黒いアイツ

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黒いアイツ - (2017/09/27 (水) 15:13:42) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/05/26(火) 18:12:59
更新日:2024/02/24 Sat 11:03:33
所要時間:約 10 分で読めます




2010年。
日本政府はとどまることを知らないGの被害に国連G対策センターを筑波に設置。
世界中の英知を集め対G兵器の開発に着手した。


まず一号機のガルーダを建造。
しかしガルーダは火力等に様々な問題点を残し、
新たな兵器の開発を余儀なくされた国連G対策センターは海底からメカキングギドラを引き上げ23世紀の技術を徹底的に分析、解明。
そしてここに新たなる対G兵器が誕生しようとしていた……



ゴキブリvsメカゴキブリ

追記・修正お願いします。




























彼らが地球上に現れたのは約3億年前。
当時は1m前後とちょっと大型で、それ以降現代まで絶えず変容する自然環境において絶滅することなく省エネ化・高性能小型化を繰り返し生き残ってきた。
その平べったいフォルムとスペックは生物の中でも完成された域にある。

氷河期で餌が無くなったら小さくなり、天敵が現れたら翼を手に入れるという貪欲な適応力は生物としては美しいといえる。

多くの人は彼らを恐れ、深夜にゴキジェットを買いに走り、パニックと恐怖のあまりお母さんを呼ぶ。

【彼らの通り名】※縦読み禁止
  • 黒い悪魔
  • ゴブリン
  • キングオブブラック
  • ブラックサレナ
  • リグル(二次設定)
  • 頭文字G(イニシャル・ジー)
  • G
  • ごきげんようおひさしぶり
  • ベルグバウ
  • さまよえる黒い弾丸
  • 黒い彗星のG
  • 黒光りするG
  • 飛翔するG
  • インヴェルズ・ローチ
  • ローチ先生
  • 漆黒の魔弾
  • THE BLACK ONE(英語圏)
  • コックローチ
  • 太郎さん
  • 台所の黒い流星
  • 台所のファンタジスタ
  • 黒の死神
  • マスラオ
  • ジョニーさん
  • 黒き亡者
  • G3
  • GKB48
  • 師匠
  • ラーズグリーズの亡霊
  • 呂布
  • あれ(あのあれ)
  • 黒くて硬くてテラテラ光ってて暗くて狭くて湿った所が好きなわりに速いせーぶつ
  • ゼダス
  • 暗黒無双
  • 這い寄る混沌


戦闘BGM
  • ブラックサレナⅢ
  • FIGHT(トランザム)
  • 虚空からの使者
  • 台所に走る黒い残光
  • 戦闘! 第1コックローチ部隊
  • The Black Lightnings
  • マンボ・デ・バトレ(・モット)
  • King of Monsters

本来は熱帯雨林に生息し、昼間は朽ち木や落ち葉のかげにひそみ夜になると出歩いて樹液や朽ち木、動物の死骸等を食べる雑食性の昆虫。

しかし、人間の文明が発達していき、寒さや食物に困らなくなるとその居住環境に進出する種が現れた。
そもそも元々近くに居たのかもしれない。
台所など住居の各所に生息し、古くは古代ギリシャの時代から活動記録がある。

そのグロテスクなシルエットやカサカサと不気味な音をたて驚異的移動速度を誇る瞬発力、
飲まず食わずで一ヶ月生き残る高い生命力もあって一般的には忌み嫌われることが多く、不衛生や悪い意味での「しぶとさ」の代名詞とされる。

また、屋内に生息するような種は何かと一緒に運ばれてのケースだけではなく、外からもどんどん侵入してくる。


その恐るべき適応力は、地球上のあらゆる環境下で生存を可能にする。
流石に水中で呼吸出来る訳ではないが水を泳ぐことは十分以上に可能で、高湿度もなんのそので死角無し。
まさに魔物。
強いて言うなら乾燥にはやや弱いので、水場の近くに居ることが多い。
種によっては餌が豊富な一般家庭以上に、24時間温度が変わらないビルや工場を好むなど、温度を重視している種も居る。




その力にあやかろうとしてか、飢餓から始まったかは分からないが、黒いアイツを食す国もある。
それもそれで恐るべし。


とある番組で黒いアイツを食って胃で繁殖した為、後に死亡したという話があったが、これは都市伝説。
なぜなら奴らの装甲は蟹・海老と同じくキチン質の為、胃液で溶けるので繁殖しようがない。
口の中に突っ込み、ギネスに挑戦したなんて話すらある。
ただし、『食中毒で死んだ』ならありうる。



こいつらの天敵は案外多いが、人間が頼りになるのはアシダカグモほぼ一択。
一部からは「アシダカ軍曹」と呼ばれ敬愛されているが、所詮は蜘蛛なので嫌う人はとことん嫌う上にデカい。
とは言え餌となる黒いアイツへの対策をしていれば、余程の環境でなければ居付かないため、こちらはそこまで意識する必要は薄い。

または動くものが大好きなので嬉々として彼らを捕獲してくれるのだが、
遊んでいるうちに逃がしたり、飼い主に態々見せに来たりする(なお猫は誉めてほしくて持ってきているので、叱らないようにしましょう)。


人間の手で奴らに引導を渡すには薬品噴射型ボンベより打撃武器の方が単純に効果あり。
確実に一撃決殺し、遺体は新聞紙に包んだあと両手で捻り潰して確実にトドメを刺してから捨てよう。


ちょっとしたトリビア
Gの名前は元々「ごきかぶり」で、これは平安時代の貴族の器(御器)をかじって器についた飯粒を食していたことから「ごきかぶり」と呼ばれるようになったらしい。



なお、バッタとはそれほど近縁ではないとのこと。
カマキリとは近いらしいが、現在ではこれもカマキリ目と言う独立したグループで扱われることが多い。

そのカマキリと同じく卵は卵鞘で包まれているが、(少なくとも日本の種だと)サイズは1cm位の黒っぽくて小さい豆粒みたいなやつ。
数十匹程度が孵化する。カマキリに比べれば大分数が少なく、繁殖力は蝿と同じ程度らしい。

見つけたら即処分しよう…と言いたいところだが、これが中々曲者揃い。
適当に物陰に産み落とす種も居れば、ぶらさけて運ぶ種も居る。中には胎生の種も居る模様。
見つけるのは至難の業である。

ちなみに生まれたての幼虫の頃は羽が生えていなくてかなり小さくて音も立てないため、種類にもよるが黒いアイツの様な気持ち悪さはない。
成虫が苦手という方も平気で退治出来るだろう……というより、黒いアイツの幼虫であることに気付いていない人も多いと思われる。
特に生まれたては数が多いだけによく姿を見る。
この頃は小さいため、そこらをうろつく蜘蛛などに捕食されていることも多い。
段階を経ると段々と気持ち悪さが増していくが、そこまで生き残っている個体は総じて警戒心が強かったり、上手いこと餌にありつけていることが多いせいか、それほど見かけない。
環境にもよると思われるが、生存や産卵の為により多くの餌を必要とするためか、むしろ黒いアイツの方がよく見かける。




沖縄では50mmオーバーの種とエンカウント可。
逆に北海道等の寒い地方ではエンカウント率低め。


あらゆる攻撃を超反応で回避する秘密は、オシリにある精密センサーによるもの。
これで僅かな空気の流れを感知し、反射で回避行動を起こす。
だが逆に塗料等でセンサーが機能しなくなるとナメクジ並になる。


彼らの弱点。
台所等にある洗剤やシャンプーやボディーソープなど。
彼らは体に付着している油分を介して呼吸を行っているので、洗剤をかけるとその油が分解されると窒息死する。
即死こそしないが、すぐさま弱っていくこともあり、特に台所や風呂場においては非常に頼りになる。

暑い気候を好むものの、高熱には非常に弱く、75℃以上の熱湯をかけると即死する。
しかし、床がフローリング等の水を吸収しない素材で無いと、この方法は極めて難しい。


因みに頭を吹っ飛ばされると死ぬが、死因はあくまで「餓死」である。


更に最近ではチャバネ種限定で多くの市販薬剤に耐性を持ったスーパーGと呼ばれる進化種が誕生し、大都市部を中心に急速に繁殖している。
こいつとエンカウントした場合は、素直にHTTKや丸めたSBSによる近接格闘戦を覚悟するべし。
また、いずれにせよ殺虫剤では動きは鈍っても即死はしないので、やはり近接格闘戦も覚悟しておいた方がかえって恐くない。

格闘戦のコツは渾身の力は込めないこと…色々飛び出して気持ち悪いし、仮に気持ち悪くなくても掃除が面倒。
物陰にスポーンと入ったりしたら最悪である。
そのため、本気は出さずにそれなりの力をこめて叩いて動けなくしてから(心配なら中身が飛び出ない程度に数回叩く)、適当にティッシュやチラシなどで包んでから止めを刺す。
要は力加減が重要になる。
足が折れるなどして完全に動けなくなっていればそのまま燃えるゴミ行きで問題無いが、気絶しているだけの可能性があるので止めを刺した方が無難。

ちなみに掃除機で吸い込むという人も居るようだが、これは死ぬとは限らない上に逃げ出すのも容易と、かえって厄介になるのでやらない方が良いとされる。



それが嫌なら彼らの油性体液を分解する恐怖の台所薬剤や、速すぎて捉えられない場合は某氷雪系兵装を常備しましょう。
奴らは全身が自律神経で信号をやり繰りし(これも超反応の一因)、
さらに神経を統括する脳のような器官が頭にも腹にもある為(これはGだけでなく殆ど虫はこんなもん)、頭を潰してもまさにメインカメラがやられるだけで死なない。
あくまで食物を摂取できなくなる為最終的に餓死する。
ちなみに氷雪系兵装では死んでいるとは限らないため、動かなくなった後で止めをきっちり刺しましょう。問題になりました。

しかしそれでも生存期間はゆうに一ヶ月を越え、頭が潰れた時点で毎日の様に卵を産み、単独で繁殖できる。
流石魔物である。

なお、単独繁殖したものは通常の個体より寿命が短いとかなんとか……

まぁ実はこの手の虫は多くて、
カマキリとかも頭食われながら腰振ってるけどね。


それと大体何でも食べられる驚異の雑食…とは言え、当然好みはある。
食器・食べこぼし・生ごみなどは小まめ…というより最低でも夜には綺麗にしておき、他にも水気やソースなども綺麗に拭き取っておこう。
特にお菓子は上記に関してはしっかりしている人でも無頓着なことが多いので注意。
いくら毒餌などで黒いアイツ対策をしてもこれらを徹底している・していないとでは雲泥の差である。
お供え物なども早めに(遅くとも夜には)片付けたりして対策するように。






ちなみに黒いアイツは雑菌が少なくて意外と清潔と言う意見もちょくちょく見かけるが、それは清潔な場所で育った場合である。
要するに自身は油膜で守られて影響を受けないことと、人間に対する毒を持たないというだけの話である。
また、足や触覚についてはまめに綺麗にしているので、歩き回るだけで病原菌をまき散らすなんてことはほぼない。

しかし実際のところは不衛生な場所をよく歩き回ったり住処にしているので、病原菌のキャリアになっていたりする。
しかも家に居付くタイプの成虫は昆虫の中では上位種の上に、自身が化学物質に触れる機会も多いので生物濃縮の危険性も高い。
そのため野生の種は加熱消毒する程度の措置では危険。ペット用の餌でも人間にとって安全というわけではない。ペット用なのだから人間は未考慮で当然である。
食べようとは思わない方が良い。


日本の屋内に出る種は海外の屋内に出る種より大きかったり、異様に早かったりすることで有名な模様。
もっとも外国では危険な虫もよく居るので、全体的に見ると羨ましいようなそうでもないようなだが。


また、日本の家に出るのは基本的に黒いのだが、草むらや森などに居るような種は黒くないのが多い。
サイズも最大サイズとなると屋内のものより大きい種もいるものの、
むしろ成虫でも小さい種も多いため、黒いアイツと違ってそこまで嫌悪感を感じないだろう。
…というより、黒いアイツと同じ種であることに気付かない可能性もある。






以下、武勇伝
  • 浦沢直樹のPLUTOには、彼らに似たファンネルに使うロボットが多数登場。

  • 呼吸する為に付着している油分は可燃性な為、着火するとファイアーボールと化してしばらく爆走する。(無論死ぬ)
    どこで見たのか単に倒したかったのか、これで火事になったという例が地味ながらも後を絶たない……絶対にやらないように。

  • ギネスブックには「世界一の大きさのマダガスカルオオGを殺すことなく生きたまま出来るだけ沢山口の中に詰め込む」
    と言う記録が存在しており、さらにその記録は樹立された後1度更新された。
    (ただし当時は世界最大と考えられていたが現在では、ナンベオオチャバネGが最長ヨロイモグラGが最重量と言われる)

  • 「デスヘッド」という種類が存在し、黒い翅に腹部に骸骨のような模様があるなかなかイカした奴もいる。



  • 手塚治虫のペットだった。


  • ポケモンに『ゴキブロス』という名で登場。
    タイプ、特性で毒物による攻撃を無効化、炎を浴びると寧ろ暴走、普通なら苦手な冷却攻撃も氷1/4という耐性。
    だがアームハンマー等直接攻撃や生き埋めには弱い。一応伝説なのだが扱いは悪い。

  • 遊戯王OCGでしばしばモチーフにされ、どれもやたら強い。
    「羽蛾さんこれゴキボール!レアカードなんかじゃない!」


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