M1918ブラウニング自動小銃

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M1918ブラウニング自動小銃」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2012/07/27(金) 14:45:02
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M1918とは、アメリカが1918年(大正7年)に正式採用し、[[ベトナム戦争]]あたりまで運用していた&font(#ff0000){自動小銃(オートマチックライフル)である。}


#center(){&bold(){&font(#ff0000){自動小銃である}}}

大事なことなので二度言いました。
なんせ初めて Automatic Rifle と呼称された銃だからね。

通称はBAR。



■カタログデータ

全長 1,214mm
銃身長 610mm
重量 7.2-8.8kg
使用弾薬 7.62mm×63
作動方式 ガス圧利用式オープンボルト
装弾数 20発(箱型弾倉着脱式)
発射速度 300-650発/分
有効射程 548m


米陸軍の「塹壕突撃で使う機動力がある[[機関銃]]が欲しいぜママン!」という依頼を受け、
&font(#ff0000){超天才}[[ジョン・モーゼス・ブラウニング]]により当時陸軍が運用していた&font(#0000ff){&u(){&font(#ffffff){フランス製の粗大ゴミ}}}ショーシャ軽機関銃、ホチキスM1909軽機関銃の更新用として設計された。

第一次大戦終結までに85,000丁が製造されたが、&font(#ff0000){ぶっちゃけ間に合わなかった。}

戦間期にはバイポッド(二脚)と[[ストック>ストック(銃器)]](肩当て)を取り付けたM1918A1に更新され、
第二次大戦中にはセミオート機能の排除と連射速度調整機能の付加、キャリングハンドル増設(M1918A2)が段階的に行われた。

前線で戦う兵士からの信頼は絶大なものだったが、その根拠となっていたのが
・独立性:強靭な構造とベルトリンクの不採用が完全な単独運用を可能にした
・信頼性:戦場で運用するにふさわしい強度と火力
・容易な制御:重量とあえて抑えられた発射速度のおかげでコントロールが容易
の三点だった。

BARの射手は選抜制だったというが、射撃時に普通の歩兵がその火力を羨ましがって射撃を止めたという逸話も伝わっているくらいだから、
戦場ではよほど信頼されていたのだろう。


しかしその一方で、欠点がなかったわけではない。
・重量:当時の軽機関銃として見るなら軽量だが、それでも結構重い。また後述の理由により軽機関銃としては運用されなかった。
・銃身交換機能の欠如:機関銃やそれに準ずる銃器は銃身交換機能があったが本銃にはなく、このせいで汚物は消毒だー!が限定的にしかできなかった。

特に後者が痛く、このために第一線を退いて以降中途半端だの妥協の産物だのとフルボッコである。



本銃の直接の後継と言えるモデルも第二次世界大戦以降は途絶え、
ドイツのMG34や[[MG42>グロスフス MG42]]を研究し作られたM60軽機関銃やフルオートが可能な歩兵用ライフル、[[M14]]に取って替わられたのも評価を低くする一因だろう。

だが本当にそうだろうか?

そんなしょーもないシロモノを、兵士たちがこうも信頼するだろうか?
兵士たちがBARを求めたからこそ、M14が制式化されたことを忘れてはならない。
欠点こそあれ、BARは紛れもない名銃だったのだ。

そんなBARに様々な点で立ち返ったH&K製の[[M27 IAR>H&K HK416]]が、現在[[アメリカ海兵隊]]で購入・運用されている。

そして民間用モデルとして、なんと2013年になってオハイオ・オードナンス・ワークス社(Ohio Ordnance Works, OOW)より近代化改修が施されて販売されている。
Heavy Counter Assault Rifle(対突撃重小銃)、HCARの名を与えられ、ピストルグリップ、伸縮式ストック、やや短めの銃身にピカティニーレールにおまけにポリマーフレームと肉抜き加工による軽量化が特徴となっており
見た目は完全に現代の突撃銃。それでいて機関部はほぼ手つかずのままという、本銃の優れた基礎設計を証明している。

日本では狩猟用として手に入れられるセミオート限定の猟銃ブローニングBARは、本項目のものとは全く関係ない。

現在の銃刀法関連では、軍用突撃銃はスポーター化されていようが売買譲渡したら問答無用でお縄になる。
皆も気をつけよう。



BARをフルオートで立射できる選抜射手の方は追記・修正願います。

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- 軽機関銃としては少し中途半端なイメージ  -- 名無しさん  (2016-05-31 12:12:58)
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