ>ストリートファイターⅢ 3rd STRIKE]]) 1st、2ndでは1Pカーソルでさえリュウに譲る始末で、「主人公(笑)」の語源。 [[ストリートファイターⅣ]]シリーズのプロデューサーにすらはっきり「出しません」とまで宣告された。 但し、[[タツノコVSカプコン]]ではストⅢ代表で出場した他、ストⅤで復活参戦を遂げる等、扱い自体は悪いわけではない。 ●[[剣鉄也]]→[[兜甲児]] ([[グレートマジンガー>グレートマジンガー(アニメ)]]) 作品終盤は鉄也が兜一家に嫉妬し連携を無視するわでピンチになる。最終話に至っては番組が半分過ぎるまで気絶していた。 先述の『ガンダムSEED DESTINY』と違い元の主人公がひねたため、相対的には戻ったと言った方が正しい。 実際好意的に協力した永井豪の漫画版ではしっかり[[ダブル主人公>ダブル主人公(創作)]]で見せ場はちゃんと鉄也がとっている。 アニメ以上にひねてしまった[[桜多吾作版>グレートマジンガー(桜多吾作版)]]では、敵本拠地に特攻して戦死するなど悲劇的展開がなされているが、 ちゃんと最初から最後まで主人公としての面目を一貫している。 ●レイ・マクドガル→[[溝口誠]] ([[ファイターズヒストリー]]) デコゲーの主人公にしてはイマイチインパクトに欠けるのに対し、溝口の存在感が大きく逆に溝口が主人公と勘違いされてしまった。 そしてSFCで発売された「溝口危機一髪!」では容量の都合上、パンクロッカー、ムエタイ兄ちゃん、キザな体操選手、そしてジャーマン親父共々リストラされてしまった。 ちなみに[[コミックゲーメスト>ゲーメスト]]で連載されてた漫画版『ダイナマイト』でも溝口(と李典徳)に主役の座を奪われている。 ●リュウ・カン→スコーピオン、サブゼロ ([[モータルコンバット]]) アメリカ人には忍者キャラが人気な為か、彼よりもスコーピオン、サブゼロの二人の忍者キャラクターに人気が集まり、影が薄くなってしまった。 デッドリーアライアンスでは殺害されて出場できず、ディセプションでは隠しキャラ扱い。 しかも最近では、初期カーソルはスコーピオンに合わせられており、更にスコーピオンの方は「インジャスティス」にてDLCキャラとして参戦。 今ではMKシリーズの主人公はスコーピオンのイメージが強くなってしまった…。 更にサブゼロに至ってはスピンオフ作品『ミソロジーサブゼロ』が製作され、そちらで主役になっている。 ●ハム・グレイヴィ→ポパイ (シンブル・シアタ) 1910年代に存在したアメリカ新聞漫画の主人公。ごく普通の青年で、恋人の名は&b(){オリーブ}。 10年ほど主役を務めていたのだが、ある回で登場した&b(){何をやっても死なない、ほうれん草が大好きな水兵}というサブキャラがその斬新さから大受けし、ついに漫画の主役の座を乗っ取られ、オリーブも奪われてしまう。 漫画のタイトルも&b(){ポパイ}となり、その水兵はアメリカを代表するキャラクターとして世界中の人気者となった。 主役の座を降ろされたハムはサブキャラとして再登場することもなく、今では彼の人となりを知る者もいない。 ●流星王ギンガ→龍征皇子シグマ ([[神羅万象チョコ]] 第13章流星の皇子) 流星の皇子は全4弾構成の章なのだが、第3弾から主人公がギンガからシグマに変わって物語が展開される。 第2弾の時点でシグマに主人公が変わるような雰囲気が準備されているため、製作的には主人公交代と言うよりもW主人公構成という意図で作っていた事が分かる。 前章までの神羅万象において主人公交代と言う展開は行われたことがなかったので、実験的な意味合いもあったのかもしれない。 ただし、シリーズ全章の集合絵などの場面では、基本的にギンガが顔を出す事が殆どである。 ●山田のぼる→山田のの子 (となりのやまだ君) 1991年に朝日新聞で連載が始まったいしいひさいち作の生活[[4コマ漫画]]の主人公で、平凡な眼鏡中学生。 最初は彼の学校生活を中心にして、家族(特に女性陣)のぐだぐだライフ等をサブに描いていたが、妹のグータラ小学生のの子の学校生活やのの子の自堕落な担任の人気が上がっていき相対的に地位が低下。 結局連載開始から6年後に一部サブキャラの設定が変更された『ののちゃん』へと模様替えされてしまい、現在でも続いている。 その後ジブリ作品として『ホーホケキョ となりの山田くん』が制作されたが、そっちはそっちでメインの座を両親と祖母に取られている(一応のぼるの話もあるが)。 ただ『となりのやまだ君』は全編通して山田家の面々を中心としたドタバタ群像劇の色合いが濃く のぼるは初期の頃からそれほど出番が多い訳ではない。むしろ初期は子供二人より両親の方がよっぽど出番が多い。((参考までに『やまだ君』の初期100本における登場回数を挙げると、母まつこが72回・父たかしが59回に対してのぼるは34回・のの子は25回。)) また、のぼるは単行本の登場人物紹介でも特に主人公と書かれてはいなかったりする。 要するに、のぼるの扱いは最初期から単独主人公のそれとは言いがたく、そもそも&bold(){別に主人公ではなかった}可能性すらある。 「のぼるが降格した」というよりは「のの子が昇格した」と考える方が正しいのかもしれない。 ●シーザー・ガブリエル、シュガー・プラム、レパード・ソリッド→クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ (エロイカより愛をこめて) 1976年にスタートした青池保子作の少女漫画で、恐らく最速の主役交代劇。「エロイカ」と呼ばれる同性愛者の怪盗ドリアン・レッド・グローリア伯爵を中心にした騒動を描いている。 第一話では伯爵を追う側の「主人公」として、ひょんなことから超能力を得た3人の青年が登場し、伯爵がその一人シーザーにべたぼれするなんて展開が描かれていた。 だが作者のスパイ映画好き等から、第2話でNATOの情報将校エーベルバッハ少佐が登場。そしたら一気に3人組は影も形もなくなり、伯爵と少佐が行く先々でかち合うのが定番となり現在まで続いている。 ●灼熱騎士ガンダムF91→騎士ガンダムGP01 ([[SDガンダム外伝 聖機兵物語>聖機兵物語編(SDガンダム外伝)]]) 前章の「[[円卓の騎士>円卓の騎士編(SDガンダム外伝)]]」の一員でもあったF91が聖機兵ガンレックスの操者に選ばれた主役だったが、第一弾のラストバトルで負傷する形で退場して第二弾からは重騎士GP02の従者であるGP01に主役交代した。 なおゲーム版では、GP01が聖機兵ガンレックスを飛べるように進化させて聖機兵ルーンレックスを倒しその力を得て真聖機兵ガンレックスαに進化させる正史ルートだけではなく、F91が主役のIFルートも設けられている。 IFルートでは聖機兵ガンレックスは機能停止してしまい進化することもなく聖機兵ルーンレックスの力を得ることもないが、スペリオルドラゴンにより''寿命半分を犠牲''に''魂の半分''をガンレックスに捧げれば再び乗れるようになると提案を受けてこれをF91は承諾、スペリオルドラゴンの力とF91の魂により進化した「紅の真聖機兵」が誕生する。 // //●[[テリー・ボガード]]→[[ロック・ハワード]] //([[餓狼伝説]]) //リアルバウト餓狼伝説にてテリーとギースの物語が幕を閉じたため、10年後の餓狼MOWにてテリーの養子にしてギースの実子たるロック・ハワードに世代交代。 //華々しくデビューを飾ったものの、シリーズはなんとここで打ち切り。EDにてラスボスにすべてはここから始まるのだ…と言われたにもかかわらず、餓狼本編よりKOFなどの客演が多くなる始末であった。 //そういうのは降格とは言いません。話がどうあれ主役は交代されています。 //●[[覇王丸]] //([[サムライスピリッツ]]シリーズ) //宮本武蔵をモチーフにした、サムライスピリッツシリーズの元祖大斬り。 //彼の場合は事情が少し特殊で、一応主人公ではあるのだが物語の本筋に絡まない場合が多い。 //そのため、斬九朗無双剣→[[緋雨閑丸]]、天草降臨→[[風間火月]]、零→[[徳川慶寅]]など、暫定的に主人公を譲る場合がある。 //ゲームとしての主人公は恐らく彼で間違いないのだが、ストーリー上は上記の面々が主役を張るパターンがある。 //主人公は彼で間違いない。と言われている通り降格などはされていないとちゃんと考えられていますね。 **◎降格されたメインヒロイン ●三宅しのぶ→ラム ([[うる星やつら]]) 実は一話限りのゲストキャラだったラムちゃん。 流れとしては上述の「Dr.スランプ」と似たような物で、アニメ版では最初からラムちゃんがメインヒロインとして描かれている。 ●[[神楽坂明日菜]]→[[長谷川千雨]]、[[綾瀬夕映]] ([[魔法先生ネギま!]]) 学園祭辺りから怪しかったが、魔法世界で一気に空気化。立場的には重要なはずなのだが。 千雨はネギ先生の相談役になり、夕映は単独編がアニメ化され最終回のメインキャラに。 更に偽者と刷り変えられた事に半年以上気付かれなかった不遇な扱い……。 さらに言えば、最終話時点で主人公とのフラグが&bold(){明確に折れている唯一の人}。 念のために補足するとある事情からネギとは血縁関係であると思われ、下手すると叔母か義姉にあたる関係となる可能性がある。 一応単行本版では「明日菜達の卒業式」までが本編で、夕映アフターは「可能性の一つ・ボーナストラック」と扱われているが。 &bold(){そして「パラレルワールドの続編」と言う扱いである『[[UQ HOLDER!]]』においてネギま!正史の未来ではネギと千雨が結婚している事が確定した。} ●東城綾→西野つかさ ([[いちご100%]]) タイトルにも関係する綾が主人公と結ばれる予定だったが、紆余曲折を経てつかさが主人公と結ばれる。 作者も最後まで悩んだらしく、そしてこの結末を選んだとの事。 //●スノウ→ドロシー //([[MÄR-メルヘヴン->MAR]]) //原作ではどちらかというとスノウ側がメインヒロインという扱いだったのだが、アニメ版ではドロシーに関する描写が強化される。 //スノウは&bold(){消滅する}という原作と異なる結末を迎えた一方、ドロシーは最終話において主人公との別れの前に涙の口付けを交わすアニオリ展開を披露した。 //原作とアニメでメインヒロインが異なるということでは **◎特殊な例 ●アイアンマン→キャプテンアメリカ 『Tales of Suspense』→『キャプテンアメリカ』 現在は[[実写映画シリーズ>マーベル・シネマティック・ユニバース]]によって、すっかりと日本でもお馴染みになったMARVELの二大ヒーロー。 親友にしてライバルと、お向かいの[[蝙蝠男>バットマン(人物)]]と[[鋼鉄の男>スーパーマン(人物)]]の様な関係にある二人だが、更にはメタ的な因縁も抱えている。 先ず、アイアンマンが誕生したのは1963年の『Tales of Suspense』誌39号のこと。 キャプテンアメリカが誕生したのは1941年で、アイアンマンの誕生した当時は連載がとっくの昔に終了していた“過去のヒーロー”であり、本来は共演する筈が無かった二人であった。 実はMARVELは戦中~戦後間もなくの時期にヒーロー路線を捨てて怪奇コミック専門のブランドになっていたのだが、この路線が50年代までに行き詰まり、ベトナム戦争真っ盛りの60年代初めに再びヒーロー路線に回帰すると共に生み出されたのがファンタスティック4やスパイダーマン、ハルクやX-MENにアイアンマンという新たな世代のヒーロー達だったのである。 アイアンマンの誕生した『Tales of Suspense』も、その名の様に元は怪奇や犯罪を描いた誌面だったのだが、アイアンマンの誕生によって実質的な個人誌へとリニューアルされる。 そして、アイアンマンの活躍する物語に&bold(){懐かしのヒーロー}としてゲストとして復活登場したのがキャプテンアメリカだったのである。 片や第二次世界大戦、片やベトナム戦争と、奇しくも現実の戦争を誕生理由にした、アメリカの夢と欺瞞を背負ったキャラクター同士の邂逅は意外な結果をもたらす。 何と、読者は20号も続いていたアイアンマンよりも復活したキャップを支持……&bold(){ついには『Tales of Suspense』誌の主役の座を奪われてしまう}のだった。((その後『Tales of Suspense』誌は99号を持って終了。100号から正式に『キャプテンアメリカ』誌に。)) ……一応、1968年に今度は個人タイトル『アイアンマン』として復活し、共に[[アベンジャーズ>アベンジャーズ(映画)]]の一員となる等、同時代のヒーロー同士として活動し始めたのだったが……。 実写映画版以降はアイアンマンの方が知名度や人気を得ているが、コミック時代は破滅型ヒーローの代名詞とされる等、ヒーローの中のヒーローたるキャップの陰の様な立ち位置だったのだ。 尚、実写映画等を経て立場が逆転したのも蝙蝠男に似ている社長であった(バッツは悪い立場になろうが破滅しなかったが)。 ●[[橘純一]]→[[桜井梨穂子]] ([[アマガミSS]]) 梨穂子編でのみ突如本来の主人公であるはずの[[変態紳士]]から梨穂子に主人公が交代してしまう。 この事は次回予告でもネタにされた。 当たり前だが梨穂子編終了後に変態紳士は主人公に復帰している。 //一時的な降格ならこっちの方が適確かなと **◎関連項目 ●[[本家より有名になったスピンオフ作品]] 本編の主役より[[スピンオフ]]の主役の方が有名になった場合。 追記・修正の[[役割は奪われたのだ>犠牲になったのだ]]……新たなる主役/メインヒロインにな……。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,18) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #lsd() #comment_num2(num=30) }

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