正統派メタル
何をもって≪正統派≫とするかは意見が分かれるが、概ね80年代初頭の NWOBHM的要素の強いオーセンティックなスタイルのバンドが分類される。
歌詞はバンドによって様々だが、悪魔、オカルト、戦争などが多い。
いわば最小公倍数的なジャンルなので間口が広く、メタル入門にも適しており、他のサブジャンルから聴き始めた人でもハマる可能性がある。
ハードロックとの境が曖昧なため、まとめて『HR/HM(ハードロック/ヘヴィメタル)』とされがち。
80年代中期以降のジャンル細分化や、90年代以降のヘヴィメタルブームの終焉以降も定期的に新たなアイコンが現れるので、なんやかんやで需要はある模様。
New Wave Of British Heavy Metalの略。
80年代初頭にイギリスから世界に羽ばたいていったヘヴィメタルブームの立役者達を指して呼んだサブジャンル。
詳細は項目を参照。
NWOTHM
New Wave Of Traditional Heavy Metalの略。
2000年代後期以降にデビューした正統派メタルバンド群を指すジャンル。
NWOBHM時代から活動するアーティストの再結成・新バンドでは無く、若い世代なのにNWOBHM的な音楽性のバンドを指す。
案の定というか何というか、当時を知るメタラーからは歓迎されたが、若いファンを獲得できたかと言うと微妙。
LAメタル/グラムメタル/ヘアメタル
全て同一のジャンルを指すが、呼び名が3つもある。
NWOBHMから始まるヘヴィメタルブームに触発されたアメリカのバンドが、アメリカンロックの明快さと欧州からやってきたヘヴィメタルを融合させる形で生まれたジャンルで、底抜けに明るいパーティーロックや甘々バラードが多い。
歌詞の内容も、やれ女がどうとか喧嘩がどうとかパーティーイェーイ★みたいなモノが多いのは言うまでもない。
派手な衣装と濃いメイクを施すバンドが多いことから、70年代初頭に一世を風靡した「グラムロック」からもじって『グラムメタル』と呼ぶのがワールドスタンダード。
もしくはヘアスプレーでふわふわに膨らませた髪型を揶揄して『ヘアメタル』。
日本限定の呼び方だが、主要バンドがロサンゼルスに多かったため、『LAメタル』と呼ぶ風潮がある。
北欧メタル
名前のまんま北欧産のメタルバンドを指すが、現在は単に「北欧メタル」と言う場合、
『北欧産の正統派ないしパワーメタル』を指すことが一般的であり、
人によってはメロディックデスメタルやシンフォニックメタルなども含める場合がある。
ちなみに北欧はブラックメタルなどのエクストリームメタルも盛んである。
他の欧州メタルと比べても『哀愁』というワードがピタリとハマるバンドが多く、
「Final Countdown」で有名な「Europe」も、1st,2ndまでは哀愁溢れるメロディが印象的なバンドだった。
ジャーマンメタル
名前の(以下略)
元々『 ロック不毛の地』とまで呼ばれたドイツだったが、ベテランハードロックバンドScorpionsの世界的成功以後、さまざまなバンドがデビューしていった。
他地域に比べ野郎臭くて勇壮なメロディに定評のあるバンドが多く、ジャーマンメタルの代表選手である「 Helloween」などは、後の メロスピ/メロパワの祖となった。
名(以下略)
和製ヘヴィメタルとも呼ばれる。
日本にもメタルバンド、またHR/HMアーティストから影響を受けたバンドは数多く存在する。
その代表格である「LOUDNESS」は高い演奏技術と作曲能力を兼ね備え、海外でのライブを幾度となくこなしビルボードにアルバムを送り込んだ。
海外で高評価を得るバンドやマニアから評価されるバンドこそ多くいるが、国民的な知名度を持つバンドは少ないのが現状。
こうした事情もあり、インディーズでの活動や最初から海外活動を視野に入れているバンドがほとんど。
詳細は項目を参照。
このようにヘヴィメタル(特に日本)には地域ごとにジャンルを分ける文化があるため、
『 北欧産ジャーマンメタルバンドによるLAメタルライクなアメリカンロックナンバー』
というような表現が飛び出す可能性がある。 トゲアリトゲナシトゲトゲかな?
これでピンと来るようになったら貴方も立派なメタラーです。
メロスピ及びメロパワは日本特有の呼称で、テンポが速い曲をメロスピ、ミドルテンポでパワフルな曲をメロパワとして区別する。
世界的には単に『パワーメタル』と呼ぶのが一般的。
正統派メタルを更にパワフルかつメロディアスにしたジャンルであり、
キャッチーなメロディ、ツーバス(またはツインペダル)を活用した高速なテンポ、長くて速いギターソロ、突き上げるようなハイトーンボーカルが主な特徴。
更に歌詞、アートワーク、アー写に至るまで 厨二っぷり全開なバンドも非常に多く、ファンタジー、SF、ミリタリーを題材にした歌詞がよく歌われる。
激しさとメロディの良さを両立できる為か、アニメやゲームなどの音楽に採用されるケースも多く見られる。
その厨二臭さから「クサメタル」とも呼ばれ、「クサい」「ダサい」とネタにされる事もある。
だが、これらは褒め言葉なので問題ない(勿論ネタが通じる人の間で使うこと)。
それこそ中二病真っ盛りの頃にハマってしまったら……。
なんだかんだ言っても、メロディが重視される日本では人気・知名度共に高く、メタル入門にも適したジャンルでもある。
メタルに興味を持った人は、まずはパワーメタルから聴いてみると良いだろう。
詳細は項目を参照。
プログレッシブメタル
ヘヴィメタルのルーツの一つ「 プログレッシブ・ロック」のメタル版。
元々正統派のバンド達の中にもプログレ要素の強いバンドは多かったが、それを前面に押し出して来たバンド群。
基になったプログレ同様、変拍子などを取り入れた複雑な曲展開、長い演奏時間、高い技巧を要する楽曲やコンセプチュアルなアルバム等、
素人お断りな要素だらけだが、意外と欧米での人気は高かったりする。
また、ジャズやフュージョンの要素を取り入れるバンドも多い。
日本では「Dream Theater」の人気が非常に高いが、海外では「Tool」「Mastdon」「Gojira」といった、
時代の空気を飲み込みつつ革新的な音楽性を持ったバンドが定期的に現れては人気を博している。
「25/28拍子………普通だな!」と思い始めたら貴方も立派なプログレおじさん。
ネオクラシカルメタル
(●3●)<ハッハー!
ヘヴィメタルの根源的ルーツ、クラシック音楽を大々的に取り入れたジャンルだ。
一晩かかってもミスを指摘しきれないようなヘタクソどもとは違って、この俺様のような天才が超高速かつ流麗に引き倒すのが流儀さ。
え?オーケストラを導入したらネオクラなのかって?お前は俺の怒りを解き放った……!!
それは『シンフォニックメタル』であってネオクラシカルじゃない!
まぁバッハ以降初めて作曲らしい作曲をしたのは俺様だけだから、俺様はオーケストラを呼んだりもしたけどね。Yngwie or Highway!!
似通った部分も多いから前述のメロスピ何かと一緒くたにされたりするな。
俺様以外みんなカスなのに、違いが分からないなんて、まるでセンスが無いね。
ちなみに俺様は貴族で、正確には伯爵だ。
こうかはばつぐんだ!!
エクストリーム・メタル
1980年代以降に現れた、より先鋭化・過激化したメタルを指す言葉。
スラッシュメタルやドゥームメタル、その影響下にあるサブジャンルを指す物という認識で概ね問題ない。
「スラッシュメタル、デスメタル、ブラックメタルと……」なんて書くと長くなる場合に使われる。
『 ヘヴィメタルとハードコア・パンクの私生児』とも言われる攻撃的なサブジャンル。
後に世界一のメタルバンドとなる「 Metallica」が開祖とされ、
ハードコアパンク由来のシンプルで疾走感のあるドラムビート上に、ザクザクと切り刻むようなギターリフが乗るのが特徴。
「 X Japan」もその音楽性(特に初期)はスラッシュメタルとメロスピの中庸といった形だった。
歌詞もやっぱりハードコア・パンクの影響が強く、戦争や政治批判を歌った曲が多い。
???「ビール!ビール!あっそーれ!二日酔い!!」
…………無論、そうで無いのもいる。
当時大流行していたグラムメタルのチャラさやケバケバしさを真っ向から否定し、
過激で硬派なシーンを築いたが、90年代に入りグラムともども仲良く爆死。
その過激な音楽性と精神性は後続のジャンルに引き継がれていく。
一方で、現在でも新進気鋭のスラッシュメタルバンドや「Metallica」のように未だ精力的に活動するバンドも多い。
詳細は項目を参照。
元々はスラッシュメタルの中でも特に過激でダークな音楽性のバンド群を指して使われていたが、
次第に独立ジャンル化、90年代以降再びアンダーグラウンドに戻ったヘヴィメタル界隈を席巻したジャンル。
全般的にスラッシュメタルより過激なリフ、高速なテンポ、豪快なブラストビート、デスボイス、極端なダウンチューニングを主な特徴とする。
一般的なメタルよりも緊張感や恐怖感を演出するためにテンションコードや不協和音を活用することも多い。
(全てのバンドに当てはまる訳ではないが)過激な歌詞やグロテスクなバンドロゴやアートワークも特徴の一つである。
90年代前半頃には既に細分化を始め、
■黎明期から続くオーソドックスなスタイルを貫く『オールドスクール・デスメタル』
■メロディアスなフレーズを取り入れた『メロディックデスメタル』
■デスメタルとスラッシュメタルがもう一度接近した『デスラッシュ(デス/スラッシュメタル)』
■デスメタルの特徴を何倍にも増幅したクソほど過激な『ブルータルデスメタル』
■複雑な曲展開と超絶技巧を特徴とした『プログレッシブデスメタル』
■プログレデスの「複雑さ」と「超絶技巧」を抽出してから濃ぉ〜く煮出して、ブルデスの超過激な音楽性をガバガバ注いで生まれた、アホみたいに複雑でクソ馬鹿過激な楽曲を超超超絶技巧でブチ転がす世界一IQの低い超人オリンピック『テクニカルデスメタル』
■不協和音を最大限に活用する『ディソナントデスメタル』
■デスメタルにクラシックやオーケストラをの要素を取り入れてスケールをデカくした『シンフォニックデスメタル』
■デスメタルとドゥームメタルが融合した『デス・ドゥーム』
■ブラックメタルと融合した『ブラッケンドデスメタル』}
■デスメタルがロックンロールに回帰、融合した『デス・エン・ロール』
■デスメタルとメタルコアが融合した『デスコア』
■高い奇襲性と全クリーチャー最高クラスの39000という破格のパワーを持つ『ヘヴィ・デス・メタル』
などなど、今も元気に分裂中である。
詳細は項目を参照。
グラインドコア
You suffer.But why?※この間僅か1秒
一応はハードコアパンクから発展したジャンルだが、メタルのサブジャンルとして扱われる事も多い。
ハードコアパンクを極限かつ極端に先鋭化させ、重厚ながらもシンプルなリフと直線的で爆速のブラストビート、一曲数秒の曲さえ当たり前の最速かつ最短のジャンル。
歌詞はやはり政治色思想色が強いが、何せ速い・短い・デスボイスと三拍子揃ってるため、聞き取るのは困難を極める。
後述のゴアグラインドとも共通するが、爆速のプレイが要求されるため演奏者(特にドラマー)にかかる負担が大きく、割り切って打ち込み(ドラムマシン)を使っているバンドも多い。
そういうバンドはハードコアテクノに片足突っ込んでいたりするため、そちら方面からリスナーもいたり、メタルからハードコアテクノに興味を持ったリスナーもいる。
他にもフリージャズ/アヴァンギャルドジャズやノイズミュージックからの影響を受けたバンドや、その手のジャンルで活躍するアーティストをゲストに迎えている作品もある。
ロック史上最低最悪悪趣味お下劣吐き気を催す邪悪な種付けメス堕ちオークおじさん。
元はグラインドコアとデスメタルの亜流といった位置付けだったが、次第にシーンが拡大して独立ジャンルに。
爆速のプレイが要求されるため演奏者にかかる負担が大きいのは変わらずで、割り切って雑な演奏をしていたり打ち込み(ドラムマシン)を使っているバンドも存在する。
DAWが安価な現在では、バンドの形式を取らずに、ソロプロジェクトないしユニットとして活動するアーティストもちらほらいる。
最大の特徴として、とにかく人を不快にさせる方向に全力を注いでるとしか思えないような楽曲、アートワークが多く、
■ お風呂場で録音したような極悪音質
■ 支離滅裂な演奏と歌唱
■ 一切聴き取れなければ、歌詞カードを見たことを後悔するようなグロテスクで悪趣味な歌詞
■ 死体、臓物、虫、乳房、吐瀉物、排泄物、性器、リョナ、奇形、性的倒錯、SM、奇病etc、見ただけでトラウマ必至の猟奇ジャケット
■ ポルノビデオやら排泄音やらアニメや映画の音声などをサンプリングした音声
などなど……正気の沙汰とは思えない魑魅魍魎が跋扈するトンデモジャンルである。
「ゴアグラインド」と検索するとグロ画像が多数出てくるため要注意。 検索は自己責任で。
一方で、この手のアングラジャンル特有のアットホームな距離感の近さもあってか、バンドもファンも和気藹々としながらバカ騒ぎしてる感が強く、ライブ映像やPVは謎のほのぼの感を醸し出してるものも多い。
■性行為や性的倒錯を題材にした『ポルノゴア(グラインド)』
■排泄物やスカトロジーを題材とした『スカトロゴア(グラインド)』
■病気などを題材とした『パソロジカルゴア(グラインド)』
■シンセサイザーや打ち込みを取り入れた『エレクトロ/サイバーゴア(グラインド)』
■スラッシュメタルなどの要素を取り入れた『ゴアメタル』
■ブルータルデスメタルの要素を取り入れた『ブルータルゴア(グラインド)』
■稚拙なクオリティ故に愛される『ポンコツグラインド』
などの派生ジャンルがあるが、アートワークやサンプリング音声の違いでしかないことも。
詳細は項目を参照。
ぱらこっち★
ブラックメタル
スウェーデンの「Bathory」やスイスの「Celtic Frost」、ブラジルの「Sepultura」「Sarcofago」など、ラフでダーティー、そして悪魔崇拝をモチーフにしたスラッシュメタルバンドの影響から産まれた、ヘヴィメタル史上最凶最悪のサブジャンル。
音楽性としてはジャリジャリとした質感の音色で奏でられるトレモロリフや激しいブラストビート、獣の断末魔のようなハイトーンのデスボイス、三全音を活用した不安定な進行等が挙げられる。
バンドによっては荒涼した雰囲気であったり荘厳であったりするが、反対に(一部のサブジャンルを除いて)明るい曲は全く無く、徹頭徹尾暗黒の音楽を奏でている。
しかし最大の特徴は徹底した《反キリスト主義》にあり、それは先輩達が描いた「フィクションとしての悪魔」「風刺としての悪魔」「何だか怖いイメージの悪魔」などでは無く、明確に「キリストの敵対者としての悪魔」である。とにかく歌詞からアートワークから何から何までアンチクライストで、衣装やステージに悪魔や逆十字架を描く。ステージ上から豚の血をばら撒く。現実社会での暴行、強盗、殺人、教会への放火に爆破テロ未遂などなど、キリスト教を根幹とする欧州社会の秩序と常識を片っ端からぶち壊しにいく姿勢で、当然の如く本場ノルウェーでは社会問題化した。
最終的に当事者同士で殺人事件が起こり、犯罪行為に関わった人物も逮捕され、騒動は鎮静化している。
Mayhemの項目も参照。
現在では、商業的に成功したバンドも現れ、全てのミュージシャンやリスナーが本気の反キリスト主義者、過激な思想を持っている訳ではない。
なんせ王族をも虜にするブラックメタルバンドが出て来るくらいである。
ただし、思想を伴わないバンドをブラックメタル扱いしないリスナーや、自らブラックメタルではないと公言するバンドもいる。
ブラックメタル黎明期から活動する「Burzum」などの影響もあるのか、他のメタルに比べてソロプロジェクトで活動するアーティストが多いのも特徴である。
また、音楽的な自由度の高さはメタル界随一ともいえ、従来のメタル像からかけ離れた作風のバンド・サブジャンルも多い。
その過激な音楽性やイメージからデスメタルと混同される事も多いが、ブラックメタルはデスメタルを否定する形(またはスラッシュメタルへ回帰する形)で生まれたとされる。
一方で、デスメタルと融合した『ブラッケンドデスメタル』と呼ばれるジャンルも存在し、少なからず影響を与え合う関係でもある。
こちらもデスメタル同様サブジャンルが多いが、何気にデスメタル以上にサブジャンルが多い。
■メロディアスなフレーズを取り入れた『メロディックブラックメタル』
■ブラックメタルの特徴を何倍にも増幅した『ブルータルブラックメタル』
■ブラックメタルにクラシックやオーケストラをの要素を取り入れてスケールをデカくした『シンフォニックブラックメタル』
■ごく初期の頃の劣悪な音質とアングラ感を保ち続ける『プリミティブブラックメタル』
■「鬱系」「自殺系」とも言われる絶望と悲しみをテーマにした精神崩壊末期ジャンル『デプレッシブブラックメタル』
■本来否定していたはずのデスメタルと融合した『ブラッケンドデスメタル』
■戦争をテーマにした『ウォーベスチャルブラックメタル』
■ポストロック的な浮遊感を内包した『ポストブラック/アトモスフェリックブラックメタル』
■シューゲイザーmeetsブラックメタルな『ブラックゲイズ』
■ネオナチ思想に染まりきったスーパー極右メタルの『ナショナル・ソーシャリスト・ブラックメタル(NSBM)』
■ブラックメタルでキリストを賛美する(!?)ジーザスクライストな『アンブラックメタル/クリスチャンブラックメタル』
■ハードコアパンクと融合した『ブラッケンド(ハードコア)』
■ブラックメタルの要素をデスコアに取り入れた『ブラッケンドデスコア』
などなど、今日も元気に増殖中。
ペイガン/ヴァイキング/フォークメタル
ある日北欧のブラックメタラー達は気づいてしまった。
「俺らサタンだのルシファーだの言ってるけど、それって《キリスト教の悪魔》でしか無いから、実質キリスト教じゃね?」
そんな自己矛盾に気づいてしまった彼らが行き着いた答えは
「そうだ!キリスト教が伝来する前は、北欧神話の神々を信仰する多神教徒だったじゃん!キリスト教徒やめてオーディン信仰します。」
と言う訳で、アンチクライスト路線は維持しつつ土着信仰(特に北欧神話)の神々を賛美する楽曲が特徴の『ペイガンメタル』
デスメタルをベースに、自身のルーツであるヴァイキングをモチーフにした『ヴァイキングメタル』
民族音楽をそのままメタル化したような『フォークメタル』のそれぞれが生まれる事となる。
ヨーロッパで盛んなジャンルであるため、アイリッシュ/ケルト音楽の要素を取り入れた物がイメージされがちだが、世界には多様な民族楽器/伝統音楽を取り入れたバンドが存在している。
隣接ジャンルのため何かと混同されがちだが、一応
■ペイガンメタル……ブラックメタルがベースで民族音楽要素はほとんど無し。
■ヴァイキングメタル……どちらかと言えばデスメタル寄りで民族音楽要素はそこそこ。
■フォークメタル……ブラック/デス要素は希薄な民族音楽要素+メタル。
といった違いはある。
あと派生ジャンルに、大海原を行く海賊をイメージした『パイレーツメタル』というのもある。Ahoy!!
ヘヴィメタル界最重最遅を誇るスローなジャンル。
ヘヴィメタルの始祖とされる「Black Sabbath」直系のスロー〜ミッドテンポでおどろおどろしい雰囲気の楽曲が多く、ハードロックやサイケデリックロックの影響も強い。
メタル界でも大きくブームになった事が無いため、みんな忘れがちだが、ジャンルとしてはスラッシュメタルに継いで古い。
現在も新たなバンドが現れたり、関連ジャンルの有名バンドがアルバムを出したりと、根強い人気はあるようだ。
歴史の長さもありサブジャンルや隣接するジャンルも豊富。
■「Black Sabbath」の音楽性を引き継いだ基本形といえる『トラディショナル・ドゥーム(正統派ドゥーム)』
■クラシックやオペラの要素を取り入れて荘厳な雰囲気を演出した『エピック・ドゥーム』
■デスメタルとの混合ジャンルである『デス・ドゥーム』
■極限まで遅さと暗さを追求した『フューネラル・ドゥーム』
■ブラックメタルとの混合ジャンルである『ブラッケンド・ドゥーム』
■持続音(ドローン)を活用して音圧を極限まで追求した『ドローン・ドゥーム(ドローンメタル)』
■オルタナやガレージ寄りの『ストーナーロック(ストーナーメタル)』
■ハードコア・パンクなどの影響を受けスローで激重な『スラッジ・ドゥーム(スラッジコア/スラッジメタル)』
などが挙げられる。
詳細は項目を参照。
デスドゥームバンドが荒涼した雰囲気を演出するようになって生まれたジャンル。
日本と欧米で「ゴシック」と言うワードに対する認識がかなり違うので、よく『シンフォニックメタル』と混同される。
詳細は項目を参照。
シンフォニックメタル
オーケストラやコーラスを導入したり、シンセサイザーでそれを再現したりするジャンル。
クラシック音楽の本場欧州で根強い人気があり、オランダの「Within Temptation」のように国民的バンドとなった例も存在する。
ジャンル名こそシンフォニックであるが、必ずしも「シンフォニー(交響曲)」の形態をとる必要は無く、
クラシック音楽から影響を受けて、オーケストラの楽器を使うメタルといった趣が強い。
クラシック音楽のみならず映画音楽やジャズ(ビッグバンド)、近年ではアニメ・ゲームの音楽などから影響を受けたバンドも現れている。
他ジャンルに比べ女性ボーカルと相性が良く著名バンドの多くが女性ボーカリストを擁する。
また、声楽やオペラ出身のボーカリストもおり、逆に声楽方面に転身したボーカリストもいる。
パワーメタル、デスメタル、ブラックメタル、メタルコア、デスコア等と融合したジャンルも多数登場している。
みんな大好き「Rhapsody(of Fire)」のようなパワーメタルとの折衷バンドは『シンフォニックパワーメタル』と呼ばれる。
パワーメタル同様にアニメ音楽やゲーム音楽でも人気が高いジャンル。
グルーヴメタル
90年代に「 PANTERA」などが作り上げたジャンル。
どっしり低い重心でうねるようなリズムが特徴で、スラッシュメタル、ハードコアパンク、サザンロック等からの影響が強い。
一時は若手からベテランバンドに至るまで様々なバンドがグルーヴ路線を取り入れたが、まともに売れたバンドは少なく、
ジャンル丸ごとオルタナ/ニューメタルに呑まれたため、純粋なグルーヴメタルバンドは殆ど存在しない。
ジャンル名というよりほとんど比喩表現の範疇。
オルタナティブメタル/ニューメタル
既存のメタルから逸脱した音楽性が特徴のジャンルだが、とにかく定義が曖昧な上に内包する要素が多過ぎるため実質的には「1990年代以降に現れた既存のメタルとは違うアレとかソレ」くらいのガバガバ定義で出来ている。
日本ではいわゆる『ミクスチャーロック』に分類されるバンドも多く、一定の年齢以上の世代には『モダンヘヴィネス』や『ラウドロック』という名前の方がお馴染みかも知れない。
ちなみに『モダンヘヴィネス』『ラウドロック』は日本でしか使用されない用語である。
電子音楽・ ヒップホップ・ファンクなどの要素を取り込んだり、ギターソロを廃したり、
メロディよりもグルーヴ重視だったりとさまざまなバンドが十把一絡げで同一ジャンル扱いされているので、ベテランメタラーでも上手く説明出来ない。
流行時期の近いインダストリアルメタル、メタルコア、ポストグランジなども含まれる場合があり、少なからず影響を与え合う関係となっている。
全盛期は1990年代後半から2000年代前半であり、雨後の筍のように様々なバンドが現れた。
後にブームが収束するが、2010年を過ぎたあたりから「ニュー・メタル・リバイバル」というムーブメントが起こっている。
有名なバンドに「Korn」「Slipknot」「Deftones」「System of a Down」「Rage Against the Machine」「Linkin Park」などがあり、どんなジャンルかは聴いてみる方が手っ取り早いだろう。
メタラー以外からも知名度が高い「マキシマム ザ ホルモン」もこのジャンルの要素が色濃く、「Slipknot」等と共にフェスに出演している。
関連・派生ジャンルとして
■ファンクの要素を取り入れた『ファンクメタル』
■ラップを重視した『ラップメタル』
■メタルコアと融合した『ニューメタルコア』
■ポストハードコアと融合した『ニューコア』
などがある。
ラップメタル
ラップのライム(韻を踏むこと)を取り入れたメタル。手っ取り早く言えばミクスチャー・ロックのメタル版。
ラップに重きが置かれ、ヒップホップやファンクの要素が取り入れたバンド又は楽曲を指す。
特徴が被るため、オルタナティブメタル/ニューメタルとして紹介される事も多い。
ハードコア/メタルコア要素が強いものは「ラップコア」と呼ばれる。
インダストリアルメタル
インダストリアル・ミュージックとメタルが融合し、シンセサイザー、各種電子楽器、サンプリングを用いて冷たく無機質な雰囲気を演出するジャンル。
それ故キーボードやDJの在籍率が高く、ドラムレスでドラムは打ち込みのバンドもチラホラ。
アメリカやドイツといった工業大国のイメージが強い国で盛んであり、
前者は90年代に「Rob Zombie」や「Marilyn Manson」が大流行、後者は「Rammstein」を筆頭に一大シーンを築いた。
流行時期や特徴が似るオルタナティブメタルやニューメタルと関連付けられることもある。
アメリカでは「Linkin Park」や「(Hed)PE」のようにインダストリアル要素の強いオルタナティブ/ニューメタルも多い。
メタルコア/デスコア
ヘヴィメタルとハードコアパンクが再び接近して産まれたジャンル。
メロディックデスメタルの抒情性とハードコア由来のビートダウン(ブレイクダウン)を特徴とし、00年代以降のメタルシーンを席巻した。
メタルコアのルーツとなるバンドは70年後半、現代のメタルコアに直接繋がるバンドは90年代後半に登場している。
そもそもはアメリカツアーに来た欧州のメロデスバンドらが、本場アメリカのハードコアシーンから影響を受けてその要素を取り入れた所から始まり、ハードコア界隈もメタル由来の叙情性を取り入れたことで誕生した経緯がある。
そんな経緯からパンク側のニュースクールハードコアやポストハードコアとは互いに影響を与え合うような関係で両者の交流も盛ん。
それ故ファン層がかなり被っており、どちらともとれるバンドも多い。
また、この手のジャンルの宿命で00年代にデビューした新世代バンドが片っ端からメタルコア扱いされ、殆どハードコア要素が無いのにメタルコア扱いされたバンドもいたために収拾がつかなくなっている。
流行した時期の近いオルタナティブメタル/ニューメタルとの関連も深く、一緒くたにされていることもしばしば。
デスコアはデスメタル要素のあるハードコア/メタルコア(または逆)のこと。これもうわかんねえな。
メタルコアに比べて、デスボイス(スクリーム・ガテラル)の比重が強く、より重々しいビートダウン(ブレイクダウン)を行うバンドが多い。
また、トレモロリフなどのブラックメタルの要素を取り入れるバンドも存在する
有名なバンドに「Bring Me the Horizon(初期)」「Suicide Silence」「Whitechapel」等がある。
未だ新世代のメタルという印象を持たれがちだが、既に数十年の歴史があるジャンル故に派生ジャンルも生まれている。
■変拍子や不協和音などを取り入れテクニカルな印象を与える『マスコア/カオティック・ハードコア』
■クラブミュージック/EDMを取り入れた『エレクトロニコア(ピコリーモ)』
■プログレッシブメタルの要素を取り入れた『プログレッシブメタルコア』
■ニューメタルの要素を取り入れた『ニューメタルコア』
■ニューメタルの要素を取り入れつつもポップさも追及した『ニューコア』
■ラップをフィーチャーした『ラップコア』
■ブラックメタルの要素をデスコアに取り入れた『ブラッケンドデスコア』
などが挙げられる。
Djent(ジェント)
プログレッシブデス/スラッシュメタルバンド「Meshuggah」が生み出した異形のメタル。
メタルコア/デスコアにDjentの要素を取り入れたバンドも多く、「Born of Osiris」や「Veil of Maya」なんかがその典型。
独特なサウンドのリフとポリリズムを多用した複雑怪奇なリズムパターンが1番の特徴で、多弦ギターやヘッドレスギターの使用率が高い。
ただでさえテクニカルデスメタルが冗談みたいな速弾きと人外クラスの超高速ブラストビートで跳ね上げていた技術レベルを《リズム》という点から更に革新させた。
また、メタル特有の歪みや高速なビートを抑え、ジャズ・フュージョン・ポップスなどの要素を取り入れた、お洒落なスタイルのバンドも存在する。
しかしながら革新的スタイル故に個性を出すのが難しいのか、それともやっぱり難し過ぎるのか、
このジャンルの有力バンドは数えるほどしかおらず、一大旋風を巻き起こした割にブームの終息は早かった。
ちなみにジャンル名のDjentとは、「Meshuggah」のギタリストが、
自分達の曲のリフを口で説明した際に口にした「Djent,Djent(じぇん、じぇん)」という擬音から来ている。
本人的には不本意だったらしく、後年のインタビューで「クソダサいジャンル名になっちゃってゴメンよぉ……」と嘆いていた。
ポストメタル
シューゲイザーやポストロックの要素を持つメタル。「メタルゲイズ」「エクスペリメンタル・メタル」等と呼ばれる事も。
ブラックメタルの要素が強い物は「ブラックゲイズ」に分類される。
バンドによって多様な音楽性を包括する為、一言で表す事は難しい。
アバンギャルドメタル
アバンギャルド(前衛的)な要素を取り入れたメタル。「アヴァンギャルドメタル」とも。
エクストリーム・メタルとの関連が深く、デスメタルやブラックメタルがベースになっているバンドが多い。
ぶっちゃけ定義は曖昧であり、プログレッシブメタルやポストメタルと混同される事もしばしば。
現代音楽、実験音楽、電子音楽、フリージャズ、アヴァンギャルドジャズ、ノイズミュージックなどとも関連が強く、
おおよそメタルとは思えない奇怪な曲調の物もあるが、メタルシーンに絶大な影響を与えるバンドも少なからずいる。
ドゥームメタルの項で紹介したドローンメタルもアヴァンギャルドメタルに含まれることもある。
モダンメタル/モダン・メロディック・メタル
正統派メタルではないが、メタルコアやエクストリーム・メタルとも言えない、新世代のメタル。
オルタナティブメタル・ニューメタル・ポストメタルと言葉は似るが、よりメロディ重視でオーセンティックなスタイルのバンドに対して使われる。
メタルコアの項で触れた「殆どハードコア要素が無いのにメタルコア扱いされたバンド」を指す際にピッタリだろう。
主に
- 音作り(サウンドメイク)にエクストリームメタルやハードコア・パンクの影響があるが、極端なダウンチューニングやデスボイス、ブラストビートな。
- 正統派メタルでは少ない、EDMやヒップホップの要素を取り入れる(打ち込みやラップの導入など)。
- ボーカルやギターによるメロディを重視する。
- ハードコア由来のビートダウン(ブレイクダウン)を用いない。
等の特徴がある。
とはいえ、上述したジャンルとの境界線は曖昧であり、ジャンル名というより比喩表現に近い。
モダンメタルバンドがメタルコアとしか言えない楽曲を演奏するケースや、
逆にNWOTHM、パワーメタル、シンフォニックメタル、グルーヴメタル、ニューメタル、メロディックデスメタル、メタルコアバンドなどの数あるスタイルの一つというケースもしばしば。
歌謡メタル
歌謡曲のような親しみやすいメロディ持ったメタルで、主にジャパニーズメタルバンドに対して使用される。
「聖飢魔II」のようなメタラー以外からも絶大な人気を誇るバンドも現れ、お茶の間にメタルを浸透させる事に貢献した。
ガールズメタル/嬢メタル
キャバ嬢のようなルックスと正統派なメタルサウンドでデビューした「Aldious」を祖とする、
女性で構成されたメタルバンド群を指して用いられるジャンル名(Voのみ女性の場合でも用いられる場合もある)。
単に「ガールズバンド」や「ガールズメタル」と呼ばれる事もあり、こちらは「SHOW-YA」がガールズバンドの先駆けとして知られる。。
国内最大手のヘヴィメタル雑誌 BURRN!のプッシュもあり、続々と新バンドがデビュー。国内だけとはいえシーンと呼べるだけの規模へと成長した。
元々欧米に比べ女性メタラーが多いと言われていた日本ならではの現象ではあるが、「若い女性ばかりのバンド」という事で良くも悪くもアイドル的な人気が出てしまいがちで、メタルバンドというより《地下アイドル》化してるのでは無いかという批判も時々上がってくる。
音楽性よりもルックス重視でバンドのおっかけをする中年男性を揶揄した「嬢メタルおじさん」といったワードが生まれるなど、その立ち位置はかなり微妙な所。
とはいえ、普通のメタルバンドと遜色がないバンドが多いのもまた事実であり、決して侮ってはいけない界隈である。
逆にアイドル業界の方からマジガチの演奏陣を引き連れた「BABYMETAL」がデビューしているが、
楽曲の好悪はともかくあまりルックス面で槍玉に挙げられる事は少ない。
「ドル売りするメタルバンド」と「メタルを歌うアイドル」という印象の差なのか、
それとも海外での成功や超大物ミュージシャンとの交流など実績面での評価からなのかは不明。
ヴィジュアル系(V系、ビジュアル系)
オリジネーター達が本来はHR/HMバンドだった事もあって、今現在もメタル要素が強いバンドが多い。
事実上メタルから分岐していったジャンルではあるものの、通常のメタルとはまた違った様式美の世界であり、その癖のある曲調や歌唱、
そしてやはり《ヴィジュアル系》という印象のせいもあってか「見た目重視の軟弱野郎」的な目でメタラーからは嫉妬の目で見られがち。
とは言え、嬢メタル同様に普通のメタルバンドと遜色がないバンドが多いのもまた事実であり、
「 DIR EN GREY」のように海外フェスで世界的な人気と評価を得たバンドが現れるなど、決して侮ってはいけない界隈である。
カワイイメタル/アイドルメタル/カワイイコア
ヘヴィメタルとJ-POP(特にアイドルソング)が融合したジャンル。
「BABYMETAL」の成功によって新たなに提唱されるようになり、メタルで踊るダンスユニットを含む事もある。
日本のカルチャーをベースにしているが、海外からも「Poppy」などのアーティストが登場している。
その特徴やイメージから女性がフィーチャーされやすく、嬢メタルとも関連付けられる事があるが、
- 嬢メタルは、J-POPの要素が皆無なメタルをやっているバンドもある
- カワイイメタルでは、女装パフォーマーとしても知られるレディビアードのような男性ボーカルや「BABYMETAL」のように演奏陣は男性のグループもいる
- カワイイメタルは自身で作詞作曲演奏を行わないアーティストも含まれる
といった違いがあり、同義語ではない。
新世代のジャンル故に従来のファン層と違う層にも訴求力があり、決して侮ってはいけない界隈である。
しかし、旧来のメタラーからは嬢メタルやV系以上に賛否が分かれ、フェスの参加が発表されただけで物議を醸す事もしばしば。
和楽器、日本特有の音階、和風な歌詞やアートワークを取り入れたハードロック又はメタル。フォークメタルのサブジャンルとする意見もある。
「六三四Musashi」「和楽器バンド」、海外の「Whispered」「Yomi」のように和楽器を取り入れたバンドや、
和楽器を取り入れるだけでなく、「陰陽座」「人間椅子」「聖飢魔Ⅱ」「BABYMETAL」のように日本特有の音階やモチーフを取り入れた楽曲を演奏するバンドもある。
アニメやゲームのBGMでもよく流れるため、アニヲタ的には、そちらの印象が強い人もいるだろう。
詳細は項目で。
その他(特定のバンドを指す物やネタなど)
○妖怪メタル
○津軽メタル
○アカペラ・メタル
ドイツにはドラム以外全員(6人中5人)ボーカルの「VAN CANTO」というバンドが存在する。
彼らは、一般的なバンドがギターやベースで弾くフレーズを、なんと声で表現するのだ。
他にもアカペラでメタルを歌うバンドが存在するが、ほぼ「VAN CANTO」を指す物といって差し支えない。
○キュアメタル
ヘヴィメタル畑出身の高梨康治氏が担当した プリキュアシリーズの劇伴の愛称。
女児アニメの劇伴とは思えない、熱いハードロック/ヘヴィメタル調の劇伴は驚きをもって迎え受けられた。
そして複数のシリーズを経て、煌びやかなシンセサイザーとコーラスを取り入れた作風を完成させる事となる。
後継の作曲家にも何度かアレンジされている他、別作品の楽曲にもキュアメタルと呼べる楽曲が存在する。
○沈メタル
艦これに登場する 深海棲艦をイメージした戦闘曲の愛称。
愛称は、2014年夏に開催された「AL/MI作戦」で実装された楽曲「シズメシズメ」に由来する。
深海棲艦を彷彿とさせる歌声が印象的な楽曲群であり、その悲壮感を感じさせる曲調や歌詞から人気が高い。
また、これら以外にもハードロック調の楽曲が多い作品でもある。
ライブイベントにX JAPANの Toshlが出演し、カバー曲として歌ったことも話題となった。
○森メタル
フィンランドのバンド「Korpiklaani」を指すことが多い。
代表曲「Wooden Pints(邦題:酒場で格闘ドンジャラホイ)」は、一度見たら忘れられないPVや「セルフでパイズリ良い感じ♪」の空耳などで色々と有名。
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