SCP-4904

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&font(#6495ED){登録日}:2019/05/02 Thu 13:14:40 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- SCP-4904 はシェアード・ワールド [[SCP Foundation]] に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]。[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]は Safe。タイトルは『&ruby(Rapid-Disc-Movement Sleep){急速ディスク運動睡眠}』。 とあるゲーム製作企業が生み出してしまった[[都市伝説>Creepypasta(都市伝説)]]系のオブジェクトである。 #center(){ &color(red,yellow){&bold(){コメント欄での特定の企業やファンに対する誹謗中傷・煽り等は控えていただきますようお願いします。}} } #contents() *概要 SCP-4904 は 1997~1999 年に[[セガ]]によって製造された異常な GD-ROM である。GD-ROM とは[[ドリームキャスト]]用の ROM ディスクのこと。どうやらセガ・ジャパンの「R&D-0 部門」という謎の部署が、セガ独自のコピーガード技術を開発しているうちに生み出してしまったモノらしい。さすが[[時代を先取りしすぎてしまうことに定評のある>ゲームギア]]セガさんである。 #center(){ #image(https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/41960/6682/SCP-4904-03.jpg,width=400,height=300) &bold(){SCP-4904『ソニックアドベンチャー』の GD-ROM ディスク} } #right(){ 作者: 不明 出典: [[Wikimedia Commons>https://commons.m.wikimedia.org/wiki/File:Gdrom.jpg]] ライセンス: Public Domain } SCP-4904 は 100 枚ほど製造されたようだが、財団が収容したのはそのうち 7 枚。それぞれ[[ソニックアドベンチャー]]、[[セガラリー2]]、[[ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド2]]、[[ゲットバス]]、[[ゴジラ ジェネレーションズ]]、[[バーチャファイター3tb]]、Eurhythmics の七本。ちなみに Eurhythmics とは未発売の 3D [[音ゲー]]らしい。 結局、このコピーガード技術は正常に機能させるのがあまりにも難しかったようで開発は中止。製造されたディスクの大部分は開発スタッフによって破棄されてしまったようだ。 *異常な技術 上掲の写真の通り、SCP-4904 は通常の GD-ROM と区別のつかない外見をしている。しかしその正体はセガのオーバーテクノロジーの結晶であり、なんとディスクの溝に沿ってナノメートルスケールのパターンが刻まれている。ちなみに現代の大容量光学ディスク「ブルーレイディスク」の溝ピッチは 320 nm なので、SCP-4904 にはその百分の一程度の細かさでパターンが刻まれていることになる。何もそこまで……。 ともかく、R&D-0 部門はこの微細パターンに暗号を仕込むことで「コピー不可能なメディア」を実現しようとしたのだが、試作品をプレイしてみたところ画面が盛大にバグってしまった。百聞は一見にしかず、その画面をご覧いただきたい。 #center(){ #image(https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/41960/6683/SCP-4904-03-1.jpg,width=400,height=300) &bold(){SCP-4904『ソニックアドベンチャー』起動 1 分後プレイ画面} } #right(){ 作者: MartinThoma 出典: [[Wikimedia Commons>https://commons.m.wikimedia.org/wiki/File:Scottish-highland-2-style1.jpg]] ライセンス: Public Domain } #center(){ #image(https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/41960/6684/SCP-4904-03-3.jpg,width=400,height=300) &bold(){SCP-4904『ソニックアドベンチャー』起動 3 分後プレイ画面} } #right(){ &bold(){"Google Deep Dream Image"} 作者: Lorenzo Tlacaelel 出典: [[flickr>https://www.flickr.com/photos/60417851@N00/19926204302]] ライセンス: [[CC BY-SA 2.0>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0/]] } はじめは抽象的なバグ画面だが、徐々に「よくわからない何か」に安定化していくのがお分かりいただけるかと思う。 このまま読み込みを続けても光学ドライブが混乱してしまうようで、故障するまで SCP-4904 の同じ場所を何度も何度も読み込むようになってしまった。これではコピー不可能だがプレイも不可能だということで、SCP-4904 は残念ながらお蔵入りになったようだ。 *開発者の運命 SCP-4904 の開発を担当した R&D-0 部門のケン・マツヤ主任ハードウェアプログラマーはこの奇妙な動作とバグ画面に魅了されてしまったらしく、SCP-4904 の動作原理を解明しようと、製造した SCP-4904 のうち 7 枚を破棄せず自宅に持ち帰った。その後 4 年間にわたって膨大な量の画面のスケッチを残したが、2003 年 8 月に自宅アパートで遺体となって発見された。 彼の遺体からは脳幹の大部分が消失しており、テレビには例のバグ画面が写し出されていたという。 追記・修正をお願いします。 ---- #right(){ &bold(){SCP-4904 "Rapid-Disc-Movement Sleep"} 著: minmin 出典: http://www.scp-wiki.net/scp-4904 ライセンス: [[CC BY-SA 3.0>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/]] &bold(){SCP-4904『急速ディスク運動睡眠』} 訳: gnmaee 出典: http://ja.scp-wiki.net/scp-4904 ライセンス: [[CC BY-SA 3.0>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]] } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - シリーズVの記事立てが相次いでるけどどいつもこいつも(ブライト除く)解説不要の短い記事だし説明にネタもないしでわざわざここに記事立てる程かよって感じ。新しい記事を知れるのは良いことだけど -- 名無しさん (2019-05-02 15:13:45) - ジャムコンの作品であることは説明欲しいかな -- 名無しさん (2019-05-02 15:48:40) - 元ネタはソニック.exeかな? -- 名無しさん (2019-05-02 15:52:17) - 何故消えたのか理解でけない -- 名無しさん (2019-05-02 19:58:34) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2019/05/02 Thu 13:14:40 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- SCP-4904 はシェアード・ワールド [[SCP Foundation]] に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]。[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]は Safe。タイトルは『&ruby(Rapid-Disc-Movement Sleep){急速ディスク運動睡眠}』。 とあるゲーム製作企業が生み出してしまった[[都市伝説>Creepypasta(都市伝説)]]系のオブジェクトである。 #center(){ &color(red,yellow){&bold(){コメント欄での特定の企業やファンに対する誹謗中傷・煽り等は控えていただきますようお願いします。}} } #contents() *概要 SCP-4904 は 1997~1999 年にセガによって製造された異常な GD-ROM である。GD-ROM とは[[ドリームキャスト]]用の ROM ディスクのこと。どうやらセガ・ジャパンの「R&D-0 部門」という謎の部署が、セガ独自のコピーガード技術を開発しているうちに生み出してしまったモノらしい。さすが[[時代を先取りしすぎてしまうことに定評のある>ゲームギア]]セガさんである。 #center(){ #image(https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/41960/6682/SCP-4904-03.jpg,width=400,height=300) &bold(){SCP-4904『ソニックアドベンチャー』の GD-ROM ディスク} } #right(){ 作者: 不明 出典: [[Wikimedia Commons>https://commons.m.wikimedia.org/wiki/File:Gdrom.jpg]] ライセンス: Public Domain } SCP-4904 は 100 枚ほど製造されたようだが、財団が収容したのはそのうち 7 枚。それぞれソニックアドベンチャー、セガラリー2、[[ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド2]]、ゲットバス、ゴジラ ジェネレーションズ、バーチャファイター3tb、Eurhythmics の七本。ちなみに Eurhythmics とは未発売の 3D [[音ゲー]]らしい。 結局、このコピーガード技術は正常に機能させるのがあまりにも難しかったようで開発は中止。製造されたディスクの大部分は開発スタッフによって破棄されてしまったようだ。 *異常な技術 上掲の写真の通り、SCP-4904 は通常の GD-ROM と区別のつかない外見をしている。しかしその正体はセガのオーバーテクノロジーの結晶であり、なんとディスクの溝に沿ってナノメートルスケールのパターンが刻まれている。ちなみに現代の大容量光学ディスク「ブルーレイディスク」の溝ピッチは 320 nm なので、SCP-4904 にはその百分の一程度の細かさでパターンが刻まれていることになる。何もそこまで……。 ともかく、R&D-0 部門はこの微細パターンに暗号を仕込むことで「コピー不可能なメディア」を実現しようとしたのだが、試作品をプレイしてみたところ画面が盛大にバグってしまった。読み込み自体はスムーズに出来たが、どうもコピーガード機能の部分を間違って読み込むようになってしまったらしい。百聞は一見にしかず、その画面をご覧いただきたい。 #center(){ #image(https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/41960/6683/SCP-4904-03-1.jpg,width=400,height=300) &bold(){SCP-4904『ソニックアドベンチャー』起動 1 分後プレイ画面} } #right(){ 作者: MartinThoma 出典: [[Wikimedia Commons>https://commons.m.wikimedia.org/wiki/File:Scottish-highland-2-style1.jpg]] ライセンス: Public Domain } #center(){ #image(https://img.atwikiimg.com/www49.atwiki.jp/aniwotawiki/attach/41960/6684/SCP-4904-03-3.jpg,width=400,height=300) &bold(){SCP-4904『ソニックアドベンチャー』起動 3 分後プレイ画面} } #right(){ &bold(){"Google Deep Dream Image"} 作者: Lorenzo Tlacaelel 出典: [[flickr>https://www.flickr.com/photos/60417851@N00/19926204302]] ライセンス: [[CC BY-SA 2.0>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/2.0/]] } はじめは抽象的なバグ画面だが、徐々に「よくわからない何か」に安定化していくのがお分かりいただけるかと思う。 このまま読み込みを続けても光学ドライブが混乱してしまうようで、故障するまで SCP-4904 の同じ場所を何度も何度も読み込むようになってしまった。これではコピー不可能だがプレイも不可能だということで、SCP-4904 は残念ながらお蔵入りになったようだ。 *開発者の運命 SCP-4904 の開発を担当した R&D-0 部門のケン・マツヤ主任ハードウェアプログラマーはこの奇妙な動作とバグ画面に魅了されてしまったらしく、SCP-4904 の動作原理を解明しようと、製造した SCP-4904 のうち 7 枚を破棄せず自宅に持ち帰った。その後 4 年間にわたって膨大な量の画面のスケッチを残したが、2003 年 8 月に自宅アパートで心不全で死亡した状態で発見された。 彼の遺体からは脳幹の大部分が消失しており、テレビには例のバグ画面が写し出されていたという。尚、財団の実験に於いてはそのような影響は確認されていない。 *補足 この作品は144時間ジャムコンテスト((ジャム=ジャズにおける即興演奏。つまり144時間の中で特定のテーマに沿って即興で記事を仕上げる本家のコンテストである))作品の一つであった。テーマは『「つまり全ては夢だったのです……」』。因みに、このテーマで優勝したのは[[SCP-001]]提言の一つとして投稿された「ノット・ア・シーガルの提言」。 また、本家記事にはSEGAのロゴマークがパブリックドメイン画像として掲載されていたが、日本語版記事、及びアニヲタWikiでは万が一を考慮して掲載を取り下げている。 追記・修正はソニックアドベンチャーをプレイしてからお願いします。 ---- #right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示 SCP-4904 "Rapid-Disc-Movement Sleep" by minmin 訳 Hasuma_S http://www.scp-wiki.net/scp-4904 http://ja.scp-wiki.net/scp-4904 SCP-001 by not_a_seagull 訳 walksoldi http://www.scpwiki.com/not-a-seagull-proposal http://scp-jp.wikidot.com/not-a-seagull-proposal この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。 } #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,18) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - シリーズVの記事立てが相次いでるけどどいつもこいつも(ブライト除く)解説不要の短い記事だし説明にネタもないしでわざわざここに記事立てる程かよって感じ。新しい記事を知れるのは良いことだけど -- 名無しさん (2019-05-02 15:13:45) - ジャムコンの作品であることは説明欲しいかな -- 名無しさん (2019-05-02 15:48:40) - 元ネタはソニック.exeかな? -- 名無しさん (2019-05-02 15:52:17) - 何故消えたのか理解でけない -- 名無しさん (2019-05-02 19:58:34) - 「記事立てる程」のものばかりだと「財団の明日はどっちだ」多発問題にも繋がるし、多少はね?「解説不要」って点に関してはその通りだとは思うけど。いっそこういう短い記事は何かの共通項でひとつのページにまとめた方がいいのかもね -- 名無しさん (2019-05-03 08:18:47) - むしろ、スケールでかくて複雑なのは食傷気味だわ -- 名無しさん (2019-05-03 08:29:23) - 見て意味や内容のわかりやすいものは余程有名なものやTale関連、メタ視点で色々なければ直接見ればいいじゃんってのはあると思う -- 名無しさん (2019-05-03 09:51:35) - 万事順調は遺書の内容をボカしてたのが実際に読んだときの衝撃を倍増させてて悪くない紹介だと思ったけど -- 名無しさん (2019-05-04 01:23:58) - この紹介は実際に記事を読みに行くのとなんら変わりがないから存在意義が感じられない。コメント欄が冒頭の注意で言われてるように荒れるリスクを負ってまで立てるほどのものとは思えなかった -- 名無しさん (2019-05-04 01:33:10) - っていうかこれ荒れる要素あるの? 記事の頭にわざわざ注釈入れてこれだから拍子抜けもいいとこだった。自意識過剰としか…。 -- 名無しさん (2019-05-04 05:55:00) - 世界が滅ぶわけではないし不思議で不穏だけど結局な逃がしたいのかよくわからないって3桁とか1000代に多かったイメージあるし先祖帰り中? -- 名無しさん (2019-05-04 17:26:28) - マツヤ…ケン…通称マツケン…ハッ!! -- 名無しさん (2019-06-02 22:42:57) - 異常性がどこにあるのかよくわからないんだけど、暗号仕込むところまでは普通で、それを再生したら異常な画面になったってことかな -- 名無しさん (2020-01-12 17:13:11) - なんかAnomalousアイテムに近い感じ -- 名無しさん (2020-05-21 23:48:32) - ただの説明しか無いから解説要素が欲しいね -- 名無しさん (2020-05-22 03:26:24) - 色々と追加。ジャムコンについて追記、文章に若干の変更・解説を追加、出典のフォーマットを他記事と統一。 -- 名無しさん (2020-09-26 15:08:12) - この開発者に何があったのかな……。たまたま偶然、この開発者にだけ効果のある異常性(脳幹が消失&心不全で死亡)が生じてしまったんだろうか…… -- 名無しさん (2020-09-26 16:21:34) - メタタイトルの意味がよくわからないな。コンテストテーマと合わせると「まるで悪夢のような映像を見せる」って意味なのかな -- 名無しさん (2021-05-21 08:36:37) - コピーガードかぁ、そういえば少し前にホラーなAntiPiracyScreenなんて流行ってたな -- 名無しさん (2021-05-21 08:48:07) - ドリームキャストの「見るCD」って機能とか、実際に技術開発してコピー対策したのに突破されたりとか、開発者用システムが盗まれたりとか、実際にあったドリームキャスト周りの色々な事柄と絡めて考察したら面白そうだな 当時コピーディスクの出回り方が酷かったのって、開発者用システムが盗まれたからじゃなくて開発者の脳味噌が盗まれたからじゃねーの的な -- 名無しさん (2022-07-22 14:29:49) #comment #areaedit(end) }

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