サンダーフォースⅣ

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サンダーフォースⅣ - (2017/07/12 (水) 22:38:03) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/10/07 (金) 15:36:41
更新日:2023/05/07 Sun 14:51:15
所要時間:約 8 分で読めます





Now,a straight light of thunder
breaking through the Galaxy again.



サンダーフォースⅣ(Thunder ForceⅣ)とは、1992年にメガドライブ用ソフトとして、テクノソフトから発売されたシューティングゲームである。
通称TF4・TFIV。

基本的なシステムは前作を踏襲しているが、かなり毛色が変わっている。

本作の最大の特徴は最大3画面分もの縦の長さを持つステージ構成や、
メガドライブどころか当時のアーケード作品に比肩する程のグラフィック・演出が特徴。

また、本作では序盤4面を任意のルートで進行することが可能。
これにより「装備を整えて苦手なステージを先に潰してしまう」「強い武器とシールドを取ってから苦手ステージにいく」などという手段も出来るようになった。
敵の攻撃パターンも多彩化による攻略性の高さも前作より増している。

中盤には「新たな敵勢力・ファウストが乱入し、自機の強化を経て新たな戦いに赴く」というストーリー仕立てになっており、
この演出性はⅤで更に発展されることになる。

そして、FM音源をフルに活かしたディストーションギターで奏でられる楽曲も特徴。
断じてギターもどきではない。
楽曲自体は前2作の時点で元々評価が高かったのだが、
本作ではプログレ・ハードロック・ヘヴィメタル色の強い楽曲を前面に強く押し出しており、楽曲面の人気はⅤと二分する。
ただ、非常に激しい曲調が多い為、慣れない人には耳障りに感じることも。

反面、更なる敵の攻撃パターンの多彩化や、後述の「サンダーソード」を前提としたボスの耐久力の為、
サンダークローを失った途端に、前作のように「紙一重で切り抜ける」ことが難しく、厳しい戦いを強いられる。
相変わらずアホみたいにエクステンドするのが唯一の救い。
更に頻発する処理落ち(MD版は処理制御を掛けられている為、実は意図的な設計)と言った問題も抱えている。
また、全10面と兎に角長いため、一回のプレイで凄く時間が掛かる上に疲れる。

前作大ヒット!→生産本数増加だ!→しかし時代はSTG斜陽(格ゲーブーム)、という3コンボがフルヒットしたのか、ワゴンの王様だったことがある。しかし90年代末期~2000年にかけてプレミアがつき、現在(2014年)も状態が良ければ1万を越えることも多いと極端(SSのゴールデンパックの移植を残念に思うファンがいるせい?)であるが、ダブついたものが多い分安価な中古入手はVより楽かも。

[ストーリー(ゴールドパック2より、一部追記)]
銀河暦892年。連邦は悪夢の再来を予感させる情報を入手した。
オーン皇帝「カウ・ス」の腹心であり、サブシステム「ヴィオス」の存在である。
惑星アクエリアにて観測された「ヴィオス」の力は「カウ・ス」を遥かに凌いでおり、連邦軍の作戦は悉く失敗に終わった。
そこで開発中である次期主力兵器、超高機動戦闘機の使用を決定。
開発コードFIRE LEO-04「ライネックス」。
銀河の命運は、たった一機の戦闘機に委ねられた。

[自機解説]
FIRE LEO-04 RYNEX
開発中だった新型戦闘機。例によって男女相乗り。
当機の開発陣の反対を押し切って出撃する羽目になったという背景事情がある。
未完成品の為、前半ではSTYXと同一のクローを搭載しており、
中盤からサンダーソードユニット及びサンダークローを装備し、暫定的な完成形となる。
STYXに比べると武装の癖が強くやや扱いづらい反面、フリーウェイのお陰で多面攻撃が非常に強い。

●武装
  • ツインショットブレイド
お馴染み前方に2連ノーマルショット。マズルフラッシュのエフェクトが付いた。
ブレイドは刃状のエネルギー弾を連射。着弾時に爆風を巻き起こして追加ダメージを与える。
当たり判定も大きいが連射性が落ちている。
この性質が原因で雑魚編隊の殲滅が出来なかったり、相性の悪いボスが居たりする。更に内部ランクも上がる。
よく罠武器呼ばわりされるが、相性の良いボスも多数居るため、やや両極端な性能と言えるか。
また、使うと処理落ちしやすくなるため、パターンを見切るためにわざとこれを使って処理落ちを起こすプレイヤーも。

  • バックショットレールガン
毎度お馴染み前後方向にノーマルショット。名前が地味に変わりました。
レールガンは後方2連レーザー+ノーマルショット。レールガンなのに光学兵器だが突っ込むな。
飛距離が伸びると威力が減衰する。クローからもレーザーを発射。
前作のセイバーの後方版という感じ。なかなか使いやすく、前にも撃たせろと言いたくなる。

  • スネイク
対地空機雷+ノーマルショットを発射。機雷は着弾時に地形に沿って爆風が発生する。
狭所での戦闘や地形設置敵に役立つ。だがハンターが強すぎて空気気味。
クローは当たり判定のある残像を展開。役に立ってる気が全くしない。5面の戦艦専用。

  • フリーウェイ
自機の移動方向にノーマルショット+逆方向に5WAYミサイルを発射。のノーヴァの発展型。
やや使い辛いが火力は高く、咄嗟に複数方向の敵と戦えるのが強み。
クローからは小型のミサイルを発射。使い慣れれば万能かつ高威力の武器と化す。

  • ハンター
お馴染み高速追尾弾。今回火力が大幅に強化されて万能武器と化した。
クローの援護は相変わらず。地形を貫通するため使いやすい。フリーウェイに慣れるまではこちらがオススメ。

  • クローサンダークロー
前作と同型だが、ツインショット・バックショットの援護攻撃の方向が斜めになっている。
サンダークローは中盤から使える球体状の新型クロー。コレが無いとサンダーソードが使えない。

  • シールド
前作と見た目が少し違うが性能は同じ。STYXだと見た目がⅢに近くなる。

  • サンダーソード
サンダークロー装備時のみ使える溜め武器。
クローに蓄積したエネルギーを剣状にして前方に放出する。溜め状態によって長さが変わる。
クローからも余剰エネルギーを稲妻状に放つ。
稲妻は自機の前後移動によって発射方向が変わり、ソードと重ねると凄まじい威力になる。
発射時に機体が反動で若干後退する為、地形等に接触しないよう注意。
これを「あんな短いの」呼ばわりしている馬鹿が一名居る。

[ステージ解説]
※第一部「オーン残党戦」
●1面「STRITE」
自然の豊かな惑星。オーン旗艦が水中に潜んでいる。
ボスは前作の「ガーゴイル」の発展型「ガーゴイルダイバー」
ブレイドだと超苦戦する、というか弱点に当たらない(弱点を出してくれるときは除く)。

●2面「RUIN」
打ち捨てられたコロニーで敵部隊と交戦。
ボスはTFACの4面中ボスに似た「ヘルアーム」

●3面「AIR-RAID」
オーン艦隊と都市上空での戦い。
後半の高速戦闘の後に控えるボスは「ラットキャリー」。

●4面「DASER」
砂塵の中で敵部隊と交戦。見辛い。ハンター・フリーウェイが無いと厳しい。
砂嵐が晴れるとボス「フォマル・ハウト」が出現。

●5面「VIOS」
前作のケルベロス戦の様に敵旗艦の外周部を攻撃していく。量産型STYXも同伴してくれる。
ステージ終了時に突然ファウストの兵器「バーサス」が来襲し、オーン旗艦とSTYX部隊を撃滅。
その後、RYNEXのアップデートが施され、ファウストとの戦いへと縺れ込む。

※第二部「ファウスト戦」
●6面「VOLBADOS」
氷山と水中のステージ。サンダーソードで俺TUEEEしたくなるがハンターやフリーウェイを使った方が無難。
ボスは「スパークランサー」
サンダーソードが良く利く。

●7面「DESVIO」
溶岩面。地形に配備された砲台や自機に纏わり付くトリッキーな敵が多い。
ボスは「ダストエッグ」
第一形態がIIに登場した「ガイヤ・ビースト」に酷似してるが関連は不明。

●8面「WALL」
脈打った地形が特徴のステージ。多数の中ボスが待ち構えている。ボスは「イビルコア」
色々キモい。
YouTubeなど大手動画サイトにいくとこの面のBGMの人気が凄まじいのがわかる。スウェーデンの売れっ子メタルバンドがアレンジ演奏するほど。

●9面「BIO-BASE」
地形に配備された敵やトラップが多いステージ。終盤のコケみたいなのが飛来する場面で撃ってはいけない。
ボスは「アーマメントクロウ」
蟹パンチに要注意。

●10面「VERSUS」
ファウストの拠点である要塞惑星。道中にはアイテムキャリアーと「バーサス」しか登場しない。
初見殺しの攻撃が矢鱈と多く、非常に厄介。超剛速球も怖い。
最深部ではラスボス「ファウスト」が待ち構えている。間違ってもこいつがヴィオスではない。
正直、「バーサス」の方が強い。
※バーサスは5面出現時と違い球体状のオプションが付いている。実は裏設定ではこの球体が「ヴィオス」だとか。

[セガサターン版ゴールドパック2について]
  • TFACとのカップリング移植。
  • 音源仕様が変わり、ちゃんとループする。
  • ただし効果音は劣化した。
  • 処理制御が解除された為、処理落ちが無くなったが当然高難度化。
  • 裏技でSTYXが使用可能。ハンターの威力がRYNEXと同じ以外TFACとほぼ同性能。

前2作のスタッフは多く独立してシーエイプロダクションを興し、本作でスタッフが一新されている。
シーエイはⅢの流れを汲んだ「ゲートオブサンダー」等を製作。最近はマリオパーティで有名。
シーエイ製作のバルクスラッシュは奇しくもⅤと発売日が同一。

楽曲には豚貴族とかSOLDIER OF FORTUNEとか六本木心中にしか聞こえないものがある。
これは楽曲担当の山西利治・吉田猛両氏がそれらにハマってたのが原因だとか。

追記・修正は難易度MANIACクリア後にお願いします。

画像出典

サンダーフォースⅣ 実機タイトル画面より
(C)TECNO SOFT 1992 / Published by Twenty-One TecnoSoft div. 2016 (C)SEGA
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  • あのEDの後の銀河連邦が気になる -- 名無しさん (2014-02-22 11:42:01)
  • サンダーソードを「あんな短いの」呼ばわりしている馬鹿~誰だっけ? -- 名無しさん (2017-07-12 16:15:05)
  • ↑ゾルゲがⅥのインタビューで「俺はサンダーソードとオーバーウェポンならオーバーウェポンが好き。みんなもヤだよな!あんな短いの!」って言ったとかなんとか。実際にそれ見たことはないから真偽は知らんが。 -- 名無しさん (2017-07-12 22:38:03)
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