ハイペリオンガンダム

登録日:2010/08/27(金) 21:39:27
更新日:2021/05/05 Wed 13:12:50
所要時間:約 9 分で読めます





生きている内は負けじゃない!


ハイペリオンガンダムは、『機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY』に登場するモビルスーツ(MS)。
『X ASTRAY』においては『ドレッドノートガンダム』の対になるライバル機として扱われている。

デザインは大河原邦男氏。




ハイペリオン
HYPERION

■基礎データ

型式番号:
CAT1-X1/3(1号機)
CAT1-X2/3(2号機)
CAT1-X3/3(3号機)

全高:16.90m
重量:54.70t
装甲材質:不明
動力:内蔵バッテリー(1号機のみは後に核動力化)

武装・装備:
ビームナイフ「ロムテクニカRBWタイプ7001」×4+1
ビームキャノン「フォルファントリー」×2
RFW-99 ビームサブマシンガン「ザスタバ・スティグマト」
モノフェーズ光波防御シールド「アルミューレ・リュミエール」×7

搭乗者:
カナード・パルス
バルサム・アーレンド
イワン・ザンボワーズ


■機体解説

地球連合軍の一勢力、ユーラシア連邦の初のMSで、民間企業アクタイオン・インダストリー社の協力を得て開発した機体。

所謂「ガンダムフェイス」を持つ機体で、大西洋連邦のGシリーズの影響が窺える。
ユーラシア連邦が独自に造り上げた『G』であり、『ファースト・ユーラシアガンダム』と巻末の機体紹介では称されていた。
試作的に3機製造され、主に登場するのはカナード・パルス特務兵が乗り込む1号機。


ザフトとの戦争終結後、来たるべき大西洋連邦との戦争に備え、大西洋連邦に対抗すべく発動した「X」計画により開発された。
型式番号の「CAT」とは「Composition Armament Tactical」の略で、戦術構成兵装の意。

名前の由来は、ギリシア神話の神「ヒュペリーオーン」から。
また、『ドレッドノート』が『勇敢なる者』を意味するのに対し、『ハイペリオン』は『高い天を行く者』を意味する。


独自開発のためか、大西洋連邦のGATシリーズのようなPS装甲や変形機構などは採用されておらず、機体本体は極めてシンプルな構造・外観を持つ。
そんな本機最大の特徴は背部ウイングバインダーと両腕に搭載されたモノフェーズ光波防御シールド「アルミューレ・リュミエール(以下、A.L.)」である。

これは所謂ビームシールドで、本機の試験運用を任されているユーラシア連邦所有の軍事衛星「アルテミス」の光波防御帯を元にした防御用装備。
ウイング部には5基搭載されており、それらを共振させ、機体を包み込む球体状のバリアを展開する。

この装備、ロボットアニメお約束の「外側(敵)からの攻撃は遮断するが内側(自機)の攻撃は通す」というチートがかった特性を持ち、敵をフルボッコに出来る。使い方次第では武器にもなる。
しかし、本体がバッテリー駆動である為、連続使用に上限があり、最大でも5分が限界である。
その関係で本機の使う武装は全て、本体の電力を圧迫しないパワーセル(エネルギーを込めた弾丸の様なもの)や小型の外付けバッテリーで賄われる。

また鋭角化したビームシールドや対ビームコーティングを施した刃物など、ビームに干渉可能な兵装で点の攻撃をされると貫かれてしまったり、
A.L.展開時に外部に面している発生器の部分を一点集中で攻撃されると発生器自体を破壊されてしまうといった弱点がある。

尚、この技術は後のデスティニーストライクフリーダムのビームシールドの源流になったとされている。



■武装

  • RFW-99 ビームサブマシンガン「ザスタバ・スティグマト」
本機の主武装。
「点」ではなく「面」を制する武器で、速射性が高い。
発射するのがビームである事以外は機構上、通常のサブマシンガンと大差無く、使用済みの薬莢型パワーセルも排莢口から排出される。
パワーセルを詰めたバナナマガジン型パワーパックを使用しており、予備はリアアーマーなどにマウントする。
また、上部のセンサーと銃口の間には下記のロムテクニカのマウント部がある。


  • ビームナイフ「ロムテクニカRBWタイプ7001」
本機の格闘用武装。
「ナイフ」の名の通り、刃渡りが非常に短く、エネルギー消費が少なめ。PS2ソフトの『終わらない明日へ』でドレッドノートと戦ってる時のムービーでは、どう見てもビームサーベル並みの長さだが。
両腕・両脚・スティグマトに1基ずつ搭載されている。

スティグマト搭載のものは銃剣のように使用したり、ナイフ自体を射出することで隠し武器としても扱われる。
上記ザスタバと共通事項だが、実在するルーマニアの銃器メーカー製のものでありC.E.に至るまで生き残っていることになる。


  • ビームキャノン「フォルファントリー」
背部ウイング先端に装備された高出力ビームキャノン。
使用されるパワーセルが巨大であり、サブマシンガンと異なり、1本を連続して使う。
なおA.L.展開時には常時この装備を発射形態にする必要がある。


  • アルミューレ・リュミエール
上記の通りのビームシールド。
三角錐型の発生器を展開し三角形のビームシールドを形成する。ビームの色は緑。
発生器は両前腕部に1基、フォルファントリーに左右2基ずつ、バックパックに1基、計7基を内蔵。
全方位展開時に使われるのはフォルファントリーとバックパックにある5基で、前腕部の2基は通常のビームシールドとして使用される。
本来は防御兵装だが、マニュアルで出力や展開範囲を調整すれば平面状のビームを角錐状に変化させビームサーベルやランスの代用とすることも可能。



■劇中での活躍

◇1号機


ガンダムは俺のハイペリオン1機だけあればいい


搭乗者:カナード・パルス

『X ASTRAY』第1話より登場。
キラ・ヤマトを探して、ロウ達の前に現れる。
この際堂々と正面からロウ達のいるコロニーに近づいているが、ユーラシアの機密たる本機を見たとして、いきなり民間組織の機体に発砲すると言う暴挙に出た。

その後もNJC(ニュートロンジャマーキャンセラー=ドレッドノート)の存在を嗅ぎ付けザフトを追い、その中でまたもロウ達の前に現れる。
頭部を取り戻したプレアのドレッドノートとの一騎打ちとなるが、一瞬の隙を突かれ中破。機体が再起動し、なおも攻撃しようと突撃するが大破し、母艦・オルテュギアに収容される。

パイロットのカナードが追われる立場になった際に母艦共々アルテミスを離脱。
追撃してきた2号機のコックピットを破壊し、それをパーツとして使い修理される。
その後A.L.の展開時間の上限を無くすべく、NJCを狙い連合軍月面基地を襲撃し*1、これを強奪。
追撃に現れた『月下の狂犬』モーガン・シュバリエの駆る105ダガー(ガンバレルストライカー装備)とも戦闘したが、一瞬ヒヤリとはしながらも撃破。

襲撃成功後、強奪したNJCを核エンジンと共にリアスカートに追加ユニットとして搭載され、「スーパーハイペリオン」へと強化される。
このスーパーハイペリオン、ただ核エンジン追加しただけとはいえA.L.無制限展開に加え手持ちの武器に直接エネルギーケーブルをつなぐことで弾数も無限になるなど、恐ろしいパワーアップをしている。


そして、プレアとのリベンジマッチとなったXアストレイと決戦。
核の力でA.L.を稼働し続けるが、XアストレイのドラグーンにA.L.を封じられてモノフェーズシールドが機能せず、その状態でフルパワーのフォルファントリーを発射した為に暴発。

機体は大破し、直後の核エンジンの暴走により自爆した。

尚、爆発の直前にカナードはXアストレイにより救出されている。
ハイペリオンガンダムの残骸は後にドレッドノートイータに流用された。



◇2号機


撃墜マークにシミュレーション以外の機体を書き込めるチャンスが来たってモンだ!


搭乗者:バルサム・アーレンド

『アルテミスの荒鷲(笑)』の駆る2号機。1号機との外見上の違いは左肩にあるX2/3のマークとシミュレーションでの撃墜マークである7つの星(全てシミュレーションによるもの)と胸部にあるエンブレム。
またカラーリングはグレー。
無敵のA.L.を展開するものの、A.Lを一点に集中して突撃をするカナードの奇策に頭部を破壊され、そのままコックピットをビームナイフで破壊され1号機の修理パーツ扱いを受けた。

因みに、この時1号機は一度目のドレッドノート戦で大破し、応急修理したものの右側の腕・足・バックパックは失ったままでなんとかギリギリ動けるようにしただけという状態だった。バルサムェ…。
秘蔵っ子とか言われ、ドヤ顔で二つ名を言いながら出撃しておいてあんまりといえばあんまりな結末である。
スパロボWでは月と鳥類繋がりの二つ名を付けられた経緯を持つムウから同情とも憐憫とも取れる言葉を投げ掛けられていた。



◇3号機


ユーラシアがどうなってしまうかを見届けてくれ


搭乗者:不明(初代)、イワン・ザンボワーズ(二代目)

小説版にて登場。
一連の失態をサーペントテールのせいにしようとしたガルシアがブルーフレームセカンドLを倒すべく出撃させた。
しかし、劾はカナードの1号機との交戦で既にA.L.の対策をたてており、ラミネート装甲製のタクティカルアームズの切っ先で穴を開けられたところにガトリングをぶち込まれて大破。

後に修復され、反ユーラシア連邦活動を行っていた『ユーラシアの英雄』イワンの手に渡る。
詳細は不明だか追加のバッテリーでも装備していたのかA.L.の展開可能時間が延長されている。
数々の戦果を挙げていたが、劾同様カナードとの交戦でA.L.の弱点を把握していた『英雄殺し』の異名を持つイライジャと戦うことになり、彼の専用ザクに再びA.L.を貫かれ撃破された。




■機体バリエーション



◆ハイペリオンG


型式番号:
CAT1-XG1/12(ソキウス機)
CAT1-XG2/12(劾機)

武装・装備:
ビームナイフ「ロムテクニカRBWタイプ7001」×4+1
ビームキャノン「フォルファントリー」
RFW-99 ビームサブマシンガン「ザスタバ・スティグマト」
GAU8M2 52mm機関砲ポッド
対ビームシールド
モノフェーズ光波防御シールド「アルミューレ・リュミエール」


ハイペリオンの量産試作機。Gは「Ground type」の略。
一度は頓挫した本機の量産版。活動領域が限定され、機能等が簡略化されている。型番の12は製造が12機で止められているため。
特にA.L.が1基に減らされているのが大きな変更点で、頭部もダガー系に変わっている。

東アジア共和国での戦闘任務に雇われた劾とそこの司令官のスリー・ソキウスに支給された。イライジャも搭乗を勧められたがカナードに苦手意識がある為拒否された。
個体数が少ないため、めったに乗れないレア機体でもある。


スタッフの間では劾機はガイペリオンと呼ばれているらしい。



◆ハイペリオンGR/ハイペリオンGL

型番:共に不明
武装・装備:共にハイペリオンGと共通

ヴァレリオ・ヴァレリが自身の機体「アストレイ ターンレッド」の随伴機として再設計したハイペリオンG。
二機の武装が左右対称になるように配置されており、空間戦闘への対応も行われている。更に、本機はAIによる無人MSでもあり、AIを連携させる「トリオ・システム」によって無人でありながら高度な連動を可能としている。



◆量産型ハイペリオン

型番:不明
武装・装備:不明

第二次戦役の後の世界におけるハイペリオンの量産型。ダガータイプの頭部を除いて外見上はハイペリオンそのものである他、オプションによる装備の変更も追加された。



■立体化

ガンプラ

HG SEED MSV枠で発売。
プロポーションは良く、フォルファンも展開する。
さすがにA.L.完全再現は無理。腕用の三角型ビームシールドは一枚しかないのでパーツ注文なりで数を揃えたい。
ちなみにおまけとしてバルサムの2号機と3号機(初代パイロットの方)のマーキングが入っている。



■ゲーム

◇機動戦士ガンダムSEED 終わらない明日へ

MSVのOPで映像化。プレイアブルで使用する事が出来るが、何故かフォルファントリーが使えないなど割りと不遇。

◇GENERATION OF C.E

1号機のみ登場。A.L.による高い防御力が売り。ただしNJC装備ではないため囲まれてA.L.を連発するとガス欠するので注意。
ドレッドノートとの戦闘もムービー化されているが中破させられる。

SDガンダムGジェネレーションシリーズ

  • WORLD/OVERWORLD
アビリティにALがあるため、通常の射撃に対する耐性は他の機体に比べてずば抜けて高い。使用時にENを10消耗するが、原作同様NJCをつけるとEN消費が無くなる。
ビームサブマシンガンはダメージにムラがあり、他武装も射程が短いなど攻撃面では平凡の域は出ない。

  • CROSSRAYS
最新作でグラフィックも新たになり復活。2号機も初参戦し、スーパーハイペリオンが別ユニットとなった。
ただし、NJCが毎ターンEN回復に効果変更されたため、ALを乱用し辛くなった。
スーパーの方はイベント時限定の常時AL展開版もあり、クリア後の派遣ミッションで入手することも可能。


スパロボ

初参戦。基本敵だが、条件を満たせば終盤に綺麗なカナードと共に味方になる。だが戦闘台詞は汚いままのカナーDQN。
機体性能は高いが、最終ステージで空が飛べないのが玉に傷。

◇VSシリーズ

  • エクストリームバーサス マキシブースト
稼働間近になって情報が解禁された。稼働開始から使える機体の一つでコストは2500。
最大の特徴は特格のアルミューレ・リュミエールであらゆる攻撃を防ぐことができる点にあり生命線。
ただしリロードの関係上ホイホイ使うわけにはいかないのが悩みどころ。
そして稼働直後ある手順で使用すると無限でバリアを張ることができた。NJCつけてない状態でのまさかの原作再現である。
相手側2機がそんな状態になったら当然試合にならず一部ゲーセンでは使用禁止になった(現在は修正済み)
全方位バリアーが使えるという利点からか、体力は同コスト帯どころか一つ下の2000コスト帯でも最上位ですら無い。
なお、専用BGMは『Generation of C.E.』などでカナードの専用曲であった『憎悪』が採用されている。
後の修正で特殊射撃のNJC装着が出撃直後にできるようになり、そのNJCの時限装備が切れた後は同コマンドにメイン射撃の手動リロードが追加されたので、メイン射撃の制圧力は増した。

メインの弱体化に加えバリア展開時に格闘をガードされると強制解除される仕様変更、そして耐久がごっそり減らされた事等により稼働初期ははっきり言って最弱ランクに落ちる憂き目に。
後に開幕バリア使用可になる等の調整は貰えたものの評価はそこまで上がらずじまいだった。

サブ射撃や下格闘に慣性が追加されるなど調整がされたが、メイン射撃の連射速度低下を受けてしまう。
同等以上の性能を持つビームマシンガン装備の機体無敵効果のある装備が跋扈する環境と化した今、没個性的なダメージの取れない機体になりつつある。
稼働中に一度修正が貰え、全体的に性能が底上げされたため、ある程度はマシになった。

  • 機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOST
遂にコストが2000にダウン。
代わりにNJC解除時の硬直モーションが無くなり、特殊射撃に新技が追加されるなどコストダウンしたにも関わらず性能は相応程度に上がっている
ただ、NJC喪失後の手動リロードの選択肢が存在しないので、弾数管理にはコスト相応の難を抱える事となった。



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最終更新:2021年05月05日 13:12

*1 この時カナードの元にはドレッドノートとプレアが投降していたが、「プレアへのリベンジのためドレッドノートには手を付けない」とカナードが言い、同時に彼らの手持ちの技術や資材ではドレッドノートのNJCを複製することも出来ないという事が判明。そのため既に月面で生産が開始されていた核ミサイル用のNJCを奪うことになった。