北斗の拳

登録日:2011/12/08(木) 14:23:17
更新日:2019/03/03 Sun 20:28:23
所要時間:約 6 分で読めます






199X年 世界は核の炎に包まれた!!



海は枯れ、地は裂け…あらゆる生命体は絶滅したかにみえた





だが





人類は死滅していなかった!!




【概要】


武論尊原作・原哲夫作画による拳法バトル漫画。
週刊少年ジャンプ』で1983年から1988年まで連載されていた。
原哲夫、武論尊両氏の言わずとしれた最大のヒット作であり、80年代のジャンプ黄金期を代表する作品。
アニメ化は勿論、ゲーム化、実写映画化、パチスロ化、小説化など様々なジャンルでメディアミックスも行われた。

現在のジャンプではあまり見られない人体欠損や女性の裸体などの過激な描写も多いが、
主人公ケンシロウを始めとした魅力的なキャラクターと、「お前はもう死んでいる」などの特徴的なフレーズが当時の少年達の心を掴み、
今なお根強い人気を誇る。

本作はケンシロウが数々の強敵達と戦うハードボイルドアクションなのだが、弱者を虐げる雑魚共(通称モヒカン)を
ケンシロウが北斗神拳を使ってあらゆる手段で葬っていく様は「絶妙なボケとツッコミである」と評され、ギャグ漫画として捉える事も出来る。
これは「スプラッタ描写をカラッと表現する」という意図で盛り込まれたもので、この表現技法は後に「シリアスな笑い」として理論化されることとなる。

現在は集英社ではなくノース・スターズ・ピクチャーズが版権を有しており、後述する通り外伝作品もたくさん作られている。
新装版や外伝作品も大半は徳間書店から刊行されているが、集英社との関係が悪化しているというわけではない様子で、
現在もジャンプ関連のイベントやゲームソフトには頻繁に登場している。

後に、コミックバンチで二代前の北斗神拳伝承者 霞拳志郎を主人公とした「蒼天の拳」が連載された。
2000年代に入ってからは、各キャラにスポットを当てたスピンオフ作品が発表されている。  


【世界観】


作品の世界観は、映画「マッドマックス」や「燃えよドラゴン」を参考にしている。
世界規模の核戦争が起きたのに、何だか荒廃した程度で済んでいるのはマッドマックスを模倣…もといリスペクトしているからであり、
実際に同じことが起きたら、核の冬と呼ばれる事態が長い間続くはずなので描写がおかしいのでは?と言われている。(実証は出来ないのでこの予測が正しいかまでは不明)
誤解されないように補足しておくが、マッドマックスは暴力的ながらも荒廃した世界についてかなり考えさせられる作品であり、問題作にして名作でもある。

ケンシロウのキャラクターも「マッドマックス」のメル・ギブソン、俳優の松田優作、「燃えよドラゴン」のブルース・リーに影響を受けている。

また漫画界の巨匠・永井豪の大作「バイオレンスジャック」も少なからず参考にされている。


【あらすじ】


・世紀末編


199X年、突如勃発した核戦争によって荒廃した世界は、強い者が弱い者を暴力で支配する時代となっていた。
そんな世紀末の世に現れた、伝説の暗殺拳である北斗神拳の伝承者 ケンシロウ。

弱者を虐げる卑劣な輩を成敗しながら、彼はかつての親友であり、北斗神拳と対を成す南斗聖拳の伝承者であるシンに奪われた
恋人・ユリアを救うために旅を続けていた。

長い旅の末、シンがユリアのために築いた街 サザンクロスにたどり着き、遂にシンと激突。これを撃破するが、ユリアは既に帰らぬ人となっていた。

再び放浪の旅を続けるケンシロウであったが、途中でバットとリンの2人を旅の供とし、
南斗水鳥拳の使い手であるレイを始めとした強敵(とも)達と出会い、
やがて、世紀末覇者を名乗るかつての兄弟子 ラオウとの宿命の闘いへと身を投じていく…


・天帝編


ラオウがこの世を去り、世は一時の平安を享受していた。
しかし、中央帝都に居を構える「天帝軍」が圧政によって民を弾圧。世は再び、力が全てを支配する時代となっていた。
かつてのケンシロウの供であるリンとバットはこれに対抗するためにレジスタンスを結成。そして、平和を願う者達の叫びが、遂にあの男を呼び覚ました。


・修羅の国編


さらわれたリンを救うため、ただひとつ残された海の向こうにあるという修羅の国へ乗り込んだケンシロウ。そこは、常に修羅を目指す男達が競い合うために、男子の生存率1%未満という、まさに狂気の地であった。
修羅の軍勢、そして、北斗神拳と同じ名を冠する「北斗琉拳」を使う三人の羅将がケンシロウの前に立ちはだかる。
分派を持たないはずの北斗の拳がなぜ二つ存在するのか?修羅の国に伝わるというラオウ伝説とは?
1800年前から紡がれた北斗の因縁に決着をつける時が来た。


・放浪編


修羅の国において、北斗神拳の因縁に決着をつけたケンシロウは、ラオウの忘れ形見リュウを伴って、再び放浪と懲悪の旅に出る。



【主な登場人物】


・北斗三兄弟

 ・ケンシロウ
  ・主な担当声優:神谷明/河本邦弘(お台場冒険王、ケータイ大喜利、格ゲー、パチンコ、パチスロ)/阿部寛(真)/小西克幸(無双、JスターズビクトリーVS、イチゴ味)

 ・ラオウ
  ・主な担当声優:内海賢二/玄田哲章(お台場冒険王、ケータイ大喜利、JスターズビクトリーVS、『6』以降のパチンコ・パチスロ)/宇梶剛士(真、天の覇王)

 ・トキ
  ・主な担当声優:土師孝也/堀内賢雄(真、2008年以降のパチンコ・パチスロ)/関智一(無双、DD)

 ・ジャギ
  ・主な担当声優:戸谷公次(TVアニメ、格ゲー、パチスロ初代)/大塚周夫(劇場版、PS版)/デビット伊東(真)


・南斗六聖拳

 ・シン
  ・主な担当声優:古川登志夫/桐本琢也(真)

 ・レイ
  ・主な担当声優:塩沢兼人/千葉一伸(格ゲー、パチンコ・パチスロ)/三木眞一郎(真)

 ・ユダ
  ・主な担当声優:島田敏/中尾隆聖(『剛掌』以降のパチンコ・パチスロ)

 ・シュウ
  ・主な担当声優:森功至/大塚芳忠(真、パチンコ・パチスロ)

 ・サウザー
  ・主な担当声優:銀河万丈/大塚明夫(真、2008年以降のパチンコ・パチスロ)

 ・ユリア
  ・主な担当声優:山本百合子/石田ゆり子(真)


南斗五車星

 ・ヒューイ
  ・主な担当声優:曽我部和恭/土田大(真、パチンコ・パチスロ)

 ・シュレン
  ・主な担当声優:若本紀昭/檜山修之(真、パチンコ・パチスロ)

 ・フドウ
  ・主な担当声優:飯塚昭三/郷里大輔(真、『剛掌』までのパチンコ・パチスロ)

 ・ジュウザ
  ・主な担当声優:安原義人/平田広明(パチンコ・パチスロ)

 ・リハク
  ・主な担当声優:青野武/宝亀克寿(真、パチンコ・パチスロ)


・その他(味方)

 ・バット
  ・主な担当声優:一龍斎貞友(少年期、鈴木三枝→鈴木みえ名義)/難波圭一(青年期)/浪川大輔(真、2008年以降のパチンコ・パチスロ)

 ・リン
  ・主な担当声優:鈴木富子(少年期)/冨永み~な(青年期)/坂本真綾(真、2008年以降のパチンコ・パチスロ)

 ・マミヤ
  ・主な担当声優:藤田淑子

 ・アイリ
  ・主な担当声優:安藤ありさ/満仲由紀子(PS版)

 ・リュウケン
  ・主な担当声優:千葉順二→槐柳二/大塚周夫(真、パチンコ・パチスロ)

 ・黒王号


・その他(敵)


 ・トキアミバ


 ・リュウガ


・帝都編以降

 ・アイン

 ・ジャコウ

 ・ファルコ

 ・シャチ

 ・ハン

 ・ヒョウ

 ・カイオウ


【社会的影響力】


この作品が起こしたムーブメントは凄まじく、作中に登場する強敵の1人であり、ケンシロウの義兄であるラオウの葬式が実際に挙げられたこともある(通称 昇魂式)。
ソマリアヨハネスブルグなど、秩序が崩壊した弱肉強食の状況を「北斗の拳状態」「修羅の国」と称したり、無法者が暴れ回る様を「ヒャッハー」と表現するなど、この作品から発生したスラングも多い。
また、作中に登場した右胸心の人物になぞらえて、内臓逆位を引き起こす遺伝子が「サウザー遺伝子」と命名されるなど、
学術的な方面にさえ影響を与えている。







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