恐怖の円盤生物シリーズ!(ウルトラマンレオ)

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恐怖の円盤生物シリーズ!(ウルトラマンレオ) - (2015/05/05 (火) 19:59:14) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/11/23 (水) 23:10:20
更新日:2023/07/23 Sun 21:10:43
所要時間:約 5 分で読めます




「恐怖の円盤生物シリーズ!」ウルトラマンレオの第4クールを指し、その名の通りウルトラマンレオと円盤生物の戦いを描いたシリーズである。
円盤生物そのものについては項目を参照。

【シリーズの始まり】
これまでにないハードな作風で始まったウルトラマンレオ。
しかし、視聴率低迷のためテコ入れが行われ、中盤以降は様々なイベント編やレオの成長、MACメンバーの入れ替えによってある程度従来の作品に近付いた作風となっていた。

しかし、視聴率以上の強敵が現れた。オイルショックによる物価高騰である。
物価高騰はタロウの中盤より始まっており、全体的に予算を削減した中での製作が続いていたが、物価高騰がピークを迎えたためにさらなる予算削減が求められた。

そしてさらにシリーズ休止の決定が下る。その中でまとまった第4クールの企画が恐怖の円盤生物シリーズであった。

本シリーズはまずMACをリストラすることでスタジオセットの維持費・隊員役の出演料を削減した。
また新シリーズということでゲンとトオル以外のレギュラーも一新し、セットは一般ドラマでも使い回しが効いて安上がりな民家にまとめられた。

そしてシリーズ休止ということで吹っ切れたのか、スタッフ達の暴走とも言える展開


M A C 全 滅

から新シリーズはスタートとなった。


【登場人物】
前述したようにゲンとトオル以外のレギュラーは一新されている。

◆おおとりゲン
ウルトラマンレオの人間体で主人公。家族を失ったトオルを引き取り共に美山家へ身を寄せる。どうやらスポーツセンターの指導員は継続しているらしい。

仲間や恋人を失ったが、それでも地球を守るウルトラマンとして、トオルの兄貴分として戦い続けた。
そして円盤生物を全滅させトオルの成長を確認したゲンは、新たな旅立ちを決意する。

何気に最終回前に正体バレがあり、また意外な過去が明らかになっている。

◆梅田トオル
父親に続き唯一の肉親だったカオルまで失ってしまう。
それでもシリーズ前半は明るく振る舞っていたが、後半になるにつれ心が壊れていき円盤生物に利用されるまでになってしまう。
しかし、美山家という新しい家族を得、さらにゲンから一人で進む強さを教えられ著しく成長する。

円盤生物編においてはもう一人の主人公とも言うべき重要な存在となった。


●美山家
母の咲子、娘のいずみ、あゆみの三人家族で医者であった夫はすでに亡くなっている。
家族や仲間を失ったゲンとトオルを受け入れ、新しい家族として過ごしている。

◆咲子
看護婦でゲンとは以前から知り合いだった。
娘を女手一つで育てたためか芯が強く、厳しい中にも家族への愛情が溢れている。

彼女の存在はゲンやトオルにとって大きな救いとなった。

◆いずみ
大学生でやや軽い性格であゆみとも口喧嘩が多い。ゲンが気になるような描写も見受けられた。

ノーバの事件の際は咲子と共にトオルを家族として扱った。
円盤生物はレオを狙っていて、レオさえいなければ地球は無事なんじゃないかという考えを口にしたこともある。

◆あゆみ
トオルとは同学年でクラスも同じ。一言多い性格ではあるが人付きあいは良く、トオルとよく行動を共にしていた。
最終回ではトオルのクラスメイトらと共にブラック指令をリンチした。

演じたのは杉田かおるである。


【シリーズの展開】
前半では最序盤に仲間達の死亡というショッキングな出来事はあれど、以降は円盤生物が小型化して地球に忍び込み怪事件を起こし、それをゲンとトオルが追いかけるという展開が基本だった。
またこの時期の円盤生物はみな繰演で演出されている。

中盤以降は人類全体が円盤生物対策に乗り出したためか、円盤生物は邪魔になる要人の暗殺やゲン本人を狙った事件が増えてくる。
この頃からスタッフの暴走が本格的に始まり、ブラックテリナの回のような鬼気迫るようなホラー演出も散見されるようになった。
この頃は繰演の演出が難しかったためか、着ぐるみの円盤生物も登場し始めている。

アストラの最後の登場もこの頃。
円盤生物編としてはやや違和感のある内容だが、ゲストの兄弟とレオ兄弟を重ね合わせたストーリーやアストラによる単独撃破といった見所もある。


終盤になるとノーバブニョのようなさらにエグい手段による作戦が実行され、トオルやゲンの最後の成長と円盤生物との決戦が描かれた。

ウルトラマンキングはブニョの回で登場、バラバラになったレオにウルトラマンの宿命を語り、奇跡を起こした。
そして最終回にはゲンの夢の中で死んだはずのセブンが現れ、レオに再度第1話の言葉で激を飛ばした。

そして未来を担う子供達の勇気ある行動に助けられ円盤生物を全滅させたレオは、雄々しく戦い続けた日々に終止符を打ったのである。


【余談】
本シリーズではその回の最後にブラック指令が次回の円盤生物を呼び寄せるのがお約束であった(ブニョは例外)。

何故か2週連続で同じ次回予告が使われてる回が存在する。

円盤生物とレオの戦いでは以前の特訓で得た技術を再使用したり、かつては苦手だった光線技によるトドメが増えていたりとレオの成長が感じられる内容となっている。

過去にソフト化された際は、ビデオもDVDもわざわざ話数調節して円盤生物シリーズだけでまとまるようになっている。粋な計らいである。

第4クールの案はもう一つあり、新たな敵に対しウルトラ兄弟が巨大円盤で助けにくるというものであった。
どちらにせよMACは全滅する予定であった。

MAC隊員やゲンの友人の死亡は純粋にリストラによるものだったが、カオルの場合は演者の冨永美子(冨川みーな)が学業を優先するためによるものである。



トオルやゲンと同じ境遇でありながら強く生きている方に追記・修正をお願いします。


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