SCP-2398

登録日:2020/05/24 Sun 21:43:55
更新日:2020/07/01 Wed 02:37:57
所要時間:約 8 分で読めます




SCP-2398はシェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクト(SCiP)の一つ。
オブジェクトクラスは比較的安全なSafe。
項目名は『ホームランバット』。


概要

SCP-2398はトネリコ製でグリップにテープが巻かれた野球用バットである。握る部分に"K.O"と焼印が押される以外に、外面は普通のバットである。

コイツの異常性は二つ、一つは約20m/s以上の速度で振ると、必ずホームランにしてしまうこと。
どうやら外部エントロピー的な性質をもっており、野球以外のボールでは普通のバットと何ら変わらない結果となる全野球選手が喉から手が出る代物

で、肝心なのはもう一つの異常性質。
約20m/s以上の速度で"生物"に向けて振ると、バットとぶつかった瞬間、生物が爆発すること。

この上記二つのメカニズムは現在に至っても解明されてない

アニヲタ支部職員の方なら理解してると思うが、認識してるだけで地球終了案件なホームラン量産法と違い、とりあえず使わなければ何も起きないので、まだ安全である。

発見経緯

事の始まりは、アメリカの野球チーム『トロント・ブルージェイズ』所属のカール・トーマス選手が強盗に襲われた時である。
ナイトクラブから出て、車へ向かっていたトーマス選手の前に強盗が現れ、近くにいた他の男女グループも強盗に加わったいやどういうことなの........

やむなくトーマス選手、自分の商売道具であるバットで応戦したのだか、振りかざしたバットが女に当たった瞬間大爆発し、女は即死、他の強盗たちも逃げ帰ったそりゃあ目の前で人が粉々になったらねぇ

で、事件を捜査していた地方自治体に潜入中のエージェントが、この事件を嗅ぎ付け、トーマス選手にインタビューを行った。

曰く、ちょっと前まで戦績が振るわなかったトーマス選手は"知り合い"からこのバットを譲り受けたらしい。それからの戦績はホームラン三昧と高成績を叩きだしたというのだ。

この"知り合い"なる人物は、トーマス選手が口を割らなかったため、今なお調査中である。また、SCP-2398を財団が接収した後に、トーマス選手がどうなったかは記載されてない。


特別収容プロトコル

  • サイト-81の標準的な高セキュリティ収容ロッカーに収容する。
  • 実験したい職員は、書類をサイト-81研究業務課主任に提出する。
  • 他の財団職員に向かって、SCP-2398を振り回すことは禁止(ブライト博士じゃないんだから)
しかし、上記の二つは既に効力を失っている。下に記載されてるのが新しく追加されたプロトコル。

  • SCP-2398の実験は現在制限されています。

その理由を実験ログも踏まえて説明しよう。



補遺2398.2: 実験ログ



実験ID:2398.01
実験パラメータ:SCP-2398は使用者によってメロンに向かってスイングされる。
実験結果:メロンは床に落ちて割れた。非異常性の対象試験との差異は無い。
注記:特に変わった点は無い。果物は影響を受けていない。 -タウンズ博士


丸くてもボールでないものはダメらしい。




実験ID:2398.02
実験パラメータ:SCP-2398は使用者によって試合規格の野球ボールに向かってスイングされる。
実験結果:野球ボールは急勾配の弧を描きながら実験チャンバーの壁に向かって飛び、チャンバーの鋼壁に約15cmめり込んだ。
注記:バットはどうやら外部エントロピー的らしい。ボールがバットを離れた時の速さは、間違いなくバットを振った速度を上回っていた。興味深い。 -タウンズ博士


公式野球ボールを使った実験。トーマス選手が言ったように、確かによくとぶ。




実験ID:2398.03
実験パラメータ:SCP-2398は使用者によってビーチボールに向かってスイングされる。
実験結果:ビーチボールは実験チャンバーの向こうまで飛ばされた。非異常性の対象試験との差異は無い。
注記:これは非常に興味深い。どういう訳か、バットは野球ボールとその他のボールを区別できている。ソフトボールも同じように影響を受けないのだろうか。 -タウンズ博士


やはり外部エントロピー的性質によって識別されてることが伺える。




実験ID:2398.04
実験パラメータ:SCP-2398は使用者によって試合規格のソフトボールに向かってスイングされる。
実験結果:ソフトボールは燃焼したが、爆発はしなかった。
注記:ふむ。 -タウンズ博士


似てるとはいえ、ソフトボール用のボールではダメみたい。あくまで野球用ボールらしい。




実験ID:2398.05
実験パラメータ:SCP-2398は使用者によって実験用のニワトリに向かってスイングされる。
実験結果:実験用ニワトリは激しく爆発し、羽と内臓を実験チャンバー中に撒き散らした。使用者は嘴の破片が腕にめり込んだために負傷した。SCP-2398は影響を受けなかった。
注記:留意すべき点として、我々が対照実験に用いたニワトリも非異常性のバットで殴られた際に死亡した。こちらはあまり劇的な死ではなかったものの、もっと有意義な実験を行うべきだったのではないか。 -タウンズ博士


すいません、後者の実験は別に必要ないですよね。それは当たり前では........?
何気にSCP-2398が爆発の影響を受けないのが分かった例。




実験ID:2398.06
実験パラメータ:SCP-2398は使用者によって実験用のウシに向かってスイングされる。
実験結果:実験用ウシは激しく爆発した。使用者は爆発の結果死亡。実験チャンバーは深刻な損傷を負った。
注記:生物が大きいほど、爆発力はより激しくなる。良い知らせだが、我々の実験用ウシは通常のバットで殴った時は死ななかった。だから少なくとも顕著な違いを見ることはできたわけだな。 -タウンズ博士


どうやら生物が大きければ、より大きな爆発を起こすことができると解明されただから後ろの実験は意味がないっつーの




実験ID:2398.07
実験パラメータ:SCP-2398は機械によって実験用のブタに向かってスイングされる。
実験結果:スイング用ロボットアームリグの設定中、アームは予定より早く振り回され、タウンズ博士の腕を殴打して激しく爆発させた。スイング用ロボットアームリグは破壊された。この結果起きた爆発で、SCP-2398は弧を描きながら実験チャンバーを横切って実験用ブタに命中し、こちらも激しく爆発させた。さらにこの爆発で、SCP-2398は以前の実験で使用者を務めたDクラス職員2名に当たり、激しく爆発させた。実験チャンバーは計4回の爆発によって破壊された。SCP-2398は影響を受けておらず、後ほど収容下に戻された。
注記:多分こいつの実験はしばらく中止になると思います。 -ライル博士


........どうやら直接振り回さないとこうなるらしいコイツ意思もってませんか?。加えて、これだけの被害が発生しながら犠牲者がでてない

当然ながら、SCP-2398の実験はこれを最後に制限されました。



余談

SCP-2398に貼り付けられてる写真の人物は、実在する野球選手"バーノン・ウェルズ"選手である

追記・修正はイカサマせずに、ホームランをかっとばしてからお願いします。


この項目が面白かったなら……\ポチッと/