5001年ヤクザウォーズ

「5001年ヤクザウォーズ」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
5001年ヤクザウォーズ」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2010/06/11(金) 01:45:00
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 3 分で読めます

----
&link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧
&tags()
----

『&bold(){5001年ヤクザウォーズ}』は[[石川賢]]の漫画。
この作品は高円寺博氏による原作付きなので、流石の石川賢の暴走も押さえられているが、それでも実に石川イズム溢れた作品となっている。
ちなみに単行本によっては『ヤクザ・ウォーズ』のタイトルのものもある。

本人の嗜好が一致しているからか、石川賢とヤクザの親和性は極めて高い。
それは『[[極道兵器]]』を読めば一目瞭然。


さて、タイトル通り時代設定は西暦5001年。一体どんな世界になっているのか……?

西暦5001年。51世紀を迎えた人類、その文明はとどまる所を知らず科学は発達に次ぐ発達を重ね、人々は故郷の地球を、故郷の太陽系を離れて銀河系は言うに及ばず、ありとあらゆる宇宙の隅々に至るまで散らばり発展を遂げていた……

だが……!?

&font(#ff0000){ヤクザは無くならなかった!!}

こんな具合。

本人達は凄く真面目で、ストーリーも極道物のそれ。
しかし舞台があまりに未来的過ぎるので、思わず笑いが込み上げてくる。
この作品をシリアスなSF物と取るか、ある意味笑えるギャグ物と取るかは読者次第。



&bold(){◆あらすじ}
主人公「北斗の源二」はあるヤクザ組織の代貸。
広い銀河が俺たちのシマだ!その名も「関東異次元一家」!
源二は一家のシマを広げるため、「極陽組」という大ヤクザ組織を狙う。
極陽組は二人の後継者候補がしのぎを削っていて、ちょいと細工をすれば仲違いを起こす事ができる。
そこに関東異次元一家が乗り込めば漁夫の利が得られるだろう。
かくして源二とその舎弟達による極陽組分断の抗争が始まった!


この作品、人物の名前が妙にSFチックでなんとも言えない気分になる。

北斗の源二はまだ良いとして、尻臼(シリウス)警部だの細胞具(サイボーグ)のおじきだの、紅炎(コロナ)の姐さんだの。
極めつけにはブラック・ホールの政なんてのも。
それとやってる事は現代のヤクザの抗争とほぼ変わりないのに、道具が全部未来の科学の粋を凝らしたSFチックな物になっているのでかなりシュール。
例えば現代の車に相当するのは宇宙船で、ドスは電磁ドス、そして銃はレーザー銃。殴り込みに行くのに生体ワープを使うし極道の家は宇宙要塞。

なのでヤクザの抗争はスターウォーズもビックリの凄い事になる。


以下、西暦5001年のヤクザの抗争。


「プロトン砲ぶちかましたれ!」

「ビーム砲どかさんかい!このボケ!早ようバリヤーはずさんか、指詰めもんじゃぞ!」

「もの凄い数のミサイルが来る!迎撃ビームじゃあ――っ!」

「極道モンが体も張らんといきなりミサイル攻撃か、こっちもありったけのミサイル攻撃じゃあ!!」

「反陽子弾をぶち込め!!ヒヒヒ…」

↑「あれを使うたら新宿カブキ星のほとんどがぶっ飛んじまいますぜ…」

「あっ!反陽子弾や…あっちの方が早え!」

&bold(){ド ワ オ !!}



ヤクザの抗争もSFワードをぶち込むだけでご覧の通り。


…なんにせよ、奇想天外な作品である事は確か。

#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
#vote3(time=600,7)
}
#include(テンプレ3)

#openclose(show=▷ コメント欄){
#areaedit()
- 現実では3300年に日本人が消滅している  -- 名無しさん  (2014-09-27 13:23:54)
- 未読だけど、最終的には仁義なき空間支配の応酬なんですよね(期待)  -- 名無しさん  (2015-12-18 14:27:21)
- それどころかヤクザが3万人以下になってしまった  -- 名無しさん  (2018-02-19 01:03:29)
- 読みたい。スゲー読みたい。  -- 名無しさん  (2018-05-31 13:16:48)
- ↑脳みそにある理性と良心がねじり潰される感覚を味わえる傑作だった ヤクザモンが荒い口調なのに、SF用語達者なギャップなので読んでて疲れるけど最高  -- 名無しさん  (2020-09-17 17:12:02)
- 原作付いてるけど終わりはやっぱりいつもの石川漫画なのだった。  -- 名無しさん  (2021-09-21 19:19:07)
- こんな短い項目なのに大体内容が分かるってすごいよな  -- 名無しさん  (2021-09-21 19:23:51)
- 当然ゲッペラー艦隊による宇宙大征服時代にも……  -- 名無しさん  (2021-09-21 19:46:57)
- ここまで来ると地上げも惑星~星系単位なんだろうか  -- 名無しさん  (2021-09-21 20:58:14)
- 西暦5001年ともなると新宿も新宿カブキ星という惑星レベルになるのか  -- 名無しさん  (2022-02-23 18:53:15)
- 当時の日本SF界隈でも知られた作品だったらしく吾妻ひでおの「不条理日記」でもネタに使われている。  -- 名無しさん  (2022-07-25 20:01:45)
- どれだけ技術が進歩しても結局裏社会も犯罪も無くならないというのはある意味深いかも知れない  -- 名無しさん  (2022-07-25 20:51:40)
- 電子書籍にならないかなあ  -- 名無しさん  (2023-04-16 20:11:27)
- かつて秋葉原にあったメイド喫茶シャッツキステは、私設図書館という体だったので、様々な本が置いてあったのだが、その中に何故かこの一冊があり「石川賢?しかもよりによってこれかよ」と思った記憶  -- 名無しさん  (2023-10-31 13:33:26)
#comment
#areaedit(end)
}

復元してよろしいですか?