グリード(鋼の錬金術師)

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グリード(鋼の錬金術師) - (2017/01/30 (月) 03:02:32) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/09/30(水) 20:09:44
更新日:2024/02/02 Fri 22:10:35
所要時間:約 5 分で読めます




漫画『鋼の錬金術師』の登場人物。


「強欲」の名を持つ3番目に造られたホムンクルス。
左手の甲にウロボロスの紋章を持つ。


【初代グリード】

黒い短髪に袖無しのファー付き革ジャンと革パンできめたワイルドな兄貴で
名前の通り自分の欲望に忠実、金・女・命、この世のありとあらゆるものを欲している。
口癖は『ありえないなんてことはありえない』で嘘をつかないことを信条とする。

100年ほど前に己の業である強欲を満たせないとして、「」の元から去る。
その後、軍の実験で合成獣となった元兵士達や世間のはみ出し者達を集め、ダブリスの「デビルズネスト」を根城にし自由奔放に生きていた。

部下を自身の所有物だと公言しているが、単なる駒として見なかったために部下からは慕われていた。
本人は情ではないとしているが、目の前でブラッドレイの手でロアとドルチェットが殺された時には激怒した。


部下
何もかもが俺の所有物なんだよ

みんな俺のなんだよ

だから俺は俺の所有物を見捨てねぇ!!

なんせ欲が深いからなぁ!!



彼のこの怒りに対し、ブラッドレイは「強欲!!ますますもって下らん!!」と切り捨てた。

ホムンクルスの固有能力として、体内の炭素の結合度を変化させることができ、
これにより表皮をダイヤモンド並に硬化させる「最強の盾」と呼ばれる能力を持つ。
この装甲は鉄よりも頑丈であり、銃弾や打撃は勿論ブラッドレイの剣を以てしても破ることはできず、
トラックが正面衝突しようがそのトラックが0距離で爆発しようがまるで通じない。
防御に特化しているだけではなく、動かす分には柔軟で攻撃力も増す。

全身を覆うこともできるが「ブ男になる」という理由で普段は顔まで硬化させない。

全身硬化すれば何も通さなくなるが、再生と硬化は同時に行えず、
若干時間がかかるため再生・硬化中に連続で攻撃を受けると窮地に陥る。
相手が錬金術師の場合、結合の度合いを変化させられる事で能力を無効化されてしまうという弱点がある。

完全な永遠の命を手に入れようとエルリック兄弟に近づくが、それが原因でホムンクルス達に居所を知られてしまい、ブラッドレイ率いる軍部のデビルズネスト殲滅戦が起こる。
最終的にブラッドレイに敗北し「父」の元へ連れ戻され、賢者の石に精製し直されることで「父」の体内に戻された。



【二代目グリード】

空席となっていたが、ホムンクルスのアジトへ侵入したリン・ヤオに「強欲」の賢者の石を注入したことで、人間ベースのホムンクルスとして復活した。



僕の名前はリン・ヤオ♪
俺の名前はグリード♪
二人合わせてグリリンさ~♪
君と僕とでグリリンさ~♪


復活間もないころは記憶を失っていたが、デビルズネストの生き残りであるビゴーを自ら手にかけた際に以前の記憶がフラッシュバックし錯乱。
その勢いでブラッドレイを襲撃し、そのまま「父」からも離反した。

その後、中央郊外の空き家で偶然エド達と再会してからは行動を共にする。

誕生して以来主導権はグリードが握っていたが、錯乱以降戦況に応じて人格を交代させて戦うなど、ほぼ対等な関係となった。
って言うかほとんどモモタロス状態。


約束の日にはブラッドレイとの戦闘で手傷を負わせた後、お父様と戦闘。

ちなみに、アニメ二期では、二代目グリードとなった際に紋章が逆さまになっている
これは彼が完全なグリードではない事を表している。



以下、最終巻収録内容





エド達を出し抜いて「父」の持つ「神」を手に入れようとするが、ことごとく失敗。
さらに、魂レベルで接していたリンからは、自身の本当に欲しかったものを悟られていたが、知らない振りをして戦闘を続行。
その中、アルの錬成で右腕を取り戻し、怒涛の反撃を開始したエドと、その姿に腹の底からの声援を送る仲間達の姿に立ち尽くし、ようやくその「強欲」に向き合う。



もうわかってるんだろう グリード

お前が欲してやまなかったのは
"あれ"なんかじゃなイ



ああ そうだ


俺が欲しかったのは




こいつらみたいな仲間だったんだ



が、その直後、満身創痍の「父」がリンの体内にある賢者の石を奪いに来たことで、リンから引きはがされる。

もともと「父」から生まれてきた身であるため「父」に引っ張られる力のほうがはるかに強く、
グリードを引き止めようとするリンの魂まで一緒に引き摺り込まれかけたが、グリードは「信条」を破って最初で最後の嘘をつき、
リンをだまし突き放して取り込まれた。

魂は石ごと「父」に吸収されたものの、そのまま炭素硬化の応用で「父」の体を脆いボロ炭にして破壊するが、それによって「父」の怒りを買い、体内で食い潰された。

しかし、



ちっ…なんて目で見やがる ションベンガキが…

ったく チビもリンもずいぶん俺様になめた態度とってくれたもんだ



………


十分だ


あぁ 


もう十分だ


なんも要らねぇや


がっはっは…


じゃあな




魂の…… 友よ



本当に欲しかったものは既に手に入れたことを理解した「強欲」のホムンクルスは、その欲望を存分に叶えた満足を抱き、笑ったまま消えていった。






容姿と能力は同じだが登場するのは初代のみ。例の口癖は言わなかった。

140年余りの封印を破り第五研究所から脱走、その際合成獣にされた元兵士達とキンブリー、タッカーを仲間にしダブリス・デビルズネストに潜伏する。

が、自由は長くは続かなかった…キンブリーの裏切りを皮切りに軍に追い詰められ
部下を失い吸い込まれるように辿り着いたのは以前から気にしていたダンテの屋敷。

既にこの時、ライラになり変わっていたダンテに己の生前の骨を見せられ、更に仕掛けられた錬成陣の上で賢者の石を嘔吐してしまう。
弱体化した状態でエドと対峙するが勝負の最中、グリードの命に限界が来る。
自ら刃を受け、納得出来ない様子のエドにホムンクルスの弱点をほのめかし力尽きた。




「俺は強欲だからよ…俺の命は俺の好きに……」

元になった人間はダンテに好意を抱いていた男。
愛情を餌にダンテはグリードを利用しようとしたが、ホムンクルスとなった男が欲したのは自由だった。
彼もまたラストと同じく“人間”としての死を望んでいた事が後に分かる。

ホムンクルスだったとはいえ、自分と同じ「人間」を殺してしまったという事実は、エドの心に更なる暗い影を落とすことになる…。




追記・修正しないなんてことはありえない

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