SCP-2398

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&font(#6495ED){登録日}:2020/05/24 Sun 21:43:55 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 8 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- SCP-2398はシェアード・ワールド[[SCP Foundation]]に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]](SCiP)の一つ。 [[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]は比較的安全なSafe。 項目名は『ホームランバット』。 *概要 SCP-2398はトネリコ製でグリップにテープが巻かれた野球用バットである。握る部分に"K.O"と焼印が押される以外に、外面は普通のバットである。 コイツの異常性は二つ、一つは&bold(){約20m/s以上の速度で振ると、必ずホームランにしてしまう}こと。 どうやら外部エントロピー的な性質をもっており、野球以外のボールでは普通のバットと何ら変わらない結果となる&s(){全野球選手が喉から手が出る代物}。 で、肝心なのはもう一つの異常性質。 &bold(){約20m/s以上の速度で"生物"に向けて振ると、バットとぶつかった瞬間、生物が自爆する}こと。 この上記二つのメカニズムは&bold(){現在に至っても解明されてない}。 アニヲタ支部職員の方なら理解してると思うが、[[認識してるだけで地球終了案件なホームラン量産法>SCP-439-JP]]と違い、とりあえず使わなければ何も起きないので、まだ安全である。 *発見経緯 事の始まりは、アメリカの野球チーム『トロント・ブルージェイズ』所属のカール・トーマス選手が強盗に襲われた時である。 ナイトクラブから出て、車へ向かっていたトーマス選手の前に強盗が現れ、&bold(){近くにいた他の男女グループも強盗に加わった}&s(){いやどういうことなの........}。 やむなくトーマス選手、自分の商売道具であるバットで応戦したのだか、振りかざしたバットが女に当たった瞬間大爆発し、女は即死、他の強盗たちも逃げ帰った&s(){そりゃあ目の前で人が粉々になったらねぇ}。 で、事件を捜査していた地方自治体に潜入中のエージェントが、この事件を嗅ぎ付け、トーマス選手にインタビューを行った。 曰く、ちょっと前まで戦績が振るわなかったトーマス選手は"知り合い"からこのバットを譲り受けたらしい。それからの戦績はホームラン三昧と高成績を叩きだしたというのだ。 この"知り合い"なる人物は、トーマス選手が口を割らなかったため、今なお調査中である。また、SCP-2398を財団が接収した後に、トーマス選手がどうなったかは記載されてない。 *特別収容プロトコル ・サイト-81の標準的な高セキュリティ収容ロッカーに収容する。 ・&s(){実験したい職員は、書類をサイト-81研究業務課主任に提出する。} ・&s(){他の財団職員に向かって、SCP-2398を振り回すことは禁止(ブライト博士じゃないんだから)} しかし、上記の二つは既に効力を失っている。下に記載されてるのが新しく追加されたプロトコル。 ・SCP-2398の実験は現在制限されています。 その理由を実験ログも踏まえて説明しよう。 *補遺2398.2: 実験ログ > >&font(b){実験ID}:2398.01 >&font(b){実験パラメータ}:SCP-2398は使用者によってメロンに向かってスイングされる。 >&font(b){実験結果}:メロンは床に落ちて割れた。非異常性の対象試験との差異は無い。 >&font(b){注記}:特に変わった点は無い。果物は影響を受けていない。 -タウンズ博士 > 丸くてもボールでないものはダメらしい。 > >&font(b){実験ID}:2398.02 >&font(b){実験パラメータ}:SCP-2398は使用者によって試合規格の野球ボールに向かってスイングされる。 >&font(b){実験結果}:野球ボールは急勾配の弧を描きながら実験チャンバーの壁に向かって飛び、チャンバーの鋼壁に約15cmめり込んだ。 >&font(b){注記}:バットはどうやら外部エントロピー的らしい。ボールがバットを離れた時の速さは、間違いなくバットを振った速度を上回っていた。興味深い。 -タウンズ博士 > 公式野球ボールを使った実験。トーマス選手が言ったように、確かによくとぶ。 > >&font(b){実験ID}:2398.03 >&font(b){実験パラメータ}:SCP-2398は使用者によってビーチボールに向かってスイングされる。 >&font(b){実験結果}:ビーチボールは実験チャンバーの向こうまで飛ばされた。非異常性の対象試験との差異は無い。 >&font(b){注記}:これは非常に興味深い。どういう訳か、バットは野球ボールとその他のボールを区別できている。ソフトボールも同じように影響を受けないのだろうか。 -タウンズ博士 > やはり外部エントロピー的性質によって識別されてることが伺える。 > >&font(b){実験ID}:2398.04 >&font(b){実験パラメータ}:SCP-2398は使用者によって試合規格のソフトボールに向かってスイングされる。 >&font(b){実験結果}:ソフトボールは燃焼したが、爆発はしなかった。 >&font(b){注記}:ふむ。 -タウンズ博士 > 似てるとはいえ、ソフトボール用のボールではダメみたい。あくまで野球用ボールらしい。 > >&font(b){実験ID}:2398.05 >&font(b){実験パラメータ}:SCP-2398は使用者によって実験用のニワトリに向かってスイングされる。 >&font(b){実験結果}:実験用ニワトリは激しく爆発し、羽と内臓を実験チャンバー中に撒き散らした。使用者は嘴の破片が腕にめり込んだために負傷した。SCP-2398は影響を受けなかった。 >&font(b){注記}:留意すべき点として、我々が対照実験に用いたニワトリも&bold(){非異常性のバットで殴られた際に死亡した}。こちらはあまり劇的な死ではなかったものの、もっと有意義な実験を行うべきだったのではないか。 -タウンズ博士 > すいません、後者の実験は別に必要ないですよね。それは当たり前では........? 何気にSCP-2398が爆発の影響を受けないのが分かった例。 > >&font(b){実験ID}:2398.06 >&font(b){実験パラメータ}:SCP-2398は使用者によって実験用のウシに向かってスイングされる。 >&font(b){実験結果}:実験用ウシは激しく爆発した。使用者は爆発の結果死亡。実験チャンバーは深刻な損傷を負った。 >&font(b){注記}:生物が大きいほど、爆発力はより激しくなる。良い知らせだが、我々の実験用ウシは&bold(){通常のバットで殴った時は死ななかった}。だから少なくとも顕著な違いを見ることはできたわけだな。 -タウンズ博士 > どうやら生物が大きければ、より大きな爆発を起こすことができると解明された&s(){だから後ろの実験は意味がないっつーの}。 > >&font(b){実験ID}:2398.07 >&font(b){実験パラメータ}:SCP-2398は機械によって実験用のブタに向かってスイングされる。 >&font(b){実験結果}:スイング用ロボットアームリグの設定中、アームは予定より早く振り回され、タウンズ博士の腕を殴打して激しく爆発させた。スイング用ロボットアームリグは破壊された。この結果起きた爆発で、SCP-2398は弧を描きながら実験チャンバーを横切って実験用ブタに命中し、こちらも激しく爆発させた。さらにこの爆発で、SCP-2398は以前の実験で使用者を務めたDクラス職員2名に当たり、激しく爆発させた。実験チャンバーは計4回の爆発によって破壊された。SCP-2398は影響を受けておらず、後ほど収容下に戻された。 >&font(b){注記}:多分こいつの実験はしばらく中止になると思います。 -ライル博士 > ........どうやら直接振り回さないとこうなるらしい&s(){コイツ意思もってませんか?}。加えて、これだけの被害が発生しながら犠牲者が&bold(){でてない}。 当然ながら、SCP-2398の実験はこれを最後に制限されました。 *余談 SCP-2398に貼り付けられてる写真の人物は、実在する野球選手"バーノン・ウェルズ"選手である 追記・修正はイカサマせずに、ホームランをかっとばしてからお願いします。 ---- &link_up(△)メニュー &link_edit(text=項目変更)&link_copy(text=項目コピー) &link_diff(text=項目変更点)&link_backup()&link_upload(text=アップロードページ) ---- #include(テンプレ3) ---- #right(){#openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){ SCP-2398 - Home Run Bat by djkaktus www.scp-wiki.net/scp- ja.scp-wiki.net/scp-(翻訳) この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス に従います。 }} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,1) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() #comment #areaedit(end) }
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