ベル・クラネル

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ベル・クラネル」を以下のとおり復元します。
&font(#6495ED){登録日}:2015/07/29 Wed 00:06:15
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 20 分で読めます

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&tags()
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#center(){
&font(#ff0000,b){冒険を、しよう。}

&font(#ff0000,b){この譲れない想いのために。}

&font(#ff0000,b){僕は。}

&font(#ff0000,b){英雄に、なりたい。}
}




『[[ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか]]』の主人公。
CV.[[松岡禎丞]] 


●目次
#contents


**◆プロフィール

所属:【ヘスティア・ファミリア】
種族:ヒューマン
職業:冒険者
年齢:14歳
身長:165C
ステイタス:Lv.1 ⇒ Lv.5
二つ名:なし ⇒ &ruby(リトル・ルーキー){未完の少年} ⇒ &ruby(ラビット・フット){白兎の脚}



**◆概要

【ヘスティア・ファミリア】の最初の団員であり、仲間が増えた現在は団長を務めている。
真っ白な髪に赤い瞳、華奢な体格をした中性的な少年。
外見とその俊敏さから兎のイメージを持たれる事が多く、周囲にとってベル=兎が共通認識になっている(地の文でも兎扱いされることがよくある)。
本編が開始した時点では英雄に憧れるだけの普通の少年だったが、多くの出会いに恵まれる内に本物の英雄になりたいという願望を抱き成長していく事になる。

元々は田舎で暮らしていたが、唯一の肉親であった祖父が亡くなり、祖父から聞かせてもらっていた英雄譚への憧れや異性との運命的な出会いを求めて、冒険者となるべくオラリオへやって来た。
今は亡き祖父に強い憧れを抱いており、彼が自分に語った教えを常に胸に抱いている。
その教えは時にベルに力を与え、時に邪な方向にベルを引きずり込もうとする。

実は祖父の正体は、かつて世界最強のファミリアと謳われた【ゼウス・ファミリア】の主神ゼウスであり、今もまだ天界に送還されず地上にいるのだがベルはこの事を知らない。
ヘルメスによるとのっぴきならない事情があって、可愛い義孫に何も話せず、死んだふりをして身を隠したとの事。
ベルの事は離れた後も気にかけており、ヘルメスから定期的にベルの近況報告を受けている。
ちなみに、才能がないと思っていたベルが冒険者になって一ヶ月半でランクアップしたと聞いた時は、茶を噴き出すぐらい驚いたらしい。

オラリオに来た当初は弱そうな外見を理由に何処のファミリアからも門前払いを食らい途方に暮れていたが、
同じく誰も自身のファミリアに入ってくれず団員を探し求めていたヘスティアと出会い、彼女のファミリアに加わった。
神々の中でも屈指の善神であるヘスティアとの相性は抜群で、強い信頼関係で結ばれている。
神々の大半がいい加減且つろくでなしばかりなので、いい神と巡り合えるかどうかが冒険者にとって一番大切な事と言われる為、
ヘスティアに出会えたことはベルにとって最初の幸運だったと言える。「出会いの幸運」ベル・クラネルの真骨頂であろう。

ベルの背中に刻まれた【&ruby(ヒエログリフ){神聖文字}】の文章の中に、『&bold(){汝 &color(#F54738){不滅の炎}と&color(#ffdc00,b){至高の雷}}』という一節があるが、
『&color(#F54738){&bold(){不滅の炎}}』は聖火の女神ヘスティアを、『&color(#ffdc00,b){&bold(){至高の雷}}』は雷の大神ゼウスを意味していると思われる。
この一節から、ヘスティアとゼウスの価値観や教えをベルは体現している事が窺える。
他者に救いの手を差し伸べる部分が慈愛を司るヘスティアの眷属としての側面なら、臆することなく苦難に立ち向かう勇敢な部分は数多の英雄を輩出したゼウスの孫としての側面と言える。

#openclose(show=ベルの出生について){

ダンまち〜メモリア・フレーゼ〜の3周年イベント『アストレアレコード』で亡くなった両親はかつて最強と謳われた【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】に所属していたことが判明。

父親は【ゼウス・ファミリア】の一番下っ端だったサポーター。赤い瞳をしたヒューマンで名前は不明。
【ゼウス・ファミリア】で最も弱く、当時のオッタルにもフィンにもファミリア内で唯一負けていた。(但し、【ゼウス・ファミリア】が健在だった15年前の時点でオッタルは既にLv.5に至っているので、ベルの父親が弱すぎたというよりも、ベルの父親以外が強すぎたと言った方が正しいのかもしれない)
サポーターなのに率先して逃げたり、主神のゼウスと一緒に女湯を覗きに行くなど、美談はなく醜聞しかない人物。
神は自分の眷属を我が子同然として見なす為、自分の眷属の息子であるベルはゼウスにとって孫同然の存在。自分が神である事を隠したゼウスがベルとの関係を祖父と孫という事にしたのは恐らくこの為。
最弱、赤い瞳、スケベ、逃げ足だけが取り柄と、特徴を並べるとゼウスが最もお気に入りだった[[英雄>アルゴノゥト(ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)]]にどこか似ている。

母親は【ヘラ・ファミリア】のメーテリアという名の女性。同じ【ヘラ・ファミリア】の幹部だった「静寂のアルフィア」の双子の妹。
生まれつき不治の病を患っていたため体が弱く、一人では一歩も部屋から出られず、姉とは逆に才能のかけらもない凡人。しかし、唯一優しさは持っており、何もできないが、誰からも愛される人物だったらしく、周囲から最強最悪(クレイジーサイコ)、超絶残虐破壊衝動女(ハイパーウルトラヒステリー)と称されていたヘラもメーテリアを延命させようと必死だったとの事。
実は【ヘスティア・ファミリア】の最初のホームである廃教会はメーテリアが愛した場所で、ベルは自分でも知らないうちに母の足跡を辿っていたことになる。
17歳の時にベルを産み、その後、ゼウスにベルを託す。
白い髪や顔、笑い方などは息子のベルとよく似ているらしく、ベルは母親似。

伯母のアルフィアは、神時代以降、最も『才能』に愛された冒険者で、周囲からは『才能の権化』にして『才禍の怪物』と呼ばれていた。
妹同様生まれつき不治の病を患っていた為、長時間戦う事が出来ないハンデを背負っていたが、少なくとも16歳の頃にはLv.7に至っていた。
彼女の前では現オラリオ最強のオッタルも手も足も出ず、【ロキ・ファミリア】の首脳陣も辛酸を舐めていた。
三大冒険者依頼の一角である「海の覇王リヴァイアサン」との戦いでとどめを刺したのも彼女。尤もこの戦いで病状が悪化し、戦線離脱することになった為、「隻眼の黒竜」との戦いには参加できなかった。
彼女が魔法を使用すると鐘の音が鳴り響くが、これがベルの名前の由来となっている事が特典SS『魔女へのカンパネラ』で判明した。
ベルは彼女の存在を知らないが、作者が書いた公式IF小説「それは遥か彼方の静穏の夢」で幼いベルとアルフィアが出会い、ベルの母親代わりとして暮らす話が描かれている。


ベルは父親からは赤い瞳と逃げ足、母親からは白い髪と優しさ、叔母からは鐘の音をそれぞれ受け継いだことになる。

}


**◆人物像
性格は真面目で礼儀正しく、気弱で臆病な所もある為、初見の人からは大抵冒険者に向いてないと思われる。
心根は善良かつ純粋で非常に優しく、目の前で助けを求める者や苦しんでいる者、理不尽な差別や不当な抑圧を受けている者を見たら、自分がどんなに危険な目に遭おうとも見捨てる事なく助けることを選択する。%%そして毎回死にかける%%
【ヘスティア・ファミリア】の仲間たちもそんなベルの人柄と献身に救われた者や惹かれた者たちの集まりで、ファミリアの仲間たち全員ベルに無類の信頼と好感を寄せている。

冒険者にしては珍しい温和な人柄や、人目を引く凄まじい冒険を何度も乗り越えている為、オラリオ住民からの人気が非常に高い。
歴史上類を見ない速度でランクアップを果たした為、Lv.2になった直後は周囲の冒険者からやっかみなどもされたが、Lv.3の時に作中最強クラスの実力を持つ[[アステリオス>アステリオス(ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)]]と真っ向勝負を行い、冒険者としての意思と覚悟の強さを見せつけてからはそれもなくなった。

凄まじい速度で強くなり続けているが、自分が強くなれたのは才能に恵まれたからではなく沢山の人に助けられたからだと思っており、どんなに強くなっても決して自惚れたりしない。
その為、自分一人では出来ないことがあるのも自覚しており、単純な戦闘能力では劣る仲間たちの事も頼りにしている。
ファミリアの仲間たちもそんなベルの力になりたいという思いから成長していく事になる。

また前述のような自覚と元からの人柄もあってか、人間関係のしがらみで精神がすり減っていく様子がなく、一度親しくなったものとは良好な関係であり続ける。
その真っ直ぐで健気な生き様は、強くなる過程で大切な事を忘れた者達や冒険者として大成する事を諦めた者達にとって非常に眩しく映り、&bold(){&color(#F54738){冒険者としての最初の気持ちを否応なしに思い出させる効果がある}}。

出会った者たちに大きな影響を与え、自身もまた誰かと出会うたびに心身ともに大きく成長していく、&bold(){良くも悪くも出会いの運命に愛された少年}。


***トラブル体質
何かと厄介ごとを引き寄せやすいトラブル体質をしており、シャレにならない修羅場が短期間で何度も訪れている。
同Lv.帯でベルと同じ冒険をすればほぼ間違いなく死ぬので、周りから何で生きているのか不思議に思われる事もある。
通常冒険者はランクアップした際に今までの自分の活動記録をギルドに報告し、ギルドはそれを他の冒険者のランクアップの参考にさせるために公開するのだが、ベルの活動記録を参考にするのは危険すぎると判断されて一度も公開されたことがない。
もっともベルは衆目の中で戦うことも多いのでどんな冒険をしてるのかの半分ぐらいは世間に知られおり、ベルのLv.2・Lv.3の最後の冒険とLv.5の最初の冒険はオラリオ住民なら誰もが知っている。

このトラブル体質は害だけでなく、ベルの成長や他者との縁を結ぶことにもつながっている。
実際このトラブル体質のおかげで【ヘスティア・ファミリア】の仲間たちは集い、所属問わず多くの友人を得ている。
次から次へと襲い掛かる修羅場に真っ向から挑んでるので、通常なら年単位は掛かるランクアップに必要な偉業の経験値を最低でもふた月以内には稼ぎ終わっている。
事件に巻き込まれている最中は死に物狂いだが、事が終わった後に失ったものは基本的に皆無と言ってもよく、むしろ得たものの方が大きい。

自身のLv.に見合わない大事件に巻き込まれ、世界を揺るがす戦いに至ることもたびたびある(ダンメモや劇場版の話を含めるとさらに多い)。
その為【ヘルメス・ファミリア】のアスフィは、あまりにも毎回狂乱沙汰の中心にいるベルを「&ruby(ボマー){起爆点}」と称している。


***冒険者として
戦いになると相手が格上だろうと臆することなく立ち向かう勇気と覚悟を持っており、戦闘時のベルは普段と打って変わって非常に雄々しい。
戦っているベルの姿には、力のない人々は憧憬の念を抱き、退屈を忌み嫌う神々は興奮し、世界最強クラスの実力を持つ第一級冒険者たちも目を離せずにいる。
本来なら破壊衝動しかないはずのモンスターもベルとの戦いに喜びを見出す事があり、作中では片角のミノタウロスとジャガーノートがベルとの戦いの中で明確な自我が芽生えている。

格上とばかり戦っているので敗北も多いが、自分を打ち負かした相手に怒りや憎しみを向ける事はなく、不甲斐ない自分自身に怒りを向け、敗北の悔しさと悲しみを強くなりたいという思いへと変える。
この負けても心が折れることなく、次は勝つために強くなろうと足掻く気質は、義祖父ゼウスの「&bold(){勝者は常に敗者の中にいる}」という教えが影響していると思われる。

普通冒険者は格上相手には集団で戦うのがセオリーだが、ベルの場合騒動に巻き込まれて仲間と分断されることが多い事や、一人の男として勝ちたいと思った相手には一騎打ちで戦いを挑むので、格上相手でも一対一で戦う事の方が多い((自分が集団の中で最高戦力である事が多いのも理由。話が進みより強力で深刻な敵と対峙する様になると実力者との共闘も増えていく))。
その為、後述のユニークスキルの存在もあり本来なら獲得が困難な偉業の経験値が凄まじい勢いで貯まっていき、短期間の内にランクアップを繰り返している。

作中の描写を見る限り、[[命や心を守るための戦いなら自分の私情を押し殺して仲間や友人と協力して戦うが、自分の意地と誇りを懸けた戦いなら一人で戦おうとする傾向にあると言える>浮竹十四郎]]。


***目標
当初は憧憬でありLv.6の冒険者であるアイズに追いつく事を目標に冒険していたが、
後に理性がある異端のモンスター『異端児』に出会ってからは、
人間以上に優しい心を持ちながらもモンスターであるが故に地上に居場所がない彼らを救う事と、
最大の好敵手にしてLv.7相当の力を持つアステリオスに勝つ事が新たな目標として加わることになる。

これらの目標を叶えるにはどれもが強さが必須となっているが、
アステリオスはもっと強くなると作者自身がTwitterで発言している事や、
理由は現在不明だがフェルズから人類が異端児との共存を果たすにはLv.8やLv.9の冒険者を以ってしても辿り着けなかった「ダンジョン最下層の攻略が必要」と言われている事を考えると、
&bold(){ベルの目標を全て叶えるには史上最強クラスの強さが必要という事になる}。

ちなみにベルに目標を与え、大きく成長を促したアイズ、異端児、アステリオス(正確にはその前世である片角のミノタウロス)だが、
&bold(){全員この作品のタイトル通りダンジョンで出会っている}。


***女性関係
純粋で言葉に嘘がない事や、人のいい所を見つけるのが得意なので、思った事を素直に言うだけで人から好感を得られる天然たらし。
この天然たらしな部分に加え、窮地に立たされている所を命懸けで救っている事もあって、非常にモテる。
特に孤独感に苦しんでいるものやトラウマを抱え込んでいるものほどベルの優しさや純粋さに惹かれる傾向にある。

ちなみに、ベルに恋愛感情を抱いている女性のほとんどがベルより年上。&bold(){天性の年上キラーである}。
逆に年下の少女たちからはその優しさもあって兄の様に懐かれる傾向にある。
同じ年にはどう思われるか長い間不明だったが、マーメイドの異端児であるマリィがベルと同じ14歳だった事が判明したことで、同じ年にもモテる事が発覚した。

作中では、ヒューマン、エルフ、ハーフエルフ、パルゥム、獣人、女神、モンスターである異端児と、種族問わず多くの女性に惚れられているが、
作者によるとベル自身の好みは『金髪エルフ』との事。
読者からベルに最もお似合いだと思われている二人が「金髪」の[[アイズ>アイズ・ヴァレンシュタイン]]と「エルフ」の[[リュー>リュー・リオン]]だが果たして…。((Bookwalkerで行われたカップリング人気投票でベルとリューの組み合わせが一位で、ベルとアイズの組み合わせが僅差で二位だった))



**◆本編での活躍

当初の実力はゴブリンを一匹倒して大喜びするようなレベルだったが、ある時ミノタウロスに襲われ、逃げ回っていたところを[[アイズ・ヴァレンシュタイン>アイズ・ヴァレンシュタイン]]に救われたことで彼女に一目惚れし、スキル【&ruby(リアリス・フレーゼ){憧憬一途}】を発現させ、急速に成長を始める事になる。

その後、その現場を目撃していたベート・ローガによって散々に扱き下ろされるのをたまたま耳にしてしまい、その悔しさと遥か高みに存在している憧憬の存在に追いつきたいという強い願望が成長率を爆発的に跳ね上げる事に。

そんな中、ベルの魂の輝きを曇らせるミノタウロスへの恐怖を払拭させるため、フレイヤに命じられたオッタルが捕らえ、鍛え上げた片角のミノタウロスに襲われ、一度は心が折れてしまう。
しかし、またしてもアイズに助けられそうになった事で自分の弱さへの怒りが恐怖を上回り、全てを注ぎ込んだ全力の戦いによって、遂には手も足も出なかったミノタウロスを単独で撃破するという偉業を成し遂げる事となる。
そしてその偉業によってわずか一ヶ月半でLv.2へのランクアップを果たし、神々から【&ruby(リトル・ルーキー){未完の少年}】の二つ名を与えられると共に、【&ruby(レコードホルダー){世界最速兎}】として一躍注目の的となる。


Lv.2にランクアップ後は、一部冒険者からのやっかみで「たまたまミノタウロスを倒しただけ」とか言われていたが、中層18階層に出現した『漆黒のゴライアス』の討伐に貢献した事や、ベルの可愛さに心奪われたアポロン率いる【アポロン・ファミリア】との『&ruby(ウォーゲーム){戦争遊戯}』の際、衆目の中で自分より上位のLv.3の冒険者ヒュアキントス・クリオを一対一で撃破する。それによって実力を認められると共に、一ヶ月でLv.3へのランクアップを果たす。当然これも世界最速記録。

Lv.3になってからは、【フレイヤ・ファミリア】に勝つために春姫を犠牲にしようとする【イシュタル・ファミリア】との抗争、心あるモンスター『&ruby(ゼノス){異端児}』に暴虐を尽くす【イケロス・ファミリア】との攻防、【ロキ・ファミリア】が立ちはだかる状態で地上に出てしまった異端児達をダンジョンに帰すための作戦、最強の異端児にして最大の好敵手である[[アステリオス>アステリオス(ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)]]との戦闘を行う。
これらの偉業から、二ヶ月でLv.4へとランクアップ。またしても世界最速記録を更新した。

Lv.3最後の冒険である異端児を巡る戦いはベルにとって忘れられない敗北の記憶。
自分一人の力では【イケロス・ファミリア】の悪意を止めることが出来ず、守ると誓ったウィーネを一度は目の前で死なせ&footnote(フェルズの蘇生魔法で生き返らせることに成功し、大事には至らなかった。)、頑なに異端児を滅ぼそうとするアイズを止めようとするも歯が立たず、最後は全力を注いだアステリオスとの死闘に敗れる事になり、異端児を守り抜く事こそ出来たものの敗北感に打ちひしがれる戦いとなった。
その為、アステリオスとの戦いが終わった後は、敗北した悔しさと己の不甲斐なさから一人声をあげて泣き崩れた。
この異端児の一件はベルの心身に大きく影響を与え、もう二度と大切な誰かを死なせないために、次は好敵手に勝つために、強くなりたいという思いと共に再び走り出すことを決意する。

Lv.4にランクアップ後二度目の【&ruby(デナトゥス){神会}】に於いて二つ名が再検討され、兎を思わせる外見と類い稀な俊足から【&ruby(ラビット・フット){白兎の脚}】の二つ名を拝命した。


Lv.4になって『&ruby(ミッション){強制任務}』を受け下層まで遠征に行くことになったが、&ruby(イレギュラー){異常事態}が立て続けに起こり、[[リュー>リュー・リオン]]と共にワーム・ウェールに飲み込まれて満身創痍の状態で深層に落ちてしまい、
命がけのサバイバルと厄災『ジャガーノート』にリューと共に戦いを挑む事になる。
死闘の末、ジャガーノートには勝利するもリュー共々力尽きてしまうが、異端児と仲間たちの救助が間に合い生還する。 
遠征そのものは1週間ぐらいの短さだったが、あまりの壮絶さに偉業の経験値が貯まり、Lv.5へのランクアップが可能になる。尤もあまりに短期間でランクアップが可能になってしまい、神々に注目させるのを危惧したヘスティアの考えですぐにランクアップさせなかった。

遠征から数日後、外伝『ソード・オラトリア』の穢れた精霊を利用してオラリオを破壊しようとするエニュオとの最終決戦に【ヘスティア・ファミリア】と共に遂に参戦。
エニュオに捕まった人質達の救出部隊に遅れて参戦し圧倒的強さでモンスターの大軍を倒した後、エニュオの切り札である七体目の穢れた精霊『ニーズホッグ』をフルチャージした【&ruby(アルゴノゥト){英雄願望}】の一撃で破壊し、エニュオの計画を失敗に終わらせた。
この時の【&ruby(アルゴノゥト){英雄願望}】で戦場に鳴り響いた大鐘楼の音は戦場にいた全ての冒険者を奮起させ、アイズも自身のスキル【&ruby(アヴェンジャー){復讐姫}】の影響で怒りと憎しみに飲み込まれ我を失いかけたが、ベルとの思い出が怒りと憎しみを消し去り、正気を取り戻したおかげで怪人レヴィスとの戦いに勝利した。

エニュオは当時最強のファミリアだった【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】がいなくなった15年前からオラリオを破壊する計画を立て、障害として【ロキ・ファミリア】【フレイヤ・ファミリア】【ガネーシャ・ファミリア】【ヘファイトス・ファミリア】【イシュタル・ファミリア&footnote(作中で主神のイシュタルが天界に送還され【イシュタル・ファミリア】は消滅したが、穴埋めとして世界勢力の一つである【カーリー・ファミリア】がオラリオの外から参戦した。)】【ウラヌスの私兵である異端児】の六つの戦力は予想していたが、半年前冒険者になったベルの存在はエニュオの計画を大きく狂わせ、オラリオひいては世界を救うことに繋がった。
&bold(){外伝の内容ではあるが憧憬のアイズを追いかけ続けたベルの一つの集大成ともいうべき戦いとなった}。


エニュオとの戦いから少し時が経った頃、兼ねてからベルを狙っていたフレイヤが、&bold(){ある出来事をきっかけに}遂に動き出す。
フレイヤは自分の『魅了』の力を使って、オラリオに住む全ての者に「ベルは最初からフレイヤの眷属」という記憶の改竄を行う。
その為、オラリオからベルの【ヘスティア・ファミリア】としての冒険は全て無かったことになり、ベルと交流があった人々もベルとの思い出を全て忘れる事態に陥ってしまう&footnote(処女神は美の神の『魅了』に抵抗できる為、主神のヘスティアには『魅了』が効かずベルの事を覚えていたのだが、フレイヤの眷属に見張られていたのでベルの事を忘れたふりをするしかなかった。)。

交流してきた全ての人々から忘れられてしまった事に加え、【フレイヤ・ファミリア】の幹部達に何度も死にかけるまで鍛えられる事になり、心身ともに限界まで追いつめられ、自分でも今までの【ヘスティア・ファミリア】として過ごした今までの記憶は全部偽物なのではないかという疑念を抱くようになる。
しかし、ミアの言葉とアイズが朧気ながらベルとの思い出を覚えていたことで【ヘスティア・ファミリア】として過ごした今までの記憶は偽りではないと確信し、【ヘスティア・ファミリア】としての自分を取り戻す。

その後、フレイヤの従者であるヘルンとの会話で、今まで自分を見守り支えてくれたシルとフレイヤが同一人物である事、フレイヤが心の奥底でベルを手に入れる為に暴走し続ける自分自身の行動に悲しんでいる事を知り、フレイヤを救うために動くことを決意する。
そして&bold(){自分がアイズへの憧れからシルの告白を断った事}で暴走してしまったフレイヤと対峙し思いをぶつけ合っている最中、ヘスティアの活躍でフレイヤの『魅了』は解かれ、オラリオに住む全ての者にベルの本当の記憶は戻ることになる。
しかし、『魅了』を解かれても尚ベルを諦めきれないフレイヤは『戦争遊戯』で決着をつける事を提案。ベルもこれを承諾し、自分が勝ったら「『本当の貴方』を教えてください」とフレイヤに要求する。
後に『派閥大戦』と呼ばれるオラリオ史上『最大の戦争遊戯』が始まることになるのだった。

【フレイヤ・ファミリア】との『戦争遊戯』に備えてLv.5にランクアップし、オラリオの中でも40人もいない第一級冒険者の一角に辿り着く。
フレイヤとの『戦争遊戯』の際は、純粋にベルに協力したいという想いから集ったファミリアや、傍若無人なフレイヤに一泡吹かせたいという想いから集ったファミリアも合わせて四十を超えるファミリアが【ヘスティア・ファミリア】に協力する事になる。
もっとも量より質と言われる神時代において最強派閥の一角である【フレイヤ・ファミリア】相手じゃハンデにすらならず、戦いが始まってすぐに一方的に蹂躙され、ベルも当代最強の冒険者であるオッタルに手も足も出ず圧倒される。
全ての者が絶望する中、Lv.6にランクアップしたリューと【フレイヤ・ファミリア】先代団長であるミアの参戦、そしてベルこそがフレイヤを救う英雄になると信じた【フレイヤ・ファミリア】幹部であるヘディンが寝返った事で戦況が大きく傾く。
シルというフレイヤの本当の心を救う為に戦う事を選んだベル・リュー・ミア・ヘディンの四人とベル達が本当にフレイヤを救う事が出来るかを見極めるために全力で立ち塞がることを選んだオッタルとの決戦へと突入する。

戦いの中でスキル【&ruby(ヴァナ・アルガンチュール){戦猪招来}】を使い『&ruby(じゅうか){獣化}』した事によってLv.8相当の力へと至ったオッタルの前に幾度も窮地に陥るが、戦場に駆け付けた春姫の階位昇華魔法【ウチデノコヅチ】とヘディンの対象に雷の加護を与える付与魔法【ラウルス・ヒルド】の力でオッタルと一時的に渡り合える領域に達したベル。
リューとミアの力も借りてオッタルに渾身の【英雄願望】の一撃を与え、遂に都市最強の冒険者オッタルの打倒に成功する。
その場をリューたちに任せフレイヤの元に向かうベルだったが、【フレイヤ・ファミリア】の幹部達の中で唯一生き残っていたアレンに見つかり、『戦争遊戯』の勝敗を賭けた追いかけっこへと突入する。
敏捷だけならLv.7のオッタル((ちなみにオッタルの敏捷の数値はS:989とLv.7の中でも最上位に位置する))をも凌駕する都市最速の冒険者であるアレンにLv.5になったばかりのベルが本来なら敵うはずなどなかったのだが、今まで限界を超え続けた『敏捷』のアビリティ、春姫の【ウチデノコヅチ】とヘディンの【ラウルス・ヒルド】の効果で強化された肉体、そして逃走時に足が速くなる効果を持つ発展アビリティ『逃走』、これらの力が重なり&bold(){下界最速の冒険者}とかしたベルがアレンを引き離す。(この時のベルのあまりの足の速さにアレンは絶望し、戦いを眺めていた神々は驚嘆のあまり絶叫した)
意地もプライドも捨て、戦争に勝つために魔法を使う事を選んだアレンだったが、間一髪でベルの救援に駆け付けたヴェルフの対魔力魔法【ウィル・オ・ウィスプ】と魔剣の力に敗れ戦闘不能になる。
そして、【フレイヤ・ファミリア】の団員を全員打ち倒しフレイヤの元に辿り着いたベルの手によって『戦争遊戯』の勝利が決まった。

自身の敗北とベルへの失恋を素直に認め、不思議と清々しい気持ちでオラリオを後にしようとするフレイヤだったが、そんな彼女の元にベルと【豊穣の女主人】の店員たちが訪れる。
シルの正体がフレイヤと知っても態度を変えることなく一緒に居たいと願うリューたちと、フレイヤが二度と間違わないように彼女の『騎士』としてずっとそばで守り続ける事を誓うベル。
そんなベル達の姿にフレイヤもずっと抱え続けた本当の想いである、傲慢で孤独な女神フレイヤとして生きるのではなく大好きな人達とありのままの自分でいられるシルとして生きたいという本当の自分を見せ、ベル達も当然これを受け入れる。
こうしてフレイヤの数億年続いた孤独感と虚無感を終わらせ、彼女を真の意味で救い出すことに成功した。

…が、それから少し後、詳細は未だ謎だがメレンとオラリオを3年ごとに訪れる&bold(){移動教育機関『学区』にうっかり無断侵入する}((『学区』は各ファミリアの人材スカウト場所にもなるためファミリア所属者の立ち入り解禁日が事前に決まっているのだが、ベルはその前に学区に行ってしまった。))というやらかしを起こしてしまう。
これには「世界最速兎」の逸話を聞く『学区』の人々も呆れていたが、それが縁となってか『学区』の神バルドルから神の教え子(眷属)の一組で「問題児だらけ」の『第三小隊』に「兎人の中途入学生ラビ」としてお忍びで加入することになり、小隊が遭遇した「岩窟の迷宮」の大崩落事故から小隊の面々を守り安全な場所まで避難させていた。


#region(ベルの偉業まとめ)
&bold(){Lv.1}
・冒険者になって一ヶ月半で3001体のモンスターを討伐する。
・Lv.1では決して敵わないと言われるLv.2のモンスターである『ミノタウロス』に一対一で戦い勝利する。

&bold(){Lv.2}
・中層進出初日に中層中間地点である『&ruby(アンダーリゾート){ 迷宮の楽園}』に辿り着く。
・異常事態で現れたLv.5相当の力を持つ『漆黒のゴライアス』の討伐に貢献する。
・たった5人で100人以上いる【アポロン・ファミリア】に『戦争遊戯』を挑み、最終的にLv.3のヒュアキントスとの一騎打ちに勝利する。

&bold(){Lv.3}
・Lv.3になって2ヶ月で5072体のモンスターを討伐する。
・Lv.5のフリュネ・ジャミールが団長を務める【イシュタル・ファミリア】に戦いを挑む。
・Lv.5のディックス・ペルディクスが団長を務める【イケロス・ファミリア】に戦いを挑む。
・Lv.7相当の力を持つアステリオスと一騎打ちを行う。(この時のアステリオスは右腕を失い満身創痍の状態だったが、ベル以外のLv.3なら瞬殺できるだけの実力を有していた)

&bold(){Lv.4}
・下層最速のモンスター『イグアス』の群れを一羽残らず斬り落とす。
・最低でもLv.4最上位の力をもつ『モス・ヒュージ』の強化種を一人で討伐する。
・左腕が完全に潰れ、水・食糧・アイテムがない状態で、リューと共に危険地帯であるダンジョン『深層』を四日間生き残る。
・厄災と称される最恐のモンスター『ジャガーノート』をリューと二人で討伐する。
・【フレイヤ・ファミリア】の幹部たちに約20日間鍛えられる事になり、修行最終日にLv.6最上位の実力者であるヘディン・セルランドにかすり傷をつける事に成功する。

&bold(){Lv.5}
・Lv.7にして当代最強の冒険者であるオッタルにリュー・ミア・ヘディンとの共闘で勝利する。
・都市最速の冒険者であるアレンとの追いかけっこに春姫やヘディンの魔法の力を借りたとはいえ引き離す。


#endregion


**◆ステイタス
&bold(){・Lv.1}(片角のミノタウロスとの戦いの後に更新したLv.1の最終ステイタス)
>&bold(){力:SS1091 耐久:SS1019 器用:SS1098 敏捷:SSS1337 魔力:SS1001}

&bold(){・Lv.2}(【アポロン・ファミリア】と『戦争遊戯』を行う直前に更新したLv.2の最終判明ステイタス)
>&bold(){力:SS1088 耐久:SS1029 器用:SS1094 敏捷:SSS1302 魔力:A883 幸運:I}
 
&bold(){・Lv.3}(アステリオスとの再戦後に更新したLv.3の最終ステイタス)
>&bold(){力:SS1127 耐久:SS1126 器用:SS1131  敏捷:SSS1477 魔力:SS1009 幸運:H 耐異常:H}

&bold(){・Lv.4}(【フレイヤ・ファミリア】の洗礼を終えた後に更新したLv.4の最終ステイタス)
>&bold(){力:SSS1379 耐久:SSS1501 器用:SSS1383 敏捷:SSS1442 魔力:SSS1251 幸運:F 耐異常:G 逃走:I}

&bold(){・Lv.5}(18巻現在のステイタス)
>&bold(){力:G222 耐久:F340 器用:G245 敏捷:F311 魔力:I98 幸運:F 耐異常:G 逃走:G 連攻:I}

後述の【&ruby(リアリス・フレーゼ){憧憬一途}】のスキル効果でステイタスが限界突破するため、全てにおいて規格外のアビリティの持ち主。
特に『敏捷』は元から資質が高く、アビリティの中で一番成長が早い。

ステイタスの数値を見る限り最終的なアビリティは、『敏捷』が1200越えのSSSの領域、それ以外のアビリティが1000から1199のSSの領域で落ち着く模様。
Lv.4はオラリオ最強の冒険者が集う【フレイヤ・ファミリア】の幹部達に[[死ぬ一歩手前まで叩きのめされては蘇生するという拷問のような修行を行ったため>粱山泊(史上最強の弟子ケンイチ)]]、全てのアビリティがSSSへと至ってしまった。

Lv.1からLv.3までのベルの最終ステイタスは本編では明かされなかったが、
Lv.1とLv.3の最終ステイタスはアニメ1期9話とアニメ4期1話のベルのステイタス更新用紙に書かれていたため判明。
現在の所Lv.2の最終ステイタスだけ不明となっている。

***◆スキル

&bold(){・&ruby(リアリス・フレーゼ){憧憬一途}}
>早熟する。懸想が続く限り効果持続。懸想の丈により効果向上。

ベルの根幹を成すスキル。
簡単に言えば、憧憬の存在への懸想によって成長を早めるスキル。
アイズに一目惚れした事から発現した、ド一途な想いが形になったもの。
副次効果として、魅了を跳ね除ける効果がある。&bold(){神だろうが何だろうがアイズ以外アウトオブ眼中}。%%神様涙目%%

その上昇率は凄まじく、ベルがランクアップの世界最速記録を打ち立てたのもこのスキルによるもの。
ステイタスの基本アビリティは0~999の数字とI~Sの等級によって示されるが、冒険者の大半がCかD止まりでSランクまで到達するものは全くと言っていいほどいない。
しかし、【&ruby(リアリス・フレーゼ){憧憬一途}】の成長速度はSランクどころか限界を突破し、1000超えのSSや1200超えのSSSまで届く。
この領域まで達すれば、上位ランクの存在を単独で撃破する事も不可能ではない。
ステイタスにはランクアップの際、前レベルの基本アビリティを貯金としてストックする効果があり、ベルのステイタスは単純な数値以上のポテンシャルを秘めている。

普通は一回のステイタス更新で熟練度がトータル200を超えれば十分立派だが、ベルの場合、格上との戦いや憧憬であるアイズとの修行を行った後は、一回のステイタス更新で熟練度がトータル1000前後まで辿り着く事も珍しくない。
今までの最高記録はベル曰く8回死にかけた遠征帰還後で、たった一回のステイタス更新で熟練度がトータル3400を超えてしまい、これにはヘスティアも絶句した。

ただ、ヘスティアが秘密にしているため、ベル本人はこのスキルの存在を知らない(&bold(){&color(#F54738){ベル君が他の女に夢中という事実が気に入らないという理由による}})。
また、望まぬ形で憧憬が破れた際にはステイタスの成長が止まってしまう可能性さえも存在するという(少なくとも、それまでの爆発的な成長速度は見込めなくなる)。
例えばアイズが憧れに値しないものに成り下がったり、ベル君が性的に壊されたり…起こり得るイベントはいくつも想定できる。
激強のアイズと友好的な関係を築けているので安定しているが、条件としては結構危うい。

&bold(){・&ruby(アルゴノゥト){英雄願望}}
>&ruby(アクティブアクション){能動的行動}に対するチャージ実行権。

ミノタウロスとの戦いで、「英雄になりたい」という強い願望を抱いたことで発現したスキル。
言ってみれば溜め攻撃のスキル。一度の行動に限り、体力と精神力を対価にあらゆる要素を強化する。発動条件は英雄を思い浮かべる事。
チャージ中は&ruby(チャイム){鐘}の音が鳴り響き、&ruby(チャージ){蓄力}時間によって行動の威力も上がっていくが、蓄力を長く行うほど消耗も激しくなる。Lv.2~3の時の最大蓄積時間は3分までだったが、Lv.4になってからは4分に、Lv.5になってからは5分に増えた。
ヘスティアはこれを起死回生をもたらす「英雄の一撃」と称している。

【&ruby(リアリス・フレーゼ){憧憬一途}】と同じくベルの強い想いが結晶となったものであるためか、
スキルの骨子となっている英雄への憧れが強まるほどにその効果が増していくという特性がある。思い描く英雄の有様が具体的であるほど効果が加速するようだ。
憧憬への想いの丈が境界を突破した場合、蓄力の出力が跳ね上がり、鐘の音が&ruby(グランドベル){大鐘楼}の大鐘の音に成り代わる。
大鐘楼の音状態でフルチャージした【&ruby(アルゴノゥト){英雄願望}】の威力は凄まじく、作中では自分よりLv.の高い超大型級モンスターである『漆黒のゴライアス』や『ニーズホッグ』を一撃で消滅させた。
また副次効果として鐘の音が届く範囲内の冒険者たちの戦意を高揚させるという&ruby(バフ){支援効果}がある。

&bold(){・&ruby(オックス・スレイヤー){闘牛本能}}
>猛牛系との戦闘における、全能力の超高補正

アステリオスとの戦いで発現したスキル。
猛牛系のモンスターと交戦する際は、Lv.を超えた戦闘能力を発揮できる。
いずれ来る約束の時、アステリオスとの決着の為のスキル。
もともとLv.1の時にミノタウロスの単身討伐を果たしたことで二つ名とは別に『&ruby(オックス・スレイヤー){猛牛殺し}』という異名があったが、このスキルの発現により名実ともに『&ruby(オックス・スレイヤー){猛牛と闘いし者}』の名を冠することとなった。

&bold(){・&ruby(ヴァナディース・テヴェレ){美惑炎抗}}
>&ruby(ヘスティア・ディパル){処女の加護}。魅了効果侵犯時に発動。全能力値に超高補正。体力及び精神力の自動回復。

フレイヤの暴走を止め、彼女を救いたいという想いから発現した、対魅了特化型スキル。
スキル名こそ美の神であるフレイヤへの想いが由来となっているが、スキル効果自体は処女神であるヘスティアの加護となっている。
ヘスティアの『眷属』としてずっと一緒にいる事を約束し、フレイヤの『騎士』としてずっと守り続ける事を誓った、
ベルのヘスティアとフレイヤへの想いが反映したスキルでもある。

アイズとアステリオスへの想いから発現した【憧憬一途】や【闘牛本能】はあるのに自分由来のスキルがない事にショックを受け、ベルに怒りと悲しみのタックルをかました事もあるヘスティアだったが、この【美惑炎抗】で遂にヘスティアへの想いからのスキルが発現。
念願だった自分由来のスキルがベルに発現した事にヘスティアは「ベル君にボク由来のスキルを刻んでやったぜ」と非常に喜んでいた。もっともスキル名はフレイヤが由来なので「ボクのかわいい眷属に何刻んでるんだ」とフレイヤに憤慨もしていたが。



スキルは本人の本質や望みに影響されて発現する想いの結晶であるため、スキル名は本人の心の鏡を映す行為に等しい。
自身の原点にして願望でもある【英雄願望】を除くとベルのスキルは
・自分の憧憬であり道標でもあるアイズへの想いから発現した【憧憬一途】
・好敵手として立ち塞がり自分の中の強さと勝利を求める雄の心を目覚めさせたアステリオスへのライバル心から発現した【闘牛本能】
・自分を愛し見守り続けてくれた二柱の女神であるヘスティアとフレイヤへの想いから発現した【美惑炎抗】
となっているが、この事からベルの心は自分を導き支えとなっている者達への想いで出来ているのが窺える。
才能ではなく出会いに恵まれて強くなったことを自覚するベルらしいスキル達とも言える。


***◆発展アビリティ

&bold(){・幸運}
現在ベルのみに発現したレアアビリティであり、詳細な効果は不明。
現状目に見える効果は、ドロップアイテムが落ちやすい、クエストの探し物がすぐに見つかる、カジノのルーレットを連続で当てるなど文字通り運が良くなっているのが分かる。
ヘスティアによると『加護』の力もあるらしく呪いでカサンドラの誰にも信じてもらえない予知夢を唯一信じることができる。
フェルズの800年間成功しなかった蘇生魔法がウィーネに成功したのもこの力が作用した可能性が高い。
本来発展アビリティは等級が上がり難いのだが、幸運の発展アビリティはベルが死線を超えるたびに次の段階に上昇しているので凄まじい速さで等級が上がっている&footnote(20年以上冒険者をやっている第一級冒険者のフィンやオッタルですら一番高い発展アビリティの等級は【E】。)。

&bold(){・耐異常}
状態異常を防ぐ事の出来るアビリティ。
シンプルだが、状態異常の攻撃を繰り出すモンスターと多数遭遇することになるダンジョン探索においては必須級と言われており、大抵の上級冒険者はこのアビリティを所有している。
腐った飲食類などにも効果があり、ベルが深層でのサバイバルで腐ったポーションを飲んだがお腹を壊さなかった。

&bold(){・逃走}
文字通り逃げ足が速くなるアビリティ。名前は格好悪いがLv.4以降しか入手できないので一応レアアビリティ。
物語の最初にミノタウロスから逃げている所から始まり、その後もフレイヤのいたずらで仕向けられたシルバーバック、
襲い掛かってきた【アポロン・ファミリア】や【イシュタル・ファミリア】…
冒険者ベル・クラネルの歴史は逃げ回る歴史でもあった。その結果発現した発展アビリティである。
元から敏捷に関しては最高クラスの資質の持ち主だったベルが逃走時はさらに速くなる事になる。
…つまり、ベル君は今後もなにものかに追いかけ回される事が運命づけられているという事か。

&bold(){・連攻}
攻撃を連続でするほど威力が向上するという、貴重な攻撃系アビリティ。
ベルの速度と手数を重視する戦闘スタイルから発現したと思われる。


***◆魔法

&bold(){・ファイアボルト}
>速攻魔法。
フレイヤが用意した魔導書によって発現した魔法。
ベルが魔法の形として「立ちはだかるものを打ち砕く力」「炎になりたい」「雷のように速く」という形をイメージした事から発現した、走る稲妻状の炎の魔法。

普通、魔法には詠唱が必要であり、短文長文の差はあれど、基本的に詠唱の無い魔法は存在しない。
しかしファイアボルトは速攻魔法として詠唱を必要とせず、ただ名前を叫ぶだけで発動できる。
ただし、詠唱という魔力を溜める行動がないので、魔法としては威力不足の一面がある。
攻撃魔法の大半が格上相手にも通じる必殺の一面があるのに対し、ファイアボルトは同格・格下相手に滅法強いという正反対の特性をしている。

また、普通は中々使う機会の無い魔法は『魔力』のアビリティを上げ辛いというデメリットがあるが、ファイアボルトは速攻魔法なため連射が効き、【&ruby(リアリス・フレーゼ){憧憬一途}】の効果もあって成長速度は他と比べ物にならない。
しかも後に【&ruby(アルゴノゥト){英雄願望}】が発現した事で威力不足の弱点を補えるようになり、スピードと威力を使い分ける事が出来るようになった。

炎を雷のように放つという特性から、作中では度々「炎雷」という表現が使われている。
炎の女神であるヘスティアの最初の眷属であり、雷の大神であるゼウスに育てられたベルに相応しい魔法と言える。


**◆戦闘能力

基本的に速度と手数を重視した短剣二刀流の戦闘スタイルに、体術や魔法を組み合わせて戦う。
しかし短剣では攻撃範囲と火力が不足しているため、相手がパワータイプの時や大型級モンスターの時は大剣を現地調達して戦うこともある。

【&ruby(リアリス・フレーゼ){憧憬一途}】の効果もあって、同Lv.帯の中では間違いなく最高峰の身体能力の持ち主。
特に足の速さは尋常じゃなく、ランクアップ直後の時点で同Lv.帯で最速クラスになるが、ステイタスが限界突破する頃には自分よりLv.が上の冒険者を上回るぐらいの速さになる。
【&ruby(アルゴノゥト){英雄願望}】のチャージを足に寸秒溜めてから地面を蹴る事で、更なる高速移動も可能。

技や駆け引きも、アイズやリューといった実力者に戦い方を教わっている事や、命懸けの実戦の中で急速に成長している。
ちなみにベルの動きは、アイズに戦い方を教わっていることや憧れていることもあってか彼女の動きに似ているらしく、
【イシュタル・ファミリア】のフリュネやベルの戦いを見た【ロキ・ファミリア】のメンバーがアイズの姿を重ねていた。

闘争心を燃やせば燃やすほど強くなるタイプで、戦いの中で急速に成長し、対戦相手を驚愕させたことが何度かある。
憧憬であるアイズに追いつくことと好敵手であるアステリオスに勝つことを目標にしているので、戦闘時に二人の事を思い出して闘争心を燃やすこともある。


***&ruby(アルゴ・ウェスタ){聖火の英斬}
アステリオスとの戦いの後に開発したベルの必殺技。
魔力の伝導率が高いミスリル金属で造られた《ヘスティア・ナイフ》に速攻魔法【ファイアボルト】を打ち込むと同時にスキル【&ruby(アルゴノゥト){英雄願望}】を発動する。
そうする事で【&ruby(アルゴノゥト){英雄願望}】の『集束』という特性もあって、《ヘスティア・ナイフ》に【ファイアボルト】の炎雷が集束され、斬撃と魔法を同時蓄力させる『&ruby(デュアル・チャージ){二重蓄力}』となる。

発動させると《ヘスティア・ナイフ》に炎雷が纏い、刀身が伸びた炎熱の刃と化す。
その炎雷の斬撃の威力は凄まじく、文字通り必殺の威力を持つ。また、固いモンスターの外皮も突破できる燃え盛る長い刀身は弱点だった攻撃範囲の短さを補う。

ウェスタは主神であるヘスティアのもう一つの名前で、神々の言葉で『燃え続ける&ruby(ほのお){聖火}』を意味する。

作者のあとがきによると技の元ネタは『[[ドラゴンクエスト ダイの大冒険]]』に出てくる技『火炎大地斬』である模様。

**◆装備

&bold(){・短刀}
ギルドからの支給品。いわゆる初期装備。ちなみに短刀を選んだのは、ギルドから支給される武器の中で一番安かった為。
現在は初心者の頃ベルが世話になった鍛冶屋「雛鳥の鉄床」店主のダルドが買い取り、彼の店の奥に飾られている。

&bold(){・シュワイザーデーゲン}
&ruby(バゼラード){両刃短剣}。19000ヴァリス。ただし値切った。
リリがヘスティア・ナイフを盗み出そうとした際にせめてもの置き土産としてベルに渡した品。
ミノタウロスとの戦いの際に真っ二つに折られる。

&bold(){・ヘスティア・ナイフ}
#blockquote(){その身を形作るのは、真実の銀、ミスリルの輝き。真の光は、他の誰もが手にしたところで、その輝きを曇らせる。心せよ、刃を抜くことが出来るのは、汝が認め、汝と血を分けた使い手ただ一人。 

鍛冶の主ヘファイストスがオリンポスの盟友ヘスティアの武具を鍛える。ファルナが刻まれし汝もまた我らが愛する神の眷属、神の刃。女神ヘスティアの名のもとに命ずる。同じ血を分けた眷属に力を貸し与え、栄光を献げよ。汝の主の名、それはベル・クラネル。主の半身となり共に笑い、共に怒り、共に泣き、共に傷つき、共に走り、共に苦難を乗り越え、共に育て。経験を糧とし、刃を研ぎ澄ませ。主と共に至高を目指せ。

汝は女神ヘスティアの分身なり。闇を切り裂く炉の炎を宿し、主人の路を切り拓け。永遠の伴侶となって、主人を守れ。
}

ヘスティアがヘファイストスに数日にも及ぶ土下座で頼み込んで作ってもらったナイフ。
&bold(){35年ローン420回払い。値段にして2億ヴァリス。}この借金によってヘスティアは【ヘファイストス・ファミリア】でただ働きさせられている。(比較対象としては、800万ヴァリスでいい家が複数買えるレベル)
借金の事は団員には秘密にされていたが、ホームの移転の際に借用書が見つかり、全員に知られた。ベルに至っては、知った瞬間ショックのあまりぶっ倒れた。
この借金のせいで、【アポロン・ファミリア】との『戦争遊戯』の後にたくさんいた入団希望者は、一人残らずホームの前からいなくなってしまった。もっとも神時代は量より質と言われており、ファミリアの人数が多ければ良いというものでもなく、この後すぐに異端児騒動が起きた事を考えると、案外知られるタイミングとしては良かったのかもしれない。

鍛冶の最大手である【ヘファイストス・ファミリア】の主神であり、自身も人間では及びも付かないほどの匠であるヘファイストスが直々に作った武器のため、その強度はそこらの武器とは比べ物にならない。
更にこのナイフにはヘスティアの髪と『&ruby(イコル){神の血}』が編みこまれ、【&ruby(ヒエログリフ){神聖文字}】が刻まれており、ヘスティアの眷族以外の者が持てばただのなまくらだが、ヘスティアの恩恵を受けた者が持てば、その実力に応じた攻撃力を発揮する「生きた武器」。
ヘファイストスが「駆け出し冒険者に持たせる一級品」((分不相応に強力な武器に頼り慢心や歪んだ成長をしないように))として苦心の末に作り出したものであり、製作者曰く「邪道の武器」。
溜め攻撃『&ruby(アルゴノゥト){英雄願望}』、魔法重ね必殺攻撃『&ruby(アルゴ・ウェスタ){聖火の英斬}』の激烈な負荷にもビクともしない、ベル・クラネル第一の得物である。

&bold(){・&ruby(うしわかまる){牛若丸}}
ミノタウロスからドロップした「ミノタウロスの角」を使ってヴェルフが作成した15C程の短刀。
初めての冒険の戦利品から造った武器ということもあって、ベルにとっては思い入れのある武器。
材料が良かった事もあって4~5巻時点のヘスティア・ナイフよりも攻撃力が高かった。微量ながら炎属性効果を持っている。
ネーミングセンス皆無のヴェルフに危うく《&ruby(ミノたん){牛短刀}》という名前が付けられるところだったが、ベルによって止められた。
枕の下に入れて眠ったところ、激強のミノタウロスが夢に出てきて殺されそうになったという逸話があったが、後にアステリオスとの戦いで正夢になる&footnote(ちなみに牛若丸を造った時点で作者はアステリオスを出すことを決めていた。)。
アステリオスとの死闘で破壊された。

&bold(){・&ruby(うしわかまるにしき){牛若丸弐式}}
ヴェルフがLv.2にランクアップし、鍛冶アビリティを獲得した際に残ったミノタウロスの角から作成した短刀。アニメでは作成されなかった。
牛若丸より刀身が長く、ヴェルフの鍛冶の効果により牛若丸より攻撃力は高い。
鍛冶神ヘファイトスも認めた第三等級武装。
【イケロス・ファミリア】のディックスとの戦いで紛失。ベルは後で探すと言っていたが本編で回収された描写はない。

&bold(){・&ruby(はくげん){白幻}}
ダイダロス通りでの異端児騒動の際に、一角獣のユーノが殺傷能力を抑える為に切り落としたユニコーンの角の先端を元にした35C程のロングナイフ。
ちゃっかりユーノの角を譲り受けていたヴェルフが、異端児騒動が終わった後作り上げた一品。
軽く取り回しが容易で牛若丸よりも高い切れ味を持つ第二等級武装の中でも上位の武器。
「ユニコーンの角」自体の効果である異常状態解除の効果はまだ残っており、毒に侵されたベルがこの武器で自分を刺し貫くことにより毒を解除した。
予想価値は一千万ヴァリス。

&bold(){&sizex(4){・&ruby(ピョンキチ){兎鎧}}シリーズ}
ヴェルフが作成した軽装防具。
ネーミングセンスがアレすぎて誰にも売れなかったが、一目見て気にいったベルが購入した。ただ、後で名前を知って落ち込んだ。
この事をきっかけにヴェルフはベルと専属契約を結び、仲間に加わった。
Mk-Ⅴは人工的に軽量化された超硬金属によって作成した過去最高の防御力だったが、ジャガーノートによって壊されてしまった。

制作してはベルが強敵相手に壊されるを繰り返しており、ヴェルフも頭を悩ませている。
【フレイヤ・ファミリア】との『戦争遊戯』に備えて6代目となる鎧を制作したが、戦った相手はオラリオ最強の冒険者であるオッタル。
当然のように壊された。

&bold(){・ゴライアスマフラー}
ジャガーノートの出現を予知したカサンドラがヴェルフに頼み、リリのゴライアスローブの余った部分を使って作成した防具。
ベルの兎鎧を簡単に砕くジャガーノートの破爪を耐え抜くほどの強度を持ち、重量もあるのでベルはこのマフラーを鞭のように敵を薙ぎ払うのに使ったり、敵に巻き付けて引き寄せるなど攻撃にも使用している。
この装備で左腕を包むように戦っていたおかげで、ベルは内部でミンチ状まで損壊した腕を完治させることが出来た&footnote(もし少しでも腕の構成組織が欠けていたら義手にせざるを得なかったことが言及されている。)。
素材が異常事態で現れた『漆黒のゴライアス』の硬皮を使っているのでかなり希少。
作者曰く「RPGのラストダンジョン前の村で売ってる装備よりも高性能反則ツヨツヨ防具」との事。



**&bold(){◆余談}
***出会いによって覚醒した神時代の申し子
歴史上類を見ない速度でランクアップを繰り返しているベルだが、実は元々才能にはそれほど恵まれていたわけではない。
神々の中でも最も多くの冒険者を育て上げたゼウスはベルの事を「素質が圧倒的になく、およそ大成する器ではない」と断言し、
作者もTwitterで「眷属をガチャキャラに例えるとアイズやリューのレア度はSSSRだがベルはRぐらい」と言っており、本来は凡人よりマシ程度の素質しかなかった模様。

そんなベルの本編での異常な成長速度について作者は、「ベルが特定イベントを達成したことにより、プレイヤーを阿鼻叫喚のどん底に突き落とすバグキャラになってしまった」と述べている。
ここで言う特定イベントとは要するに&bold(){『出会い』}の事。
奇しくもゼウスが幼いベルに言い続けた「&bold(){出会いを求めろ}」という教えがベルを覚醒させたことになる。

ダンメモ4周年イベント『アエデス・ウェスタ』で対立した三千年前の英雄の成れの果てであるエピメテウスはベルの事を、【&ruby(ファルナ){神の恩恵}】なしでも自らの意思の力を持って限界を超え続け、神時代の第一級冒険者以上の力を有し、地上に蔓延る強力なモンスター達と渡り合った『古代』の英雄たちと同類と見なしていた。

&bold(){才能にこそ恵まれなかったが多くの出会いに恵まれたことで覚醒した本編のベルの姿は、神時代の象徴にして頂点だった【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】の最後の子として相応しい姿になったとも言える。}


***始まりの英雄から受け継いだ想いと約束
ダンまちメモリア・フレーゼ2周年イベント&bold(){『[[偉大冒険譚アルゴノゥト>アルゴノゥト(ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか)]]』}にて、原作でちょくちょく話に出てくる童話の主人公アルゴノゥトの生まれ変わりである事が判明。

強大な力を持ったモンスターが地上を蹂躙し、諦めと絶望が世界を支配した『古代』においてただ一人抗い続けた少年の名前。
才能無き身でありながら英雄になりたいという願望を抱き、美しき王女アリアドネを救い、猛牛の怪物ミノタウロスを打ち倒し、真の英雄へと至った者。
歴代の英雄の中でも最弱と呼ばれながらも、世界中の人々に希望を与え、数多の英雄を奮起させ、人々がモンスターに立ち向かう『英雄時代』を切り拓いた『&bold(){始まりの英雄}』。

性格はひょうきんで軟派な性格をしており現代のベルと正反対の性格だったが、人の不幸と涙を心から忌み嫌い、人の幸せと笑顔の為に命を賭けて奔走し続けるその姿はベルと全く同じ。
現代のベルの言動を見れば分かるが、アルゴノゥトの想いと約束はベルへと全て受け継がれている。
ベルの育ての親のゼウスもアルゴノゥトの冒険を天界から見ており、アルゴノゥトが一番お気に入りの英雄譚であり、アルゴノゥトの冒険はまだこれからだと幼いベルに教えている。

ちなみにベルのスキルは、
・アルゴノゥトが愛したアリアドネ王女に瓜二つのアイズに一目惚れしたことで【&ruby(リアリス・フレーゼ){憧憬一途}】
・英雄になりたいという強い想いで自身の前世の名である【&ruby(アルゴノゥト){英雄願望}】
・アルゴノゥトが戦ったミノタウロスの生まれ変わりであるアステリオスとの約束の戦いの中で【&ruby(オックス・スレイヤー){闘牛本能}】
が発現しており、この事からベルの4つのスキルの内3つはアルゴノゥトの生き様や想いが形になったものとも言える。

上述にある通りベルが強くなれたのは出会いに恵まれたからだが、その中でもアイズとアステリオスがベルの心身に与えた影響は特に大きい。
&bold(){かつてアルゴノゥトを『始まりの英雄』へと導いた金色の王女と猛牛の戦士は、白き少年を再び『&ruby(アルゴノゥト){英雄}』へと導く役割を担っているのかもしれない。}














#center(){
&font(#ff0000,b){もし、英雄と呼ばれる資格があるとするならば&br()剣を執った者ではなく、盾をかざした者でもなく、癒しをもたらした者でもない}

&font(#ff0000,b){己を賭した者こそが、英雄と呼ばれるのだ}

&font(#ff0000,b){仲間を守れ。女を救え。己を賭けろ。}

&font(#ff0000,b){折れても構わん、挫けても良い、大いに泣け。勝者は常に敗者の中にいる。}

&font(#ff0000,b){願いを貫き、想いを叫ぶのだ。さすれば}


&font(#ff0000,b){それが、一番格好のいい&sizex(4){&ruby(おのこ){英雄}}だ}
}


追記・修正をお願いします。

#include(テンプレ2)
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