雀部長次郎

「雀部長次郎」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

雀部長次郎 - (2022/11/23 (水) 23:10:07) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/04/05 Thu 13:37:12
更新日:2024/02/05 Mon 12:28:50
所要時間:約 9 分で読めます





ですからこの先生涯を賭け

この卍解がノ字斎殿のお役に立つよう磨き上げて参る所存です!


雀部 長次郎 忠息   
ささきべ ちょうじろう ただおき

[職業]死神
[肩書]一番隊副隊長

 [身長/体重]179cm/66kg
 [誕生日]11月4日
 [斬魄刀]厳霊丸(ごんりょうまる)
  〔解号〕穿(うが)て「厳霊丸」
 [卍解]]黄煌厳霊離宮(こうこうごんりょうりきゅう)
 [CV]山口太郎/鈴木峻汰(青年期)

雀部長次郎とは、『BLEACH』の登場人物の一人。


●目次


 概要



BLEACH』の登場人物、護廷十三隊副隊長の一人。
山本元柳斎重國の側近と言っても過言ではない人物。その割に出番は少なく、印象は薄く、主人公補正全開の一護に一撃で倒されたりと、不遇な面が目立つ。

銀(白)髪オールバックに白目(アニメでは黒目もあり瞳の色は金)を剥いた、髭がチャームポイントな死神ミドル。
地上で見たジェントルマンに感銘を受け、それを意識した羽織を自作して身につけたり紅茶を育てようとするが失敗したりとその影響をもろに受け、
和を好む総隊長とは趣向が全て真逆で洋風を好む。フェンシングが得意。
嗜好こそ正反対だが、二千年以上元柳斎との付き合いがあり、尸魂界篇では口での命令なしで一護の迎撃にあたるなど信頼関係が強いことが窺える。また今でこそ老人だが、二千年前は元柳斎ともども容姿が若かった。
ちなみに銭湯で遭遇した剣八にトリートメントを貸した経緯から、剣八に嫌われている。

原作で名前が判明するまでアニメでは一番隊副隊長と表記され、一部ファンからピエールの愛称で親しまれている。某有名掲示板で個スレが絶賛進行中。
アニメではそこそこ台詞を与えられているものの、原作では殆ど喋らない。寡黙な男である。


 斬魄刀




柳の影に

誓いは残る

雷鳴の

遠く果てるとも

(BLEACH千年血戦篇 WRATH AS A LIGHTNING)


◇─ 厳霊丸(ごんりょうまる)

解号は「穿(うが)て~」。
レイピア状に変化する。
本人が使うことは一度も使わなかったため原作では能力不明だが斬魄刀異聞篇で実体化した「厳霊丸」が使用したことで判明。
能力は刀身から雷撃を放つこと。
斬魄刀異聞編では「濡らせ〜」の解号で雨雲を呼び出して雷撃の威力を強化するなど氷輪丸に似たタイプの能力だといえる。


斬魄刀異聞篇

修験者風の衣装を纏った長髪糸目の男性の姿に実体化した。
工藤Pの話によれば雀部の和風なんだか洋風なんだか分からないイメージから、イギリスのカテドラル(大聖堂)っぽい箱(屋根は瓦仕様)を背負わせ避雷針のような武器を持たせたとの事。
雷系の斬魄刀である事がその打ち合わせの段階で初めて発覚。久保ェ…
とは言え、厳霊=雷であるため設定的には初期から決まっていたと思われる。描写がないだけで…。

反旗を翻した理由は『地味で目立たない主に嫌気がさした』と言うもの。
が、彼自身も熱弁を奮ったにも関わらず砕蜂に誰の刀か理解して貰えず挙げ句、本当に隊長格の斬魄刀かと言われる。

狛村の天譴と仲が良く、手持ち無沙汰となった時、もう一度埋め直して貰うよう頼んだり無口な天譴の代弁役を買って出ていた。基本的にアホの子。


◇─ 卍解黄煌厳霊離宮(こうこうごんりょうりきゅう)

後述する元柳斎に傷を残した卍解。
能力解放時「天相従臨」*1が発動。上空に向けて厳霊丸から雷を放ち、上部にアンテナのように一条、下部に十一条の雷の帯が伸びた楕円に近い形の霊子を上空に形成し、手掌に合わせて任意の対象に落雷を繰り出すことができる。
大紅蓮氷輪丸のように気象操作を行える卍解の一つである。

もっともこの落雷攻撃は基本形であり序の口。
画集にて初公開されアニメ版千年血戦篇5話の回想シーンで描写されたように、雷を刀身に巻き付けるように纏わせてからが本番。
収束した電撃による恩恵は火力強化のみならず電気による肉体活性もあるのか、雷撃のような超高速の突進を繰り出すのが真髄である。
他の漫画でざっくり例えるなら原理はギガブレイクのそれに近い。

ちなみに卍解習得に1ヶ月しかかけていない*2上に、習得から間もないのにこれである。
しかも、元柳斎は初めて見た時には素晴らしい卍解であったと内心では評価していたが、元柳斎はあえて「大したことがない」と言い放つ。
くそまじめな長次郎はこの評価を重く受けとめ、自身の卍解が元柳斎の力になる為にさらに研鑽をつんでいる。その過程で一時期実力者として有名だったようである。




 活躍



朽木ルキアを救出すべくやって来た黒崎一護の前に、双極の丘にて副隊長三人がかりで立ちはだかり始解するも一瞬でやられる。
一護は空手が強く、卍解習得後は副隊長程度に本気を出すまでもなかったので素手で手早く倒した。
主人公補正乙だが、これは一護が終始殺しを躊躇っていたということも大きい。
(やむを得ない時や月島さんの執拗且つ巧妙な嫌がらせにブチ切れた時は別だが、例え敵であれど本気で殺そうとする場面はほとんどない)

空座町での闘いでは結界の外での見張り役を務め、仮面の軍勢を中へ手引きし危機を救う。
結局こいつらほとんど役に立たなかったけど

アニメでは憧れの英国紳士御用達ショップの幻影を見せられトリップする。※藍染様の優しさです。

アニメオリジナル斬魄刀異聞篇で心臓が止まりかける、進軍篇では偽物が用意されていなかった。

死神図鑑で大前田・射場と談合中、現場を目撃したやちるに『副隊長地味っこトリオ』と呼ばれる。
またフリルのエプロンを着用し、紅茶を沸かそうとコンロに火を点けようとしたタイミングで隊舎が爆発し、あらぬ疑いをかけられる。

同じく死神図鑑で目立たない事に悩み、赤パインと屋台で呑んでいたら、横にいた檜佐木(酔っ払い)に「雀部副隊長いたんスか」とトドメをさされる。
その後、赤パインが雨竜に雀部に似合うかっこいい衣装の製作を依頼した所、ミシンと紳士が意気投合。
華麗な衣装をこさえて貰いマントの人として刀獣を退治(ここまで三週連続)。


―思えばこれが彼の絶頂期だったのかもしれない。


OP『Velonica』と『少女S』(背景洗濯物)のカットは中々カッコいい。
また、ED『ほうき星』1番隊verでは等身カットと山じいの灼熱風呂に付き合わされている映像が見れる。
『STAY BEAUTIFUL』では卯ノ花の執事役だが違和感がない。






以下、ネタバレ注意。














一番隊隊舎に攻め入って来た敵を前についに卍解して戦うも敗北、元柳斎に言伝しそのまま息絶えてしまう。
この事は、技術開発局の阿近により全死神に伝えられる。
原作では卍解の描写がないが、アニメでは空が一瞬だけ光るシーンがあり、卍解発動と掠奪の様子が間接的に描かれている。




葬儀の場で白哉が語った所によると、本来は隊長になってもおかしくない(というよりなるべき)死神であったらしい。具体的には、
京楽や浮竹が生まれる以前より卍解を会得していた(さすがに二千年前に習得済みだったらねぇ)。
元柳斎への苛烈なまでの忠誠心により一番隊副隊長であり続けた(ある意味、一角とは気が合うかも)。
そのため、少なくとも護挺十三隊設立後は、卍解を披露する事なく隊長枠への推薦も頑なに拒み続けた。
それ故に一番隊副隊長の器ではないと侮蔑される事もあった(当初は副隊長クラスで単に卍解使える程度だった恋次や一角と違って長次郎はガチで隊長レベルの実力である。とはいえ恋次や一角ですら卍解が使えるだけでも十分実力者と言ってもいい)。
しかし、あの総隊長の若いころに新たに傷をつけた男であり、確かな実力が備わっていたことが伺える。


それでも山本元柳斎重國の傍らにいる事を選んだ男、雀部長次郎忠息の生き様に敬意を。





後付けではないかという読者もいるが、原作者も事情にある程度のキャラクター設定を考えているため、どこまでが初期設定でどこからが後から設定が変更されたのかは判然としない。
斬魄刀が最初から雷を操るという設定だったことは明白だし、一番隊の副隊長に相応しい設定もある程度は考えられていたと思われる。
隊長レベルの実力者というあたりは初期設定だったかどうか極めて怪しいところだが…


ちなみに死の直前に敵が卍解に何らかの対策をとっていることを伝えていたが、詳細を言う前に力尽きた模様。
この時詳細を伝えられなかったため、一三隊は封印程度と捉えてしまった。
その後は相手側の手口を見切ったり封印される前に倒そうとしたが、打ち合わせが出来ていなかったために隊長の卍解4つを同時に奪われてしまう有り様に。
副隊長もこれでは浮かばれまい。
(※ただし打ち合わせをわざわざ中止させたのは彼の敬愛する山じいである。まあ相手の告げた侵攻予定日などあてにならないという点では正解(エサクタ)していたが。)


そして卍解の初登場シーンは彼の死後、卍解を奪った「見えざる帝国」の「星十字騎士団」によるものとなってしまい、山本総隊長に雷撃が襲い掛かった。
しかし山本総隊長は、かつて長次郎を挑発して彼が修得したばかりの卍解「黄煌厳霊離宮」を喰らった時のことを思い出していた。

+ ノ字斎
2000年以上前の「元流」開祖/「元字塾」総師範だった山本重國に塾生ではなかった雀部は右腕になりたいと何度も訪れていた。
ノ字斎(えいのじさい)と言う名を呼ばれるのを嫌っていた山本から何度も怒鳴られるも、「本名を呼ぶという大それた事はできません」と言い、「右腕になりたければ元字塾の門下に入って師範までのぼりつめろ」という言葉も「それではノ字斎殿の真似事にすぎず、"右腕"とは手の回らないこところを補う意味です」と拒否する。
山本から屁理屈と言われるも、一か月ほど前に言われた「卍解を習得しろ」という難題に卍解を習得した事を言い、"流魂街東37区流厳"の荒野で卍解『黄煌厳霊離宮』を披露。
自分に額に消えない傷を付けられた程の研ぎ澄まされた一撃を繰り出しても尚、長次郎は慢心せずに血を吐くほどの錬磨の歳月を重ねて卍解を磨き続けてきてた。

その修練の果てに長次郎が殺害されたばかりか、まるで使いこなせずにただ雷を垂れ流すしか出来ない未熟者の分際で我が物顔で卍解を扱っている。


…さぞ悔しかろう…長次郎……
儂にはよう分かる……
お主の…お主の磨き上げた卍解は…


この程度では断じて無い!!!!


長次郎に対する侮辱でしかない敵に振る舞いに怒りを爆発させた山本総隊長は、散々浴びた雷撃も意に介さず、ただの一撃で相手を骨ごと灰に帰すのであった。

ちなみにその総隊長も後に敵の総大将の前で卍解を展開。
ドヤ顔で卍解を奪う能力の仕組みへの推理を並び立てるが、全くもって的外れの推理*3であり、けっきょく卍解を奪われ死亡した。
…まあ死体が消失しているのでもしかしたらワンチャン残っているかもしれないが、どのみち卍解は奪われているので長次郎涙目もいいとこである。








追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/