ダガー(MS)

「ダガー(MS)」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

ダガー(MS) - (2014/12/03 (水) 20:13:26) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/06/15 (金) 00:31:58
更新日:2024/04/22 Mon 15:21:00
所要時間:約 6 分で読めます





機動戦士ガンダムSEED MSV」等に登場する機体。


型式番号:GAT-01A1
全高:18.00m
重量:57.05t
装甲材質:ラミネート装甲(胴体部のみ)

武装(本体):
40mm口径近接自動防御機関砲「イーゲルシュテルンⅡ」×2
MX703G ビームライフル
GAU8M2 52mm機関砲ポッド
M703k ビームカービン
M703 57mmビームライフル
12.5mm対人機関銃×2
ES01 ビームサーベル×2
対ビームシールド

パイロット:モーガン・シュバリエ、他


地球連合軍が開発したMS。
ストライクガンダムの正式量産機で、通称「105(イチマルゴ)ダガー」。

ストライクの性能を検討し直して量産性を高めている。
GAT-Xシリーズで採用されていたPS装甲やTP装甲に代わり、本機ではラミネート装甲を採用。
これはDPX-M30融除材ジェルを活用した物で、これによりビーム兵器に対する防御力が高くなった。
このラミネート装甲を採用したのは、今後現れるだろうザフトの新主力機が
小型ビーム兵器を標準装備してくることを想定した結果でもある。

ただし、ラミネート装甲は生産性の問題故に、全身ではなくバイタルエリアに限られている。
加えて、装甲全体に熱量を拡散させて排熱し、無効化する機構上、防御性能は総面積に依存するので、
シールドや戦艦のものと比較すると、防御性能は随分と落ちている。

頭部センサーはストライクと同程度の性能を保ち、OSは扱いやすさと動作の安定性の高さを両立した
新型を積んだことでナチュラルでも動かしやすい機体となっている。

最大の特徴はストライクと同様にストライカーパックシステムを採用したことで、
様々な作戦に対処できるだけの高い汎用性が維持されている。

完成した本機は主力機として正式採用され、名称に「ストライク」の名を冠して早速量産されることになる






…はずだった。





戦局が一変したため、軍の上層部は1機でも多くのMSを実戦配備すべく、
同時期に造られていた戦時量産型の方を優先して造るよう指示。
その結果、そちらが「ストライクダガー」と名付けられ
当時の地球連合軍の主力機として運用されることになってしまい、
本機は制式化の遅れから「ダガー」と命名され、
区別のためストライクの型番から取って「105ダガー」と呼ばれるようになったのだった。



○武装
  • イーゲルシュテルンⅡ
頭部に内蔵。
Ⅰを小口径化して装弾数を増加し、
近づいてくる敵に対してFCSによる自動発射が可能になった。

  • ビームライフル、52mm機関砲ポッド
メインウェポン。
ビーム・実弾兵器を共通のフレームやプラットフォームで
ハイブリッド共存させるというコンセプトに基づいて造られた。
……のだが、当時の技術では実弾とビームの完全な撃ち分けを実現できず、
センサー系と外装のみを共用化するにとどまった。
見た目が同じなのはこのため。
試作品だからか、配備数は少ない。

  • ビームカービン
ストライクダガーのビームライフルの銃身を短くしたもの。
取り回しや速射性・近接戦闘に重点を置いた。
ダガーLも同じものを使用する。

  • 対人機関銃
脚に内蔵。
基本的には歩兵や軽装甲車両から攻撃された際の迎撃用とされる。
他の武装だと「オーバーキルだ」と文句を言われるので装備されたらしい。
どっちにしろ対歩兵にはオーバーキルなのは変わらないわけだが。

  • ビームサーベル
  • 対ビームシールド
どちらもストライクダガーと同じ物。
サーベルは腰にマウントされている。

この他、ストライクダガーのビームライフルなども使用している。



○劇中の活躍
戦時中は23機しか造られなかったが、戦後になると当初の予定通り量産されて各部隊に配備された。
詳細は不明だが、「ブロック7」までマイナーチェンジされたという。

南米の独立戦争ではソードストライカー装備機がダガーL部隊の隊長機として運用され、
遭遇したアウトフレームと交戦している。

C.E.73時にはヘブンズベース攻防戦でランチャーやジェットストライカーを装備した機体が出撃している他、
メサイア攻防戦で本機の残骸が確認されている。



■派生機
◇ガンバレルダガー

ガンバレルストライカーを装備した105ダガー。
ガンバレル4基を駆使したオールレンジ攻撃を得意とする。

ガンバレルストライカーは本来、ムウ・ラ・フラガに引き渡されるはずだったが、
そのムウが軍を抜けたため、後にガンバレルの適性があると判明した「月下の狂犬」モーガン・シュバリエが受領して運用。
カナードハイペリオンと戦ったり、ボアズ攻防戦や第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦に参戦したりしている。
南米の独立戦争でもエドのレイダー制式仕様と交戦した。
C.E.73時にはルドルフのグフイグナイテッドと戦い、これを鹵獲している。

漫画版では火器運用試験型ゲイツ改と交戦していた。



◇スローターダガー


型式番号:GAT-01A2R

105ダガーのマイナーチェンジ版。
「105スローターダガー」とも呼ばれる。
スローターは「虐殺、殺戮」等の意。
ファントムペインがウィンダム共々制式採用した。

見た目は黒い105ダガーだが、中身に改良が加えられて性能が上がっている。
通常は背中にエールストライカーを装着していて、非常に高い万能性を誇る。
勿論、他のパックにも換装可能。
なお、このエールストライカーは単独飛行が可能になった改良型。

ストライクノワールなどと共にコーディネイター達のいる難民キャンプやDSSDのトロヤステーションを襲撃した。

また、マーシャン追撃の際にオーブ軍に5機が配備され、その内の4機が装備を換装して出撃している。



◇バスターダガー

型式番号:GAT-A01/E2

バスターガンダムの量産機。
元々はバスターのストライカーパック版である「バスターストライカー」を105ダガーに装着するはずだったが、
パックの開発が上手くいかなかったので105ダガーの改造型に変更された。

バスター譲りの高い砲戦能力に加え、腕にオプションとしてビームサーベルをマウントすることで接近戦にも対応できる。
105ダガーと同じ部品が多いので生産性や整備性も高い。

主なパイロットは「乱れ桜」ことレナ・イメリア。
「八・八作戦」にて投入され、高い戦果を挙げた。

なお、カラミティの武装の搭載も検討されていたが、
「量産機にしては火力高すぎだろjk」ということで却下されたという。

ちなみに外伝作品等では後の時代にバスターストライカーやカラミティの武装を
曲がりなりにも積んだサムブリットストライカーが出ていたりする。本機の存在があってこそだろうか?



◇NダガーN

型式番号:GAT-S02R

105ダガーを基にした特殊機。
ブリッツガンダム同様、ミラージュコロイドを搭載している。

見た目も武装もブリッツそっくりで、V字型アンテナは同じ物を使っている。
顔もガンダムフェイス。
作例でもあまり変わっていない。

動力は核エンジンで、NJCも積まれている。
このため、無制限にミラコロが使える。
手足にはワイヤーアンカーを内蔵し、場所によってはスラスター無しで移動可能。
勿論、武器にもなる。

開発中にユニウス条約が発効されたので、秘密裏に完成させて非正規部隊に配備された。
これにちなんで開発者達は「ニンジャワークス」、「シノビマフィア」を自称していたそうだ。

ちなみに最後のNは忍者の意味らしい。

ヘブンズベース攻防戦でニーベルングの秘匿性保持のために働いていた他、
オーブでもジオグーン(パイロットはオーブ兵だが)と戦う姿が目撃されている。



■ガンプラ
HGでガンバレルダガーとスローターダガーが発売。
どちらもパックは換装可能。ストライクの装備をガチャガチャ換装して遊ぼう。
もちろん、ストライクにもこちらのパックを装着できるぞ!





追記・修正をお願いします。



この項目が面白かったなら……\ポチッと/