殺し屋1

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殺し屋1 - (2019/03/13 (水) 04:23:59) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/03/03(水) 18:13:15
更新日:2024/03/31 Sun 15:36:31
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愛は、かなりイタい。

1998〜2001年頃に週刊ヤングサンデーで連載していた山本英男の漫画。全10巻。
同作者による外伝としてイチが殺し屋になる前を描いた「1-イチ-」もある。全1巻。

◆ストーリー
ドSの聖人(セイント)イチとドMの垣原の眠らない街、新宿で巻き起こる笑いあり、涙あり、必然性ナシのラブ&コメディ!


過激な暴力描写が目立ち、そこばかりが取り上げられることが多い本作品だが、実際はSMを通じて作者の人間観が見られるとてもハートフルな作品である。







以下にはネタバレ暴力的表現を含みますので未読の方やそういった内容を好まない方は注意して下さい。

◆主な登場人物

イチ
本作の主人公。本名 城石一(しろいしはじめ)。真正サディスト。気弱な性格で、一人称は「ボク」。新潟出身で歌舞伎町まで10時間かけて自転車で通っている。超人的な脚力を持っており、戦闘の際は足技を使う。戦闘時は背中にカメの甲羅がついた奇妙なボディアーマーと、かかとに刃を仕込んだ靴を装備する。
中学生時代にいじめを受けており、その時のトラウマを現実に応用し妄想に浸ることで瞬発的に殺人マシーンと化す。知能遅滞の疑惑あり。垣原曰く「聖人(セイント)」。最後は新宿の欲望に飲まれ、普通のイケメンになる。


垣原雅雄
本作のもう一人の主人公。真正マゾヒスト。安生組の若頭。後に安生組を絶縁され垣原組を立ち上げる。顔に大きな傷痕が三本と大量のピアス、ヒゲ、口は大きく裂け、髪型はアシメントリーと一度見たら忘れられない風貌をしている。錐のような細長い棒を愛用し、武器としてはもちろん、オトシマエにも使う。希望がないため怖いモノがなく、ひたすら強い。噛みつきが得意。スーツの下は亀甲縛りをしている。

ちなみに作者はこの作品の連載中、彼のキャラがよく分からなくなり精神学者のもとに相談に行ったという。その時得られた学者の答えは「初夜を前にした十七の少女」

読者人気も高く(多分)、名ゼリフも多い。

垣原名言集
「オマエの暴力には愛がない。特に美しさがない。」
「暴力に懺悔しな。」
「決して暴力に思いやりをもっちゃいけねェってのに……」
「こんなにも期待してる自分がコワイ……」
「こんなにも期待と不安で胸がいっぱいになるのは……何年ぶりだろうな……」
「必然的……逃亡!!!」
「なんなんだよ、あのクツは!?」
「なるほど……素晴らしい……」
「愛がない故に美しい……美しさがない故に愛がある!まさに……聖人(セイント)だけが持てる矛盾!」
「待っていた……オマエみたいな変態を……」
「痛ぇ……?」
「やっと見つけたのに……こ……これで終わり…?ヤダよ〜!!」
「お母さん……」


ちなみに実写版では、黒スーツから派手なブランド物ファッションに金髪の風貌に変更されている。

ジジィ
はぐれ者グループを仕切る切れ者。眠らない街新宿の最もオモシロい場所ヤクザマンションでの安生組壊滅を目論む。
ジジィの目的は
『平和の新宿(ハイキョ)計画』
口癖は「へへ…」
実年齢は…

(のぼる)
ジジイのはぐれ者グループの一人。坊主で筋肉質。人情深く、作中の数少ないまともな人間の一人。しかし
・手の甲の肉削がれる
・素手で両腕をもがれる
チンコをハサミで縦に両断される
・最後は助けにきたと思っていたイチに殺される
などの酷い扱いを受けた。

井上
はぐれ者グループの一人。ヤク中でヘロインを打っている。スキンヘッドでネクロフィリア。いつもフラフラしているが実は元安生組の組員で3年前にジジイの命令により盗聴機を設置したりしていた。整形している。本名 加納。死亡後に処女喪失した。
何気に名言多し。

「顔…いじってあるからな……」
「天国で射精しな」
「俺が死んだら犯してぐれねェが……」

(りゅう)
はぐれ者グループの一人。中国人。女に貢がせて食べている。いわゆる「ヒモ」。でも良いヤツ。睾丸潰されて刺されて死ぬ。


「ミユキ……対不起(トエプチ)(ごめんね)……」


金子修二
垣原組の組員。ことある毎に銃を向け発砲しようとするが、実はヘタレで昇に銃を向けられた時は怯えて何もできなかった。正体を知らずにイチと友達になっていたが最後は戦い、イチに殺された。
「タケシを頼む……」


高山(たかやま)
垣原組の組員。垣原の右腕のようなところがある。凡人欲しか持たないブタ。双子には「ゴリラ」と呼ばれている。ジジイに首を折られる。


二郎・三郎
垣原もいた6年前に解散した阿藤組の元組員で、垣原に助っ人として呼ばれる。リーゼントの方が二郎でドレッドヘアーの方が三郎。元は三つ子だったが、兄弟喧嘩の際、一郎が死に双子になった。マメドロボウで食ってる。二郎は怪力で三郎はドスグセが悪い。垣原の口を裂いたのは二郎で、顔の傷痕をつけたは三郎。最期は割とあっさり死亡。


カレン
ホステス。安生の元愛人で垣原に様々な手助けをするが、実は裏でジジイと二つの意味で繋がっていた(←うまい)。最後に死ぬ。


金子タケシ
金子修二の息子。イジメられていたがイチに教わったキックでイジメられなくなったらしい。イチが垣原を殺した後、ジジイに引き取られ第二の殺し屋になる予感を感じさせる描写がされていた。


登場人物には垣原、安生、高山など実在したプロレスラーの名前をとったのも多いらしい。


◆暴力描写一覧
・頬に錐を貫通させそれを引っ張り、口を裂く
・チンコピアス
・体に大きめの釣り針のようなものを何本も刺し吊るす
・更に沸騰した油を体にかける
・自分の舌をナイフで切り落とす
・手のひらに錐を貫通させる
・すねに錐を何十本も刺す
・それを蹴って押し込む
・鼻にも刺す
・それも押し込む
・肛門に数発発砲し、マンションから落とす
・禿げ上がるまで素手で髪を抜く
・乳首を切り落とす
・乳首陥没パンチ
・足の親指にナイフを落とす
・耳を引きちぎる
・睾丸をパンチで潰す
・手の甲の肉を削ぐ
・チンコをハサミで縦に両断
・両腕を素手でもがれる
・マ○コにドス挿入
・頭の皿を切られ、脳がこぼれる




ちなみに映画監督のクエンティン・タランティーノは本作を大変気に入り、監督作である「キル・ビル」には、本作からのオマージュや映画版に出演した役者やスタッフが何人か登場している。





追記・修正はキック力を鍛えてから

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