5001年ヤクザウォーズ

登録日:2010/06/11(金) 01:45:00
更新日:2020/09/17 Thu 17:12:02
所要時間:約 3 分で読めます




5001年ヤクザウォーズ』は石川賢の漫画。
この作品は高円寺博氏による原作付きなので、流石の石川賢の暴走も押さえられているが、それでも実に石川イズム溢れた作品となっている。
ちなみに単行本によっては『ヤクザ・ウォーズ』のタイトルのものもある。

本人の嗜好が一致しているからか、石川賢とヤクザの親和性は極めて高い。
それは『極道兵器』を読めば一目瞭然。


さて、タイトル通り時代設定は西暦5001年。一体どんな世界になっているのか……?

西暦5001年。51世紀を迎えた人類、その文明はとどまる所を知らず科学は発達に次ぐ発達を重ね、人々は故郷の地球を、故郷の太陽系を離れて銀河系は言うに及ばず、ありとあらゆる宇宙の隅々に至るまで散らばり発展を遂げていた……

だが……!?

ヤクザは無くならなかった!!

こんな具合。

本人達は凄く真面目で、ストーリーも極道物のそれ。
しかし舞台があまりに未来的過ぎるので、思わず笑いが込み上げてくる。
この作品をシリアスなSF物と取るか、ある意味笑えるギャグ物と取るかは読者次第。



◆あらすじ
主人公「北斗の源二」はあるヤクザ組織の代貸。
広い銀河が俺たちのシマだ!その名も「関東異次元一家」!
源二は一家のシマを広げるため、「極陽組」という大ヤクザ組織を狙う。
極陽組は二人の後継者候補がしのぎを削っていて、ちょいと細工をすれば仲違いを起こす事ができる。
そこに関東異次元一家が乗り込めば漁夫の利が得られるだろう。
かくして源二とその舎弟達による極陽組分断の抗争が始まった!


この作品、人物の名前が妙にSFチックでなんとも言えない気分になる。

北斗の源二はまだ良いとして、尻臼(シリウス)警部だの細胞具(サイボーグ)のおじきだの、紅炎(コロナ)の姐さんだの。
極めつけにはブラック・ホールの政なんてのも。
それとやってる事は現代のヤクザの抗争とほぼ変わりないのに、道具が全部未来の科学の粋を凝らしたSFチックな物になっているのでかなりシュール。
例えば現代の車に相当するのは宇宙船で、ドスは電磁ドス、そして銃はレーザー銃。殴り込みに行くのに生体ワープを使うし極道の家は宇宙要塞。

なのでヤクザの抗争はスターウォーズもビックリの凄い事になる。


以下、西暦5001年のヤクザの抗争。


「プロトン砲ぶちかましたれ!」

「ビーム砲どかさんかい!このボケ!早ようバリヤーはずさんか、指詰めもんじゃぞ!」

「もの凄い数のミサイルが来る!迎撃ビームじゃあ――っ!」

「極道モンが体も張らんといきなりミサイル攻撃か、こっちもありったけのミサイル攻撃じゃあ!!」

「反陽子弾をぶち込め!!ヒヒヒ…」

↑「あれを使うたら新宿カブキ星のほとんどがぶっ飛んじまいますぜ…」

「あっ!反陽子弾や…あっちの方が早え!」

ド ワ オ !!



ヤクザの抗争もSFワードをぶち込むだけでご覧の通り。


…なんにせよ、奇想天外な作品である事は確か。

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最終更新:2020年09月17日 17:12