パチンコ

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パチンコ - (2018/09/29 (土) 19:28:15) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/05/01(土) 11:50:06
更新日:2024/04/30 Tue 16:12:13
所要時間:約 9 分で読めます




パチンコとはギャンブルゲームの一種である。
お金を払って小さな鉄のボール(パチンコ玉)を買い、それを掛け金コイン替わりにして増やしていくギャンブルゲーム。
増やしたパチンコ玉はお菓子などの景品と交換できる。換金はできない。だからギャンブルではない。いいね?

遊び方

球が出たらハンドルを捻り、真ん中辺りにあるヘソに入るとスタート。
一定の確率で抽選され、図柄が揃えば大当り。

下にあるアタッカーが開放し、一定の出玉が出たら大当り終了。
この大当りで確変に突入すれば、連ゾーンとなり連チャン開始。
パチンコはいかに確変を継続させるかが肝となっているが、継続率は元々決まっているので大体は平均的な連チャンで終わる。
打ち手はこれを見て楽しんだり、ガッカリしたりするのが基本。
パチンコの醍醐味はここにある。


歴史

古代から今のゴルフゲートボールへ続く「球を転がして遊ぶゲーム」から派生したもの。
これが15世紀ごろに屋内で行われるようになったのが今のビリヤード
18世紀にはそのビリヤード台にポケットが出来る過程で、
「弾を衝く位置を固定して穴に点数が設定され、傾斜が付いて玉が戻ってくる」 バガテル という変種が生まれた。
さらに盤面に釘が打たれたものが作られ(何故か ビリヤード・ジャポネーゼ (日本式ビリヤード)と呼ばれていたらしいが、一説によれば江戸末期には同じように釘が打たれた 玉転戯 と呼ばれる遊びがあったとか……)
「お金を入れると玉が出てきて、玉を正しい場所に入れるとお金が出てきてさらにゲームを続行できる」システムを備えて ピンボール へと発展したが、
大衆へ広まるにつれスペースの関係で垂直に向きを変えた ウォールマシン が生まれ、これがパチンコの直接の起源となる。
パチンコ となった過程は諸説あるが、一説には日本でお菓子を景品としてデパートなどに置かれたウォールマシン
を見た子供たちが玉を打ち出す機構を指してそう呼んだのが由来とも言われている。


アニメとのタイアップ

90年代から『ルパン三世』などが存在していたが、2000年代に入ってからは『北斗の拳』、『新世紀エヴァンゲリオン』を皮切りに、
アニメや特撮とタイアップした台が続々とリリースされ、一大勢力を築いている。

パチンコ側はそのアニメ作品のファンを取り込むことができ、原作者側は著作権料が入る、というwin-winの構図である。
一方、アニメファンにはパチンコ嫌いも多く、「思い出の作品をくギャンブルに汚された」と感じる人も少なくない。
とりわけ、近年では『世界名作劇場』など、大人の遊戯に登場させるにはどうなのかと思わせる作品もあり、物議を醸している。

しかしながら、収入の安定しない原作者にとって、古い作品でまた一儲けできるというのは魅力的な商談であり、
また、過酷な労働環境にあるアニメ業界がパチンコマネーで幾ばくか救われているのもまた事実である。
近年は『マクロスF』など、明らかに最初からパチンコとのタイアップを前提とした作品もあり、パチンコとアニメは抜き差しならぬ関係になりつつある。

本気でパチンコとアニメを切り離したいと考えるのなら、まずはアニメ業界のビジネスモデルの見直しから考える必要があるだろう。

簡単な用語

保留
ヘソに複数の球が入ると最大4つまでストックされる。
電チューの分と合わせると最大8つ。
それ以上入ると賞球として球が出るが、基本的には無駄打ちになるので打つのは止めよう。

電チュー
電動チューリップの事。
主に台の右側にある、スルーに球が通過すると作動する電動サポート。
主に右打ちを行う確変及び時短中に作動するが、通常時でも常時ヘソと合わせて最大8個まで保留を溜められる機種もある。
ヘソよりも球が入りやすいので持ち球が減りにくくなる。
タイミング良く打ち出し、電チューに入れ、持ち球を増やす技術を止め打ちと言うがやりすぎると店員に怒られる可能性があります。

確変
確率変動の事。
いわゆる高確率状態で、大当り確率が通常時の最大10倍まで上昇。
一方で1段階(1/65536)しか上がらない機種もある。

時短
電チューのサポートがある通常状態。『チャンスタイム』とも呼ばれる。
大当り確率は通常時と同じだが、電チューが作動しているので持ち球が減りにくい状態。
確変とは異なり、最大100回転までしか続かない。

突然確変、突確
電サポ有りの出玉ナシ確変。
出玉は無いが、次回大当りが約束されている状態。

潜伏確変、潜伏、潜確
電サポ無しの出玉ナシ確変。
見た目は小当りと変わらないが内部的に確変状態の事。

突然通常、突通
主に電チュー入賞時に発生する、出玉ナシ通常の事。
出玉が無く、確変も終了してしまう、悲しい大当り。

小当り
基本的に潜確のガセ。
ラウンドランプで確認しよう。


スペック

デジパチ
ほぼ全ての機種がこれ。
大当り確率に応じ、概ね以下のタイプに分別される。
  • 1/380~1/400:MAX(2015年10月までの機種の上限)
  • 1/320~1/380:ハイミドル
  • 1/260~1/320:ミドル( 2015年11月以降の新台の上限
  • 1/160~1/260:ライトミドル
  • 1/100~1/160:ライト
  • ~1/100:甘デジ
かつては1/496.5なんてのもあった。

なお、2016年5月以降の新台は、確変・時短 継続率 の上限がそれぞれ 65% に制限される。
仮に継続率を共に65%とすると、総合的な継続率は87.75%となり、理論的にはこれが上限となる。

羽根物
『ビッグシューター』や『トキオ』など、大当り確率等の概念が存在しない機種。
一定の場所に球が入るとV入賞となり大当り。つまり打つ場所を狙わなければならない。
また、大当たりを自力継続しなければならない機種もある。
難易度が高く、打ち手を選ぶスペック。
ラウンド振り分けは2~3R:7~8R:15~16R=1:1:1であることが多いが、
V入賞が1Rとして扱われるため、実質ラウンド数は表記よりも1R少なく、最大15Rとなる。


ラウンド振り分け

基本的にはヘソ入賞と電チュー入賞によって大当りの振り分けが変わり、電チューの方が優遇される。

『CRヱヴァンゲリヲン7』を例に挙げてみると、

ヘソ入賞
15R確変(電サポ次回まで):40%
RUB15R確変(電サポ次回まで):1%
RUB12R確変(電サポ次回まで):1%
RUB6R確変(電サポ次回まで):1%
突確(電サポ次回まで):17%
15R通常(電サポ100回):40%

電チュー入賞
15R確変(電サポ次回まで):50%
RUB15R確変(電サポ次回まで):4%
RUB12R確変(電サポ次回まで):3%
RUB6R確変(電サポ次回まで):3%
15R通常(電サポ100回):40%

分かりやすく説明すると電チュー入賞の時は出玉ナシの確変が無くなっているのである。
これは元々「せっかく確変にはいったのに突確ばっかりで出玉が増えない!」と言うのを減らす、あるいはなくすためである。
機種によっては振り分けが変わらない物もあるがほとんどの機種は変わるので、打つ前にちょっと調べてみるのもあり。

ちなみに、ややこしい例として『CRルパン三世 消されたルパン』を挙げてみると…

ヘソ入賞
10R確変(電サポ次回まで):34%
4R確変(電サポ次回まで):35%
4R確変( 電サポ60回 ):1%
4R確変( 電サポ40回 ):1%
4R確変( 電サポ20回 ):1%
潜確 潜伏中は突確となり、電サポ次回まで ):10%
4R通常(電サポ60回):3%
4R通常(電サポ40回):5%
4R通常(電サポ20回):10%

電チュー入賞
15R確変(電サポ次回まで):50%
10R確変(電サポ次回まで):2%
8R確変(電サポ次回まで):2%
6R確変(電サポ次回まで):8%
4R確変(電サポ次回まで):9%
突確(電サポ次回まで):11%
突通(電サポ60回):3%
突通(電サポ40回):5%
突通(電サポ20回):10%

…うん、ややこしい。


確変のタイプ

機種によっては確変のタイプが大きく変わる。

ST
確変の回数が一定数決まっているタイプ。
現在はVアタッカーを使用してヘソ・電チューの確変割合を別々にする『V-ST』タイプが主流。
電チューの確変割合が100%になっているものが多いが、たとえ突入したとしても規定回数消化で確変が終了してしまう。

バトルタイプ
バトルをして勝てば連チャン、負ければ終了、と分かりやすいタイプ。
大抵の機種は図柄さえ揃えば100%確変に突入し、出玉ありの通常大当たりは特殊図柄が用いられることが多い。
電チューからの通常大当たりは出玉ナシの場合が多く、次回大当りでの出玉が約束されない。

ループタイプ
主に海物語シリーズが該当。一応前述のバトルタイプも該当する。
確変図柄ならば確変突入、チャンス図柄ならば時短と分かりやすい。
出玉が安定していることが多い分、確変突入率は低め。
最近は海系以外ではあまり見なくなってきた。


遠隔

パチンコで有名なのが遠隔である。
遠隔とは強制的に大当りにしたり、大当りしなくするのが最もあるイメージであると思われる。
だが実際の所、遠隔してる店はほぼ無いと思われる(やってる店もわずかながらあり、毎年検挙されている)。

理由はバレると警察に捕まるから。

いやマジで。

遠隔や裏基板は法律で禁止されているのである。
もう一つ、遠隔操作のための設備は整えるのに多額の資金が必要であり、売上をあげるならぶっちゃけ遠隔するより釘いじった方が早いのが現実である。

なのでパチンコを打ってる際に
激アツ外れたから遠隔だ
1000ハマったから遠隔だ
とか言うのは止めましょう。

激アツ外れた→所詮激アツです。当確じゃないので外れます。

1000ハマった→ミドル以上のスペックなら普通です。むしろハイミドル以上ならば2000ハマりも余裕であり得ます。
甘でも確率上1000ハマりはあり得ます。
パチスロのジャグラーだって1500ハマりますよ? あんまり騒ぐとバカ丸出しなので注意しましょう。

◆換金
だから換金できないっつってんじゃねーかよ(棒読み)

パチンコは換金ができない、よってギャンブルではない、という建前になってはいるが、実質的には擬似的に換金ができるようになっている。
パチンコ屋の隣に、物置か屋外トイレのようにひっそりと建っている小さな建物が換金所である。
店内の景品交換所で、換金用の景品(500、あるいは200円単位)に交換したのち、それを換金所に持っていって買い取ってもらう、という形になっている。
換金所は「古物商」、つまり、不要になった景品を買い取っているだけで、パチンコ屋とは無関係である、という建前になっている。
「三店方式」と呼ばれるこのやり方で、パチンコは賭博禁止法をすり抜けているのだ。

言うまでもないガバガバ理論の詭弁であるが、あまり突っ込むとアジア民主主義平和人権団体がやってくるので踏み込まないようにしよう。ソープランドしかり、自衛隊しかり、実利と公衆道徳のバランスを保つためには詭弁も必要なのだ。



最後に。
パチンコは紛れも無いギャンブルです。自分の収入の範囲で楽しみましょう。学生であればバイトの給料を注ぎ込もう。
貴方の親御さんは食費や友達との交際費に充てさせるつもりで仕送りをしているはずです。
ついでに、パチンコ屋さんに行くときは必ず耳栓をしましょう。そうしないと確実に聴覚を失います。


だからギャンブルじゃねえっつってんだろ!また殴られてえのかー!!


追記・修正しねーとかマジで遠隔だわ!

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