アンネ・フランク

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&font(#6495ED){登録日}:2020/08/09 Fri 05:10:20
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&bold(){アンネ・フランク}(Annelies frank、1929年6/12~1945年3月頃)は[[ナチスドイツ]]時代の[[ドイツ]]の一般人女性にして女流作家。享年15歳。
2年間の隠遁生活中に日記をつけており、この日記が収容所生活を生き延びた父親の尽力によって『アンネの日記』((原題は『後ろの家』))と題して出版されたことから全ては始まった。
当時の世相や本人の心境を生々しく描いたその日記は、各国で訳され、やがて数千万部のベストセラーとなり、アンネは没後にして女流作家として世界中で名前を知られるようになった。


*概要
**・生涯
ユダヤ系ドイツ人のオットー・フランクとエーディット・フランク夫妻の娘として生を受ける。姉にはマルゴットがいた。
幼い頃は裕福な家庭であり、四人家族で平和に過ごしていたが、[[アドルフ・ヒトラー]]率いるナチスドイツがドイツの権力を握り、
ナチスによってユダヤ人迫害政策が取られ始めたことで、その平穏は破られた。

費用問題などでドイツ脱出が遅れた一家は迫害を逃れる為、オットーの勤務先の事務所に隠れ住むことになった。
この隠れ家は事務所を改造したもので、今見るとすぐにバレそうに思えるが、ここでフランク一家や同じくここに匿われたユダヤ人たちは、
オットーの勤務先の一部スタッフたちの協力もあって2年間、ナチスの追跡を逃れることが出来た。

当時のオランダ・アムステルダムの商人たちは、貨物をスムーズに受け取るために運河沿いに家や倉庫を建てた。
運河沿いの土地価格は非常に高かったため、それらの建物は運河側に必要最低限の間口を備えた細長いものとなったが
細長い家がひしめいていては室内に日光が届かないことから、家を二つに分け、「表の家」と「裏の家」を階段で繋ぐ構造が採用された。
オットーはこの独特の構造にナチスの秘密警察が疎いことに目を付け、事務所の「裏の家」の3、4階を隠れ家に改造すると共に、
「裏の家」への入り口を本棚で隠すことで追跡の矛先を『表の家』だけに向けさせたのである。

ただ、隠れ家生活は酷く、腐ったジャガイモとキャベツのスープが基本の一食が普通。
勤務時間内は隠れ家の下の1、2階で職員が働いていることからアンネたちは息を殺して過ごすことを余儀なくされ、この時間はトイレにも行けなかった。

さらに同居人も、ヘルマンの一家は夫婦喧嘩が多いうえに煙草を強請り、掃除機は使う、[[猫]]まで飼育するというわがままっぷりで、
フリッツ歯科医も食べ物を独占するなど、フランク一家を苦しめていた他、アンネも思春期にも関わらず中年男性の歯科医フリッツと相部屋にされる始末であった。
&s(){そこ、オットーとフリッツ閣下一緒じゃ駄目なんかい?と言わない。}
とはいえ、ヘルマンは煙草があれば陽気なオジサンであり、彼の冗談などは隠遁生活を送るアンネらの心の支えになっていた他、
ヘルマン一家の息子であるペーターとアンネは親密な関係を築き、ロマンスを楽しんでもいた。

しかし、2年間の隠遁生活は1944年8月に終わりを告げ、密告((この密告者が誰なのかは今も尚不明のまま。このため別の事件の捜査で偶然見つかった可能性をアンネ・フランク財団は指摘している))を受けた秘密警察によって隠れ家が暴かれ、アンネも含む全員が逮捕される。
強制収容所に送られたアンネはマルゴットと共にチフスに罹患して病死。15年の短い生涯を閉じた。

アンネと親密な関係にあったペーターを含む隠れ家の同居人たちもほとんどが強制収容所で亡くなり、
最終的に、隠れ家に住んでいた人々の中で生き残ったのはアンネの父親のオットーだけであった。


**・アンネの日記
アンネは隠遁生活の中で希望を忘れないために日記をつけていた。
もともと作家志望であったアンネは、行く行くはこの日記を本として出版することも想定していたようで、オリジナルとなる日記の他に、自ら推敲した改訂版が並行して存在しており、
現在知られる『アンネの日記』は、オットーがそれら二つを自分なりに再編集して纏め上げたものである。

元々は普通の少女のプライベートな日記ということもあり、オリジナル版には性の目覚めや折り合いが悪くなった母親への辛辣な批判など見方によっては過激ともとれる(良くも悪くもダイレクトな心情が反映された)文章も存在しており、当初出版された『アンネの日記』では、これらの大半は編集でカットされていた。
が、2010年頃にはカットされていた箇所の殆どがサルベージされ、“完全版”とでも呼ぶべきバージョンが新たに刊行されている。
そのため、世代によって『アンネの日記』に対して抱くイメージが違ったり、後になって新版を読んだため『アンネの日記』のイメージが激変してしまった、という人もいるかもしれない。
因みに本作は1995年にマッドハウス制作でアニメ映画化され、好評を博している。


**・性格
作家志望であり、文章を書くのが趣味で日記の他にもオリジナルの短編小説などを書いていた。
誰にでも明るく、人を笑顔にする子だったそうだが、一方で日記には母親や姉、友人の悪口なども書かれており、この辺は流石に“普通の女の子”と言って差し支えない性格だったと思われる。
本を読むのも好きで、文学や伝記の本を好んで読んでいたという。

恋愛などにも興味があり、複数の少年と子供のラブロマンスを楽しんでいた。ペーターとは一度だけキスをしたことがあるらしい。
おばあちゃん子で、反面思春期の反抗期になると母や姉と喧嘩することもあったが、隠匿生活中に姉とは(親に対する不満を打ち明け合うことなどで)仲直りしている。


**・その後
生還したオットーは親族やかつての支援者の協力もあって社会復帰し、二人の娘の行方を捜した((妻が亡くなったことは解放直後に知った))が、結局二人とも亡くなったことを知らされる。
悲しみに暮れるオットーに、戦中同様に自分を支援してくれるミープ・ヒース氏から「アンネの形見」として、本当は彼女本人に返すつもりだったという日記が渡された。
これを読んだオットーは親戚などにもこれを読んでほしいと考え、アンネの個人的な記述などは除いた上で、オリジナルと改訂版を相互補完する形で編集してタイプし直して手渡し、
そして渡された一人の友人に出版を持ちかけられたことをきっかけに、生前アンネ本人が出版を夢見ていたことも汲み、出版することを決めたのだった。
オットーはアンネの日記出版後もこの日記が多くの人の目に留まるように尽力し、これが縁で再婚した後、1980年に死去した。

アンネらが隠れていた家は戦後しばらくオットーの勤務先が引き続き使った後、1957年からは「アンネ・フランク財団」が管理する「アンネ・フランクの家」博物館となっている。

アンネの夢は、その死後に自分を愛した父親によって叶えられた。しかし、それは間違いなく、生前アンネが望んだ形ではなかっただろう。
この悲劇はナチスドイツだけが責められる問題ではなく戦争の悲劇として受け継いでいくべきである。


**・創作作品におけるアンネ・フランク
***漫画
・天下無双 江田島平八伝
『[[魁!!男塾]]』の外伝的漫画作品。
若き頃の[[江田島平八]]が『アンネの日記』の原著をナチス当局から守り抜くエピソードが存在する。アンネ本人は登場しない。

***小説
・刻謎宮
高橋克彦作の歴史ファンタジー。
アンネが甦らせられ、頭脳役として活躍する。 


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- リセットしました  -- 名無しさん  (2020-08-15 06:32:44)
- 高橋克彦の歴史ファンタジー小説「刻謎宮」でアンネが甦らされて頭脳役として活躍していたけど、こういう例があるなら、FGOにサーヴァントとして実装されてもいいんじゃないか?クラスはキャスター辺りかなあ…。  -- 名無しさん  (2020-08-15 08:35:54)
- いや、近代人を出すのはかなり大変だよ、日本だけで売るみたいならともかく北米売りしたりしてるから、こういう繊細な人間は扱えないでしょ  -- 名無しさん  (2020-08-15 09:37:46)
- 繊細っていうか、ちょっとでも彼女のやり方や日記の真偽について疑問に思ったりするだけでもヘイトなんでしょ?ヒトラー出してナチハンターから警告貰ったゲーム会社だってそうじゃん、関わりたくない  -- 名無しさん  (2020-08-15 15:23:05)
- ↑ATLUSのことやね。(コンコン)はい、なんでしょうか、え、フリーメーソン?  -- 名無しさん  (2020-08-15 15:29:35)
- いや、一応日本はドイツと同盟を結んでたほうだから、そういうのを考えてちゃんと作れるのかは疑問だし、あと真偽について疑問を出されるたびにみんなが大好きな科学的手法と私学的な検証で本物って証明してんのにまだぐだぐだいってんのってアレだよ  -- 名無しさん  (2020-08-15 16:52:40)
- 「疑問に思う」だけで差別、ヘイト、レイシスト扱いでしょ?現に断定的に頭から否定しているわけでもない可能性を述べただけの個人ブロガーの記事がボロクソ叩かれてんじゃん、関わりたくない  -- 名無しさん  (2020-08-15 22:13:43)
- アンネの日記研究版どころか、完全版すら読んだことのないのばかりが否定論ぶち上げてんの草。  -- 名無しさん  (2021-04-12 00:13:15)
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