トライピオ

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トライピオ - (2023/06/16 (金) 16:54:32) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/01/10(火) 16:52:40
更新日:2024/02/15 Thu 22:24:10
所要時間:約 2 分で読めます






飛べ!!ねらえ撃て!!必殺スティングシュート!!

トライピオ(クソザコフリスビー)とは爆転シュート ベイブレードに登場するベイブレード。又はそれを元に発売された玩具である。
聖獣のモチーフはサソリ
なお、「ねらえ撃て」は原文ママ。




[玩具]

防御型のベイブレード。
ブレードベース、ウェイトディスク共に平凡なベイであるが、アタックリングだけは余りに独創的であった。

なんとアタックリングの直径が普通のベイの二倍あるのである。
並のスタジアムの3分の2は占拠してしまうその巨大なアタックリングはプロペラ状になっており、
そこから発生される強力なダウンフォースによってベイをスタジアムに押し付けることで弾かれにくくなり、相手の攻撃をがっちりと受け止めるのだ。



だが現実は非情である。
目玉の空力形状は同時に強烈な空気抵抗を生み出しており、持久力はベイブレード界1,2を争う低さ
またアタックリングの余りのデカさゆえに、ちょっとでも傾けばスタジアムに擦ったり相手に踏まれたりしてあっという間に失速してしまう。
そしてほぼ真円状*1のアタックリングに攻撃力を期待できるはずもなく、まさに攻防持全方面に(悪い意味で)隙なし
ついでに安全面に配慮したのか知らんがベイブレードでは唯一のポリエチレン製なので紙シールも剥がれやすくビジュアル面でも隙なし。
ちなみにダウンフォースは慣性質量に影響しないため防御力にはほとんど寄与できておらず、実はそもそものコンセプトから破綻していたりする。

とまぁ、ネタ要員としては一流で、勝つことよりも魔改造を施して魅せる事に意味があるベイである。


空力が強すぎるといったがその強さは本物で、シューターを逆さまにしてアタックリングだけ放つとプロペラのおもちゃ並に浮遊できる。よくフリスビーとか言われるけどフリスビーよりよく飛ぶよ!


ちなみにプロペラを全撤去した場合、逆に軽すぎて衝撃を受け流す為意外にも持久力が高いことが判明している。
無論軽いため吹っ飛ばされやすいものの、最初の攻撃を耐えきることができれば持久力勝ちしてしまうのである。
そもそもトライピオの負け方としては前述の通り「スタジアムに擦る」「相手に踏まれる」他、プロペラの下に潜り込まれる、プロペラについている攻撃用の突起が逆に引っかかる…等
プロペラに由来する物が多いため、プロペラを外すと強くなるのは明白なのである。
とはいえ軽いため初撃で吹っ飛ばされる事も多い為、リングアウトしにくいスタジアムでないと本領を発揮できないが。
そしてそうやってプロペラを排除した物がトライピオと呼べるかは神のみぞ知る。
そして海外版とはいえ現実に公式の商品でそんなものが存在しているのである。


[漫画]

アメリカのPPB所属のエディ・スミスが使用。
ちなみにエディはバスケが得意で常にユニフォームを着ている。
ベイと何が関係あるか謎だが気にしない。

世界選手権2回戦の二番手に登場するがマックスに敗れ、その後ボーグの手により壊された。
ちなみに現実のトライピオも骨格が細いので壊れやすい


[アニメ]

漫画同様エディ(CV:菅沼久義)が使用する。
皮肉やで嫌みを言う性格だがベイの腕はレイを破るほど高い。
だが対決の舞台となったベイスタジアムは、NASAだか何処かのトンデモ技術を使用した無重力スタジアムなるものであり、普通のベイならフワフワ浮いてしまう所をトライピオの超強力ダウンフォースで無効化するという超理論で華々しく勝利を納めた。
トライピオでドライガーを破ったエディはもっと評価されていい。

ジャンプ機能を持つトライグルといい、流石アメリカ、格が違う!

ただその後は全く良い所が無く、次の出番は物語も終盤に差し掛かったロシア編。
PPBチームとロシアチームとのセレモニーマッチの第2試合のユーリ(ウルボーグ2)戦で渾身の必殺のシュートを入れるも全く通じずに文字通り瞬殺され、続く第3試合でもロシア側として出場したカイの申し出から4対1でカイの使用するブラックドランザーと対戦するも、他のメンバー共々全く歯が立たず敗北し、聖獣を奪われる事となった。

次の出番はGレボリューション。
協調性に欠ける新メンバーのリックを止めるべくリックとのバトル。名無しの汎用ベイを用いたリック相手に終始押され気味と言う有様だったが、スタジアムの壁が崩れたことにより一応引き分けとなった。

その後は世界大会のアメリカ予選Bブロックに出場していたらしいがアニメに流れたのはいきなりのBブロック決勝戦であるリック対マイケルとなっておりまともなバトル描写すらないまま敗退していた。
その後はエディが世界大会決勝戦前のエキシビションマッチのバトルロイヤルに出場している場面があったが気付けば最後に残ったマックスとレイ(とマオ)の決着が付く場面になっていたため、またしてもまともなバトル描写すらないまま知らない間に敗退していた。



[余談]

  • コロコロコミックでお馴染みのでんぢゃらすじーさんにて、じーさんがトライピオで遊んでいるシーンがある。
    他漫画進出なんて流石トライピオさんやでぇ……

  • さらに2002年、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の企画であるハイテンション・ザ・べストテンにて第1位を獲得した山崎邦正が使用。
    その時のタイトルは『ベイブレードの王者 山ちゃん』
    山崎「僕ベイブレードめっちゃ強いねんで~!今日はこのバリクソンと勝負~!」
    トライピオさんはバリクソンと名を変え、思わぬ番組にも進出していたのであった…

  • トライピオに限らず、爆転シュート時代のベイの名称はアタックリングに取り付ける「ビットチップ」によってベイの名前が決定する仕組みだったため、ビットチップさえ差し替えればどんなカスタマイズだろうとトライピオを名乗ることが出来る。
    そのため、真の戦犯はアタックリング、正式名称「フライングディフェンス」ということになる。ドライガーV2だって名ばかりのネタベイになれるし、トライピオも名前以外は最強のベイになれるんだ!
    無論、トライピオ学会ブレーダー達がそんなことを許す筈もなく、過去現在未来全ての時代において「トライピオ」と「フライングディフェンス」は基本的に同一の物として扱われる。


[海外版]

安全対策としてプロペラの角度が水平になってしまったので、空力能力全オミット。さらに他のベイに合わせてABS製に変更。
よって、ただの大きいだけのベイと化してしまっている。通称「渡来ピオ」
しかしプロペラが水平になったおかげで空気抵抗が大幅に減少して耐久力が強化されており、日本版で壊れやすかった点も改善されている。
これらのおかげで日本版であった欠点がほぼ全て解消され完全な円形を活かせる普通に強いベイとなっているのは内緒。

要するに公式で出したトライピオのほぼ全ての特色を消したら強いベイブレードということを証明してしまっている代物であり、ある意味皮肉なものでそういう意味では日本版を越えるネタベイである。

[後継機]

爆転シリーズにおいて「直接」な後継機は出なかった。

ただし、HMSシリーズにおいて本機のコンセプトを受け継いだ事実上の後継機となるエアロナイトMS(メタルスカイ)が存在する。
こちらはランニングコアに取り外し可能なプロペラを搭載し、プロペラ単独で空に浮かせて遊べる「エアロモード」とプロペラでダウンフォース効果を狙った「バトルモード」という二つの姿に切り替える。
「空中の騎士」の名前とかなりカッコいい見た目から「もしや…?」と思いたくなるが、現実は非情で性能は弱い。
アタックリングにメタルパーツが混ざる世界でプラスチックのトライピオベースのアタックリングは無理がある。

エアロナイトMSはメディア展開が終了して末期状態のコンテンツと化していた爆転時代のベイのためか、ネタっぷりに反して知名度は低い。
しかし中古価格自体は高く、HMSベイの中でも貴重な存在と化している。

2つ後のシリーズである『ベイブレードバースト』の3作目「神(ゴッド)」において、ランダムブースターの当たり枠として新規設計のマキシマムガルーダが登場。
トライピオ先生をリスペクトしたとしか思えないフォルムから、発売前からネタ枠として猛烈な期待が成されていた。

…が、蓋を開けてみれば かなりの強さを持つことが判明!
一躍人気機種となったどころか、特定のカスタマイズを施すことでほぼバーストしないという一時期最強候補とすら呼ばれる程の強さを誇り、
爆転世代の期待を良くも悪くも大きく裏切ることとなり、その結果当該カスタマイズは公式大会で使用禁止となった
お陰で再録されたドラシエルやドランザーが市場に捨て値で出回る結果となったが……。
……もしかするとマキシマムガルーダは海外版のトライピオの後継機なのかもしれない。それならばこの強さにも納得がいくブレーダーは多いはずである。

ガルーダの使用ブレーダーはガゼム・マダールだが、なんとムエタイの達人。あんた何やってんだ。
因縁ある対戦相手のシスコ・カーライルには「ここはムエタイのリングじゃねえぞ」とまで言われる始末。

更に続く「超ゼツ」ではガルーダを踏襲したエアナイトが登場した。
ガルーダ程の猛威は振るわなかったが、フレームにエキスパンドを装着しておりこちらも実践的な性能を持つ。
アニメにおいては風を巻き起こして敵を近づけない、上空へ吹っ飛ぶとゆっくり着地するなど結構やりたい放題やっていた。

そこからの後継シリーズである「アルティメット」ではBUパーツとして「ウィンド」が登場。
なんと空力機構が復活。
さらにはダウンフォースとアッパーフォースを切り替えることが可能という、事実上の上位種となっている。
だが、トライピオと同様のほぼ真円状の造形のおかげで対アタック戦では攻撃を受け流しやすく、(アッパーフォースモードでは)持久力も高い、右回転では持久最強クラスのダイナマイトFどころか左回転にすら持久戦で一方的に勝てる*2化け物パーツとなっている。
トライピオも、本来はこういう活躍を想定していたのかもしれない。そう考えれば、トライピオの失敗も無駄ではなかったのだろう。

第4世代ベイブレードXを直前に控えた2023年5月4日ベイブレードバースト大感謝でズバリ前述のエアナイトはトライピオを意識してるのかと質問があった。
これによるとマキシマムガルーダはトライピオを意識した機体でそれをさらに発展させたのがエアナイトということが 明かされた。
つまりブレーダーたちの想像通りマキシマムガルーダは本当にトライピオを意識した機体だったのである。(5分37秒頃から回答)
あと、公式もトライピオは伝説のベイとして認識していた模様。そうだろうなぁ…



+ へぇい

[魔改造]



へぇい
突然ですが皆さんはこちらのベイブレード、トライピオをご存知でしょうか
このベイブレード、上部パーツ「アタックリング」に搭載されたプロペラが上方に風を送ることで下方向に押しつける空力「ダウンフォース」を発生させ、
弾かれにくくなるという売り文句ですが、
実際には薄型大径のリングの影響でソイヤ!バランスを崩しやすく、また空力を生むための3枚羽が空気抵抗になり持久力にも乏しい、
発売(2001年)より今まで最弱のベイの名を欲しいがままにしている伝説のベイブレードです

…そんな弱さでお馴染みのトライピオだが、どうにかして(トライグルもついでに)強くさせたいという思いを持つブレーダーが何故かいたらしく、YouTubeに日々(ビーダマンやミニ四駆の改造と共に)トライピオ強化案の動画を投稿している。
どいつもこいつもおおよそベイブレードとはいえないレギレーション違反上等の魔改造品になっているのはご愛嬌。でもピサの斜塔やパンジャンにされると誰が思っただろうか
YouTubeやGoogleの検索にも軽く影響が及んでいる辺りそのバカバカしさ熱量が窺える。
ついでに、バーストのサイキックファントムがモチーフだったはずのこの人物のオリキャラ*3もすっかりエディを差し置いてトライピオのキャラとして認識されつつある
ちなみに、トライピオは防御型にしては軽いせいで防御力に乏しいベイブレードだが、この投稿者による重量増加改造や2万もかけて作ったチタン製トライピオの動画では上記に挙げた欠点である攻撃力・持久力・防御力全てが高くなっており、そもそも空気抵抗に耐えられるほどの重量がなかったんじゃないかという噂も流れている。これはためになって…いやなってないか
でもインペリアルドラゴンには負ける。そもそも爆転のベイとバーストのベイを戦わせることがおかしいのだが
あとこの魔改造動画のおかげか現在トライピオがじわじわと高騰している。改造や破損で次々とストックが出てくるので「高騰してるのはおじさんが買い占めてるからでは」とも
弱い分魔改造の余地があるのが人気の秘訣だろうか…?
曰く「どんな改造を施しても、見た目でトライピオらしさを出せるので、ジャンプ攻撃が必要条件となるグルよりも改造しやすい(意訳)」らしい。

いかがだったでしょうkすまんかった


追記・修正は公園でアタックリングを翔ばしてからお願いします

この項目が面白かったなら……\へぇい/