カプコンファイティングジャム

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カプコンファイティングジャム - (2014/08/31 (日) 12:26:51) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/05/28(土) 22:25:09
更新日:2023/10/24 Tue 13:32:21
所要時間:約 5 分で読めます




カプコンファイティングジャムは、2004年にカプコンから発売された2D格闘ゲーム。
ストリートファイターⅡ、ZERO、Ⅲ、ヴァンパイア、ウォーザードの5作から4名(ボスキャラ除く)、
そして本来「カプコンファイティングオールスターズ」でデビューする予定だったイングリッドが登場した事で話題を呼んだ。…が、このゲーム、色々とマイナス点が多く、大失敗してしまった。(理由は後述)


◇システム
このゲームには、各キャラの出演タイトル毎にシステムが固定されている。

【ストリートファイターⅡ】
全ての技は空中ガード不能。

【ストリートファイターZERO】
ゼロカウンター、空中ガード、受け身が使える。

【ストリートファイターⅢ】
スーパーアーツ、ブロッキング、EX必殺技等が使える。

【ヴァンパイア】
移動起き上がり、ダウン追撃、空中技、チェーンコンボ等が使える。

【ウォーザード】
移動起き上がり、ミスティックブレイク、アルティメットガード、ダウン追撃等が使える。


◇登場キャラ
【ストリートファイターⅡ】
リュウ、ベガ、ザンギエフ、ガイル

【ストリートファイターZERO】
ローズ、ガイ、さくら、かりん

【ストリートファイターⅢ】
アレックス、春麗、ユン、ユリアン

【ヴァンパイア】
デミトリ、アナカリス、フェリシア、ジェダ

【ウォーザード】
レオ、ムクロ、ハウザー、ヌール

【オリジナルキャラ】
イングリッド

【ボスキャラ】
  • パイロン(ヴァンパイア)
  • 神人豪鬼(カプエス2)

因みにこの2名はCS版にて隠しキャラとして使用可能。


◇マイナス点
前述した様に、このゲームには様々なマイナス点が大きく目立ってしまい、不評に終わった。
本作はPS2にも移植されたが、あっという間にワゴン行きになってしまった。


  • 登場キャラが少ないのに、人選ミスが大きい
各タイトル毎に4名+イングリッドで、合計21人しか参戦していないのに、3タイトルと12人もSFシリーズのキャラがいる。
参考として、「ストリートファイターⅢ 3rd STRIKE」が高彩度のドットで20人、「ストリートファイターZERO3」が25人。
今作はイングリッド以外使い回しのドットで21人である。

それなのにケン、サガット、モリガンなどの人気キャラは背景行きとなってしまっている。
また、「ウォーザード」からは主人公のタバサ、タオや人気の高いブレイドが参戦できていないのに、ヌールとサウザーと言う誰得なメンツが参加してしまった。
一応、この二匹は特徴的な台詞やミッドナイトブリスで目立ってはいるが。
「ZERO」は作新規キャラ自体が多くないため、無理矢理4人揃えた感が漂っている。
MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES」のCAPCOMキャラ28人の方がクロスオーバーとして優秀とすら思える程。
しかし、クロスオーバー作品にはあまり恵まれていない、デミトリ(主人公)、アレックス(主人公)、レオ(主人公)と言った面々も参戦できている利点も見られる。


  • 参戦作品が少ない
見ての通り、MARVELとのVSシリーズに参戦していたキャラクターや、サイバーボッツなど他の格ゲーは影も形もない。
CAPCOM枠と言う事でロックマン、ストライダー飛竜、ジル・バレンタイン、キャプテン。コマンドー辺りから5人入れれば十分なメンツになっただろう。
本作に参戦しているキャラクターは殆ど原作などからの使いまわしなので、別にそこから使いまわしをしても良かった筈。
これらの作品は元が格ゲーでないと言う理由もあるだろうが、その縛りはあまりに大きすぎた。
また、権利の関係で難しい作品ではあるが、「ストEX」からもキャラ(例えばカイリ、ダーク、アレン等)を出して欲しかったという意見もあった。


  • 多数のシステムがあるのに、好きにシステムを選べない。
○○のシステムで●●のキャラを使う事なんて出来はしないと言う事である。
また、SFシリーズのキャラは多数のタイトルに参戦していても、特定の作品代表のキャラとして設定されているため、
例として春麗はⅡにもZEROにもⅢにも参戦しているのに、使えるのはⅢ仕様(から調整を加えられた)春麗のみである。
更に、ヴァンパイアのシステムが非常に強いため、その恩恵を得たジェダやアナカリスが強キャラの筆頭となっている。


  • 神人豪鬼の存在
本来神人豪鬼はカプエス2に特別参戦したボスキャラ。
SNKのルガールから暗黒パワーを注入され、半暴走状態となった豪鬼という設定だったが、SNKとのクロスオーバー作品ではない今作での設定は未だに不明。


  • エンディングが手抜き
全員共通のBGMと共にマンガチックな一枚絵が降りてくる……終わり。
意味は分かるものの台詞一つないあからさまな手抜きで哀愁を誘う。
更にハガーやガロンなど、多数のキャラクターが登場しているのもまた悲しい。
パイロンのエンディングはケンを筆頭に、参戦できなかったキャラが君臨するパイロンに挑んでいるもので、自虐にすら思える。


◇評価点
デミトリは相手を女体化させるこの技のせいで、長らくクロスオーバー作品には出演出来ていなかったが、今作ではこれが問題なく十分に使える様になっている。
アレックスやユンのは中々評価が高かったり、ヌールは「くじびきアンバランス」の会長っぽく、ローズは「ジョジョの奇妙な冒険」のリサリサそのものになっている。
特に神人豪鬼のメイド姿は「メイド」と「冥土」をかけたのか非常に可愛らしく、他にも多数がフィギュア化もされている。


  • イングリッドがかわいい
性能は下から数えた方が早い。
だが、銀髪のストレートロングに金色の髪飾りを着け、薄紫色の制服を着て黒タイツを履いているその姿は反則的。
その可愛らしい見た目には似つかわしくない、のじゃ系の口調もまた非常に素晴らしい。カプコンらしからぬ萌えキャラである。
出演予定のゲームが開発中止になる憂き目に会うも、景品などでの出演を経て躍り出る、その現実のアイドルの様な生き様まで備えている。
あまりにも人気が高いために「ZERO3↑↑」や「鬼武者Soul」に参戦したが、イングリッドだけを求めてこれをプレイするのはあまりオススメ出来ない。
各キャラへのセリフや各キャラから向けられるセリフを集める程度には価値があるが……

なお、D.D.とルークは行方が知れずのままだったが、14年1月、「オトレンジャー」に「CODE HOLDER」と言うチームでイングリッドと共に、およそ11年ぶりの参戦。
今となっては「誰?」「イングリッドのオマケ」程度の扱いであるが、あのまま見捨てられなかっただけよしとしておこう。


  • 3rdの移植に貢献した
本作はPS2と互換する基盤で作られており、不可能だと思われていたスト3キャラの移植が可能だと言う事が判明したため。



追記・修正はザンギのブリス姿が可愛いと思う人のみお願い致します。

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