MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES

登録日:2010/06/11(金) 22:30:57
更新日:2024/09/06 Fri 16:04:59
所要時間:約 13 分で読めます





目次

○概要

MARVEL COMICS社カプコン社のキャラクターが闘う、VS.シリーズ4作目。
MARVEL VS. CAPCOM CRASH OF SUPER HEROES」の続編でもあり、MVCシリーズの2作目。
ドリームキャストPS2・初代XBOXでソフト販売、PS3とXBOX360でダウンロード販売されていたが、権利の関係上2013年に販売終了された。

そしてそれから11年の時を得て、2024年中に発売が予定されている「MARVEL VS. CAPCOM Fighting Collection Arcade Classic」に収録される事が発表された。


6ボタン式だが、強と弱のパンチキックで4ボタン(中は弱攻撃の派生技)、残りの2ボタンはアシストボタンとなる。
使用可能キャラクターは今までの作品から寄せ集め+新キャラで驚愕の56人でも実際に使われるのは7~9人ぐらい。
キャラクターの多さに対応するため、従来の2on2から3on3に変更されている。

続編としてMARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worldsが後に発売された。



○主な新システム

●ヴァリアブルアシスト
控えのキャラクターをアシストボタンで召喚し、サポート攻撃させるもの。
1キャラにつき3タイプあり、その中から1つ選択。
種類は地上攻撃(ガンマスラムなど)、対空迎撃(昇龍拳など)、シューティング(アイスビームなど)に分かれている。
特に切り返しや割込みに便利な無敵対空技が使えるアシストや、発生が速く判定の広い飛び道具のアシスト辺りが非常に選ばれやすい。
一方、体力を少し回復するアシストや特定のステータスを上昇させるアシストもあるがこれらは上位勢相手だと10割コンボが基本であるため死に技アシストである。
しかも体力回復はヴァイタルソース分までしか回復しない。
回復やステ上昇程ではないが打ち上げ攻撃というただのエリアル始動の通常技も対空迎撃に劣るため死にアシに近い。

サイロックやキャプテンコマンドーなど、通常戦闘は微妙だがアシスト攻撃が強力なキャラクター、
強力だが致命的な隙や弱点があるキャラクターへの援護として使えるため、これらをいかに使いこなすかが重要である。

上級者同士の戦いとなると6キャラ分の飛び道具が画面を埋め尽くし、その間を縫うようにメインキャラが飛び回る。
というシューティングゲーム顔負けの攻防が繰り広げられる。


●ディレイドハイパーコンボ
ハイパーコンボを出している最中に控えキャラのハイパーコンボコマンド入力で、そのキャラに交代しながらハイパーコンボを撃てる。
隙を失くしたり、安全に後退したり、確実に後退したりと用途が多い。


●スナップバック
1ゲージ消費により、相手を強制後退させる技。
これの強さが分かれば対人戦初心者卒業。
アシ専キャラや残り体力が一番低いキャラを強制的に呼び出したりするのに使うが、
相手がアシスト攻撃をしている時にまとめてスナップバックするとアシスト攻撃をしていたキャラだけが残り、打ち上げ始動技だけで10割コンボが成立する。


○用語
●4強、God Tier
全てにおいてハイスペックなキャラ。
センチネル、ストーム、マグニートー、ケーブルの4人。
特に強いのはセンチネルとストーム。


●強キャラ
かろうじて4強に食らいつけるほどぶっ壊れているキャラ。
筆頭はアイアンマンとスパイラル。


●アシスト専門
上位6人のうち3人だけで組むと対空に不安が残るので、それを補うために対空アシスト役として使われるキャラ。
チームにマグニートーがいるならサイロック、いなければサイクロップスかキャプテン・コマンドーが入る。

なお、これらに載ってないキャラはガチでは論外
Dr.ドゥーム、トロン、ストライダー飛竜、ブラックハート、ウォーマシン、キャミィ、ダルシム、ルビィ・ハートなども強いと言われるが、基本的には上位4~6人+アシ専3人で成り立つといってもいい。

あまりにも一部のキャラしか使われないのか、一部の大会では強キャラ禁止のMVC2大会なんかも開かれている。
この縛りのおかげで今まで見向きをされないキャラの新たな一面を知ることが出来るのでもし見かけたなら一見の価値あり。
ただし例の真の最下位は除く


○使用可能キャラクター

★マーヴル・サイド

ビームや飛行能力など、派手な技が特徴。強いキャラはとことん強く、弱いキャラはとことん弱い。

アーケード版、家庭版共に最初から使用可能

●ケーブル(Cable)
未来から来たミュータント。サイクロップスの息子。新キャラであり4強の1人
あらゆる性能が凡以下なものの、空中HC「ハイパーバイパー」の性能がぶっ壊れているの一言。
発生早い+技終了後の隙が無い+うねうねレーザーで避け辛い(発動中レバー操作で軌道も変更可能)+多段ヒットでゴリゴリ削れる+アシストも貫通+コンボ+2ゲージあればガーキャンで出せる、低空HVPから低空HVPへとコンボが繋がる……など、ぶっちゃけ空中HVPが本体。ちなみに地上版は発生遅い上に後隙もデカいので使いにくい
飛び道具だけかと思いきや無敵対空必殺技のシミターもしれっと搭載。そのおかげで4強唯一の無敵対空アシスト持ちでもある。
また、全キャラで唯一センチネルに有利が取れるキャラという点も彼を4強へ押し上げている要因になっている。

●マロウ(Marrow)
骨を武器にするミュータント。マーヴル側の新キャラはケーブルと彼女のみ。
通常技から安定して繋がる必殺技がほとんど無い上に基本のエリアルレイヴすら安定ヒットせず、頼りになるのはボーンメランによる地上空中問わずの引き寄せ効果&拘束能力/タワーリングスパインの対空性能/HCのボーンバーストの削り程度。
チェーンコンボが繋がった所で火力に結び付かない難儀な性能であるが、アシストとボーンメランを織り交ぜた地上固め継続能力はそこそこあるので攻めながらの時間稼ぎはできないこともない。
DHC前提だがボーンバーストも無責任ぶっぱで確実に一定量削れる安定さがあるため、相手にすると案外骨が抜ける折れる展開になりやすい。控え時のアシストボーンメランも同様に強力。
本人は生粋の戦闘狂なのにどうにも戦法が遠距離型にならざるを得ないなのはクレバーという言葉で取り繕っていいのやら…

オンスロート編終了後のゼロ・トレランス編でそこそこ目立つポジションで活躍し、分かりやすい能力&口より先に手が出る程の好戦的な性格の女性キャラという、格闘ゲームに落とし込む上でカプコン的には非常に目を引く存在だったのがうかがえる。
登場時期がもう少し早ければ、単体キャラとしては強過ぎず弱過ぎずでいいポジションに付いていたと思われるだけに惜しいところ。

サイクロップス(Cyclops)
X-MENのリーダー。何かとお手軽な息子に遅れを取り易いが、彼も対空アシスト枠の1人である。
2段ジャンプを持つ上、多段飛び道具、無敵対空技などほとんどの技が高性能。普通に格ゲーしているのに強キャラという感じで基本性能が強い。
特にβアシストの「ライジングアッパーカット」が割込みやコンボのつなぎで非常に優秀。というかほぼこれで強キャラに居座っている。
ただし、崩し能力が乏しいため攻めるのは不得意。
今作で地味にHC「メガオプティックブラスト」が空中で撃てるようになった。発生の早いスーパーオプティックブラストでよくね?とは言ってはいけない
世界大会ではMVC2プレイヤーの誰もが詰みと言える状況から逆転した。

スパイダーマン(Spider-Man)
スパイダーパワーを得た青年。
飛び道具、対空、突進技と一通り揃っており、飛び道具の「ウェブボール」で少しの間相手の動きを封じることができる。
すばしっこさは健在だが、今作では単発中P&中K削除の影響を強く受けるなど、凡キャラに落ち着いている。
熟練のプレイヤーは空中ダッシュとセイバートゥースのシューティングタイプアシストを織り交ぜた見切り辛い連携を中心に畳みかけてくる。
他にもメイン操作時には発生が遅すぎて使い難いHCの数々がDHCでは相手の位置に関わらず安定してフルヒットしやすい(特にマキシマムスパイダー)など、特有のシステムとの相性はいい方。

ハルク(Hulk)
ガンマ線を浴びた、怒りでパワーが増幅する緑の人。
スーパーアーマー持ちの体格がデカいパワーキャラだが、今作では同じスーパーアーマー持ちのデカキャラであるセンチネルとジャガーノートがその上を行く…
…はずだったが、最近の研究によってジャガーノートとは違う強みが発覚し、中堅クラスあるのでは?と意見するプレイヤーも増えつつある。それでもセンチネルの壁が高すぎるが
ガンマクラッシュの最終段がコンボ補正にかかわらず一律40ダメージとなっているので、多段コンボからのDHCガンマクラッシュの累計ダメージは非常に高い。
2ゲージ必要だがVカウンターのガンマチャージ>ハイパーキャンセルガンマクラッシュで控えからも最低保証の高ダメージが出せるので、下手に中距離で単発飛び道具をガードさせたらカウンターで5割減らされましたなんてことも。
家庭用のオプションで同キャラ使用可能にし、Vコンビネーションで3キャラ同時にガンマクラッシュをヒットさせるとそれだけで全キャラ即死するというネタもある。

キャプテン・アメリカ(Captain America)
国家を背負う超人兵士。
必殺技の「チャージングスター」やHC「ハイパーチャージングスター」で飛び道具を打ち消しながら突進攻撃できるが、そもそも発生が遅くガードされて反撃確定なので過信すべきではない。
本作では相手の背後に回り込める側転と遅めのアシストを合わせたかく乱戦法が中々に嫌らしい。
地味に2段ジャンプもあるので、相手の起き上がりに側転&アシスト>相手の頭上を飛び越す軌道でのジャンプ~戻り2段ジャンプといった微妙な分からん殺しも可能。
強攻撃のリーチを活かして中距離での牽制>空振りキャンセル側転~といった連携を狙っていくのがベスト。
上記の連携の崩しからのコンボや対空としてファイナルジャスティスが相対的に強化されているのも目を引く要素。
後続のDHCも安定するので他2種のHCと比較して使用価値は上位と言えるだろう。

●アイスマン(Iceman)
氷を操るMARVEL史上最もCOOLなミュータント。
『X-MEN:COTA』から色々と弱体化しているが、必殺技の「アイスビーム」のおかげで結構強い。
飛び道具による削りダメージを受けない。が物理的な飛び道具とかハイパーコンボ系は削れる。
ラスボス狩りに定評がある。

HCの「アークティックアタック!」が「あっちいけアタック!」に聞こえなくもない。

ドクター・ドゥーム(Doctor Doom)
魔法と科学を操るラトヴェリアの君主。
飛行ができるうえ飛び道具の種類も豊富なため、守りに秀でている。
βアシスト「モレキュラーシールド」による固めと削りが強く、ストライダー飛竜との相性がいい。

ベノム(Venom)
シンビオートに寄生されて共生関係となった、スパイダーマン誌きっての人気ダークヒーロー
本作でも必殺技の「ベノムファング」が判定強い、ガードされて殆ど隙無しと立ち回りのメインとなる。
何故か前作と違いエリアルレイヴ中の中Pが標準体型のキャラにヒットしないことが多く、さらにSJ中の強Kも吹き飛びダウン性能へと変更されたためにエリアルレイヴでの半永久コンボは不可能となった。
また、2ボタンチェーンへの変更で強Pがガードされた際に弱Kへ繋いでフォローする行動も取れなくなったため、前作より繊細な立ち回りを要求される。

アーケード版で最初から使用可能

ウルヴァリン(Wolverine)
超回復能力とアダマンチウムのボディを持つ人気ミュータント。
スピード重視のインファイター。
『MVC』シリーズで大抵強キャラに位置している彼だが、今作では5ボタンチェーンへの変更*1、永久削除などの調整を受けた結果、
ノーゲージ無敵技が無い、火力が微妙、防御面の脆さ、アシストシステムとの噛み合わなさ、など弱キャラとなってしまった。
特にマグニートーとのダイヤグラムは原作以上に相性最悪である。

ガンビット(Gambit)
物体に爆発エネルギーを込めるイケメンミュータント。
爆発するトランプこと「キネティックカード」と棒術を駆使する中距離で戦う事を得意とし、アイスマンとの相性がいい。
スナップバック→ケイジャンストライクにより、彼が上空に飛んでって消滅するバグがある(通称ケイジャンバグ)。こうなるとタイムアップまで待つしかない。ただ一人を除いては。
家庭版ではケイジャンバグは当然のごとく修正された。

ケイジャンストライクそのものは遅めのアシストと組み合わせることで表裏わからん択を容易に仕掛けられるため、立ち回りでもそこそこ出番はある。
前作でもスペシャルパートナー発動中やヴァリアブルクロス継続中にケイジャンストライクを連発するだけで試合展開を滅茶苦茶にできていたが、今作ではアシストがノーモーションかつ無限に出せるので一際ヤバいことに。

ジャガーノート(Juggernaut)
超パワー+超耐久力の暴れん坊。
勘違いされがちだが、X-MENの宿敵だがミュータントではない。元は普通の人間だったが、手に入れた宝石の力で変身した。

本作ではネイルスラムが削除された代わりに2ボタンチェーンが復活し、性能としてはMSH時代に近くなった。
パワーキャラのくせに、攻撃カをアップする「サイトラックパワーアップ」中に交代すると効果が永続するバグがある為、そこそこ強い。
唯一のHC「ジャガーノートヘッドクラッシュ」も火力が高い上にどこからでも繋がるのでこちらもかなり優秀。

最近の研究で同じスーパーアーマーの某緑に追いつかれそうになっているのは内緒

マグニートー(Magneto)
磁力を操る最強のミュータント。4強の1人
発生1Fの通称「神の小足」に、超火力のコンボや空中ダッシュに飛行を持つ。
特に当たった相手を引き寄せる必殺技「ハイパーグラビテーション」からHC「マグネティックテンペスト」へ繋げる通称「グラテン」の火力の高さは凄まじい。おまけにゲージさえあれば「グラテン」から「グラテン」に繋げる事も可能。
しかもグラテンが無くても更に一度コイツにペースを握られると常に5択が待っているという恐ろしい攻撃性能の持ち主であるため、ノーゲージでも危険。
アシストもαアシの「E・Mディスラプター」が発生早い、判定広い、端まで届く、と非常に優秀。
また、スナップバックのリーチが異様に広く発生が速いのでアシスト狩りがしやすく、移動速度も速いのでサイロックやαアシストセンチネルとの相性がいい。
弱点は強いて言うなら防御が平均より僅かに低い点(7%程)と操作が忙しい点。
その分超火力を持っているため、ワンチャンスからどれだけ持っていけるかが重要なキャラ。

シュマゴラス(Shuma-Gorath)
異次元カオスディメンジョンの主でシュ。
マブストにあったHC「カオススプリット」は削除されたでシュけど、代わりに大量の分身を飛ばす新HC「ハイパーミスティックスマッシュ」が追加されたでシュ。

…語尾を戻して。
2ボタンチェーンへの変更に伴い立ち回りの主軸であった立ち中Pとしゃがみ中Kが単発で出せなくなり、さらにミスティックステアに射程制限が設けられたことで無残なまでに弱体化。

おまけにディバイタリゼーションはコマンド投げのくせに投げ抜け可能、その上本人は投げ抜けされた後も通常成立直後のセクシーな流し目ポーズまで一律で決めるために
コマンド投げを成立させたのに何故かダメージを与えられないどころか確定でダメージを受ける隙を晒すという悲しみを背負わされることに。彼が何をしたというのか…

一応ハイパーミスティックスマッシュは削りダメージが中々高いので、カオスディメンジョン以外の選択肢を得たという意味ではゲージを持て余すことは無くなった。
また、本作に限りカオスディメンジョン発動中も弱>中のチェーンコンボで中攻撃が出せるので、

カオスディメンジョン発動~弱攻撃>中K(エリアル開始)>SJ~弱P弱K中P中K>カオスディメンジョン掴み>終了後に弱K追い打ち>中K(エリアル開始)…というロマンコンボも可能。

カオスディメンジョン発動中にどうやって弱攻撃当てるんだって?アシスト次第でなんとでもなる。

家庭版で最初から使用可能

●サイロック(Psylocke)
テレパシー能力を持つエロ忍者対空アシスト枠の1人
αアシスト「サイブレイドスピン」による対空迎撃性能とワープ技の「忍術」を使ったかく乱能力にそこそこの戦闘能力でこの位置。マグニートーと相性がいい。

ローグ(Rogue)
相手の能力を奪えるミュータント。Xストに出てた時と比べてデフォルトカラーが変わった。
キャラが多すぎるため、パワードレインの効果が一定時間どれかのステータスアップに変更されている。
なおセンチネルなどの一部スーパーアーマーキャラをパワードレインすると一定時間スーパーアーマーになる事も可能。
相手によって奪える能力が異なるが、飛び道具が飛び交う世界との相性が悪いインファイターなのが悩み。
また、アナカリスにパワードレインをしても能力アップにはならない上に王家の裁きで人形姿にされると能力上昇が消えてしまうので注意。
CPU戦では高レベルになると低空中段を多用してくるのが嫌らしい。
この低空ダッシュ中段を執拗に仕掛けてくるアルゴリズムはエクスト当時の上級者の動きを取り入れたそうな。

●アダマンチウムを失ったウルヴァリン(Bone Claw Wolverine)
文字通りアダマンチウムを失い、骨の爪で戦うウルヴァリン。時期で言えばオンスロート~ゼロ・トレランス期。
空中でトルネードクローが使える、流星キックが使用可能、HCがXストと同じラインナップ、空中版ドリルクローがXストと同じ仕様などの違いがあるウルヴァリンのほぼコンパチ。
非常に素早いが、非常にもろい。
おまけにアシスト攻撃とカウンター攻撃が通常技か特殊技のみというただでさえ微妙なウルヴァリンより更に弱いとやっぱり弱キャラ…。
一応γアシストは通常ウルヴァリンにはない下段攻撃アシストなので崩しに使えなくはないが…。

アーケード版、家庭版共に隠しキャラ

ストーム(Storm)
天候を操るミュータント。4強の1人
空中制動力が異常で逃げるだけで積むキャラが多い。
逃げている間にゲージを貯めたり控えを回復させたり出来る。
そのくせ全画面HCを2個も持っていて「ライトニングストーム」はコンボの締めとして、「アイスストーム」はディレイを使っての逃げやアシスト殺しとしてどちらも優秀。
中継ぎとしては間違いなく最強で安定性が高く、センチネル以外なら誰とでも有利に戦える点が魅力。
センチも永パ持ちなので触れば殺せる。

●コロッサス(Colossus)
鋼の体と怪力を持つミュータント。
一定時間ハイパーアーマーになるHC「スーパーアーマー」がある。
スーパーアーマーでハイパーアーマーとはこれ如何に
過去作のような大暴れはしてないものの、パワーはあるため、初心者が使うには十分だろう。
容量不足が原因か『X-MEN:COTA』よりも投げパターンが削減されている。

●スパイラル(Spiral)
視聴率こそがすべての異次元モジョーワールドの支配者モジョーによって改造された元スタントウーマン。4強次点の片割れ
必殺技の「ダンシングソード」でを装着~追加入力で多彩な方向へと飛ばし、ワープや急降下で的を絞らせずに弾幕シューティング&逃げ戦法で立ち回るウザキャラ。テンペストォ
剣を投げまくるその姿は出るゲームが違うとも言われる。
全体的に火力が低いのがネックだが飛び道具をバラ撒いて逃げる長期戦を見越した削り専門タイプなのであまり関係ない。
その一方4強相手には剣装着から飛ばすまでの時間がやや長く、その隙を突かれやすいためやや厳しい。

シュマゴラス、ヴァンパイアのビクトル、ストⅢのオロなどの「発動後に一定時間専用の投げが使用になるゲージ消費技」を持つキャラの元祖。
彼女の使う「メタモルフォーゼ」はシュマゴラスと異なり完全な投げ性能なのでコンボには組み込めないが、
ダンシングソードを纏った状態でエリアル開始>弱K>弱K版剣飛ばしと繋げた後にピンポイントで空中の相手と重なる位置で掴めるというネタがある。
まぁ対戦ではまず決められないし、新HCのスタンピート・ソードも性能としては微妙なのでゲージ放出役としてはイマイチなのだが。

●オメガレッド(Omega Red)
柔軟性に優れる特殊合金カーボナディウムで作られた一体型のムチを操るソ連の超人兵士。
攻撃ボタン数の減少に伴う仕様変更の煽りを色濃く受けており、カーボナディウムコイルとオメガストライクは過去作での3方向の打ち分けの内の強ボタン版(垂直方向)がボタン同時押しとなった。
この影響でオメガデストロイヤーとカーボナディウムスマッシュのコマンドが従来とレバー入力方向が左右逆となったため、マヴストとはプレイ感覚が大分異なる。
通常技のリーチと必殺技の打ち分け、空中ダッシュ、体力回復効果を持つ点でポテンシャル自体は相応に高いのだが、HC2種はどちらも単発で使い難い。
特に後者は空中専用技なのでDHCで出すことも不可能という点でゲージ周りでチームメイトの足を引っ張りがちなのが懸念点。


ブラックハート(Blackheart)
地獄の王子。
雷や炎、悪魔ゾンビを召喚する攻撃を使う。
空中強Kが非常に強く、これだけやられるだけで詰むキャラもちらほら。
アシストは吹雪の柱を出すβアシストほぼ一択。
センチネル(一応ソンソンも)と相性がいい。
始動条件が簡単な永パがある。

セイバートゥース(Sabretooth)
ウルヴァリンの宿敵。
近接オンリーかと思いきや女秘書のバーディーによる重火器飛び道具もある。但し発生は遅い。
『XVS』の時は強かったが、今作では永久が削除され、良くも悪くも凡キャラ止まり。
ちなみにβアシスト(シューティングタイプ)を選択するとアシスト技が「アームドバーディー」、VCが「ヘビーアームドバーディー」とアシストもVCも全てバーディー任せになる
しかもそのβアシストはセットプレイや固めにも使え、VCでの削り能力も優秀、と一番使われるアシストなのも色々皮肉。

●シルバー・サムライ(Silver Samurai)
物体にエネルギーを込められる日本人ミュータント。
多段技が多いため削り能力が非常に高い。しゃがむと投げ喰らい判定がかなり後ろの方に発生するので投げられなくなるという変わった特性がある。
闘気によりステータスやハイパーコンボの性能が変わる。
特に被ダメージを半分にする氷の闘気が非常に強く、氷の闘気時専門のHCが程々強い。
実は彼のVCはアシストによって全て異なるタイプ。
アシスト技とVCのバランスを考えるとβアシストの手裏剣(VCは超手裏剣)、VCを捨てるならαアシストの百裂刀(VCはダッシュ百裂刀)になるだろう。
一方のγアシストはVCは非常に優秀な雷鳴剣になるのだが、アシスト攻撃がエリアル始動技とゴミ技になりほぼVC役専門と化してしまい、アシスト役を実質一つ失うこととなってしまう。

アイアンマン(Iron Man)
鋼鉄のスーツを着た社長。4強次点の片割れ今作のアベンジャーズ唯一の希望
『MARVEL SUPER HEROES』では参戦済みだったが、前作では版権の関係で参戦できなかったのでマヴカプシリーズでは今作が初参戦となる。
そのせいで、一部でウォーマシンのパチモン呼ばわりされていたという噂も…
開幕触ると3人死ぬとまで言われる永パがほぼ全てだが、4強相手にはやや厳しい。

●ウォーマシン(War Machine)
アイアンマンのコンパチ。
強キャラに入れる性能ではあるものの、アイアンマンの劣化扱い。
前作ではレーザーだった「ショルダーキャノン」やHCの「プロトンキャノン」はアイアンマンとの差別化でミサイル連発攻撃に変わっている。が、何故か台詞はプロトンキャノンのままである。
逆にしゃがみ強Pがレーザーに変わっている、と前作のハイパーアーマーウォーマシンを思い出させる変更である。
他の違いは彼のみが使える対空よりのHCの「ウォーデストロイヤー」があるくらい。
このウォーデストロイヤーの存在でαアシストのショルダーキャノン以外のVCはウォーデストロイヤーになる。
ウォーデストロイヤーはプロトンキャノンより威力が低いが空中ヒットでもカス当たりし辛いので一長一短。

前作ではプロトンキャノンの発生速度がトニーのものより2周りほど遅いせいでしゃがみ中Pから繋げられず、ポンコツキャノン呼ばわりされる憂き目にもあっていたが、本作ではハイパーキャンセルやノーモーションアシストのおかげでそれも解決。
しゃがまれると上側のミサイルが当たらずにダメージが激減してしまうため、どちらかと言うとバレッタのクールハンティングの方が性能としては近い。

センチネル(Sentinel)
アンチミュータント兵器のロボット4強の1人
当初はハイパーアーマー付きの砲台という評価だったが、
飛行の有用性が発見されて機動力が大幅に向上すると、常時ハイパーアーマー+パワーとリーチと機動力が最高クラスと言う間違いない最強キャラ。
???「デカくて、速くて、強いこと。これだけ揃えば負けはない」
自分が攻めても強いが、γアシストの「センチネルフォース」をぶっ放しているだけでも強い。
一応αアシストの「ロケットパンチ」もマグニートーとの相性がいいので選ばれる事もある。
ストーム相手に5.5/4.5付けられる数少ないキャラ、ケーブルにはやや不利がつく程度。
大会では使用率100%も珍しくない。

元々容量の限界で本作には参戦する予定では無かったが、これまでの過去作のプレイアブルキャラの殆どを登場させなければMARVEL側から「もうひと作品作って欲しい」と言われるかもしれないと思い、ガッツリパターンを削減してまでもセンチネルを参戦させたという話がある。

サノス(Thanos)
インフィニティガントレットにより絶大な力を持つタイタン人。元ラスボス。
設定上ではMARVEL最強の一角とも言われているが、今作では原作通りにちょっと油断しているらしい。
αアシストのシャボン玉を飛ばす「デススフィア」による拘束と、パワージェムなど複数あるHCが強い。しかし通常攻撃が弱くゲージ回収能力もゴミなのですぐにガス欠になる。

画面端まで届く岩石投擲や岩石ウェーブを放っていた立ち/しゃがみ強攻撃は普通の格闘攻撃の回し蹴りや打ち上げパンチへと変更され、
さらにガントレットマインドとガントレットタイムが削除されてMSHのラスボスの頃の性能から大幅にグレードダウン。
必殺技は微妙に使い勝手がいいのか悪いのか分からないデススフィアと突進攻撃の「タイタニックアタック」の2つのみでゲージ蓄積能力が低いにもかかわらず、本人のHCの性能は良いゲージ放出役なのでかなりチームメイトを選ぶ性能。
実はMSHのラスボス時と違い、よく見るとインフィニティ・ガントレットにジェムがはめられていない。
これが規格外のアイテムに頼らない素のポテンシャルということだろうか?
ジェム無しでガントレットパワーやリアリティーが使えるのは逆に恐ろしいとも言えるが。あれ?勝利ポーズで普通にテラクシアも出てるんですけど…

★カプコンサイド

MARVELサイドに比べて、性能がやや控えめ。
ルビィ、ソンソン、アミンゴ、ハヤトなど、新キャラがかなり多い。

アーケード版、家庭版共に最初から使用可能

●ルビィ・ハート(Ruby Heart)
海賊団の女ボス。美しい上に巨乳
特定の原作を持たない本作オリジナルキャラで、しかもMVC2主人公の一角だが容量の壁に阻まれゲーム内文章でのキャラ造詣が一切ない。ストリートファイターVの頃に公開されたプロフィールよると、父親が経営している酒場で共に働いているらしい。

ムチを用いたしゃがみ強Kのリーチを武器に、置き対空のシュプリマシオンや変則軌道の超低速飛び道具のファントゥームで中距離から相手を固めるのが得意。
J強Kの全体動作がやたら早く、SJ中に5回は空振りできるので逃げながらゲージを貯める能力に至っては中々高い。見栄えは悪いが
HCのトゥール・ド・マジは上空から落下させたタルに相手を拘束して追加入力でナイフを投げていき、タルが爆発しなければさらに追加入力でダメージを出せる…という、まんま「黒ひげ危機一髪」。
追加入力でタルが爆発するかはランダムかつ最大回数の追加入力でようやく普通のダメージとなるので基本的に実用性はないのだが、DHCからの屈辱KOとして狙ってみるのもアリ。

シルバーサムライ同様に自身の選択アシストによって自身のVCが全て異なるという珍しい性質の持ち主。
使うなら対空もけん制もできるαアシストが安定。
オリジナルキャラだがデザイン自体はヴァンパイアシリーズのキャラとしてデザインされて没になったものを流用してデザインされている。

このゲームのバグは上記のケイジャンバグが有名だが、彼女もスタートボタンを入力維持した状態でシュバルツェール>追加入力を出すと画面外上空に消えたまま戻ってこなくなったり、最悪ゲームがフリーズしたりするという深刻な症状を引き起こす。
ケイジャンと違ってゲージも要らず、フリーズすればリセットするしかないので対戦でやるのはご法度。

●ソンソン(Sonson)
FCゲーム「ソンソン」の主人公ソンソンの孫娘*2という設定の(実質)本作オリジナルキャラでMVC2主人公の一角。
孫悟空姿の女の子で大食い属性持ちだが、やはり文章でのキャラ造形が無く一人称すら不明。
相手をひょうたんに閉じ込めて茹でたり、巨大な果物に変身させて食べるHC「POW」といった見た目に楽しいコミカルな攻撃が多め。
POWで果物になるのは往年のカプコンシューティングタイトルの定番演出。でもモビちゃんはいない。

体格から見ると強攻撃のリーチは非常に長く、
6ボタンチェーンに空中ダッシュ、3発分の変則軌道飛び道具、判定の強い対空技、匍匐前進での位置入れ替え、壁走り~天井走り>急降下蹴りでの奇襲…といった総合的に高いポテンシャルを持っている…
持ってはいるのだが、立ち中攻撃がPK共に2段攻撃で、立ち中Pを2段当てるとノックバックで次の中Kが繋がらなずにせっかくのチェーンを活かせない残念な点が目立つ。

HCの「猿王」発動中は巨大な猿の姿に変貌してハイパーアーマー状態となる。
この状態では口から衝撃波を放つKが強力。あえて何もせずに様子見し、遠距離でうかつに飛び道具を撃った相手に合わせてふいにブチ込むといった使い方が有効。
そんな一発ネタのために1ゲージ使うのは中々勇気がいるが

γアシスト「斎天連撃」は高性能なので、ブラックハート専門アシストキャラとしても優秀。

●アミンゴ(Amingo)
サボテン
ルビィと同じく特定の原作を持たない本作オリジナルキャラでMVC2主人公の一角だが、ふくよかな人型サボテンというイロモノ。人植物というらしい。
なお次回作のパラレルワールドステージ「DAYS OF FUTURE PAST」では3人そろって捕獲とか死亡扱い。自虐極まれりである。
2021年になって担当声優が鈴村健一氏だったことがラジオ番組において本人から言及された。

多段ヒットする上にリーチも非常に長く、跳び込み、地上固めに優秀な各種強攻撃、高い安定度を誇るエリアルレイヴ、さらに低難度での画面端エリアル永パ持ち…と見どころはある。
とは言え必殺技が軒並み攻めの持続能力に長けておらず、どうしてもワンコンボで仕切り直しになりやすいのが弱点。
HC2種も使いどころが非常に限られ、Vコンビネーションに至ってはどのアシストでも垂直方向に攻撃する「太陽の恵み」となるためほぼほぼ1枠潰されているに等しいと言える。

アシストに至ってはαアシストが体力回復、βアシストが一定時間防御力上昇という死にアシストが2つある上に、
残されたバランスタイプのγアシストの突進攻撃はそんなに強くないという不遇っぷり。
パワーは高いため、初心者向けだろう。

●ハヤト(Hayato)
「スターグラディエイター」の主人公、炎の賞金稼ぎ。
プラズマブレード使い。元ゲーの2ではプラズマソードとなっているが多分開発者が設定忘れたんだろう。

元ゲー再現の特殊入力派生攻撃のプラズマコンボは2ではなく初代のものを再現している(K始動プラズマコンボは無いが)。
2特有のシステムでもあるHC「プラズマフィールド」は、元ゲーでは「プラズマブレードのリーチが長くなり、通常武器攻撃にバウンドダウン性能付属、必殺技を必殺技でキャンセル可能になる」といったものだが
本作では「一定時間HCが使い放題」という、元ゲーのビルシュタインのプラズマフィールドの性能を踏襲したものへと変更されている。
他、オリジナル技のLV3専用HC「裏羅刹斬」とβタイプのVカウンター発動時は一瞬だけ元ゲーのブラックハヤトのグラフィックに切り替わるというニクい演出が成されている。
プラズマフィールドがヒットすれば裏羅刹斬も軽率に連発できるぞ!

HCゲージが3本以下の状態でプラズマコンボの4弱P>弱P>強P>強K>弱Pと繋ぎ、5段目の弱Pからそのまま裏羅刹斬のコマンドを一括入力するとプラズマコンボの5段目のモーションで静止状態となり動かなくなるというネタが有名。
この状態でも何かしらの必殺技は出せるので致命的なバグではないが、大半のCPUはこの状態のハヤトに対してガードポーズを維持し続けるのでタイムオーバー勝ちを狙えるというコスいCPU攻略もできる。

リーチはそれなりだが、対空技の判定が狭い、元ゲーで64K入力だったコマ投げの白虎砲が何故か46PP入力となり無駄に羅刹斬が暴発しやすい、そもそも白虎砲の発生が遅過ぎて使えない、DHC運用が難しくかなりチームメイトを選ぶといった点が重なりキャラ単体/チームとしての総合性能は厳しいとの意見が多々。
でもブラックハヤトはロマン。

リュウ(Ryu)
「ストリートファイター」の主人公。お馴染みMr.格ゲーこと流浪の格闘家。
集大成ということもあってか『ZERO』版に戻ったが、PS3/360版のイメージイラストやPVでは何故か『III』版に。まぁ社長も原作オンスロート編では過去から来た若いトニーだったし…
本作以降、最上位技が真・昇龍拳になることが多くなった…のはいいが、本作では波動拳>ハイパーキャンセルで真空波動拳を出そうとするとほぼ確実にLV3専用HCの真・昇龍拳が暴発すると言う仕様に泣かされる。236KK入力でよかったのに

ザンギエフ(Zangief)
元祖投げキャラこと、ロシアのプロレスラー。
前作と同様、ハイパーアーマー能力のメカザンギエフに変身する「アイアンボディ」が使える。
メカザンギエフに変身した後に控えに変わり、アシストに専念させる戦法も中々。
3ゲージ使って投げるより、マグニートーでノーゲージコンボを決めた方が強いのが悲しい。というかその3ゲージ技自体が他よりも減らなさすぎる。
しかし、現在においてはザンギ先頭で組んで上位4名に喰いつけるレベルで戦える人も存在しており、ザンギ+ハルク+シルバーサムライというどれも日の出を見なかったキャラ構成となっている。

ザンギ+ストーム+何かで組む「ザンギストーム」は最強のチームと名高い。

ガイル(Guile)
『ZERO3』を経てようやく参戦した軍人。アーケードでは初となるナッシュとの共演が実現した。

相変わらずソニブサマソしかない元祖タメキャラ。でも結構強い。ナッシュと違い空中でサマソ(タメいらず)を使える。
特に『ZERO3』では地味だったソニックハリケーンが大幅にパワーアップ。この影響か以降の作品でも『MVC2』ベースの性能で最上位技として実装されるようになった。
空中専用の突進ロック乱舞系HCのクロスファイアアサルトでエリアルからの安定した火力も嬉しい。空中でアサルトぶっぱからのDHCといったナッシュには不可能な芸当も。

他にもしゃがみ強Kの2段目がダウン追撃として一括で当たるのでヒット確認が非常に楽という性質を持つ。一応初段はダウン回避可能だが別に手痛い反撃を受ける程の不利は被らない。

●アナカリス(Anakaris)
「ヴァンパイア」シリーズ初出の古代エジプトの王であるあるある。語尾の2文字が繰り返される台詞が特徴であるあるある。
カプコンサイドで分かりやすいイロモノ成分が欲しかったのか、唐突にチョイスされたのであるあるある。
残酷成分も少ないからかカプコンファイティングジャムにも出演したのであるあるある。

↓↓、←→、順押しなど、原作の変則的な技コマンドをそのまま持ってきており、コマンド入力のしやすさの点ではむしろ初心者にオススメ。王は庶民の味方なりなりなり。
本作の王様はSJ中に半永久的に必殺技を連発できる。絶え間なく連発することで尋常でないゲージ貯め能力を誇るコブラブロー、ボタンで落下位置を変えられ連発されるだけでも空対地攻めが中々しんどい棺の舞など、高高度からのチンパン戦法が光る。

HCはお馴染みファラオマジックの他、背景キャラと化してボタン入力で掌を上下左右にビッタンビッタン叩き付ける台バン「ファラオイリュージョン」、他「棺の宴」や「ファオコブラブロー」など、元ゲーのES技の方も再現。
各攻撃のリーチの長さや5ボタンチェーンでの地上攻めが魅力。HCのファラオコブラブローは各連打で恐ろしいヒット数を叩き出し、コンボ補正によるダメージ低下の影響を殆ど受けないのが強み。

元ゲーで各キャラ毎に異なる姿になる「王家の裁き」は残念ながら全キャラ統一で小さい人形に変身するのであるあるある…
50人規模でそんな演出作ってる余裕なんてなかったことは明白であるあるある。
また、デミトリのブリスで女体化させたグラフィックをコピペした「ファラオデコレーション/ファラオサルベーション」も未実装。
50人規模でブリス専用グラ作ってる余裕なんてryryry

ストライダー飛竜(Strider Hiryu)
忍者を前身とした特務機関ストライダーズの隊員にして、最年少特A級ストライダー。

相変わらずのウロボロス纏わりつき戦法が強力で、特にドゥームのβアシストとの相性は抜群。
カプコンサイドで数少ない上位に食らいつける性能を誇るが、本作では立ち強攻撃に吹き飛び効果が追加されたことでせっかくの6ボタンチェーンのコンボ火力が奪われ、エクスカリバーの中ボタン版の軌道も削除される憂き目に。
地味にフォーメーションAの強版がタカ型オプションに変更されたが、影響があるかは未知数。
まぁワープとアシストを絡めた表裏分からん択の仕掛けやすさはキャップ以上にあるし、相対的に上位なのは間違いないのだが。

アーケード版で最初から使用可能

●バレッタ(Bulleta / B. B. Hood)
「ヴァンパイア」シリーズより銃などで闇を狩る外道赤ずきん
原作では強かったものの、本作では「センチメンタルタイフーン」の削除などの影響もあってか普通の性能。
でもHCの「クールハンティング」はそれなりに優秀。

モリガン・アーンスランド(Morrigan Aensland)
「ヴァンパイア」シリーズのヒロイン。みんな大好きサキュバス
原作ではかなり癖が強いが、『MVC』では扱いやすさと「バーニアダッシュ」によるテクニカルさを併せ持つ。
引き続き「シルエットブレイド」や「ソウルイレイザー」などのHCが使えるが、3ゲージ技の「エターナルスランバー」は削除されてしまった。

豪鬼(Gouki / Akuma)
お馴染み殺意の波動を持つ格闘家。
今作ではストⅢシリーズが初出である「滅殺豪螺旋」がHCとして追加。
『XVS』や『MVS』でも「豪波動拳」が小さいなど微妙な性能だったが、ただでさえ低かった防御力が極端に下がり、ますます設定負け感が…
γアシストの「竜巻斬空脚」はコンボに組み込めて火力もあるためそこそこ使いやすい。
ついでに「竜巻斬空脚」からHC「天魔豪斬空」にキャンセルして繋ぐことも可能に。
彼もルビィ同様、自身の選択アシストによって自身のVCが全て異なるキャラである。

キャプテンコマンドー(Captain Commando)
コマンドーチームのリーダー。対空アシスト枠の1人
βアシストの「キャプテンコレダー」がとにかく対空、牽制、守り、何でもできる高性能アシストで、選べば落雷の音とボイスが響きまくる試合に。
特にセンチネルとの相性が良く、センチネルをメインアタッカーにしていると大抵彼がアシスト要員として控えにいる。正義の味方とは…
その「キャプテンコレダー」だが今作ではなんとHCでキャンセルできるようになった。キャンセル先は「キャプテンソード」ほぼ一択。
本体も端から端まで届く「キャプテンファイヤー」やコマンドーチームを駆使した攻撃もあるのである程度戦える。

ジン・サオトメ(Jin Saotome)
「サイバーボッツ」のパイロット。しかし格ゲーに出たのはこっち。断じてガンダムファイターではない
J2強Kが3段攻撃となり、一気に跳び込みを仕掛けやすくなった。

チェーンコンボ…と言うか立ち&しゃがみ中Kと立ち強Kが変態軌道なのでそれらを絡めた動きが初見では見切り辛い(多分使ってるプレイヤー自身も)。「サオトメダイナマイト」により高い迎撃性能を持つ。
おススメアシストはコンボパーツに便利なαアシスト「サオトメタイフーン」か、リバサ迎撃用のβアシスト「サオトメダイナマイト」の2択。
CPUのジンはピンチになると即刻交代し、残りジンのみ且つ体力残り1~2割以下でオート発動の「明鏡止水」をやたらと狙いたがる。
だが1~2コンで体力0がほぼ当たり前、多段飛び道具祭りの今作で「明鏡止水」を狙うのはほとんど無謀。
だが運よく発動した後の爆発力はピカイチ。ロマン好きにはたまらないキャラとなっている。

飛び上がってダルシムの弱ドリルキックの様に突っ込んでいく軌道の立ち強Kとアシストの組み合わせによる表裏分からん攻めも一応可能ではあるが、間合いが離れ過ぎる上に必殺技キャンセルでのフォローも隙が大きくフォローにならなかったりするといった具合に、勢いだけではどうにもならないピーキーさが悩みの種。
強版サオトメタイフーンが地上ヒットすると途中から位置が入れ替わるのだが、この時でもハイパーキャンセルの入力は位置が入れ替わる前段階の方向(左サイドから当てた場合、ブロディアパンチでキャンセルする場合は位置が入れ替わっても236PP)なのは覚えておこう。

家庭版で最初から使用可能

ジル・バレンタイン(Jill Valentine)
「バイオハザード」から参戦した新キャラ。
各種重火器を使ったりは勿論のこと、ゾンビ達に攻撃させることも可能。
αアシストではハーブを使って味方の体力を少し回復させることも。

しゃがみ強Kのスライディングからしゃがみ弱Kで追い打ち~エリアルの黄金パターンは稼働初期によく見受けられた。

●トロン・ボーン(Tron Bonne)
「ロックマンDASH」から参戦した新キャラ。
多段攻撃でヒット確認が楽な立ち中P、岩石投擲によるワンボタン飛び道具の立ち強K、高いめくり性能を誇るJ強Pなど、通常技の性能が軒並み高いのが魅力。
γアシストの怪電波はフルヒットさえすれば、ノーゲージで真空波動拳並みのダメージに。
本人はチェーンコンボが特殊だが火力は高いのである程度戦える。

立ち強Kから対空軌道>対地軌道へと切り替わる変則軌道のコブンランチャーで牽制し、地上に固まった相手に空中ダッシュで近づく…というのが理想的な動き。
まぁ本人のアシストの異常な火力が有名なので1番手に置かれる比率は高くないのだが…

さくら(Sakura)
女子高生格闘家。
斜め上に飛ばす「波動拳」をはじめ、「ストリートファイター」シリーズとはかなり毛色の異なる性能。地味に防御力が憧れの人であるリュウと同じ。
今作では日焼けできるようになった。ただしメカザンギエフとは違い3ゲージもいる。
その分日焼けできれば防御力そのままに、「波動拳」と地上版「咲桜拳」がストZEROとほぼ同じな性能になったり、「真空波動拳」がレーザーになったり、「阿修羅閃空」と「春獄殺」が使用可能になったりと使いやすさが上昇する。
豪鬼より殺意の波動絡みの技を使いこなしているような…日焼けしているだけなのに…

アーケード版、家庭版共に隠しキャラ

ケン(Ken)
ブルジョワ格闘家。リュウや豪鬼とは違い今作ではアーケード版でも家庭版でも隠しキャラ。
昇龍拳のおかげでアシストとしては胴着勢で一歩リード。本体としても強版「空中竜巻旋風脚」やHC「昇龍裂破」の火力は中々のもの。
特に強版「空中竜巻旋風脚」はノーゲージ技なのにフルヒットすると他キャラの一部のHCより減る
HCがどれも地上専用なのが悩み。

春麗(Chun-Li)
麗しの中国拳法家。今作ではなんと隠しキャラに。
空中ダッシュに3段J持ちと過去作の性能を踏襲しており、立ち回りそのものはストリートファイターキャラの中では悪くない。ただ本作では火力が…
七星閃空脚も削除されてしまい、天昇脚>ハイパーキャンセル七星閃空脚の安定コンボは前作のPS版EXエディションのみのレアレシピとなってしまった。

中段技の旋円蹴をアシストで出せるのが最大の利点。アダマンチウムを失ったウルヴァリンと共に、中下段同時攻撃でガード不能連携を仕掛けられる数少ないキャラ。

ダルシム(Dhalsim)
ヨガの神秘を持つインド人。ストリートファイターのキャラで一番ミュータントに近いとか言われてる人。

8方向空中ダッシュを会得したことで、元々高い性能に輪を掛けてヤベースペックで帰ってきた。
過去作から定番の前後ジャンプ問わずの弱ドリルキックからの空中チェーンの押し付けに加え、難度は高いが総合コンボ火力も同様に高いのもあって熟練すれば恐ろしいポテンシャルを引き出せる。
空中ダッシュを取り入れた画面端エリアルで単体で普通に7割出せたりする。そりゃミュータントに近いわけだ。

マヴストにあった弱攻撃同時押しによるスライディング強制キャンセルは、ただでさえ8方向空中ダッシュ追加で過剰に強化された空中攻めとの兼ね合いもあってか流石に削除されている。
まぁ空ダ無しにしても交代入力と被るのでどの道削除は避けられなかっただろうけど


●ナッシュ(Nash / Charlie)
ガイルの親友。今回は改造される前の姿。
「ムーンサルトスラッシュ」という専用技を持つが、空中サマソとソニックハリケーンがないのでガイルよりは劣る。
カンボジア大会では彼、アイアンマン、Dr.ドゥームのチームがレバーをぐるぐる回しながら強Kとアシスト連打だけで優勝した。

ベガ(Vega / M. Bison)
シャドルー総帥。
カプコンキャラにしては珍しく、ワープも飛行も持っている。
本家では溜めキャラなのだがMVCシリーズでは一部の必殺技がコマンド技に変化している。
とあるバグにメタを持つ唯一のキャラ。

地上&空中3ボタンチェーンに加え、SJ中も他キャラ同様6ボタンチェーンを会得したことでようやく真っ当な固めが可能になった。
アシスト込みチェーンからのサイコフィールドや新HCのサイコエクスプロージョンで安全に削っていける固め能力がウリ。
例によってアシスト+ワープによる表裏分からん攻めもあるにはあるが、技後の硬直が長いので他のキャラと比べると実用性には劣る。
飛竜同様にドゥームβアシストとの相性が特にいいキャラ。ひたすら固めて削り殺せ!

●キャミィ(Cammy)
シャドルー親衛隊の一人。
対空迎撃アシスト「キャノンスパイク」が高性能だが、サイクロップス、サイロック、キャプテンコマンドーといった他の対空アシストライバルが強すぎるのが悩み。
ソンソンと似たような欠点だが、本体性能はソンソンより遥かにマシ。

ロックマン(Rockman / Mega Man)
鋼鉄のヒーロー。次回作のパラレルワールドステージではウルヴァリン同様唯一生存している設定。
強Pによりお手軽な弾の連射が可能。あと挑発

●フェリシア(Felicia)
「ヴァンパイア」のキャットウーマン
何故かセンチネル、サノス、コブン共々最後の隠しキャラ。
性能はいたって普通。

ダン(Dan)
サイキョー流の格闘家。
相変わらずの弱さだが、今作では3段チェーンコンボの追加、空中版「断空脚」習得、
6分の1しか減らせなかった3ゲージ技の「漢道」の威力が7割ほど減るロマン技に変化、と地味にパワーアップしている。
アシスト技に彼の十八番の「断空脚」が無いのが非常に惜しい。*3

●コブン(Kobun / Servbot)
トロンのサポートロボ。
もっともちっちゃく、火力も防御力も喰らい判定もちっちゃい。
だが大量のコブンを呼ぶHC「昼食ラッシュ(γアシ時)」の削り能力は優秀。ちなみにアシスト選択によってコブンの大群の動作が変わる。
「昼食ラッシュ」を主軸にするならγアシ、アシストをさせたいならαアシが無難。
自身が倒されると相手のヴァイタルソース分を回復するアイテムを落とす。敵に塩を送るスタイル

ロール(Roll)
異様に小さくなった『8』版のサポートロボ。
キャラランクに「ロールちゃん」という項目が出来るという、ぶっちぎりの最弱キャラ。
ロックマンに勝っている部分がなく、ダンやコブン相手すら2:8や3:7で不利という厳しいほどの劣悪な性能。
さらにどう足掻いてもセンチネルに0:10で不利というダイヤグラムを叩き出している。コブンですら特定状況限定とは言え2:8という声もあるのに…
おまけに前作の唯一の取り柄だった専用ボーカルBGMも容量不足のため没収。ロールちゃん、君は今泣いていい。


★ラスボス

●アビス
ラスボス。VSシリーズでは初となるオリジナルキャラクター
3段階あり、連戦となる。

1段階目→鋼鉄の巨人。ジャガーノットヘッドクラッシュなど攻撃がパワフルだがスキも大きい。
2段階目→崩れた巨人から登場する緑色の液体人間。泡や多角弾などいやらしい。ビーム技持ちかアナカリス、コブンでないとここでグダりやすい。
3段階目→マグマを思わせる巨大な赤い液体の怪物。当たり判定も大きく、攻撃もすさまじい。
なお、全段階ともアイスマンやケーブルなら楽勝である。



<余談>

本作はアメリカが本場とされており、基本的に研究もそちらの国のほうが進んでいる。
「買い物帰りにプレイしたら、買い物袋さげたおばちゃんに永パ決められて負けた」と言う逸話も。

<移植版について>

ドリームキャスト版は完全再現、アーケードモードに加えて、トレーニングモードやスコアアタックモードが遊べる。さらにネットワーク対戦にも対応している。しかし、アーケード版との連動要素が強くキャラクターの解放にはビジュアルメモリにデータを登録し、登録したビジュアルメモリをアーケード版に挿して入手したポイントとネットワーク対戦で貯まるポイントも必要であり、尚且つネットワーク対戦のサービスが終了し、アーケード版でビジュアルメモリ挿入に対応している筐体を見つけなければいけない為、キャラクターの解放が非常に困難となっている。

一応、『CAPCOM VS. SNK 2』の予約特典のディスクとして『CAPCOM対戦ファンディスク』という、カプコンが発売したドリームキャストの一部ゲームの隠し要素が全て解放された最強データが収録されてあるディスクが存在しており、ここからマヴカプ2の全キャラクター解放済みデータを入手する事が出来る。

PS2版・初代XBOX版は生産数の少なさから高値で売買されている。 中古なら3000円以上、新品なら2万円を越えることさえ珍しくない。が、このバージョンはアニメーションが欠如している部分がある為、海外ユーザーからはあまり評価は高くない。初代XBOX版はXBOX360本体でも遊べるが、フレームレートがガクガクなのでオススメしない。

PS3版・XBOX360版はオープニングムービーが無くなり、メインメニューも一新されており、これまでの移植版とは違い最初から全てのキャラクターが解放済みとなっているが、現在では両バージョン共に配信終了している。

アーケード版と家庭用移植版の違いとして、キャラクターセレクト画面のキャラの位置が異なったり、エンディングの絵が違ったりする。



追記・修正はロール、ダン、コブンでセンチネル、ケーブル、キャプテンコマンドーのチームに勝利してからお願いします。


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最終更新:2024年09月06日 16:04

*1 強P>強Kのルートが削除され、始動~中Kのルートからはどちらかの強攻撃だけにしか繋げられない

*2 元ネタの方のソンソンが孫悟空の孫なので本作のソンソンは孫悟空の孫の孫(玄孫)ということになる

*3 αが我道拳、βが晃龍拳、γがプレミアムサイン