登録日:2011/04/12 Tue 20:59:15
更新日:2025/09/19 Fri 22:13:13
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ストリートファイターⅢ 3rd STRIKEとは
カプコンの格闘ゲーム、通称「3rd」「サード」。
▽目次
【概要】
ストリートファイターⅢシリーズの三作目。1999年稼働。
Ⅲシリーズは1stの副題にある通り「新世代」が強調されており、1stではリュウとケン以外のキャラクターは一新、2ndからは豪鬼、3rdからは春麗が復活参戦しているがそれ以上に新キャラが追加されている。
ぬるぬる動く気合いの入ったドット絵や自由度の高いシステムは好評だが、俗に『色物』と呼ばれるほど妙にアクの強い新キャラクター達が増える契機になったとともに、シリーズのファンが慣れ親しんだ多くのキャラクターがいなかった事や、1st、2ndのゲームバランスが残念な出来であったこと、またちょうどゲーメスト休刊からアルカディア創刊の間の発売だったという不運も重なり、当初はあまり人気がなかった。
しかし研究が進むと、そのゲーム性なども合わせて高評価を得た。
本作を盛り上げる事が出来なかったという反省からアルカディア編集部が闘劇に採用し続けた事などもあり、稼働から25年以上たった現在でも根強い人気を誇る。
PS3とXbox360にてリメイクである『ONLINE EDITION』が配信された。
画面がHD化されオンライン対戦などが可能になったのはいいが、言葉が全て英語・オンライン仕様が悪い・オプションが変更しても一部のモードで変更されないなど不評な点もある。
【ゲームシステム】
Ⅲシリーズ最大の特徴にして読み合いの核。
飛び道具を含む相手の攻撃に合わせてタイミングよく上中段なら前、下段なら下に入力することでガードよりも硬直の短いブロッキングが発動する。これによりガードでは反撃出来ない技にも反撃が出来るようになる。また、ケズリダメージもなくなる。
このシステムによって「完全に安全な行動」が無くなり、「どのキャラでもテクニック次第で反撃が出来る」ようになったことが3rdの魅力と醍醐味になった。
1st、2ndではどこかオカシイ仕様のあったシステムだが、3rdでは
- 『空中ブロッキングが前入力のみに統一』
- 『成立後の軌道も昇りと下りのそれぞれのジャンプ軌道に即したものとなる』
ように調整され、不自然に後方に跳ね退いたり空中でさらにホッピングする怪しい挙動は無くなった。
他にも色々と調整された結果、ようやくハイリスク・ハイリターンを体現するテクニックとなった。
3rdからは成功させるタイミングも相対する攻撃が当たる直前となっているので、より刹那的で感覚的な恐れ知らずのプレイヤーにこそ使いこなせるシステムと化している。
3rdから追加されたシステム。成功時には通常のブロッキングと異なり、キャラクターが赤く光ることから通称「赤ブロ」と呼ばれる。
本来のブロッキングはニュートラル状態からでないと入力を受け付けないが、ガード硬直中にブロッキングを入力することで相手の連携に割り込んだりケズリを阻止できたりする。が、通常のブロッキングに比べ非常にタイミングが難しくリスクも高い。
また、ガードブロッキング導入に伴い、『ガード状態からレバー後ろ要素を抜くと即ガードが解除される』ようになり、いわゆる連続ガードがなくなった。なので、2ndまでやストV以降で可能な「相手の連携の1発目をガードしてEX昇龍拳を擦る」といった行動も不可能になった。
後年の開発者インタビューではこうした「連続ガード中に先行入力を擦るプレイ」がとても嫌だったという事情を明かしており、その行動を払拭した上で(非常にニッチな範囲ではあるが)新システムとして昇華した点は特筆に値する…と言えるだろうか。
いわゆるスパコン、超必殺技。
ゲージを貯めることで使うことが出来るようになる。
今作では全キャラクターが3種類のSAを持っているが、試合前にそのうち一つを選択することになる。
SAによってゲージの長さやストック量が異なり、またゲージは強化版必殺技であるEX必殺技の使用時にも固定量を消費するため、超必殺技そのものに関わらない戦い方も大きく変わってくる。
実際、各キャラクターで3種類も用意されているだけあってか、ゲージ総量が少ない・スタン力が高くダメージは低いといった、純粋に超必殺技と呼ぶには疑問が残る性能のSAも多く、それも含めてプレイヤーが“どういう戦略を取る”のかに合わせて使い分けてくれるのを目的とした調整であったのだと思われる。
因みに、一つのSAを選ぶと他が使えなくなるのは“その世界線では選んだ奥義(SA)を身に着けたから”というゲーム内設定によるもの、とのこと。
一方で他作品に出演した際には複数のSAを身に着けて使っているため、そのあたりは謎。スト3限定の設定なのだろうか。
中P+中Kで発動。
少し飛び上がって出す、全キャラクターが持つ中段技。
飛び上がるので下段を回避しつつ攻撃したり起き攻めの選択肢に使ったりする。
下り際の持続を当てると発生の早い技で追撃できるので乱発こそできないものの強力。
性能はキャラによって異なる。
平たくいえば繋ぎ方の限定されたチェーンコンボ。特殊技の一種。
キャラクターによって実用性は様々で、ユンやケンなどメインのダメージソースへと繋げる重要さを持っていたり、いぶきやダッドリーの様に変則的なルートも含めて多様に設けられているキャラもいる一方、アレックスやレミー、オロなどは存在を忘れても何ら問題の無い程に実用性が無かったり、ヒューゴーやQ、トゥエルヴなどそもそもTCが存在しないキャラクターもいる。
強P+強Kで発動、各キャラクターに応じた固有効果を発動させる。
挑発に似たモーションだが、攻撃力・防御力上昇やスタン値回復、中にはキャラクターの姿を消すものまで様々な効果があるため無意味な行動ではない。
それらを知らないプレイヤーからは煽り行為と勘違いされるので、可能であれば事前に効果を説明してあげよう。
ただしKO後の動ける時間にやるのは普通に煽り行為なので身内以外の環境では控えるべし。
尚、一部のキャラクターのPAはKO(トドメ)には使えないものの、ポーズ自体に攻撃判定が付いているものもある。
しゃがんだ状態で攻撃を食らうとダメージが1.25倍に増える上にのけぞり時間も長くなる。
全体的にしゃがみ攻撃の性能も控えめと言う傾向もあって、他の格ゲーに比べるとしゃがみが弱い。
加えて何故かリュウと春麗のみ、しゃがみ食らい時のガード硬直が他キャラより増加するという仕様も存在している。
攻撃判定が重なった際、攻撃レベルが同じレベルの技であれば相打ち、攻撃レベルが違う場合高レベルの技が一方的に勝つシステム。
大体の攻撃で「弱<中<強=必殺技<SA<投げ<必殺投げ<SA投げ」の順。
注目したいのは「投げ」が最上位行動になっているという点。他の格闘ゲームと違い、「打撃で投げを潰す」という状態が極めて起こりにくいのである。これにより3rdでは「投げが届く範囲ではためらいなく通常投げを擦る」戦法が非常に強い。
ユンの幻影陣が「暴力」とまで称される理由が『SA発動中は地上の全攻撃の攻撃レベルがSA扱いになるため』で、さらにSAは「攻撃判定が相手の押し合い判定に当たればヒットする」というシステム上無敵技でスカすのも不能なため、同じSAで相打ちにするか、SAよりレベルの高い投げでないと返すことすら不可能なのである。
その他諸々ありますが(研究が尚も続いているし)書くときりがないので割愛します。
【キャラクター】
※1st〜2ndから多くのキャラで声優が交代されており、更に一部のキャラは英語音声に変化して大きくイメージが変更されたキャラも。
そして、他シリーズやタイトルに登場した場合の『Ⅲ』出身のキャラは、3rd以降のイメージが決定稿となっている。
・『パワーエイジ』アレックス (CV:パトリック・ギャリガン)
今作でようやく1P側の初期カーソルポジションとなった、Ⅲシリーズ通しての主人公の大柄なアメリカ人の青年。
家庭用にて使えるようになったギルのCPU戦でもラスボスとして出てくるので、ちゃんと主人公だったことが判る。
人類の救済を謳う大層な御高説を掲げている秘密結社の主の癖に気軽にストリートファイトで恩人のトムを凹って去っていったギルの行方を探したのを切欠に旅に出てリュウの存在を知ってその背中を追いかける……というのが主なストーリー。
秘密結社関連で言えばギルの他、2ndにてギルと勘違いして喧嘩を売ったユリアンからも妙に関心をよせられてるのだが、あの浮世離れした兄弟からは揃って何か通じるものを感じ取られているのだろうか?
格闘スタイルはレスリング。ゲーム的にはどちらかと言うと「投げもこなせる打撃キャラ」に分類される。
技が大振りだが破壊力は高く、投げを匂わせつつ打撃で堅実に戦うのが主流。
SAはゲージを最も多くストックでき、SAの中で一番出が速いSA2「ブーメランレイド」ほぼ一択。
だがたまに1ゲージしかないものの確定スタンできるSA3「スタンガンヘッドバット」が選ばれることもある。
SA1「ハイパーボム」?暗転見てから回避余裕なんで…
悲しいEDその1。
おまけにリュウは専用ステージなのにアレックスは時間帯が違うとは言え同じステージとBGMにケンがいるも扱いの差が出ている
スト5では久々にプレイアブル化。そのストーリーはなんとシャドルーのファンに誘拐された挙句格闘家のコピーと戦わされるというものである。
スト6にも
サガットやヴァイパー、イングリッドと共にプレイアブル化されることが発表された。
・『孤高の求道者』リュウ (CV:大川透)
主人公を食ってしまった元主人公。日本代表。CPU戦では5戦目以降にしか登場しない。
中平正彦版『ZERO』のコミカライズからの流れとはいえ、ゲーメスト末期に連載されていた数少ない本作の
コミカライズでも主人公。
リュウ「確かみてみろ!」アレク「お、おぅ」
波動昇竜が今作では弱いことに加え、PAもスタン値回復という攻めに結びつかない効果であるために積極的にダメージを取りにいく必要がある。
一方でEX波動拳の性能の高さは折り紙付きで、発生早い・硬直短い(密着でガードさせて五分)・ヒット時にダウンと三拍子そろった使い勝手の良さを誇る。
EX波動拳をガードされた場合にもう一度EX波動拳を出すという行動が自然と出来る様になれば立派なリュウ使いと言える。
また他のキャラに比べ、唯一2ゲージストックできて発生もそこそこ早い多段飛び道具SA1「真空波動拳」、ゲージが長いもののヒットさせると追撃できるSA2「真・昇竜拳」、威力は低いもののガード不能で蓄積スタンが高く、貯め時間が長い程スタン値と威力が上がるSA3「電刃波動拳」、というようにどのSAも強力なため選択の自由度が高い。
2ndの狂った調整によりストックが2にされていたSA3「電刃波動拳」のストックは1に戻った。
・『炎の昇竜』ケン (CV:岸祐二)
リュウのライバル。アメリカ代表。CPU戦では5戦目以降にしか登場しない。
性能が安定しており、EX空中竜巻旋風脚フルヒット時の破壊力に加え、発生の速さと初段のリーチによる確定状況の多さ&ストックの多さによる回転率の高さで抜きん出た性能を誇るSA3「疾風迅雷脚」で非常に優れたポテンシャルを発揮できる。
立ち中K&強Kのリーチと若干前進する性質、そこに今作で加わった移動距離の長い特殊技のラインナップにより、ガードされても殆ど反撃を受けない攻撃を接触させつつ間合いを詰める能力が非常に高い。
一時期までは三強扱いだったが、春麗やユンに比べると攻めの火力が少し劣る為脱落した。
それでも二強の次点の強さを持つキャラクターである評価は揺るがず、立中K出際キャンセルによる弱昇龍拳を2回続けて当てるテクニック「W昇龍」やPAの硬直時間の短さ&攻撃力増加がシンプルに強いといった、ベーシック部分でのポテンシャル全般が高い頑健な立ち位置をキープし続けている辺りは流石である。
疾風迅雷脚以外のSAに関しては、SA1「昇龍裂破」は威力はあるもののゲージがやや長く密着しないと最後まで繋がらず、SA2「神龍拳」はゲージ1本なのに真上に飛ぶのでリーチが無い、と使い勝手は明確に劣る。
神龍拳は近距離対空技としての性能は申し分なく、守りの迎撃用としての使い道があるので跳び防止を兼ねた抑止力にはなるが、EX空中竜巻旋風脚を封印する必要があるのはやはり痛い。
ウメハラが使った事で色々と有名。
本人はブロッキングは嫌いと明言しているが
・『拳闘紳士』ダッドリー (CV:フランシス・ ディアコウスキー)
イギリス出身のヘビー級黒人ボクサー。王室直々の要望で招待された御前試合が開催されるまでの間、さらに実力を磨くために戦う。ボクサーらしくパンチ技しか使わない。
通常技のリーチが全体的に短いので積極的に間合いを詰める戦法を迫られるものの、豊富なTCと判定が強く取り回しのいい通常技での押しが強力なゴリッゴリの攻めキャラ。
その短いリーチに伴う下段性能通常技の貧弱さが弱点ではあるが、上級者はしゃがみ弱K×2からのヒット確認コークスクリューブローや、発生の遅さを犠牲に浮かせ追撃可能となるハイリスクハイリターンのしゃがみ強Kで華麗かつ高火力のお手玉コンボを決めてくる。通常技の判定が強いので的確なパンチを置いとくとカウンターになるし移動も速いと短所を補えるだけの長所も多い。
特に後者は対の選択肢の地上中段技「ダートショット(6強K)」と織り交ぜた画面端起き攻めでの2択が単純ながら非常に見切りづらくループさせやすい。
まことやユリアンと並び、否が応にも択一攻撃をループさせて強制ジャンケンに持ち込む戦法が脅威であり、一時期は「3凶」の1人とまで言われていた。その後キャラランクは変化し最上位ではなくなったがそれでも上位組に位置している。
PAで投げるバラには当たり判定があり、起き攻めに使うことが出来る。4WDも破壊する。
SAは最大3ゲージストックできどこからでも繋がるSA3「コークスクリューブロー」か最大2ゲージストックだが対空やダメージソースが優秀なSA1「ロケットアッパー」が人気。
ストクロやスト4シリーズでもプレイアブル化されており、スト5、スト6でもモブキャラとして登場。
・『高校生忍者』いぶき (CV:天野由梨)
巨乳女子高生忍者。卒業の単位を取って普通の女の子になるため、オロと戦う。日本出身。
苦無などの技やTCの多彩さと、スピードを活かしたトリッキーな攻めが特徴。
前作で猛威を振るったSA「破心衝」が削除され、代わりに新SAの「闇時雨」が新たに加わった。
ノーゲージ状態ではずば抜けて強い行動が無く、状況に応じたTCを巧みに使いこなして攻めを継続し続けてようやく他キャラの平均より少し下がる程度の火力しか出せないという上級者向けの性能。
単発火力、防御力共に最低レベルな事に加え、投げ間合いが全キャラで一番狭いというハンデも背負っている。
纏まった火力を出すのには他キャラの何倍もの知識が要求されるため、使いこなすには熟練を要する「愛が必要なキャラ」と言える。
初心者にやみくもに進めてもその複雑さと低火力・低体力の前に撃沈するのがオチなので、ある程度精通してから触る方が無難。
SAはトータルの削り量とストックの多さでEX必殺技にも潤沢にゲージを回せるSA1「霞朱雀」が人気。
ストックは1つのみだが様々な状況から狙いやすくゲージの長さも短めで回転率が高い「闇時雨」もシンプルに使いやすい。
2つのSAの影に埋もれがちだが、崩しとしての投げを通す&一撃の大ダメージ狙いでSA2「鎧通し」も十分選択肢に入る、といった具合にバランス良く纏まっている。
カプコン格ゲーでもTOP3に入る
爆乳の持ち主。
悲しいEDその2。
スト4、スト5でもプレイアブル化。
・『バイオサイバー』ネクロ (CV:ローレンス・ベイン)
ロシア出身の改造人間。テレポート能力を持つ少女エフィーと共に逃走を続ける。
ギルの組織によって施された人体改造で得た、
ダルシムの様に伸びる腕と足
と顎、電撃攻撃が武器。
謎の組織に改造されて女の子と一緒に抜け出し、自由を求めてバイクで逃走を続ける…別の格ゲーでも
同じ境遇の人がいた様な。
前作と比べて強攻撃全般のリーチが伸びた代わりに、アニメーションパターンの追加やフレームの増加により回転率は大分下がった(立ち強Kなどで顕著に硬直差に違いがある)。
一方で中攻撃全般の変わらぬリーチの長さと回転率による牽制能力もさることながら、スタン値蓄積率が非常に高いコンボ&豊富な対空技による中~近距離戦もこなせる。
画面端での浮かせ追撃ラッシュ&コンボの総合スタン値の高さは折り紙付きで、中でも画面端で浮いた相手に1強Pのヒジを最大6連続で決める超高難度コンボは一度は実践で決めたいロマンコンボ。
SAは基本的に唯一ゲージ2本貯められて総合スタン値が非常に高いSA3「エレクトリックスネーク」が選ばれやすい。
リバサでの割り込み・対空といった用途の他にも巨体キャラ対策ができるSA1「超電磁ストーム」もそれなりに選ばれるが、連打でダメージを増やす技なので追加入力無しでは火力がかなり低く(と言うか最大連打でも別にそこまで減らない)、また、対空で使った場合は連打しても途中から吹き飛びダウンして雀の涙程度のダメージで終わってしまう状況が多いため、確実な対空迎撃を見込めるという部分以外ではゲージ回転率の面で大分効率が悪い。
せめてゲージストック2本にするか、ゲージの長さが若干短ければもう少し活躍していたかもしれない。
後半のCPUは対空で電磁ブラストを多用する傾向にあり、ブロッキング中毒のプレイヤーからはこぞって連続ブロッキングチャレンジに活用される。
嚙み合えば電磁ブラスト1回に対して30回以上連続でブロッキングできるので腕に自信があれば狙ってみるのも乙。
なおスト5ではハロウィン限定ステージの背景に登場している。
・『熱風キッド』ショーン (CV:岩田光央)
日系ブラジル人3世の青年。ケンの押しかけ弟子で、見よう見真似のスタイル+柔術で戦う。今度の大会に参加するため腕を磨くが……?
2ndで強過ぎて師匠すら喰ってしまったせいか、今作だとぶっちぎりの最弱。どれだけ弱いかというと通常技とSAが基本のダメージソースになる位。
基本技の有利フレーム減少、「トルネード」はヒット、ガード、ミスを問わず反確で相手キャラとSAによってはEX版でも反確、奇襲技のはずだがやはりヒット、ガード、ミスを問わず反確な「リュウビキャク」、「ドラゴンスマッシュ」は両手を使ったことにより発生鈍化、前作猛威を振るったSA3「ハイパートルネード」は発生が2Fに鈍化(2ndでは0F)してゲージが更に長くストックが1本に減少、などと弱い部分を挙げるとキリがない。
突き詰めるとほぼ全ての部分が他の道着キャラ(特にケン)の劣化になりかねないという部分が彼を最弱キャラへと押し上げてしまっている。
あらゆる行動が弱いのは間違いないが、他の道着組と異なり近中P始動のTCは対空として活用できる上に、迎撃後は空中復帰した相手にSAを生でブチ込めるチャンスがあるという明確な強みも持つ。
ラスボスのギル戦で「ムーンサルトニードロップをブロッキング→近中P始動のTCで迎撃→吹き飛んだギルにハドウバーストを直撃させる」という流れは非常に安定したダメージソースとなる。
ハドウバーストは単発ヒットなのでリュウの真空波動拳の様に空中でカス当たりしない利点もあり、無駄は一切ない。強いぞショーン!
他にもショーンタックル(追加入力無し)や前転などの「通常技キャンセル移動技」を活用した接近で強引に投げを仕掛けに行けたり、PAでのバスケットボール投げで牽制や択一の起き攻めを狙えたりと彼固有の特徴も。
特に前転はZEROシリーズで豪鬼や師匠のケンが使っていたのと同様、後隙も少なく裏回りも可能といった風に使い勝手が非常に良好。
そこから崩しに行けるかはまた別の話だが…
SAも威力が低いもののゲージが短くゲージ3本までストックできる発生の速い単発飛び道具SA1「ハドウバースト」、ゲージ2本までストックでき、ボタン連打する必要があるもののそこそこ威力の高いSA2「ショウリュウキャノン」、ゲージ1本しかなく溜まるまで長いものの発生が速く威力が高いSA3「ハイパートルネード」とどれも使い道があるのも数少ないメリット。
基本的にはボーナスステージ以外であまり目にしない。
CPU戦でもショーンを対戦相手に選んでブロッキングの練習台にされるせいでボーナスステージじゃなくてもボーナスステージ扱いされる、と踏んだり蹴ったりである。
でも強い人が使うと師匠やギルすら凌駕する下剋上を起こす。
ショーンの使い手として有名なのがこっちゃんの部屋ことりある氏。後述のように東西戦で強キャラをバッサバッサとなぎ倒すのは痛快。
ちなみにPAで使うバスケットボール投げはランダムでラウンド開始前演出として採用され、画面外にシュートするか画面内で地面に転がるかの何れかとなるのだが、この時の相手がエレナ、ネクロ、トゥエルヴの場合は相手の顔面にボールが直撃してピヨるというナチュラル煽り演出となる。
あくまで開発側が用意した回避不能な演出であってプレイヤーが悪意を込めて手動でやっているというわけではないため、これらの対戦カードでこの演出を見せられても文句は対戦相手ではなく開発側に言いましょう。
トゥエルヴはともかく、エレナとネクロは怒っていい
悲しいEDその3。
なおスト5では新キャラのララの弟という設定が加わり、ストーリーデモにてNPCとして登場した。
スト6ではケンの元から独立したらしく、ワールドツアーモードでケンが「昔お前みたいに強引に弟子入り志願してきたヤツの面倒を見ていた」と言及している。またケンに弟子入りを志願した時の様子も回想シーンにて登場し、ケンはショーンについて「少しずつだったが成長していた」と彼の実力を認めている旨の発言をしている。
なお同作のブランカの発言から現在は姉のララと共に柔術を教えている模様。
・『仙術の怪老』オロ (CV:松山鷹志)
ブラジルに存在する洞窟の奥で多くの動物と暮らす140歳越えの仙人。本作では「謎の組織」と「拳を極めし者」の噂を聞きつけ興味を抱く。現在は仙道に通じる道を歩んでいるとでも思ったのかリュウに注目している模様。中平版コミカライズでも導き役&見届け役として相棒ポジとなっていた。
片腕を封印して戦うが、たまにどっちを封印しているか忘れてしまったり、起きたら封印した腕が逆になっていることもあるらしい。
浮世離れしているものの世捨て人という程でもないらしく、シークレットファイルでは書下ろしの集合イラストでアロハシャツと半ズボンを来た衣装があったり、オールアバウトムックでは明確に「仙人としては今だ未熟」と書かれていたりする。
本人も「極めても極めても先が見えんのが格闘じゃよ!」と豪鬼に語る辺り、周囲に自らの領域まで及んだ強者がいないだけで、未だ自分と対等かそれ以上の存在を求めて戦いに赴く程度には現役継続中である。
いぶきからのコンタクトを逆ナンパと思う程度には気が若い。そりゃ仙人として未熟と書かれるわけだ
二段ジャンプや独特な軌道を描く飛び道具・日輪掌、その他、SA全般で動きが読み辛い部分も中々あるが、基本的な技性能はオーソドックス。
牽制と差し合いのお供で足元無敵の遠立中K、スタン値が非常に高い上に回転率も高い立強K、前進する6中Pなど、通常技は使いやすいものが揃う。
コンボの要となる近中P初段キャンセルからの人柱渡り~再度近中P初段キャンセル~が2~3セット連続で確定し、火力とは別にゲージ蓄積効率が非常に高いのが強み。
どれほどのものかと言うと、上記の拾いコンボ3セットで1本の7割規模のゲージが溜まる。
そのゲージ効率もさることながら、近中P2段目もスーパーアーツキャンセルが可能なので全てのSAとの相性が良い。
とかくオロのポテンシャルを引き出すには、この近中Pをいかにして当てるかがキモと言える。
今作からSAで両腕を使う様になり、ガード不能連携を組めるように。
SAは「鬼神槌」のおかげで地上からコンボに持っていける投げ技特化のSA1「鬼神力」、唯一ストックが3であり、ゆっくり漂う球体を放つことでセットプレイやガード不能連携ができるSA2「夜行魂」と3ゲージ消費の「夜行大魂」、自身の周りにオプションを呼び出してセットプレイや体力削りを仕掛けるSA3「天狗石」「天狗乱石」とどれも優秀。
ただ「鬼神力」「鬼神槌」はゲージが溜まった瞬間に投げを警戒されると苦しく、他SAより安定度が劣るせいか使用率は少なめ。
長らくスト3シリーズ限定と思われたがスト5のダルシムやメナトのストーリーで顔見せしており、最終シーズンとなったシーズン5で満を持して再びプレイアブルキャラになった。
スト3シリーズで腕を隠しているつもりが隻腕だと勘違いされたせいか、スト5でプレイアブル化された時はペットの亀を持つことで片腕の封印を表現している。
某4コママンガのエピソードによるとリアルの亀は雑菌の塊らしいが…
これには3Dモデルだと衣装が左右反転できずに支障をきたすからという事情もあったと思われる。
・『大地の戦士』エレナ (CV:翠美恵)
ケニア出身のカポエイラ使いで、183㎝の長身を誇る少女戦士。
アフリカ出身初のプレイアブルキャラクターで、その後新規のアフリカ出身のプレイアブルキャラクターは「スト5」のメナト(エジプト出身)まで出ていない。
実は良家のお嬢様で(父親は部族の族長)、兄弟たちも博士号を習得しているほどのインテリ一家。彼女も体を動かすことと同じぐらい勉学が大好きで、日本にも留学している。
何故かCPU戦では5戦目以降にしか登場しない。
全体的にスプライト枚数が多く
ドット絵が良く動く3rdの中でも特にスプライト枚数が多く、ドットが非常に滑らかで綺麗。
一般的な格ゲーキャラがスプライト枚数600枚程度と言われる中で3rdは平均1000枚、
エレナは1700枚もあると言われており、そのぬるぬるっぷりは一度見たら忘れられないレベル。
性能は劣化版春麗と言われているが、豊富な中段技に加えて体力を回復できるSA3「ヒーリング」など独特な技を持つ。
特に「ヒーリング」は機動力の無いヒューゴーやQ相手だと無類の強さを発揮し、格ゲーにおける「回復技」の悪評をギル様ともども少なからず世に知らしめることに。ストレスマックスイヤシタアアアアアア!!!!
後のウル4で更にヤバくなるなんて誰が思ったよ…
パンチ技のみのダッドリーとは逆に、エレナの技は全て蹴り技のみの構成となっている。
色々対になっているためか「ストリートファイター×鉄拳」ではダッドリーとエレナが公式タッグになっており、タッグ仲は良好。
バイソンとバルログのタッグも見習ってほしいものである。
その後「ウル4」にストクロ出演組と揃って逆輸入され、海外の有名な格ゲーイベントでヒーリングの不条理さをこれでもかと見せ付けた。
スト6にもシーズン2の最後の枠として参戦。
事前インタビューでも気になるヒーリングに関しての質問があり、プロデューサーの返答は「ちゃんと調整します」とのことであった。
削除するという選択は一番簡単だが、良くも悪くもエレナのイメージとして浸透しきっている以上、それだと挑戦的でなくつまらないという考えだろうか。
実際、スト6のヒーリングはSA2からの攻撃中断派生に留まり、2ゲージ技からの派生ということでバランスを崩すことはなかった。
・『風雲の白龍』ユン (CV:伊藤健太郎)
香港出身の若手格闘家。ヤンの双子の兄で大胆な性格。ギルから街の平和を守るために戦う。
八極拳使い。
「穿弓腿」が削除され代わりに新技「二翔脚」が追加された。
今作の二強の一人であり、上記のようにオリコン絡みな自己強化タイプのSA3「幻影陣」があらゆる場面で強力。
2ndの時も大概壊れてたけど
「幻影陣」は1本までしかストックできないもののゲージの長さが短いせいで1ラウンドにだいたい2~3回発動できるのも魅力。
昔はEX多用かつヒット確認や反撃に使うSA2「槍雷連撃」も使われていたようだが、「幻影陣」の有用性が発覚してからは上級者の間で採用される事は皆無と呼べる程でほぼ幻影陣一択となっている。
SA1「揚炮」はリュウの真・昇龍拳みたいに追撃できるがゲージが長いので結局使われない。
スピードも速く、その他の技も非常に性能がいい。単発火力は低いが総合性能で十分押していける。
元ネタは
ガンダムデスサイズのパイロットスケートボーダーのケン・リュウ。
・『疾風の青龍』ヤン (CV:鈴木正和)
香港出身の若手格闘家。ユンの双子の弟で冷静な性格。
スネちゃまヘアー。
ホイメイとシャオメイと言う姉妹とは兄を巻き込んでドロドロの四角関係を持っている。
基本的にユンのコンパチだが2ndで差別化が図られ、移動技の「快砲」やコマンド連続入力で連発が可能な優秀な性能の「蟷螂斬」がウリ。
SAはEX蟷螂斬を多用しやすく一部の飛び道具持ちを牽制できるSA2「転身穿弓腿」かゲージ1本且つ非常に短いもののガード不能連携が強力な自己強化技のSA3「星影円舞」が人気。
2nd時代の「星影円舞」はゲージが長く使いづらかったが3rdで非常に短くなったことで発動機会が増えて相対的に強化された一方、SA1「雷震魔破拳」は前作はゲージ2本だったのに3rdではゲージ1本になり弱体化されてしまった。
元ネタは
ガンダムヘビーアームズのパイロット。
2ndでのユンからの勝利メッセージでは「スネてるとスネちゃまって呼ぶぞ」とか言われてたけど
兄共々スト4にも続投し、スト5にもモブで登場。スト6ではモブで登場する他、2人の元弟子のジェイミーがプレイアブルキャラクターとして登場する。
・『反逆の使徒』ユリアン (CV:ローレンス・ベイン)
『Ⅲ』シリーズのメインストーリーにて暗躍している、人類を影から支配してきた秘密結社の総統。通称は閣下。
……が、実際には組織の真の支配者である「天帝」の地位には憎き実兄にしてゲームのラスボスであるギルが就いており、つまりはお飾りの総統のために兄に嫉妬すると共に打倒を目指している。
というか、副総統として初登場した前作2ndのEDが、下剋上を果たして総統の座を勝ち取ったと思ったら追い落とした筈のギルが存在を知らされていなかった「天帝」に昇進しており、折角の総統の座も(自分の場合は)お飾りであったのが明らかになる……という
マッチポンプ気味の徒労EDであり、本作はそのストーリーの続きとなっている。
非戦闘時の対戦前はスーツに金髪のオーソドックスな風貌だが、いざ戦闘モードとなると自前のスーツを派手にパージし、体表は茶褐色の鋼鉄に、頭髪も銀髪へと切り替わる。
唯一身に纏った褌(ふんどし)で最後のセンシティブな部分を覆い、鋼鉄で構成されたマッチョ姿で迫るその光景は、否応にも非常に暑苦しい強烈なインパクトを脳に焼き付ける。
この『Ⅲ』当時でエレナやギルと戦うと絵面がヤバい。なんならユリアンにブリスを仕掛けた姿がエレナと言われたら知らない人には通じるかもしれない
一応メキシコ代表となっているが出身地は不明。前作はエジプトだったし、後述する様に使用言語も一致していない。
初登場の前作では「捻り潰す!」「虫ケラめ!」といった日本語ボイスだったものが、本作で「Get Ready To Die!」「Tremble before my might!」といった英語ボイスへと変更され、ポートレート画像もガンギマった目を見開いたイッちゃってる感を押し出したものからシリアスな威圧感を見せつけるものとなり、ネタキャラ感は控えめに順当にカッコ良くなった。
勝利メッセージは相変わらず強烈な思想を醸し出しているのでロレント的なキワモノ感はそのままだが。
CPU戦では基本5戦目以降にしか登場しない…、のだが極稀に1~3戦目のどこかに登場することがある。
ショーンと同じくブロッキングの練習台として有用なアルゴリズムで動く。攻めっ気は控えめなので落ち着いて戦えるCPUである。
おもむろに後退しだしたらタックルがくる前兆。たまにコマミスと思しき立ち強Kを出すこともある辺り妙にAIが初心者っぽい。
ギルの(劣化)コンパチだが、SA3「
エイジスリフレクター」でガード不能連携を取る攻めキャラ。ゲージがある状態で画面端に追い込めばずっと俺のターン。
というか、リーチが長く使える技も多いなど普通に強キャラであり、兄(ギル)の下位互換というのも単にギルがラスボスだけに超性能すぎるだけである。見た目(褌)に忌避感が出ないのなら使用してみるのもいいだろう。
エイジス〜の影に隠れがちだが、エイジス〜を使いこなせない初心者にとっては、単純にダメージが高い連続ショルダータックルのSA1「タイラントパニッシュ」や、空中の相手にも安定してフルヒットする上に総合スタン値が非常に高い、強化型メタリックスフィアとも呼べるSA2「ユピテルサンダー」も使いやすい。
ユピテル〜は飛び道具であるが、上記の通りで発生直後の当たり判定が非常に大きく対空として使える。
というか、遠くに飛んでいくにつれて当たり判定が小さくなっていくので、ストリートファイターシリーズの飛び道具系超必なら珍しい話ではないが、使うのなら接近状態にて…且つユピテル〜の場合は特に対空でブチ当ててやるのが有効である。
EDでは「組織の頭脳」として試験管ベイビー状態で眠る兄のギルの姿を、そこで理想社会とやらを見届けるのかと高らかにあざ笑いつつ、保管施設もろとも爆☆殺。
そりゃ前回のEDであんな扱い受けたら組織自体にキレてもおかしないわな。
2000年に亘って築き上げられた組織の使命さえ捨て去り、「余には引き継ぐべき使命も遺産もない!今この瞬間から余の物語が始まるのだ」と野心の一歩をようやく成し遂げた、ダークヒーロー的なカッコ良さを披露。
爆発には背を向けて立ち去るのがお決まりです。
ちなみに上記のセリフの直後に『AU(アフターユリアン)元年』なるパワーワードが飛び出たことで、彼のファンは新年を迎える毎にSNSでAU〇〇年を祝っているらしい。
各いう本編では以後「SNKvs.CAPCOM カードファイターズDS」でカード化された際のスキル名でネタ気味に採用されている程度で特に浸透はしなかった。
時代背景は前後するが、スト4シリーズの表向きのラスボス、セスが使用するセービングアタックの動作がユリアンの必殺技「チャリオットタックル」に酷似しているという思わせぶりな描写がある。
ベガの代替ボディーにラーニングするための格闘家の技データの中にユリアンのものがあったのか、はたまたユリアンがセスのセービングアタックを取り入れたのか…想像が捗るところである。
長らくスト3シリーズ限定と思われたが、スト5で久々にプレイアブル化。こちらでは世相が変わった&海外もメイン客層になったことで褌姿にならずにスーツ姿で闘うが、あるコマンドを入力する事でスト3のスーツ破り&褌一丁姿の使用が可能である。
・『鉄血の大巨人』ヒューゴー (CV:レン・カールソン)
『
ファイナルファイト』のアンドレが元ネタとなった人の肖像権に配慮して名前を変えた存在。
6では再びアンドレが一家総出で出てきてややこしいことになった。
ドイツのプロレスラーで、マネージャーのポイズンと共に新軍団設立のためのメンバーを集めている。ちなみに元ネタの
アンドレ・ザ・ジャイアントはフランス人である。何故かCPU戦では5戦目以降にしか登場しない。
投げキャラで防御が高く一撃の威力はずば抜けているが、見た目通り動きが硬く当たり判定もデカ過ぎて弱キャラに甘んじている。
とは言え通常技のリーチは良好で、固めや浮かせ追撃の他にしゃがみ食らい時の硬直時間増加を利用した強力な打撃必殺技「ジャイアントパームボンバー」の幅広い活用法、対空投げの「シュートダウンバックブリーカー」の跳躍を利用した機動力など、投げ以外の性能も中々光るものはある。
ダイヤグラムでは最下位クラスとは言え、様子見からの決められたパターンへの反撃が大部分となるCPU攻略では非常に安定したポテンシャルを発揮できる「基礎の部分だけで手に馴染みやすい」キャラと言える。
SAはレバー二回転とコマンド入力が難しい分非常に威力が高く一発逆転が狙えるコマ投げSA1「ギガスブリーカー」、飛び込みのけん制やウルトラスルーからの追撃として確定状況のあるSA2「メガトンプレス」、小技や牽制から繋がるSA3「ハンマーマウンテン」とどれも有用。
だが「メガトンプレス」は確定場面が他SAよりも少ないのでやや人気が少ない。
ちなみに全てのSAのコマンドが異なる唯一のキャラでもある。SVCカオスに出演した際もコマンドの重複がないおかげで落とし込みやすかったと思われる。
EDはリュウやギル様などが普段見られない笑顔を見せてくれたり、軍団のユニフォームを着せられたプレイアブルキャラの面々が割とノリノリだったりと非常にカオス。特にユニフォームを着たトゥエルヴ。でもユリアンはいない。
ラスボスまで含めて大団円とも言える光景から、人によってはこれが全キャラ通しての一番のハッピーエンドなんだとか。
余談だが実は身長は2m40cm。琴欧洲と曙(大相撲力士)が共に身長2m3cm、
ジャイアント馬場(プロレスラー)が2m9cm、チェ・ホンマン(キックボクサー)が2m18cmなので、実在する高身長の格闘家と比較しても一回り以上大きい。ウル4でエドモンド本田はヒューゴーに相撲をやるよう勧めているが、ストクロではヒューゴーに力士コスが存在していたりする。
・『拳を極めし者』豪鬼 (CV:西村知道)
殺意の波動を持つ謎の格闘家。前作では隠しボスで、今作でもゲーム内での扱いこそいいものの一応は通常キャラ枠。
また、前作2ndには登場した豪鬼の本気状態にして上位互換キャラである真・豪鬼は今作では登場しない。CPU戦では7戦目以降にしか登場しない。何故かQ使用時のライバルキャラ扱い。
天帝となったギルをして「力だけは自分と同等以上」と評されているのは流石。
一方でゲーム内の紙装甲から本当に“力(攻撃性能)だけ”が同等以上とネタにされる。
前作で散々暴れたジャンプ中↓中Kの「天魔空刃脚」は当然弱体化された一方、「百鬼襲」「金剛國裂斬」などが新技として登場。
相変わらず攻撃性能は高いが、それと引き換えにした防御力の低さはトップクラスを通り越して紙。気絶のしやすさもトップクラス。とくに対まことは実用的な即死コンボがあるので緊張感漂う。
それを補って、お手軽に必殺技から必殺技を繋げることも可能な強力な連携や、選択したSAの他にMAX専用SAとして共通で「
瞬獄殺」と「金剛國裂斬」を使用可能で、ギルを除けば通常モードでも複数SAを使いこなせる唯一のキャラという強みも持つ。
SAは全て長めの2ストックであり、SA1は多段飛び道具の「滅殺豪波動」「天魔豪斬空」、SA2は横移動技の「滅殺豪昇龍」、SA3は真上に飛ぶ対空技の「滅殺豪螺旋」「滅殺豪旋風」がある。使い勝手は繋がりやすさと安定度でSA1が一歩リード。
拳を極めているため登場キャラクターの中で唯一EX必殺技が存在しない。
元々、豪鬼の持っている技が他キャラのEX必殺技のような性能寄りだというのもあるかもだが。
・『麗しき脚線美ふたたび』春麗 (CV:田中敦子)
ようやく参戦した美脚の中国拳法使い。例の組織を壊滅させて前線から離れたのか故郷で子供達に拳法を教えていたのだが、その拳法教室で教えていた生徒が行方不明になった原因を探る。
数少ない残留組とあってか、リュウやケン相手だと再会や昔を懐かしむ発言も。
生みの親であるあきまん(安田朗)自らがデザインとアニメパターンを監修しており、以前のシリーズより頭身が伸びた他、エレナ程は目立たないもののアニメパターンが豊富で細かい動き(しゃがんだ時の胡座や舞い上がるようなジャンプのモーションなど)にも拘りが感じられる。決して、しゃがみ大Kでコケるようになったのは三十路に突入したからではない。
二強の一人であり、ほとんどの性能が優秀で、ダイヤグラムではユンには五分、それ以外には有利が取れる。ギルを除くとほぼ最強に最も近い。上記の拘りが貫かれ過ぎてしまったのだろうか…?
SA2「鳳翼扇」は高威力、出の速さ、連携のさせやすさに優れ、この超性能にも関わらずゲージストックは2本ともう無茶苦茶。
2強の片割れのユンですら「幻影陣」発動中以外は基本不利と言えば彼女の壊れ具合が分かるはず。
一方で対空用のSA3「天星乱華」はSA1「気功掌」が対空にもそこそこ安定して使える事からほぼ出番無しという体たらくぶり。
なおEDにて救出された件の弟子の少女リーフェンはスト5、スト6にも登場する。
・『超硬派カラテ少女』まこと (CV:津村まこと)
土佐弁の女子高生空手家。道場復興のために戦う。
外見の元ネタは1998年のアニメ『如月高校野球部プリンセスナイン』の堀田小春説が有力。割とマニアック。
歩きが摺り足の動作のため超低速であり鈍足…に見せかけて技やステップの間合い詰めが高性能で、コマ投げの「吊るし喉輪・唐草」と打撃の二択を迫り続けて圧殺する超攻めキャラ。
気付いたらスタンさせられてるなんてこともザラ。状況とキャラによっては唐草から即死させられる。
SAは威力が高くコンボの締めに使うSA1「正中線五段突き」か、コンボ難易度が高いがワンコンボでほぼ確実にスタンさせられるSA2「暴れ土佐波砕き」が人気。
SA3「丹田練氣 攻めの型」は一定時間火力が大幅に上がるもののガードできなくなるという致命的なデメリットがあるのであまり使われない。
総じて一発逆転のロマンのあるキャラであり、そこに魅せられたプレイヤーは多い。
EDではどこかで見た事があるキャラクターが多い。
スト4にも担当声優そのままに続投したほか、スト6では彼女が師範を務めている竜胆館について語られる場面があったりする。
・『白い殺戮マシーン』トゥエルヴ (CV:ローレンス・ベイン)
プロトタイプのネクロから作られた戦闘マシーンだが、明らかにネクロより弱い。ロシア代表扱い。
脆い(体力が低い)上に深刻な火力不足。しかし透明化・滑空と固有の技を持っており、歩きで波動拳をくぐれたりもする。
通常技のリーチは非常に長く、地上&空中問わずP系通常技の牽制能力が極めて高いのが特徴。
立ち弱Pの時点でヒューゴー級の長さかつキャンセル可能という。他にはしゃがみ弱Kもかなり優秀。
それだけ書くと凄く強そうに聞こえるが、ワーストクラスの火力のおかげでやる側は相当しんどい思いだったりする。
さらにこのゲームは前述の「攻撃レベル」という概念があるため、いくら優秀な弱攻撃があっても、そればかり振っていては上位レベルの技とかち合った時に一方的に負けてしまう。
必殺技も癖の強いものが多く、ただ漠然と出すだけでは役に立たない上に簡単に隙を狙われてしまう。
立ち中Kキャンセルハイジャンプ>強Kで空対地を仕掛けたり、裏をかいてそのまま着地して投げを狙ったり、後方への滑空で逃げてみたり、そこから強Kで着地して仕切り直してみたり、
あるいは滑空中に画面端に到達すると自動的に反転して発動する往復軌道の滑空でさらに空対地攻めを狙ってみたり、ハイジャンプに反応して跳んだ相手に空中A.X.EやEX版D.R.A.で空対空を意識させたり、
そもそもキャンセルハイジャンプしないで弱攻撃から地上押しを継続したり…
他にも地上から96入力で発動する低空滑空から横に長い中Pで押したり、小刻みに弱A.X.E.を振って対空も兼ねた地上牽制の高い回転率で「こっちはこんなに素早い動作で迎撃できるぞ」と牽制したりetc…
それらを照らし合わせ、特有のサブシステムを組み合わせた奇怪な動きの数々を駆使して「何をしようとしているのかを絞らせない戦い方を組み立てる」スキルが思いきり問われるキャラ。
故にダメな人はとことんダメ、ハマる人はとことんハマるといったように、得手不得手がものの見事にはっきりと表れる職人専用、もとい「こいつを極めて見せろ」とでも言うようなカプコンの挑戦状として作られたキャラと言っていい。
連続技は貧弱なので、それを重視せず牽制・差し合い・先読み・迎撃といった立ち回りの一発一発の積み重ねを重視するプレイヤー向き。ダメージソースの多くがワンボタンだけという意味では意外と初心者向けかもしれない…?
逃げ隠れながらコツコツ削る、地味な戦いを得意とする。というか、得意としなければ現在の対戦環境ではとても生き残れない。
熟練者は本気で相手を引かせる勢いで恐ろしい翻弄スキルを駆使して立ち回るので、相手からするととにかく自分のペースを乱されて思った動きが取れずにgdgdな展開に付き合わされやすく(トゥエルヴ自身、極低火力かつ基本ダメージソースが単発技ばかりなので相手からすると必然的に体力があまり減らない割に試合自体は長引く)、ダイヤグラム的には大幅に有利なキャラが多いにもかかわらず
ストⅣのエル・フォルテの様な意味合いでゲームの基礎的な部分を阻害されまくるので、上級者の対戦環境では案外嫌われがちだったりする。
SA3「X.C.O.P.Y.」でキャラクターの姿と技をコピーでき、一時的に正真正銘5:5の状況を作り出せる…と見せかけて、実は攻撃力が1.25倍に増加しているので若干有利になる。
まぁ制限時間が尽きて変身が解除されている最中は被ダメージ2倍というヤベー要素も発動してしまうので、相手からするととにかく耐えて解除待ちに徹すれば即死コンボチャンスが確実に訪れるわけだが…
あとこれは本末転倒な話だが、トゥエルヴ自身の性能を一時的に放棄するということでもあるので、ストⅢキャラ随一の個性を発揮するにも関わらず技としてプッシュされることはほぼ無かったりする。
一応、アーケード版及び30thアニバーサリーコレクション版ではCPU戦でギル様を正規の手段で使える唯一の方法ではある。
長々と書いたが、結局のところ上級者はゲージ2本ストック出来て出が速いSA1「X.N.D.L.」ほぼ一択となっているのが哀愁漂う。
デザイン上の元ネタは『
ウルトラセブン』のスペル星人と言われているが、当該作が
永久欠番の
封印作品なので言及される事は少ない。
現在スト3シリーズ初出のキャラで他作品に登場していない奴その1。
ただ、スト5にてトゥエルヴの先代の試作型戦闘マシーンであるイレブンが登場している。
・『愛と憎しみの狭間で』レミー (CV:関口英司)
フランス出身の美男子。戦いを憎んでおり、復讐のために戦う。技名がおかしい。さらに
姉を溺愛する弟。
ガイルタイプのタメキャラなのだが、それらの強みはブロッキングで完全に防御できてしまう。
おまけに火力も耐久力も低い。気絶のしやすさも豪鬼と並ぶワーストクラス。
SA3の当身技が色々ガバガバ過ぎてレミーが傷心を負うことで有名。
大人しくソニックを大量に撃つSA1かトリプルサマソを放つSA2を選ぼう。
タメ分割を駆使すると画面上をソニックブームで埋め尽くせる。
なお、こいつを見た
餓狼開発陣は嫌な汗が出まくったとかなんとか。
実はスト5にてポイズンでアーケードモードのスト3コースをクリアした際のエンディングにちらっと登場していたりする。3rdのヒューゴーのEDに続いてユニフォームを着用して軍団に加わっている。それで良いのかレミー…。
・『謎の存在』Q (CV:レン・カールソン)
本当に謎の存在でCPU戦では乱入キャラクター。
「CIAの捜査力を持ってしても彼の存在を認めるのは難しい」という取説のキャラ紹介にある通り、1人の人物としての詳細が掴めていないらしい。
一応分かる範囲で判明しているのはブロンドの短髪の男性ということぐらいで、歴史の影から全人類を統括してきた秘密組織の天帝ギルもその存在を把握していない。
一部のステージでは子供達から逃げられてたり、反対に追いかけて(追い払って?)いる姿が見られる。パンチはやめろパンチは。
技名はすべてCIAが便宜上付けた仮称で、最後に「(仮)」が付くのが共通となっている。
「(仮)ってなんだー!?」「(笑)の方がよかったかい?」
勝利メッセージも「……?」「…!……?」「!!!!!」といった疑問符や感嘆符を並べたものばかりで真面目にキャラ設定する気あるんかと問いたくなるが、その徹底的に謎を貫く姿勢がミステリアスな興味を引くためか、キャラ人気は結構あるらしい。
自分で使う場合には攻撃力こそ高いものの動きが致命的に遅く、通常技も変にクセが強い上にキャンセル可能技も極めて少ない。
隙が大きすぎてせっかくの長リーチも活かせていない感も。
Qとしては使える特殊技や必殺技も潰されたり相打ちになるので、実の所は安心して使っていける技が少ない。
また、上半身と下半身の動きが同期していないなど、人間的な動きの意図を感じ取る事すら難しい動作が目立つ。
反面、唯一の長所としては防御力が素の状態で高い。PA成立で更に硬くなる上に3回まで重ね掛けが可能と破格の性能で、しかもラウンド中は効果が持続する。
特にPAを最高段階の3回まで決めると完全体となり防御力が初期と比べて約50%もアップして全っ然減らなくなる。真・昇竜拳や瞬獄殺ですらちょっと痛い程度のダメージに。
元々、与ダメも被ダメも基本的に抑えられてる本ゲームでは最後の1ドット(に見える位)が中々へらない、ギリギリで生き残るということが頻発するが、Qは特にその恩恵が感じられることだろう。
トゥエルヴでQに乱入されて、開幕PA3回成立させられたらトゥエルヴ側マジ涙目。
寧ろ、この耐久力の高さで攻撃性能の低さや動きの遅さとのバランスを取っているのかというレベルなので、先ずはPAを3回決めるのを目指そう。
コマンド投げの「捕獲及び痛恨打撃(仮)」の事前動作の見切り辛さ&成立後の追撃によるワンセットの火力が強み。
画面端では捕獲~追撃からさらに着地攻めで突進派生中段と捕獲の択を迫れる。どうやって画面端で捕獲決める状況に持ち込むんだって?そこはまぁ…頑張ろう。
SAは一部通常技から安定して繋がり、ヒット時はPAも確定するゲージ2本の何故か4段目だけ下肢打撃になるSA1「突進及び致死連続打撃(仮)」、真・昇龍拳と似た性質(…が、真・昇竜拳ほどは判定が広くなく、技を外したら真・昇竜拳のようにヒットの仕方が細かく変化するでもなく、単に外しただけになるので使い勝手が悪い。)高威力&追撃が狙えるSA2「腹部及び後頭部への痛打(仮)」が採用率半々と言ったところ。……見た目はつまらないがガード方向も少しは揺さぶれるしで、威力は落ちるがSA1の方がいいかも?
どのSAを選んだとしても、ゲージは強力なEXビンタにでも回してSAは無理して使わなくてもいいかもだが。
残るSA3「爆発を伴う打撃や捕獲(仮)」は発動した段階で相手が逃げに徹して終わりです。
デザインの元ネタは「ロボット刑事」説と「バビル2世」に出てくるヨミの送り込んだロボット説がある。
当人(ヤン側からの勝利メッセージを見るに、人間かどうかも怪しいらしいが)のEDの最後のイラストの右側に「ROBODEKA—Q」とあるのは明らかに開発側が「分かる人向けに」ロボット刑事の
オマージュを示していると思われるが真相は不明。因みに、そのロボット刑事Kは特撮ドラマ版だと人間くさくて明るい性格なので全くキャラは違う。
現在スト3シリーズ初出のキャラで他作品に登場していない奴その2。
ただ、スト5にてGというハイテンションかつ異常に饒舌な地球大統領が出ており、一部の技モーションやアレンジコスチュームなどからQの関係者なのでは?と言われている。GもGで謎の存在であり、Qとの関係性も不明なので謎のままだが。
・『新世紀の覇者』ギル (CV:ローレンス・ベイン)
キカイダーカラーの金髪ロンゲの長身、筋骨隆々の青年で、世界を影から支配してきた秘密結社の「天帝」として君臨している。
シンプルにしてインパクト大の格好や思想は古代ローマやギリシャ神話的なイメージで制作されていると思われる。
約200年後となる、2200年代からの人類の直接的な支配と救済を目指しているらしい。
…が、何としても自分が世界に影響を残したという証明のためにその計画は200年分前倒しされ、結社の当代の天帝として人類を導く「現人神」として君臨しようとする。
「たかが200年と言えど星1つ腐るには十分な時間だ」…その割には気軽にストリートファイトしてるみたいですが。
“全能”を自称する、確かに自称に違わないのかと思わせる超常の力の持ち主だが、弟のユリアンのEDなどから見るに、あくまでも秘密結社に蓄積された技術と知識を結集させた存在(あくまでも自称にして人工の神)であるらしい。
ベガとは打って変わって
世界征服を企む悪党ではなく、
宗教的な要素も持ち合わせる存在であるところが当時は斬新だった。
インパクト大の
ザ・センターマンなツートンカラーはこけおどしではなく、
赤い方は炎属性を纏い青い方は氷属性を纏っており、それぞれの攻撃にて燃焼と氷結の追加ダメージによるダウン効果がある。
ドット絵による2D格闘ながら、画面の左右の向きで体色を反転させない彼専用の仕様に伴い、1Pサイドと2Pサイドで飛び道具のヒット属性が火炎と氷結にそれぞれ振り分けられている。
前述の秘密結社の表向きの総統にして、先に紹介した褌仲間であるユリアンとは髪型と肌の色以外は体格も似通っている似たもの兄弟なのだが仲が悪い。
……しかし、台詞の威厳と見た目のインパクトと強さは桁違い。
2ndでは乱入してきた豪鬼により『Ⅱ』や『ZERO』時のベガ様状態に追いやられていたのだが、2ndのユリアンEDを経て最高位の天帝に昇進したこともあってか再び全キャラルート共通のラスボスに返り咲く。
このラストステージでは開始デモ時こそローブ姿なのだが、「The mark of my dignity shall scar thy DNA!」の宣言と共に、自らローブを焼き捨てて戦闘用の褌姿になる。
尚、3rdからは天帝となった証なのか戦闘時には全身が発光するようになった。
単に速くて強くてリーチが長いだけではなく、CPUの操るギルには通常技にも削り効果が付くので注意。
ラスボス戦に到着するまでのタイムによって強さが変わり、時間がかかる程に強くなる。…が、反対にコンティニューを繰り返すと弱くなり7〜8回もコンティニューすると殆ど防御しなくなる。
実は1st〜2nd時から口調が改められており、相手を貴様呼びしなくなった。
傲慢さが形を潜め、超然的で尊大ではあるが相手を一方的に見下すようなこともなく慈悲深いという、現在までのギルの性格が決定付けられたというか漸く定まった。
家庭用では全キャラでEDを見ることで使用可能となる。
技の多くがユリアンと共通しているのだが、同名・同種の技でもギルのものには追加効果や多段ヒットが付いていたり、コマンドが溜め技ではなくコマンド式、そもそも基本的な動きもギルのが全体的に素早いなど、一部の技を除いてはユリアンの上位互換。
というか、流石はラスボスとあってか破格の性能なので対戦では控え目に。
先述の通り、ギルのCPU戦ではラスボスとしてアレックスが出てくる。
そして、洗脳ついでにツートン仲間にする。
全身が点滅するようになっており、神々しさが更にグレードアップ。
その一方で、技の殆どがプロレス技とあってか巨漢&プロレス仲間のヒューゴーが絡むとどうもお茶目な部分が目立っちゃったりする。妙にアレックスに執着してるのも同じ理由だったりして。
ラスボスらしくSAがやりたい放題であり、全画面攻撃の「セラフィックウィング」・
隕石を降らす「メテオストライク」・1ラウンドに一度だけ復活して最大で全回復する「リザレクション」とチート。 しかも、ギルのみは通常モードでも全SAを使える。
こちらもスト5で久々にプレイアブル化。ロック技になった「セラフィックウィング」の演出が凄いことに…
ただし、スト5での性能は微妙であり、下位に沈んだ。あくまで通常キャラでボスモードではないからだろうか…。
更にストⅢ編アーケードモードではギル実装前の元ラスボスだった
愚弟のユリアンを蹴落としてラスボスを務める。
ラスボスとして出た時はボスモードとなり体が点滅し、ボス専用技としてストⅢ時代よりさらに強化された「メテオストライク」と「リザレクション」を使ってくる。
現在では
2強
春麗・ユン
次点(元3強)
ケン
荒らし枠(通称「3凶」、上三人に比べたら安定しないが爆発力がある)
まこと・ダッドリー・豪鬼・ユリアン
以上が強キャラ枠という意見が主流か。
ケンは安定しているものの爆発力に欠け、四人は安定感で二強には及ばないとされるが、食えるだけの爆発力はある。
以下は中堅キャラ枠。
ヤン
リュウ、オロ、エレナ、いぶき、ネクロ、アレックス
何かが物足りない弱キャラ
ヒューゴー
Q
レミー
トゥエルヴ
ダントツの最弱
ショーン
と、強弱の差がはっきりと出ておりお世辞にもバランスが取れているとは言い難い。最近の例だと『EVO Japan 2024』ではTOP8中7名がユンか春麗使いという有様であった。
しかしランクが全てではないのが格ゲーであり、低ランクでも実力次第で二強を倒せる確率が高い。事実ストⅢ3rdの東西戦でショーン使いのりある氏はショーンで最大5人抜きを達成しているし(しかもランクマッチ戦ですら性能上位のキャラをバッサバッサと薙ぎ倒している)、ストⅢ3rdの2on2の全国大会でヒューゴーとQでベスト4まで勝ち進んだ人だっているのだから。
弱キャラであれど光るところはあり、強い人が使えば強キャラへの下剋上が実現する。これがこのゲームの奥深さを更に増していると言えよう。
【テクニック】
3rdのタメ技のフレームは一律47Fだがタメが完成する前なら10Fまでレバーを別の方向に入れてもタメを再開できる仕様がある。
これを利用すればダッシュ直後にタメ技を出したりすることも可能。
相手キャラを自キャラと飛び道具で挟み込むとガードが出来なくなる現象。ガード方向が相手の居る方向の反対ではなく、攻撃判定に対して反対を入れないとガード出来ないために起こる。
そのため高速でガード方向が前後に揺さぶられている状況となってしまう。ものすごい頑張ればガード可能……らしい。
ユリアンのエイジスリフレクター、オロの夜行魂や天狗石、ヤンの星影円舞での連携が有名。
いわゆる新基板では使えないのだが、基本この辺りのキャラの救済措置として、大会は旧基板で行われる。
その代わりケンがまことをニュートラル投げでKOするとフリーズしてしまうため、ケン使いはまこと相手にニュートラル投げを出さないように癖を付けておくべき。
通常技の出始め2Fは投げや必殺技やSAなどでキャンセル出来る。
これを利用し2F以内で大きく移動する通常技をキャンセルすることで擬似的に技のリーチを伸ばすことが可能。春麗の移動投げやまことのW吹上が有名。
「しゃがみグラップ逆二択キック」の略。やり方はブロ→キャンセル出来る通常技→投げを立て続けに入力する。
これによって相手が固まってたら投げ、技を出してたらブロから反撃が成立する。
移動○○ができる強キャラと相性がいいテクニック。
いつぞやまでの3rd界隈では、匿名掲示板で何の略称か知らない人に対してネタ気味に
「すごい/ガードも/グラップも/食える」の略称と解説されていた。
確かに意味合いとしては何も間違ってないが「すごい」の投げやりっぷりはどうなんだ
大本の略称の元ネタはキャプテン翼の「スーパー/グレート(がんばり)/ゴール/キーパー」から。
追記・修正は鳳翼扇を全段ブロッキングした後、疾風迅雷脚でKOしてからお願いします。
- 公式にアレックスが主人公のハズなのに、それまでのイメージでリュウが主人公っぽく見えたり、三作目ではデモのせいで春麗の印象が強すぎたり…不遇な扱いは投げキャラだからなのか? -- 滋味 (2013-07-12 01:49:54)
- アレックスは投げキャラじゃないから -- 名無しさん (2013-07-12 03:51:00)
- むしろ器用貧乏な万能タイプ(ただし飛び道具はない)。性格はキツいところもあるが普通にカッコいいキャラだよ -- 名無しさん (2013-10-07 12:07:31)
- エレナがジュリとペアを組んでPXZに参戦してほしかった -- 名無しさん (2014-03-20 12:40:42)
- アレックスの参戦はこれからも絶望的なのだろうか -- 名無しさん (2014-03-20 12:53:52)
- 3rdはバランスがいいって意見をよく聞くけどとてもそうは思えんわ。 出来ること多くて面白いゲームとは思うけど -- 名無しさん (2014-05-18 19:00:24)
- バランスは確実に悪い。露骨な上位下位互換とか居るし。ただそれ以上にプレイヤーの腕の差が色濃く出るゲーム -- 名無しさん (2014-10-02 12:10:10)
- ストリートファイターシリーズの中でも単純なキャラを動かす楽しさはトップクラスだと思う。格ゲーってバランス取れてれば良ゲーって訳じゃないという好例。 -- 名無しさん (2014-10-02 12:18:34)
- IIIより前の時代が舞台の作品にアレックスを出しても意味ないんだけどなあ。Vのスタッフは何を考えてるんだか -- 名無しさん (2016-04-22 09:15:14)
- オロの斜め上へのEX日輪掌の出し方がわからない。どうやるの? -- 名無しさん (2018-12-19 20:48:26)
- スマブラにこの作品出展の楽曲がないのは何故だ 収録されてるのスト2楽曲だけだし -- 名無しさん (2019-02-07 23:55:16)
- そういえばYOUTUBEのスト3を扱っているチャンネルでドラ〇もんっぽい奴が隠されていたのが紹介されていたな。 -- 名無しさん (2021-07-06 16:09:51)
- PS2版は何故、CERO-Aで通ったのか気になるタイトルでもある。ギル、ユリアン、エレナ、トゥエルヴと言った露出度高いキャラがいるのに。 -- 名無しさん (2021-10-17 10:13:26)
- エレナはわかる、ギルユリアンもまぁわかる、トゥエルヴはちょっと待て -- 名無しさん (2021-10-17 13:25:27)
- 熟練の12使いは、地上にいる時間より空中を飛んでいる時間のほうが長い -- 名無しさん (2022-04-06 17:58:54)
- 最近のリュウは、大体電刃でぽつぽつ真空って感じ。真昇龍は・・・まぁ6までお預けってことで一つ。 -- 名無しさん (2023-05-11 14:49:06)
- どのキャラにも超やり込んでる専門家がついてて、見てて惚れ惚れする。専門家が使うヒューゴーとかは本気で手に負えない -- 名無しさん (2023-07-05 03:49:08)
- スト3の説明と3-3rdの説明がごっちゃになってるような気がしなくもない。スト3の記事ないし仕方ないか。 -- 名無しさん (2023-11-19 12:30:06)
- ↑6 -- 名無しさん (2023-11-19 13:50:01)
- ミス。↑7最もヤバいのは一部モーションで股間丸出しになるオロだったり… -- 名無しさん (2023-11-19 13:51:33)
- ギルはだんだん穏やかな性格になったけど、ネクロに対してはシリーズの終わりまで「お前は結社にとってイレギュラーだから排除な」だったりする 容赦が無い… -- 名無しさん (2025-09-15 22:02:13)
最終更新:2025年09月19日 22:13